JPH11326291A - 原子炉狭隘部超音波探傷装置および方法 - Google Patents

原子炉狭隘部超音波探傷装置および方法

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JPH11326291A
JPH11326291A JP10132216A JP13221698A JPH11326291A JP H11326291 A JPH11326291 A JP H11326291A JP 10132216 A JP10132216 A JP 10132216A JP 13221698 A JP13221698 A JP 13221698A JP H11326291 A JPH11326291 A JP H11326291A
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ultrasonic
diffuser
inspection
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ultrasonic flaw
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JP10132216A
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English (en)
Inventor
Koji Murakami
功治 村上
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/26Scanned objects
    • G01N2291/269Various geometry objects
    • G01N2291/2695Bottles, containers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】目的検査部位に簡単かつ確実にアクセスできる
とともに、狭隘な環境下においても安定した自動走査を
可能とする。 【解決手段】原子炉圧力容器1内のアニュラス部に設置
されたジェットポンプ4のディフューザ10とバッフル
プレート3との溶接部15に対して超音波探傷試験を行
うものであって、ジェットポンプ4が設置されたアニュ
ラス部内を移動可能に構成した装置本体20と、この装
置本体20を溶接部15近傍に位置決めする位置決め機
構と、ディフューザ10の周面に沿って溶接部15を走
査して超音波探傷試験を行う検査ヘッドと、この検査ヘ
ッドをディフューザ10の周面に対して移動させるヘッ
ド移動機構とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉圧力容器内
における狭隘な環境下に位置するジェットポンプのディ
フューザとバッフルプレートとの溶接部およびその近傍
の溶接熱影響部に対して超音波探傷試験を実施する原子
炉狭隘部超音波探傷装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図13および図14に示すように
原子炉圧力容器1の内壁、シュラウド2の外面およびバ
ッフルプレート3で囲まれた空間(以下、アニュラス部
と称す)は、ジェットポンプ4の存在により非常に狭隘
な空間となっている。そして、このジェットポンプ4
は、シュラウド2の周囲に8体あるいはそれ以上の個数
が配置されている。
【0003】また、ジェットポンプ4はライザー管5を
有し、このライザー管5は原子炉圧力容器1に固着され
ており、図示しない再循環入口ノズルから供給された冷
却材を炉内に導入する。ライザー管5の上部にはトラン
ジションピース6を介して一対のエルボ7が接続されて
いる。
【0004】これら一対のエルボ7には、それぞれ一対
の混合ノズル8を介して一対のインレットスロート9が
接続されている。この一対のインレットスロート9には
それぞれディフューザ10が接続され、これらのディフ
ューザ10は原子炉圧力容器1に溶着されているバッフ
ルプレート3に溶接により固着されている。また、一対
のインレットスロート9は、ライザー管5に固着したブ
ラケット11に取り付けられている。そして、ディフュ
ーザ10の下部にはセンシングライン12が敷設されて
いる。
【0005】さらに、バッフルプレート3には、図15
に示すようにアクセスマンホール13が形成され、シュ
ラウド2内には図示しない燃料支持金具を介して燃料集
合体を支持する燃料支持板14が組み込まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うにジェットポンプ4は、ライザー管5およびブラケッ
ト11などやセンシングライン12を有していることか
ら、上記アニュラス部の底部へ検査装置などをアクセス
するには、ライザー管5,ブラケット11などやセンシ
ングライン12により妨害され、従来、検査範囲を限定
した部分的な遠隔目視検査しか実施することができない
という課題があった。
【0007】すなわち、上記アニュラス部の底部に検査
装置を接近させることは、非常に困難であり、作業員の
熟練した技術によるTVカメラを用いた間接目視検査に
