JP2000321255A - 溶接部検査装置 - Google Patents

溶接部検査装置

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JP2000321255A JP11129946A JP12994699A JP2000321255A JP 2000321255 A JP2000321255 A JP 2000321255A JP 11129946 A JP11129946 A JP 11129946A JP 12994699 A JP12994699 A JP 12994699A JP 2000321255 A JP2000321255 A JP 2000321255A
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原子炉圧力容器から炉内構造物を取出さなく
ても容易にノズル溶接部等の超音波探傷検査を行い得る
ようにする。 【解決手段】 溶接部検査装置前進方向D前方に位置す
る枠体48の後方に枠体48との間の間隔を調整し得る
ようにした枠体4を配設し、枠体48に原子炉圧力容器
1内やノズル3内を撮影するための工業用カメラ59を
設け、枠体4に回転可能に支持させた枠体14に、溶接
部Wの非破壊検査を行う超音波探触子30を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉圧力容器等
の容器とノズルの溶接部或いはノズル同士の溶接部を非
破壊検査し得るようにした溶接部検査装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】原子炉圧力容器等の容器とノズルの溶接
部及びノズル同士の溶接部は定期的に超音波探触子によ
り非破壊検査することが行われており、斯かる非破壊検
査を行うための従来の溶接部検査装置の一例は図9に示
されている。
【0003】図9中、aは原子炉圧力容器、bは上蓋を
取外した原子炉圧力容器aの上面フランジ部に載置して
支持させるようにした溶接部検査装置であり、溶接部検
査装置bは、昇降及び水平移動可能なロッドcの下端に
溶接部を検査するための検査装置本体dを備えている。
【0004】上述の溶接部検査装置bにより検査を行う
場合には、原子炉圧力容器aから上蓋を取外すと共に原
子炉圧力容器a内に格納されている炉内構造物を取出
し、次いで溶接部検査装置bを原子炉圧力容器aの上面
フランジに載置し支持させる必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の溶接部検査装置
bの場合には、天井クレーンを用いて、炉内構造物を原
子炉圧力容器aから取出す必要があると共に溶接部検査
装置bを原子炉圧力容器aの上面フランジに設置する必
要があるため、作業が大掛りとなって作業時間が長くな
る虞れがある。
【0006】本発明は上述の実情に鑑み、原子炉圧力容
器等の容器の容器とノズルの溶接部或いはノズル同士の
溶接部の非破壊検査時に容器から炉内構造物を取出さな
くても容易且つ確実にしかも迅速に検査を行い得るよう
にし、作業時間を短縮することができるようにした溶接
部検査装置を提供することを目的としてなしたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の溶接部検査装置
は容器内周壁面に沿い昇降し得ると共に容器にその径方
向へ向くよう溶接されたノズル内をノズル長手方向へ向
け移動し得るようにした第1の枠体と、該第1の枠体の
溶接部検査装置前進方向後方に第1の枠体との間隔を調
整し得るよう間隔調整手段を介し接続されると共に第1
の枠体と一体的に前記容器内を昇降し得られしかも前記
ノズル内をノズル長手方向へ向け移動し得るようにした
第2の枠体と、該第2の枠体にその周方向へ回動し得る
よう支持された第3の枠体とを備え、該第3の枠体に
