JPH09113675A - 炉内構造物検査装置 - Google Patents

炉内構造物検査装置

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Publication number
JPH09113675A
JPH09113675A JP7271305A JP27130595A JPH09113675A JP H09113675 A JPH09113675 A JP H09113675A JP 7271305 A JP7271305 A JP 7271305A JP 27130595 A JP27130595 A JP 27130595A JP H09113675 A JPH09113675 A JP H09113675A
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JP
Japan
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shroud
moving means
pressure vessel
wheels
inspected
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Pending
Application number
JP7271305A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Murakami
功治 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH09113675A publication Critical patent/JPH09113675A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】曲率を有する炉内構造物に、狭隘な環状空間で
簡単かつ確実にアクセスできると共に、目視検査におい
ては検査対象面とカメラとの距離を一定に保持し、体積
検査においては超音波探触子と被検査面との接触状態を
一定に保持する。 【解決手段】原子炉圧力容器101内の炉心シュラウド
102に着脱自在に装着され、その検査対象部位へ移動
する走行車輪5a〜6bおよびその駆動モータ7a〜8
bと;走行車輪5a〜6bを検査対象部位で保持するガ
イドローラ25と;検査対象部位に超音波を放射する一
方、その反射波を受信して超音波探傷を行なう超音波プ
ローブ13と;超音波プローブ13を走査するマウント
12,ボールねじ15,ガイドシャフト16,走査モー
タ21,ガイドレール18,摺動軸受17,ピニオン1
9およびラックと;検査対象部位を撮像するテレビカメ
ラ23a,23b,24と;ベース4と;制御装置3
と;を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所にお
いて原子炉の炉心シュラウド上部胴等曲率を有する炉内
構造物の健全性を目視検査および体積検査する炉内構造
物検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原子炉内の炉心シュラウド上部胴
等曲率を有する炉内構造物を、環状空間における狭隘部
において、その周方向に沿う溶接線等の目視検査および
体積検査を行なう場合、これら検査に必要な装置を所定
の検査対象部位へアクセスする必要があるが、そのアク
セスや操作は作業員の熟練した技術に拠るところが多か
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の検査方法では、曲率のある構造物に対して超
音波探触子等の検査装置を、狭隘な環状空間で安全に接
触させ、かつ、その状態を保持することが困難であっ
た。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、曲率を有する炉内構造物に、狭隘
な環状空間で簡単かつ確実にアクセスできると共に、目
視検査においては検査対象面とカメラとの距離を一定に
保持し、体積検査においては超音波探触子と検査対象面
との接触状態を一定に保持し得る炉内構造物検査装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
原子炉の炉内構造物に着脱自在に装着され、その検査対
象部位へ移動する移動手段と;この移動手段を上記検査
対象部位で保持する保持手段と;上記検査対象部位に超
音波を放射する一方、その反射波を受信して超音波探傷
を行なう超音波探触子と;この超音波探触子を走査する
走査手段と;上記検査対象部位を撮像する撮像手段と;
上記移動手段,保持手段,超音波探触子および撮像手段
を設置せしめているベースと;上記移動手段,超音波探
触子および撮像手段を遠隔制御する制御手段と;を具備
している。
【0006】したがってこの発明によれば、炉内構造物
検査装置を原子炉内に吊り込み、狭隘な環状空間にある
炉内構造物に装着し、移動手段により移動させることに
より、所要の検査対象部位へ移動させて、簡単にアクセ
