JPH07209261A - 原子炉圧力容器の検査装置 - Google Patents
原子炉圧力容器の検査装置Info
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- JPH07209261A JPH07209261A JP6004093A JP409394A JPH07209261A JP H07209261 A JPH07209261 A JP H07209261A JP 6004093 A JP6004093 A JP 6004093A JP 409394 A JP409394 A JP 409394A JP H07209261 A JPH07209261 A JP H07209261A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 原子炉圧力容器胴体と原子炉内部機器との狭
隘部の溶接線であつても内側から検査することができる
検査装置を得る。 【構成】 マスト１８の先端に振れ止め機構２７と首振
機構３４を設けて、原子炉圧力容器胴体１と原子炉内部
機器との狭隘部１３であつても溶接線３Ｄ，３Ｅ，３
Ｆ，４を検査できるようにした。
隘部の溶接線であつても内側から検査することができる
検査装置を得る。 【構成】 マスト１８の先端に振れ止め機構２７と首振
機構３４を設けて、原子炉圧力容器胴体１と原子炉内部
機器との狭隘部１３であつても溶接線３Ｄ，３Ｅ，３
Ｆ，４を検査できるようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、既設原子炉圧力容器胴
体の溶接部を内側から検査する検査装置に係り、特に、
原子炉圧力容器胴体と給水スパージヤ、炉心スプレイ配
管、シユラウドヘツドボルト用ラグ、ジエツトポンプ等
の原子炉内部機器との狭隘部から溶接線の検査を行なう
原子炉圧力容器検査装置に関する。
体の溶接部を内側から検査する検査装置に係り、特に、
原子炉圧力容器胴体と給水スパージヤ、炉心スプレイ配
管、シユラウドヘツドボルト用ラグ、ジエツトポンプ等
の原子炉内部機器との狭隘部から溶接線の検査を行なう
原子炉圧力容器検査装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】発電用原子炉は年１回の供用期間中検査
が義務づけられており、原子炉圧力容器等にあつては、
耐圧溶接部の検査が要求されている。
が義務づけられており、原子炉圧力容器等にあつては、
耐圧溶接部の検査が要求されている。
【０００３】この供用期間中検査を実施する目的は、原
子炉の供用期間中（又は寿命期間中）にわたり、原子炉
圧力容器の耐圧部に欠陥がなく、健全であり破損する恐
れがないことを定期的に確認することにある。
子炉の供用期間中（又は寿命期間中）にわたり、原子炉
圧力容器の耐圧部に欠陥がなく、健全であり破損する恐
れがないことを定期的に確認することにある。
【０００４】また、原子炉圧力容器についてみれば、炉
心に近い部分は、鋼材の中性子照射脆化が予想されるた
め、供用期間中検査による健全性の確認をする上からも
特に重要な部分である。
心に近い部分は、鋼材の中性子照射脆化が予想されるた
め、供用期間中検査による健全性の確認をする上からも
特に重要な部分である。
【０００５】以下、図５および図６を用いて原子炉圧力
容器と従来技術の検査装置の概要について説明する。
容器と従来技術の検査装置の概要について説明する。
【０００６】図５は原子炉圧力容器内に検査装置を設置
した状態を示す一部断面図、図６は図５のＡ−Ａ線に沿
つてみた側面図である。
した状態を示す一部断面図、図６は図５のＡ−Ａ線に沿
つてみた側面図である。
【０００７】なお、図５および図６において、原子炉圧
力容器を検査する場合に直接関係のある給水スパージ
ヤ、炉心スプレイ配管、シユラウド、ジエツトポンプな
どの原子炉内部機器のみ図示し、その他の蒸気乾燥器、
気水分離器、シユラウドヘツド、炉心、燃料集合体、制
御棒等の原子炉内部機器は図から省略した。
力容器を検査する場合に直接関係のある給水スパージ
ヤ、炉心スプレイ配管、シユラウド、ジエツトポンプな
どの原子炉内部機器のみ図示し、その他の蒸気乾燥器、
気水分離器、シユラウドヘツド、炉心、燃料集合体、制
御棒等の原子炉内部機器は図から省略した。
【０００８】図５および図６に示すように原子炉圧力容
