JP4901543B2 - 配管内作業装置および配管内作業方法 - Google Patents

配管内作業装置および配管内作業方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4901543B2
JP4901543B2 JP2007077028A JP2007077028A JP4901543B2 JP 4901543 B2 JP4901543 B2 JP 4901543B2 JP 2007077028 A JP2007077028 A JP 2007077028A JP 2007077028 A JP2007077028 A JP 2007077028A JP 4901543 B2 JP4901543 B2 JP 4901543B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
travel drive
drive unit
work
rotation support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007077028A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008229824A (ja
Inventor
光明 島村
裕 戸賀沢
剛 前原
康弘 湯口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2007077028A priority Critical patent/JP4901543B2/ja
Priority to TW097110092A priority patent/TWI360136B/zh
Priority to US12/053,061 priority patent/US8157922B2/en
Publication of JP2008229824A publication Critical patent/JP2008229824A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4901543B2 publication Critical patent/JP4901543B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B5/00Machines or devices designed for grinding surfaces of revolution on work, including those which also grind adjacent plane surfaces; Accessories therefor
    • B24B5/36Single-purpose machines or devices
    • B24B5/40Single-purpose machines or devices for grinding tubes internally
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K37/00Auxiliary devices or processes, not specially adapted to a procedure covered by only one of the preceding main groups
    • B23K37/02Carriages for supporting the welding or cutting element
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B39/00Burnishing machines or devices, i.e. requiring pressure members for compacting the surface zone; Accessories therefor
    • B24B39/02Burnishing machines or devices, i.e. requiring pressure members for compacting the surface zone; Accessories therefor designed for working internal surfaces of revolution
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C17/00Monitoring; Testing ; Maintaining
    • G21C17/017Inspection or maintenance of pipe-lines or tubes in nuclear installations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2101/00Articles made by soldering, welding or cutting
    • B23K2101/04Tubular or hollow articles
    • B23K2101/06Tubes
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C15/00Cooling arrangements within the pressure vessel containing the core; Selection of specific coolants
    • G21C15/24Promoting flow of the coolant
    • G21C15/243Promoting flow of the coolant for liquids
    • G21C15/25Promoting flow of the coolant for liquids using jet pumps
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)

Description

本発明は、配管の内面の洗浄、点検、検査、予防保全、補修などの作業を行う配管内作業装置および配管内作業方法に関する。
本発明は、例えば、沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器内に設置されたジェットポンプの配管内面の洗浄、点検、検査、予防保全、補修などの作業を行う配管内作業装置および配管内作業方法に関する。特に沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器内に設置されたジェットポンプの溶接線に対して所要の作業を行う配管内作業装置および配管内作業方法に関する。
沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器内に設置されたジェットポンプ内の配管内面の洗浄、点検、検査、予防保全、補修などの作業においては、放射線下での作業を要し、また、人がアクセスできず作業環境が確保できないことなどから、作業工数削減、作業時間短縮のためにジェットポンプのインレットミキサを取外さずに、配管内作業装置を送り込み点検、検査作業を行う方式(非分解点検)が提案されている。
公知技術では、半径方向に展開可能な複数のアームで配管内作業装置を固定し配管内面に保持する構造を有する配管内作業装置、また、これを用いる配管内作業方法が殆どである。
このようなジェットポンプ内の点検、検査装置の例として、細長い筐体の配管内作業装置から複数のアームを半径方向に展開して配管内で位置保持を行う配管内作業装置、また、これを用いる配管内作業方法が提案されている(例えば特許文献1や特許文献2参照)。
特許文献1において、配管内面の掻き取り器と吸引口からなる作業ユニットの位置決めをするために、エアシリンダにより駆動される一対のアームを配管内面に展開する構造を採用している。
また、特許文献2において、配管内面で作業デバイスの位置決めをするために、エアシリンダで駆動する3本のアームを配管内面に展開して配管内作業装置を固定している。そして配管内作業装置下部のリンク機構や多関節アームにより作業デバイスを配管内面へ移動して保持している。
さらに、特許文献3において、細長い筐体から複数の案内アームを半径方向に展開して配管内で位置保持を行う配管内作業装置が提案されている。この例では、機械的に展開する3脚の先端に検出器を配置しており、配管内部で3方向に展開して固定する。その後にケーブルを固定側として配管内部で回転する。下端に姿勢安定化のための錘を連結しており、軸心と平行に設置することが可能である。
特開2001−281386号公報 特開2001−159696号公報 特開2001−65778号公報
上述したように、配管内面に配管内作業装置を固定する構造は、複数のアームを半径方向に展開して配管内面に押付けて固定する構造が殆どである。
