JPH08240690A - シュラウド検査装置 - Google Patents

シュラウド検査装置

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JPH08240690A
JPH08240690A JP7068820A JP6882095A JPH08240690A JP H08240690 A JPH08240690 A JP H08240690A JP 7068820 A JP7068820 A JP 7068820A JP 6882095 A JP6882095 A JP 6882095A JP H08240690 A JPH08240690 A JP H08240690A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】炉心シュラウド内の構造物及び燃料等に妨害さ
れること無く炉心シュラウド全面に渡り水中遠隔作業で
正確な検査を行うため、原子炉圧力容器と炉心シュラウ
ドの間の炉心シュラウド外周面側よりアクセスすること
を可能とするシュラウド検査装置を提供する。 【構成】原子炉圧力容器内に設けられた炉心シュラウド
2の上部フランジ部2aに設置され、周方向の位置決め
を行う走行台車24と、この走行台車24に保持され昇
降レール21を介して上下動する検査ヘッド22と、こ
の検査ヘッド22の上下方向の位置決めを行う手段とを
備え、炉心シュラウド2の溶接部及びその近傍の炉内構
造物にアクセスして非破壊検査による健全性確認を可能
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子炉圧力容器内に設
置されている炉心シュラウドの母材及び溶接部と、その
近傍の溶接熱影響部に対し、超音波探傷試験(UT)を
主とした非破壊検査を行い、炉心シュラウドの健全性確
認を行うためのシュラウド検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図41および図42を参照して沸
騰水型原子炉と定期検査中の状態を説明する。
【0003】図41に示すように、原子炉圧力容器1内
には炉心シュラウド2がシュラウドサポートシリンダ3
およびシュラウドサポートレグ4を介して立設されてい
る。炉心シュラウド2内には燃料集合体5が装荷される
炉心6が配置され、炉心6内には制御棒7が上下方向に
挿抜自在に設けられている。
【0004】制御棒7は制御棒案内管8内に挿通して設
けられ、制御棒案内管8は制御棒駆動機構ハウジング9
に接続している。また、制御棒案内管8の上部には図示
しない燃料支持金具が組み込まれ、燃料集合体5の4本
を支持している。
【0005】燃料集合体5は上部が上部格子板10で支
持され、下部は炉心支持板11により横方向を支持して
いる。燃料集合体5の荷重支持は燃料支持金具で受け持
ち、制御棒案内管8および制御棒駆動機構ハウジング9
で支持される。
【0006】炉心シュラウド2と原子炉圧力容器1との
間にはジェットポンプ12が設けられている。このジェ
ットポンプ12は原子炉圧力容器1に溶接されたライザ
ブレース18で支えられている。炉心シュラウド2の上
方にはシュラウドヘッド13が設けられ、シュラウドヘ
ッド13の上部にはスタンドパイプ14を介して気水分
離器15が設けられ、気水分離器15の上方には蒸気乾
燥器16が設けられている。炉心シュラウド2の外側面
には炉心スプレイ配管17が接続されている。
【0007】図42は原子炉の定検時の原子炉圧力容器
1内の状態の一例を示している。原子炉圧力容器1の上
方には燃料交換機19が設置されている。図6に示した
原子炉圧力容器1の上部蓋は取外され、蒸気乾燥器1
6、気水分離器15とシュラウドヘッド13が除去され
ている。
【0008】原子炉圧力容器1内には円筒状炉心シュラ
ウド2と、この炉心シュラウド2内において炉心6とこ
の炉心6内の燃料集合体5の上部を支持する上部格子板
10と燃料集合体5の下端横方向を支持する炉心支持板
11およびジェットポンプ12等の原子炉内構造物が設
置された状態で残っている。
【0009】一般に原子炉内構造物はオーステナイト鋼
で構成されており、オーステナイト系ステンレス鋼等の
金属材料は水中に置かれた場合、その金属材料の溶接部
またはその近傍において応力腐蝕割れ(IGSCC)が
発生することが知られている。応力腐食割れの発生の要
因は材料、応力、環境の三因子が重畳した条件下で生じ
るとされている。
【0010】応力腐食割れが発生する材料因子としては
Cr炭化物が結晶粒界へ析出してその周囲に耐蝕性の劣
るCr欠乏層が形成されることによる鋭敏化、応力因子
は溶接や加工によって材料内部に残留する引張残留応
力、環境因子は高温水中の溶存酸素量などが挙げられ
る。
【0011】応力腐食割れはこれらの三因子が重畳した
条件下で発生するため、これらの三因子の中から一つの
因子を取り除くことにより防止することが可能である。
【0012】このように溶接部またはその近傍に応力腐
食割れの発生する可能性のある部分に対し、検査、点検