は、第3の枠体からノズル内周側へ向けて突出した支持
手段に取付けられて容器とノズルとの溶接部若しくはノ
ズル同士の溶接部を非破壊検査する検査手段を設け、前
記第2の枠体には、前記検査手段に接続されたケーブル
を支持して第2の枠体の円形部外周に巻掛け得るように
したケーブル支持手段を設けたものである。
【0008】本発明では、第1の枠体に、第1〜第3の
枠体が容器内周壁面に沿い下降若しくは上昇する際に第
1の枠体に取付けられたスカート内を負圧にすることで
容器内周壁面に吸着し得るようスラスタを設けると共に
第1の枠体を案内するよう容器内周壁面に対し転動する
駆動輪を設けることができる。
【0009】本発明では、第1の枠体及び第3の枠体を
回転自在に支持した第2の枠体がノズル内を移動する際
に第1、第2の枠体を支持してノズル長手方向へ転動す
る複数の駆動輪を前記第1、第2の枠体に円周方向へ向
け所定の間隔で設けることができる。
【0010】本発明では、第1、第2の枠体に対応して
設けられた駆動輪を、各枠体ごとに少くとも1個ノズル
径方向へ位置調整し得るよう構成することができる。
【0011】本発明では、間隔調整手段は拡縮自在なリ
ンク機構とすることができる。
【0012】本発明では、溶接部の検査手段を非破壊検
査とすることができる。
【0013】本発明では、第1の枠体には容器内やノズ
ル内を撮影及び目視試験するためのカメラを設けること
ができる。
【0014】本発明においては、簡単な装置で容易且つ
確実にしかも迅速に検査を行うことができ、従って作業
時間を短縮することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しつつ説明する。
【0016】図1〜図8は本発明の実施の形態の一例を
示し、図中、1は原子炉圧力容器2の内周壁面に沿って
下降及び上昇し得るようにすると共に原子炉圧力容器2
に水平方向へ向けて溶接されたノズル3内を移動し得る
ようにした溶接部検査装置である。
【0017】溶接部検査装置1は、ノズル3の内周に対
し同心状に配置し得るようにした環状の枠体4を備える
と共に枠体4の外周には円周方向へ向い一定間隔(12
0度間隔)で駆動輪部5が設置されている。
【0018】駆動輪部5のうち、枠体4の頂部近傍に設
けられた駆動輪部5は、図7に拡大して示すごとく、枠
体4の外周に固設されたブラケット6と、ブラケット6
に枠体4の径方向へ摺動し得るよう設けたブラケット7
と、ブラケット7をブラケット6に対して摺動させるよ
うブラケット6に装備した流体圧シリンダ8と、軸線L
1が枠体4の接線方向へ延在するようブラケット7に回
転可能に取付けた軸9と、軸9に嵌合されると共にノズ
ル3の内周壁に対し当接して転動し得るようにした駆動
輪10と、ブラケット7に設置したエンコーダ付きのサ
ーボモータ11と、サーボモータ11の出力軸に嵌合、
固定されると共に軸9に嵌合、固定したベベルギア13
と噛合するようにしたベベルギア12を備えており、サ
ーボモータ11を駆動することにより、ベベルギア1
2,13、軸9を介して駆動輪10を駆動し得るように
なっている。
【0019】駆動輪部5のうち、枠体4の径方向斜め下
方左右に設けられた駆動輪部5は、基本的には図7に示
す駆動輪部5と略同一構成であるが、図7に示すような
摺動自在なブラケット7や流体圧シリンダ8は備えてお
らず、図8に示すように駆動輪10が嵌合、固定された
軸9やエンコーダ付きのサーボモータ11は、枠体4の
外周に固設したブラケット6に装備されている。
【0020】而して、図8に示す駆動輪部5における駆
動輪10もノズル3の内周壁に対し当接して転動し得る
ようになっており、又図8中、図7に示すものと同一の
ものには同一の符号が付してある。
【0021】枠体4の溶接部検査装置前進方向D後方側
における小径部4aには、枠体4と同心状に枠体4の最
