JPH0763884A - 原子炉内遠隔作業装置 - Google Patents

原子炉内遠隔作業装置

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JPH0763884A
JPH0763884A JP5216681A JP21668193A JPH0763884A JP H0763884 A JPH0763884 A JP H0763884A JP 5216681 A JP5216681 A JP 5216681A JP 21668193 A JP21668193 A JP 21668193A JP H0763884 A JPH0763884 A JP H0763884A
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JP
Japan
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reactor
guide rail
work
arm
circumferential
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Application number
JP5216681A
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English (en)
Inventor
Arata Ito
新 伊藤
Yasuhiro Yuguchi
康弘 湯口
Yoshio Hamamoto
良男 濱本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0763884A publication Critical patent/JPH0763884A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Abstract

(57)【要約】 【目的】原子炉内機器の点検や補修等の作業を遠隔操作
によって容易かつ確実に、しかも能率よく行えるように
する。 【構成】原子炉1の炉壁1a内面またはその部位に設置
される炉内機器の点検および補修を遠隔操作により行う
原子炉内遠隔作業装置であって、原子炉上方に設置され
各作業機器搬出入を行う機器取扱い装置2と、この機器
取扱い装置によって原子炉内作業位置に垂下されるガイ
ドレール6と、このガイドレールを原子炉の内部に着脱
可能に固定保持するガイドレール固定手段7,8と、原
子炉の内部を視覚的に捉える観察用器具または機械的支
援を行う治具を保持しガイドレールに沿って移動可能
に、かつ炉内任意高さ位置で停止可能に設けられた作業
支援アーム9と、この作業支援アームに治具を介して支
援され、炉内に吊下されて炉内構造物の補修加工を遠隔
操作により行う作業機12とを備えたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば軽水冷却原子炉
の原子炉容器内の上部室に設置される炉心シュラウドと
その原子炉容器の炉壁との間に設置される機器またこれ
らの炉壁や炉心シュラウドの表面の健全性点検および補
修等に適用される原子炉内遠隔作業装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軽水冷却原子炉の原子炉容器内の
上部室に設置される炉心シュラウドとその原子炉容器の
炉壁との間に設置される機器またはこれら炉壁や炉心シ
ュラウドの表面の健全性を点検する場合、マストまたは
棒の先端に水中テレビカメラを取付けた装置が、目視点
検用として用いられている。
【0003】また、自由度の高い目視点検用の水中遊泳
式の点検ロボットが用いられる場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらはいず
れも目視点検用であり、他の方法による点検・検査や補
修作業を行うことは出来ない。
【0005】したがって、原子炉内設置機器に万一、不
具合が発生している場合には、それを補修する必要があ
るにも拘らず、従来ではその補修が容易に行えないとい
う問題があった。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、原子炉内機器の点検や補修等の作業を遠隔操作
によって容易かつ確実に、しかも能率よく行える原子炉
内遠隔作業装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、原子炉の炉壁内面またはその
部位に設置される炉内機器の点検および補修を遠隔操作
により行う原子炉内遠隔作業装置であって、原子炉上方
に設置され各作業機器搬出入を行う機器取扱い装置と、
この機器取扱い装置によって原子炉内作業位置に垂下さ
れるガイドレールと、このガイドレールを前記原子炉の
内部に着脱可能に固定保持するガイドレール固定手段
と、前記原子炉の内部を視覚的に捉える観察用器具また
は機械的支援を行う治具を保持し前記ガイドレールに沿
って移動可能に、かつ炉内任意高さ位置で停止可能に設
けられた作業支援アームと、この作業支援アームに治具
を介して支援され、炉内に吊下されて炉内構造物の補修
加工を遠隔操作により行う作業機とを備えたことを特徴
とする。
【0008】請求項2の発明は、原子炉の炉壁内面また
はその部位に設置される炉内機器の点検および補修を遠
隔操作により行う原子炉内遠隔作業装置であって、原子
炉上方に設置され各作業機器搬出入を行う機器取扱い装
置と、この機器取扱い装置によって原子炉内作業位置に
垂下されるガイドレールと、このガイドレールを前記原
子炉の内部に着脱可能に固定保持するガイドレール固定
手段と、前記ガイドレールに駆動装置を介して上下方向
に移動可能に、かつ炉内任意高さ位置で停止可能に設け
られた周方向ガイドレールと、前記原子炉の内部を視覚
的に捉える観察用器具または機械的支援を行う治具を保
持し前記周方向ガイドレールに沿って移動可能に、かつ
炉内任意周方向位置で停止可能に設けられた作業支援ア
ームと、この作業支援アームに治具を介して支援され、
炉内に吊下されて炉内構造物の補修加工を遠隔操作によ
り行う作業機とを備えたことを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、原子炉の炉壁内面また
はその部位に設置される炉内機器の点検および補修を遠
隔操作により行う原子炉内遠隔作業装置であって、原子
炉上方に設置され各作業機器搬出入を行う機器取扱い装
置と、この機器取扱い装置によって原子炉内作業位置に
垂下される縦長で前記原子炉の周方向に間隔的に配置さ
れる1対のガイドレールと、この各ガイドレールを前記
原子炉の内部に着脱可能に固定保持するガイドレール固
定手段と、前記各ガイドレールに駆動装置を介してその
両端部が上下方向に移動可能に、かつ炉内任意高さ位置
で停止可能に設けられた周方向ガイドレールと、この周
方向ガイドレールに沿って前記原子炉内周方向に移動可
能に、かつ炉内任意周方向位置で停止可能に設けられ、
炉内構造物の補修加工を遠隔操作により行う作業機とを
備えたことを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、原子炉の炉壁内面また
はその部位に設置される炉内機器の点検および補修を遠
隔操作により行う原子炉内遠隔作業装置であって、原子
炉上方に設置され各作業機器搬出入を行う機器取扱い装
置と、この機器取扱い装置によって原子炉内作業位置に
垂下されるガイドレールと、このガイドレールを前記原
子炉の内部に着脱可能に固定保持するガイドレール固定
手段と、前記ガイドレールに駆動装置を介して上下方向
に移動可能に、かつ炉内高さ位置で停止可能に設けられ
た周方向ガイドレールと、前記原子炉の内部を視覚的に
捉える観察用器具または機械的支援を行う治具を保持し
前記周方向ガイドレールに沿って移動可能に、かつ炉内
任意周方向位置で停止可能に設けられた作業支援アーム
と、この作業支援アームに治具を介して支援され、炉内
に吊下されて炉内構造物の補修加工を遠隔操作により行
う作業機と、前記作業支援アームまたは作業機を前記ガ
イドレールと前記周方向ガイドレールとの間で乗り移ら
せる移装手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載の原子炉内遠隔作業装置において、ガイドレー