を正確に実施し、その健全性を確認して予防保全を行う
ことが応力腐食割れを防止する一手段といえる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】原子炉内構造物の炉心
シュラウドは燃料集合体を収容している筒で、万一この
炉心シュラウドに応力腐食割れが発生し、取換工事を行
う場合は長期を要するという問題があった。
【0014】またSCCの発生した表面に高いエネルギ
ーのビーム(レーザービーム)を照射することによって
部材表面の鋭敏化部を溶体化温度以上に加熱し、脱鋭敏
化を図る方法が例えば特開昭60−165323号公
報、特開昭61−52315号公報、特開昭61−96
025号公報、および特開昭61−177325号公報
に開示されている。
【0015】しかしながらこのSCCを発見する為には
原子炉圧力容器内の炉心シュラウドの点検検査を正確に
行う必要がある。
【0016】本発明は上記課題を解決するために成され
たもので炉心シュラウド内の構造物及び燃料等に妨害さ
れること無く炉心シュラウド全面に渡り水中遠隔作業で
正確な検査を行うため、原子炉圧力容器と炉心シュラウ
ドの間の炉心シュラウド外周面側よりアクセスすること
を可能とするシュラウド検査装置を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、原子炉圧力容
器内に設けられた炉心シュラウドの上部フランジ部に設
置され、周方向の位置決めを行う走行台車と、この走行
台車に保持され昇降レールを介して上下動する検査ヘッ
ドと、この検査ヘッドの上下方向の位置決めを行う手段
とを備え、炉心シュラウドの溶接部及びその近傍の炉内
構造物にアクセスして非破壊検査による健全性確認を可
能としたことを特徴とする。
【0018】
【作用】通常の定期検査で取り外す機器を取り外した後
に、炉水を保持した状態で遠隔操作式の炉心シュラウド
検査装置を原子炉圧力容器と炉心シュラウドとの間に吊
り下げる。そして、炉心シュラウドの上部フランジ部に
着座させた後、シュラウド検査装置の昇降レール押付け
機構を作動させ、ジェットポンプとジェットポンプの間
より昇降レール部を炉心シュラウドに押付ける。
【0019】さらに、昇降レール下部の昇降レール下端
押付機構を作動させ、昇降レール全体を炉心シュラウド
に位置決めした後、装置を旋回及び上下動させ、炉心シ
ュラウドに対してUT等非破壊検査を実施する。
【0020】これにより、特に炉心シュラウドの溶接部
近傍に発生しやすい割れ等の欠陥の有無を正確に検査す
ることで炉心シュラウドの健全性を確認でき、ひいては
原子炉の安全性向上に寄与することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0022】図1〜図6は本発明の一実施例を示してい
る。
【0023】これらの図に示すように、本実施例のシュ
ラウド検査装置20はBWRの定期検査時等に原子炉圧
力容器1内の炉心シュラウド2の外周側に位置するジェ
ットポンプ12との間の空間に昇降レール21部が入る
ように、燃料交換機19の補助ホイスト等により吊り下
ろされ、炉心シュラウド2上部のアランジ面2aの上に
走行台車24部分が着座する構成となっている。
【0024】このシュラウド検査装置20の装着時には
昇降レール21が昇降レール保持部23と上下方向でほ
ぼ一直線となるような状態にしておいて走行台車24か
ら吊り下ろし、その後回動することで、炉心シュラウド
2とこれよりも上方には配置されている炉心スプレイ配
管17等の構造物との位置関係による干渉を極力なく
し、スムーズに装着できるようにしている。
【0025】シュラウド検査装置20を炉心シュラウド
2上部のフランジ面2aに着座させた後、昇降レール押
付け機構25を作動させ、ジェットポンプ12のウェッ
ジ保持ブラケット12a(図4参照)間を通過できる寸
法にデザインした昇降レール21を、炉心シュラウド上
部胴2bと中間胴2cとの間のオーバーハング部をかわ
して炉心シュラウド2壁面に押付けるようになってい
る。なお、検査ヘッド22はジェットポンプ12に干渉
しない位置に予め昇降機構26で逃がしておく。
【0026】昇降レール押付け機構25で炉心シュラウ
ド2の壁面に押付けられた昇降レール21は、図5に示
すように、昇降レール押付け機構25との連結部よりも
上方に炉心シュラウド2の壁面と昇降レール21との間
のギャップを保持するための上部ローラ41を具備して
いる。この上部ローラ41が支点となり、昇降レール2
1の押付け機構25との連結部が力点となるため、てこ
の原理により昇降レール21全体が炉心シュラウド2の
壁面側に押付けられるようになる。
【0027】しかし、実際には昇降レール21が完全な
鋼体ではないため、その下端部が完全に炉心シュラウド
2の壁面に押付けられず浮いてしまうことも考えられ
る。これを防ぐ目的で、本実施例では昇降レール21の
下端部に昇降レール下端押付け機構30を具備してい
る。そして、この昇降レール下端押付け機構30を作動
させることにより、昇降レール21の下端部も炉心シュ
ラウド2壁面に押付け、結果として昇降レール21全体
