JP3147478B2 - ベローズの補修溶接装置 - Google Patents
ベローズの補修溶接装置Info
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- JP3147478B2 JP3147478B2 JP08909992A JP8909992A JP3147478B2 JP 3147478 B2 JP3147478 B2 JP 3147478B2 JP 08909992 A JP08909992 A JP 08909992A JP 8909992 A JP8909992 A JP 8909992A JP 3147478 B2 JP3147478 B2 JP 3147478B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベローズの補修溶接装
置に係り、特に、ベローズの内面側が狭隘部となってい
る場合に、ベローズ内面に生じた欠陥部の補修溶接を行
なうものである。
置に係り、特に、ベローズの内面側が狭隘部となってい
る場合に、ベローズ内面に生じた欠陥部の補修溶接を行
なうものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電関連施設で使用されている配
管、あるいは火力発電プラントや化学プラント等の各種
配管の接続箇所において、配管の大きな熱変位を吸収す
るように、配管の長さ方向の大きな伸縮量を許容する必
要がある場合には、配管の継手部分に成形ベローズや溶
接ベローズが使用される。
管、あるいは火力発電プラントや化学プラント等の各種
配管の接続箇所において、配管の大きな熱変位を吸収す
るように、配管の長さ方向の大きな伸縮量を許容する必
要がある場合には、配管の継手部分に成形ベローズや溶
接ベローズが使用される。
【0003】図17及び図18は、沸騰水型原子炉のサ
プレッションチェンバにおけるベント管の部分に配され
るベローズの取り付け構造例を示すものである。
プレッションチェンバにおけるベント管の部分に配され
るベローズの取り付け構造例を示すものである。
【0004】原子炉格納容器Aの外方に取り付けられた
ベント管Bの先端は、サプレッションチェンバCを貫通
するとともに、その内部において、ベントヘッダD及び
ダウンカマEを介してサプレッションチェンバCのプー
ル水に連通させられており、ベント管Bの回りには、こ
れを環状間隙Fを空けて囲むベントノズルGがサプレッ
ションチェンバCの壁に取り付けられ、ベント管Bとベ
ントノズルGとの環状間隙Fは、サプレッションチェン
バCの内部に対して連通状態とされるとともに、その反
対側にベローズHを配することによって、外気から隔離
されている。
ベント管Bの先端は、サプレッションチェンバCを貫通
するとともに、その内部において、ベントヘッダD及び
ダウンカマEを介してサプレッションチェンバCのプー
ル水に連通させられており、ベント管Bの回りには、こ
れを環状間隙Fを空けて囲むベントノズルGがサプレッ
ションチェンバCの壁に取り付けられ、ベント管Bとベ
ントノズルGとの環状間隙Fは、サプレッションチェン
バCの内部に対して連通状態とされるとともに、その反
対側にベローズHを配することによって、外気から隔離
されている。
【0005】該ベローズHは、図18に示すように、ベ
ント管Bに対して端板I及び取り付けスリーブJを介し
て取り付けられ、中間に中間スリーブK及び取り付けフ
ランジLを介在させており、外側に保護のためにガード
パイプMを配した構造とされている。
ント管Bに対して端板I及び取り付けスリーブJを介し
て取り付けられ、中間に中間スリーブK及び取り付けフ
ランジLを介在させており、外側に保護のためにガード
パイプMを配した構造とされている。
【0006】一方、ベローズHは、内面に波形状の凹凸
が付与されることに基づいて窪部となるベローズ溝Xが
形成され、該ベローズ溝Xの下方位置となる部分に塵埃
等が堆積し易い構造となっている。したがって、原子炉
の建設時の塵埃の堆積、原子炉運転開始後の放射性物質
の拡散、サプレッションチェンバのプール水によって生
じた水蒸気の結露現象等の要因が重畳して、放射化した
塵埃等がベローズ溝Xに付着することが考えられる。
が付与されることに基づいて窪部となるベローズ溝Xが
形成され、該ベローズ溝Xの下方位置となる部分に塵埃
等が堆積し易い構造となっている。したがって、原子炉
の建設時の塵埃の堆積、原子炉運転開始後の放射性物質
の拡散、サプレッションチェンバのプール水によって生
じた水蒸気の結露現象等の要因が重畳して、放射化した
塵埃等がベローズ溝Xに付着することが考えられる。
【0007】このため、原子力発電関連施設に使用され
るベローズHにあっては、定期検査時等に、ベローズ溝
Xヘの塵埃の付着量や、塵埃付着箇所等におけるクラッ
ク、孔食の発生等の欠陥部の有無を検査するとともに、
欠陥部の発生が認められる場合には、ベローズHの補修
作業あるいはベローズHの交換を実施することが望まし
い。
るベローズHにあっては、定期検査時等に、ベローズ溝
Xヘの塵埃の付着量や、塵埃付着箇所等におけるクラッ
ク、孔食の発生等の欠陥部の有無を検査するとともに、
欠陥部の発生が認められる場合には、ベローズHの補修
作業あるいはベローズHの交換を実施することが望まし
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ベローズHの
内面における検査や補修作業は、ベント管Bとベローズ
Hとの環状間隙Fが狭隘部分となるために、作業性が著
しく損なわれるものとなる。図17及び図18に示すベ
ローズHでは、例えばベント管Bの外径が1464mm
ないし2075mm、ベントノズルGの内径が1564
mmないし2175mmである場合、ベント管Bとベン
トノズルGとの間隙寸法が50mm程度であり、かつ、
ベントノズルGの開口から、端板Iまでの奥行き寸法
が、例えば短い部分で1550mm、長い部分で235
0mm程度であって、各種作業を実施することが技術的
に困難な箇所となっている。また、ベローズHを交換す
る方法の実施は、ベント管B等の解体作業を伴う大工事
となり、その労力が多大なものとなる。
内面における検査や補修作業は、ベント管Bとベローズ
Hとの環状間隙Fが狭隘部分となるために、作業性が著
しく損なわれるものとなる。図17及び図18に示すベ
ローズHでは、例えばベント管Bの外径が1464mm