ルは、原子炉の炉壁内面と炉心シュラウドとの隙間部に
配置されており、ガイドレール固定手段は、前記ガイド
レールを前記炉心シュラウドの上端部に固定する対シュ
ラウド掛止式固定装置と、前記ガイドレールの下端部を
炉壁とシュラウドとの間に固定するガイドレール下端部
固定アームと、前記ガイドレールに沿って移動可能かつ
任意高さで停止可能な台車に前記炉壁とシュラウドとの
間に着脱可能に当接する腕部材を設けてなる移動式固定
アームとを備えたことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1の発明によれば、ガイドレールを原子
炉内に挿入固定し、そのガイドレールに沿って作業支援
アームを移動操作して作業機を遠隔操作し、これにより
補修等の作業を容易かつ確実に、しかも能率よく行え
る。
【0013】請求項2の発明によれば、ガイドレールと
周方向ガイドレールとを組合せることにより、機器補修
に係る作業機の支援範囲が縦横方向に拡大でき、これに
より原子炉内の補修が全体的に行えるようになる。
【0014】請求項3の発明によれば、1対のガイドレ
ールとその間に設けられた周方向ガイドレールとによっ
て補修用作業機の支援を行うので、大きい作業荷重に対
しても十分に耐えることができ、これにより作業範囲の
拡大が図れるようになる。
【0015】請求項4の発明によれば、作業支援アーム
または作業機をガイドレールと周方向ガイドレールとの
間で乗り移らせることを可能としたことにより、補修用
作業を連続的に行うことができ、これにより作業能率の
一層の向上が図れる。
【0016】請求項5の発明によれば、ガイドローラを
複数の固定手段で固定支持することにより、ガイドロー
ラの支持強度を向上することができ、しかも移動式固定
アームによってガイドアームを任意の箇所で自由に支持
できるので、作業毎に対応した必要な補強対策が確実に
得られるようになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0018】実施例1(図1〜図19) 本実施例の原子炉内遠隔作業装置は、沸騰水型原子炉の
原子炉圧力容器内に設けられるライザブレースアームの
補修を行うためのものである。まず、構成を概略的に説
明する。
【0019】この装置は、図1に示すように大別して、
原子炉圧力容器1の上方に設置され各作業機器の搬出入
を行う機器取扱い装置2と、この機器取扱い装置2によ
って原子炉圧力容器1内の作業位置、即ち給水スパージ
ャ3と、隣接するジェットポンプ4と炉心シュラウド5
のオーバーハング部とで囲まれた空間に垂下される縦長
なガイドレール6と、このガイドレール6を炉心シュラ
ウド5の上部およびジェットポンプ4下部の隔壁4a部
で着脱可能に固定保持するガイドレール固定手段7,8
と、ガイドレール6に支持されて補修作業の支援を行う
作業支援アーム9と、この作業支援アーム9に支援され
てライザ管10支持用のライザブレースアーム11の補
修加工を行う作業機12とを備えている。
【0020】なお、図1において、13は炉心、14は
上部格子板、15は炉心支持板、16は原子炉ピットを
それぞれ示す。
【0021】次に各構成部について詳述する。
【0022】機器取扱い装置2は図1に示すように、原
子炉ピット16の床面および原子炉圧力容器1の上端面
を走行する車輪17aおよびストッパ17b付きの台車
18と、この台車18に搭載されてガイドレール6の昇
降操作や固定保持を行う支柱19と、ガイドレール移動
・固定装置20,21と、ウィンチ等の吊り装置22と
を備えた構成とされている。
【0023】ガイドレール6はH形鋼等で構成され、全
体として略逆L字形をなしている。そして、このガイド
レール6の水平な上辺部分がガイドレール移動・固定装
置20,21によって支持され、縦長な垂下部分が原子
炉圧力容器1内に挿入されている。なお、このガイドレ
ール6は、炉壁1aと炉心シュラウド5との間に配置す
るように垂下部分の下半分が炉壁1a側に屈曲した形状
となっている。
【0024】ガイドレール固定装置7は炉心シュラウド
5の上端縁の外周側に掛止される逆L字形のブロックか
らなり、炉心シュラウド5をその内周側から挾持するシ
リンダ機構等からなる押え具23と、ガイドレール6を
歯車またはローラ等で支持するガイドレール移動装置2
4とを有している。このガイドレール固定装置7は、機
器取扱い装置2の吊り装置21にワイヤ25を介して吊
下される。
【0025】ガイドレール6の下端部を固定するための
別の固定手段8(以下、ガイドレール下端部固定アーム
8という)は、図2〜図4に示すように、ガイドレール
6に沿って走行する走行台車26に、開閉および伸縮動
作が可能な係止ロッド機構27を設けたものである(図
2は、この係止ロッド27を閉じた状態を示し、図3お
よび図4は開いた状態を示す)。
【0026】走行台車26は図4に示すように、モータ
等の駆動装置28に組歯車29を介して連結された組車
輪30を有し、この組車輪30がガイドレール6上で回
転することにより走行するようになっている。
【0027】また、係止ロッド機構27は、空気圧また
水圧によってピストンロッド31aを駆動する1対のシ
リンダ装置31によって構成されている。これら各シリ
ンダ装置31のシリンダ31bが、走行台車26から突
出するブラケット32に軸33を介して枢支され、モー
タ等の駆動機構34に組歯車35を介して連結されて、
各ピストンロッド31aが平行となる閉状態(図2の状
態)から、各ピストンロッド31aが同軸上で相反する
向きに配置する開状態(図2および図3の状態)まで略
90゜回動するようになっている。
【0028】そして、ガイドレール下端部固定アーム8
は、閉状態でガイドレール6に沿って下降し、原子炉圧
力容器1の隔壁4a付近に配置しているガイドレール下
端部まで達した後に開状態となり、この状態で各ピスト
ンロッド31aの先端部が炉壁1aと炉心シュラウド5
とにそれぞれ圧接し、これによりガイドレール6を固定
するようになっている。
【0029】次に、図5〜図9によってガイドレール走
行式作業支援アーム9の構成を説明する。
【0030】この作業支援アーム9は、ガイドレール6
に沿って移動する走行台車36と、この走行台車36に
連結された多関節腕37とにより構成され、多関節腕3
7の先端に作業支援用の治工具38が取付けられてい
る。
【0031】走行台車36は図5および図6に示すよう
に、モータ等の駆動装置39に組歯車40を介して連結
された組車輪41を有し、この組車輪41がガイドレー
ル6上で回転することにより走行するようになってい
る。
【0032】また、多関節腕37は、複数の腕部材42
およびこれらを回動可能に連結する関節部43を有する
構成とされており、この関節部43が、各腕部材42に
内蔵されたモータ等の駆動装置および他の駆動装置43
aに組歯車44を介して接合して所定角度で回動すると
ともに、各腕部材42自身もその軸心周りで回動するよ
うになっている。そして、多関節腕37の基端部が走行
台車36に、駆動装置45、組歯車46、回動連結腕4
7および関節部48を介して回動可能に連結されてい
る。
【0033】さらに、作業用治工具38は多関節腕37
の先端部に関節部49を介して回動可能に連結され、こ
の関節部49も駆動装置50によって回動されるように
なっている。
【0034】図5および図6に示す治工具38は1対の
開閉アームを有する把持具38aとされており、この把
持具38aの開閉アームの枢支部51が駆動装置52に
連結されて、所定の開閉動作を行うようになっている。
【0035】なお、図7に示す治工具38は照明装置3
8b、図8に示すものはカメラ38c、図9に示すもの
は回転カラー53を有する押圧治具38dとされてい
る。
【0036】このような治工具38を備えた作業支援ア
ーム9は例えば押圧治具38dを用いて、図1に示すよ
うに、クレーン54で吊下した作業機12の吊ワイヤ5
5を押圧する等の態様で使用される。
【0037】次に、図10〜図19によって作業機12
の構成を説明する。
【0038】本実施例では作業機12として、ライザブ
レースアーム11にボルト取付け用の孔あけを行うため
の放電下降(以下EDMと略す。)ユニットからなる準