このような固定構造を有する配管内作業装置では、複数のアームの先端が配管内面に接する点を含む面の法線と配管軸心との平行度がくずれて斜めになると、配管の周方向に沿うための旋回面が斜めにずれてしまい、点検センサが水平溶接線からずれてしまうので所望の点検、検査ができないという課題があった。
また、配管内作業装置の軸心のずれを矯正するために装置全体を引上げまたは引き下げると配管と配管内作業装置の相対的な上下位置がずれてしまったり、点検センサが水平溶接線からずれてしまうので所望の点検、検査ができない。このようなずれを補正して点検センサを配管内面に対して円周方向に沿わせるためには、多自由度の多関節アームが必要になり、配管内作業装置の構造が複雑になり大型化してジェットポンプのノズルとスロートの間の開口部を通過できなくなるという課題があった。
さらに、配管内作業装置の部品点数が増加すれば故障リスクも増大する傾向がある。そうなると、配管内作業装置に異常が生じてアームが閉じなくなると、ジェットポンプのノズルとスロートの間の開口部から配管内作業装置の回収が不可能となる危険性が高く、また、配管内作業装置の回収が可能であってもジェットポンプのノズルやスロートを損傷させる可能性が高い。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものである。
本発明は、配管を取り外すことなく、配管内面を精度良く正確に移動可能で、配管内の洗浄、点検、検査、予防保全、補修などの作業において、配管を損傷させることなく、安全、確実に実施できる簡易な構成、構造の配管内作業装置および配管内作業手段の提供を目的とする。
また、本発明の他の目的は、作業環境の悪い配管内に作業者をアクセスさせることなく、配管内の洗浄、点検、検査、予防保全、補修などの作業において配管を損傷させることなく、配管内への着脱作業や配管内からの回収作業を安全、容易に実施できる配管内作業装置および配管内作業手段の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、縦配管内面の洗浄、点検、検査、予防保全、補修などの作業を行う配管内作業装置において、前記配管の内面に接地されて、移動可能な第一走行駆動部と、前記第一走行駆動部よりも低い位置で前記配管の内面に接地されて、移動可能な第二走行駆動部と、前記第一走行駆動部および前記第二走行駆動部のうち少なくとも1つに設けられた前記作業を行う作業装置と、前記第一走行駆動部および前記第二走行駆動部それぞれに旋回可能に設けられた第一回転支持機構部および第二回転支持機構部と、前記第一回転支持機構部および前記第二回転支持機構部を介して、前記前記第一走行駆動部および前記第二走行駆動部をそれぞれ揺動可能に連結し、かつ、前記第一走行駆動部および前記第二走行駆動部の接地点の相対距離が前記縦配管の内径よりも大きくなるような長さを有する連結機構と、前記第一走行駆動部に接続された第一吊り下げ装置と、前記第二回転支持機構部に接続された第二吊り下げ装置と、を備え、前記第一走行駆動部および前記第二走行駆動部を前記縦配管の内面に挿入可能とし、前記第一走行駆動部および前記第二走行駆動部によって前記作業装置をこの縦配管の内面に沿って円周方向に移動可能に構成したことを特徴とする配管内作業装置を提供する。
また、本発明では、縦配管内面の作業を行う配管内作業装置において、前記配管の内面に接地されて、移動可能な2つの走行駆動部と、前記走行駆動部のうち少なくとも1つに設けられた前記作業を行う作業装置と、前記走行駆動部に旋回可能に設けられた回転支持機構部と、前記回転支持機構部を介して、2つの前記走行駆動部をそれぞれ揺動可能に連結し、かつ、これら2つの走行駆動部の接地点の相対距離が前記縦配管の内径よりも大きくなるような長さを有する連結機構と、前記一方の走行駆動部および他方の走行駆動部の回転支持機構部に接続された2つの吊り下げ装置と、前記回転支持機構部に設けたタイミングプーリと、前記連結機構を共にして対置する前記タイミングプーリにかかるタイミングベルトと、を備え、2つの前記走行駆動部を前記縦配管の内面に挿入可能とし、これら2つの走行駆動部によって前記作業装置をこの縦配管の内面に沿って円周方向に移動可能であり、特前記一方のタイミングプーリの中心まわりに前記連結機構が回転したときに、他方の前記タイミングプーリの自転角度が前記連結機構の回転角度に等しくなることを利用して、前記走行駆動部それぞれの相対的な姿勢を平行に保ったまま展開することを特徴とする配管内作業装置を提供する。
また、本発明では、縦配管内側の洗浄、点検、検査、予防保全、補修などの作業を行う配管内作業装置において、前記配管内面に接地されて、移動可能な3つ以上の走行駆動部と、前記走行駆動部のうち少なくとも1つに設けられた前記作業を行う作業装置と、前記走行駆動部に旋回可能に設けられた回転支持機構部と、前記回転支持機構部を介して、前記走行駆動部を2つずつ揺動可能に連結して、前記全ての走行駆動部を連設する連結機構と、前記連結機構で連結された前記走行駆動部のうち、一方の端に配置する走行駆動部および他端に配置する走行駆動部に設けられた回転支持機構に接続された吊り下げ装置とを備え、前記連結機構の長さは、前記配管長手方向中心軸に略直交する投影面上に前記走行駆動部の前記配管内面接地点の描く多角形が、この投影面上の配管中心点を内包するよう構成され、前記走行駆動部を前記縦配管の内面に挿入可能とし、これらの走行駆動部によって前記作業装置をこの縦配管の内面に沿って円周方向に移動可能に構成したことを特徴とする配管内作業装置を提供する。
さらに、本発明に係る実施形態では、横配管内面の洗浄、点検、検査、予防保全、補修などの作業を行う配管内作業装置において、前記配管内面に接地されて、移動可能な3つ以上の走行駆動部と、前記走行駆動部のうち少なくとも1つに設けられた前記作業を行う作業装置と、前記走行駆動部に旋回可能に設けられた回転支持機構部と、前記回転支持機構部を介して、前記走行駆動部を2つずつ揺動可能に連結して、前記全ての走行駆動部を連設する連結機構とを備え、前記連結機構の長さは、前記配管長手方向中心軸に略直交する投影面上に前記走行駆動部の前記配管内面接地点の描く多角形が、この投影面上の配管中心点を内包するよう構成され、これらの走行駆動部によって前記作業装置をこの横配管内面に沿って円周方向に移動可能に構成したことを特徴とする配管内作業装置を提供する。
上記の他に、本発明では、縦配管内面の洗浄、点検、検査、予防保全、補修などの作業を行う配管内作業方法において、前記縦配管の内側の所定の対象部位に前記配管内作業装置を準備する準備工程と、前記作業装置を配管の対象部位の近傍へ固定する固定工程と、前記対象部位の前記作業を行う作業工程と、を備えることを特徴とする配管内作業方法を提供する。
本発明によれば、配管を取り外すことなく、配管内面を精度良く正確に移動可能で、配管内の洗浄、点検、検査、予防保全、補修などの作業において、配管を損傷させることなく、安全、確実に実施できる簡易な構成、構造の配管内作業装置および配管内作業手段が提供できる。
また、作業環境の悪い配管内に、作業者をアクセスさせることなく、配管内の洗浄、点検、検査、予防保全、補修などの作業において配管を損傷させることなく、配管内への着脱作業や配管内からの回収作業を安全、容易に実施できる配管内作業装置および配管内作業方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
本発明に係る配管内作業装置1の第1実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態における配管内作業装置の構成、形状を示す正面図および平面図である。
図1(A)に示すように、本実施形態の配管内作業装置1は、走行車輪4a、4bをそれぞれ有し、配管中心軸が略縦方向に配置された配管(縦配管)2の内面上を円周方向に移動可能な走行駆動部3a、3bと、例えば非接触で配管内の亀裂の超音波探傷が可能なフェーズドアレイUTプローブなどの作業装置5と、走行駆動部3aに設けられた回転支持機構9aと、走行駆動部3bに設けられた回転支持機構9bと、対応する走行駆動部3a、3bをそれぞれ回転支持機構9a、9bを介して揺動可能に、かつ、走行車輪4a、4bの配管内接地点の相対距離が縦配管2の内径よりも大きくなるように連結する連結機構6と、走行駆動部3aまたは作業装置5のいずれか一方に接続する吊り下げ装置8aと、走行駆動部3bまたは回転支持機構9bのいずれか一方に接続する吊り下げ装置8bと、走行駆動部3aに支持されたアイドラーローラボール7aと、走行駆動部3bに支持されたアイドラーローラボールボール7bと、を備えている。
走行車輪4a、4bの回転軸は配管長手方向中心軸と略平行である。
回転支持機構9a、9bの回転軸は配管長手方向中心軸と略直交する面と略平行である。
走行車輪4a、4bの回転軸方向の単位ベクトルと回転支持機構9a、9bの回転軸方向の単位ベクトルの内積は0となる。
アイドラーローラボール7a、7bの押付力は回転支持機構9a、9bに作用する水平力と走行車輪4a、4bの接地力によって生じる走行駆動部3a、3bの偶力と釣り合っている。