ないし2075mm、ベントノズルGの内径が1564
mmないし2175mmである場合、ベント管Bとベン
トノズルGとの間隙寸法が50mm程度であり、かつ、
ベントノズルGの開口から、端板Iまでの奥行き寸法
が、例えば短い部分で1550mm、長い部分で235
0mm程度であって、各種作業を実施することが技術的
に困難な箇所となっている。また、ベローズHを交換す
る方法の実施は、ベント管B等の解体作業を伴う大工事
となり、その労力が多大なものとなる。
【0009】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たもので、狭隘箇所に位置するベローズの補修溶接を可
能とし、かつ、補修溶接作業を効率よく実施すること等
を目的としているものである。
たもので、狭隘箇所に位置するベローズの補修溶接を可
能とし、かつ、補修溶接作業を効率よく実施すること等
を目的としているものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、ベローズの内側の環状間隙に挿入される移動枠と、
該移動枠に搭載され金属溶解用レーザ光を出力するレー
ザトーチと、該レーザトーチの近傍に環状間隙とベロー
ズ溝内部位置との間を揺動可能に配されるミラー支持ア
ームと、該ミラー支持アームに対してレーザトーチの先
端と離間状態に配されレーザ光をミラー支持アームの先
端方向に反射する固定ミラーと、移動枠に搭載されミラ
ー支持アームの揺動を行なうアーム揺動手段と、ミラー
支持アームの先端に配されレーザー光を被補修溶接部に
照射する首振りミラーと、該首振りミラーとミラー支持
アームとの間に介在状態に配されレーザ光の照射位置を
設定するミラー角度設定手段とを具備する構成のベロー
ズの補修溶接装置としている。
め、ベローズの内側の環状間隙に挿入される移動枠と、
該移動枠に搭載され金属溶解用レーザ光を出力するレー
ザトーチと、該レーザトーチの近傍に環状間隙とベロー
ズ溝内部位置との間を揺動可能に配されるミラー支持ア
ームと、該ミラー支持アームに対してレーザトーチの先
端と離間状態に配されレーザ光をミラー支持アームの先
端方向に反射する固定ミラーと、移動枠に搭載されミラ
ー支持アームの揺動を行なうアーム揺動手段と、ミラー
支持アームの先端に配されレーザー光を被補修溶接部に
照射する首振りミラーと、該首振りミラーとミラー支持
アームとの間に介在状態に配されレーザ光の照射位置を
設定するミラー角度設定手段とを具備する構成のベロー
ズの補修溶接装置としている。
【0011】
【作用】狭隘部におけるベローズの内側の環状間隙に移
動枠を挿入した状態で、レーザトーチからレーザ光を照
射し、そのレーザ光の方向を固定ミラーでミラー支持ア
ームの先端方向に変え、首振りミラーによってレーザー
光を被補修溶接部に照射する。移動枠からベローズ溝内
部への首振りミラーの繰り出し及び退避は、アーム揺動
手段の作動に基づきミラー支持アームを揺動させること
によってなされる。レーザ光の照射位置の調整は、ミラ
ー角度設定手段の作動に基づき首振りミラーの角度を変
えることによってなされる。
動枠を挿入した状態で、レーザトーチからレーザ光を照
射し、そのレーザ光の方向を固定ミラーでミラー支持ア
ームの先端方向に変え、首振りミラーによってレーザー
光を被補修溶接部に照射する。移動枠からベローズ溝内
部への首振りミラーの繰り出し及び退避は、アーム揺動
手段の作動に基づきミラー支持アームを揺動させること
によってなされる。レーザ光の照射位置の調整は、ミラ
ー角度設定手段の作動に基づき首振りミラーの角度を変
えることによってなされる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係るベローズの補修溶接装置
について、図1ないし図16に基づいて説明する。
について、図1ないし図16に基づいて説明する。
【0013】図2はベローズの補修溶接装置をベント管
BとベントノズルGとの間に組み込んだ状態を示してい
る。
BとベントノズルGとの間に組み込んだ状態を示してい
る。
【0014】各図において、符号1は旋回ガイドレー
ル、2は旋回部、3は支持枠、4は移動枠、5は作業
部、6は材料供給手段、7は真空回収手段、8は制御手
段、8aは制御装置、8bは電源装置、9は監視手段、
9aはTVモニタ、9bはTVレコーダ、9cは記録装
置、9dは信号伝送ケーブル、10はレーザ発振器、Y
は被補修溶接部、Zは補修溶接位置である。
ル、2は旋回部、3は支持枠、4は移動枠、5は作業
部、6は材料供給手段、7は真空回収手段、8は制御手
段、8aは制御装置、8bは電源装置、9は監視手段、
9aはTVモニタ、9bはTVレコーダ、9cは記録装
置、9dは信号伝送ケーブル、10はレーザ発振器、Y
は被補修溶接部、Zは補修溶接位置である。
【0015】これらの詳細について説明すると、前記旋
回ガイドレール1は、図2に示すように、ベント管Bの
外周に嵌着状態に固定され、旋回部2、支持枠3、移動
枠4、作業部5等をベント管Bの外周面に取り付けるも
のである。そして、旋回ガイドレール1は、図11ない
し図15に示すように、例えば16分割状態のレールピ
ース1aと、これらレールピース1aを相互に連結して
リング状とするためのピンジョイント部1bと、複数の
レールピース1aの連結長さを調整して張力を付与する
ことによってベント管Bに嵌着させるためのターンバッ
クル部1cと、ターンバックル部1cに配される落下防
止鎖1dとからなるものである。
回ガイドレール1は、図2に示すように、ベント管Bの
外周に嵌着状態に固定され、旋回部2、支持枠3、移動
枠4、作業部5等をベント管Bの外周面に取り付けるも
のである。そして、旋回ガイドレール1は、図11ない
し図15に示すように、例えば16分割状態のレールピ
ース1aと、これらレールピース1aを相互に連結して
リング状とするためのピンジョイント部1bと、複数の
レールピース1aの連結長さを調整して張力を付与する
ことによってベント管Bに嵌着させるためのターンバッ
クル部1cと、ターンバックル部1cに配される落下防
止鎖1dとからなるものである。
【0016】前記旋回部2は、図5ないし図10に示す
ように、全体としてリング状かつ籠状をなす形状とさ
れ、支持枠3、移動枠4、作業部5等をベント管Bの外
周面に沿って周方向に移動させるものである。そして、
旋回部2は、図6に示す旋回駆動枠21と、図7及び図
8に示す寸法調整枠22と、図7及び図8に示す連結枠