大外径部よりは小径の環状の枠体14が回転可能に配置
されており、枠体14の外径部軸線方向両側部には、軸
線が枠体4の軸線と平行となるよう、円周方向へ一定の
間隔で複数の案内車輪15が装着されている(図6参
照)。
【0022】枠体4の枠体14設置部には、枠体14の
軸線方向両側部に位置するよう環状の案内レール16が
固設されており、枠体14は、案内レール16の内周側
に当接して回動するようにした案内車輪15を介して枠
体4に対し回動自在に支持されている。
【0023】軸線が枠体4,14の軸線と平行に延びる
よう、枠体4の外周部近傍に回転自在に枢着した水平軸
17の枠体14側とは反対側の端部には、ベベルギア1
8が外嵌、固定され、水平軸17の枠体14側端部には
ギア19が外嵌、固定されている。
【0024】又、枠体4には、枠体4の径方向へ向けて
エンコーダ付きのサーボモータ20が配設されており、
サーボモータ20の出力軸に外嵌、固定したベベルギア
21はベベルギア18に噛合している。
【0025】枠体4の枠体14に面した側に固設したブ
ラケット23には、水平軸17と平行な水平軸22が回
転可能に枢着されており、水平軸22の一端には、ギア
19と噛合するギア24が外嵌、固定され、水平軸22
の他端には、枠体14の外周に固設したリングギア25
と噛合するギア26が外嵌、固定されている(図6参
照)。
【0026】図3に示すごとく、枠体4には、一端が枠
体4の軸心部に位置して径方向へ延在し、枠体4の小径
部4a外周部を貫通して小径部4a径方向に約1/2周
巻掛けられ、他端が枠体4の径方向外方へ延在するよう
にしたケーブルベア27が屈曲可能に装着されている。
【0027】枠体14の外周には、枠体4よりも更に径
方向外方へ突出するブラケット28が固設されており、
ブラケット28の先端に固着したブラケット28aには
流体圧シリンダ29が配設され、流体圧シリンダ29に
は枠体4の径方向へ位置調整し得るようにした超音波探
触子30が取付けられている。又、枠体4の小径部4a
に約1/2周巻掛けられると共に枠体4の径方向外方へ
延在するようにしたケーブルベア27の枠体4径方向外
方へ延在する部分は、ブラケット28に沿って延びブラ
ケット28aに固定されている。
【0028】枠体4における溶接部検査装置前進方向D
の後端部側面軸心部には、探傷ケーブル導入孔が設けら
れ、外部から探傷ケーブル導入孔を通り枠体4内へ導通
された探傷ケーブル31の一部は、ケーブルベア27内
を通り、ケーブルベア27に支持された状態で枠体4の
小径部4a外周に巻掛けられ、その端部は超音波探触子
30に接続されている。
【0029】枠体4内には、枠体4の軸心部を通り枠体
4の径方向へ上下に向けて延在するねじ軸32が配設さ
れており、ねじ軸32の上下端部は夫々枠体4に設けた
軸受33に回転可能に枢着されている(図2、5参
照)。
【0030】ねじ軸32の長手方向上下部には、上下で
逆方向へ螺設された逆ねじ状の雄ねじ32a,32bが
刻設され、ねじ軸32の一端には、枠体4に配置された
エンコーダ付きのサーボモータ34が接続されている。
又雄ねじ32a,32bにはナット35,36が螺合さ
れており、サーボモータ34を駆動してねじ軸32を回
転させることによりナット35,36は互に近接或いは
離反し得るようになっている。
【0031】ナット35,36に固設したブラケット3
7,38には、軸線がねじ軸32の軸線方向と直交する
方向へ向くと共に枠体4の径方向へ向くよう設けた水平
ピン39,40を介して、溶接部検査装置前進方向D前
方へ斜め下方或いは斜め上方へ向けて延在するようにし
たリンク41,42が枢着されている。
【0032】リンク41,42は、長手方向中間を水平
ピン39,40と平行な水平ピン43により連結されて
おり、リンク41,42の溶接部検査装置前進方向先端
Dには、水平ピン43等と平行な水平ピン44,45を