器胴体１は平板を曲げ加工して円筒体に曲げ、この円筒
体を溶接で継ぎ合わせたものであり、原子炉圧力容器胴
体１にはフランジ２が接合されているので、原子炉圧力
容器胴体１の円周方向には図５に示すように円周溶接線
３Ａ〜３Ｆが、原子炉圧力容器胴体１の長手方向には図
６に示すように長手溶接線４ができる。
器胴体１は平板を曲げ加工して円筒体に曲げ、この円筒
体を溶接で継ぎ合わせたものであり、原子炉圧力容器胴
体１にはフランジ２が接合されているので、原子炉圧力
容器胴体１の円周方向には図５に示すように円周溶接線
３Ａ〜３Ｆが、原子炉圧力容器胴体１の長手方向には図
６に示すように長手溶接線４ができる。
【０００９】原子炉圧力容器胴体１の内部には図５およ
び図６に示すように給水スパージヤ５及び炉心スプレイ
配管６が取付けられている。炉心スプレイ配管６の下方
には、原子炉の炉心部を支持するシユラウド７が配設さ
れている。シユラウド７にはシユラウドヘツド用ラグ８
が原子炉圧力容器胴体１側に突き出して取付けられてお
り、原子炉圧力容器胴体１とシユラウド７の間隙は約３
００ｍｍである。またシユラウド７の周囲には、ライザ
ブレース９によつて原子炉圧力容器胴体１に固定された
複数個のジエツトポンプ１０が配置されている。ジエツ
トポンプ１０の下部のパイプ部はリング１１で支持され
ているので、原子炉圧力容器胴体１とジエツトポンプ１
０の狭隘部１３は約１００ｍｍである。
び図６に示すように給水スパージヤ５及び炉心スプレイ
配管６が取付けられている。炉心スプレイ配管６の下方
には、原子炉の炉心部を支持するシユラウド７が配設さ
れている。シユラウド７にはシユラウドヘツド用ラグ８
が原子炉圧力容器胴体１側に突き出して取付けられてお
り、原子炉圧力容器胴体１とシユラウド７の間隙は約３
００ｍｍである。またシユラウド７の周囲には、ライザ
ブレース９によつて原子炉圧力容器胴体１に固定された
複数個のジエツトポンプ１０が配置されている。ジエツ
トポンプ１０の下部のパイプ部はリング１１で支持され
ているので、原子炉圧力容器胴体１とジエツトポンプ１
０の狭隘部１３は約１００ｍｍである。
【００１０】以上、原子炉圧力容器および原子炉圧力容
器の内部に配置されている原子炉内部機器の概要につい
て説明したが、以下従来技術の検査装置の概要について
説明する。
器の内部に配置されている原子炉内部機器の概要につい
て説明したが、以下従来技術の検査装置の概要について
説明する。
【００１１】原子炉圧力容器胴体１の上部にはフランジ
２が形成され、このフランジ２の上には図５，図６に示
すようにリングガータ１４が着脱自在に取付けられてい
る。リングガータ１４の上には原子炉圧力容器胴体１の
周方向に沿つて移動可能なキヤリツジ１５が載置されて
いる。キヤリツジ１５の上面には半径方向軌道１６が形
成され、この半径方向軌道１６の上に、原子炉圧力容器
胴体１の半径方向に移動可能な移動台車１７が載置され
ている。半径方向の移動台車１７にはマスト１８が取付
けられており、マスト１８は移動台車１７に固定する固
定マスト１９、固定マスト１９内には軸方向に移動自在
に取付けられた上部マスト２０及び上部マスト２０内を
軸方向に移動自在に取付けられた下部マスト２１より構
成されている。下部マスト２１の横方向にはアーム２２
が昇降自在に取付けられ、アーム２２上には原子炉圧力
容器胴体１の周方向に移動自在に超音波探触子２３、下
部アーム２４を搭載したＵＴヘツド２５により構成され
ている。
２が形成され、このフランジ２の上には図５，図６に示
すようにリングガータ１４が着脱自在に取付けられてい
る。リングガータ１４の上には原子炉圧力容器胴体１の
周方向に沿つて移動可能なキヤリツジ１５が載置されて
いる。キヤリツジ１５の上面には半径方向軌道１６が形
成され、この半径方向軌道１６の上に、原子炉圧力容器
胴体１の半径方向に移動可能な移動台車１７が載置され
ている。半径方向の移動台車１７にはマスト１８が取付
けられており、マスト１８は移動台車１７に固定する固
定マスト１９、固定マスト１９内には軸方向に移動自在
に取付けられた上部マスト２０及び上部マスト２０内を
軸方向に移動自在に取付けられた下部マスト２１より構
成されている。下部マスト２１の横方向にはアーム２２
が昇降自在に取付けられ、アーム２２上には原子炉圧力
容器胴体１の周方向に移動自在に超音波探触子２３、下
