JP3518824B2 - 炉内構造物目視検査装置 - Google Patents

炉内構造物目視検査装置

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JP3518824B2 JP02964396A JP2964396A JP3518824B2 JP 3518824 B2 JP3518824 B2 JP 3518824B2 JP 02964396 A JP02964396 A JP 02964396A JP 2964396 A JP2964396 A JP 2964396A JP 3518824 B2 JP3518824 B2 JP 3518824B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉における炉
内構造物を目視検査する炉内構造物目視検査装置に係
り、特に炉内構造物の炉心シュラウドや炉心支持板の周
溶接部を炉心支持板の外周側から目視検査する炉内構造
物目視検査装置に関する。 【0002】 【従来の技術】原子炉の運転年数が増加するに従って原
子炉炉内構造物の一部に損傷が発生するおそれがあり、
それらの点検の技術開発が必要になってきている。例え
ば、原子炉における炉心支持板の周溶接部およびシュラ
ウド中間部胴と下部リングとの周溶接部の検査を行い、
損傷を軽微な段階で早期に検出するため、従来では小型
のCCDを装備した水中テレビカメラを用いていた。 【0003】この水中テレビカメラは、ロープの先端に
取り付けられ、このロープを例えば燃料交換機上から操
作して水中テレビカメラを検査対象の被写体に向けて撮
影を行っている。また、一般の水中テレビカメラは光源
を必要とし、この場合は大容量の水中ライトもロープで
吊り下げる必要がある。 【0004】水中テレビカメラおよび水中ライトは、そ
れぞれケーブルとロープの2本の紐体に吊り下げられる
ことになる。そして、炉心支持板の周溶接部およびシュ
ラウド中間部胴と下部リングとの周溶接部の検査を行う
には、炉水内において深さ25mまで吊り下げ、水中テ
レビカメラをケーブルとロープの2本の紐体で巧みに操
りながら視野内に捕らえる必要があり、この作業は非常
に熟練を要する作業である。また、水中ライトも水中テ
レビカメラと巧みに連携をとりながら、画像の撮影状態
が最善となるように照射位置を操作しなければならな
い。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように小型のCCDを装備した水中テレビカメラにより
炉心支持板の周溶接部およびシュラウド中間部胴と下部
リングとの周溶接部の検査を行うには、これらの部位が
燃料棒に近く、環境の放射線量も高い条件下であること
から、画像にノイズが入る可能性があり、目視検査がで
きない場合もあった。 【0006】また、炉心支持板の全周を目視検査するに
は、上部に上部格子板が設置されていることから、検査
部位が変わる度に上部格子板の孔を通して水中テレビカ
メラおよび水中ライトを上に引き上げて次の検査部位へ
移動する必要があり、水中テレビカメラおよび水中ライ
トを移動させるのに時間と手間がかかり、検査作業効率
が極めて低いという問題がある。 【0007】さらに、上記のように燃料交換機上から水
深25mまで吊り下げられた水中テレビカメラおよび水
中ライトを扱う場合、多数のケーブルとロープを扱うこ
ととなり、それぞれが絡まったり、捩じれたりして必要
な画像を得ることが極めて困難である。 【0008】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、得られた画像にノイズが入ることなく、必要な
画像を容易に得ることができるとともに、検査作業効率
を高めた炉内構造物目視検査装置を提供することを目的
とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、原子炉圧力容器に設置さ
れた炉心支持板の外周面を目視検査する炉内構造物目視
検査装置であって、炉心支持板とシュラウドの間に挿入
される撮像管式の水中テレビカメラおよび反射鏡を備え
た検査装置本体と、水中テレビカメラの両側に設けられ
た照明ライトと、この検査装置本体を炉心支持板の外周
に沿って移動走行させる移動走行手段と、この移動走行
手段を駆動する駆動手段と、検査装置本体の上部の炉心
支持板側に設けられたバランサーと、前記検査装置本体
の前記炉心支持板側および前記シュラウド側に設けられ