23A・23Bとをピンジョイント部2a等を使用して
相互に接続することによって、図5に示すように、環状
に連結したものである。
ように、全体としてリング状かつ籠状をなす形状とさ
れ、支持枠3、移動枠4、作業部5等をベント管Bの外
周面に沿って周方向に移動させるものである。そして、
旋回部2は、図6に示す旋回駆動枠21と、図7及び図
8に示す寸法調整枠22と、図7及び図8に示す連結枠
23A・23Bとをピンジョイント部2a等を使用して
相互に接続することによって、図5に示すように、環状
に連結したものである。
【0017】前記旋回駆動枠21は、図6に示すよう
に、アルミ材等によって軽量化されたフレーム材2b
と、該フレーム材2bの例えば4箇所に配され前述した
ベント管Bの外周面の周方向に転動可能にかつ磁着され
るマグネットホイール2cと、回転力を発生させるため
の旋回駆動源( 旋回用モータ )2dと、該旋回駆動源2
dの回転力をマグネットホイール2cまで伝達するため
のチェーン・スプロケット等からなる回転力伝達手段2
eと、該回転力伝達手段2eの途中に配されるユニバー
サルジョイント2fと、フレーム材2bの基部に配され
る複数の取り付けブラケット2gと、該取り付けブラケ
ット2gに配され旋回ガイドレール1を両側から挾持し
た状態として旋回移動を案内する旋回ガイドローラ2h
と、ベント管Bの外周面に接触して回転させられる旋回
位置検出用ローラ2iと、該旋回位置検出用ローラ2i
に接続されて回転させられるロータリーエンコーダ2j
とを有するものである。
に、アルミ材等によって軽量化されたフレーム材2b
と、該フレーム材2bの例えば4箇所に配され前述した
ベント管Bの外周面の周方向に転動可能にかつ磁着され
るマグネットホイール2cと、回転力を発生させるため
の旋回駆動源( 旋回用モータ )2dと、該旋回駆動源2
dの回転力をマグネットホイール2cまで伝達するため
のチェーン・スプロケット等からなる回転力伝達手段2
eと、該回転力伝達手段2eの途中に配されるユニバー
サルジョイント2fと、フレーム材2bの基部に配され
る複数の取り付けブラケット2gと、該取り付けブラケ
ット2gに配され旋回ガイドレール1を両側から挾持し
た状態として旋回移動を案内する旋回ガイドローラ2h
と、ベント管Bの外周面に接触して回転させられる旋回
位置検出用ローラ2iと、該旋回位置検出用ローラ2i
に接続されて回転させられるロータリーエンコーダ2j
とを有するものである。
【0018】前記寸法調整枠22は、図7及び図8に示
すように、アルミ材等によって軽量化され周方向両端に
配される一対をなす取り付けフレーム2kと、両取り付
けフレーム2kの間に配され連結状態とした各枠の周方
向の長さを調整して張力を付与するためのターンバック
ル部2mと、ターンバックル部2mの両側に配されロッ
ドとスリーブとを組み合わせたスライド部2nと、両取
り付けフレーム2kを連結枠23A・23Bに一体化状
態に取り付けるためのボルト・ナット等の締結具2pと
を有するものである。
すように、アルミ材等によって軽量化され周方向両端に
配される一対をなす取り付けフレーム2kと、両取り付
けフレーム2kの間に配され連結状態とした各枠の周方
向の長さを調整して張力を付与するためのターンバック
ル部2mと、ターンバックル部2mの両側に配されロッ
ドとスリーブとを組み合わせたスライド部2nと、両取
り付けフレーム2kを連結枠23A・23Bに一体化状
態に取り付けるためのボルト・ナット等の締結具2pと
を有するものである。
【0019】連結枠23A・23Bは、図9及び図10
に示すように、アルミ材等によって軽量化されかつはし
ご状に形成されたフレーム材2qと、該フレーム材2q
の例えば2箇所に配されベント管Bの外周面に接触して
周方向に転動する旋回ローラ2rと、フレーム材2qの
周方向の両端に配されフレーム材2qを支持枠3、旋回
駆動枠21、寸法調整枠22に対して、一体化状態に取
り付けるボルト・ナット等の締結具2pまたはピンジョ
イント部2aを有するものである。また、図5に示すよ
うに、連結枠23Aと連結枠23Bとは、周方向の寸法
が異なるように設定されている。
に示すように、アルミ材等によって軽量化されかつはし
ご状に形成されたフレーム材2qと、該フレーム材2q
の例えば2箇所に配されベント管Bの外周面に接触して
周方向に転動する旋回ローラ2rと、フレーム材2qの
周方向の両端に配されフレーム材2qを支持枠3、旋回
駆動枠21、寸法調整枠22に対して、一体化状態に取
り付けるボルト・ナット等の締結具2pまたはピンジョ
イント部2aを有するものである。また、図5に示すよ
うに、連結枠23Aと連結枠23Bとは、周方向の寸法
が異なるように設定されている。
【0020】前記支持枠3は、図2に示すように、ベン
トノズルG及びベローズHの内面に形成される狭隘部で
ある環状間隙Fに挿入した状態で、移動枠4、作業部5
等をベント管Bの外周面に沿って周方向に移動させるも
のである。そして、支持枠3は、図3に示すように、ア
ルミ材等によって軽量化されかつ長手方向がベント管B
の軸方向に沿うように設定されるガイド枠3aと、ガイ
ド枠3aの両側に配されて移動枠4を移動可能に支持す
るための複数のガイドローラ3bと、ガイド枠3aに搭
載される往復駆動源(往復用モータ)3cと、ガイド枠
3aの長手方向の両端間に配され往復駆動源3cと移動
枠4との間を連結して移動枠4を往復移動させるための
チェーン・スプロケット等の往復駆動力伝達手段3d
と、往復駆動源3cに接続され往復移動量を検出するた
めのロータリーエンコーダ3eと、ガイド枠3aの旋回
方向の補強をするための補強部材3fと、ガイド枠3a
の先端等の要所に配されベント管Bの外周面を転動して
ガイド枠3aの旋回移動を補助しかつガイド枠3aのた
わみを抑制する複数の撓み防止ローラ3gと、前述した
旋回枠21に準じて搭載されるマグネットホイール2c
と、旋回駆動源2dと、回転力伝達手段2eと、ユニバ
ーサルジョイント2fと、取り付けブラケット2gと、
旋回ガイドローラ2hとを有するものである。
トノズルG及びベローズHの内面に形成される狭隘部で
ある環状間隙Fに挿入した状態で、移動枠4、作業部5
等をベント管Bの外周面に沿って周方向に移動させるも
のである。そして、支持枠3は、図3に示すように、ア
ルミ材等によって軽量化されかつ長手方向がベント管B
の軸方向に沿うように設定されるガイド枠3aと、ガイ
ド枠3aの両側に配されて移動枠4を移動可能に支持す