が炉心シュラウド2壁面に完全に押付けられるようにな
っている。
【0028】以上に示すように、シュラウド検査装置2
0を炉心シュラウド2に位置決めした後、検査ヘッド2
2を検査対象箇所に位置決めして検査するため、昇降機
構26で検査ヘッド22を昇降レール21に沿って上下
動させる。また、走行台車24の走行車輪駆動機構27
で車輪28を回転させてシュラウド検査装置20全体を
炉心シュラウド2の上部フランジ部2aをガイドにして
周方向に動作させる。
【0029】昇降レール21及び検査ヘッド22は図3
に示すようにジェットポンプ12の例えばライザブレー
ス18と炉心シュラウド2との間の最も狭くなっている
部分よりも薄い構造とされている。これにより、本実施
例のシュラウド検査装置はジェットポンプ12と炉心シ
ュラウド2との間を通過しながら、連続的に周方向移動
して検査をすることが可能となる。
【0030】次に、昇降レール21を炉心シュラウド2
の壁面に押付ける昇降レール押付け機構25について詳
細に説明する。
【0031】図5および図6に示すように、押付け機構
25は昇降レール保持部23の下端に設けられた4本の
リンクアーム42からなるリンク機構43を設け、この
リンク機構43の上部をエアシリンダ40によって押す
ことで、この部分が炉心シュラウド2から離れる方向に
移動するようにしている。この移動により、反対側に取
付けられている昇降レール21が炉心シュラウド2の壁
面に押付けられる。そして、このように構成により、万
一エア源が喪失した場合ても、昇降レール21が自重で
昇降レール保持部23とほぼ直線状となる装置装着時状
態まで下がり、容易に装置の回収が行えるようになって
いる。
【0032】図7および図8はモータを利用した昇降レ
ール押付け機構25の他の構成例を示している。
【0033】この昇降レール押付け機構25において
は、昇降レール保持部23の下端に内蔵されたモータ4
5aが、昇降レール21を保持する押付けアーム46の
ラック47部分に噛み合されている。
【0034】そして、昇降レール21が昇降レール保持
部23に最も近付いた状態で、シュラウド検査装置を炉
心シュラウド2に装着した後、モータ45aを作動させ
て押付けアーム46を繰出し、昇降レール21を炉心シ
ュラウド2の壁面に押付けるようになっている。押付け
状態は近接センサ、圧力センサ等を利用した押付けセン
サ48により確認される。
【0035】図9および図10は、さらに異なる昇降レ
ール押付け機構25を示している。この昇降レール押付
け機構25においては、あらかじめ設計値もしくは実測
値を基にして長さが定められた回転アーム49を、昇降
レール保持部23の下端に内蔵されたモータ45bに連
結している。
【0036】この回転アーム49が、炉心シュラウド2
の壁面と平行な状態で装着され、その後モータ45bを
作動させて回転アーム49を90゜回すことで、昇降レ
ール21が炉心シュラウド2壁面に一定距離を保つ状態
で位置決めされるようになっている。
【0037】これらのモータ45a,45bを利用した
構成においては、万一電源喪失等が起こると昇降レール
21を炉心シュラウド2のオーバーハング下から抜き出
せなくなる。このため、回収用のスプリング50等を配
置し、モータ軸との接続を外すこと等の手段を備えてい
る。
【0038】図11および図12は、昇降レール21の
下端が炉心シュラウド2の壁面から浮上るのを防止する
昇降レール下端押付け機構30を示している。
【0039】この昇降レール下端押付け機構30では、
昇降レール21に水ジェットノズル51が設けられ、ホ
ース57から送水された水を炉心シュラウド2と反対側
に吹き出すようになっている。この吹出し力の反力によ
り、昇降レール21が炉心シュラウド2側に移動し、結
果として炉心シュラウド2壁面に押付けられる。
【0040】この水ジェットノズル51には図示しない
MUW等のプラント既設の水源、もしくは高圧水ポンプ
等から、ホース57を介して水が供給される。昇降レー
ル21の押付け力は吐出される水の圧力と水量とにより
決定される。
【0041】また、昇降板21には吸着盤52が設けら
れ、この吸着盤52は、図示しないオペレーションフロ
上に設置された真空ポンプにホース57で接続されてい
る。このポンプを作動させて吸着盤52内の水を吸うこ
とにより、吸着盤52が炉心シュラウド2の壁面に接触
した瞬間から吸着し、昇降レール21が炉心シュラウド
2壁面に密着するようになっている。
【0042】なお、吸着盤52が完全に炉心シュラウド
2壁面に密着すると移動が行なえず、周方向への装置移
動に支障をきたすこととなるので、吸着盤52はその構
造や材質により、常に炉心シュラウド2壁面との間に僅
かな隙間が発生するようにしてある。
【0043】また、昇降レール下端押付け機構30はス
クリュー方式の押付け部を有している。即ち、モータ5
4でベルト55を介して回転させられてスクリュー53
を備え、これにより炉心シュラウド2と反対側に水流が
発生し、この結果スクリュー53が炉心シュラウド2側
に推進して、昇降レール21が炉心シュラウド2壁面に
