JP5398474B2 - 原子炉内配管作業装置および原子炉内配管作業方法 - Google Patents

原子炉内配管作業装置および原子炉内配管作業方法 Download PDF

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Description

本発明は、原子炉の運転停止時にジェットポンプなどの原子炉内配管の点検、補修等の作業を行なう装置およびその方法に関する。
ここでは、原子炉運転停止時に原子炉圧力容器の上部を開放して原子炉内の水中で行なわれるジェットポンプの溶接線の点検、検査作業を例として説明する。原子炉内水中におけるジェットポンプの溶接線の点検、検査作業は、作業工期短縮、コスト削減のために燃料交換中に並行して行なうことが求められており、作業時間、検査範囲、およびコストの優位性が求められている。
このような原子炉内水中における炉内機器の点検、検査や予防保全を遠隔かつ自動で行なう手法として以下が提案されている。
(1) 燃料交換機または作業台車から検査補修装置を直接移動位置決めする方法
(2) 検査補修装置の位置決めにガイド機構を利用する方法
(3) 検査補修装置の位置決めに炉内移動台車を利用する方法
(4) 検査補修装置の位置決めに遊泳式ビークルを利用する方法
上記(1)に関わる方法として、たとえば特許文献1に記載された方法においては、炉上部に設置された燃料交換機より吊り下げ、直接ジェットポンプ内部に挿入位置決め可能にしている。
上記(2)に関する方法として、たとえば特許文献2に記載された方法においては、取り付け具と位置決め具を炉上部に設置された燃料交換機より吊り下げて組み立てを行ない、位置決め具をガイドにしてジェットポンプ内に補修装置を挿入位置決め可能にしている。
上記(3)に関する方法として、たとえば特許文献3に記載された方法においては、シュラウド上部にシュラウドの周方向に回転可能なテーブルを設け、このテーブルから追尾機構により検査装置の位置決めを可能としている。
上記(4)に関する方法として、たとえば特許文献4に記載された方法においては、ジェットポンプを分解後に、支援用ビークルと検査装置を搭載した検査用ビークルを組み合わせて、ジェットポンプ内部での位置決め検査を行なう。
特開2004−251894号公報 特開平7−55985号公報 特開平8−201568号公報 特開2007−132769号公報
従来、原子炉内の主要構造物の配管であるジェットポンプに対し溶接線の点検や検査は、点検、検査用のアクセス装置を燃料交換機や作業台車の上から作業員が操作し、対象溶接線への位置決めや動作状況の監視などを作業員が直接確認しながら進めている。そのため、作業時間がばらつくとともに遅延を招きやすい状況であった。
さらに、作業工期短縮、コスト削減のためにジェットポンプの点検、検査を燃料交換と同時期に並行して行なうことが求められており、作業時間が短いこと、検査範囲が広いこと、およびコストが低いことが点検、検査を行なう作業システムに必要である。
このようなジェットポンプの点検や検査を遠隔/自動で行なう手法として、特許文献1に記載された技術では、移動や位置決めにワイヤーロープや操作ポールを用いる。しかし、炉上部の燃料交換機や作業台車からワイヤーロープや操作ポールを用いる方法では、点検、検査中も常に燃料交換機や作業台車が必要であり、燃料交換中の並行作業には不向きと考えられる。
また、特許文献2に記載された技術では、検査/補修装置の位置決めに、炉内構造物であるジェットポンプやシュラウド上部などを利用したガイド機構を用いる。しかし、このガイド機構を用いる方法では、検査/補修装置の遠隔/自動の位置決めの効果はあるが、検査/補修装置の検査/補修部位の移動毎に燃料交換機や作業台車が必要であり、燃料交換中の並行作業には不向きと考えられる。
また、特許文献3に記載された技術では、検査/補修装置の位置決めに、シュラウド上部を移動できる走行台車と、鉛直方向に伸びたマストとを組み合わせる。しかし、この走行台車とマストを組み合わせた方法では、装置が大型化し、炉内の設置に多くの時間が必要となる。また、マスト部はシュラウド側面を移動するためジェットポンプの溶接線に対しては適用できないと考えられる。
また、特許文献4に記載された技術では、検査/補修装置の位置決めに、搬送用ビークルを用いる。この搬送用のビークルを用いる手法では、作業装置を設置するために作業台車や天井クレーンが不要で、これらを用いずに任意の箇所に作業装置を位置決め可能であるが、人間の技量に依存する割合が大きいため、作業の信頼性向上や作業時間短縮を阻害してしまう可能性がある。