るための複数のガイドローラ3bと、ガイド枠3aに搭
載される往復駆動源(往復用モータ)3cと、ガイド枠
3aの長手方向の両端間に配され往復駆動源3cと移動
枠4との間を連結して移動枠4を往復移動させるための
チェーン・スプロケット等の往復駆動力伝達手段3d
と、往復駆動源3cに接続され往復移動量を検出するた
めのロータリーエンコーダ3eと、ガイド枠3aの旋回
方向の補強をするための補強部材3fと、ガイド枠3a
の先端等の要所に配されベント管Bの外周面を転動して
ガイド枠3aの旋回移動を補助しかつガイド枠3aのた
わみを抑制する複数の撓み防止ローラ3gと、前述した
旋回枠21に準じて搭載されるマグネットホイール2c
と、旋回駆動源2dと、回転力伝達手段2eと、ユニバ
ーサルジョイント2fと、取り付けブラケット2gと、
旋回ガイドローラ2hとを有するものである。
【0021】前記移動枠4は、支持枠3に支持され、環
状間隙Fの所望の箇所(補修溶接位置Z)に作業部5等
を送り込むものであり、図3及び図4に示すように、支
持枠3における複数のガイドローラ3bにまたがってベ
ント管Bの軸方向に移動可能に支持される直進ガイドレ
ール4aと、支持枠3に離間して配された軸方向位置リ
ミットスイッチ3h・3iに接触してこれらを作動させ
る作動片4bとを有するものである。
状間隙Fの所望の箇所(補修溶接位置Z)に作業部5等
を送り込むものであり、図3及び図4に示すように、支
持枠3における複数のガイドローラ3bにまたがってベ
ント管Bの軸方向に移動可能に支持される直進ガイドレ
ール4aと、支持枠3に離間して配された軸方向位置リ
ミットスイッチ3h・3iに接触してこれらを作動させ
る作動片4bとを有するものである。
【0022】前記作業部5は、図1及び図4に示すよう
に、移動枠4に搭載された状態の補修溶接手段51、点
検手段52、材料供給手段6及び真空回収手段7の一部
を有するものとされる。
に、移動枠4に搭載された状態の補修溶接手段51、点
検手段52、材料供給手段6及び真空回収手段7の一部
を有するものとされる。
【0023】そして、補修溶接手段51は、移動枠4に
搭載され例えば支持枠3の先端方向に金属溶解を行なう
ためのYAGレーザ等のレーザ光を出力するレーザトー
チ5aと、該レーザトーチ5aの近傍で環状間隙Fとベ
ローズ溝Xの底部との間を往復するように揺動可能に配
されるミラー支持アーム5bと、レーザトーチ5aの先
端と離間状態に配されレーザ光をミラー支持アーム5b
の先端方向に反射する固定ミラー5cと、レーザトーチ
5aの後方位置で移動枠4に搭載されミラー支持アーム
5bの揺動を行なうための駆動源となるアーム揺動手段
5dと、ミラー支持アーム5bの先端に配されレーザー
光をベローズ溝Xの所望位置の被補修溶接部Yに照射す
るための首振りミラー5eと、ミラー支持アーム5bと
首振りミラー5eとの間に介在状態に配され首振りミラ
ー5eの角度を変えることによってレーザ光の照射位置
を設定するミラー角度設定手段5fとを具備する構成で
ある。
搭載され例えば支持枠3の先端方向に金属溶解を行なう
ためのYAGレーザ等のレーザ光を出力するレーザトー
チ5aと、該レーザトーチ5aの近傍で環状間隙Fとベ
ローズ溝Xの底部との間を往復するように揺動可能に配
されるミラー支持アーム5bと、レーザトーチ5aの先
端と離間状態に配されレーザ光をミラー支持アーム5b
の先端方向に反射する固定ミラー5cと、レーザトーチ
5aの後方位置で移動枠4に搭載されミラー支持アーム
5bの揺動を行なうための駆動源となるアーム揺動手段
5dと、ミラー支持アーム5bの先端に配されレーザー
光をベローズ溝Xの所望位置の被補修溶接部Yに照射す
るための首振りミラー5eと、ミラー支持アーム5bと
首振りミラー5eとの間に介在状態に配され首振りミラ
ー5eの角度を変えることによってレーザ光の照射位置
を設定するミラー角度設定手段5fとを具備する構成で
ある。
【0024】前記レーザトーチ5aと図2に示すレーザ
発振器10との間には、レーザー光を伝送するための光
ファイバケーブル5gがこれらを接続した状態に配され
る。
発振器10との間には、レーザー光を伝送するための光
ファイバケーブル5gがこれらを接続した状態に配され
る。
【0025】前記ミラー支持アーム5bは、移動枠4に
対してその移動方向と平行な回転中心線を有して回転可
能に配される揺動スリーブ5hと、該揺動スリーブ5h
の先端に一体に支持される取り付けブラケット5iとに
よって揺動可能に支持される。そして、固定ミラー5c
も、取り付けブラケット5iに一体に取り付けられる。
対してその移動方向と平行な回転中心線を有して回転可
能に配される揺動スリーブ5hと、該揺動スリーブ5h
の先端に一体に支持される取り付けブラケット5iとに
よって揺動可能に支持される。そして、固定ミラー5c
も、取り付けブラケット5iに一体に取り付けられる。
【0026】前記アーム揺動手段5dは、移動枠4に搭
載され回転力を発生させる回転駆動源5jと、該回転駆
動源5jの回転力を揺動スリーブ5hに伝達するスプロ
ケット・チェーン等の回転力伝達系5kと、前述した揺
動スリーブ5h及び取り付けブラケット5iとを具備す
る構造とされる。そして、移動枠4と揺動スリーブ5h
との間には、図4に示すように、揺動量の上限及び下限
を検出して、回転駆動源5jの作動量を制限するための
一対をなす揺動リミットスイッチ5mが配される。
載され回転力を発生させる回転駆動源5jと、該回転駆
動源5jの回転力を揺動スリーブ5hに伝達するスプロ
ケット・チェーン等の回転力伝達系5kと、前述した揺
動スリーブ5h及び取り付けブラケット5iとを具備す
る構造とされる。そして、移動枠4と揺動スリーブ5h
との間には、図4に示すように、揺動量の上限及び下限
を検出して、回転駆動源5jの作動量を制限するための
一対をなす揺動リミットスイッチ5mが配される。
【0027】前記ミラー角度設定手段5fは、移動枠4
に搭載され首振りミラー5eの首振りのための回転力を
発生させる首振り駆動源5nと、該首振り駆動源5nの
回転力を伝達するスプロケット・チェーン等の回転力伝
達系5kと、該回転力伝達系5kに接続され揺動スリー
ブ5hの内部に回転可能な状態で収容される首振り駆動
軸5pと、該首振り駆動軸5pの先端に配される傘歯車
機構5qと、該傘歯車機構5qに接続される回転軸5r
と、該回転軸5rに接続されるウオームギヤ機構5s