スさせることができる。したがって、このアクセス操作
には熟練を必要としない。また、この検査対象部位に超
音波を超音波探触子から放射する一方、その反射波を受
信することにより、検査対象部位の超音波探傷を行なう
ことができる。しかも、この超音波探触子を走査手段に
より走査することにより、その超音波探傷を広範囲に亘
って行なうことができる。
【0007】また、これら超音波探傷動作や検査対象部
位をテレビカメラ等の撮像手段により撮像し、その映像
を制御手段のモニター等により目視することにより、超
音波探傷操作を正確かつ確実に行なうことができるうえ
に、目視検査を行なうことができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明であって、さらに、移動手段は、曲率のある炉内構造
物に着脱自在に装着されて、その検査対象部位へ走行す
る走行車輪とこの車輪を駆動させる駆動装置とを具備し
ている。
【0009】したがってこの発明によれば、移動手段
は、その走行車輪により、曲率のある炉内構造物である
炉心シュラウド等を走行して移動することができる。こ
のために、曲率を有する炉内構造物の超音波探傷と目視
検査とを行なうことができる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明であって、さらに、保持手段は、移動手段に
よりベースが炉内構造物と原子炉圧力容器の内周面との
間の環状空間を走行する際にこの原子炉圧力容器の内周
面に回転自在に弾性的に押し当てられる一方、走行車輪
を炉内構造物側へ押し当てる複数のガイドローラを具備
していることを特徴とする炉内構造物検査装置。
【0011】したがってこの発明によれば、複数のガイ
ドローラを原子炉圧力容器の内周面を回転させながら、
走行車輪を炉心シュラウドの外周面に押し付けて狭隘な
環状空間を走行させるので、この炉心シュラウドの外周
面等の所定の検査対象部位に確実に保持することができ
る。このために、超音波探傷と目視検査の際に炉内構造
物検査装置が検査対象部位からずれるのを防止すること
ができるので、これら検査の精度を向上させることがで
きる。また、ガイドローラを複数設けているので、曲率
を有する炉心シュラウドの外周面等の曲面上を確実に走
行させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図6に基づいて説明する。なお、図1〜図6中、同一
または相当部分には同一符号を付している。
【0013】図1は本発明に係る炉内構造物検査装置の
一実施形態の全体構成図、図2はその要部正面図、図3
は要部概略斜視図であり、これらの図において、炉内構
造物検査装置1はその本体2とこれを遠隔制御する制御
装置3とを具備している。
【0014】炉内構造物検査装置本体2は図3に示すよ
うに、原子炉圧力容器101内の曲率を有する炉内構造
物である、例えば炉心シュラウド102の上部リング1
02aと中間部リング102bの外面に接面して周方向
にそれぞれ走行するものである。
【0015】炉心シュラウド102は図2にも示すよう
に上部リング102aと中間部リング102bとの間に
上部胴102cを上,下部周溶接線103a,103b
により同心状に溶接している。上部胴102cは上部胴
縦溶接線104を有し、中間部リング102bも縦溶接
線105を有する。中間部リング102bの図2,3中
下縁には、中間部胴102dを中間部周溶接線106に
より同心状に溶接している。上部胴102cには高圧炉
心スプレイ配管107と低圧炉心スプレイ配管108と
を設けている。
【0016】このように構成される炉心シュラウド10
2の外周面と、原子炉圧力容器101の内周面との間の
環状間隙には複数台のジェットポンプ109を周方向に
所定のピッチで配設している。なお、図3中、符号11
0はシュラウドヘッドボルトブラケットである。
【0017】そして、炉内構造物検査装置本体2はシュ
ラウド上部胴102cの軸長よりも若干短かい矩形枠状
のベース4と、シュラウド102の上部リング102a
と中間部リング102bの外周面に図3中上下方向から
接面して周方向にそれぞれ走行する例えば2輪一対の上
部走行車輪5a,5bおよび下部走行車輪6a,6b
と、これら各走行車輪5a,5b,6a,6bをそれぞ
れ駆動するモータ7a,7b,8a,8bと、これらモ
ータ7a〜8bを、上部と下部とを各対として、各対毎
に連結する上下一対のコ字状の支持アーム9a,9bと
を有する。
【0018】図2,3中、上部の支持アーム9aのコ字
状開口端部は図中左右一対のエアーシリンダ10a,1
0bのピストンに同軸上に結合され、エアーシリンダ1
0a,10bはベース4の上部側面に固着されている。
各エアーシリンダ10a,10bにはエアーホース11
a,11bが接続されている。各エアーホース11a,
11bの途中には、図1で示すように制御装置3に電気
的に接続されている電磁弁27を介装している。この制
御装置3により電磁弁27の開閉を遠隔操作することに
よりエアーシリンダ10a,10bを往復動作せしめ、