おいても全周を検査することができないという課題があ
った。
【0008】また、ジェットポンプ4は、原子炉内の冷
却材を強制循環させる重要な働きがあり、その構成部材
には冷却材の強制循環による振動が加わる。これによ
り、ジェットポンプ4のディフューザ10とバッフルプ
レート3との溶接部15においては、上記検査装置など
の接近性も含めて過酷な環境下にあるといえる。そし
て、万一の事故により冷却材が供給されない場合には、
炉心への冷却材を確保するため、その溶接部15はその
バウンダリ(境界)となる。
【0009】以上のような観点から、溶接部15の健全
性を確認することは、非常に重要であり、超音波探傷試
験などの体積検査が必要となる。
【0010】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、多くの複雑な炉内構造物が設置されたアニュラ
ス部を確実に通過して行き、目的検査部位に簡単かつ確
実にアクセスできるとともに、狭隘な環境下においても
安定した自動走査が可能な原子炉狭隘部超音波探傷装置
および方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、原子炉圧力容器内のアニュ
ラス部に設置されたジェットポンプのディフューザと前
記バッフルプレートとの溶接部に対して超音波探傷試験
を行う原子炉狭隘部超音波探傷装置であって、前記ジェ
ットポンプが設置されたアニュラス部内を移動可能に構
成した装置本体と、この装置本体に取り付けられ前記装
置本体を前記溶接部近傍に位置決めする位置決め機構
と、前記装置本体に取り付けられ前記ディフューザの周
面に沿って前記溶接部を走査して超音波探傷試験を行う
検査ヘッドと、前記装置本体に取り付けられ前記検査ヘ
ッドを前記ディフューザの周面に対して移動させるヘッ
ド移動機構とを備えたことを特徴とする。
【0012】請求項1の発明によれば、アニュラス部底
部の狭隘部に設置されたジェットポンプのディフーザお
よびバッフルプレートとの溶接部に対し、装置本体が複
雑な空間を移動しながら降下して行き、溶接部近傍で位
置決めされ、ここよりディフューザの周面に沿って溶接
部を自動走査を行い、所望の超音波探傷試験を遠隔操作
で実施する。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の原子炉
狭隘部超音波探傷装置において、装置本体は、着座機構
を有し、この着座機構で前記装置本体をバッフルプレー
ト上に着座させることを特徴とする。
【0014】請求項3の発明は、請求項1記載の原子炉
狭隘部超音波探傷装置において、ヘッド移動機構は、デ
ィフューザの軸方向に沿って検査へッドを移動させる軸
方向送り機構と、前記ディフューザの周方向に沿って前
記検査へッドを移動させる周方向送り機構とを備えたこ
とを特徴とする。
【0015】請求項3の発明によれば、検査へッドをデ
ィフューザの軸方向および周方向に移動させることによ
り、ディフューザの全面に亘って超音波探傷試験を行う
ことができる。
【0016】請求項4の発明は、請求項3記載の原子炉
狭隘部超音波探傷装置において、周方向送り機構は、検
査ヘッドが固定されディフューザの曲率に合致した円弧
状のレールと、このレールをディフューザの周方向に沿
って送り出す駆動手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】請求項4の発明によれば、ディフューザの
曲率に合致した円弧状のレールをディフューザの周方向
に沿って送り出すことで、ディフューザのほぼ全周に亘
って溶接部を検査することができる。
【0018】請求項5の発明は、請求項3記載の原子炉
狭隘部超音波探傷装置において、軸方向送り機構には、
検査ヘッドの軸方向の移動距離を検出する第1の検出器
が取り付けられる一方、周方向送り機構には、前記検査
ヘッドの周方向の移動距離を検出する第2の検出器が取
り付けられたことを特徴とする。
【0019】請求項5の発明によれば、検査ヘッドの軸
方向および周方向の移動距離をそれぞれ検出することに
より、検査ヘッドの正確な検査位置を検出することがで
きる。
【0020】請求項6の発明は、請求項1記載の原子炉
狭隘部超音波探傷装置において、装置本体は、この装置
本体がアニュラス部を遊泳して移動可能とする移動手段
と、前記装置本体の姿勢を制御する姿勢制御手段とを備
えたことを特徴とする。
【0021】請求項6の発明によれば、装置本体が移動
手段によりアニュラス部を遊泳して移動するので、溶接
部近傍に容易にアクセスすることができる。
【0022】請求項7の発明は、請求項1または6記載
の原子炉狭隘部超音波探傷装置において、装置本体に
は、移動手段による遊泳時の状況および検査へッドによ
る探傷状況を確認する監視カメラが設けられたことを特
徴とする。
【0023】請求項7の発明によれば、溶接部近傍に容
易にアクセスすることができるとともに、検査へッドの
検査精度を高めることができる。
【0024】請求項8の発明は、請求項1記載の原子炉
狭隘部超音波探傷装置において、位置決め機構は、ディ
フューザ外面の曲率に合致する曲面が形成されたガイド
部と、原子炉圧力容器側に押出部材を押し出して前記ガ
イド部に反力を与える押付機構とを備えたことを特徴と