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、原子炉停止中に、ジェットポンプなどの炉内配管の点検や補修などの作業を行なうにあたり、人手を余りかけずに短時間で、しかも作業中にクレーンなどを用いずに広範囲の作業ができるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る原子炉内配管作業装置は、原子炉の運転停止時に、原子炉圧力容器内に配置されている円筒構造物であるシュラウドの上に載置されて、そのシュラウドの上に沿って前記シュラウドの円周方向に走行する水平走行機構と、前記水平走行機構によって円周方向に走行移動して、前記シュラウドに沿って原子炉圧力容器内で上端に開口を有して下方に延設された炉内配管である複数のジェットポンプの上方に少なくとも前記シュラウドの半径方向に位置決めする水平移動ステージと、前記水平移動ステージに取り付けられて、少なくとも前記シュラウドの軸方向に延びた立姿勢をとることができて、少なくとも立姿勢のときに伸縮可能な中空のマストと、少なくとも前記マストが立姿勢のときにそのマストの内部を移動可能で、前記ジェットポンプの内面に近接して作業を行なうプローブと、前記マスト内を貫通して前記プローブに接続されたケーブルと、前記水平移動ステージに取り付けられて、前記マストが立姿勢と横姿勢との間で姿勢の変更を行えるマスト姿勢変更駆動部と、を有し、前記マストが前記横姿勢にあるときに前記水平走行機構が前記シュラウドの上に沿って前記シュラウドの円周方向に走行可能に構成され、前記マストの先端近傍が前記マストの軸方向に対して屈曲しており、前記水平移動ステージが前記ジェットポンプの前記開口の上方に位置決めされた状態で前記マストが前記立姿勢で伸ばされた際に前記マストの先端が前記開口から前記ジェットポンプのインレット管内に挿入されるように構成されていること、を特徴とする。
又、本発明に係る原子炉内配管作業方法は、円筒構造物であるシュラウドと、このシュラウドに沿って配置されて前記シュラウドの上端よりも下方の位置に上端開口を有して下方に延びる炉内配管である複数のジェットポンプとが原子炉圧力容器内に配置された原子炉の運転停止時に、前記ジェットポンプの内面にプローブを近接させて作業を行なう原子炉内配管作業方法であって、前記原子炉圧力容器の上部が開放され、原子炉圧力容器内が水で満たされた状態で、前記原子炉圧力容器の上方から、マストが取り付けられた水平移動ステージを備えた走行機構を搬送して前記シュラウドの上端に載置する搬送載置ステップと、前記搬送載置ステップの後に、前記シュラウドの上端に沿って前記シュラウドの円周方向に、前記マストが取り付けられた水平移動ステージを前記走行機構によって走行移動させる水平走行ステップと、前記水平走行移動ステップの後に、前記水平移動ステージを動作させて前記マストを前記ジェットポンプの上方位置に移動させる水平位置調整ステップと、前記水平位置調整ステップの後に、前記ジェットポンプの上端のインレット管の上端の開口に向けて、前記水平移動ステージに取り付けられた中空のマストを伸ばすマスト延伸ステップと、前記マスト延伸ステップの後に、前記マスト内に配置されてケーブルによって吊り下げられたプローブを前記マストの下端から前記ジェットポンプ内にさらに下降させるプローブ挿入ステップと、を有し、前記マストの先端近傍が前記マストの軸方向に対して屈曲しており、前記水平走行ステップは、前記マストが横姿勢にある状態で行い、前記マスト延伸ステップおよび前記プローブ挿入ステップは、前記マストが立姿勢にある状態で行うこと、を特徴とする。
本発明によれば、原子炉停止中に、ジェットポンプなどの炉内配管の点検や補修などの作業を行なうにあたり、人手を余りかけずに短時間で、しかも作業中にクレーンなどを用いずに広範囲の作業ができる。
本発明に係る原子炉内配管作業装置の一実施形態を原子炉内に設置してプローブをジェットポンプで降下させて展開した状態を示す部分断面立面図である。 図1の原子炉内配管作業装置を矢印II方向から見た側断面図であって、図1よりも広範囲を縮小して示す図である。 図1の原子炉内配管作業装置を拡大して示す部分断面立面図である。 図3の矢印IV方向から見た部分断面側面図である。 図4の原子炉内配管作業装置のマストが縮小した状態を拡大して示す部分断面立面図である。 図5のマストが伸縮する様子を示す模式的立面図であって、(a)はマストが完全に縮小した状態を示す図、(b)は第1内筒が下降した状態を示す図、(c)は第2内筒が下降してマストが延びきった状態を示す図である。 図6(c)のマストの一部を拡大して示す部分立面図である。 図4の原子炉内配管作業装置のケーブル処理装置付近を拡大して示す部分側面図である。 図4の原子炉内配管作業装置のマスト姿勢変更駆動部およびマスト軸回転駆動部付近を拡大して示す部分側断面図である。 図9の矢印X方向から見た部分裏面図である。 図3の原子炉内配管作業装置のマストを縮小した状態で、マスト姿勢を立姿勢と横姿勢に変える動作を示す立面図である。 図11の原子炉内配管作業装置が上部リングの上を走行するときの状況を示す立面図である。 図9の原子炉内配管作業装置のマスト軸回転駆動部付近を拡大して示す部分側断面図である。 図13の矢印XIV方向から見た部分立面図である。 図1の原子炉内配管作業装置のマストがジェットポンプノズルにまで伸びてクランプ機構で固定された状態を拡大して示す部分立断面図である。 図15のマストを矢印XVI方向から見た部分図である。 図11の原子炉内配管作業装置に吊り具を取り付けた状態を示す立面図である。 図17の吊り具のみを示す立面図である。 図18の吊り具を矢印XIX方向から見た側面図である。 図1の原子炉内配管作業装置を把持して水中を遊泳移動する搬送ビークルの例を示す立面図である。 図20の搬送ビークルの平面図である。