と、該ウオームギヤ機構5sによって首振りミラー5e
を回転させるミラー支持軸5tとを具備する構造とされ
る。
に搭載され首振りミラー5eの首振りのための回転力を
発生させる首振り駆動源5nと、該首振り駆動源5nの
回転力を伝達するスプロケット・チェーン等の回転力伝
達系5kと、該回転力伝達系5kに接続され揺動スリー
ブ5hの内部に回転可能な状態で収容される首振り駆動
軸5pと、該首振り駆動軸5pの先端に配される傘歯車
機構5qと、該傘歯車機構5qに接続される回転軸5r
と、該回転軸5rに接続されるウオームギヤ機構5s
と、該ウオームギヤ機構5sによって首振りミラー5e
を回転させるミラー支持軸5tとを具備する構造とされ
る。
【0028】前記点検手段52は、図2に示す監視手段
9に接続されるとともに、移動枠4に搭載されるもので
あり、図16に示すように、撮像部となるTVカメラ9
eと、該TVカメラ9eの先方に首振り可能に取り付け
られるプリズム部9fと、その近傍に配されるカメラ首
振り用モータ9gと、該カメラ首振り用モータ9gとプ
リズム部9fとの間を接続してプリズム部9fの向きを
設定するプリズム揺動力伝達系9hとを具備する構造と
される。
9に接続されるとともに、移動枠4に搭載されるもので
あり、図16に示すように、撮像部となるTVカメラ9
eと、該TVカメラ9eの先方に首振り可能に取り付け
られるプリズム部9fと、その近傍に配されるカメラ首
振り用モータ9gと、該カメラ首振り用モータ9gとプ
リズム部9fとの間を接続してプリズム部9fの向きを
設定するプリズム揺動力伝達系9hとを具備する構造と
される。
【0029】前記材料供給手段6は、図1及び図4に示
すように、補修溶接の実施時において、ベローズHの壁
の薄肉部等に、液、ペースト及び粉末状等の流動性を有
する溶接金属材料を加圧流体によって供給するものであ
り、制御手段8、監視手段9の設置位置に準じて、外部
と環状間隙Fとを接続した状態に、移動枠4まで布設さ
れるフレキシブルホース6aと、該フレキシブルホース
6aの先端に接続され移動枠4に長手方向を回転中心と
して回転可能に搭載される移送管6bと、該移送管6b
の先端に配され開口が被補修溶接部Yに向けられる吸排
ノズル6cと、前記アーム揺動手段5dに準じて回転駆
動源5j及び回転駆動源5jの回転力を移送管6bに伝
達するスプロケット・チェーン等の回転力伝達系5kと
を具備する構造とされる。
すように、補修溶接の実施時において、ベローズHの壁
の薄肉部等に、液、ペースト及び粉末状等の流動性を有
する溶接金属材料を加圧流体によって供給するものであ
り、制御手段8、監視手段9の設置位置に準じて、外部
と環状間隙Fとを接続した状態に、移動枠4まで布設さ
れるフレキシブルホース6aと、該フレキシブルホース
6aの先端に接続され移動枠4に長手方向を回転中心と
して回転可能に搭載される移送管6bと、該移送管6b
の先端に配され開口が被補修溶接部Yに向けられる吸排
ノズル6cと、前記アーム揺動手段5dに準じて回転駆
動源5j及び回転駆動源5jの回転力を移送管6bに伝
達するスプロケット・チェーン等の回転力伝達系5kと
を具備する構造とされる。
【0030】前記真空回収手段7は、真空掃除機に準ず
るもので、材料供給手段6における移送管6b及び吸排
ノズル6cが、塵埃、異物、余剰材料等の吸引による回
収時に兼用される。
るもので、材料供給手段6における移送管6b及び吸排
ノズル6cが、塵埃、異物、余剰材料等の吸引による回
収時に兼用される。
【0031】前記制御手段8は、図2に示すように、旋
回部2、支持枠3、移動枠4、作業部5、材料供給手段
6、真空回収手段7、監視手段9の点検手段52、レー
ザ発振器10等を制御するための制御装置8a及びその
電源装置8bを具備するものとされ、信号伝送ケーブル
9dによって外部と補修溶接対象箇所とが接続される。
回部2、支持枠3、移動枠4、作業部5、材料供給手段
6、真空回収手段7、監視手段9の点検手段52、レー
ザ発振器10等を制御するための制御装置8a及びその
電源装置8bを具備するものとされ、信号伝送ケーブル
9dによって外部と補修溶接対象箇所とが接続される。
【0032】前記監視手段9は、前述したように、TV
モニタ9a、TVレコーダ9b、記録装置9c等を具備
し、これらが信号伝送ケーブル9dを経由して点検手段
52に接続されて、点検手段52の制御及び情報信号に
基づいて監視等が実施される。
モニタ9a、TVレコーダ9b、記録装置9c等を具備
し、これらが信号伝送ケーブル9dを経由して点検手段
52に接続されて、点検手段52の制御及び情報信号に
基づいて監視等が実施される。
【0033】このような構成のベローズの補修溶接装置
を、点検対象箇所及び補修溶接所望箇所であるベント管
BとベントノズルGとの環状間隙Fに組み付ける場合に
ついて説明する。
を、点検対象箇所及び補修溶接所望箇所であるベント管
BとベントノズルGとの環状間隙Fに組み付ける場合に
ついて説明する。
【0034】図2に示すベント管Bの外周面にまず旋回
ガイドレール1を取り付ける。この場合、複数のレール
ピース1aをピンジョイント部1bによって相互に連結
するとともに、ターンバックル部1cを配して全体を環
状とし、ターンバックル部1cの操作によって張力を発
生させ、旋回ガイドレール1をベント管Bの外周に締結
状態に取り付ける。
ガイドレール1を取り付ける。この場合、複数のレール
ピース1aをピンジョイント部1bによって相互に連結
するとともに、ターンバックル部1cを配して全体を環
状とし、ターンバックル部1cの操作によって張力を発
生させ、旋回ガイドレール1をベント管Bの外周に締結
状態に取り付ける。
【0035】旋回ガイドレール1を取り付けた後、複数
に分割した状態の旋回部2の一部、特に、最も重量が大
きくなる支持枠3の部分を環状間隙Fの上部に挿入し
て、ベント管Bの上面に載置してその荷重の支持を行な
う。
に分割した状態の旋回部2の一部、特に、最も重量が大
きくなる支持枠3の部分を環状間隙Fの上部に挿入し
て、ベント管Bの上面に載置してその荷重の支持を行な
う。
【0036】支持枠3には、必要に応じて移動枠4や作
業部5を搭載しておく。この場合において、マグネット
ホイール2cがベント管Bの表面に磁着することによっ
て、支持枠3の支持がなされて支持枠3の位置が重心の
垂直線上からずれた場合の落下防止が図られる。そし
て、支持枠3の部分について、複数の旋回ガイドローラ
2hを旋回ガイドレール1に係合することによって位置