したがって、走行駆動部3a、3bに設ける回転支持機構9a、9bの位置を走行駆動部3a、3bの偶力を生じない位置とした場合には、アイドラーローラボール7a、7bは不要となる。
また、作業装置5は走行駆動部3aではなく走行駆動部3bに取り付けることでもよい。
走行駆動部3aと3b、走行車輪4aと4b、回転支持機構9aと9b、吊り下げ装置8aと8b、アイドラーローラボール7aと7bは、それぞれ同様な構造を有しているので、配管内作業装置1は上下を反転することができる。
図1(B)に示すように、走行駆動部3a、3bは配管長手方向中心軸に略直交する投影面上の最も離れた位置に設置され、走行駆動部3a、3bに備わるそれぞれの走行車輪4a、4bと縦配管2の接触点は配管長手方向中心軸に略直交する投影面では配管中心に対して点対称の位置にある。
図1に示すように、縦配管2の内面に配管内作業装置1を展開すると、配管内作業装置1の水中重量のうち垂直成分は吊り下げ装置8bに支えられて、静止する。この状態で走行車輪4a、4bを回転駆動することにより、走行駆動部3a、3bは配管内面上を周方向に移動する。すなわち配管内作業装置1は配管2の長手方向中心軸を回転中心として旋回し、作業装置5は配管内面を周方向に移動する。
なお、点検センサ5を交換することにより、この配管内作業装置1に水垢などのスケールを取り除く洗浄装置、検査装置、予防保全装置、補修装置としての機能を持たせてもよいし、各種作業(洗浄、点検、検査、予防保全、補修)に専用の配管内作業装置1を個別に準備してもよい。
次に、配管内作業装置1を水没した縦配管に設置する基本的な手段と運用方法について述べる。
図2は、本発明の第1実施形態における配管内作業装置の設置手順を示す概念図である。
縦配管2の内面に配管内作業装置1を展開するのにあたり、本実施形態では、まず、走行駆動部3aが上方に、走行駆動部3bが下方になるように、下方吊り下げ装置8bを緩めて、上方吊り下げ装置8aで配管内作業装置1を吊下げる。
そうすると、上方走行駆動部3aと、連結機構6と、下方走行駆動部3bとはそれぞれ回転支持機構9a、9bを介して、図2(A)に示すように装置全体が真直ぐに吊下げられる。
この状態で縦配管2の内部に上方から吊り下げて挿入する。吊り下げ時に下方になる走行駆動部3bと、走行車輪4bと、回転支持機構9bと、アイドラーローラボール7bとを組み合わせた部分の重心および水中重心は回転支持機構の回転軸中心より下方へ来るように構成する。
次に図2(B)に示すように、上方吊り下げ装置8aを徐々に緩めて、下方吊り下げ装置8bを引っ張ると、上方走行駆動部3aや連結機構6の水中重量により、連結機構6が倒れていくので、走行駆動部3a、3bはたがいに配管内面へ近づく方向へ展開する。このとき、点検センサ5を点検対象位置として、例えば縦配管2の溶接線20上に配置するようにする。
そして、図2(C)に示すように、上方吊り下げ装置8aを緩めて、下方吊り下げ装置8bで配管内作業装置1の全体重量を保持すると、上方走行駆動部3aと連結機構6の水中重量によって生じる水平方向の力により走行車輪4aとアイドラーローラボール7aが縦配管2の内面に押付けられる。
この反力で走行車輪4bとアイドラーローラボール7bも縦配管2の内面に押付けられる。
配管内作業装置1の配管長手方向の位置は下方吊り下げ装置8bで保持する。
この状態で走行車輪4a、4bを回転駆動させることにより、配管内作業装置1は、図2(C)に一点鎖線で示される縦配管2の配管長手方向中心軸のまわりに旋回し、これにより作業装置5を配管内面に沿って周方向に移動させることができる。
配管内作業装置1を縦配管2から回収する時は、吊り下げ装置8aで配管内作業装置1の全体を引っ張り上げることにより、配管内作業装置1の水中重量によって自然と装置の全体が真直ぐに吊下がって直線状になるので、回収が容易である。
次に、配管内作業装置1の走行車輪4a、4bに働く接地力の発生原理について述べる。
図3は、本発明の第1実施形態における配管内作業装置に作用する力の状態を示した概念図である。
図3において、吊り下げ装置8bにより配管内作業装置1の全体の水中重量を支えているものとする。
Wu:走行駆動部3aの水中重量
Wd:走行駆動部3bの水中重量
Wb:連結機構6の水中重量
Lb:走行駆動部3a、3bに設けられた回転支持機構9a、9bの間の距離
Fw:吊り下げ装置8bの張力
θ:連結機構6と配管軸心(鉛直軸)のなす角度
φ:吊り下げ装置8bと配管軸心(鉛直軸)のなす角度
Fd_u:走行駆動部3aに設けられた回転支持機構9aに作用する水平力
Fd_l:走行駆動部3bに設けられた回転支持機構9bに作用する水平力
とし、作業装置5やアイドラーローラボール7a、7bなどの水中重量を考慮しないものとし、連結機構6が受ける水平方向の力の吊り合いから、
[数1]
Fd_u − Fw×sinφ − Fd_l = 0
垂直方向の力の吊り合いから、
[数2]
Fw×cosφ − Wu − Wd − Wb = 0
回転支持機構9bまわりのモーメントの吊り合いから、
[数3]
Wu×Lb×sinθ + Wb×Lb/2×sinθ − Fd_u×Lb×cosθ = 0
となる。これらの式から以下を得る。
[数4]
Fd_u = (Wu + Wb/2)×tanθ
Fw = (Wu + Wd + Wb)/cosφ
Fd_l = Fd_u − Fw×sinφ
上式より、走行駆動部3aや連結機構6の水中重量が回転支持機構9aに作用する水平力へ変換され、この反力と吊り下げ装置8bの張力のバランスから回転支持機構9bに作用する水平力が生成されることが分かる。
走行車輪4aとアイドラーローラボール7aが受ける反力の合力が、回転支持機構9aに作用する水平力であり、同様に走行車輪4bとアイドラーローラボール7bが受ける反力の合力が回転支持機構9bに作用する水平力である。すなわち走行車輪4aの接地力は、回転支持機構9aに作用する水平力の反力の一部として得られ、同様に走行車輪4bの接地力は、回転支持機構9bに作用する水平力の反力の一部として得られる。
次に、水中で配管内作業装置1の取扱い性を向上させる装置と方法について述べる。
第1として、内部に気体を注入して浮力を得るフロート(図示省略)を走行駆動部3aや点検センサ5に取り付けて、配管内作業装置1を吊り降ろすときの取扱い性を向上することが可能である。
配管内作業装置1を吊り降ろすときは、フロートに気体を注入してフロートの体積を増加して浮力を発生させることで配管内作業装置1の水中重量を軽減して取扱い易くする。
配管内作業装置1の設置時は、フロートから気体の印加圧力を減らして外水圧によりフロート内部の気体を排出して体積を減少することでフロートは浮力を失い走行駆動部3aの水中重量が増え、走行車輪4a、4bの接地力に必要な走行駆動部3aの水中重量が損なわれることがない。
すなわち、水中で配管内作業装置1の取扱い性を向上させることができる。
第2として、前記フロートを吊り下げ装置8aに取り付けて、配管内作業装置1を吊り降ろすときの取扱い性を向上することが可能である。
配管内作業装置1を吊り降ろすときは、フロートに気体を注入してフロートの体積を増加して浮力を発生させることで配管内作業装置1の水中重量を軽減して取扱い易くする。
配管内作業装置1の設置時は、フロートから気体の印加圧力を減らして外水圧によりフロート内部の気体を排出して体積が減少することでフロートは浮力を失い走行駆動部3aの水中重量が増え、走行車輪4a、4bの接地力に必要な走行駆動部3aの水中重量が損なわれることがない。
すなわち、水中で配管内作業装置1の取扱い性を向上させることができる。
次に、沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器内に設けられたジェットポンプのインレット管にジェットポンプのノズルとスロートの間から配管内作業装置1を挿入し、ジェットポンプ内部の溶接線の点検や検査を行う場合の設置方法について述べる。
図4は、本発明の第1実施形態におけるジェットポンプ30のインレットミキサ33内での適用状態を示す概念図である。
図4に示すように、長尺(例えば10m〜10数m程度)の操作ポール41の先端に取り付けられた吊り下げ装置ガイド40内に、吊り下げ装置8aと吊り下げ装置8bを介して配管内作業装置1が取り付けられている。
操作ポール41は、吊り下げ装置ガイド40を介してスロート32の先端部で支持されて、配管内作業装置1の重量および水中重量を支える吊り下げ装置8bの上端を縦配管2の略配管長手中心軸上へ配置する。
次に、配管内作業装置1の設置時における走行駆動部3aと走行駆動部3bの初期位置を決定する方法について説明する。
図5は、本発明の第1実施形態における配管内作業装置の初期位置の決定方法を説明する平面図である。
図5は、配管上方からみた配管内作業装置1の設置状態を示す模式図である。
図5(B)に示すように、配管内作業装置1は、走行車輪4aと走行車輪4bの配管内面上の接触点が配管長手方向中心軸に対して略直交する投影面に対して点対称であるように設置する。