以下に、本発明に係る原子炉内配管作業装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る原子炉内配管作業装置の一実施形態を原子炉内に設置してプローブをジェットポンプで降下させて展開した状態を示す部分断面立面図である。図2は図1の原子炉内配管作業装置を矢印II方向から見た側面図であって、図1よりも広範囲を縮小して示す図である。図3は図1の原子炉内配管作業装置を拡大して示す部分断面立面図であり、図4は図3の矢印IV方向から見た部分断面側面図である。
ここに示す原子炉内配管作業装置6は、沸騰水型原子炉の運転停止時に、ジェットポンプ3の溶接線の点検、検査の作業に用いる場合を例として説明する。
図2において、原子炉圧力容器1は軸を鉛直とする円筒状であって、その内部に原子炉圧力容器1と同軸の円筒状の構造物であるシュラウド2が設置されている。シュラウド2の上端にはその円周に沿って上部リング7が配置されている。シュラウド2と原子炉圧力容器1の間の環状部にインレット管15、ディフューザ16を有する複数のジェットポンプ3が配列されている。ジェットポンプ3の上端は上部リング7よりも低い位置にある。シュラウド2の上方には、給水スパジャー4とコアスプレイ配管5が原子炉圧力容器1の内壁に沿って設置されている。
原子炉内配管作業装置6はシュラウド2の上部リング7に設置される。このとき、原子炉は運転停止中であって、原子炉圧力容器1の上蓋(図示せず)およびシュラウド2の上方に設置されるシュラウドヘッドや気水分離器、蒸気乾燥器など(図示せず)は外され、原子炉圧力容器1内は水で満たされている。
原子炉内配管作業装置6には、左右方向(シュラウド2の円周方向)へ水平移動可能な左右移動ステージ8と原子炉圧力容器1側に前後(シュラウド2の半径方向)へ水平移動可能な前後移動ステージ9が配置されている。前後移動ステージ9には、自在に伸縮可能なマスト10が回転機構(マスト姿勢変更駆動部)12および自転軸駆動機構(マスト軸回転駆動部)30を介して取り付けられている。マスト10上部には、ケーブルの送りまたは回収を可能としたケーブル処理装置11が配置されている。
原子炉内配管作業装置6には、周囲の状況を確認するための距離検出センサ70、監視カメラ66および水中ライト67が取り付けられている。
原子炉内配管作業装置6には、左右に2個の車輪17a、車輪17bが配置されており、車輪17aには歯車18を介して駆動モータ19が連結され、駆動モータ19により、上部リング7に沿って左右に走行される。また、原子炉内配管作業装置6には左右に水平移動できる左右移動ステージ8があり、図示しないボールネジに駆動モータ20が接続され、ボールネジの図示しないナットを駆動し、リニアガイド21a、リニアガイド21bで左右水平に移動する。また、左右移動ステージ8の上には前後に水平移動できる前後移動ステージ9があり、図示しないボールネジに駆動モータ22が接続され、ボールネジの図示しないナットを駆動し、リニアガイド23a、リニアガイド23bで前後水平に移動する。
なおここで、マスト10をシュラウド2の円周方向(左右方向)へ水平移動させる方法として、車輪17a、車輪17bの回転による方法と、リニアガイド21a、リニアガイド21bにより左右移動ステージ8を駆動する方法の2通りがある。前者は大きな移動のためのものであって、後者は小さな移動を精密に制御するためのものである。
マスト10は、同軸の筒状体である外筒10a、第1内筒10b、第2内筒10cで構成されている。外筒10aの内側に第1内筒10bが配置され、さらにその内側に第2内筒10cが配置されて、軸方向に互いに抜け出さない範囲で摺動できるようになっている(図5ないし図7を参照して後述する)。第2内筒10cの内部には、検査用センサ24を搭載したプローブ13がケーブル14を介して収納されている。第2内筒10cは屈曲部91があり、プローブ13がこの屈曲部91を通り抜けられるように、プローブ13には関節90が設けられている。
外筒10aにはケーブル処理装置11が設置されており、歯車25付回転ローラ26aと歯車25を介して、駆動モータ27で回転し、ケーブル14を送り出したり引き戻したりする。
外筒10aには、マスト10を立姿勢から横姿勢に回転する回転駆動部12が、接続パイプ28を介して前後移動ステージ9に固定されており、駆動モータ29により回転駆動ができる。また、外筒10aには、マスト10を自転(軸周りに回転)させる自転軸駆動機構(マスト軸回転駆動部)30が配置されており、駆動モータ31により、回転駆動ができる。上記のセンサやモータの各ケーブルは図示しないケーブル中継ボックスを介して複合ケーブル32により、図示しないオペレーションフロアに設置された制御盤に接続し、遠隔制御ができる。
なお、符号28、29はマスト10の軸を回転方向に移動させる接続パイプ、駆動モータである。