上下各対の走行車輪5a〜6b同士間の図中上下方向の
間隔を制御し、これら上下各対の走行車輪5a〜6bに
よりシュラウド102の上部リング102aと中間部リ
ング102bとの間を着脱自在に挟持するようになって
いる。
【0019】炉内構造物検査装置本体2はベース4に、
超音波探傷用のマウント12を図2中矢印に示すように
図中上下方向と左右方向とに走査する走査手段を設けて
いる。すなわち、マウント12は図1,4,5に示すよ
うに、その内面側、つまり検査対象面であるシュラウド
中間部120cの外周面に対向する内面に、超音波探触
子であるプローブ13をプローブホルダー14内に格納
して取り付けている。プローブ13は検査対象面の凹凸
に対して柔軟に対応するために弾性体を介して探傷用の
超音波を放射する一方、その反射波を受信して制御装置
3に与えるものであり、制御装置3はこの反射波に基づ
いて検査対象面の探傷を検出する手段を有する。
【0020】マウント12はボールねじ15にねじ結合
される一方、ガイドシャフト16に挿通される挿通孔を
有し、このボールねじ15とガイドシャフト16の各一
端部(図1,4,5では上端部)を摺動軸受17に回転
自在に支承させている。摺動軸受17はベース4の上部
クロスバー4aの内面上に立設されたガイドレール18
上に摺動自在に嵌合し、ガイドレール18上を摺動す
る。
【0021】ボールねじ15は摺動軸受17により支承
される軸方向両端部より若干内方にてピニオン19を同
心状にそれぞれ固着しており、このピニオン19に噛み
合うラック20を、ガイドレール18とほぼ平行に上部
クロスバー4aの内面側にて固着している。
【0022】ボールねじ15はその他端部(図2では下
端分)を走査用モータ21に連動自在に連結すると共
に、図示しない他方のガイドレール上を摺動する他方の
摺動軸受により支承され、ボールねじ15の回転により
マウント12がガイドシャフト16により回転を阻止さ
れつつ、図2中上下方向に移動すると共に、ボールねじ
15の回転によりピニオン19がラック20上で回転す
ることにより左右方向に移動する。つまり、プローブ1
3を縦横に走査するようになっている。
【0023】また、ベース4はその上部クロスバー4a
の外面に長尺のハンドリングポール22の先端部を着脱
自在に装着する一方、図2に示すように左右側枠部4
c,4dに、超音波探傷監視用の左右一対のテレビカメ
ラ23a,23bを取り付けており、下部クロスバー4
bには目視検査用の首振り自在のテレビカメラ24をそ
れぞれ設けている。
【0024】そして、ベース4はその外面、つまり、原
子炉圧力容器101の内周面に対向する一面の各コーナ
部上に、ガイドローラ25をそれぞれ立設している。各
ガイドローラ25は図4,5にも示すようにエアーシリ
ンダ25aのピストン軸25bの先端部に、矩形枠状の
フレーム25cの内端を固着し、このフレーム25cの
外端にローラ25dを回転自在に装着している。
【0025】ピストン軸25bの外周にはコイルスプリ
ング25eを外嵌し、エアーシリンダ25aのピストン
軸25bを常時伸張するように付勢し、ローラ25dを
原子炉圧力容器101の内周面に弾性的に常時押圧する
ようになっている。
【0026】各エアーシリンダ25aには各エアーホー
ス26を介して図示しないエアー供給源を接続し、この
エアー供給路の途中に、図1で示す電磁弁27を介在さ
せ、電磁弁27には信号線28を介して制御装置3を電
気的に接続している。そして、制御装置3からの弁開,
閉信号により電磁弁27を開閉し、エアーを各ガイドロ
ーラ25のエアーシリンダ25aに供給し、あるいは停
止、または排気させるようになっている。この電磁弁2
7は上部支持アーム9aを伸縮させる各エアーシリンダ
10a,10bのエアーホース11a,11bのエアー
供給路にも介在され、上部支持アーム9aを伸縮させる
ようになっている。
【0027】また、制御装置3は所定の処理プログラム
に従って制御動作を行なうマイクロプロセッサー等より
なり、2本一対の信号線29a,29bをそれぞれ介し
て各走行車輪駆動用のモータ7a〜8bと、超音波プロ
ーブ走査用のモータ13と、監視用テレビカメラ23
a,23bと、首振り自在の目視検査用テレビカメラ2
4とにそれぞれ電気的に接続されている。監視用テレビ
カメラ23a,23bはプローブ13が検査対象面に正
常に接触し、かつ安定に超音波を送受信しているか否か
を監視するものである。目視検査用テレビカメラ24は
照明装置を具備し、中間部リング102bの周溶接線1
03a,103b等に対して常に一定間隔をなし、首振
り動作により所定範囲の検査対象面を撮影し、その映像
信号を出力し得るようになっている。
【0028】制御装置3は原子炉圧力容器101の上方
にある図示しないオペレーションフロア上等に配置さ
れ、各テレビカメラ23a,23b,24からの映像信
号を受信して、その影像を表示する図示しないモニター
等を設けている。
【0029】制御装置3は走行車輪駆動用モータ7a〜
8bの少なくとも1つに設けた走行距離検出器(図示せ