を設定する。この位置設定によって旋回部2の一部であ
る支持枠3が旋回移動可能な状態となる。
業部5を搭載しておく。この場合において、マグネット
ホイール2cがベント管Bの表面に磁着することによっ
て、支持枠3の支持がなされて支持枠3の位置が重心の
垂直線上からずれた場合の落下防止が図られる。そし
て、支持枠3の部分について、複数の旋回ガイドローラ
2hを旋回ガイドレール1に係合することによって位置
を設定する。この位置設定によって旋回部2の一部であ
る支持枠3が旋回移動可能な状態となる。
【0037】旋回ガイドレール1に係合させた状態の支
持枠3の周方向の隣りに、図5に示す例のように、連結
枠23A、寸法調整枠22、連結枠23A、旋回駆動枠
21、連結枠23B等の順に、ピンジョイント部2aや
締結具2pを使用して各枠を継ぎ足し、順次連結するこ
とによって全体が籠状となる。
持枠3の周方向の隣りに、図5に示す例のように、連結
枠23A、寸法調整枠22、連結枠23A、旋回駆動枠
21、連結枠23B等の順に、ピンジョイント部2aや
締結具2pを使用して各枠を継ぎ足し、順次連結するこ
とによって全体が籠状となる。
【0038】これらの連結に際して、連結された部分の
重心位置をベント管Bの真上に来るように旋回位置を調
整し、次の枠を継ぎ足したら連結部分の枠の重心がベン
ト管Bの真上となるような旋回位置の調整を繰り返し、
各枠全体を籠状に連結した状態とする。
重心位置をベント管Bの真上に来るように旋回位置を調
整し、次の枠を継ぎ足したら連結部分の枠の重心がベン
ト管Bの真上となるような旋回位置の調整を繰り返し、
各枠全体を籠状に連結した状態とする。
【0039】全体の枠を籠状に連結した後、寸法調整枠
22のターンバックル部1cを操作して周方向の張力を
発生させ、マグネットホイール2cの磁着に加えて、連
結枠23A・23Bの旋回ローラ2rや撓み防止ローラ
3gをベント管Bの外周面に緊密に接触させて転動可能
にする組み付けを行なう。
22のターンバックル部1cを操作して周方向の張力を
発生させ、マグネットホイール2cの磁着に加えて、連
結枠23A・23Bの旋回ローラ2rや撓み防止ローラ
3gをベント管Bの外周面に緊密に接触させて転動可能
にする組み付けを行なう。
【0040】これらの組み付けによって、旋回部2は、
全部の旋回ガイドローラ2hが旋回ガイドレール1に係
合し、旋回部2の旋回位置を自由に変更できる状態とな
る。一方、移動枠4が支持枠3に取り付けられると、直
進ガイドレール4aが複数のガイドローラ3bに係合し
て案内されることになり、支持枠3の長手方向に移動可
能な状態となる。
全部の旋回ガイドローラ2hが旋回ガイドレール1に係
合し、旋回部2の旋回位置を自由に変更できる状態とな
る。一方、移動枠4が支持枠3に取り付けられると、直
進ガイドレール4aが複数のガイドローラ3bに係合し
て案内されることになり、支持枠3の長手方向に移動可
能な状態となる。
【0041】このような旋回部2や移動枠4等は、図5
等に示したように、全体として薄形の籠状となり、環状
間隙Fの厚さ寸法が例えば50mmである場合には、そ
の中を自由に移動できる例えば30mm程度の厚さに設
定される。この場合にあって、作業部5等もその厚さの
範囲内となるように設定される。
等に示したように、全体として薄形の籠状となり、環状
間隙Fの厚さ寸法が例えば50mmである場合には、そ
の中を自由に移動できる例えば30mm程度の厚さに設
定される。この場合にあって、作業部5等もその厚さの
範囲内となるように設定される。
【0042】以下、ベローズHのベローズ溝Xの点検、
清掃、補修溶接作業等を実施する場合について説明す
る。図2に示すように、ベント管BとベントノズルGと
の環状間隙Fに支持枠3を挿入した状態で、旋回部2の
各旋回駆動源2dの作動によって支持枠3の作業部5の
旋回位置の設定を行ない、かつ、支持枠3の往復駆動源
3cの作動によって作業部5を所望の補修溶接位置Zま
で繰り出し、ベント管Bの軸方向位置の設定を行なう。
清掃、補修溶接作業等を実施する場合について説明す
る。図2に示すように、ベント管BとベントノズルGと
の環状間隙Fに支持枠3を挿入した状態で、旋回部2の
各旋回駆動源2dの作動によって支持枠3の作業部5の
旋回位置の設定を行ない、かつ、支持枠3の往復駆動源
3cの作動によって作業部5を所望の補修溶接位置Zま
で繰り出し、ベント管Bの軸方向位置の設定を行なう。
【0043】次いで、これらの所望の位置で作業部5に
搭載されている点検手段52、真空回収手段7及び材料
供給手段6の一部、補修溶接手段51等を順次作動させ
ることによって、ベローズHのベローズ溝Xの清掃作業
を行なう。
搭載されている点検手段52、真空回収手段7及び材料
供給手段6の一部、補修溶接手段51等を順次作動させ
ることによって、ベローズHのベローズ溝Xの清掃作業
を行なう。
【0044】図16に示す点検手段52のTVカメラ9
e及びカメラ首振り用モータ9gを作動させることによ
り、プリズム部9fをベローズ溝Xに向けて、塵埃の堆
積状況、欠陥の発生の有無、欠陥の程度等を観察し、必
要に応じて記録を残しておく。
e及びカメラ首振り用モータ9gを作動させることによ
り、プリズム部9fをベローズ溝Xに向けて、塵埃の堆
積状況、欠陥の発生の有無、欠陥の程度等を観察し、必
要に応じて記録を残しておく。
【0045】補修溶接を必要とする程度の欠陥が発見さ
れた場合には、移動枠4の位置調整によって、吸排ノズ
ル6cを補修溶接位置Zに合わせ、回転駆動源5jの作
動によって回転力伝達系5k、移送管6bを回転させ、
吸排ノズル6cの先端をベローズ溝Xの内部の被補修溶
接部Yに向けた状態で、材料供給手段6を作動させて、
ごく少量の流動性を有する溶接金属材料を加圧流体とと
もに送り込む。
れた場合には、移動枠4の位置調整によって、吸排ノズ
ル6cを補修溶接位置Zに合わせ、回転駆動源5jの作
動によって回転力伝達系5k、移送管6bを回転させ、
吸排ノズル6cの先端をベローズ溝Xの内部の被補修溶
接部Yに向けた状態で、材料供給手段6を作動させて、
ごく少量の流動性を有する溶接金属材料を加圧流体とと
もに送り込む。
【0046】次いで、吸排ノズル6cの先端をベローズ
溝Xから退避させた状態とするとともに、補修溶接手段
51におけるミラー支持アーム5bを、ベローズ溝Xの
被補修溶接部Yの近傍に挿入する。つまり、アーム揺動
手段5dにおける回転駆動源5jの作動によって、回転