図5は、この原子炉内配管作業装置6のマスト10が縮小した状態を拡大して示す部分断面立面図である。また、図6はこのマスト10が伸縮する様子を示す模式的立面図であって、(a)はマストが完全に縮小した状態を示す図、(b)は第1内筒10bが下降した状態を示す図、(c)は第2内筒10cが下降した状態を示す図である。さらに図7は、このマスト10の一部を拡大して示す部分立面図である。
マスト10が伸びるときは、図6(a)から図6(b)、図6(c)に示すように順次動作し、内部にプローブ13を収納した状態でジェットポンプ3まで移動することが可能である。
図5において、第2内筒10cの上端部内面には固定リング35が配置されており、プローブ13のケーブル14に固定されたリング状の金具36と接触するようになっている。また、外筒10aには、ケーブル処理装置11と連結するパイプ37が配置されている。
マスト10を伸ばすには、ケーブル処理装置11(図4など参照)により、プローブ13のケーブル14を送り出すと、プローブ13の自重によって、ケーブル14に取り付けられたリング状の金具36が下降し、リング状の金具36に載っていた第2内筒10cの固定リング35も下降し、第1内筒10bと第2内筒10cが外筒10a内から同時に下降し、さらにケーブル14を送り出すと、第1内筒10bが外筒10aに固定され第2内筒10cとプローブ13が下降する。
マスト10の伸縮構造の具体例を、図7を参照して説明する。図7は、第1内筒10b内で上下方向(軸方向)に摺動可能な第2内筒10cが最も下方へ移動した状態(伸びきった状態)を示している。
第1内筒10bの下端近くの内側に、第1内筒10bの内面に沿って軸方向に伸びる第1キー60が複数のボルト61によって固定されている。ボルト61の頭部は第1内筒10bの外側面から突出していないので、外筒10aと第1内筒10bとの摺動の妨げにならない。第2内筒10cの外側面には、第1キー60を収容しながら第1キー60が軸方向に摺動可能な軸方向に延びる第1キー溝62が形成されている。図7の状態では、第1キー60の上端と第1キー溝62の上端とが接触し、第2内筒10cは、この第1キー60を介して第1内筒10bによって吊り下げられている。
第2内筒10cの上端近くの内部に、固定リング35がボルト63によって固定されている。ボルト63の頭部は第2内筒10cの外側面から突出していないので、第1内筒10bと第2内筒10cとの摺動の妨げにならない。固定リング35は、水平方向に広がる円板であって、中央に貫通孔64が形成されている。
ケーブル14は、貫通孔64を貫通し、貫通孔64の下方でプローブ13に接続されている。プローブ13は貫通孔64を通り抜けられない形状になっている。
図7に示す状態から、ケーブル14を引き上げると、プローブ13が引き上げられてプローブ13が固定リング35の下面に達する。その状態からさらにケーブル14を引き上げると、固定リング35が押し上げられるので、第2内筒10cがプローブ13とともに上昇し、第1キー60に対して第1キー溝62が摺動する。さらにケーブル14が引き上げられて第2内筒10cが上昇すると、第1キー溝62の下端(図示せず)と第1キー60の下端が接触し、さらに第2内筒10cが上昇すると、第1キー溝62の下端が第1キー60の下端を押し上げることによって、第1内筒10bが第2内筒10cとともに上昇する。
第1キー60の反対側の第1内筒10bの外周面には、軸方向に延びる第2キー溝65が形成されている。外筒10aの内面に沿って第2キー(図示せず)が固定されている。
第1キー60に沿って第1キー溝62が摺動するのと同様に、第2キーに沿って第2キー溝65が摺動でき、外筒10a内で第1内筒10bが摺動できる。
図8はこの実施形態の原子炉内配管作業装置6のケーブル処理装置付近を拡大して示す部分側面図である。図8において、プローブ13のケーブル14は回転ローラ26aとガイドローラ39aの間、および、回転ローラ26bとガイドローラ39bの間を通過するように配置されている。回転ローラ26aには歯車25が配置され、歯車25には図示しない歯車を介して駆動モータ27が取り付けられている。回転ローラ26aはタイミングプーリ38aと結合され、回転ローラ26bはタイミングプーリ38bと結合されている。タイミングプーリ38aとタイミングプーリ38bとはタイミングベルト137によって連動する。駆動モータ27を駆動することにより、回転ローラ26aと回転ローラ26bを同時に回転することが可能である。
また、回転ローラ26aと回転ローラ26bの上部にはケーブル14を挟み込むようにガイドローラ39a、ガイドローラ39bを配置し調整ボルト40aと調整ボルト40bにより押付け力の調整が可能である。
上記の構成により、ケーブル処理装置11で安定したケーブル14の引き上げと繰り出しが可能である。
また、ケーブル処理装置11で、ケーブル14の繰り出し量が確認できるように、ケーブル14に直接触れるように、回転ローラ41を配置し、回転ローラ41に回転式の距離計測センサ42を取り付け、ケーブル14の繰り出し量を制御することが可能である。