ず)に電気的に接続され、この走行距離検出器からの走
行距離検出信号S1(図1参照)を受けて、その制御装
置3で予め設定した距離まで走行させる走行駆動信号S
2を各走行車輪駆動要モータ7a〜8bへ与えるように
なっている。かかる走行距離を適宜設定する設定手段は
制御装置に設けられている。
【0030】次に本実施形態の作用について説明する。
【0031】まず、原子炉圧力容器101の上方にある
図示しないオペレーションフロア上において、炉内構造
物検査装置本体2のベース4にハンドリングポール22
を装着し、各ガイドローラ25の各エアーシリンダ25
aからエアーを排気して、各コイルスプリング25eの
ばね力に抗してピストン軸25bを収縮させて、各ガイ
ドーラ25dをベース4側へ引き込んでおく。
【0032】次に、制御装置3をオペレーションフロア
上等に配置する一方、ハンドリングポール22を例えば
燃料交換機の補助ホイストの吊りロープ等に結着して、
炉内構造物検査装置本体2を吊り上げ、原子炉圧力容器
101と例えば炉内構造物である炉心シュラウド102
の外周面との環状間隙内に吊り込み、ヘッドボルトブラ
ケット110を回避して、シュラウド中間部胴102c
外周面上にまず位置させる。
【0033】しかる後に、制御装置3から電磁弁27に
開弁信号を与えて、支持アーム用の一対のエアーシリン
ダ10a,10bにエアーを供給する等により一方の支
持アーム9aを外方(図1〜5では上方)へ伸張させ、
走行車輪5a〜6bの図3中上下間の間隔を拡大してか
らシュラウド中間部102cの外周に位置させる。
【0034】次に、一対のエアーシリンダ10a,10
bの排気等により走行車輪5a〜5dの上下間の間隔を
縮小させて、シュラウド上部リング102aの上面と、
中間部リング102bの下面とを上下一対の走行車輪5
a〜6bにより上下方向から挟持させる。次いで、各ガ
イドローラ25のエアーシリンダ25aにエアーを供給
する等により各ガイドローラ25を外方へ伸張させて図
6等に示すように原子炉圧力容器101の内周面に弾性
的に押圧させる。
【0035】これにより、プローブ13が図4,5,6
等で示すようにシュラウド上部胴102cの外周面に接
触するので、制御装置3から走行信号を各走行車輪駆動
用モータ5a〜6bへ与えて所定距離走行させる。この
走行は高圧,低圧炉心スプレイ配管107,108によ
り阻止されるまで行なうことができ、1台の炉内構造物
検査装置1により約180℃周方向に移動することがで
きる。この走行距離は図示しない走行距離検出装置によ
り検出されて制御装置3へ与えられ、走行距離が設定距
離に達したときに制御装置3から走行停止信号が各走行
車輪駆動用モータ7a〜8bに与えられ、所定の検査位
置で停止される。
【0036】この所定位置で制御装置3からON信号が
プローブ13に与えられると、図4等に示すようにプロ
ーブ13から超音波13aが検査対象面に放射される一
方、その超音波13aの反射波がプローブ13に受信さ
れ、制御装置3に与えられる。これら一連の動作は超音
波探傷監視用のテレビカメラ23a,23bにより撮像
され、モニターに表示される。
【0037】制御装置3はこの超音波の反射波に基づい
て例えば損傷箇所30を検出し、図示しないモニター等
に表示させる。その損傷としては周、縦方向の各溶接線
103a,103b,104,105の近傍の溶接によ
る熱影響に起因する応力腐食割れ等がある。
【0038】また、必要に応じて制御装置3から走査駆
動信号が走査用モータ21に与えられると、このモータ
21によりボールねじ15が回転されるので、このボー
ルねじ15に螺合するマウント12がガイドシャフト1
6により回転を阻止されつつ、その軸方向上方、または
下方へ移動される。この移動は予め設定した位置の信号
と比較されるので、プローブ13の位置が検出される。
これと同時にボールねじ15の回転により、この両端部
に固着された一対のピニオン19が各ラック20上を回
転して横方向へ移動する。
【0039】このようなマウント12の縦横の移動中に
もプローブ13から超音波13aが放射され、かつその
反射波が受信されて所要の溶接線103a,103b,
104,105とその周辺が適宜走査される。
【0040】このようなプローブ13の走査等は一対の
監視用テレビカメラ23a,23bのモニターを通して
監視することができる。また、目視検査用のテレビカメ
ラ24を適宜首振り動作させ、図示しない照明装置によ
り検査対象面を照明して撮影し、その影像をモニター等
により目視することにより目視検査を行なうことができ
る。
【0041】また、この実施形態によれば、原子炉圧力
容器104の内周壁に弾性的に押圧されて回転する複数
のガイドローラ25を設けているので、プローブ13を
所定の設定位置で検査対象面に適圧で押し付けることが
できる。これにより、炉内構造物検査装置本体2の移動
に安定度を増すことができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、炉内構造物検査装置を原子炉内に吊り込み、狭隘な