押付けられるようになっている。
【0044】さらに、このような構成において、炉心シ
ュラウド2の壁面との接触部に硬質エラスチック等のス
カート56が設けられている。そして、昇降レール21
が炉心シュラウド2壁面に押付けられると、スクリュー
53を囲む空間部内の水が排出されてこの部分が負圧と
なり、スカート56部が炉心シュラウド2壁面に吸着す
る形となる。これにより、スクリュー53による推進力
と、スカート56による吸着力との二重の力が作用し
て、昇降レール21が炉心シュラウド2壁面より離れな
いように密着するものである。
【0045】なお、以上に示した昇降レール21の炉心
シュラウド2壁面への押付け用の各機構は、必要に応じ
て単独または適宜組合わせて使用しても良い。
【0046】図13〜図18は、昇降レール21に取り
付けられる検査ヘッド22を昇降させる構成例を示して
いる。
【0047】図13および図14は、最も一般的と考え
られるものである。即ち、昇降レール21をガイドスク
リュー61とガイドシャフト62とによって構成し、検
査ヘッド22内にはガイドスクリュー61と噛み合うナ
ット63及びガイドシャフト62に対してスムーズに検
査ヘッド22がスライドできるようにするリニアベアリ
ング64が組み込まれている。
【0048】ガイドスクリュー61の端部にはモータ6
0が連結され、このモータ60でガイドスクリュー61
を回転させることで検査ヘッド22が昇降するようにな
っている。この場合の昇降量の検出は、モータ回転数、
別付のエンコーダ等の回転量検出器(図示せず)により
検出したガイドスクリュー61の回転数、またはガイド
シャフト62等に設置したラックに噛み合う検査ヘッド
22に搭載した回転量検出器(図示せず)の回転数等か
ら算出する。
【0049】図15および図16には異なる構成例を示
している。
【0050】この構成例においては、昇降レール21を
プレート状とし、このプレート状の昇降レール21上に
ラック65が設置されている。また検査ヘッド22上に
は、ラック65とギヤ67とを介して噛み合うモータ6
6と、ギヤ69で噛み合う回転量検出器68とが搭載さ
れている。検査ヘッド22の昇降は、モータ66を回転
させることでラック65に沿って行われ、昇降量は回転
量検出器68の回転数から算出される。
【0051】なお、上記に示す構成において図13およ
び図14に示すものでは、炉心シュラウド2の検査範囲
をカバーできるだけの長さを持った精度の高いガイドス
クリュー61及びガイドシャフト62が必要となる。
【0052】また図15および図16に示す構成例で
は、検査ヘッド22にモータ66や回転量検出器68が
搭載される為、この部分の厚さをジェットポンプ12と
炉心シュラウド2との間の間隙より薄くすることが難し
い面がある。
【0053】そこで、このような難点を克服する手段と
して、図17および図18に一実施例を示す構成を案出
した。
【0054】即ち、昇降レール21上に、ワイヤガイド
77とガイド車75により、ワイヤ74がループ状に配
置されている。このワイヤ74に、ワイヤクランプ76
で検査ヘッド22が固定されている。このワイヤ74
は、昇降レール21の上部からワイヤコンジット73に
より走行台車24上に設置されたワイヤ巻取機構70の
リール72に連結されている。
【0055】また、検査ヘッド22はガイドローラ78
を介して昇降レール21をガイドとして自由に上下動可
能状態で保持されている。検査ヘッド22の昇降に当た
っては、ワイヤ巻取機構70内のモータ71により、リ
ール72が回転することで、ワイヤ74の一端が送り出
されて他端が巻き取られる。
【0056】このワイヤ74は昇降レール21上にガイ
ド車75を介してループ状に配置されており、一方のワ
イヤ74が下降側に動くとガイド車75でワイヤ74が
折り返し戻される。この為、他方のワイヤ74は上昇側
に動く。このようにして、一方のワイヤ74にワイヤク
ランプ76で固定された検査ヘッド22が昇降レール2
1に沿って昇降することとなる。
【0057】このように構成することにより、昇降レー
ル21及び検査ヘッド22は昇降のための大きな機構を
設置することも無くなり、簡素化、小型薄型化が可能と
なる。
【0058】以上の実施例における構成は、炉心シュラ
ウド2の上部胴2bと中間胴2cとの間のオーバーハン
グ部よりも下側部分に対応するものとして説明した。
【0059】図19および図20は、このオーバーハン
グ部よりも上側部分の検査に対応する構成例を示してい
る。
【0060】即ち、図19および図20に示すように、
前記実施例においては、単に昇降レール21及び昇降レ
ール押付け機構25を吊下げ位置決めしていた。これに
対して、昇降レール保持部23にも昇降レール21と同
様の機能を持たせ、昇降レール保持部23をガイドとし
て昇降する上部胴2b検査専用の検査ヘッド22′を取
り付け、これにより、上側部分の検査を行う構成として
いる。
【0061】図21および図22は、炉心シュラウド2
の検査を行うための検査ヘッド22の構成を図13に示
している。