備作業機12a(図10)と、ライザ管10とライザブ
レースアーム11とを切断するための他のEDMユニッ
トからなる第1の本作業機12b(図11〜図14)
と、ライザブレースアーム11を炉壁1a側から切断す
るとともにその切断片を搬出する別のEDMユニットか
らなる第2の本作業機12c(図15〜図19)とを備
えている。そして、いずれの作業機12a,12b,1
2cとも、図1に示すように、クレーン54に吊ワイヤ
55を介して吊下され、作業支援アーム9によって給水
スパージャ3と吊ワイヤ55との干渉を起こさないよう
に支援されて、遠隔操作により各作業を行うようになっ
ている。
【0039】準備作業機12aは図10に示すように、
吊ワイヤ55に装着されライザブレースアーム11上に
載置される位置決め用の本体56と、この本体56に取
付けられたEDM装置57とからなっている。本体56
はライザブレースアーム11の上面と一側面とに接合さ
れる片側開口形状のもので、ライザブレースアーム11
の一側上方に載置されるようになっている。また、ED
M装置57は、孔あけ用の昇降可能な電極58を有し、
この電極58の押下げによって、ライザブレースアーム
11に上下方向に沿うボルト取付け用の孔59を形成す
るようになっている。この孔59は、例えば中央部が円
形で、その中心部を通る対向部位に一定長の角孔が連な
る形状とされる。
【0040】また、第1の本作業機12bはライザ管1
0とライザブレースアーム11との溶接部60を切断す
るためのもので、図11〜図14に示すように、吊ワイ
ヤ55に装着される本体61と、この本体61に設けら
れライザブレースアーム11に固定されるボルト62お
よびナット63と、溶接部60を切断する電極64付き
のEDM装置65とからなっている。
【0041】本体61は図11に示すように、ライザブ
レースアーム11の上面および側面に接合して載置され
る盤状をなしている。また、ボルト62およびナット6
3は図12に示すように、予め互いに螺合した状態で本
体61上に組込まれている。このボルト62には、本体
61を貫通して下方に突出するピン62aおよびそのピ
ン62aの先端に張出した係止頭部62bを有してい
る。そして、このボルト62の係止頭部62bがライザ
ブレースアーム11の係止用の孔59と略相似状の形状
とされており、この係止頭部62bが図12に示すよう
に孔59内に挿通後に半回転されて抜止状態となり、こ
の状態でナット63が遠隔操作により回転されて、ライ
ザブレースアーム11上に本体61が固定されるように
なっている。
【0042】また、この本体61に設けられたEDM装
置65の電極64は、図13に示すように、円弧板状部
分64aとその外周側に突出した平板状部分64bとか
らなっている。この電極64が図11および図14に示
すようにライザ管10とライザブレースアーム11との
溶接部60およびライザブレースアーム11の先端に位
置して下降することにより、円弧板状部分64aで溶接
部60が、また平板状部分64bでライザブレースアー
ム11の先端部分がそれぞれ切断されるようになってい
る。なお、切断されたライザブレースアーム11は炉壁
1a側のみ支持された片持梁状となる。
【0043】さらに第2の本作業機12cはライザブレ
ースアーム11の対炉壁側接続部分である基端部を切断
するためのもので、図15〜図19に示すように、吊ワ
イヤ55に装着される本体66と、この本体66に設け
られ炉壁1aおよび炉心シュラウド5の対向面部に圧接
する本体66固定用の固定用具67と、ライザブレース
アーム11を保持するダブルボルトナット式の係止具6
8と、ライザブレースアーム11切断用の電極付69付
きのEDM装置70とを有する構成となっている。
【0044】本体66は図15および図16に示すよう
に、ライザブレースアーム11の上面に当接する盤状の
ものとされている。
【0045】固定用具67は例えば水圧または気圧を駆
動源とするシリンダ機構とされて本体66の一方向に沿
う両側縁から一対ずつ突出するピストンロッド67aを
有している。この各ピストンロッド67aの先端が図1
7に示すように、炉壁1aと炉心シュラウド5とに接離
可能に圧接し、これにより本体66がライザブレースア
ーム11の上側位置に固定配置される。
【0046】係止具68は図18に示すように、第1の
本作業機12bの場合と略同様にピン71a,係止頭部
17b付きのボルト71と、このボルト71に螺合する
ナット72とを有するとともに、さらにボルト71に螺
込まれた補助ボルト73を有する構成とされている。そ
して、この係止具68が、準備作業機12aでライザブ
レースアーム11にあけた孔59に対応して、本体66
に配置されている。即ち、補助ボルト73が本体66に
あけた孔74に嵌挿状態で装着され、ボルト71および
ナット72は吊下げ状態で保持されている。このボルト
71が、図18に示すようにライザブレースアーム11
の孔59に挿通後、補助ボルト73の操作によって回動
され抜止状態とされて、本体66にライザブレースアー
ム11が一体的に係止保持される。
【0047】EDM装置70は図15および図19に示
すように、ライザブレースアーム11の炉壁1a側に位
置する本体66の端部に配置され、このEDM装置70
の電極69は断面略L字状をなして上下方向に移動可能
とされている。そして、図19の如く、電極69の下降
によってライザブレースアーム11の基端部を切断する
ようになっている。
【0048】次に実施例1の作用を説明する。
【0049】まず、図1に示すように原子炉圧力容器1
の蓋を取外し、原子炉ピット16の床面に機器取扱装置
18を設置する。そして、ガイドレール移動・固定装置
20,21および吊り装置21を協調させて作動させ、
ガイドレール6およびガイドレール固定装置7を原子炉
圧力容器1内に降下させる。
【0050】そして、ガイドレール固定装置7が炉心シ
ュラウド5の上端に着座したら、押え具23を炉心シュ
ラウド5の上端に当接させてガイドレール固定装置7を
固定する。ガイドレール固定装置7が固定されたら、再
びガイドレール移動・固定装置20,21を協調させて
働かせ、ガイドレール6を原子炉圧力容器1に挿入す
る。ガイドレール6が隔壁34の近傍に到達したら、原
子炉圧力容器1の上方でガイドレール下端部固定アーム
8をガイドレール6に走行台車26を介して取付け、ガ
イドレール6の下端部まで移動させる。
【0051】なお、移動時は図2に示すように、ガイド
レール下端部固定アーム8の係止ロッド機構27を閉じ
た状態にしておく。このガイドレール下端部固定アーム
8がガイドレール6の下端部まで到達したら、駆動装置
34を起動させ、組歯車35を介して係止ロッド機構3
2の展開を行なわせる(図3,図4)。
【0052】その後、再びガイドレール移動・固定装置
20,21を協調させて作動させ、ガイドレール6を原
子炉圧力容器1に挿入する。ガイドレール6が隔壁4a
に到達したら、図示しない接触センサ等で検出して挿入
を止め、ガイドレール下端部固定アーム8のシリンダ装
置31を駆動してピストンロッド31aの先端を原子炉
圧力容器1と炉心シュラウド5に押付けてガイドレール
6を固定する。
【0053】このようにしてガイドレール6の据付けが
終了したら、作業支援アーム9をガイドレール6に原子
炉圧力容器1の上方で取付ける。そして、走行台車36
によりガイドレール6に沿って下降させ、作業機12の
据付作業を支援する高さ位置まで移動させる。なお、図
1には作業支援アーム9を1体だけ据付けた状態を示し
ているが、必要に応じて各種治工具38、即ち図5〜図
9に示す把持具38a,照明装置38b,カメラ38
c,押圧治具38d等を取付けた複数の作業支援アーム
9を据付ける。
【0054】次に、クレーン54により、作業機12の
1つであるEDMユニットからなる準備作業機12aを
原子炉圧力容器1内に吊込み、多関節腕37の先端に押
圧治具38dを取付けた作業支援アーム9でワイヤ55
を図1に示すように押圧支援する。そして、照明装置3
8bあるいはカメラ38cを取付けた作業支援アーム9
の支援の下で、準備作業機12aをライザブレースアー
ム11に据付ける。EDM装置57を駆動して電極58
を下降させ、ライザブレースアーム11にボルト取付け
用の孔59を形成する(図10)。
【0055】孔形成後、準備作業機12aを引上げ、次