部アーム２４を搭載したＵＴヘツド２５により構成され
ている。
【００１２】なお、２６はサポートである。
【００１３】そして、マスト１８を原子炉圧力容器胴体
１の所定位置に挿入し、アーム２２の昇降、ＵＴヘツド
２５の移動により原子炉圧力容器内面に沿つて超音波探
触子２３を走査し、原子炉圧力容器胴体１の円周溶接線
３Ａ〜３Ｆ、長手溶接線４を検査することができる。
１の所定位置に挿入し、アーム２２の昇降、ＵＴヘツド
２５の移動により原子炉圧力容器内面に沿つて超音波探
触子２３を走査し、原子炉圧力容器胴体１の円周溶接線
３Ａ〜３Ｆ、長手溶接線４を検査することができる。
【００１４】このとき、円周溶接線３Ａ〜３Ｆ、長手溶
接線４の検査を確実に行なうためにマスト１８の振れ止
めを行なうが、マスト１８の振れ止めは下部マスト２１
の先端を原子炉圧力容器胴体１の底部まで挿入して仮固
定することによつて行なわれる。
接線４の検査を確実に行なうためにマスト１８の振れ止
めを行なうが、マスト１８の振れ止めは下部マスト２１
の先端を原子炉圧力容器胴体１の底部まで挿入して仮固
定することによつて行なわれる。
【００１５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術の検査装置では、ＵＴヘツド２５は超音波探触子２３
の回転及び押付け機構、アーム２２上を移動させる駆動
源を備えているために更に小型化には問題がある。
術の検査装置では、ＵＴヘツド２５は超音波探触子２３
の回転及び押付け機構、アーム２２上を移動させる駆動
源を備えているために更に小型化には問題がある。
【００１６】一方、原子炉圧力容器胴体１にも冷却水を
強制循環するためにジエツトポンプ１０を内蔵したもの
が用いられ、ジエツトポンプ１０を有する原子炉圧力容
器胴体１では、ジエツトポンプ１０が原子炉圧力容器内
壁に接近して周方向に多数林立しており、従来技術の検
査装置ではアーム２２及びＵＴヘツド２５を原子炉圧力
容器とジエツトポンプ１０との間の狭隘部１３に挿入す
ることができない。また、ジエツトポンプ１０とマスト
が干渉するためにマストを原子炉圧力容器底部まで挿入
できず、マストの先端が揺れて精度よい検査が期待でき
ない。
強制循環するためにジエツトポンプ１０を内蔵したもの
が用いられ、ジエツトポンプ１０を有する原子炉圧力容
器胴体１では、ジエツトポンプ１０が原子炉圧力容器内
壁に接近して周方向に多数林立しており、従来技術の検
査装置ではアーム２２及びＵＴヘツド２５を原子炉圧力
容器とジエツトポンプ１０との間の狭隘部１３に挿入す
ることができない。また、ジエツトポンプ１０とマスト
が干渉するためにマストを原子炉圧力容器底部まで挿入
できず、マストの先端が揺れて精度よい検査が期待でき
ない。
【００１７】本発明の目的は、原子炉圧力容器内壁と原
子炉内部機器との狭隘部にある溶接線であつてもその健
全性を内側から容易に検査することができしかも、マス
トの振れが防止できる原子炉圧力容器の検査装置を提供
することにある。
子炉内部機器との狭隘部にある溶接線であつてもその健
全性を内側から容易に検査することができしかも、マス
トの振れが防止できる原子炉圧力容器の検査装置を提供
することにある。
【００１８】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の目的を達
成するために、マストの先端にマストの振れを防止する
振れ止め機構を設けたものである。
成するために、マストの先端にマストの振れを防止する
振れ止め機構を設けたものである。
【００１９】そして、マストの先端に超音波探触子を有
する下部アームを設け、この下部アームに首振運動を行
なう首振機構を設けたものである。
する下部アームを設け、この下部アームに首振運動を行
なう首振機構を設けたものである。
【００２０】
【作用】マストを所定の位置まで伸ばした状態で、マス
トの先端に振れ止め機構を設けたのでマストの先端を固
定し、検査時にマストを安定させることができる。
トの先端に振れ止め機構を設けたのでマストの先端を固
定し、検査時にマストを安定させることができる。
【００２１】また、下部アームを原子炉圧力容器内壁と
ジエツトポンプとの間の狭隘部に挿入できるような厚さ
に構成し、その先端に超音波探触子を取り付けたものと
し、それをＵＴヘツド部に取付け、アームの昇降及びＵ