しかしながら実際は、図5(A)に示すように、平面視で斜めに設置されてしまうことが容易に考えられる。図5(A)に示すような平面視で斜めの状態では、作業装置5が配管内面に正対していないので正確な検査データを取得できない。さらに、このまま旋回すると走行駆動部4aが下方にずれるなどして、走行車輪4a、4bの接地力が安定せず、旋回動作が不安定になることが懸念される。
そこで、図5(B)に示すように、例えば作業装置5の上部に超音波距離センサ13を配置して、連結機構6が倒れる方向の配管2の内面までの距離を測定する。
そうすると、図5(A)のように走行車輪4aの接触点がずれると、超音波距離センサ13の計測方向と走行車輪4aの接触点における接線が垂直からずれていき、この角度のずれが大きいと、超音波距離センサ13によって反射波の測定ができず距離が計測不可能となる。
このことを利用して、例えば走行車輪4aを反時計方向(または時計方向)に回転して超音波距離センサ13による距離の計測が不可能になる位置まで走行駆動部3aを移動して、この時の走行車輪4aの回転位置を記録しておく。
次に走行車輪4aを先の手順とは反対向きの時計方向(または半時計方向)に回転して超音波距離センサ13による距離の計測が不可能になる位置まで走行駆動部3aを移動して、この時の走行車輪4aの回転位置を記録する。
そうすると、これら2つの回転位置の中央位置まで走行車輪4a回転したときに配管内作業装置全体が図5(B)の位置へと配置するとみなして、走行駆動部3aの位置を決定できる。
もしも走行車輪4aを反時計方向(または時計方向)に回転したときに、すでに超音波距離センサ13によって配管2の内面までの距離の計測が不可能であれば、上述とは逆に走行車輪4aを最初に時計方向(または反時計方向)に回転して配管2の内面までの距離の計測が可能になる位置と、配管2の内面までの距離の計測が不可能となる位置と、を探索してこの時の走行車輪4aの回転位置を記録しておく。
そうすると、これら2つの回転位置の中央位置まで走行車輪4aが回転したときに配管内作業装置全体が図5(B)の位置へと配置するとみなして、走行駆動部3aの位置を決定できる。
また、他の方法として、走行駆動部3aと連結機構6の角度もしくは走行駆動部3bと連結機構6の角度を角度センサ(図示省略)で計測して、その角度変化から走行駆動部3aの位置を決定する方法がある。
この場合は、前述の手順と同様に走行車輪4aを時計方向、反時計方向の2方向に回転した時に、図3に示した角度θが変化するが、図5(B)の状態において、走行駆動部3aと連結機構6の角度θもしくは走行駆動部3bと連結機構6の角度θが最大になることを利用して、走行車輪4a、4bの配管内面上の接触点が配管長手方向中心軸に対して略直交する投影面に対して点対称であるように走行駆動部3a、3bの位置を決定できる。
このようにして、配管内作業装置1の初期位置を決定することで、装置全体の旋回動作を安定して、作業装置5を配管2の内面に正対させながら移動することが可能となる。
次に、配管2に対する作業装置5の周方向の位置を特定する装置と配管内作業装置1の旋回軸を配管2の長手方向中心軸まわりに安定する装置について述べる。
例えば、走行駆動部3a、3bに回転ローラ(図示省略)とこの回転ローラの回転角度を検出する回転センサ(図示省略)と、を設けて、配管内作業装置1を配管2に設置すると、回転ローラは配管2の内面に接触して配管内作業装置1の旋回動作により回転する。そして走行車輪4a、4bを回転させて走行駆動部3a、3bが周方向に移動したときの、回転ローラの回転角度を回転センサにより検出する。
このような構成により、上記回転センサが検出した回転角度から、配管2に対する配管内作業装置1の旋回角度を求めることができるので、配管2に対する作業装置5の周方向の移動量を特定することができる。
また、走行駆動部3a、3bに設けた各回転センサが検出する回転角度の差を減少するように走行車輪4a、4bの回転速度の差を調整制御することにより、配管内作業装置1を配管2の長手方向中心軸まわりに安定して旋回させることができる。
このような旋回軸の調整作用は、走行駆動部3a、3bのいずれか一方に上記の回転ローラと回転センサを配置し、いずれか一方に傾斜センサ(図示省略)を配置しても得ることが可能である(回転ローラと回転センサと傾斜センサのすべてをいずれか一方の走行駆動部に配置しても良いし、一方の走行駆動部に回転ローラと回転センサを配置して、他方の走行駆動部に傾斜センサを配置する構成としてもよい)。
すなわち、傾斜センサからの傾きにより配管内作業装置1の傾斜角度を求め、この角度が減少するように、走行車輪4a、4bの回転速度の差を調整制御することで配管内作業装置1の姿勢調整をして、配管内作業装置1を配管2の長手方向中心軸まわりに安定して旋回させることができ、また、回転ローラと回転センサにより作業装置5の周方向の位置を特定することができる。
次にこの配管内作業装置1の作用、効果を説明する。
第1実施形態によれば、図4に示されたジェットポンプ3のインレットミキサ33を取外さずに、インレットミキサ33のノズル31とスロート32間の開口部から配管内作業装置を挿入、設置して内面の検査が可能である。この時に以下の効果を得る。
第一に、吊り下げ装置8aで配管内作業装置1の水中重量のうち垂直成分を支えているので、配管内作業装置1がずり落ちることがない。さらに配管内作業装置1の設置に要する能動的な駆動自由度は2自由度(各走行駆動部の回転支持機構軸周りの旋回自由度)だけであることから、少ない駆動自由度で、配管2の内側表面に沿って一定の距離に保ちながら、円周方向に精度良く、作業装置5を移動させることができる。
第二に、吊り下げ装置8bの吊り上げ、吊り下げの操作のみで配管2内の配管内作業装置1の初期位置を定めるので、作業装置5と配管2の内面の溶接線を直接対比しながら配管内作業装置1を正確かつ確実に位置決めできる。
第三に、配管内作業装置1の非常時は吊り下げ装置8aだけを引っ張り上げることにより配管内作業装置1の水中重量によって回転支持機構9aと回転支持機構9bの軸周りの旋回運動力が発生して配管内作業装置1は自然と全体が直線状になる。そうすると、配管内作業装置1は回収の可能な姿勢になるので、回収が不可能になることが殆ど無く、ジェットポンプのノズルやスロートを損傷させるリスクが軽減される。
第1実施形態によれば、ジェットポンプのインレットミキサを取外さないで行うジェットポンプ内部の点検や検査において、簡易な構成、構造でありながら、点検用のセンサを配管内面に沿って一定の距離に保ちながら円周方向に精度良く移動可能であり、さらに非常時の回収が容易でジェットポンプのノズルやスロートを損傷させるリスクが低い、配管内作業装置を提供することが可能となる。
[第2の実施形態]
本発明の第2実施形態について、図6および図7を参照して説明する。
なお、本実施形態において第1実施形態と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図6は、本発明の第2実施形態における配管内作業装置の構成、形状を示す正面図および平面図である。
図6(A)に示すように、本実施形態の配管内作業装置1Aは、回転支持機構9aに固定したタイミングプーリ10aと、回転支持機構9bに固定したタイミングプーリ10bと、タイミングプーリ10a、10bを接続するタイミングベルト11と、を備えている。
タイミングプーリ10aとタイミングプーリ10bは同一のものである。
図7において連結機構6の鉛直方向となす角度がθ1となった時、タイミングプーリ10bがタイミングベルト11を巻き取る角度をθ2とするとθ2=θ1となる。そして巻き取られたタイミングベルト11により、タイミングプーリ10aが回転する角度をθ3とするとθ3=θ2である。タイミングプーリ10aを固定している走行駆動部3aの回転角をθ4とするとθ4=θ3であるから、常にθ4=θ1となる。
従って、本発明の第2実施形態における配管内作業装置1Aは、走行駆動部3a、3bの相対姿勢が常に平行になる。
次に配管内作業装置1Aの作用、効果を説明する。
配管内作業装置1Aを設置する時に、連結機構6に艤装する計測用ケーブルや制御用ケーブルなどの剛性などにより走行駆動部3aが傾いてしまうことが懸念される。
第2実施形態の配管内作業装置1Aによれば、走行駆動部3a、3bは常に平行となり、走行車輪4a、4bの回転軸も平行となるので、走行車輪4a、4bを配管内面へ確実に押付けて接触させ、所望の接地力を得ることができる。
[第3の実施形態]
本発明の第3実施形態について、図8を参照して説明する。
図8は本発明の第3実施形態における配管内作業装置1Bの構成、形状を示す正面図および平面図である。