て前記検査装置本体を前記炉心支持板と前記シュラウド
に沿って案内するローラと、前記水中テレビカメラで撮
影した検査部位の映像を表示するモニターとを設けた
とを特徴とする。 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 【0016】図2は本発明が適用される原子炉の全体構
成を示す構成図である。図2に示すように、原子炉圧力
容器1の内部領域には、筒状のシュラウド2が収容さ
れ、このシュラウド2により炉心領域が形成され、この
炉心領域に多数の燃料集合体3を装荷するための炉心支
持板4および上部格子板5が設置されている。 【0017】原子炉圧力容器1とシュラウド2との間に
は、冷却材である水6を強制循環させるジェットポンプ
7が設置される一方、原子炉圧力容器1の上部に原子炉
ウェル8が設けられており、この原子炉ウェル8の上部
がオペレーションフロア9となる。 【0018】図1は本発明に係る炉内構造物目視検査装
置の一実施形態の設置状態を示す構成図である。図1に
示すように、オペレーションフロア9には、検査装置本
体としての目視検査装置10における水中テレビカメラ
のカメラコントローラ11およびモニター12が設置さ
れているとともに、予め広域用の水中照明装置13や水
中テレビカメラ14が設置されている。 【0019】また、オペレーションフロア9上の燃料交
換プラットホーム15から原子炉圧力容器1の水中に吊
り下ろすために、目視検査装置10に取り付けられた後
述するアイボルト24,26にロープ16,17が作業
員により掛止され、そして広域用の水中照明装置13や
水中テレビカメラ14にもロープ90,91が掛止され
る。 【0020】さらに、燃料交換プラットホーム15から
は、目視検査装置10を所望の検査位置に移動させるた
めに操作ポール18が下ろされ、この操作ポール18に
はL字状先端部19が取り付けられる。 【0021】図3〜図6は一実施形態の炉内構造物目視
検査装置を示す。図3に示すように、目視検査装置10
は全体がほぼ角筒状に形成され、下端部が楔状に形成さ
れるとともに、一側に開口窓10aが形成されている。
また、目視検査装置10の内部には、両側に照明ライト
を有し且つ撮像管式の薄型の水中テレビカメラ20が取
り付けられ、この水中テレビカメラ20の下方であって
開口窓10aの形成位置には反射鏡21が配置され、こ
の反射鏡21は上下調整機構22により上下動可能にな
っている。 【0022】目視検査装置10の上部には、装置全体の
バランスをとるためのバランサー23が取り付けられ、
このバランサー23の上面および側面にそれぞれアイボ
ルト24,25および26が固定されている。 【0023】さらに、目視検査装置10の一側面には、
図4および図5に示すように駆動手段としてのモータ2
7が取り付けられ、このモータ27の回転軸には歯車な
どの作動連結機構を介して移動走行手段としての駆動ロ
ーラ28が取り付けられる一方、目視検査装置10の他
側面には、図4に示すように従動ローラ29が回転可能
に取り付けられ、この従動ローラ29の軸に歯車30が
固定され、この歯車30がエンコーダなどを用いた位置
計測装置31の歯車と噛合し、この位置計測装置31に
より目視検査装置10の走行距離を測定することができ
る。 【0024】目視検査装置10の下方には、図5および
図6に示すようにガイドローラ32,32が配置され、
これらのガイドローラ32,32はそれぞれ上下両側に
配置された2組のエアシリンダ33,33および34,
34を作動させることにより水平方向に出没可能に構成
されている。エアシリンダ33,33の上部およびエア
シリンダ34,34の下部には、それぞれガイドローラ
32,32と反対方向に従動ローラ35,35および3
6,36が回転可能に配置されている。 【0025】次に、上記実施形態の作用を説明する。 【0026】図1に示すように、目視検査装置10に取
り付けられたアイボルト24,26にロープ16,17
を作業員により掛止し、オペレーションフロア9上の燃
料交換プラットホーム15からロープ16,17を把持
して目視検査装置10を原子炉圧力容器1の水中に吊り
下ろす。 【0027】この時、水中照明装置13および水中テレ
ビカメラ14を適切に配置し、水中テレビカメラ14を
通してモニター12で位置を確認しながら目視検査装置
10を上部格子板5に通過させた後、炉心支持板4上に
下ろす。 【0028】そして、作業員は目視検査装置10に取り