【0062】先に述べた通り、炉心シュラウド2の材料
であるオーステナイト系ステンレス鋼の、特に溶接部近
傍の熱影響部には、応力腐食割れ等の欠陥が発生する可
能性がある。この欠陥の有無を確認するためには、その
表面部分のみならず、材料内部におけるまで、検査を実
施する必要がある。
【0063】材料を壊すこと無く内部に存在する欠陥の
有無を確認する一般的方法としては、放射線透過試験
(RT)及び超音波探傷試験(UT)が知られている。
しかし運転を開始した後のプラントにおける原子炉内に
は大量の放射線が存在するため、一般的に放射線透過試
験を実施することは不可能となる。
【0064】したがって本実施例においては、材料内部
及び検査ヘッド22と反対側の面に発生する可能性のあ
る欠陥の検査方法として超音波探傷試験を採用してい
る。
【0065】この検査を行うための超音波探傷試験用セ
ンサ80は、炉心シュラウド2の壁面の曲率やうねりの
影響を受けること無く壁面に押し当てられるように、自
由に首振り可能となるジンバルサポート81を介してス
プリング88で炉心シュラウド2壁面に押し当てられる
ようになっている。通常、超音波探傷試験を行う上で必
要となる接触媒質は、回りの炉水がそのまま接触媒質と
なるため改めて供給することはない。
【0066】本実施例では超音波探傷試験用センサ80
の検査箇所等に応じて屈折角、周波数、探傷方法等を変
え数個取り付けることとしている。
【0067】この超音波探傷試験による検査において
は、そのセンサ側の表面の欠陥の検出が困難となる場合
がある。また、表面の状態を確認するには直接その外観
を確認することが望ましい。したがって本実施例におい
ては、超音波探傷試験用センサ80の他に外観検査用の
小型水中カメラ83も具備している。
【0068】これにより、炉心シュラウド2の表面の形
状的異常や、欠陥と考えられる模様の有無の確認が実施
できるうえ、超音波探傷試験用センサ80の位置決め状
態の確認にも使用できる。
【0069】この小型水中カメラ83の回りに、小型水
中ライト84を複数個配置して、検査時に個々の照度を
変えることにより適性照度が得られる。また、欠陥と考
えられる映像が確認された場合においては、光の当たる
方向を変えることで、影のできるパターンの変化を確認
し、これより欠陥の可否を確認できる。
【0070】応力腐食割れ等の微細な割れ等について
は、材料表面における開口が非常に狭いため、この外観
検査では極細い線状模様としてしか確認できず、欠陥か
否かの判定が困難となる場合が多い。したがって、この
様な場合においても欠陥の可否の判定をするためには、
表層部の欠陥検出性に優れた渦流探傷試験(ECT)用
のセンサ82を小型水中カメラ83の横に具備してい
る。線状の模様が確認された場合、ただちにこのセンサ
82で渦流探傷試験を実施することで、正確な判定が可
能となる。
【0071】これらの検査を実施するに当たっては、炉
心シュラウド2の表面に付着しているクラッドが影響
し、検査の妨害となる可能性が考えられる。したがって
検査を行うに当たり、炉心シュラウド2表面のクラッド
を除去し、清浄にすることが望ましい。本実施例におい
ては、この目的のため回転するブラシ87で表面のクラ
ッドを除去するブラッシング装置86を各センサと共に
具備し、よりいっそうの検査精度の向上を図っている。
【0072】小型水中カメラ83による外観検査により
確認された映像において、その寸法を測定する必要が発
生した場合、本装置の小型水中カメラ83で得られた映
像を基にして、寸法を計りたい部分の一端を画面上のあ
るポイント(画面中央等)に合わせ、そこから計測すべ
き部分の他の一端が画面上の同じポイントに合うまで装
置を駆動し、この時の移動量により寸法を求める事が可
能である。
【0073】さらに、形状的な三次元寸法(凹凸量)を
測定するには、小型水中カメラ83の横に配置されたス
リット(グリッド)光発生器85よりスリット(グリッ
ド)光91を発生させ、映像上より得られた光の状態よ
り解析することで凹凸量を求めることができる。
【0074】図23〜図24は、上述した原理について
の説明図14である。
【0075】いま小型水中カメラ83の横に配置された
スリット光発生器85からスリット光91が小型水中カ
メラ83の視野範囲95を斜めに横切るように照射され
ているものとする。
【0076】このスリット光91が壁面92((1)〜
(4)へと順に遠くなっていく)に当った時に得られた
光の映像91′は、これらの図の場合、TV映像(A)
93aとして示すように、小型水中カメラ83の近くに
ある壁ほど映像中の左に位置し、遠くなるほど右のほう
にシフトする。
【0077】したがって、実際に溶接ビード94を観察
した場合には、TV映像(B)93bに示すように、ビ
ード94の出張っている位置におけるスリット光の映像
91′が左にシフトしているので、この画面を画像処理
し解析することにより、ビード部の凹凸量を求めること
ができる。
【0078】以上に示したこれらの検査用センサ等をす
べて検査ヘッド22に具備させると検査ヘッド22のサ
イズが大きくなりすぎ、実用にそくさなくなる可能性が