図9は、この実施形態の原子炉内配管作業装置6のマスト姿勢変更駆動部およびマスト軸回転駆動部付近を拡大して示す部分側断面図であり、図10は図9の矢印X方向から見た部分裏面図である。図9および図10において、円筒状のギアボックスのギア(内歯歯車)43に歯車44を介して駆動モータ29が配置されている。また、ギア43に接続された接続パイプ28がマスト10に配置された自転軸駆動機構30に固定されている。マスト10の軸の接続パイプ28を中心とした回転は、駆動モータ29を駆動しギア43と接続パイプ28を回転することにより可能である。
図11はこの実施形態における原子炉内配管作業装置6のマスト10を縮小した状態で、マスト姿勢を立姿勢と横姿勢に変える動作を示す立面図である。図11において、回転駆動部12を回転することにより、マスト10の姿勢を変えることが可能である。マスト10を横姿勢にすることで、原子炉内配管作業装置6の重心を低く抑えることが可能となり、搬送時の姿勢を安定させることが可能である。
図12はこの実施形態における原子炉内配管作業装置6が上部リング7に沿って走行するときの状況を示す立面図である。図12において、原子力プラントによっては、シュラウド2にタイロッド44または図示しないLPCI(低圧注水系)カップリングが配置されている。そのため、仮にマスト10を立姿勢にしたままでこの原子炉内配管作業装置6をシュラウド2の上端の上部リング7に沿って走行させると、マスト10がタイロッド44に干渉することになる。この実施形態では、回転駆動部12を回転して、マスト10を横姿勢にすることで、タイロッド44を回避して上部リング7の上面に沿って全周を移動することができる。
図13は、この実施形態における原子炉内配管作業装置6のマスト軸回転駆動部付近を拡大して示す部分側断面図である。また、図14は図13の矢印XIV方向から見た部分立面図である。図13および図14において、円筒状の外筒10aの外側には、リング形状のギア45が固定されている。また、筒状のパイプ46が、ベアリング47aとベアリング47bを介して筒状のパイプ48の間に配置され、パイプ48には駆動モータ31のケーシングが固定されている。駆動モータ31の軸は、歯車49を介してギア45と接続されている。マスト10の自転旋回(軸周り回転)は、駆動モータ31を駆動し、ギア45を回転し、パイプ46を回転することにより可能である。
マスト10を自転旋回することにより、第2内筒10cの曲がった先端部をジェットポンプ3の開口部へ位置合わせが可能となる。
図15は、この実施形態の原子炉内配管作業装置6のマスト10がジェットポンプ3を構成するジェットポンプノズル50にまで伸びてクランプ機構52で第2内筒10cの先端部を固定した状態を拡大して示す部分立断面図である。図16は図15のマストを矢印XVI方向から見た部分図である。図15および図16において、第2内筒10cの先端部は、プローブ13がジェットポンプ3のジェットポンプノズル50へ繰り出すために一定の傾斜を設けてある。さらに、第2内筒10cの先端部をジェットポンプノズル50へ挿入し固定するために、距離検出センサ51と、図示しない監視カメラと水中ライトとシリンダ駆動するクランプ機構52が設置されている。
マスト10の第2内筒10cを降下し、監視カメラ66でジェットポンプノズル50を確認しながら距離検出センサ51でノズル50の位置を検出しクランプ機構52で固定することにより、安定したプローブ13の挿入または回収を行なうことが可能である。
次に、原子炉運転停止時に原子炉内配管作業装置6を原子炉圧力容器1内に搬送してシュラウド2の上部リング7に載置する工程と、そのための装置について説明する。前述のように、原子炉運転停止時に、原子炉圧力容器1の上蓋およびシュラウドヘッドは開放され、原子炉圧力容器1内は水で満たされている。その状態で、原子炉格納容器内のオペレーションフロアからクレーン(天井クレーンやホイストなど)と吊り具を用いて原子炉内配管作業装置6を吊り下ろして上部リング7に載置する。
図17は原子炉内配管作業装置6に吊り具53を取り付けた状態を示す立面図である。図18はその吊り具53のみを示す立面図であり、図19は図18の吊り具53を矢印XIX方向から見た側面図である。
図17に示すように、原子炉内配管作業装置6に吊り具53を取り付けるとき、原子炉内配管作業装置6のマスト10は横姿勢の状態にある。マスト10をまたぐようにして吊り具53のフレーム54が配置される。フレーム54は、マスト10に沿って水平に延びる梁部75と、梁部75の両端から下方に延びる脚部76とを有し、脚部76の下端には、横方向にシリンダ軸が摺動可能なシリンダ55a、55bが取り付けられている。原子炉内配管作業装置6の走行車輪17a、17bの近くに吊り部57a、57bが固定されている。
フレーム54の梁部75の中央上部には吊り金具56が固定されている。原子炉内配管作業装置6に吊り具53を取り付けるとき、シリンダ55a、55bのシリンダ軸を摺動させてシリンダ軸と吊り部57a、57bとを係合させる。その状態で、吊り金具56を原子炉格納容器内のクレーン(天井クレーンやホイストなど)で吊り下げることにより、原子炉内配管作業装置6を原子炉圧力容器1内の水中で搬送できる。
この原子炉内配管作業装置6を用いて、原子炉内配管の作業を行なう場合、まず、原子炉内配管作業装置6が、吊り具53を用いた搬送手段により、シュラウド2の上部リング7に設置される。