付けた2本のロープ16,17を操作しつつ、目視検査
装置10をシュラウド2と炉心支持板4との間の狭隘部
(曲率面)に設置する。この時、上記狭隘部に目視検査
装置10を設置しにくい場合は、操作ポール18にL字
状先端部19を取り付け、このL字状先端部19で目視
検査装置10を押しながら設置する。 【0029】なお、目視検査装置10は予めバランスを
とり、検査部位の鉛直方向上方に配置すれば、目視検査
装置10の重力により検査部位に設置される。また、目
視検査装置10を設置する際は、エアシリンダ33,3
4にエアを供給せず、ガイドローラ32が没している状
態としておけば、目視検査装置10の幅が狭くなり、検
査部位に容易に設置することができる。 【0030】次いで、目視検査装置10を検査部位に設
置したことを水中テレビカメラ14で確認した後、エア
シリンダ33,34にエアを供給し、ガイドローラ32
を水平方向に張り出させる。すると、目視検査装置10
はガイドローラ32と従動ローラ35,36によりシュ
ラウド2と炉心支持板4との間の狭隘部に圧入されるこ
とになる。この時、駆動ローラ28および従動ローラ2
9は、炉心支持板4の外周縁上部に当接している。 【0031】そして、炉心支持板4のリム胴4aと板4
bとの溶接部を目視検査装置10の開口窓10aおよび
反射鏡21を通して水中テレビカメラ20により撮影
し、この撮影画像をモニター12に表示して観察すると
ともに、この観察結果をオペレーションフロア9上で記
録する。 【0032】ところで、目視検査装置10の検査部位を
変更する場合には、駆動手段としてのモータ27を作動
させて駆動ローラ28を回転させると、目視検査装置1
0は炉心支持板4の外周縁に沿って移動走行する。そし
て、目視検査装置10を移動させながら水中テレビカメ
ラ20の映像をモニター12で観察する。ここで、目視
検査装置10の移動量は、従動ローラ29の回転量に基
づいて位置計測装置31により測定され、この測定結果
がモニター12に表示される。 【0033】なお、溶接部の観察位置を上下方向に対し
て変える場合には、上下調整機構22により反射鏡21
を上下動させることにより、水中テレビカメラ20の撮
影位置が変化する。また、シュラウド2と炉心支持板4
の下部リング4c(図1に示す)との周溶接部を検査す
るには、反射鏡21および上下調整機構22を取り外
し、水中テレビカメラ20で直接目視検査装置10の下
方を撮影すればよい。 【0034】このようにして観察点検が終了した後は、
エアシリンダ33,34のエアを抜き、ガイドローラ3
2を没した状態として目視検査装置10の幅を縮め、ロ
ープ16,17を引き出すと、目視検査装置10はシュ
ラウド2と炉心支持板4との間の検査位置から上部格子
板5を通過した後、オペレーションフロア9上に引き上
げられる。 【0035】また、操作ポール18はL字状先端部19
を取り付けて引き上げる一方、水中照明装置13および
水中テレビカメラ14も同様に、上部格子板5を通過さ
せた後、オペレーションフロア9上に引き上げる。 【0036】このように本実施形態によれば、撮像管式
の水中テレビカメラ20を用いたので、燃料棒に近く放
射線量も高い検査部位であっても、テレビ画像にノイズ
が入ることなく鮮明な画像が得られる。そして、検査部
位がシュラウド2の内面と炉心支持板4の外周との間の
約3cmと狭い狭隘部であって、水深が約25mであ
り、観察面を照明しにくいにも拘らず、本実施形態では
水中テレビカメラ20の両側に照明ライトを設けたの
で、上記狭隘部の観察面でも容易に照明することができ
る。 【0037】また、目視検査装置10の検査部位を変更
する場合、モータ27を作動させて駆動ローラ28を回
転させ、目視検査装置10を炉心支持板4の外周縁に沿
って移動させるようにしたので、上部格子板5の孔を通
して目視検査装置10を出し入れする必要がなくなり、
検査作業効率を高めることができる。 【0038】そして、目視検査装置10を炉心支持板4
の外周縁に沿って移動させることで、検査部位に対して
連続して観察が可能となり、欠陥の見落としがなくな
る。この場合、目視検査装置10の走行距離を位置計測
装置31により測定すると同時に、観察された映像に基
づいて欠陥の大きさの計測が可能となる。その結果、前
年度の欠陥の大きさ(形状)との比較が容易になり、評
価がし易くなる。 【0039】さらに、目視検査装置10を設置する場
合、検査部位がシュラウド2の内面と炉心支持板4の外
周との間の約3cmと狭い狭隘部であって、設置作業す