いで第1の本作業機12bを前記同様に支援しながらク
レーン2で原子炉圧力容器1内に吊込む。そして、ライ
ザブレースアーム11の孔59にボルト62を挿通さ
せ、ナット63でライザブレースアーム11と第1の本
作業器12bを結合する(図12)。
【0056】この状態でEDM装置65を作動して電極
64を下降させ、ライザ管10とライザブレースアーム
11と溶接部60およびライザブレースアーム11の先
端を同時に切断する。これが終了したら、上記と逆の手
順で第1の本作業機12bを取外し、次いで第2の本作
業器12cを同様の手順でライザブレースアーム11に
固定し、かつ固定用具67のピストンロッド67aを原
子炉圧力容器1の炉壁1aと炉心シュラウド5とに圧接
させ、この第2の本作業機12cを固定する(図1
7)。
【0057】そして、EDM装置70を作動させて電極
69を下降させ、ライザブレースアーム11の基端側を
切断して、炉壁1aから分離する(図19)。切離しが
終了したら、固定用具67のピストンロッド67aを引
込み動作させて炉壁1aと炉心シュラウド5から離間さ
せ、第2の本作業機12cを、切離したライザブレース
アーム11とともに、作業支援アーム9の支援の下で原
子炉圧力容器1の上方に引上げる。
【0058】このような実施例1の原子炉内隔離作業装
置によると、ライザブレースアーム11の補修に際し、
各種治工具および作業機を容易に取付け、確実な支援の
下で、ライザブレースアームの切断および炉外への搬出
が能率よく行なえるようになる。
【0059】実施例2(図20〜図26) 本実施例の原子炉内隔壁作業装置は、全体として前記実
施例と略同様の構成を有するが、それに加えて作業支援
アーム9が原子炉圧力容器1の炉壁1aに沿う周方向に
も移動可能に支援し得るようになっている。
【0060】即ち、本実施例では図20および図21に
示すように、原子炉圧力容器1内に縦長に設置されるガ
イドレール6に沿って昇降可能な駆動装置としてのガイ
ドレール走行式台車75が備えられている。このガイド
レール走行式台車75に、炉壁1aより多少小さい同曲
率の円弧状をなす一定長の周方向長さを有する周方向ガ
イドレール76が、周方向ガイドレール駆動装置77を
介して、炉壁1aに沿う周方向に移動可能に取付けられ
ている。この周方向ガイドレール76の断面はガイドレ
ール6と同一形状を有し、この周方向ガイドレール76
に前記実施例1における作業支援アーム9が周方向に沿
って移動可能に支持されている。
【0061】なお、他の構成については前記実施例1の
ものと殆ど共通であるから、共通な構成部分については
前記実施例1と同一符号を図に付して、説明を省略す
る。
【0062】以下、ガイドレール走行式台車75,周方
向ガイドレール76,周方向ガイドレール駆動装置77
等の構成を図22〜図26によって詳述する。
【0063】ガイドレール走行式台車75は図22およ
び図23に示すように、ガイドレール6の一側縁に跨る
形状のフレーム78に走行用の組車輪79を設けるとと
もに、モータ等の駆動装置80に連結されたピニオン8
1を有し、このピニオン81をガイドレール6のラック
82に螺合することにより、ガイドレール6上を走行す
るようになっている。
【0064】このガイドレール走行式台車75のフレー
ム78に、周方向ガイドレール駆動装置77が設けられ
ている。即ち、周方向ガイドレール駆動装置77は、走
行台車75のフレーム78と一体のフレーム83を有し
ており、このフレーム83に、前記の組車輪79と軸心
が直交する別の組車輪84を設けるとともに、モータ等
の駆動装置85に組歯車86を介して連結されたピニオ
ン87を設けた構成となっている。
【0065】そして、ガイドレール6と直交する位置と
された周方向ガイドレール76の一側縁が、周方向ガイ
ドレール駆動装置77の組車輪84によって炉壁1aの
周方向に沿って移動可能に支持されるとともに、この周
方向ガイドレール76の一側縁に設けたラック88がピ
ニオン87と螺合して駆動力を与えられるようになって
いる。
【0066】ところで、本実施例においては、図20に
示すように、ガイドレール6が、原子炉ピット16の床
面上に設置された支柱89およびこれに連結された支柱
90によって、ガイトレール固定装置7とともに炉内に
導入支持されている。このガイドレール6は、図21に
示すように、炉壁1aに沿って間隔的に設けられるライ
ザ管10に対応して複数、間隔的に設置されており、そ
の各ガイドレール6毎に周方向ガイドレール76が配置
されている。そして、この各周方向ガイドレール76に
前記実施例1と同様の作業支援アーム9が、それぞれ炉
壁1aの周方向に沿って移動可能に支持されている。
【0067】また、各周方向ガイドレール76は、図2
4および図25に示すように、それぞれ対向する端部に
嵌合用の突部91および凹部92が設けられている。そ
して、周方向ガイドレール76の隣接するものを、周方
向に沿って移動することにより、その突部91と凹部9
2とを互いに嵌合させることにより、相互に連結するこ
とができるようになっている。
【0068】このようにして、複数の周方向ガイドレー
ル76を連結すれば、支持する作業支援アーム9の移動
範囲を拡大することができる。
【0069】図26は、炉壁1aの全周に亘って、複数
の周方向ガイドレール76を連結し、全体としてリング
状に構成した場合を例示している。このような構成にす
ることによって、作業支援アーム9の移動範囲を炉内周
方向全域に拡大することが可能であり、複数箇所の補修
作業の支援が容易に行なえるようになる。なお、このよ
うにリング状に構成する場合、最終的に連結する周方向
ガイドレールは、嵌合のための周方移動のスペース余裕
がないので、上下方向等から組込み可能な構成とされ
る。
【0070】また、前記の突部91および凹部92を有
する周方向ガイドレール76の各端部は、互いに極性が
異なる磁性を有するものとしてもよい。そのような構成
とした場合には、磁性結合によって嵌合連結度を強化す
ることができる。電磁式とした場合には、結合力解除が
容易となる。
【0071】次に、本実施例の作用を説明する。
【0072】ピット床面上方で支柱89,90にガイド
レール6を固定し、その先端にガイドレール6の中間部
で炉心シュラウド5と結合するガイドレール固定装置7
を取付ける。なお、ピット床面に固定する支柱89に
は、上下方向の高さ調整機能が付加してある(図示せ
ず)。これら支柱89,90およびガイドレール6を原
子炉圧力容器1内に装荷し、ガイドレール固定装置7を
炉心シュラウド5の上端に着座させ、固定する。以下、
実施例1と同様にガイドレール6の先端の固定を行な
う。ガイドレール6の据付が終了したら、ガイドレール
6に沿って、周方向ガイドレール67を搭載したガイド
レール走行式台車75を走行させ、ライザブレースアー
ム11等の補修作業対象物の近傍まで降下させる。この
時、周方向ガイドレール67には、作業支援アーム9を
搭載した状態である。両者の重心がガイドレール6の軸
位置にくるように、作業支援アーム9の搭載位置を調整
する。これにより、ライザブレースアーム11等の障害
物を回避して容易に下降させることができる。
【0073】そして、ガイドレール6および周方向ガイ
ドレール67の上を走行するガイドレール走行式作業支
援アーム9によって、ライザブレースアーム11の補修
を行なうための作業機12を据付けるのを支援する。作
業支援および作業の手順は、実施例1と略同様である。
【0074】本実施例によれば、ライザブレースアーム
11の補修を行なうための作業機12の据付けを支援す
る範囲が広くなり、支援作業を容易に行なえるようにな
る。また、ライザブレースアーム11の下方を含めた原
子炉圧力容器1の炉壁1aの全ての範囲を補修するため
の作業機12の据付の支援も行なうことができる。
【0075】実施例3(図27〜図40) 本実施例の原子炉内遠隔作業装置は、補修用の作業機を
周方向ガイドレール上で走行支持させるようにしたもの
である。
【0076】即ち、本実施例では図27に示すように、
原子炉圧力容器1の上方に設置された機器取扱い装置9
3と、この機器取扱い装置93によって作業位置に垂下
される縦長で原子炉圧力容器1内の周方向に間隔的に配
置される一対のガイドレール94と、この各ガイドレー