Ｔヘツドの走行を行なうことにより、超音波探触子を原
子炉圧力容器の軸方向及び周方向の溶接線に沿つて容易
に走査させることができるので、狭隘部であつても検査
することができる。
ジエツトポンプとの間の狭隘部に挿入できるような厚さ
に構成し、その先端に超音波探触子を取り付けたものと
し、それをＵＴヘツド部に取付け、アームの昇降及びＵ
Ｔヘツドの走行を行なうことにより、超音波探触子を原
子炉圧力容器の軸方向及び周方向の溶接線に沿つて容易
に走査させることができるので、狭隘部であつても検査
することができる。
【００２２】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
る。
【００２３】図１は本発明の実施例に係る振れ止め機構
を示す拡大詳細図、図２は本発明の実施例に係る首振機
構を示す拡大詳細図、図３は図２のＢ−Ｂ線側面図、図
４の（ａ）〜（ｄ）は検査装置の操作手順を説明する状
態図である。
を示す拡大詳細図、図２は本発明の実施例に係る首振機
構を示す拡大詳細図、図３は図２のＢ−Ｂ線側面図、図
４の（ａ）〜（ｄ）は検査装置の操作手順を説明する状
態図である。
【００２４】図１から図４において、符号１から２６は
従来のものと同一のものを示す。
従来のものと同一のものを示す。
【００２５】図１において、２７は振れ止め機構で、こ
の振れ止め機構２７は固定サポート２８、車輪２９、可
動サポート３０、エアシリンダ３１、車輪３２、ピン３
３によつて構成されている。
の振れ止め機構２７は固定サポート２８、車輪２９、可
動サポート３０、エアシリンダ３１、車輪３２、ピン３
３によつて構成されている。
【００２６】図２において、３４は首振機構で、この首
振機構３４はエアシリンダ３５、支持装置３６、ピン３
７によつて構成されている。
振機構３４はエアシリンダ３５、支持装置３６、ピン３
７によつて構成されている。
【００２７】このような構造において、原子炉圧力容器
胴体１内には給水スパージヤ５、炉心スプレイ配管６、
シユラウドヘツドボルト用ラグ８、ジエツトポンプ１０
などの原子炉内部機器が内蔵されているために、従来の
検査装置でフランジ２からシユラウド７までは同一軸心
状の上部マスト２０、下部マスト２１を間隙１２へ伸長
して円周溶接線３Ａ，３Ｃ、長手溶接線４をＵＴヘツド
２５で検査することができるが、原子炉圧力容器胴体１
とジエツトポンプ１０の狭隘部１３では狭いためにジエ
ツトポンプ１０の裏側に位置する原子炉圧力容器胴体１
の円周溶接線３Ｄ〜３Ｆおよび長手溶接線４をＵＴヘツ
ド２５で検査することができない。
胴体１内には給水スパージヤ５、炉心スプレイ配管６、
シユラウドヘツドボルト用ラグ８、ジエツトポンプ１０
などの原子炉内部機器が内蔵されているために、従来の
検査装置でフランジ２からシユラウド７までは同一軸心
状の上部マスト２０、下部マスト２１を間隙１２へ伸長
して円周溶接線３Ａ，３Ｃ、長手溶接線４をＵＴヘツド
２５で検査することができるが、原子炉圧力容器胴体１
とジエツトポンプ１０の狭隘部１３では狭いためにジエ
ツトポンプ１０の裏側に位置する原子炉圧力容器胴体１
の円周溶接線３Ｄ〜３Ｆおよび長手溶接線４をＵＴヘツ
ド２５で検査することができない。
【００２８】従つて、本発明の実施例においては、図１
に示すように下部マスト２１の先端に振れ止め機構２７
を、また下部アーム２４には図２に示すように下部アー
ム２４の首振機構３４を設けたのである。
に示すように下部マスト２１の先端に振れ止め機構２７
を、また下部アーム２４には図２に示すように下部アー
ム２４の首振機構３４を設けたのである。
【００２９】以下、図１および図２を用いて振れ止め機
構２７、首振機構３４について説明する。
構２７、首振機構３４について説明する。
【００３０】先ず、振れ止め機構２７は図１に示すよう
に下部マスト２１の先端に設けられ、固定サポート２８
は下部マスト２１を原子炉圧力容器胴体１の内面に沿つ
て案内するもので固定サポート２８の先端には車輪２９
が取付けられている一方、可動サポート３０はエアシリ
ンダ３１、ピン３３および車輪３２によつて構成され、
ピン３３を支点に車輪３２をシユラウド７に押付ける。
に下部マスト２１の先端に設けられ、固定サポート２８
は下部マスト２１を原子炉圧力容器胴体１の内面に沿つ
て案内するもので固定サポート２８の先端には車輪２９
が取付けられている一方、可動サポート３０はエアシリ