なお、本実施形態において第1実施形態と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図8(A)に示すように、本実施形態の配管内作業装置1Bは、縦配管2の内面上を円周方向に移動可能な走行車輪4a、4b、4cをそれぞれ有する走行駆動部3a、3b、3cと、走行駆動部3aに設ける作業装置5と、走行駆動部3aに取り付け角度の調整が可能なように設ける回転支持機構9aと、走行駆動部3bに取り付け角度の調整が可能なように設ける回転支持機構9bと、走行駆動部3cに取り付け角度の調整が可能なように設ける回転支持機構9c1、9c2と、走行駆動部3a、3cをそれぞれ回転支持機構9a、9c1を介して揺動可能に連結する連結機構6aと、走行駆動部3b、3cをそれぞれ回転支持機構9b、9c2を介して揺動可能に連結する連結機構6bと、走行駆動部3aまたは作業装置5のいずれか一方に接続する吊り下げ装置8aと、走行駆動部3bまたは回転支持機構9bのいずれか一方に接続する吊り下げ装置8bと、走行駆動部3aに固定したアイドラーローラボール7aと、走行駆動部3bに固定したアイドラーローラボール7bと、走行駆動部3cに固定したアイドラーローラボール7c1、7c2と、を備えている。
走行車輪4a、4b、4cの回転軸は配管長手方向中心軸と略平行である。
回転支持機構9a、9b、9c1、9c2の回転軸は配管長手方向中心軸と略直交する面と略平行である。
走行車輪4a、4b、4cの回転軸方向の単位ベクトルと回転支持機構9a、9b、9c1、9c2の回転軸方向の単位ベクトルの内積は0となる。
アイドラーローラボール7a、7bの押付力は回転支持機構9a、9bに作用する水平力と走行車輪4a、4bの接地力によって生じる走行駆動部3a、3bの偶力と釣り合っている。
したがって、走行駆動部3a、3bに設ける回転支持機構9a、9bの位置を走行駆動部3a、3bの偶力を生じない位置にすることによってアイドラーローラボール7a、7bは不要となる。
アイドラーローラボール7c1、7c2の押付力は回転支持機構9c1、9c2に作用する水平力と走行車輪4cの接地力によって生じる走行駆動部3cの偶力と釣り合っている。
したがって、走行駆動部3cに設ける回転支持機構9c1、9c2の位置を走行駆動部3cの偶力を生じない位置にすることによってアイドラーローラボール7a、7bは不要となる。
また、作業装置5は走行駆動部3a以外の走行駆動部3b、3cに取り付けることでもよい。
走行駆動部3a、3b、3cと、回転支持機構9a、9b、9c1、9c2と、吊り下げ装置8a、8bと、アイドラーローラボール7a、7b、7c1、7c2とは、それぞれ同様な構造を有しているので、配管内作業装置1Bは上下を反転することができる。
図8(B)に示すように、配管長手方向中心軸に略直交する投影面で配管長手方向軸中心を頂点として走行車輪4a、4cの配管内接地点とのなす角および配管長手方向中心軸に直交する投影面で配管長手方向軸中心を頂点として走行車輪4b、4cの配管内接地点とのなす角がそれぞれ120度となるように、走行駆動部3a、3b、3cに設ける回転支持機構9a、9b、9c1、9c2の取り付け角度を調整して保持する。
そうすると、連結機構6a、6bの回転軸のなす角度が60度となり、走行車輪4aと4bと4cの接触点は配管長手方向中心軸に略直交する投影面上で、正三角形状に配置することができる。
連結機構6a、6bの長さは、走行車輪4a、4b、4cの配管内面接地点の相対距離が、この正三角形の一辺の長さよりも大きくなるような長さを備え、構成される。
図2に示しすでに説明したように、縦配管2の内面に配管内作業装置1Bを展開すると、配管内作業装置1Bの水中重量の垂直成分は吊り下げ装置8bに支えられて静止する。
そうすると、第1実施形態において図2により説明した設置手順および作用と同様にして、走行車輪4a、4b、4cは配管内面に押付けられる。
この状態で、走行車輪4a、4b、4cを回転駆動することにより、走行駆動部3a、3b、3cは配管内面上を周方向に移動する。すなわち配管内作業装置1Bは配管2の長手方向中心軸を回転中心として旋回することとなり、作業装置5は配管内面を周方向に移動する。
配管長手方向中心軸に略直交する投影面で配管長手方向軸中心を頂点として走行車輪4a、4cの配管内接地点とのなす角および配管長手方向中心軸に略直交する投影面で配管長手方向軸中心を頂点として走行車輪4b、4cの配管内接地点とのなす角は90度以上180度より小さい範囲であれば配管内作業装置1Bを縦配管2内へ設置可能であり、走行車輪4a、4b、4cの接地力を得ることができるので、配管内作業装置1Bの旋回が可能である。
なお、第1実施形態と同様に、点検センサ5を交換することにより、この配管内作業装置1Bに洗浄装置、検査装置、予防保全装置、補修装置としての機能を持たせてもよいし、各作業(洗浄、点検、検査、予防保全、補修)に専用の配管内作業装置1Bを準備してもよい。
次に配管内作業装置1Bの作用、効果を説明する。
第3実施形態によれば、走行駆動部を3個にして走行車輪を配管内面の3箇所に等角度で配置しているので、配管内作業装置1Bの旋回軸を配管の長手方向中心軸に一致させることが容易になり作業装置5の設置精度が向上し、安定した旋回動作を実現することが可能である。
さらに、配管長手方向中心軸に略直交する投影面で走行車輪の接地点を配管内面に等角度で配置する場合にあっては、配管内作業装置1Bの旋回軸を配管の長手方向中心軸に一致させることが容易になり、作業装置5の設置精度が向上し、安定した旋回を実現することができる。
なお、4つ以上の走行駆動部を連結機構で連結する構成とすることでも、本実施形態と同様の効果、効果を得る。このとき、各連結機構の長さは、配管長手方向中心軸に略直交する投影面上に各走行駆動部の配管内面接地点の描く多角形が、この投影面上の配管中心点を内包するよう構成される。
[第4の実施形態]
第4実施形態について、図9を参照して説明する。
なお、本実施形態において第3実施形態と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図9は本発明の第4実施形態における配管内作業装置1Cの構成、形状を示す正面図および平面図である。
図9(A)に示すように、本実施形態の配管内作業装置1Cは、回転支持機構9aに固定したタイミングプーリ10aと、回転支持機構9bに固定したタイミングプーリ10bと、回転支持機構9c1、9c2にそれぞれ固定したタイミングプーリ10c1、10c2と、タイミングプーリ10a、10c1を接続するタイミングベルト11aとタイミングプーリ10b、10c2を接続するタイミングベルト11bと、を備えている。
タイミングプーリ10a、10b、10c1、10c2は同一のものである。
このような構成により、第2実施形態の説明と同様に走行駆動部4a、4b、4cの相対的な姿勢は常に平行となる。
配管内作業装置1Cを設置する時に、連結機構6a、6bに艤装する計測用ケーブルや制御用ケーブルなどの剛性などにより走行駆動部3a、3cが傾いてしまうことが懸念される。本発明の第4実施形態によれば、走行駆動部3a、3b、3cは常に平行となり、走行車輪4a、4b、4cの回転軸も平行となるので、走行車輪4a、4bを配管内面へ確実に押付けて接地力を得ることができる。
次に配管内作業装置1Cの作用、効果を説明する。
配管内作業装置1Cを設置する時に、連結機構6a、6bに艤装する計測用ケーブルや制御用ケーブルなどの剛性などにより走行駆動部3a、3cが傾いてしまうことが懸念される。
第4実施形態によれば、走行駆動部3a、3b、3cは常に平行となり、走行車輪4a、4b、4cの回転軸も平行となるので、走行車輪4a、4b、4cを配管内面へ確実に押付けて接触させ、所望の接地力を得る。
[第5の実施形態]
第5実施形態について、図10を参照して説明する。
なお、本実施形態において第3実施形態と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図10は、第5実施形態における配管内作業装置1Dの構成と運用方法を示す概念図である。
図10(A)に示すように、本実施形態の配管内作業装置1Dは、配管中心軸が略横方向となるように設置された配管(横配管)2の内面上を円周方向に移動可能な走行車輪4a、4b、4cをそれぞれ有する走行駆動部3a、3b、3cと、走行駆動部3cに設ける作業装置5と、走行駆動部3aに取り付け角度の調整が可能なように設ける回転支持機構9aと、走行駆動部3bに取り付け角度の調整が可能なように設ける回転支持機構9bと、走行駆動部3cに取り付け角度の調整が可能なように設ける回転支持機構9c1、9c2と、走行駆動部3a、3cをそれぞれ回転支持機構9a、9c1を介して揺動可能に連結する連結機構6aと、走行駆動部3b、3cをそれぞれ回転支持機構9b、9c2を介して揺動可能に連結する連結機構6bと、走行駆動部3aに固定したアイドラーローラボール7aと、走行駆動部3bに固定したアイドラーローラボール7bと、走行駆動部3cに固定したアイドラーローラボール7c1、7c2と、回転支持機構9aに固定したタイミングプーリ10aと、回転支持機構9bに固定したタイミングプーリ10bと、回転支持機構9c1、9c2にそれぞれ固定したタイミングプーリ10c1、10c2と、タイミングプーリ10a、10c1を接続するタイミングベルト11aと、タイミングプーリ10b、10c2を接続するタイミングベルト11bと、走行駆動部3a、3bに設けるフロート16a、16bと、走行駆動部3a、3b、3cに設ける連結機構6a、6bを駆動するアクチュエータ(図示省略)またはモータ(図示省略)と、を備えている。