ル94を炉心シュラウド5の上部およびジェットポンプ
4下部の隔壁4a部で着脱可能に固定保持するガイドレ
ール固定手段95,96と、各ガイドレール94に両端
部が上下方向に移動可能に、かつ炉内任意高さ位置で停
止可能に設けられた周方向ガイドレール97と、この周
方向ガイドレール97に沿って原子炉内周方向に移動可
能に、かつ炉内任意周方向位置で停止可能に設けられ、
炉内構造物であるライザブレースアーム11の切断を遠
隔操作により行う作業機98とが備えられている。
【0077】機器取扱い装置93は図27および図28
に示すように、原子炉ピット16の床面および原子炉圧
力容器1の上端面を走行する車輪99付きの台車100
と、この台車100に搭載されて一対の平行なガイドレ
ール94の昇降操作や固定保持を行う一対の支柱101
およびガイドレール移動・固定装置102,103と、
ガイドレール固定装置据付け用のマスト104およびそ
の据付け装置105と、ケーブル取扱い装置106を備
えた構成とされている。ガイドレール移動・固定装置1
02は図29に示すように、ガイドレール94の上側端
部に取付けられ、組車輪102aを介して支柱101に
係合し、ガイドレール94を上下方向に移動可能に支持
するようになっている。
【0078】ガイドレール94はH形鋼等で構成され、
全体として略逆L字形をなし、一対平行に配置されてい
る。そして、この各ガイドレール94の上辺部分がそれ
ぞれガイドレール移動・固定装置102,103によっ
て支持され、縦長な垂下部分が原子炉圧力容器1内に挿
入されている。なお、このガイドレール94は、炉壁1
aと炉心シュラウド5との間に配置するように垂下部分
の下半分が炉壁1a側に屈曲した形状となっている。
【0079】ガイドレール固定装置95は図27および
図28に示すように、炉心シュラウド5の上端縁に掛止
される平面の長方形状をなしており、炉心シュラウド5
をその内周側から挾持するシリンダ機構等からなる押え
具107と、ガイドレール94を歯車で支持する一対の
ガイドレール移動装置108とを有している。このガイ
ドレール固定装置95は、機器取扱い装置93の据付け
装置105にマスト104を介してそれぞれ昇降操作さ
れる。
【0080】据付け装置105は図30に示すように、
モータ等の駆動装置を有するフレーム109に組歯車1
10を設けた構成とされており、この組歯車110がマ
スト104に設けたラック111に噛合するとともに、
組車輪111aによってマスト104が昇降可能に支持
されている。このマスト104の下端に連結部11を介
してガイドレール固定装置95が連結され、これにより
据付け装置105の操作でガイドレール固定装置95の
据付け時の下降,取外し時の上昇等が行なわれるように
なっている。
【0081】また、ガイドレール固定装置95に設けら
れたガイドレール移動装置108は図31に示すよう
に、固定フレーム108aにモータ等の駆動装置113
を取付け、この駆動装置113に連結した組歯車114
のピニオン115をガイドレール94の一側縁に設けた
ラック116に噛合させて送り移動させるとともに、フ
レーム108に設けた組車輪117でガイドレール94
の一側部を転動可能に支持させる構成となっている。
【0082】また、機器取扱い装置93のケーブル取扱
い装置106は、作業器98の電源用ケーブル118を
外部に連絡するためのもので、図28に示すように、モ
ータ等の駆動装置106aと、これに組歯車106bを
介して噛合されて回転するケーブル巻取り装置106c
とからなっている。そして、作業機98がガイドレール
94の上部にあるときは、その作業機98からケーブル
118を直接受けることができ(図1の上部図示状態参
照)、また作業機98がガイドレール94の下部にある
ときは、ガイドレール固定装置95に設けたケーブルガ
イドローラ119を介してケーブル118を受けること
ができるようになっている(図1の下部図示状態参
照)。
【0083】また、ケーブル取扱い装置106に隣接し
て機器取扱い装置93に設けられたガイドレール移動装
置103は、図28に示すうように、モータ等の駆動装
置103aと、これに組歯車103bを介して連結され
て回転しガイドレール94のラックに噛合するピニオン
等の移動部103cとを有する構成となっている。
【0084】なお、ガイドレール94の下端部を固定す
る別のガイドレール固定手段96は隔壁4a近傍で炉壁
1aと炉心シュラウド5とに当接するタイプのもので、
その構成は前記実施例1のガイドレール下端部固定アー
ム8と略同一であるから、その説明を省略する。
【0085】次に、図31〜図40によって周方向ガイ
ドレール97とその支持構造ならびに作業機98とその
取付構造等について説明する。
【0086】周方向ガイドレール97は図31および図
32に示すように、H形鋼等によって構成され、炉壁1
aと略同一の曲率の円弧状をなしている。この周方向ガ
イドレール97の両端部が、他の短かいレール(以下、
これを局所周方向ガイドレールという)120によって
支持されており、この各局所周方向ガイドレール120
が前記の一対のガイドレール94にそれぞれガイドレー
ル走行台車121を介して支持されている。
【0087】ガイドレール走行台車121は図31およ
び図33に示すように、モータ等の駆動装置122と、
これに連結された組歯車123と、この組歯車123に
よって駆動される駆動輪および他の車輪からなる組車輪
124とを有し、この組車輪124をガイドレール94
に転動可能に接合することにより、そのガスイドレール
94に沿って走行するようになっている。まり、この走
行台車121を介して局所周方向ガイドレール120お
よび周方向ガイドレール97が、ガイドレール94に支
持されて原子炉圧力容器1内で上下方向に移動可能とさ
れ、かつ所定の炉内高さ位置で停止可能となっている。
【0088】そして図34〜図40に示すように、周方
向ガイドレール97に作業機98が支持されて、炉壁1
aの周方向に沿って移動可能とされている。この作業機
98は、ライザ管10とライザブレースアーム11との
溶接部、およびその溶接部近傍におけるライザブレース
アーム11先端側の切断作業を行なうもので、周方向ガ
イドレール97上を走行する走行台車125と、この走
行台車125に取付け台126を介して取付けられた可
動アーム127と、この可動アーム127に連結された
作業機本体としての切断機構128とを有している。
【0089】走行台車125は、モータ等の駆動装置1
29に組歯車130を介して連結された駆動輪および他
の車輪からなる組車輪131を有し、この組車輪131
が周方向ガイドレール97上で回転することにより走行
するようになっている。
【0090】可動アーム127は、走行台車125にモ
ータ等の駆動装置132および組歯車133を介して回
動可能に取付けられた支持フレーム134と、この支持
フレーム134に駆動装置135を介して一方向にスラ
イド可能に支持された多関節腕136とを有している。
多関節腕136は支持フレーム134上でスライド可能
な基端側腕部材137と、この基端側腕部材137に関
節部138を介して回動可能に設けられた先端側腕部材
139と、この先端側腕部材139を回動させる駆動装
置140とからなっている。
【0091】切断機構128は、先端側腕部材139に
駆動装置141を介して回動可能に取付けられたEDM
装置142からなり、このEDM装置142は図37に
示すように、略四半円弧状に形成された電極143を有
している。このEDM装置142の電極143は図39
に示すように、ライザブレースアーム11の上側から、
これとライザ管10との溶接部60に当接可能とされ、
この溶接部60と、ライザブレースアーム11とを切断
できるようになっている。
【0092】なお、このように構成された作業機98
は、最初、図40(図27のK部を拡大したもの)に示
すように、走行台車125に対して多関節腕136およ
びEDM装置142が屈曲状態で接近した屈曲状態とな
って、ガイドレール94の上端側に装着され、その後図
34〜図37に示すようにガイドレール94に沿って作
業位置まで下降される。そして、作業位置で図38に示
すように、多関節腕136およびEDM装置142が回
動して開状態となり、図39に示す作業状態となるもの
である。