る高さも約25mも上方であるにも拘らず、目視検査装
置10の下端を楔状に形成したので、目視検査装置10
を検査部位に容易に設置することができる。加えて、目
視検査装置10の上部に装置全体のバランスをとるため
のバランサー23を取り付けたので、目視検査装置10
の重心が偏ることなく、作業員によるロープ16,17
の操作が容易になり、目視検査装置10を検査部位に一
段と容易に設置することができる。 【0040】本実施形態では、上下調整機構22により
反射鏡21を上下動させることにより、水中テレビカメ
ラ20の撮影位置を上下方向に変化させることができ
る。そして、反射鏡21および上下調整機構22を取り
外すことにより、目視検査装置10の下方を撮影するこ
とも可能になる。 【0041】また、目視検査装置10には、駆動ローラ
28および従動ローラ29が取り付けられるとともに、
その下方に上下に従動ローラ35,36を一対取り付け
たので、シュラウド2の内面と炉心支持板4の外周との
間の狭隘部でも、炉心支持板4の外周縁に沿って円滑に
移動させることができる。 【0042】なお、本実施形態において、シュラウド2
の内面と炉心支持板4の外周との間が一段と狭い場合に
は、目視検査装置10を設置した状態で水中テレビカメ
ラ20が炉心支持板4の上部になるように配置する一
方、反射鏡21部分だけをシュラウド2の内面と炉心支
持板4の外周との間に配置してもよい。 【0043】図7(A),(B)は本発明に係る炉内構
造物目視検査装置の一実施形態の第1変形例を示す概略
側面図,概略平面図である。なお、前記実施形態と同一
の部分には同一の符号を付して説明する。以下の変形例
も同様である。 【0044】この第1変形例では、目視検査装置10の
下部に洗浄手段としての柔軟性を有する清掃ブラシ40
(または水ジェット)を取り付けるとともに、目視検査
装置10下端に下方に向けた吸込みノズルを有する吸引
装置41が取り付けられている。 【0045】したがって、検査部位に水垢などが付着し
ている場合は、清掃ブラシ40(または水ジェット)で
洗浄し、洗浄後の水を吸引装置41により吸引すること
により、検査部位が観察し易くなる。 【0046】図8(A),(B)は本発明に係る炉内構
造物目視検査装置の一実施形態の第2変形例を示す概略
平面図,概略側面図である。この第2変形例は、反射鏡
21の上下位置調整機構および直視と側視との切替機構
を有し、これらを遠隔操作で行うものである。 【0047】図8(A),(B)に示すように、目視検
査装置10のフレーム50側面上方には、上下方向に沿
ってガイド溝52が穿設されている。一方、反射鏡21
の一端近傍にはガイド溝52に挿通されるガイドピン5
3が固定されるとともに、他端近傍にクランクアーム5
4の一端が回転可能に取り付けられている。 【0048】反射鏡21のほぼ中間部とクランクアーム
54のほぼ中間部には、スプリング55が掛け渡され、
このスプリング55が常に引張状態となっているので、
通常は反射鏡21がフレーム50の底面に当接し、45
度の角度を保持している。 【0049】また、クランクアーム54の他端には、ガ
イドナット56が回転可能に連結され、このガイドナッ
ト56が上下方向に沿って延びるガイドスクリュー57
に螺合している。このガイドスクリュー57の下端部に
はギヤ58が固着され、このギヤ58はモータ59の回
転軸に固着されたギヤ60と噛合している。 【0050】次に、第2変形例の作用を説明する。 【0051】モータ59を作動させると、ギヤ60およ
びギヤ58を介してガイドスクリュー57が回転する。
このガイドスクリュー57が回転すると、ガイドナット
56が下方(図8の右方向)に移動し、クランクアーム
54を介して反射鏡21が引かれ、反射鏡21はガイド
溝52の範囲内で45度の角度を保持したまま移動す
る。これにより、反射鏡21を通して水中テレビカメラ
20の視野範囲を検査対象に対して上下方向に連続的に
変えることができる。 【0052】一方、上記した側視の状態から直視の状態
に反射鏡21を切り替えるには、モータ59を作動さ
せ、ギヤ60,ギヤ58,ガイドスクリュー57,ガイ
ドナット56およびクランクアーム54を介して反射鏡
21を最下端まで下げる。さらに、モータ59を作動さ
せて反射鏡21を引くと、ガイドピン53がガイド溝5
2の下端で係止されるため、クランクアーム54と連結
した反射鏡21の他端のみが引張られることとなる。 【0053】その結果、図8(B)において反射鏡21