介しリンク46,47が枢着されている。而して、リン
ク41,42,46,47によりリンク機構が構成され
ている。
【0033】枠体4の溶接部検査装置前進方向D前方に
は、枠体4と同一軸線上に配置されるよう、溶接部検査
装置1を構成するための環状の枠体48が配設されてお
り、枠体48の枠体4に対向した側には軸心部に位置す
るようブラケット49が固設されている。
【0034】ブラケット49には、水平ピン44,45
等と平行な水平ピン50を介してリンク46,47が連
結されている。而して、前述のナット35,36が互に
近接、離反するように動くことにより、リンク41,4
2,46,47はパンタグラフ状に伸縮して枠体48を
枠体4から離反する方向へ移動させたり枠体4へ近接す
る方向へ移動させたりし得るようになっている。
【0035】枠体48の外周には円周方向へ向い一定間
隔(120度間隔)で駆動輪部51が設置されている。
この場合、ノズル3の軸線方向から見て枠体4の駆動輪
部5と枠体48の駆動輪部51は、枠体4,48の円周
方向へ位相が60度ずれている(図1、3参照)。
【0036】駆動輪部51のうち、枠体48の径方向斜
め上方部、左右に設けられた2組の駆動輪部51は、枠
体4の頂部近傍に設けられた図7に示す駆動輪部5と同
一構成になっていると共に同一の作用を果すようになっ
ているため、対応する同一部分には同一の符号を付し説
明を省略する(図1、3参照)。
【0037】駆動輪部51のうち、枠体48の下端近傍
に設けられた駆動輪部51は、図8に示す駆動輪部5と
同一構成になっていると共に同一の作用を果すようにな
っているため、対応する同一部分には同一の符号を付し
説明を省略する(図1、3参照)。
【0038】枠体48の枠体4とは反対側の面には、截
頭円錐環状の高分子ポリエチレン等の柔軟な材質から成
るスカート60が取付けられている。スカート60の枠
体48に対する取付け部の径は枠体48の径と略同じで
あり、スカート60の枠体48から離れた側の先端は、
枠体48の径よりも若干大きく形成されている。
【0039】枠体48,4には軸心を基準として左右対
称位置に、枠体48,4の軸線方向へ向けテレスコープ
状に3段に伸縮する2組の吸水管52が設置されてお
り、吸水管52の溶接部検査装置前進方向D先端側は枠
体48の前面に開口している。又吸水管52の溶接部検
査装置前進方向D後端側は枠体4の後面側に開口してい
る。
【0040】左右の吸水管52内には、枠体48の開口
側に位置するよう、インペラを有するスラスタ53が回
転自在に配設され、スラスタ53は枠体48に配置した
駆動装置54により駆動されて回転し、枠体48の前面
側開口から吸込んだ水を枠体4の後面側開口から排出し
得るようになっている。
【0041】枠体48の溶接部検査装置前進方向D前面
には、枠体48の軸心よりも若干下方位置で且つ左右対
称位置に、軸線が枠体48の径方向へ向けて水平に延在
するよう駆動輪55が配設され、駆動輪55は枠体48
に配置したサーボモータ56により回転駆動し得るよう
になっている。
【0042】枠体48の駆動輪55を配置した側におい
ては、枠体48の軸心部上方にフリーボール形式の補助
輪57が配設されており、溶接部検査装置1が原子炉圧
力容器2内を昇降する際に、枠体48は、駆動輪55及
び補助輪57を介して原子炉圧力容器2内周壁面に支持
されて昇降し得るようになっている。
【0043】駆動輪55及び補助輪57の溶接部検査装
置前進方向D先端側は、枠体48の端部から溶接部検査
装置前進方向D外方へ若干突出しているが、スカート6
0の枠体48から離反した側の端部よりは、枠体48の
端部側に位置している。而して、溶接部検査装置1が原
子炉圧力容器2の内周面に沿い下降する際には、駆動輪
55及び補助輪57の外径部は原子炉圧力容器2の内周
壁面に接触し転動し得るようになっている。