その後、車輪17a、車輪17bを用いて、上部リング7に沿って原子炉内配管作業装置6を走行させる。その後にマスト10を立姿勢に変更し、さらに、左右移動ステージ8および前後移動ステージ9の動作により、マスト10の水平方向の位置決めを行なう。その後、ケーブル処理装置11によってケーブル14を繰り出してマスト10を下方に伸ばし、マスト10の下端部をジェットポンプノズル50の開口部に、クランプ機構52によって固定する。
マスト10の下端部をクランプ機構52によって固定した後にさらにケーブル処理装置11によってケーブル14を繰り出すことによって、マスト10の内部に収納されていたプローブ13をジェットポンプ3内に降下させ、その後、プローブ13を、たとえばジェットポンプ3のインレット管15とディフューザ16内に位置決めする。このときの状況の例を図1に示している。
その後、プローブ13を駆動して、プローブ13に搭載した検査用センサ24(図4参照)により溶接線の点検、検査を行なう。プローブ13に搭載するものとしては、検査用センサ24に限らず、たとえば、プローブ13にレーザピーニングヘッドを搭載することにより予防保全作業を行なうこともでき、また、溶接ヘッドを搭載することにより補修作業を行なうこともできる。
原子炉圧力容器1内には、シュラウド2の外側に複数のジェットポンプ3が配列されている。したがって、一つのジェットポンプ3についてプローブ13による作業が終了した後は、原子炉内配管作業装置6を引き上げることなく、上部リング7に載置したままで、車輪17a、車輪17bを用いて上部リング7に沿って走行させ、また、左右移動ステージ8および前後移動ステージ9の動作により水平に移動させて、次の作業対象となるジェットポンプ3位置に移動させ、そこでマスト10を伸ばしてプローブ13による作業を行なう。
以上説明した実施形態による原子炉内配管の作業装置によれば、燃料交換中にジェットポンプ3の溶接線の点検、検査などの作業を行なうにあたり、点検、検査中において天井クレーンや作業台車を使用することなく、プローブ13によって全数のジェットポンプ内面溶接線の点検、検査などの作業が可能となる。また、装置の初期位置決めが、遠隔、自動で可能となり、人手作業を削減するとともに時間を短縮することができる。その結果、定期点検工程の短縮とコスト低減に寄与することができる。
原子炉内配管作業装置6の底部または側部に、監視用カメラ66と水中ライト67を配備していることにより、原子炉内配管作業装置6をシュラウド2の上部リング設置における周辺機器との干渉と設置状態の確認ができる。
以上説明した実施形態の原子炉内配管作業装置によれば、作業の信頼性の向上と設置作業に必要な作業人数を削減できるとともに、作業時間を短縮できるので工程短縮にも寄与する。
上記実施形態において、原子炉内配管作業装置6の底部の位置に距離検出センサ70を配置し、シュラウド2に設置されたレグ(突起物)の位置を検出し、原子炉内配管作業装置6の原点位置を決定することもできる。シュラウド2のレグとジェットポンプ3は等間隔で配置されていることから、位置が確認可能であり、原子炉内配管作業装置6の移動量を制御することにより、ジェットポンプ3の初期位置合わせが可能となる。
このような原子炉内配管作業装置6による原子炉内配管の作業では、作業の信頼性の向上と点検検査に移動時の必要な作業人数を削減できるとともに、作業時間を短縮できるので、工程短縮にも寄与する。また、原子炉内配管作業装置6の移動距離に誤差が発生しても、近傍にあるシュラウド2のレグを利用して、再度原点位置の設定が可能となる。
つぎに、上記原子炉内配管作業装置6を原子炉圧力容器1内で搬送してシュラウド2の上部リング7に載置する工程において、図17ないし図19に示す吊り具53を用いず、水中を遊泳する搬送ビークルを利用する例について説明する。
図20は上記原子炉内配管作業装置6を把持して水中を遊泳移動する搬送ビークル80の例を示す立面図である。また、図21は図20の搬送ビークル80の平面図である。搬送ビークル80は、その上端部に吊り金具81を有し、下端部に掴み部82を有する。掴み部82にはシリンダ87が取り付けられ、原子炉内配管作業装置6を直接把持することができる。また、たとえば図18および図19に示す吊り具53を介して、原子炉内配管作業装置6を間接的に把持するものであってもよい。
搬送ビークル80は、上下方向に移動するための鉛直ファン83と、水平方向に移動、および水平面内で方向転換するための水平ファン84とを有する。鉛直ファン83および水平ファン84は、それぞれ、鉛直モータ85および水平モータ86によって駆動される。
搬送ビークル80は原子炉内配管作業装置6を把持した状態で水中を遊泳できるものであって、これにより、搬送ビークル80および原子炉内配管作業装置6が水中にある間は、クレーンなどを用いずに原子炉内配管作業装置6をシュラウド2の上部リング7に載置することができる。
搬送ビークル80をオペレーションフロアから原子炉圧力容器1内の水中に入れるためには、クレーンなど(図示せず)により吊り金具81を吊ればよい。