がガイドピン53を中心に反時計方向に回動しフレーム
50の底面と平行の状態となり、水中テレビカメラ20
の視野範囲から反射鏡21が退避し、水中テレビカメラ
20の下方の検査が可能となる。 【0054】したがって、第2変形例によれば、反射鏡
21の上下位置を調整する上下位置調整機構と、反射鏡
21を水中テレビカメラ20の視野範囲から退避させる
切替機構とを設けたことにより、水中テレビカメラ20
の撮影範囲を拡大することができる。 【0055】図9(A),(B),(C)は本発明に係
る炉内構造物目視検査装置の一実施形態の第3変形例を
示す概略正面図,リム胴を検査している状態を示す概略
側面図,シュラウドを検査している状態を示す概略側面
図である。この第3変形例は、水中テレビカメラ20に
より欠陥が確認された場合、連続して超音波探傷機構に
より詳細確認を行うものである。 【0056】図9(A)に示すように、目視検査装置1
0の側面には超音波探傷機構70が取り付けられ、この
超音波探傷機構70は超音波センサー71と、この超音
波センサー71を駆動する機構とから構成されている。
超音波センサー71の両側にはピン72a,72bが固
定され、ピン72aに対してブッシュ73aが回転可能
に取り付けられ、このブッシュ73aはモータ74によ
り回転するガイドスクリュー75に螺合している。 【0057】また、ピン72bはブッシュ73bに固定
され、このブッシュ73bにガイドロッド76が摺動可
能に挿通されている。そして、モータ74にはエンコー
ダなどの回転検出器77が取り付けられている。 【0058】次に、第3変形例の作用を説明する。 【0059】モータ74を作動させ、ガイドスクリュー
75が回転すると、このガイドスクリュー75に対して
ナット状に嵌め込まれたブッシュ73aが上下動し、こ
のブッシュ73aの上下動に伴って超音波センサー71
も上下動することになる。また、超音波センサー71の
移動量は、回転検出器77で読み取った回転数により算
出することができる。 【0060】このように第3変形例によれば、目視検査
装置10の側面に超音波探傷機構70を取り付けたの
で、目視検査以外の検査も行うことができる。 【0061】なお、第3変形例では、超音波センサー7
1を使用したが、これ以外に例えば渦流探傷センサーな
どの他の非破壊検査センサーを用いても、第3変形例と
同様の効果が得られる。 【0062】図10(A)はアレイ型超音波センサー8
0を目視検査装置10の下端部に取り付けた例を示し、
図10(B)はアレイ型超音波センサー80を目視検査
装置10の側面に取り付けた例を示している。 【0063】図10(A),(B)に示すように、超音
波センサー71に代えて、アレイ型超音波センサー80
を使用し、電気的に走査させるようにすれば、第3変形
例のような超音波探傷機構の駆動機構が不要になり、装
置の小型化および簡素化が図れる。 【0064】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、原子炉圧力容器に設置された炉心支持板の外
周面を目視検査する炉内構造物目視検査装置であって、
炉心支持板とシュラウドの間に挿入される撮像管式の水
中テレビカメラおよび反射鏡を備えた検査装置本体と、
水中テレビカメラの両側に設けられた照明ライトと、こ
の検査装置本体を炉心支持板の外周に沿って移動走行さ
せる移動走行手段と、この移動走行手段を駆動する駆動
手段と、検査装置本体の上部の炉心支持板側に設けられ
たバランサーと、前記検査装置本体の前記炉心支持板側
および前記シュラウド側に設けられて前記検査装置本体
を前記炉心支持板と前記シュラウドに沿って案内するロ
ーラと、前記水中テレビカメラで撮影した検査部位の映
像を表示するモニターとを設けたことにより、燃料棒に
近く放射線量も高い検査部位であっても、テレビ画像に
ノイズが入ることなく鮮明な画像が得られる。そして、
水中テレビカメラの両側に照明ライトを設けたので、
隘部の観察面でも容易に照明することができる。 【0065】また、検査装置本体を炉心支持板の外周に
沿って移動させるようにしたので、上部格子板の孔を通
して検査装置本体を出し入れする必要がなくなり、検査
作業効率を高めることができる。加えて、検査部位に対
して連続して観察が可能となり、欠陥の見落としがなく
なる。 【0066】また、本発明の請求項1によれば、検査装
置本体の炉心支持板側およびシュラウド側に設けられて
検査装置本体を炉心支持板とシュラウドに沿って案内す