【0044】枠体48内のスカート60取付け側には、
反射部中心が枠体48の略中心O(図1参照)に位置す
るよう反射鏡58が配置されると共に反射鏡58で反射
して下方へ投射される映像を撮影するための工業用カメ
ラ59が設けられている。而して、反射鏡58の反射面
は図2に示すように垂線を基準として溶接部検査装置前
進方向Dに対し後方へ向って下り勾配に45度に傾斜し
ており、反射鏡58及び工業用カメラ59の中心線は枠
体48の正面から見て枠体48の中心線L2と合致した
状態となっている(図1参照)。
【0045】なお、図中、61はエンコーダであり、溶
接部検査装置1はリンク42,41,47,46をたた
んだ状態では全長約50mm、延ばした状態では全長約
150mmである。
【0046】次に、本発明の実施の形態の作動について
説明する。
【0047】例えば、原子炉圧力容器2におけるノズル
3の溶接部Wを検査する場合には、原子炉圧力容器2の
上蓋を取外した後、水の入っている原子炉圧力容器2内
の炉内構造物と原子炉圧力容器2内周との間に、リンク
41,42,46,47を折りたたんで全長を最小の状
態にした溶接部検査装置1を挿入し、原子炉圧力容器2
内の水中に没水させる。
【0048】溶接部検査装置1が原子炉圧力容器2内の
水中に没したら、駆動装置54を駆動してスラスタ53
を回動させる。このため、枠体48前面側の水は開口か
ら吸水管52内へ流入し、枠体4後面側の開口から原子
炉圧力容器2内へ排出され、枠体48前面側の水圧が下
降する。
【0049】枠体48前面側の水圧が下降すると、枠体
48に取付けられたスカート内部が負圧になり溶接部検
査装置1は原子炉圧力容器2内周壁面側に吸着し、スカ
ート60が原子炉圧力容器2内周に密着させられてスカ
ート60内の空間が閉塞させられると共に駆動輪55及
び補助輪57が原子炉圧力容器2の内周壁面に当接する
(図5参照)。
【0050】駆動輪55及び補助輪57が原子炉圧力容
器2の内周壁面に当接したらスラスタ53の駆動は継続
した状態でサーボモータ56を駆動する。このため、駆
動輪55が回転して原子炉圧力容器2の内周壁面を転動
するため、溶接部検査装置1は原子炉圧力容器2の内周
壁面に沿い下降する。この際、探傷ケーブル31は原子
炉圧力容器2の外部に設置したリールから繰出される。
【0051】溶接部検査装置1が原子炉圧力容器2内周
壁面を下降してノズル3の接続位置まで下降したら、ス
ラスタ53の駆動は継続したまま、サーボモータ56を
停止して駆動輪55の駆動を終了させる。このためスラ
スタ53の回転により生じる推力により、溶接部検査装
置1は水中を横方向へ移動してノズル3内へ進入する。
【0052】溶接部検査装置1がノズル3内へ進入した
ら、駆動装置54を停止してスラスタ53の駆動を終了
させ、サーボモータ34を駆動してねじ軸32をナット
35,36が互に近接する方向へ回転させる。このた
め、リンク41,42,46,47は伸長して枠体4と
48は離反した状態となる。このように枠体4と48を
離反させるのは、溶接部検査装置1が安定してノズル3
内を移動できるようにするためである。
【0053】又、枠体4においては、頂部に設けた駆動
輪部5の流体圧シリンダ8を作動させてブラケット7を
枠体4の径方向外方へ移動させ、駆動輪10をノズル3
の内周面に当接させる。このため、他の駆動輪部5の駆
動輪10との協働作用により、枠体4はノズル3の内周
面に走行可能且つ確実に支持される。
【0054】枠体48においては、その径方向斜め上方
左右両側に設けた駆動輪部51の流体圧シリンダ8を作
動させてブラケット7を枠体48の径方向外方へ移動さ
せ、駆動輪10をノズル3の内周面に当接させる。この
ため、枠体48下端に設けた駆動輪部51の駆動輪10
との協働作用により、枠体48はノズル3の内周面に走
行可能且つ確実に支持される。