ンダ３１、ピン３３および車輪３２によつて構成され、
ピン３３を支点に車輪３２をシユラウド７に押付ける。
【００３１】従つて、下部マスト２１は間隙１２内で固
定サポート２８、可動サポート３０からなる振れ止め機
構２７によつて固定されるので、下部マスト２１の振れ
は防止でき、精度よく溶接線の検査をすることができ
る。
定サポート２８、可動サポート３０からなる振れ止め機
構２７によつて固定されるので、下部マスト２１の振れ
は防止でき、精度よく溶接線の検査をすることができ
る。
【００３２】また、下部マスト２４の首振機構３４は図
２に示すように下部アーム支持装置３６に下部アーム２
４を支持するピン３７とエアシリンダ３５によつて構成
されている。
２に示すように下部アーム支持装置３６に下部アーム２
４を支持するピン３７とエアシリンダ３５によつて構成
されている。
【００３３】つまり、エアシリンダ３５を伸長すること
によつて下部アーム２４をピン３７を支点に図２に示す
位置よりも図の左側へ、エアシリンダ３５を収縮するこ
とによつて下部アーム２４を図２に示す位置よりも図の
右側へピン３７を支点にして首振運動を行なうことがで
きる。
によつて下部アーム２４をピン３７を支点に図２に示す
位置よりも図の左側へ、エアシリンダ３５を収縮するこ
とによつて下部アーム２４を図２に示す位置よりも図の
右側へピン３７を支点にして首振運動を行なうことがで
きる。
【００３４】なお、下部アーム２４の先端には超音波探
触子２３が取付けられている。
触子２３が取付けられている。
【００３５】次に、以上のように振れ止め機構２７、首
振機構３４を備えた原子炉圧力容器の検査装置を間隙１
２、狭隘部１３へ挿入する操作要領について図４の
（ａ），（ｂ），（ｃ），（ｄ）を用いて説明する。
振機構３４を備えた原子炉圧力容器の検査装置を間隙１
２、狭隘部１３へ挿入する操作要領について図４の
（ａ），（ｂ），（ｃ），（ｄ）を用いて説明する。
【００３６】先ず、図４（ａ）に示すように、移動台車
１７をキヤリツジ１５の先端部（原子炉圧力容器の中心
方向）へ移動させマスト１８を原子炉圧力容器胴体１の
内壁から離れた位置に移動し、上部マスト２０を下げ、
下部アーム２４を垂直に伸ばした状態にする。
１７をキヤリツジ１５の先端部（原子炉圧力容器の中心
方向）へ移動させマスト１８を原子炉圧力容器胴体１の
内壁から離れた位置に移動し、上部マスト２０を下げ、
下部アーム２４を垂直に伸ばした状態にする。
【００３７】そして、下部マスト２１を図４（ａ）に示
す位置から下部アーム２４先端の超音波探触子２３がシ
ユラウド７の上部に接触しない状態まで降下（同図
（ｂ）の矢印Ｃ方向）させ、下部アーム２４の首振機
構、つまりエアシリンダ３５を操作して、下部アーム２
４と超音波探触子２３を同図（ｂ）の二点鎖線の位置か
ら実線の位置（原子炉圧力容器胴体１の内壁の方）へ矢
印で示すように傾斜させる。
す位置から下部アーム２４先端の超音波探触子２３がシ
ユラウド７の上部に接触しない状態まで降下（同図
（ｂ）の矢印Ｃ方向）させ、下部アーム２４の首振機
構、つまりエアシリンダ３５を操作して、下部アーム２
４と超音波探触子２３を同図（ｂ）の二点鎖線の位置か
ら実線の位置（原子炉圧力容器胴体１の内壁の方）へ矢
印で示すように傾斜させる。
【００３８】次に、ＵＴヘツド２５が炉心スプレイ配管
６よりも下へ下ると同図（ｃ）に示す如く、下部マスト
２１を、下部アーム２４がシユラウド７に接触しないよ
うに降下（同図（ｃ）の矢印Ｅ方向）させながら、移動
台車１７を操作してマスト１８を、下部マスト２１がシ
ユラウド７の外側に位置する間隙１２へ挿入できる位置
まで、原子炉圧力容器胴体１内壁側（同図（ｃ）の矢印
Ｆ方向）へ移動させる。この時、図１，図２に示す固定
サポート２８の先端の車輪２９は原子炉圧力容器胴体１
の内壁にほぼ接した状態となる。
６よりも下へ下ると同図（ｃ）に示す如く、下部マスト
２１を、下部アーム２４がシユラウド７に接触しないよ
うに降下（同図（ｃ）の矢印Ｅ方向）させながら、移動
台車１７を操作してマスト１８を、下部マスト２１がシ
ユラウド７の外側に位置する間隙１２へ挿入できる位置
まで、原子炉圧力容器胴体１内壁側（同図（ｃ）の矢印
Ｆ方向）へ移動させる。この時、図１，図２に示す固定
サポート２８の先端の車輪２９は原子炉圧力容器胴体１
の内壁にほぼ接した状態となる。