力伝達系5k、揺動スリーブ5h、取り付けブラケット
5iを介して、図1に示すように、ミラー支持アーム5
bをベローズ溝Xの内部に挿入する。
溝Xから退避させた状態とするとともに、補修溶接手段
51におけるミラー支持アーム5bを、ベローズ溝Xの
被補修溶接部Yの近傍に挿入する。つまり、アーム揺動
手段5dにおける回転駆動源5jの作動によって、回転
力伝達系5k、揺動スリーブ5h、取り付けブラケット
5iを介して、図1に示すように、ミラー支持アーム5
bをベローズ溝Xの内部に挿入する。
【0047】また、ミラー角度設定手段5fにおける首
振り駆動源5nの作動によって、回転力伝達系5k、首
振り駆動軸5p、傘歯車機構5q、回転軸5r、ウオー
ムギヤ機構5sを介して、首振りミラー5eの向きを、
図1に示すように被補修溶接部Yに合わせて設定する。
振り駆動源5nの作動によって、回転力伝達系5k、首
振り駆動軸5p、傘歯車機構5q、回転軸5r、ウオー
ムギヤ機構5sを介して、首振りミラー5eの向きを、
図1に示すように被補修溶接部Yに合わせて設定する。
【0048】図1に示す状態でレーザ発振器10を作動
させ、発生したレーザ光を光ファイバケーブル5gを経
由してレーザトーチ5aに送り込み、絞った状態のレー
ザ光を図1の矢印で示すように、固定ミラー5c及び首
振りミラー5eで反射させて、被補修溶接部Y及びその
近傍に配された溶接金属材料を照射する。
させ、発生したレーザ光を光ファイバケーブル5gを経
由してレーザトーチ5aに送り込み、絞った状態のレー
ザ光を図1の矢印で示すように、固定ミラー5c及び首
振りミラー5eで反射させて、被補修溶接部Y及びその
近傍に配された溶接金属材料を照射する。
【0049】レーザ光の照射によって、溶接金属材料が
溶融状態となり、被補修溶接部Yが孔食等に基づく窪部
状である場合には肉盛りした状態となる。この場合にあ
って、溶接金属材料を全く供給しない状態で、レーザ光
の照射によってベローズ溝Xの表面に生じたクラック部
分等を溶融させ、溶融部分の固化によって欠陥部を除去
することも可能である。
溶融状態となり、被補修溶接部Yが孔食等に基づく窪部
状である場合には肉盛りした状態となる。この場合にあ
って、溶接金属材料を全く供給しない状態で、レーザ光
の照射によってベローズ溝Xの表面に生じたクラック部
分等を溶融させ、溶融部分の固化によって欠陥部を除去
することも可能である。
【0050】レーザ光照射位置を変更する場合には、以
下のように実施される。ベローズ溝Xの周方向にレーザ
光照射位置を変更する場合には、旋回部2の作動によっ
て、支持枠3、移動枠4とともにミラー支持アーム5b
をベローズ溝Xに挿入した状態で行なわれる。図1に示
すベローズ溝Xの断面形状に沿ってレーザ光照射位置を
変更する場合には、ミラー角度設定手段5fの作動によ
って、ミラー支持軸5tを回転中心として首振りミラー
5eを揺動させることにより行なわれる。
下のように実施される。ベローズ溝Xの周方向にレーザ
光照射位置を変更する場合には、旋回部2の作動によっ
て、支持枠3、移動枠4とともにミラー支持アーム5b
をベローズ溝Xに挿入した状態で行なわれる。図1に示
すベローズ溝Xの断面形状に沿ってレーザ光照射位置を
変更する場合には、ミラー角度設定手段5fの作動によ
って、ミラー支持軸5tを回転中心として首振りミラー
5eを揺動させることにより行なわれる。
【0051】補修溶接作業の実施状況や補修溶接後にお
けるベローズ溝Xの内面の状況は、監視手段9及び点検
手段52を作動させることによって随時監視される。
けるベローズ溝Xの内面の状況は、監視手段9及び点検
手段52を作動させることによって随時監視される。
【0052】ベローズ溝Xの内部に、塵埃、余剰材料等
が堆積あるいは残留している場合には、弁等によって材
料供給手段6を切り離した状態で、真空回収手段7を作
動させ、フレキシブルホース6a、移送管6bを減圧す
ることによって、ベローズ溝Xの清掃、吸排ノズル6c
から塵埃や余剰材料等のいわゆる異物を除去する作業が
実施される。
が堆積あるいは残留している場合には、弁等によって材
料供給手段6を切り離した状態で、真空回収手段7を作
動させ、フレキシブルホース6a、移送管6bを減圧す
ることによって、ベローズ溝Xの清掃、吸排ノズル6c
から塵埃や余剰材料等のいわゆる異物を除去する作業が
実施される。
【0053】
【発明の効果】本発明に係るベローズの補修溶接装置に
よれば、ベローズの内側の環状間隙に挿入される移動枠
と、レーザ光を出力するレーザトーチと、環状間隙とベ
ローズ溝内部位置との間を揺動可能に配されるミラー支
持アームと、レーザ光をミラー支持アームの先端方向に
反射する固定ミラーと、ミラー支持アームの揺動を行な
うアーム揺動手段と、レーザー光を被補修溶接部に照射
する首振りミラーと、レーザ光の照射位置を設定するミ
ラー角度設定手段とを具備する構成を採用しているか
ら、以下のような効果を奏する。 (1) ベローズの内側が狭隘部となっている場合にあ
っても、ベローズ溝の内面を溶融状態に導き、欠陥部を
除去することができる。 (2) ベローズ溝の被補修溶接部にレーザ光を送り込
むものであるために、首振りミラー等によってレーザ光
の照射位置を変えながら補修溶接を効率よく実施するこ
とができる。
よれば、ベローズの内側の環状間隙に挿入される移動枠
と、レーザ光を出力するレーザトーチと、環状間隙とベ
ローズ溝内部位置との間を揺動可能に配されるミラー支
持アームと、レーザ光をミラー支持アームの先端方向に
反射する固定ミラーと、ミラー支持アームの揺動を行な
うアーム揺動手段と、レーザー光を被補修溶接部に照射
する首振りミラーと、レーザ光の照射位置を設定するミ
ラー角度設定手段とを具備する構成を採用しているか
ら、以下のような効果を奏する。 (1) ベローズの内側が狭隘部となっている場合にあ
っても、ベローズ溝の内面を溶融状態に導き、欠陥部を
除去することができる。 (2) ベローズ溝の被補修溶接部にレーザ光を送り込
むものであるために、首振りミラー等によってレーザ光
の照射位置を変えながら補修溶接を効率よく実施するこ
とができる。
【図1】本発明に係るベローズの補修溶接装置の一実施
例を示す要部の正断面図である。
例を示す要部の正断面図である。
【図2】本発明に係るベローズの補修溶接装置を補修溶
接対象箇所に組み込んだ状態を示す一部を切欠した斜視
図である。
接対象箇所に組み込んだ状態を示す一部を切欠した斜視