する。
【0025】請求項8の発明によれば、押出部材を原子
炉圧力容器側に押し出してガイド部に反力を与えて装置
本体を位置決めすることにより、原子炉圧力容器内壁と
ディフューザ外面との間に装置本体を確実に位置決めす
ることができる。
【0026】請求項9の発明は、請求項1記載の原子炉
狭隘部超音波探傷装置において、検査ヘッドは、互いに
屈折角の異なる複数個の超音波探傷プローブを有し、こ
れらの超音波探傷プローブが首振り自在かつ探傷面に押
圧可能に構成されたことを特徴とする。
【0027】請求項9の発明によれば、複数個の超音波
探傷プローブは互いに屈折角が異なるので、同時に角度
の異なる超音波探傷が可能となり、検査時間を短縮する
ことができる。また、超音波探傷プローブが首振り自在
かつ探傷面に押圧可能に構成されているので、超音波探
傷プローブが探傷面に密着し、検査精度を向上させるこ
とができる。
【0028】請求項10の発明は、請求項1記載の原子
炉狭隘部超音波探傷装置において、ジェットポンプのデ
ィフューザ側およびバッフルプレート側にそれぞれ1個
配置された超音波探傷プローブと、これらの超音波探傷
プローブにて前記ディフューザの周方向に沿った走査を
行い超音波の伝搬時間と走査距離との関係を画像表示す
る画像表示手段とを有し、この画像表示手段に表示され
た画像に基づいて溶接部近傍に形成されたクラックまで
の伝搬時間を測定することを特徴とする。
【0029】請求項10の発明によれば、ディフューザ
側およびバッフルプレート側にそれぞれ1個配置された
超音波探傷プローブによりディフューザの周方向に沿っ
た走査を行い、超音波の伝搬時間と走査距離との関係を
画像表示し、この表示された画像に基づいて溶接部近傍
に形成されたクラックまでの伝搬時間を測定すること
で、検出されたクラックの深さを計測することができ
る。
【0030】また、ディフューザおよびバッフルプレー
トの両側から超音波探傷することで、溶接部およびその
溶接熱影響部を含めた健全性を確認することができる。
【0031】請求項11の発明は、請求項1ないし10
のいずれかに記載の原子炉狭隘部超音波探傷装置におい
て、着座機構およびガイド部は、超音波探傷プローブの
走査スペースを形成することを特徴とする。
【0032】請求項11の発明によれば、着座機構およ
びガイド部が超音波探傷プローブの走査スペースを形成
することにより、超音波探傷プローブによる溶接部の走
査が容易になる。
【0033】請求項12の発明は、原子炉圧力容器、こ
の原子炉圧力容器内に設置されたシュラウドおよびバッ
フルプレートで囲まれたアニュラス部に設置されたジェ
ットポンプのディフューザと前記バッフルプレートとの
溶接部に対して超音波探傷試験を行う原子炉狭隘部超音
波探傷方法であって、装置本体を前記原子炉圧力容器と
前記ジェットポンプとの間を降下させて前記バッフルプ
レート上に着地させた後、前記溶接部近傍に前記装置本
体を位置決めし、次いで検査ヘッドにより前記ディフュ
ーザの周面に沿って前記溶接部を走査して超音波探傷試
験を行うことを特徴とする。
【0034】請求項12の発明によれば、アニュラス部
の狭隘部の溶接部でも所望の超音波探傷試験を実施する
ことが可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0036】図1は本発明に係る原子炉狭隘部超音波探
傷装置の第1実施形態がアニュラス部を降下している状
態を示す斜視図、図2(A),(B)は図1の原子炉狭
隘部超音波探傷装置を示す平面図,背面図である。な
お、原子炉圧力容器内に設置されたシュラウド,ジェッ
トポンプなどの炉内構造物は、図12および図13と同
様の構成であるので同一の符号を用いて説明する。
【0037】原子炉狭隘部超音波探傷装置(以下、装置
本体と称す)20は、図2(A),(B)に示すように
ケーシング21の前面に、ディフューザ10外面の曲率
に合致する曲面のガイド部22が形成され、このガイド
部22の両側には押付機構としての一対のエアシリンダ
23が固定され、これらのエアシリンダ23のシリンダ
ロッド24の先端には押出部材としての押圧パッド24
が取り付けられている。各エアシリンダ23には、図示
しないエア供給源からエアを供給するためのエアホース
25が接続されている。
【0038】そして、ガイド部22,エアシリンダ23
および押圧パッド24により装置本体20をジェットポ
ンプ4のディフューザ10とバッフルプレート3との溶
接部15の近傍に位置決めするための位置決め機構が構
成される。すなわち、エア供給源からエアホース25を
通してエアを供給してエアシリンダ23を作動させるこ
とで、シリンダロッド23aを介して押圧パッド24を
原子炉圧力容器1側に押し出して原子炉圧力容器1に圧
接させ、この圧接力によりガイド部22に反力を与える
ことで、装置本体20を原子炉圧力容器1の内壁とディ
フューザ10の周面との間に位置決めする。
【0039】各エアシリンダ23の側部には、それぞれ
着座機構としての着座アーム26が上下方向に固着さ
れ、これらの着座アーム26により装置本体20をバッ
フルプレート3上に空間を有して着座させることが可能
となる。したがって、これらの着座アーム26およびガ