【００３９】なお、図４（ｂ）に示す超音波探触子２３
が原子炉圧力容器胴体１に接触すると図３のエアシリン
ダ３５の空気がぬけて下部アーム２４は図４（ｃ）に示
すように下部マスト２１とほぼ並行になる。
が原子炉圧力容器胴体１に接触すると図３のエアシリン
ダ３５の空気がぬけて下部アーム２４は図４（ｃ）に示
すように下部マスト２１とほぼ並行になる。
【００４０】さらに、同図（ｄ）の如く、下部マスト２
１の先端がジエツトポンプ１０の上端まで降下（同図
（ｃ）の矢印Ｇ方向）させる。この時、図１，図２の固
定サポート２８の車輪２９が原子炉圧力容器胴体１の内
面に沿つて移動しながら下部アーム２４をガイドし、下
部アーム２４の先端に取り付けた超音波探触子２３はジ
エツトポンプ１０の裏側に位置する狭隘部まで挿入され
た状態となる。
１の先端がジエツトポンプ１０の上端まで降下（同図
（ｃ）の矢印Ｇ方向）させる。この時、図１，図２の固
定サポート２８の車輪２９が原子炉圧力容器胴体１の内
面に沿つて移動しながら下部アーム２４をガイドし、下
部アーム２４の先端に取り付けた超音波探触子２３はジ
エツトポンプ１０の裏側に位置する狭隘部まで挿入され
た状態となる。
【００４１】最後に、下部マスト２１の先端のエアシリ
ンダ３１で可動サポート３０をシユラウド７の外壁に対
して押し付ける（図１の矢印Ａ）ことにより、原子炉圧
力容器胴体１の内壁とシユラウド７の外壁に対して固定
サポート２８と可動サポート３０で突つ張つた状態とな
り、下部マスト２１の先端は図１に示すように振れ止め
機構によつて固定される。この時、下部アーム２４は、
先端の超音波探触子２３が原子炉圧力容器胴体１内壁に
接した状態でほぼ垂直に保持される。また、超音波探触
子２３はエアシリンダ３５により押し付けられた状態と
なつている。
ンダ３１で可動サポート３０をシユラウド７の外壁に対
して押し付ける（図１の矢印Ａ）ことにより、原子炉圧
力容器胴体１の内壁とシユラウド７の外壁に対して固定
サポート２８と可動サポート３０で突つ張つた状態とな
り、下部マスト２１の先端は図１に示すように振れ止め
機構によつて固定される。この時、下部アーム２４は、
先端の超音波探触子２３が原子炉圧力容器胴体１内壁に
接した状態でほぼ垂直に保持される。また、超音波探触
子２３はエアシリンダ３５により押し付けられた状態と
なつている。
【００４２】上記の如く保持した状態で、ＵＴヘツド２
５をアーム２２に沿つて原子炉圧力容器胴体１の周方向
に、また、アーム２２を下部マスト２１に沿つて原子炉
圧力容器胴体１の縦方向に各々駆動させることにより、
超音波探触子２３をジエツトポンプ１０の裏側の原子炉
圧力容器胴体１の内面に沿つて周方向及び縦方向に容易
に走査させることができる。
５をアーム２２に沿つて原子炉圧力容器胴体１の周方向
に、また、アーム２２を下部マスト２１に沿つて原子炉
圧力容器胴体１の縦方向に各々駆動させることにより、
超音波探触子２３をジエツトポンプ１０の裏側の原子炉
圧力容器胴体１の内面に沿つて周方向及び縦方向に容易
に走査させることができる。
【００４３】
【発明の効果】本発明によれば、原子炉圧力容器とジエ
ツトポンプとの間の狭隘部に検査手段を容易に挿入する
ことができ、原子炉圧力容器の検査をより厳密に行なう
ことができると共に、その検査時間を短縮することがで
きる。
ツトポンプとの間の狭隘部に検査手段を容易に挿入する
ことができ、原子炉圧力容器の検査をより厳密に行なう
ことができると共に、その検査時間を短縮することがで
きる。
【図１】本発明の実施例に係る振れ止め機構を示す拡大
詳細図である。
詳細図である。
【図２】本発明の実施例に係る首振機構を示す拡大詳細
図である。
図である。
【図３】図１のＢ−Ｂ線側面図である。
【図４】検査装置の操作手順を説明する状態図である。
【図５】原子炉圧力容器内に検査装置を設置した状態を
示す一部断面図である。
示す一部断面図である。
【図６】図５のＡ−Ａ線に沿つてみた側面図である。
１ 原子炉圧力容器胴体 ３ 円周溶接線 ４ 長手溶接線 １８ マスト ２４ 下部アーム ２５ ＵＴヘツド ２７ 振れ止め機構 ３４ 首振機構
Claims (2)
- 【請求項１】 原子炉圧力容器胴体と原子炉内部機器と
の隙間にマストを伸長し、マスト先端のＵＴヘツドによ
り原子炉圧力容器胴体の円周溶接線と長手溶接線を原子