【0093】原子炉ピット16の床面に台車100を設
置し、その上に設置されているガイドレール移動装置1
03および据付装置105を協調させて働かせ、2本の
平行になったガイドレール94およびガイドレール固定
装置95を原子炉圧力容器1内に降下させる。ガイドレ
ール固定装置95が、炉心シュラウド5の上端に着座し
たら、ガイドレール固定装置95に取付けられた押え具
107を働かせて炉心シュラウド5の上端に固定する。
ガイドレール固定装置95が、炉心シュラウド5に固定
されたら、ガイドレール移動装置103,108を協調
させて働かせ、ガイドレール94を原子炉圧力容器1内
に降下するのを再開する。ガイドレール94が、隔壁4
aの近傍に到達すると、以下実施例1と同様なガイドレ
ール94の先端の固定までの作業を行なう。
【0094】ガイドレール94の据付が終了したら、平
行な2本のガイドレール94に沿い、周方向ガイドレー
ル97を固定したガイドレール走行台車121を走行さ
せて、ライザブレースアーム11等の補修作業対象物の
近傍まで下降させる。ガイドレール走行台車121の駆
動装置122を働かせ、組歯車123を介して組車輪1
24を駆動して、ガイドレール94に沿って局所周方向
ガイドレール120を走行させる。このとき、周方向ガ
イドレール97には、図示しないが実施例1と同様の作
業支援アームおよび作業機98を搭載しておく。
【0095】ガイドレール94の上を周方向ガイドレー
ル97が走行する時には、作業機98は、図36および
図37に示すように、作業機98のEDM装置142は
周方向ガイドレール97から離れないように折り曲げら
れている。
【0096】そして、作業機98が、ライザブレースア
ーム11等の近傍に来たら、図38に示すように、ED
M装置142をライザ管10の周辺に展開する。この
後、EDM装置142を起動させ、電極143でライザ
ブレースアーム11とライザ管10との溶接部60の切
離しと、ライザブレースアーム11の切断とを行なう
(図39参照)。この作業が終了したら、周方向ガイド
レール97を原子炉圧力容器1の外に移動させ、作業機
98に代えて実施例1で示したと同様のボルト穴加工用
作業機を使用し、これをライザブレースアーム11の近
傍に移動させ、ライザブレースアーム11にボルト装着
用孔をEDMで加工する。この加工が終了したら、以下
の作業を上記と同じ同様に繰り返す。即ち、ボルト取扱
い用作業機を持ち込み、ワイヤ付きボルトをEDMで加
工した孔に取付ける。次に電極を付けた実施例1の第2
の作業機を持ち込み、ライザブレースアーム11の炉壁
1a側からの切離しを行なう。作業が終了したら、周方
向ガイドレール97を移動し、切り離されたライザブレ
ースアーム11をクレーンで吊り上げ、原子炉圧力容器
1外に取出す。残るライザブレースアーム11の半分も
同様な方法で切り離し、原子炉圧力容器1外に取出す作
業を行なう。
【0097】以上の実施例3による原子炉内遠隔作業装
置によれば、ライザブレースアーム11の補修を行なう
ための作業機98の据付を容易に行なうことができ、ひ
いては補修作業を効率よく行なうことができる。
【0098】実施例4(図41〜図50) 本実施例の原子炉内遠隔作業装置は、作業支援アームま
たは作業機をガイドレールと周方向ガイドレールとの間
で乗り移らせるようにしたものである。
【0099】即ち、本実施例では例えば実施例2または
実施例3で示した周方向ガイドレール76,97等に、
ガイドレール6,94から実施例1または実施例2に示
した作業支援アーム9、あるいは実施例1または実施例
3に示した作業機12,98等を炉内で自動的に乗り移
らせるようになっている。
【0100】なお、以下に述べる具体的な構成例は、実
施例2に示した装置を前提として、ガイドレール6から
周方向ガイドレール76に作業支援アーム9を乗り移ら
せるものである。したがって、本実施例の全体構成につ
いては実施例2の図20も参照し、共通な構成について
は同一符号を用いて説明する。
【0101】本実施例では図20および図41〜図46
に示すように、原子炉1上方に設置され各作業機器搬出
入を行う機器取扱い装置2と、この機器取扱い装置2に
よって原子炉内作業位置に垂下される縦長なガイドレー
ル6と、このガイドレール6を原子炉1の内部に着脱可
能に固定保持するガイドレール固定手段7と、ガイドレ
ール6に上下方向に移動可能に、かつ炉内高さ位置で停
止可能に設けられた周方向ガイドレール76と、原子炉
1の内部を視覚的に捉える観察用器具または把持・押付
けその他の機械的支援を行う治具を保持し周方向ガイド
レール76に沿って移動可能に、かつ炉内任意周方向位
置で停止可能に設けられた作業支援アーム9と、この作
業支援アーム9に支援され、炉内に吊下されて炉内構造
物の切断、穴あけ、接合その他の補修加工を遠隔操作に
より行う作業機12と、作業支援アーム9または作業機
12をガイドレール6と周方向ガイドレール76との間
で乗り移らせる移装手段144とが備えられている。
【0102】移送手段144は、図41および図42に
示すように、ガイドレール6上を走行する第1の走行台
車145に作業支援アーム9を着脱可能に把持する把持
機構146を設けた作業支援アーム取扱い手段147
と、図43〜図48に示すように、ガイドレール6上を
走行する第2の走行台車148に軌道の一部が開閉する
周方向ガイドレール76およびその周方向ガイドレール
76を開閉させる周方向ガイドレール開閉機構149を
設けた周方向ガイドレール取扱い手段150とからなっ
ている。
【0103】まず、図41および図42によって、作業
支援アーム取扱い手段147を構成する第1の走行台車
145と、把持機構146とについて説明する。なお、
取扱い対象となる作業支援アーム9については、周方向
ガイドレール76のラック151にピニオン152を噛
合して走行する構成を有する点、および被把持用胴部1
53を有する点以外は、実施例1の図5および図6に示
した把持具38a付きの作業支援アーム9と略同一であ
るから、共通する構成部分に図5および図6と同一符号
を付して説明を省略する。
【0104】第1の走行台車145は、モータ等の駆動
装置154に組歯車155を介して連結されたピニオン
156と、組車輪157とを有し、組車輪157がガイ
ドレール6の端縁部に転接するとともに、ピニオン15
6がガイドレール6のラック82に噛合して、ガイドレ
ール6に沿って上下に走行および停止可能とされてい
る。
【0105】把持機構146は、走行台車145と一体
のフレーム158に、互いに平行なガイドロッド159
とねじロッド160とを設け、このねじロッド160を
モータ等の駆動装置161によって正逆回転可能とし、
これらガイドロッド159とねじロッド160とに一対
の把持アーム162を係合させた構成となっている。即
ち、各把持アーム162はガイドロッド159に対して
スライド可能に係合するとともに、ねじロッド160に
対してナット部を螺合して互いに接離する方向に開閉駆
動されるようになっており、作業支援アーム9の被把持
用胴部153を把持および放出することができるように
なっている。
【0106】次に図43〜図48によって、周方向ガイ
ドレール取扱い手段150を構成する第2の走行台車1
48,周方向ガイドレール76および周方向ガイドレー
ル開閉機構149を説明する。
【0107】第2の走行台車148は、図43および図
44に示すように、モータ等の駆動装置163に組歯車
164を介して連結されたピニオン165と、組車輪1
66とを有し、組車輪166がガイドレール6の端縁部
に転接するとともに、ピニオン165がラック82に噛
合して、ガイドレール6に沿って上下に走行および停止
可能とされている。
【0108】この第2の走行台車148は周方向ガイド
レール76支持用のフレーム167を一体に有し、この
フレーム167にモータ等の駆動装置168と、これに
組歯車169を介して連結されたピニオン170と、組
車輪171とが設けられ、ピニオン170が周方向ガイ
ドレール76のラック172に噛合するともとに、組車
輪171が周方向ガイドレール76の端縁部に転接して
これを支持し、これにより周方向ガイドレール76を炉
壁1aの周方向に移動および停止可能に支持するように
なっている。
【0109】このように第2の走行台車158で支持さ