イド部22により、バッフルプレート3上に後述する超
音波探傷プローブの走査スペースが形成される。
【0040】また、これらの着座アーム26には、それ
ぞれ前後方向推進機構である前後用スラスター27が配
置される一方、ケーシング21には上下方向推進機構で
ある2つの上下用スラスター28が所定感覚をおいて配
置され、これら前後用スラスター27および上下用スラ
スター28により装置本体20がアニュラス部を遊泳し
て移動可能とするための移動手段を構成している。そし
て、ケーシング21には、遊泳時の装置本体20の姿勢
を制御する姿勢制御手段としてのバランスウェイト(図
示せず)が設置されている。
【0041】ガイド部22には半円筒体からなる固定半
月板29が一体に形成され、この固定半月板29の下部
には図3に示すように係合溝30が形成され、この係合
溝30に半円筒体からなる移動半月板31に固定された
円弧状のレール32が装着されることで、固定半月板2
9に対して移動半月板31が移動可能となる。ここで、
固定半月板29および移動半月板31は、ディフューザ
10の曲率に合致していることから、それぞれ係合溝3
0および円弧状のレール32の曲率もディフューザ10
と合致することになる。
【0042】また、固定半月板29の上部には、周方向
ラック33が設けられる一方、この周方向ラック33と
同一の高さの移動半月板31には、開口部34が形成さ
れ、この開口部34の近傍には駆動手段としての周方向
モータ35が配置され、この周方向モータ35の駆動軸
に周方向ギヤ36が固着されている。この周方向ギヤ3
6は、開口部34を通して固定半月板29の周方向ラッ
ク33と噛み合っている。
【0043】さらに、移動半月板31には、互いに平行
で上下方向に2本のラック用レール37が敷設され、こ
れらのラック用レール37にそれぞれ軸方向ラック38
が装着されて上下に移動可能となる。これらの軸方向ラ
ック38の下端には、それぞれ検査ヘッドとしての超音
波探傷プローブ39がそれぞれ取り付けられ、これらの
超音波探傷プローブ39は、互いに屈折角が異なってい
る。
【0044】2本のラック用レール37の近傍には、そ
れぞれ軸方向モータ40が配設され、これらの軸方向モ
ータ40の駆動軸にかさ歯車41が固着されている。各
かさ歯車41は、取付部42に回転可能に取り付けられ
た軸部の一端に固定されたかさ歯車43と噛み合ってお
り、その軸部の他端には軸方向ギヤ44が固着され、こ
の軸方向ギヤ44が軸方向ラック38と噛み合ってい
る。
【0045】したがって、超音波探傷プローブ39をデ
ィフューザ10の周面に沿って移動させるヘッド移動機
構は、ディフューザ10の軸方向に沿って超音波探傷プ
ローブ39を移動させる軸方向送り機構と、ディフュー
ザ10の周方向に沿って超音波探傷プローブ39を移動
させる周方向送り機構とを備えている。
【0046】したがって、この軸方向送り機構は、上記
のように2本のラック用レール37,軸方向ラック3
8,軸方向モータ40,かさ歯車41,取付部42,か
さ歯車43および軸方向ギヤ44から構成される一方、
周方向送り機構は、上記のように移動半月板31,円弧
状のレール32,周方向ラック33,このレール32を
ディフューザ10の周方向に沿って送り出す周方向モー
タ35および周方向ギヤ36から構成されている。
【0047】また、軸方向送り機構には、超音波探傷プ
ローブ39の軸方向の移動距離を検出する第1の検出器
(図示せず)が取り付けられる一方、周方向送り機構に
は、超音波探傷プローブ39の周方向の移動距離を検出
する第2の検出器(図示せず)が取り付けられている。
【0048】さらに、装置本体20のケーシング21に
は、移動手段を構成する前後スラスター27および上下
用スラスター28による装置本体20の遊泳時の状況
や、超音波探傷プローブ39による探傷状況を監視する
ために監視用カメラとしての水中TVカメラ45および
水中ランプ46が取り付けられている。
【0049】そして、2つの超音波探傷プローブ39
は、例えば互いに屈折角が異なるとともに、自在継手な
どにより首振り自在に構成され、かつばねなどの付勢手
段により探傷面に押圧可能に構成されている。
【0050】次に、本実施形態の装置本体20の動作を
説明する。
【0051】まず、通常の定期検査で取り外す機器を取
り外した後、原子炉圧力容器1内に冷却水を保持した状
態で装置本体20を原子炉圧力容器1内へ入れ、図1に
示すように原子炉圧力容器1内のアニュラス部を装置本
体20が前後用スラスター27および上下用スラスター
28により移動するとともに、図示しないバランスウェ
イトにより姿勢制御を行いながら目的検査部位である溶
接部15の近傍まで降下する。
【0052】この際、図4に示すように装置本体20の
降下の妨害となるジェットポンプ4の代表的な部位であ
るブラケット11の近傍のレベルを降下していき、この
ように最も狭隘な空間においても装置本体20は原子炉
圧力容器2の内壁をガイドとしながら降下していくこと
が可能である。
【0053】そして、装置本体20を図6に示すように
2本の着座アーム26によりバッフルプレート3上に着
地させた後、図5に示すようにエアホース25を通して
エアを供給し、その空気圧により2個のエアシリンダ2