また、作業装置5は走行駆動部3a以外の走行駆動部3bまたは走行駆動部3cに取り付けることでもよい。
走行駆動部3a、3b、3cと、回転支持機構9a、9b、9c1、9c2と、アイドラーローラボール7a、7b、7c1、7c2と、タイミングプーリ10a、10b、10c1、10c2と、タイミングベルト11a、11bと、は、それぞれ同様な構造を有しているので、配管内作業装置1Dに左右の別はない。
このような構成による配管内作業装置1Dを水中で横方向に配置された配管2の内側へ適用する場合を説明する。
図10(A)に示すように、横配管2の内部に配管内作業装置1Dの全体姿勢が真直ぐになる状態で、作業装置5によって溶接線20の点検が可能な位置に来るように配管内作業装置1Dの位置決めを行う。
図10(B)に示すように、配管長手方向中心軸に略直交する投影面で配管長手方向軸中心を頂点として走行車輪4a、4cの配管内接地点とのなす角および配管長手方向中心軸に略直交する投影面で配管長手方向軸中心を頂点として走行車輪4b、4cの配管内接地点とのなす角がそれぞれ120度となるように、走行駆動部3a、3b、3cに設ける回転支持機構9a、9b、9c1、9c2の取り付け角度を調整して保持する。
そうすると、連結機構6a、6bの回転軸のなす角度が60度となり、走行車輪4aと4bと4cの接触点は配管長手方向中心軸に略直交する投影面上で、正三角形状に配置することができる。
連結機構6a、6bの長さは、走行車輪4a、4b、4cの配管内面接地点の相対距離が、この正三角形の一辺の長さよりも大きくなるような長さを備え、構成される。
本実施形態では、前記アクチュエータまたはモータにより連結機構6a、6bを揺動駆動して、走行車輪4a、4bを配管内面へ接触させることで配管内作業装置1Dを横配管内で展開する。
図10(C)に示すように、矢印で示すフロート16の浮力Ffによって、走行駆動部3a、3bの水中重量を軽減することで、連結機構6a、6bを揺動駆動する時に配管内作業装置1Dが転倒する可能性を排除することができ、かつ、作業装置5の溶接線20に対する位置がずれないように3つの走行車輪4a、4b、4cを配管内面上へ配置することができる。なお、フロート16が無くても3つの走行車輪4a、4b、4cを配管内面上へ配置することは可能である。
配管長手方向中心軸に略直交する投影面で配管長手方向軸中心を頂点として走行車輪4a、4cの配管内接地点とのなす角および配管長手方向中心軸に直交する投影面で配管長手方向軸中心を頂点として走行車輪4b、4cの配管内接地点とのなす角は90度以上180度より小さい範囲であれば配管内作業装置1Dを横方向配管2内へ設置可能であり、走行車輪4a、4b、4cの接地力を得るので、配管内作業装置1Dの旋回は可能である。
なお、第1実施形態と同様に、点検センサ5を交換することにより、この配管内作業装置1Dに洗浄装置、検査装置、予防保全装置、補修装置としての機能を持たせてもよいし、各作業(洗浄、点検、検査、予防保全、補修)に専用の配管内作業装置1Dを準備してもよい。
第5実施形態によれば、走行駆動部3a、3b、3cを3個にして走行車輪を配管内面の3箇所に等角度で配置しているので、配管内作業装置1Dの旋回軸を配管の長手方向軸中心に一致させることが容易になり作業装置5の設置精度が向上し、安定した旋回動作を実現することが可能である。
さらに、配管長手方向中心軸に直交する投影面で走行車輪の接地点を配管内面に等角度で配置する場合にあっては、配管内作業装置1Dの旋回軸を配管の長手方向軸中心に一致させることが容易になり、作業装置5の設置精度が向上し、安定した旋回を実現することができる。
なお、4つ以上の走行駆動部を連結機構で連結する構成とすることでも、本実施形態と同様の効果、効果を得る。このとき、各連結機構の長さは、配管長手方向中心軸に略直交する投影面上に各走行駆動部の配管内面接地点の描く多角形が、この投影面上の配管中心点を内包するよう構成される。
[第6の実施形態]
第6実施形態について説明する。
なお、本実施形態において第1から第4実施形態と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第1から第4実施形態において、配管内作業装置(1、1A〜1C)は、吊り下げ装置8a、8bをエアチューブ(図示省略)の中を通して取り付ける。
代表して第1実施形態で説明をする。第1実施形態では図2により説明したように、配管内作業装置1を配管内で展開する時に吊り下げ装置8aは弛んだ状態になる。配管内作業装置1の撤去時には吊り下げ装置8aを引上げるので、吊り下げ装置8bが弛むことになる。弛んだ吊り下げ装置8aが配管内作業措置1と干渉したり、ジェットポンプ30のノズル31とスロート32の間から引上げるときにノズル31に引っ掛ったり、ノズル31やスロート32の表面を傷つけることが懸念される。
しかし、本実施形態のように配管内作業装置(1、1A〜1C)は吊り下げ装置8a、8bをエアチューブの中を通すことで吊り下げ装置8a、8bに過度の大きな弛みが発生することなく、さらにエアチューブが保護管となる。
次に配管内作業装置(1、1A〜1C)の作用、効果を説明する。
第6実施形態によれば、配管内作業装置(1、1A〜1C)の回収時に吊り下げ装置8a、8bが、ジェットポンプ30のノズル31と絡むことなく、さらにノズル31やスロート32の表面を傷つけることなく、ジェットポンプ内部から確実に装置を回収することが可能である。
第1から第6実施形態に示す配管内作業装置(1、1A〜1C)では、水中における点検、検査作業の場合を例として説明しているが、点検、検査を行う作業装置部分を他の洗浄、予防保全、補修をおこなう作業装置と置き換えても同様の作用、効果が得られる。すなわち、ブラシや研磨治具、水洗浄用のノズルといった洗浄装置、またはウォータージェットピーニングヘッドやレーザーピーニングヘッドといった予防保全装置、または溶接ヘッドや研削治具といった補修装置であっても同様である。
さらに本発明は、上述したような各実施形態に何ら制限されるものではなく、各実施形態の構成を組み合わせるなどにより、あるいは各実施形態の構成を本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々に変形して実施することができる。
なお、以上で説明した縦配管、横配管の呼称は、あくまで配管の中心軸と配管内作業装置(1、1A〜1C)との相対的な配置関係が明確になるように例示的に説明するためのものである。実際の配管の配置については、必ずしも配管中心軸が水平や垂直であることは要しない。ある程度、水平または垂直から傾斜した配管や、配管内径が変化するやや複雑な形状の配管であっても、上述した作用効果を発揮できる。
(A)および(B)は、本発明に係る配管内作業装置の第1実施形態の構成、形状を示す縦断面図および平面図。 (A)、(B)および(C)は、本発明に係る配管内作業装置の第1実施形態の設置手順を示す概念図。 本発明に係る配管内作業装置の第1実施形態における配管内作業装置に作用する力の状態を示した概念図。 本発明に係る配管内作業装置の第1実施形態を示すもので、ジェットポンプのインレットミキサ内での適用状態を示す概念図。 本発明に係る配管内作業装置の第1実施形態を示すもので、配管内作業装置の初期位置の決定方法を説明する平面図。 (A)および(B)は、本発明に係る配管内作業装置の第2実施形態における構成、形状を示す縦断面図および平面図。 本発明に係る配管内作業装置の第2実施形態における配管内作業装置の動作状態を示す概念図。 (A)および(B)は、本発明に係る配管内作業装置の第3実施形態における構成、形状を示す縦断面図および平面図。 本発明に係る配管内作業装置の第4実施形態における構成、形状を示す縦断面図および平面図。 (A)、(B)および(C)は、本発明に係る配管内作業装置の第5実施形態における構成および運用方法をそれぞれ示す正面から見た縦断面図、上面から見た縦断面図および断面図。
符号の説明
1、1A、1B、1C、1D 配管内作業装置
2 配管
3a、3b、3c 走行駆動部
4a、4b、4c 走行車輪
5 作業装置
6、6a、6b 連結機構
7a、7b、7c1、7c2 アイドラーローラボール
8a、8b 吊り下げ装置
9a、9b、9c1、9c2 回転支持機構
10a、10b、10c1、10c2 タイミングプーリ
11a、11b タイミングベルト
12a、12b フロート
13 超音波距離センサ
20 溶接線
30 ジェットポンプ
31 ノズル
32 スロート
33 インレット管
40 吊り下げ装置ガイド
41 操作ポール

Claims (8)

  1. 縦配管内面の作業を行う配管内作業装置において、
    前記配管の内面に接地されて、移動可能な第一走行駆動部と、
    前記第一走行駆動部よりも低い位置で前記配管の内面に接地されて、移動可能な第二走行駆動部と、
    前記第一走行駆動部および前記第二走行駆動部のうち少なくとも1つに設けられた前記作業を行う作業装置と、