れた周方向ガイドレール76は、その支持側と反対側の
一部分が図45に示すように、長手方向一定範囲に亘っ
て切欠された切欠部172を有し、この切欠部172
に、同一レール断面形状を有する可動レール部材173
が嵌脱可能に配置され、この可動レール部材173が周
方向ガイドレール開閉機構149の一部を構成してい
る。
【0110】即ち、周方向ガイドレール開閉機構149
は図46〜図48に示すように、周方向ガイドレール7
6に連設壁174を介して設けられたシリンダ175
と、このシリンダ175に挿入したピストン176とか
らなる水圧または気圧を駆動源とする一対の平行配置の
シリンダ機構177を有し、これらのピストンロッド1
78の先端に設けたスライド片179に、前記の可動レ
ール部材173の両端部が一体動作可能に連結され、ガ
イド部材180に沿って往復動可能とされて、周方向ガ
イドレール76の切欠部172を閉塞または開放するよ
うになっている。
【0111】しかして、ガイドレール6に支持した作業
支援アーム9(図41および図42参照)を周方向ガイ
ドレール76に乗り移らせる場合には、周方向ガイドレ
ール開閉機構149の可動レール部材173を周方向ガ
イドレール76から離間させて切欠部172を開口状態
(図43参照)とし、この状態で作業支援アーム取扱い
手段147を周方向ガイドレール取扱い手段150に接
近するまでガイドレール6に沿って下降させる。
【0112】そして図49および図50に示すように、
作業支援アーム取扱い手段147の把持アーム162に
よって把持した作業支援アーム9の走行台車36を、周
方向ガイドレール76の切欠部172に挿入した後、そ
の周方向ガイドレール76の長手方向に移動して、組車
輪41を周方向ガイドレール76に転接させるととも
に、ピニオン152をラック151に噛合させる。これ
により、作業支援アーム9が周方向ガイドレール76に
乗り移る。
【0113】そこで、この後、周方向ガイドレール開閉
機構149の可動レール部材173を移動して、周方向
ガイドレール76の切欠部172を閉じる。これによ
り、周方向ガイドレール76に沿って作業支援アーム9
を走行させることができる。
【0114】なお、この状態から作業支援アーム9をガ
イドレール6に乗り移らせる場合には、前記と逆の操作
を行なえばよい。
【0115】また、図示しないが、作業機についての乗
り移りを行なう場合にも、前記同様の操作が適用でき
る。
【0116】以上の実施例によれば、ガイドレール6と
周方向ガイドレール76との間で作業支援アームあるい
はガイドレール走行式補修アームを乗り移らせるように
したので、各種補修作業を連続的に行なうことができ、
また補修治工具の消耗品の交換・保守等を容易に行なう
こともでき、作業の効率向上が図られるようになる。
【0117】即ち、本実施例では、ガイドレール6が原
子炉1の炉壁内面と炉心シュラウド5との隙間部に配置
されており、ガイドレール固定手段としては、前記各実
施例で示したように、ガイドレールを炉心シュラウド5
の上端部に固定する対シュラウド掛止式固定装置(例え
ば図1の7参照)と、ガイドレール6の下端部を炉壁1
aと炉心シュラウド5との間に固定するガイドレール下
端部固定アーム(例えば図1の8参照)とを有する他、
図51〜図53に示すように、ガイドレール6に沿って
移動可能かつ任意高さで停止可能な台車181に炉壁1
aと炉心シュラウド5とに着脱可能に当接する平行な一
対の腕部材182を設けてなる移動式固定アーム183
とを備えている。
【0118】実施例5(図51〜図53) 本実施例は、以上の各実施例(実施例1〜4)に示した
ガイドレールを、炉内の任意の位置で固定支持するよう
にしたものである。
【0119】詳述すると、台車181は図51および図
52に示すように、ガイドレール6の一側縁側を囲むフ
レーム184に、モータ等の駆動装置185と、これに
組歯車186を介して連結されガイドレール6のラック
82に噛合するピニオン187と、ガイドレール6に転
接する組車輪188と有する構成とされており、ガイド
レール6上を上下方向に沿って移動可能および任意の位
置で停止可能とされている。
【0120】この台車181のフレーム184の外側
に、回転支持機構189を介して、腕部材182が回転
可能に支持されている。即ち、回転支持機構189は、
台車181にx軸(ガイドレール6と直交する軸)回り
で回転可能に支持された回転台190と、この回転台1
90に設けられたモータ等の駆動装置191と、この駆
動装置191に連結されたベベルギア等の組歯車192
とを有し、台車181に設けたリングギア193に組歯
車192が噛合して、回転台190のx軸回りの回転駆
動が行なわれるようになっている。
【0121】また、回転台190には他の駆動装置19
4が設けられ、回転台190内を貫通する1本の回転軸
195が、駆動装置194に組歯車196を介して連結
されy軸(x軸と直交する軸)回りで回転可能とされて
いる。
【0122】この回転軸195の両端に、ブラケット1
97を介して一対の腕部材182がガイドレール6を跨
ぐ配置で連結されており、こにより各腕部材182は、
ガイドレール6に対し、図51に実線で示す直交状態
と、同図に仮想線で示すガイドレール6と平行な状態と
に、姿勢を変えることかできるようになっている。各腕
部材182がガイドレール6と平行な状態においてはこ
れらが干渉しないので、さらに回転台190の回転によ
りx軸回りでも回転することができる。
【0123】各腕部材182は、ブラケット197に支
持された1本の長いシリンダ198の両端に、水圧また
は気圧を駆動源とする一対のピストンロッド199を出
没可能に設けた構成とされ、この各ピストンロッド19
9の先端に設けた当接片200が、それぞれ炉壁1aお
よび炉心シュラウド5に当接可能とされ、これにより台
車181を介してのガイドレール6の固定が行なわれる
ようになっている。
【0124】よって、移動式固定アーム183は、腕部
材182をガイドレール6と干渉しない位置にx軸また
はy軸回りで回動させた状態にすることで、台車181
を介してガイドレール6上の任意の位置に移動でき、ま
た、任意位置で停止して腕部材182を回動させて炉壁
1aおよび炉心シュラウド5に当接させることで、必要
な位置でガイドレール6を固定することができる。
【0125】したがって、本実施例によれば、ガイドレ
ール6上を走行する移動式固定アーム183を用いるこ
とにより、ガイドレール6の剛性を増すことができ、大
きな反力の生じる作業機の取扱いが可能となり、補修作
業の効率を上げることができる。
【0126】
【発明の効果】以上の実施例で詳述したように、請求項
1の発明によれば、ガイドレールを原子炉内に挿入固定
し、そのガイドレールに沿って作業支援アームを移動操
作して作業機を遠隔操作し、これにより補修等の作業を
容易かつ確実に、しかも能率よく行える。
【0127】請求項2の発明によれば、ガイドレールと
周方向ガイドレールとを組合せることにより、機器補修
に係る作業機の支援範囲が縦横方向に拡大でき、これに
より原子炉内の補修が全体的に行えるようになる。
【0128】請求項3の発明によれば、1対のガイドレ
ールとその間に設けられた周方向ガイドレールとによっ
て補修用作業機の支援を行うので、大きい作業荷重に対
しても十分に耐えることができ、これにより作業範囲の
拡大が図れるようになる。
【0129】請求項4の発明によれば、作業支援アーム
または作業機をガイドレールと周方向ガイドレールとの
間で乗り移らせることを可能としたことにより、補修用
作業を連続的に行うことができ、これにより作業能率の
一層の向上が図れる。
【0130】請求項5の発明によれば、ガイドローラを
複数の固定手段で固定支持することにより、ガイドロー
ラの支持強度を向上することができ、しかも移動式固定
アームによってガイドアームを任意の箇所で自由に支持
できるので、作業毎に対応した必要な補強対策が確実に
得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す全体図。
【図2】同実施例におけるガイドレール下端部固定アー
ムを示す閉じ状態の拡大図。
【図3】同実施例におけるガイドレール下端部固定アー
ムを示す開き状態の拡大図。
【図4】図3のA−A矢視図。
【図5】同実施例における作業支援アームを示す側面