3を作動させ、降下の妨害となるレベルでは収納してい
た押圧パッド24を原子炉圧力容器1の内壁へ押し出し
て原子炉圧力容器1に圧接させ、この圧接力による反力
でディフューザ10外表面と同じ曲率を有するガイド部
22をディフューザ10の周面へ押し付け、装置本体2
0を最終的にディフューザ10の近傍に位置決めする。
【0054】次いで、図6に示すように周方向モータ3
5を駆動させて周方向ギヤ36を周方向ラック33に対
して回転させることで、超音波探傷プロープ39を塔載
した移動半月板31が図7に示すように周方向に移動す
る。また、各軸方向モータ40を駆動させ、かさ歯車4
1,かさ歯車43を介して軸方向ギヤ44を回転させる
ことで、軸方向ラック38がラック用レール37に沿っ
て軸方向に移動して超音波探傷プローブ39が上下に移
動可能となる。
【0055】このように周方向モータ35および軸方向
モータ40を交互に駆動することにより、超音波探傷プ
ローブ39は縦方形走査が行え、図6および図7に示し
たスキャン軌跡47に沿って移動する。これにより、デ
ィフューザ10のほぼ全周に亘って超音波探傷試験を実
施することができる。
【0056】この超音波探傷プローブ39が動作するの
に必要なスペースは、ガイド部22および着座アーム2
6により形成され、妨害されないようになっている。す
なわち、装置本体20のガイド部22と着座アーム26
は、移動半月板31および超音波探傷プローブ39が移
動可能なように十分なスペースが確保されるように配置
されている。したがって、装置本体20は、センシング
ライン12の影響を受けずに移動、位置決めされ、超音
波探傷試験を実施することができる。ここで、監視用の
水中TVカメラ45および水中ランプ46により、装置
本体20の遊泳時の状況や、超音波探傷プローブ39に
よる探傷状況が監視される。
【0057】上記と同様に、図8はディフューザ10側
から溶接部15の超音波探傷試験を実施している状況を
示している。図8において、ディフューザ10にはクラ
ック48が発生し、そのクラック48の近傍に超音波探
傷プローブ39からディフューザ10に超音波ビーム4
9が照射されている。ここでは、ディフューザ10へ超
音波探傷プローブ39が直接接触した直接接触法となっ
ているが、一定の水距離をおいた水浸法も適用すること
ができる。
【0058】このように本実施形態によれば、ジェット
ポンプ4が設置されたアニュラス部内を移動可能に構成
した装置本体20と、この装置本体20に取り付けられ
装置本体20を溶接部15近傍に位置決めする位置決め
機構と、装置本体20に取り付けられディフューザ10
の周面に沿って溶接部15を走査して超音波探傷試験を
行う超音波探傷プローブ39と、装置本体20に取り付
けられ超音波探傷プローブ39をディフューザ10の周
面に対して移動させるヘッド移動機構とを備えたことに
より、溶接部15の超音波探傷試験を遠隔自動で行うこ
とができる。
【0059】また、ディフューザ10の周方向に沿って
超音波探傷プローブ39を移動させる周方向送り機構
は、超音波探傷プローブ39が固定されディフューザ1
0の曲率に合致した円弧状のレール32と、このレール
32をディフューザ10の周方向に沿って送り出す周方
向モータ35とを備えていることにより、ディフューザ
10の全周に亘って溶接部15を検査することが可能と
なる。
【0060】さらに、軸方向送り機構には、超音波探傷
プローブ39の軸方向の移動距離を検出する第1の検出
器(図示せず)が取り付けられる一方、周方向送り機構
には、超音波探傷プローブ39の周方向の移動距離を検
出する第2の検出器(図示せず)が取り付けられている
ので、超音波探傷プローブ39の正確な検査位置を検出
することができる。
【0061】そして、装置本体20が移動手段としての
前後スラスター27および上下用スラスター28により
アニュラス部を遊泳して移動するので、溶接部15近傍
に容易にアクセスすることができる。
【0062】装置本体20には、前後スラスター27お
よび上下用スラスター28による遊泳時の状況および超
音波探傷プローブ39による探傷状況を確認する水中T
Vカメラ45が設けられたことにより、溶接部15近傍
に容易にアクセスすることができるとともに、超音波探
傷プローブ39の検査精度を高めることができる。
【0063】また、押圧パッド24を原子炉圧力容器1
側に押し出して原子炉圧力容器1に圧接させ、この圧接
力によりガイド部22に反力を与えて装置本体20を位
置決めすることにより、原子炉圧力容器1内壁とディフ
ューザ10外面との間に確実に位置決めすることができ
る。
【0064】さらに、複数個の超音波探傷プローブ39
は、互いに屈折角が異なるので、同時に角度の異なる超
音波探傷が可能となり、検査時間を短縮することができ
る。また、超音波探傷プローブ39が首振り自在かつ探
傷面に押圧可能に構成されているので、超音波探傷プロ
ーブ39が探傷面に密着し、検査精度を向上させること
ができる。
【0065】そして、着座アーム26およびガイド部2
2は、超音波探傷プローブ39の走査スペースを形成す
ることにより、超音波探傷プローブ39による溶接部1
5の走査が容易になる。