ある。したがって、必要に応じて自由に検査用センサや
その他のツールを検査ヘッド22に接続して使用できる
事を考慮し、図26および図27に示すように、検査ヘ
ッド22部には各種検査用センサやツールを接続するた
めのツール取付用ボルト穴100のみ設けておく。そし
て、検査用センサやその他のツールをユニットとしてこ
のボルト穴100に接続することで上記問題は解決され
る。
【0079】以上、炉心シュラウド2の検査を行うため
の手段を説明したが、本実施例は多少の応用を加えるこ
とで、通常炉内側からの検査が困難であった炉心シュラ
ウド2の外側に位置する部分の原子炉圧力容器1の検査
にも適用可能となる。
【0080】この原子炉圧力容器1の検査に当っては、
本実施例の特徴である連続して検査を実施することが原
子炉圧力容器1にライザブレース18が取付けられてい
るため構造的に不可能である。
【0081】したがって、原子炉圧力容器1の検査を実
施するに当っては、昇降レール21をジェットポンプ1
2間に位置させて昇降レール押付け機構25で原子炉圧
力容器1側に押付ける。そこから、図28および図25
の一実施例に示す伸縮アーム101を、それに取付けら
れたラック103に噛み合うモータ102を作動させて
伸ばす。そして、ジェットポンプ12一基分の範囲の検
査を実施する。その後、伸縮アーム101を元の位置ま
で縮めるようにする。
【0082】図28および図29は、昇降レール21を
炉心シュラウド側に昇降レール押付け機構25で押付け
る様子を示している。即ち、昇降レール21をジェット
ポンプ12一基分、周方向に移動し、次のジェットポン
プ12間から昇降レール21を原子炉圧力容器1側に押
付け、次の部位の検査を行うものである。
【0083】これを連続して実施することで、原子炉圧
力容器1の検査が可能となる。
【0084】本実施例におけるシュラウド検査装置20
は、その装着段取りの簡便さを図るため、直接炉心シュ
ラウド2の上部フランジ面2aに設置位置決めすること
を特徴としている。
【0085】しかし、このような機能では、炉心シュラ
ウド2の上部フランジ面2aの形状をガイドとして車輪
走行しているため位置決め精度や周移動検出精度が低く
なる可能性がある。
【0086】そこで、装置装着段取りの簡便さを損なう
こと無く、高精度で位置決めおよび周方向移動量の検出
を行うため、炉心シュラウド2に既設のガイド機能を持
たることを案出した。
【0087】図32は、ガイド機能を有する構成例を示
している。即ち、炉心シュラウド2とシュラウドヘッド
13との間のリークパスを減らすために設けられている
スカート110を、検査装置走行用ガイドとなるレール
形状としている。さらに、この部分に装置駆動のための
ラック111を設置している。
【0088】このような構成に対応するシュラウド検査
装置としては、上側のガイドローラ114がスカート1
10に乗るようにシュラウド上部フランジ面2aに着座
する構成とする。そして、着座後、エアシリンダ113
を作動させ、下側のガイドローラ114を引上げて走行
のガイドレールとなるスカート110をクランプする。
この後、スカート110に設置されたラック111に噛
み合ったギヤ115をモータ112で回転させる。これ
により、精度良く検査装置を周方向に移動させることが
可能となる。
【0089】図33は、図32の変形例を示している。
この例では、炉心シュラウド2のスカート部をガイドと
せず、炉心シュラウド2の上部フランジ部の形状を変
え、装置のガイドとなるガイド溝116を設けている。
そして、この部分にラック111を設置している。
【0090】このような装置構成とすれば、炉心シュラ
ウドの約180゜の範囲を連続して検査可能となるが、
原子炉圧力容器1内に設置された炉心スプレイ配管17
や、ガイドロッドにより妨害されるため、この部分の検
査が行えなくなって全周の連続検査が困難となる。これ
らの構造的障害物が検査時に簡単に撤去することが可能
となれば上記問題点は解決される。
【0091】図34〜図40は、以上の点を考慮した炉
内構成例を示している。
【0092】図34および図35は通常状態を示し、図
39および図40は検査時の状態を示している。図36
〜図38は部品構成を示している。
【0093】これらの図に示すように、ガイドロッド1
20は二分割構造となっており、下側ガイドロッド12
0は上端が原子炉圧力容器1の壁面に取付けられた中間
ガイドロッドブラケット124に差し込まれ、下端部が
炉心シュラウド2のガイドロッド取付け用ボルト123
で固定されている。したがって、このガイドロッド取付
け用ボルト123を取り外すと、下側ガイドロッド12
0は中間ガイドロッドブラケット124より抜けて取り
外すことが可能となる。
【0094】炉心スプレイ配管17は、その立下り部か
ら分離できる構造となっており、立下り部の下端部のバ
ヨネット機構となっているインローカプラ122で、炉
心シュラウド2に連結され、上端部のねじ込み式のパイ
プジョイント121で炉心スプレイ配管17上部と連結
されている。
【0095】したがって、このパイプジョイント121