搬送ビークル80を利用することにより、天井クレーンを使用せずに吊り具53および原子炉内配管作業装置6とプローブ13の原子炉圧力容器1内での設置や移動が可能となり、定期点検作業における他の原子炉内作業と干渉することなくジェットポンプ3の点検、検査などの作業を実施することができる。
1…原子炉圧力容器
2…シュラウド(円筒構造物)
3…ジェットポンプ(炉内配管)
4…給水スパジャー
5…コアスプレイ配管
6…移動式検査補修装置支援システム
7…上部リング
8…左右移動式ステージ(水平移動ステージ)
9…前後移動式ステージ(水平移動ステージ)
10…マスト、10a…外筒、10b…第1内筒、10c…第2内筒
11…ケーブル処理装置
12…回転駆動部(マスト姿勢変更駆動部)
13…検査補修プローブ
14…ケーブル
15…インレット管
16…ディフューザ
17a,17b…車輪
18…歯車
19…駆動モータ
20…駆動モータ
21a,21b…リニアガイド
22…駆動モータ
23a,23b…リニアガイド
24…検査用センサ
25…歯車
26a,26b…回転ローラ
27…駆動モータ
28…接続パイプ
29…駆動モータ
30…自転軸駆動機構(マスト軸回転駆動部)
31…駆動モータ
32…複合ケーブル
33a,33b…溝
34…ストッパー用ボルト
35…固定リング
36…金具
37…パイプ
38a,38b…タイミングプーリ
39a,39b…ガイドローラ
40a,40b…調整ボルト
41…回転ローラ
42…距離計測センサ
43…ギア
44…歯車
45…ギア
46…パイプ
47a,47b…ベアリング
48…パイプ
49…歯車
50…ジェットポンプノズル
51…距離検出センサ
52…クランプ機構
53…吊り具
54…フレーム
55a,55b…シリンダ
56…吊り金具
57a,57b…吊り部
60…第1キー
61…ボルト
62…第1キー溝
64…貫通孔
65…第2キー溝
66…監視カメラ
67…水中ライト
70…距離検出センサ(突起物距離センサ)
75…梁部
76…脚部
80…搬送ビークル
81…吊り金具
82…掴み部
83…鉛直ファン
84…水平ファン
85…鉛直モータ
86…水平モータ
90…関節部
91…屈曲部
137…タイミングベルト

Claims (11)

  1. 原子炉の運転停止時に、原子炉圧力容器内に配置されている円筒構造物であるシュラウドの上に載置されて、そのシュラウドの上に沿って前記シュラウドの円周方向に走行する水平走行機構と、
    前記水平走行機構によって円周方向に走行移動して、前記シュラウドに沿って原子炉圧力容器内で上端に開口を有して下方に延設された炉内配管である複数のジェットポンプの上方に少なくとも前記シュラウドの半径方向に位置決めする水平移動ステージと、
    前記水平移動ステージに取り付けられて、少なくとも前記シュラウドの軸方向に延びた立姿勢をとることができて、少なくとも立姿勢のときに伸縮可能な中空のマストと、
    少なくとも前記マストが立姿勢のときにそのマストの内部を移動可能で、前記ジェットポンプの内面に近接して作業を行なうプローブと、
    前記マスト内を貫通して前記プローブに接続されたケーブルと、
    前記水平移動ステージに取り付けられて、前記マストが立姿勢と横姿勢との間で姿勢の変更を行えるマスト姿勢変更駆動部と、
    を有し、
    前記マストが前記横姿勢にあるときに前記水平走行機構が前記シュラウドの上に沿って前記シュラウドの円周方向に走行可能に構成され、
    前記マストの先端近傍が前記マストの軸方向に対して屈曲しており、前記水平移動ステージが前記ジェットポンプの前記開口の上方に位置決めされた状態で前記マストが前記立姿勢で伸ばされた際に前記マストの先端が前記開口から前記ジェットポンプのインレット管内に挿入されるように構成されていること、を特徴とする原子炉内配管作業装置。
  2. 前記マストが立姿勢のときに前記マストの上部に相当する位置に取り付けられて前記ケーブルに対して引き上げ動作および繰り出し動作を行なうケーブル処理装置をさらに有し、
    前記マストは、前記水平移動ステージに取り付けられた外筒と、この外筒の内側で同軸に重なって外筒位置から下方に摺動可能な少なくとも一つの内筒とを備え、
    前記マストの最下端となる前記内筒が前記マストの軸方向に対して屈曲し、
    前記マストが縮んだ状態では、前記ケーブルが引き上げられ、前記プローブが前記ケーブル処理装置側に引き寄せられていて、このプローブは前記内筒内にあって、このプローブによって前記内筒が前記ケーブル処理装置側に押し上げられており、
    前記マストが前記立姿勢で前記マストが縮んでいる状態から、前記ケーブル処理装置が前記ケーブルを繰り出すことにより、前記マストの内筒およびプローブの自重によって、前記プローブが前記内筒に収納されたまま前記内筒およびプローブが下降してマストが順次伸び、加えて、前記マストの先端が前記ジェットポンプに挿入された状態でさらに前記ケーブルを繰り出すことで前記プローブが自重によって前記内筒から前記ジェットポンプに送り込まれ、