【0066】本実施形態の原子炉狭隘部超音波探傷方法
を説明する。
【0067】検査装置などのツールのアクセスが困難と
される原子炉圧力容器1内のジェットポンプ4のディフ
ューザ10とバッフルプレート3との溶接部15に対し
て超音波探傷試験を行う方法において、原子炉圧力容器
1、シュラウド2およびジェットポンプ4の存在により
アクセスのためのスペースが複雑となっているアニュラ
ス部に超音波探傷プローブ39を具備する装置本体20
を通過させるため、水中を遊泳するための前後用スラス
ター27,上下用スラスター28および姿勢制御手段に
より原子炉圧力容器1とジェットポンプ4との間を降下
して行き、着座アーム26をバッフルプレート3上に着
地させる。
【0068】その後、押圧パッド24を原子炉圧力容器
1の内側に押し出して原子炉圧力容器1に圧接させ、こ
の圧接力による反力でディフューザ10外表面と同じ曲
率を有するガイド部22をディフューザ10の周面へ押
し付けて装置本体20を位置決めする。
【0069】さらに、周方向モータ35を駆動して円弧
状のレール32をディフューザ10面に沿って送り出
し、超音波探傷プローブ39をジェットポンプ4のディ
フューザ10の曲率に沿って走査させるとともに、各軸
方向モータ40を駆動させ、軸方向ラック38をラック
用レール37に沿って軸方向に移動させて超音波探傷プ
ローブ39を上下に移動させることにより、ジェットポ
ンプ4のディフューザ10とバッフルプレート3の溶接
部15の超音波探傷試験を遠隔自動で行う。
【0070】これにより、溶接部熱影響部に発生し易い
応力腐食割れや疲労割れなどのクラックの有無および寸
法を正確に検査することで、原子炉圧力容器1内の構造
物の健全性を確認することができる。
【0071】図9は本発明に係る原子炉狭隘部超音波探
傷装置の第2実施形態を示す斜視図である。なお、前記
第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明
する。図9は、バッフルプレート3側から超音波探傷を
行う際の超音波探傷プローブの配置形態を示している。
【0072】本実施形態では、図9に示すように超音波
探傷プローブ39aおよび39bがL字状に形成された
保持アーム50を介して連結され、超音波探傷プローブ
39aは、ディフューザ10側に配置されて例えば送信
用プローブとして使用される一方、超音波探傷プローブ
39bはバッフルプレート3側に配置されて受信用プロ
ーブとして使用される。また、本実施形態では、ディフ
ューザ10に対して軸方向の走査は行わず、ディフュー
ザ10の曲率に沿った走査のみを行う。
【0073】このように本実施形態によれば、超音波探
傷プローブ39aおよび39bで目的検査部位である溶
接部15をディフューザ10およびバッフルプレート3
の両側から探傷することにより、溶接部15およびその
近傍の溶接熱影響部を含めた健全性の確認を行うことが
可能となる。
【0074】図10および図11は図9の超音波探傷に
おけるクラック発生位置に対する超音波ビームの伝搬経
路を示している。
【0075】図10はバッフルプレート3上面に開口し
たクラック48aを探傷した場合の超音波ビームの経路
を示している。超音波探傷プローブ39aから送信され
た超音波ビーム49aは図10に示すように広がり、表
面波51、クラック48aの先端からの回折波52、底
面反射波53となって超音波探傷プローブ39bで受信
される。同様に、図11はバッフルプレート3内面に発
生したクラック48bに対して超音波ビーム49bの経
路を示している。超音波探傷プローブ39aから送信さ
れた超音波ビーム49bは図11に示すように広がり、
表面波51、クラック48bの先端からの回折波52
a、底面反射波53となって超音波探傷プローブ39b
で受信される。
【0076】なお、本実施形態では、予め、同材質およ
び同形状の校正用試験体により超音波の伝搬時間とサイ
ジング(規定)寸法との関係を調べておくことにより、
検出したクラック48aまたは48bの深さを同定する
ことができる。
【0077】図10および図11の状態で、超音波探傷
プローブ39a,39bにてディフューザ10の周方向
に沿った走査を行い、超音波の伝搬時間と走査移動距離
との関係を画像表示手段としての画像表示部(図示せ
ず)に画像表示し、この表示された画像に基づいて溶接
部15近傍に形成されたクラックまでの伝搬時間を測定
する。
【0078】すなわち、図10および図11の状態で、
超音波探傷プローブ39a,39bにてディフューザ1
0の曲率に沿った走査を行い、超音波伝搬時間と走査移
動距離との関係を図12(A),(B)のような受信信
号の振幅を画像処理し、上記画像表示部に数段階の色の
濃淡で表示することによって、クラックの板厚方向の情
報が把握できる。このクラックの板厚方向の情報、すな
わちクラックの深さが分れば破壊力学的手法により部材
の余寿命が推定できることになる。この寿命評価によ
り、ある深さまでの欠陥を許容し、部材を補修あるいは
交換するかの予防保全的な選択も行うことができる。
【0079】上記画像表示部は、例えばオペレーション
フロア上に設置されたパーソナルコンピュータなどに設
けられた液晶表示部であり、このパーソナルコンピュー