【0055】枠体4,48がノズル3の内周面に走行可
能且つ確実に支持されたら、サーボモータ11を駆動す
る。このため、ベベルギア12,13、軸9を介して駆
動輪10が回転し、ノズル3の内周面をノズル3の軸線
方向へ転動する。又駆動輪10がノズル3の内周面を転
動すれば、溶接部検査装置1はノズル3内を溶接部検査
装置前進方向Dへ移動する。
【0056】溶接部検査装置1の原子炉圧力容器2内周
壁面に対する下降及びノズル3内の前進移動に際して
は、下降量はエンコーダ61により、前進量はサーボモ
ータ11の付帯機器であるエンコーダにより確認される
と共に、反射鏡58で反射した映像が工業用カメラ59
により撮影され、操作室等に設置してあるモニタテレビ
等に写し出される。このため、溶接部検査装置1が所定
の位置に到達しているか否かを容易に確認することがで
きる。
【0057】溶接部検査装置1がノズル3内を前進走行
して超音波探触子30が検査すべき溶接部Wに到達した
ら、サーボモータ11を停止させて溶接部検査装置1を
ノズル3内で停止させ、次に流体圧シリンダ29を作動
させて超音波探触子30をノズル3内周面に向けて前進
させ、そのノズル3内周面に対向する面をノズル3内周
面に当接させる。
【0058】超音波探触子30が検査すべき溶接部Wに
当接したら、超音波探触子30から溶接部Wに向けて超
音波を発信すると共にサーボモータ20を駆動する。こ
のため、ベベルギア21,18、水平軸17、ギア19,
24、水平軸22、ギア26を介して動力がリングギア
25に伝えられ、枠体14は案内車輪15を介して案内
レール16に沿いノズル3の円周方向へ回動する。従っ
て、超音波探触子30もノズル3の円周方向へ回動し、
ノズル3円周方向各部において溶接部Wの超音波探傷検
査が行われる。溶接部Wのどの部分が検査されているか
は、エンコーダにより検出される。
【0059】ケーブルベア27が図3の右半分に示すよ
うに枠体4の小径部4aに巻掛けられている場合には、
枠体14の回動方向は図3において反時計方向となる。
又枠体14が1周した後の枠体14の回転方向は図3に
おいて時計方向となる。
【0060】本発明の実施の形態においては、溶接部W
の超音波探傷等による非破壊検査時に原子炉圧力容器2
から炉内構造物を取出さなくても容易に且つ迅速に検査
を行うことができ、従って作業時間を短縮することがで
きる。
【0061】尚、本発明の実施の形態においては、溶接
部検査装置を原子炉容器のノズルに適用する場合につい
て説明したが、容器とノズルとの溶接部に対しても適用
することもできること、原子炉圧力容器以外の容器に対
しても適用できること、非破壊検査なら超音波探傷検査
に限らず、渦流探傷装置を用いた渦流探傷検査等にも適
用できること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内で種々変更を加え得ること、等は勿論である。
【0062】
【発明の効果】本発明の溶接部検査装置によれば、簡単
な装置で容易且つ確実にしかも迅速に検査を行うことが
でき、従って作業時間を短縮することができ、更に燃料
交換等の他の作業と同時進行を図ることで、定期検査全
体の時間短縮と作業員の被ばくを低減することができる
という優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶接部検査装置の実施の形態の一例を
示し、図2のI−I方向から見た正面図である。
【図2】図1のII−II方向矢視図である。
【図3】図4のIII−III方向矢視図である。
【図4】上下部を装置の中心で見ると共に中間部を吸水
管の部分で切断した図3のIV−IV方向矢視図であ
る。
【図5】上部から下部に至るまでを装置の中心で切断し
た図3のV−V方向矢視図である。
【図6】図4のVI部拡大図である。
【図7】ノズル内で枠体を走行させるための駆動輪部の