    前記第一走行駆動部および前記第二走行駆動部それぞれに旋回可能に設けられた第一回転支持機構部および第二回転支持機構部と、
    前記第一回転支持機構部および前記第二回転支持機構部を介して、前記前記第一走行駆動部および前記第二走行駆動部をそれぞれ揺動可能に連結し、かつ、前記第一走行駆動部および前記第二走行駆動部の接地点の相対距離が前記縦配管の内径よりも大きくなるような長さを有する連結機構と、
    前記第一走行駆動部に接続された第一吊り下げ装置と、
    前記第二回転支持機構部に接続された第二吊り下げ装置と、を備え、
    前記第一走行駆動部および前記第二走行駆動部を前記縦配管の内面に挿入可能とし、前記第一走行駆動部および前記第二走行駆動部によって前記作業装置をこの縦配管の内面に沿って円周方向に移動可能に構成したことを特徴とする配管内作業装置。
  2. 縦配管内面の作業を行う配管内作業装置において、
    前記配管の内面に接地されて、移動可能な2つの走行駆動部と、
    前記走行駆動部のうち少なくとも1つに設けられた前記作業を行う作業装置と、
    前記走行駆動部に旋回可能に設けられた回転支持機構部と、
    前記回転支持機構部を介して、2つの前記走行駆動部をそれぞれ揺動可能に連結し、かつ、これら2つの走行駆動部の接地点の相対距離が前記縦配管の内径よりも大きくなるような長さを有する連結機構と、
    前記一方の走行駆動部および他方の走行駆動部の回転支持機構部に接続された2つの吊り下げ装置と、
    前記回転支持機構部に設けたタイミングプーリと、
    前記連結機構を共にして対置する前記タイミングプーリにかかるタイミングベルトと、を備え、
    2つの前記走行駆動部を前記縦配管の内面に挿入可能とし、これら2つの走行駆動部によって前記作業装置をこの縦配管の内面に沿って円周方向に移動可能であり、
    特前記一方のタイミングプーリの中心まわりに前記連結機構が回転したときに、他方の前記タイミングプーリの自転角度が前記連結機構の回転角度に等しくなることを利用して、前記走行駆動部それぞれの相対的な姿勢を平行に保ったまま展開することを特徴とする配管内作業装置。
  3. 縦配管内側の作業を行う配管内作業装置において、
    前記配管の内面に接地されて、移動可能な3つ以上の走行駆動部と、
    前記走行駆動部のうち少なくとも1つに設けられた前記作業を行う作業装置と、
    前記走行駆動部に旋回可能に設けられた回転支持機構部と、
    前記回転支持機構部を介して、前記走行駆動部を揺動可能に連結して、前記全ての走行駆動部を連設する連結機構と、
    前記連結機構で連結された前記走行駆動部のうち、一方の端に配置する走行駆動部および他端に配置する走行駆動部に設けられた回転支持機構に接続された吊り下げ装置とを備え、
    前記連結機構の長さは、前記配管長手方向中心軸に略直交する投影面上に前記走行駆動部の前記配管内面接地点の描く多角形が、この投影面上の配管中心点を内包するよう構成され、
    前記走行駆動部を前記縦配管の内面に挿入可能とし、これらの走行駆動部によって前記作業装置をこの縦配管の内面に沿って円周方向に移動可能に構成したことを特徴とする配管内作業装置。
  4. 前記回転支持機構部に設けたタイミングプーリと、
    前記連結機構を共にして対置する前記タイミングプーリにかかるタイミングベルトと、を備え、
    前記一方のタイミングプーリの中心まわりに前記連結機構が回転したときに、他方の前記タイミングプーリの自転角度が前記連結機構の回転角度に等しくなることを利用して、前記走行駆動部それぞれの相対的な姿勢を平行に保ったまま展開することを特徴とする請求項1または請求項に記載された配管内作業装置。
  5. 前記吊り下げ装置をチューブの中に通したことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載された配管内作業装置。
  6. 前記吊り下げ装置に、空気を注入することで浮力を得るフロートを備えたことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載された配管内作業装置。
  7. 前記走行駆動部に気体を注入することで浮力を得るフロートを備えたことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載された配管内作業装置。
  8. 配管内面の作業を行う配管内作業方法において、
    前記配管の内側の所定の対象部位に請求項1からのいずれか1項に記載された前記配管内作業装置を準備する準備工程と、
    前記作業装置を配管の対象部位の近傍へ固定する固定工程と、
    前記対象部位の前記作業を行う作業工程と、
    を備えることを特徴とする配管内作業方法。
JP2007077028A 2007-03-23 2007-03-23 配管内作業装置および配管内作業方法 Active JP4901543B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007077028A JP4901543B2 (ja) 2007-03-23 2007-03-23 配管内作業装置および配管内作業方法
TW097110092A TWI360136B (en) 2007-03-23 2008-03-21 Apparatus and method for processing inside of pipe
US12/053,061 US8157922B2 (en) 2007-03-23 2008-03-21 Apparatus and method for processing inside of pipe

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007077028A JP4901543B2 (ja) 2007-03-23 2007-03-23 配管内作業装置および配管内作業方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008229824A JP2008229824A (ja) 2008-10-02
JP4901543B2 true JP4901543B2 (ja) 2012-03-21

Family

ID=39885550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007077028A Active JP4901543B2 (ja) 2007-03-23 2007-03-23 配管内作業装置および配管内作業方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8157922B2 (ja)
JP (1) JP4901543B2 (ja)
TW (1) TWI360136B (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2914979B1 (fr) * 2007-04-12 2009-07-10 Saipem S A Sa Procede de realisation de conduite sous-marine comprenant le martelage de soudures d'assemblage a l'interieur de la conduite
FR2920105B1 (fr) * 2007-08-21 2010-02-05 Saipem Sa Procede de traitement de soudures de conduite en acier comprenant le martelage des soudures a l'interieur de la conduite
JP5398474B2 (ja) * 2009-10-23 2014-01-29 株式会社東芝 原子炉内配管作業装置および原子炉内配管作業方法
DE102010017187B4 (de) * 2010-02-26 2012-04-05 Kraftanlagen München Gmbh Verfahren zur optischen Untersuchung der Innenwand eines Rohres
DE102010044465A1 (de) * 2010-09-06 2012-03-08 I.S.T. Innovative Sewer Technologies Gmbh Vorrichtung zum Sanieren eines Rohres
US20130036787A1 (en) * 2011-08-08 2013-02-14 Arthur Eugene Johnson Pipe expander
JP5778555B2 (ja) * 2011-11-18 2015-09-16 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 予防保全装置および配管内面の予防保全方法