を回して、炉心スプレイ配管17上部との連結を外し、
立下り部を傾けてバヨネットを外し、配管下部を炉心シ
ュラウド2より抜くことで、シュラウド検査装置の走行
の妨害となる部分を除去でき、一回の装置装着で炉心シ
ュラウド2全周の検査が可能となる。
【0096】
【発明の効果】以上で詳述したように、本発明によれ
ば、炉心シュラウドの上部フランジ部に位置決めして旋
回する走行機構と、炉心シュラウドとジェットポンプと
の間隙をぬって周方向移動しながら検査ヘッドを上下動
させる昇降機構と、各種検査用センサを具備すること
で、原子炉圧力容器内や炉心シュラウド内の構造物、及
び燃料等に妨害されること無く、原子炉圧力容器と炉心
シュラウドとの間に炉心シュラウド外周面側からアクセ
スし、炉心シュラウド全体における母材及び溶接部とそ
の近傍の溶接熱影響部とに対して超音波探傷試験等を主
とした非破壊検査を水中遠隔作業で詳細に実施すること
ができ、炉心シュラウドの健全性確認を、ひいては原子
炉の安全性向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシュラウド検査装置の一実施例を
示す全体構成図。
【図2】図1の側面図。
【図3】前記実施例における検査内の昇降レール、検査
ヘッド部のジェットポンプと炉心シュラウド間の狭隘部
との寸法的関係を示す図。
【図4】前記実施例における検査装置の昇降レール、検
査ヘッド部のジェットポンプ間の狭隘部との寸法的関係
を示す図。
【図5】前記実施例における昇降レールを押し付ける機
構の構造と作用を説明する図。
【図6】図5の側面図。
【図7】前記実施例におけるモータを使用した昇降レー
ル押付け機構を説明する図。
【図8】図7の側面図。
【図9】前記実施例におけるモータを使用した他のレー
ル押付け機構を説明する図。
【図10】図8の側面図。
【図11】前記実施例における昇降レールの下端部を炉
心シュラウドに押付ける機構の構造を説明する図。
【図12】図11の側面図。
【図13】前記実施例における検査ヘッドの昇降を行う
機構を説明する図(ガイドスクリュータイプ)。
【図14】図13の側面図。
【図15】前記実施例における検査ヘッドの昇降を行う
機構を説明する図(昇降レールに取付けたラックに噛み
合うモータで駆動するタイプ)。
【図16】図15の側面図。
【図17】前記実施例における検査ヘッドの昇降を行う
機構を説明する図(ループ状に配置したワイヤで駆動す
るタイプ)。
【図18】図17の側面図。
【図19】前記実施例における炉心シュラウド上部胴を
検査するための構成を示す図。
【図20】図19の側面図。
【図21】前記実施例における検査ヘッド部の構成を示
す図。
【図22】図21の平面図。
【図23】前記実施例におけるスリット光による三次元
形状測定の方法を示す原理図。
【図24】前記実施例におけるスリット光による三次元
形状測定の方法を示す原理図。
【図25】前記実施例におけるスリット光による三次元
形状測定の方法を示す原理図。
【図26】前記実施例における検査ヘッドの汎用化を図
るため検査ヘッド部を取付け用ボルト穴のみとした図。
【図27】図26の平面図。
【図28】前記実施例における検査装置で原子炉圧力容
器側の検査を行うための検査ヘッドを繰り出す機構を示
す図。
【図29】図28の平面図。
【図30】図16に示す実施例で原子炉圧力容器側の検
査を行うための概念を示す図。
【図31】前記実施例における原子炉圧力容器側の検査
を行うための概念を示す移動時の図。
【図32】前記実施例における位置決めおよび駆動のた
めの構造を具備した炉心シュラウド上部の位置実施例を
示す図。
【図33】図32の変形例を示す図。
【図34】前記実施例における検査に障害となる構造物
を取り除ける構造とした場合の通常時の状態を示す図。
【図35】図34の平面図。
【図36】図34のA部拡大図。
【図37】図34のB部拡大図。
【図38】図34のC部拡大図。
【図39】前記実施例における検査に障害となる構造物
を取り除ける構造とした場合の検査状態を示す図。
【図40】図39の平面図。
【図41】沸騰水型原子炉の全体を示す断面図。
【図42】原子炉の定期検査時の状況を示す断面図。
【符号の説明】
1 原子炉圧力容器 2 炉心シュラウド 12 ジェットポンプ 20 シュラウド検査装置 21 昇降レール 22 検査ヘッド 24 走行台車 25 昇降レール押付け機構 30 昇降レール下端押付け機構 40 エアシリンダ 43 リンク機構 46 押付けアーム 49 回転アーム 51 水ジェットノズル 52 吸着盤 53 スクリュー 56 スカート 61 ガイドスクリュー 62 ガイドシャフト 65 ラック 68 回転量検出器 70 ワイヤ取巻機構 72 リール 73 ワイヤコンジット 74 ワイヤ 80 超音波探傷試験センサ 82 ECTセンサ 83 小型水中カメラ 85 スリット光発生器 86 ブラッシング装置 100 ツール取付け用ボルト穴 101 伸縮アーム 110 スカート 111 ラック 114 ガイドローラ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器内に設けられた炉心シュ