うち、駆動輪の枠体径方向位置を調整し得るようにした
駆動輪部の拡大図である。
【図8】ノズル内で枠体を走行させるための駆動輪部の
うち、駆動輪の枠体径方向位置を調整しないようにした
駆動輪部の拡大図である。
【図9】従来の溶接部検査装置の一例の斜視図である。
【符号の説明】
1 溶接部検査装置 2 原子炉圧力容器(容器) 3 ノズル 4 枠体(第2の枠体) 10 駆動輪 14 枠体(第3の枠体) 27 ケーブルベア(ケーブル支持手段) 28 ブラケット(支持手段) 28a ブラケット(支持手段) 30 超音波探触子(検査手段) 31 探傷ケーブル(ケーブル) 41 リンク(間隔調整手段) 42 リンク(間隔調整手段) 46 リンク(間隔調整手段) 47 リンク(間隔調整手段) 48 枠体(第1の枠体) 53 スラスタ 55 駆動輪 59 工業用カメラ(カメラ) D 溶接部検査装置前進方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G047 AB07 AC03 BC07 DB18 EA09 GA05 GA06 GA07 GA19 GA20 GA21 GJ06 2G075 AA05 BA17 CA05 DA16 FA13 FA16 FB02 FC14 GA02 GA16 GA37

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内周壁面に沿い昇降し得ると共に容
    器にその径方向へ向くよう溶接されたノズル内をノズル
    長手方向へ向け移動し得るようにした第1の枠体と、 該第1の枠体の溶接部検査装置前進方向後方に第1の枠
    体との間隔を調整し得るよう間隔調整手段を介し接続さ
    れると共に第1の枠体と一体的に前記容器内を昇降し得
    られしかも前記ノズル内をノズル長手方向へ向け移動し
    得るようにした第2の枠体と、 該第2の枠体にその周方向へ回動し得るよう支持された
    第3の枠体とを備え、 該第3の枠体には、第3の枠体からノズル内周側へ向け
    て突出した支持手段に取付けられて容器とノズルとの溶
    接部若しくはノズル同士の溶接部を非破壊検査する検査
    手段を設け、前記第2の枠体には、前記検査手段に接続
    されたケーブルを支持して第2の枠体の円形部外周に巻
    掛け得るようにしたケーブル支持手段を設けたことを特
    徴とする溶接部検査装置。
  2. 【請求項2】 第1の枠体に、第1〜第3の枠体が容器
    内周壁面に沿い下降若しくは上昇する際に第1の枠体に
    取付けられたスカート内を負圧にすることで容器内周壁
    面に吸着し得るようスラスタを設けると共に第1の枠体
    を案内するよう容器内周壁面に対し転動する駆動輪を設
    けた請求項1に記載の溶接部検査装置。
  3. 【請求項3】 第1の枠体及び第3の枠体を回転自在に
    支持した第2の枠体がノズル内を移動する際に第1、第
    2の枠体を支持してノズル長手方向へ転動する複数の駆
    動輪を前記第1、第2の枠体に円周方向へ向け所定の間
    隔で設けた請求項1又は2に記載の溶接部検査装置。
  4. 【請求項4】 第1、第2の枠体に対応して設けられた
    駆動輪を、各枠体ごとに少くとも1個ノズル径方向へ位
    置調整し得るよう構成した請求項1、2又は3に記載の
    溶接部検査装置。
  5. 【請求項5】 間隔調整手段は拡縮自在なリンク機構で
    ある請求項1、2、3又は4に記載の溶接部検査装置。
  6. 【請求項6】 第1の枠体には容器内やノズル内を撮影
    及び目視試験するためのカメラを設けた請求項1、2、
    3、4又は5に記載の溶接部検査装置。
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