環状空間にある炉内構造物に装着し、移動手段により移
動させることにより、所要の検査対象部位へ移動させ
て、簡単にアクセスすることができる。したがって、こ
のアクセス操作には熟練を必要としない。また、この検
査対象部位に超音波を超音波探触子から放射する一方、
その反射波を受信することにより、検査対象部位の超音
波探傷を行なうことができる。しかも、この超音波探触
子を走査手段により走査することにより、その超音波探
傷を広範囲に亘って行なうことができる。
【0043】また、これら超音波探傷動作や検査対象部
位をテレビカメラ等の撮像手段により撮像し、その映像
を制御手段のモニター等により目視することにより、超
音波探傷操作を正確かつ確実に行なうことができるうえ
に、目視検査を行なうことができる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、移動手段
は、その走行車輪により、曲率のある炉内構造物である
炉心シュラウド等を走行して移動することができる。こ
のために、曲率を有する炉内構造物の超音波探傷と目視
検査とを行なうことができる。
【0045】請求項3記載の発明によれば、複数のガイ
ドローラを原子炉圧力容器の内周面を回転させながら、
走行車輪を炉心シュラウドの外周面に押し付けて狭隘な
環状空間を走行させるので、この炉心シュラウドの外周
面等の所定の検査対象部位に確実に保持することができ
る。このために、超音波探傷と目視検査の際に炉内構造
物検査装置が検査対象部位からずれるのを防止すること
ができるので、これら検査の精度を向上させることがで
きる。また、ガイドローラを複数設けているので、曲率
を有する炉心シュラウドの外周面等の曲面上を確実に走
行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る炉内構造物検査装置の一実施形態
の全体構成図。
【図2】図1で示す炉内構造物検査装置本体を検査対象
面に装着した状態の一部切欠正面図。
【図3】図2の斜視図。
【図4】図2の側面図。
【図5】図4の一部拡大図。
【図6】図2の平面図。
【符号の説明】
1 炉内構造物検査装置 2 炉内構造物検査装置本体 3 制御装置 4 ベース 4a 上部クロスバー 4b 下部クロスバー 5a,5b,6a,6b 走行車輪 7a,7b,8a,8b 走行車輪駆動用モータ 9a 伸縮用支持アーム 10a,10b 伸縮用エアーシリンダ 12 マウント 13 プローブ 14 プローブホルダー 15 ボールねじ 16 ガイドシャフト 17 摺動軸受 18 ガイドレール 19 ピニオン 20 ラック 21 走査用モータ 22 ハンドリングポール 23a,23b 監視用テレビカメラ 24 目視検査用テレビカメラ 25 ガイドローラ 101 原子炉圧力容器 102 炉心シュラウド 102a シュラウド上部リング 120b シュラウド中間部リング 120c シュラウド上部胴 120d シュラウド中間部胴 103a 上部胴周溶接線 103b 下部胴周溶接線 104,105 縦溶接線 109 ジェットポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/18 G21C 17/00 F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉の炉内構造物に着脱自在に装着さ
    れ、その検査対象部位へ移動する移動手段と;この移動
    手段を上記検査対象部位で保持する保持手段と;上記検
    査対象部位に超音波を放射する一方、その反射波を受信
    して超音波探傷を行なう超音波探触子と;この超音波探
    触子を走査する走査手段と;上記検査対象部位を撮像す
    る撮像手段と;上記移動手段,保持手段,超音波探触子
    および撮像手段を設置せしめているベースと;上記移動
    手段,超音波探触子および撮像手段を遠隔制御する制御
    手段と;を具備していることを特徴とする炉内構造物検
    査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の炉内構造物検査装置にお
    いて、移動手段は、曲率のある炉内構造物に着脱自在に
    装着されて、その検査対象部位へ走行する走行車輪とこ
    の車輪を駆動させる駆動装置とを具備していることを特
    徴とする炉内構造物検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の炉内構造物検査
    装置において、保持手段は、移動手段によりベースが炉
    内構造物と原子炉圧力容器の内周面との間の環状空間を
    走行する際に、この原子炉圧力容器の内周面に回転自在
    かつ弾性的に押し当てられる一方、走行車輪を炉内構造
    物側へ押し当てる複数のガイドローラを具備しているこ
    とを特徴とする炉内構造物検査装置。
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