    前記マストが前記立姿勢で伸びているときに、前記ケーブル処理装置が前記ケーブルを引き上げることによって前記プローブが引き上げられて前記内筒内に引き込まれ、さらに前記ケーブルを引き上げることによって前記内筒がプローブによって押し上げられて前記マストが縮むように構成され
    前記ケーブル処理装置は前記ケーブルの繰り出し量を計測するセンサを備えること、
    を特徴とする請求項1に記載の原子炉内配管作業装置。
  3. 前記マストの先端近くに固定されて、前記マストが伸びた状態で前記ジェットポンプの上端の開口近くの部分に着脱可能なクランプ機構をさらに有すること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の原子炉内配管作業装置。
  4. 前記マストの先端近くに取り付けられて、前記ジェットポンプの上端の開口との距離を検出するジェットポンプ距離センサをさらに有すること、を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の原子炉内配管作業装置。
  5. 前記マストをその長手方向の軸の周りに回転させるマスト軸回転駆動部をさらに有すること、を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の原子炉内配管作業装置。
  6. 前記ケーブル処理装置は、
    前記ケーブルをはさみ込む少なくとも2個のローラと、
    前記ローラを回転駆動してその回転を制御する駆動制御部と、
    前記ケーブルの移動量を計測し、そのケーブルの移動量に基づいて前記プローブの位置を計測する位置計測部と、
    を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の原子炉内配管作業装置。
  7. 前記水平移動ステージに取り付けられて、当該水平移動ステージが前記シュラウドの上に載置された状態を監視するための目視カメラをさらに有すること、を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の原子炉内配管作業装置。
  8. 前記水平移動ステージに取り付けられて、前記シュラウドの上に配置された突起物を検出してその突起物との距離を検出する突起物距離センサと、
    前記突起物距離センサの出力に基づいて前記シュラウドの上における前記水平移動ステージの位置を設定する手段と、
    をさらに有すること、を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の原子炉内配管作業装置。
  9. 円筒構造物であるシュラウドと、このシュラウドに沿って配置されて前記シュラウドの上端よりも下方の位置に上端開口を有して下方に延びる炉内配管である複数のジェットポンプとが原子炉圧力容器内に配置された原子炉の運転停止時に、前記ジェットポンプの内面にプローブを近接させて作業を行なう原子炉内配管作業方法であって、
    前記原子炉圧力容器の上部が開放され、原子炉圧力容器内が水で満たされた状態で、前記原子炉圧力容器の上方から、マストが取り付けられた水平移動ステージを備えた走行機構を搬送して前記シュラウドの上端に載置する搬送載置ステップと、
    前記搬送載置ステップの後に、前記シュラウドの上端に沿って前記シュラウドの円周方向に、前記マストが取り付けられた水平移動ステージを前記走行機構によって走行移動させる水平走行ステップと、
    前記水平走行移動ステップの後に、前記水平移動ステージを動作させて前記マストを前記ジェットポンプの上方位置に移動させる水平位置調整ステップと、
    前記水平位置調整ステップの後に、前記ジェットポンプの上端のインレット管の上端の開口に向けて、前記水平移動ステージに取り付けられた中空のマストを伸ばすマスト延伸ステップと、
    前記マスト延伸ステップの後に、前記マスト内に配置されてケーブルによって吊り下げられたプローブを前記マストの下端から前記ジェットポンプ内にさらに下降させるプローブ挿入ステップと、
    を有し、
    前記マストの先端近傍が前記マストの軸方向に対して屈曲しており、
    前記水平走行ステップは、前記マストが横姿勢にある状態で行い、
    前記マスト延伸ステップおよび前記プローブ挿入ステップは、前記マストが立姿勢にある状態で行うこと、
    を特徴とする原子炉内配管作業方法。
  10. 前記搬送載置ステップでは、前記マストが水平に延びた横姿勢の状態でそのマストが取り付けられた前記水平移動ステージを、前記原子炉圧力容器の上方に配置されたクレーンから吊り下げて前記水平移動ステージを搬送して前記シュラウドの上端に載置すること、を特徴とする請求項9に記載の原子炉内配管作業方法。
  11. 前記搬送載置ステップでは、前記マストが水平に延びた横姿勢の状態でそのマストが取り付けられた前記水平移動ステージを、前記原子炉圧力容器の上方から、水中を遊泳可能な遊泳ビークルで保持して前記水平移動ステージを搬送して前記シュラウドの上端に載置すること、を特徴とする請求項9に記載の原子炉内配管作業方法。
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