タには上記受信信号の振幅を画像処理する手段なども設
けられている。
【0080】ここで、図12(A)は図10のように表
面開口クラックを検出した場合の画像を示し、図12
(B)は図11のように内側開口クラックを検出した場
合の画像を示している。
【0081】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
ることなく、種々の変更が可能である。例えば、上記各
実施形態では、目的検査部位である溶接部15まで移動
するための移動手段は、前後スラスター27および上下
用スラスター28により装置本体20を遊泳させたが、
これ以外に燃料交換機の補助ホイストを利用したワイヤ
による吊り下げでも行うことができる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の原子炉狭
隘部超音波探傷装置によれば、ジェットポンプが設置さ
れたアニュラス部内を移動可能に構成した装置本体と、
この装置本体に取り付けられ装置本体を溶接部近傍に位
置決めする位置決め機構と、装置本体に取り付けられデ
ィフューザの周面に沿って溶接部を走査して超音波探傷
試験を行う検査ヘッドと、装置本体に取り付けられ検査
ヘッドをディフューザの周面に対して移動させるヘッド
移動機構とを備えたことにより、非常に狭隘な部位であ
り、ジェットポンプのディフューザとバッフルプレート
との溶接部に簡単かつ確実にアクセスできるとともに、
安定した自動走査が可能となり、炉内構造物の健全性を
確認することができる。
【0083】また、本発明の原子炉狭隘部超音波探傷方
法によれば、装置本体を原子炉圧力容器とジェットポン
プとの間を降下させてバッフルプレート上に着地させた
後、溶接部近傍に装置本体を位置決めし、次いで検査ヘ
ッドによりディフューザの周面に沿って溶接部を走査し
て超音波探傷試験を行うことにより、溶接部熱影響部に
発生し易い応力腐食割れや疲労割れなどのクラックの有
無および寸法を正確に検査することで、原子炉内の構造
物の健全性を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原子炉狭隘部超音波探傷装置の第
1実施形態がアニュラス部を降下している状態を示す斜
視図。
【図2】(A),(B)は図1の原子炉狭隘部超音波探
傷装置を示す平面図,背面図。
【図3】図1の装置本体における固定半月板および移動
半月板を示す断面図。
【図4】図1の装置本体がジェットポンプと原子炉圧力
容器との間を通過している状態を示す部分断面図。
【図5】図1の装置本体を目的検査部位の近傍に位置決
めしている状態を示す部分断面図。
【図6】目的検査部位の近傍に位置決めされた装置本体
を示す背面図。
【図7】装置本体の移動半月板が移動している状態を示
す斜視図。
【図8】ディフューザ側から超音波探傷試験を実施して
いる状態を示す説明図。
【図9】本発明に係る原子炉狭隘部超音波探傷装置の第
2実施形態を示す斜視図。
【図10】図9の超音波探傷におけるクラック発生位置
に対する超音波ビームの伝搬経路を示す説明図。
【図11】図9の超音波探傷における他のクラック発生
位置に対する超音波ビームの伝搬経路を示す説明図。
【図12】(A),(B)はそれぞれ表面開口クラッ
ク,内側開口クラックを検出した場合の画像を示す説明
図。
【図13】一般の原子炉圧力容器内におけるアニュラス
部を示す斜視図。
【図14】図13のアニュラス部に設置されたジェット
ポンプを示す断面図。
【図15】一般の原子炉圧力容器内における燃料支持板
を示す断面図。
【符号の説明】
1 原子炉圧力容器 2 シュラウド 3 バッフルプレート 4 ジェットポンプ 5 ライザー管 10 ディフューザ 11 ブラケット 12 センシングライン 15 溶接部 20 原子炉狭隘部超音波探傷装置(装置本体) 22 ガイド部 23 エアシリンダ(押付機構) 24 シリンダロッド 26 着座アーム(着座機構) 27 前後用スラスター(移動手段) 28 上下用スラスター(移動手段) 29 固定半月板 30 係合溝 31 移動半月板 32 レール 33 周方向ラック 35 周方向モータ(駆動手段) 36 周方向ギヤ 37 ラック用レール 38 軸方向ラック 39 超音波探傷プローブ(検査ヘッド) 40 軸方向モータ 44 軸方向ギヤ 45 水中TVカメラ(監視カメラ) 46 水中ランプ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器内のアニュラス部に設置
    されたジェットポンプのディフューザと前記バッフルプ
    レートとの溶接部に対して超音波探傷試験を行う原子炉
    狭隘部超音波探傷装置であって、前記ジェットポンプが
    設置されたアニュラス部内を移動可能に構成した装置本
    体と、この装置本体に取り付けられ前記装置本体を前記
    溶接部近傍に位置決めする位置決め機構と、前記装置本
    体に取り付けられ前記ディフューザの周面に沿って前記
    溶接部を走査して超音波探傷試験を行う検査ヘッドと、
    前記装置本体に取り付けられ前記検査ヘッドを前記ディ
    フューザの周面に対して移動させるヘッド移動機構とを