炉圧力容器胴体の内側から検査するものにおいて、 前記マストの先端にマストの振れを防止する振止め機構
を設けたことを特徴とする原子炉圧力容器の検査装置。 - 【請求項２】 原子炉圧力容器と原子炉内部機器との隙
間にマストを伸長し、マスト先端のＵＴヘツドにより原
子炉圧力容器胴体の円周溶接線と長手溶接線を原子炉圧
力容器の内側から検査するものにおいて、 前記マストの先端に超音波探触子を有する下部アームを
設け、下部アームに首振運動を行なう首振機構を設けた
ことを特徴とする原子炉圧力容器の検査装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6004093A JPH07209261A (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | 原子炉圧力容器の検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6004093A JPH07209261A (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | 原子炉圧力容器の検査装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07209261A true JPH07209261A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=11575189
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6004093A Pending JPH07209261A (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | 原子炉圧力容器の検査装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07209261A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005326413A (ja) * | 2004-05-13 | 2005-11-24 | General Electric Co <Ge> | 断続遮蔽された溶接部の検査方法及び装置 |
| WO2015116262A1 (en) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | Westinghouse Electric Company Llc | Apparatus and method to remotely inspect piping and piping attachment welds |
| CN109448877A (zh) * | 2018-12-21 | 2019-03-08 | 核动力运行研究所 | 一种核反应堆压力容器检查装置吊装机构及实施方法 |
| JP2020085709A (ja) * | 2018-11-28 | 2020-06-04 | 株式会社東芝 | ライザブレースの検査装置及び検査方法 |
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| CN111380954A (zh) * | 2018-12-28 | 2020-07-07 | 核动力运行研究所 | 一种高温气冷堆核反应堆压力容器超声自动检查装置 |
| CN114724736A (zh) * | 2020-12-22 | 2022-07-08 | 核动力运行研究所 | 一种压力容器检查装置自动翻转定位机构 |
-
1994
- 1994-01-19 JP JP6004093A patent/JPH07209261A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US11205522B2 (en) | 2014-01-31 | 2021-12-21 | Westinghouse Electric Company Llc | Apparatus and method to remotely inspect piping and piping attachment welds |
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