図である。
【図3】本発明に係るベローズの補修溶接装置における
支持枠部分の一実施例を示す正面図である。
支持枠部分の一実施例を示す正面図である。
【図4】本発明に係るベローズの補修溶接装置における
移動枠部分の一実施例を示す正面図である。
移動枠部分の一実施例を示す正面図である。
【図5】本発明に係るベローズの補修溶接装置の一実施
例を示す要部の側面図である。
例を示す要部の側面図である。
【図6】本発明に係るベローズの補修溶接装置における
旋回駆動枠部分の一実施例を示す要部の正面図である。
旋回駆動枠部分の一実施例を示す要部の正面図である。
【図7】本発明に係るベローズの補修溶接装置における
寸法調整枠部分の一実施例を示す正面図である。
寸法調整枠部分の一実施例を示す正面図である。
【図8】図7における寸法調整枠部分のターンバックル
部の一実施例を示す正面図である。
部の一実施例を示す正面図である。
【図9】図5における旋回部2の連結枠の一実施例を示
す正面図である。
す正面図である。
【図10】図5における旋回部2の連結枠の一実施例を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図11】本発明に係るベローズの補修溶接装置におけ
る旋回ガイドレール部分の一実施例を示す側面図であ
る。
る旋回ガイドレール部分の一実施例を示す側面図であ
る。
【図12】本発明に係るベローズの補修溶接装置におけ
る旋回ガイドレール部分の一実施例を示す正面図であ
る。
る旋回ガイドレール部分の一実施例を示す正面図であ
る。
【図13】図11のM−M線矢視図である。
【図14】図12の鎖線N部分の拡大図である。
【図15】図11の鎖線O部分の拡大図である。
【図16】本発明に係るベローズの補修溶接装置におけ
る点検手段部分の一実施例を示す正面図である。
る点検手段部分の一実施例を示す正面図である。
【図17】沸騰水型原子炉のサプレッションチェンバに
配されるベローズの取り付け構造例を示す一部を断面し
た正面図である。
配されるベローズの取り付け構造例を示す一部を断面し
た正面図である。
【図18】図17の鎖線R部分の拡大図である。
B ベント管 F 環状間隙 G ベントノズル H ベローズ X ベローズ溝 Y 被補修溶接部 Z 補修溶接位置 1 旋回ガイドレール 2 旋回部 3 支持枠 4 移動枠 5 作業部 6 材料供給手段 7 真空回収手段 8 制御手段 9 監視手段 10 レーザ発振器 21 旋回駆動枠 22 寸法調整枠 23A・23B 連結枠 51 補修溶接手段 52 点検手段 2a ピンジョイント部 2c マグネットホイール 2d 旋回駆動源(旋回用モータ) 2h 旋回ガイドローラ 2m ターンバックル部 2p 締結具 2r 旋回ローラ 3a ガイド枠 3b 直進ガイドローラ 3c 往復駆動源 4a 直進ガイドレール 5a レーザトーチ 5b ミラー支持アーム 5c 固定ミラー 5d アーム揺動手段 5e 首振りミラー 5f ミラー角度設定手段 5g 光ファイバケーブル 5h 揺動スリーブ 5i 取り付けブラケット 5j 回転駆動源 5k 回転力伝達系 5m 揺動リミットスイッチ 5n 首振り駆動源 5p 首振り駆動軸 5q 傘歯車機構 5r 回転軸 5s ウオームギヤ機構 5t ミラー支持軸 6a フレキシブルホース 6b 移送管 6c 吸排ノズル 9a TVモニタ 9b TVレコーダ 9c 記録装置 9d 信号伝送ケーブル 9e TVカメラ 9f プリズム部 9g カメラ首振り用モータ 9h プリズム揺動力伝達系
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/00 B23K 26/08 F16J 15/52
Claims (1)
- 【請求項1】 環状間隙に面して配設されるベローズを
環状間隙側から補修溶接するための装置であって、環状
間隙に挿入される移動枠と、該移動枠に搭載され金属溶
解用レーザ光を出力するレーザトーチと、該レーザトー
チの近傍に環状間隙とベローズ溝内部位置との間を揺動
可能に配されるミラー支持アームと、該ミラー支持アー
ムに対してレーザトーチの先端と離間状態に配されレー
ザ光をミラー支持アームの先端方向に反射する固定ミラ
ーと、移動枠に搭載されミラー支持アームの揺動を行な
うアーム揺動手段と、ミラー支持アームの先端に配され
固定ミラーからのレーザ光を反射して被補修溶接部に照
射する首振りミラーと、該首振りミラーとミラー支持ア
ームとの間に介在状態に配されレーザ光の照射位置を設
定するミラー角度設定手段とを具備することを特徴とす
るベローズの補修溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08909992A JP3147478B2 (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | ベローズの補修溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08909992A JP3147478B2 (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | ベローズの補修溶接装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05285682A JPH05285682A (ja) | 1993-11-02 |
JP3147478B2 true JP3147478B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=13961441
Family Applications (1)
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JP (1) | JP3147478B2 (ja) |
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-
1992
- 1992-04-09 JP JP08909992A patent/JP3147478B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH05285682A (ja) | 1993-11-02 |
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