    備えたことを特徴とする原子炉狭隘部超音波探傷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の原子炉狭隘部超音波探傷
    装置において、装置本体は、着座機構を有し、この着座
    機構で前記装置本体をバッフルプレート上に着座させる
    ことを特徴とする原子炉狭隘部超音波探傷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の原子炉狭隘部超音波探傷
    装置において、ヘッド移動機構は、ディフューザの軸方
    向に沿って検査へッドを移動させる軸方向送り機構と、
    前記ディフューザの周方向に沿って前記検査へッドを移
    動させる周方向送り機構とを備えたことを特徴とする原
    子炉狭隘部超音波探傷装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の原子炉狭隘部超音波探傷
    装置において、周方向送り機構は、検査ヘッドが固定さ
    れディフューザの曲率に合致した円弧状のレールと、こ
    のレールをディフューザの周方向に沿って送り出す駆動
    手段とを備えたことを特徴とする原子炉狭隘部超音波探
    傷装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の原子炉狭隘部超音波探傷
    装置において、軸方向送り機構には、検査ヘッドの軸方
    向の移動距離を検出する第1の検出器が取り付けられる
    一方、周方向送り機構には、前記検査ヘッドの周方向の
    移動距離を検出する第2の検出器が取り付けられたこと
    を特徴とする原子炉狭隘部超音波探傷装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の原子炉狭隘部超音波探傷
    装置において、装置本体は、この装置本体がアニュラス
    部を遊泳して移動可能とする移動手段と、前記装置本体
    の姿勢を制御する姿勢制御手段とを備えたことを特徴と
    する原子炉狭隘部超音波探傷装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または6記載の原子炉狭隘部超
    音波探傷装置において、装置本体には、移動手段による
    遊泳時の状況および検査へッドによる探傷状況を確認す
    る監視カメラが設けられたことを特徴とする原子炉狭隘
    部超音波探傷装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の原子炉狭隘部超音波探傷
    装置において、位置決め機構は、ディフューザ外面の曲
    率に合致する曲面が形成されたガイド部と、原子炉圧力
    容器側に押出部材を押し出して前記ガイド部に反力を与
    える押付機構とを備えたことを特徴とする原子炉狭隘部
    超音波探傷装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の原子炉狭隘部超音波探傷
    装置において、検査ヘッドは、互いに屈折角の異なる複
    数個の超音波探傷プローブを有し、これらの超音波探傷
    プローブが首振り自在かつ探傷面に押圧可能に構成され
    たことを特徴とする原子炉狭隘部超音波探傷装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の原子炉狭隘部超音波探
    傷装置において、ジェットポンプのディフューザ側およ
    びバッフルプレート側にそれぞれ1個配置された超音波
    探傷プローブと、これらの超音波探傷プローブにて前記
    ディフューザの周方向に沿った走査を行い超音波の伝搬
    時間と走査距離との関係を画像表示する画像表示手段と
    を有し、この画像表示手段に表示された画像に基づいて
    溶接部近傍に形成されたクラックまでの伝搬時間を測定
    することを特徴とする原子炉狭隘部超音波探傷装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の原子炉狭隘部超音波探傷装置において、着座機構およ
    びガイド部は、超音波探傷プローブの走査スペースを形
    成することを特徴とする原子炉狭隘部超音波探傷装置。
  12. 【請求項12】 原子炉圧力容器、この原子炉圧力容器
    内に設置されたシュラウドおよびバッフルプレートで囲
    まれたアニュラス部に設置されたジェットポンプのディ
    フューザと前記バッフルプレートとの溶接部に対して超
    音波探傷試験を行う原子炉狭隘部超音波探傷方法であっ
    て、装置本体を前記原子炉圧力容器と前記ジェットポン
    プとの間を降下させて前記バッフルプレート上に着地さ
    せた後、前記溶接部近傍に前記装置本体を位置決めし、
    次いで検査ヘッドにより前記ディフューザの周面に沿っ
    て前記溶接部を走査して超音波探傷試験を行うことを特
    徴とする原子炉狭隘部超音波探傷方法。
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