るローラを備えたので、検査装置を炉心支持板とシュラ
ウドの間の狭隘部に沿って円滑に走行案内することがで
きる。 【0067】さらに、本発明の請求項1によれば、検査
装置本体の上部の炉心支持板側にバランサーを備え、検
査装置を吊り下げ据付時に傾斜させるので、検査装置本
体を炉心支持板とシュラウドとの間に容易に挿入するこ
とができ、その結果、据付作業時間を短縮することがで
きる。 【0068】 【0069】 【0070】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る炉内構造物目視検査装置の一実施
形態の設置状態を示す構成図。 【図2】本発明が適用される原子炉の全体構成を示す構
成図。 【図3】図1の炉内構造物目視検査装置の設置状態を示
す拡大断面図。 【図4】図1の炉内構造物目視検査装置の設置状態を示
す拡大平面図。 【図5】図4におけるA−A線断面図。 【図6】図5におけるB方向矢視図。 【図7】(A),(B)は本発明に係る炉内構造物目視
検査装置の一実施形態の第1変形例を示す概略側面図,
概略平面図。 【図8】(A),(B)は本発明に係る炉内構造物目視
検査装置の一実施形態の第2変形例を示す概略平面図,
概略側面図。 【図9】(A),(B),(C)は本発明に係る炉内構
造物目視検査装置の一実施形態の第3変形例を示す概略
正面図,リム胴を検査している状態を示す概略側面図,
シュラウドを検査している状態を示す概略側面図。 【図10】(A),(B)はアレイ型超音波センサーを
目視検査装置の下端部に取り付けた例を示す概略図,側
面に取り付けた例を示す概略図。 【符号の説明】 1 原子炉圧力容器 2 シュラウド 3 燃料集合体 4 炉心支持板 5 上部格子板 6 水 7 ジェットポンプ 8 原子炉ウェル 9 オペレーションフロア 10 目視検査装置(検査装置本体) 11 カメラコントローラ 12 モニター 13 水中照明装置 14 水中テレビカメラ 15 燃料交換プラットホーム 16 ロープ 17 ロープ 18 操作ポール 19 L字状先端部 20 水中テレビカメラ 21 反射鏡 22 上下調整機構 23 バランサー 24 アイボルト 25 アイボルト 26 アイボルト 27 モータ(駆動手段) 28 駆動ローラ(移動走行手段) 29 従動ローラ 30 歯車 31 位置計測装置 32 ガイドローラ 33 エアシリンダ 34 エアシリンダ 35 従動ローラ 36 従動ローラ 40 清掃ブラシ(洗浄手段) 41 吸引装置 50 フレーム 52 ガイド溝 53 ガイドピン 54 クランクアーム 55 スプリング 56 ガイドナット 57 ガイドスクリュー 58 ギヤ 59 モータ 60 ギヤ 70 超音波探傷機構 71 超音波センサー 74 モータ 75 ガイドスクリュー 77 回転検出器 80 アレイ型超音波センサー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−55987(JP,A) 特開 平8−29397(JP,A) 特開 昭64−15697(JP,A) 特開 昭62−131682(JP,A) 特開 平6−308279(JP,A) 特開 平7−311292(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 17/08 G21C 19/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 原子炉圧力容器に設置された炉心支持板
    の外周面を目視検査する炉内構造物目視検査装置であっ
    て、炉心支持板とシュラウドの間に挿入される撮像管式
    の水中テレビカメラおよび反射鏡を備えた検査装置本体
    と、水中テレビカメラの両側に設けられた照明ライト
    と、この検査装置本体を炉心支持板の外周に沿って移動
    走行させる移動走行手段と、この移動走行手段を駆動す
    る駆動手段と、検査装置本体の上部の炉心支持板側に設
    けられたバランサーと、前記検査装置本体の前記炉心支
    持板側および前記シュラウド側に設けられて前記検査装
    置本体を前記炉心支持板と前記シュラウドに沿って案内
    するローラと、前記水中テレビカメラで撮影した検査部
    位の映像を表示するモニターとを設けたことを特徴とす
    る炉内構造物目視検査装置。
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