図。
【図6】図5のB−B矢視図。
【図7】作業支援アームの他の構成例を示す図。
【図8】作業支援アームのさらに他の構成例を示す図。
【図9】作業支援アームの別の構成例を示す図。
【図10】本実施例における準備作業機の構成を示す
図。
【図11】本実施例における第1の作業機の構成を示す
図。
【図12】図11のボルト,ナット部を拡大して示す断
面図。
【図13】図11の電極構成を示す図。
【図14】図11における切断作用を示す断面図。
【図15】本実施例における第2の作業機の一部の構成
を示す図。
【図16】図15の作業機の全体を示す図。
【図17】図16の作用説明図。
【図18】図17のボルト,ナット部を拡大して示す断
面図。
【図19】第2の作業機の切断作用を示す断面図。
【図20】本発明の実施例2示す全体図。
【図21】図20のC−C矢視図。
【図22】本実施例における周方向ガイドレールおよび
その支持構造を示す拡大断面図。
【図23】図22のD−D矢視図。
【図24】図21の周方向ガイドレールの各端部構成を
示す拡大断面図。
【図25】図24の異なる側面を示す図。
【図26】周方向ガイドレールを連続的に設けた場合の
平面図。
【図27】本発明の実施例3を示す全体図。
【図28】図27のE−E矢視図。
【図29】図27の支柱へのガイドレール上端部分の支
持構造を示す平面図。
【図30】図28のF部を示す要部拡大図。
【図31】図27のG−G矢視図。
【図32】図27のH−H矢視図。
【図33】図31のI−I矢視図。
【図34】図27のJ部拡大図。
【図35】図23の一部を抽出して示す図。
【図36】図35の側面図。
【図37】図36の平面図。
【図38】図37における電極を回動した状態を示す
図。
【図39】図27のK部拡大図。
【図40】本実施例による作用説明図。
【図41】本発明の実施例4を示すもので移送手段の一
方を示す構成図。
【図42】図41のL−L矢視図。
【図43】本発明の実施例4を示すもので移送手段の他
方を示す構成図。
【図44】図43のM−M矢視図。
【図45】図44の一部を拡大して示す図。
【図46】図45の内部構成を示す断面図。
【図47】図43のN−N矢視拡大図。
【図48】図45のO−O矢視図。
【図49】本実施例による乗り移り作用を示す拡大図。
【図50】図49のP−P矢視図。
【図51】本発明の実施例4の構成を示す側面図。
【図52】図51のQ−Q矢視図。
【図53】図52のR−R矢視図。
【符号の説明】
1 原子炉 1 炉壁 2,93 機器取扱い装置 5 炉心シュラウド 6,94 ガイドレール 7,8,95,96 ガイドレール固定手段 9 作用支援アーム 12,98 作業機 76,97 周方向ガイドレール 144 移送手段 183 移動式固定アーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉の炉壁内面またはその部位に設置
    される炉内機器の点検および補修を遠隔操作により行う
    原子炉内遠隔作業装置であって、原子炉上方に設置され
    各作業機器搬出入を行う機器取扱い装置と、この機器取
    扱い装置によって原子炉内作業位置に垂下されるガイド
    レールと、このガイドレールを前記原子炉の内部に着脱
    可能に固定保持するガイドレール固定手段と、前記原子
    炉の内部を視覚的に捉える観察用器具または機械的支援
    を行う治具を保持し前記ガイドレールに沿って移動可能
    に、かつ炉内任意高さ位置で停止可能に設けられた作業
    支援アームと、この作業支援アームに治具を介して支援
    され、炉内に吊下されて炉内構造物の補修加工を遠隔操
    作により行う作業機とを備えたことを特徴とする原子炉
    内遠隔作業装置。
  2. 【請求項2】 原子炉の炉壁内面またはその部位に設置
    される炉内機器の点検および補修を遠隔操作により行う
    原子炉内遠隔作業装置であって、原子炉上方に設置され
    各作業機器搬出入を行う機器取扱い装置と、この機器取
    扱い装置によって原子炉内作業位置に垂下されるガイド
    レールと、このガイドレールを前記原子炉の内部に着脱
    可能に固定保持するガイドレール固定手段と、前記ガイ
    ドレールに駆動装置を介して上下方向に移動可能に、か
    つ炉内任意高さ位置で停止可能に設けられた周方向ガイ
    ドレールと、前記原子炉の内部を視覚的に捉える観察用
    器具または機械的支援を行う治具を保持し前記周方向ガ
    イドレールに沿って移動可能に、かつ炉内任意周方向位
    置で停止可能に設けられた作業支援アームと、この作業
    支援アームに治具を介して支援され、炉内に吊下されて
    炉内構造物の補修加工を遠隔操作により行う作業機とを
    備えたことを特徴とする原子炉内遠隔作業装置。
  3. 【請求項3】 原子炉の炉壁内面またはその部位に設置
    される炉内機器の点検および補修を遠隔操作により行う
    原子炉内遠隔作業装置であって、原子炉上方に設置され
    各作業機器搬出入を行う機器取扱い装置と、この機器取
    扱い装置によって原子炉内作業位置に垂下される縦長で
    前記原子炉の周方向に間隔的に配置される1対のガイド
    レールと、この各ガイドレールを前記原子炉の内部に着
    脱可能に固定保持するガイドレール固定手段と、前記各
    ガイドレールに駆動装置を介してその両端部が上下方向
    に移動可能に、かつ炉内任意高さ位置で停止可能に設け
    られた周方向ガイドレールと、この周方向ガイドレール
    に沿って前記原子炉内周方向に移動可能に、かつ炉内任
    意周方向位置で停止可能に設けられ、炉内構造物の補修
    加工を遠隔操作により行う作業機とを備えたことを特徴
    とする原子炉内遠隔作業装置。
  4. 【請求項4】 原子炉の炉壁内面またはその部位に設置
    される炉内機器の点検および補修を遠隔操作により行う
    原子炉内遠隔作業装置であって、原子炉上方に設置され
    各作業機器搬出入を行う機器取扱い装置と、この機器取
    扱い装置によって原子炉内作業位置に垂下されるガイド
    レールと、このガイドレールを前記原子炉の内部に着脱
    可能に固定保持するガイドレール固定手段と、前記ガイ
    ドレールに駆動装置を介して上下方向に移動可能に、か
    つ炉内高さ位置で停止可能に設けられた周方向ガイドレ
    ールと、前記原子炉の内部を視覚的に捉える観察用器具
    または機械的支援を行う治具を保持し前記周方向ガイド
    レールに沿って移動可能に、かつ炉内任意周方向位置で
    停止可能に設けられた作業支援アームと、この作業支援
    アームに治具を介して支援され、炉内に吊下されて炉内
    構造物の補修加工を遠隔操作により行う作業機と、前記
    作業支援アームまたは作業機を前記ガイドレールと前記
    周方向ガイドレールとの間で乗り移らせる移装手段とを
    備えたことを特徴とする原子炉内遠隔作業装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の原子炉
    内遠隔作業装置において、ガイドレールは、原子炉の炉
    壁内面と炉心シュラウドとの隙間部に配置されており、
    ガイドレール固定手段は、前記ガイドレールを前記炉心
    シュラウドの上端部に固定する対シュラウド掛止式固定
    装置と、前記ガイドレールの下端部を炉壁とシュラウド
    との間に固定するガイドレール下端部固定アームと、前
    記ガイドレールに沿って移動可能かつ任意高さで停止可
    能な台車に前記炉壁とシュラウドとの間に着脱可能に当
    接する腕部材を設けてなる移動式固定アームとを備えた
    ことを特徴とする原子炉内遠隔作業装置。
JP5216681A 1993-08-31 1993-08-31 原子炉内遠隔作業装置 Pending JPH0763884A (ja)

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Cited By (7)

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