    ラウドの上部フランジ部に設置され、周方向の位置決め
    を行う走行台車と、この走行台車に保持され昇降レール
    を介して上下動する検査ヘッドと、この検査ヘッドの上
    下方向の位置決めを行う手段とを備え、炉心シュラウド
    の溶接部及びその近傍の炉内構造物にアクセスして非破
    壊検査による健全性確認を可能としたことを特徴とする
    シュラウド検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシュラウド検査装置にお
    いて、炉心シュラウドの上部フランジ部に走行台車が直
    接設置され、この走行台車は炉心シュラウド上部のフラ
    ンジ部形状に基づいて位置決めおよび車輪による周方向
    移動を行うことでセッティング可能とされていることを
    特徴とするシュラウド検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシュラウド検査装置にお
    いて、炉心シュラウドの上部胴と中間胴等とのオーバー
    ハング部の下に昇降レールを位置決めさせ、昇降レール
    をオーバーハング部下の炉心シュラウド外周面に押し付
    ける機構を有することを特徴とするシュラウド検査装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のシュラウド検査装置にお
    いて、昇降レールの炉心シュラウド外周面に押し付ける
    機構の支点部より上側の部分に昇降レール部と炉心シュ
    ラウド壁面との間のギャップを保持させるスペーサを設
    置し、てこの原理により昇降レール全体を炉心シュラウ
    ド壁に押し付けることを可能としたことを特徴とするシ
    ュラウド検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載のシュラウド検査
    装置において、昇降レールを炉心シュラウド外周面に押
    し付ける機構をエアシリンダによって構成し、動力源喪
    失の場合においてもエア源により自動的に昇降レール部
    の外しおよび回収を可能としたことを特徴とするシュラ
    ウド検査装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のシュラウド検査装置にお
    いて、昇降レール下部に炉心シュラウド壁面と反対側へ
    水流を出し、その反力により昇降レールを炉心シュラウ
    ド壁面に押し付ける機構、もしくは昇降レール下部を炉
    心シュラウド壁面に吸着させる機構を有することを特徴
    とするシュラウド検査装置。
  7. 【請求項7】 請求項8記載のシュラウド検査装置にお
    いて、昇降レール下部を炉心シュラウド壁面に吸着させ
    る機構は、ガイドスクリュー、昇降レールに設けたラッ
    クとこれに噛み合うギヤ、または走行台車上に回転機構
    を有するワイヤリールであることを特徴とするシュラウ
    ド検査装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のシュラウド検査装置にお
    いて、検査ヘッドを屈折角の異なる複数個の超音波探傷
    センサまたは電子スキャン式センサとし、これらを首振
    自在に炉心シュラウド壁面に押し付ける手段を具備した
    ことを特徴とするシュラウド検査装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のシュラウド検査装置にお
    いて、超音波探傷試験センサ近傍に小型水中TVカメラ
    を設置することにより、超音波探傷試験検査位置の確認
    と同時に表面状態の確認を可能としたことを特徴とする
    シュラウド検査装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のシュラウド検査装置に
    おいて、水中TVカメラに並列してスリット光を炉心シ
    ュラウド内壁面に投射する機構を取付け、スリット光を
    炉心シュラウド内壁面溶接部等に投射したときに得られ
    た映像のスリット光の画面上の位置よりその凹凸量を測
    定可能としたことを特徴とするシュラウド検査装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載のシュラウド検査装置に
    おいて、検査ヘッド部を各種ツールが取付けられる結合
    手段を具備した取付けベースとし、超音波探傷試験セン
    サ、渦流探傷試験センサ、水中TVカメラ等の検査ツー
    ルの他、ブラシ部その他の作業ツールを前記取付けベー
    スにユニット的に交換または取付け可能としたことを特
    徴とするシュラウド検査装置。
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