CN103909105B (zh) 2014-03-28 2016-10-05 宝山钢铁股份有限公司 一轴向偏心排布的金属管内壁混合射流除鳞装置
CN107363698B (zh) * 2015-12-15 2019-03-08 湖北楚雄建筑工程有限公司 一种管路铁锈清洗机
US10751767B2 (en) 2017-09-06 2020-08-25 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Method of cleaning a throat section of a jet pump assembly of a nuclear reactor
US11717865B2 (en) 2017-09-06 2023-08-08 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Method of cleaning a nozzle of a jet pump assembly of a nuclear reactor
US10821534B2 (en) * 2017-09-18 2020-11-03 Raul Cardona Cylinder welding system
CN108374482B (zh) * 2018-03-23 2023-08-08 北京城市排水集团有限责任公司 气动式位姿自动纠偏管道清淤装置及其使用方法
RU193933U1 (ru) * 2019-04-17 2019-11-21 Надежда Анатольевна Васильева Лазерная головка для сварки внутренних кольцевых швов изделий
US11590624B2 (en) * 2019-12-05 2023-02-28 Saudi Arabian Oil Company Internal grinding device for pipes and weld joints
CN113007462B (zh) * 2021-02-20 2023-11-10 唐福华 一种抗压型路政pvc管材
CN117123581B (zh) * 2023-09-11 2024-04-16 东营联合石化有限责任公司 一种液化石油气储罐的油污清理器

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2887118A (en) * 1955-02-02 1959-05-19 Thornhill Craver Company Inc Pipe cleaning devices
JPS59109470A (ja) * 1982-12-16 1984-06-25 Agency Of Ind Science & Technol 管内移動装置
JPH01194968A (ja) * 1988-01-26 1989-08-04 Kubota Ltd 管内自走台車
US5244505A (en) * 1990-07-13 1993-09-14 Pipe Rehab International, Inc. Method for cleaning pipe
CA2075089A1 (en) * 1992-07-31 1994-02-01 Gerald Howard Lawther Apparatus and method for removing undesired coatings from the interior of tubes
JP3383032B2 (ja) * 1993-10-22 2003-03-04 オリンパス光学工業株式会社 管内走行装置
US6550486B2 (en) * 1998-07-30 2003-04-22 Mac & Mac Hydrodemolition, Inc. Apparatus for scarifying the interior surface of a pipeline
JP2001281386A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Toshiba Corp 原子炉内機器に対する作業方法
US7017593B2 (en) * 2001-08-30 2006-03-28 Toshimi Honda Pipe washing method and pipe washing apparatus
US6615848B2 (en) * 2002-01-30 2003-09-09 Halliburton Energy Services, Inc. Electronically controlled pipeline monitoring and cleaning device
CA2412693C (en) * 2002-11-25 2010-03-09 Mac & Mac Hydrodemolition Inc. Pipe scarifier
US20060243303A1 (en) * 2003-06-06 2006-11-02 Harr Technologies, Llc Drainage structure cleaning tool and method
JP2006055723A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Ebara Techno-Serve Co Ltd 枝管用管内面研磨装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008229824A (ja) 2008-10-02
TWI360136B (en) 2012-03-11
US20080264451A1 (en) 2008-10-30
US8157922B2 (en) 2012-04-17
TW200903518A (en) 2009-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4901543B2 (ja) 配管内作業装置および配管内作業方法
ES2776458T3 (es) Mecanismo de despliegue para normalización pasiva de un instrumento con relación a la superficie de una pieza de trabajo
ES2321778B1 (es) Sonda de inspeccion de tuberia.
US6076407A (en) Pipe inspection probe
US20140338472A1 (en) Apparatus and method for inspecting pipelines
JP2024027130A (ja) 構造体に作業するための装置
CN111246974A (zh) 管道行经设备和方法
TWI275104B (en) Working device and working method
CN1678937A (zh) 工作工具或传感器的机器人定位技术和与之相关的技术的改进
CN104422731A (zh) 用于桁条的无损检验设备
WO2005048271A1 (en) Motorized bracelet assembly for moving sensor modules around a pipe
WO2021109852A1 (zh) 一种管道机器人
KR20080106766A (ko) 초음파 검사용 스캐너
JP4528711B2 (ja) 作業装置および作業方法
KR101530337B1 (ko) 압력용기 카테고리 용접부 전용 자동 위상배열 초음파 검사장치
CN206056914U (zh) 一种新型四自由度探针位移机构
JPWO2008143320A1 (ja) 円筒形状構造物の予防保全・補修装置および予防保全・補修方法
JP2004125752A (ja) 測定装置および測定方法
KR20220043408A (ko) 배관 주행 장치
US20120243649A1 (en) In-reactor work system and in-reactor work method
JPH0257974A (ja) 管内走行装置
JP4119496B2 (ja) タンク内部検査装置
JP2680130B2 (ja) 超音波検査装置
JP2001201587A (ja) 端部効果器及び対象物を超音波探傷検査する方法
JPH11264813A (ja) 超音波探傷装置および超音波探傷方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090403

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111227

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4901543

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113

Year of fee payment: 3