JP2001281386A - 原子炉内機器に対する作業方法 - Google Patents

原子炉内機器に対する作業方法

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JP2001281386A
JP2001281386A JP2000099552A JP2000099552A JP2001281386A JP 2001281386 A JP2001281386 A JP 2001281386A JP 2000099552 A JP2000099552 A JP 2000099552A JP 2000099552 A JP2000099552 A JP 2000099552A JP 2001281386 A JP2001281386 A JP 2001281386A
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jet pump
inspection
repair
contaminants
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JP2000099552A
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Takeshi Kanezaki
崎 健 金
Yasuhiro Yuguchi
口 康 弘 湯
Mitsuaki Shimamura
村 光 明 島
Motohiko Kimura
村 元比古 木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便かつ確実に炉内機器の検査、補修または
保全作業を行う方法の提供 【解決手段】 炉内機器に形成された汚染物質等を掻き
取る掻き取り器110と、掻き取り器により掻き取られ
た汚染物質等を吸引する吸引口とを有する作業ユニット
105に固定手段107を設け、この固定手段107に
より原子炉内の対象部位の近傍に固定する。次いで、対
象部位の汚染物質等の掻き取りを行うとともに作業ユニ
ット105の吸引口により掻き取られた汚染物質等の吸
引を行う。しかる後、対象部位の検査、対象部位の補
修、または対象部位の保全を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電施設に
おける原子炉内機器に対する汚染物質等の除去、検査、
補修並びに保全等の作業方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を図7に示す。従来、高経年
化プラントの炉内構造物の点検時には、たとえば炉底部
にカメラ16を降ろして溶接部を観察するなどの手段を
用いているが、付着している汚染物質や酸化皮膜(本明
細書においては「汚染物質等」ということとする)が原
因で十分な検査ができないことがある。このような場合
には、検査に先立ち汚染物質等を除去する作業を行って
いる。
【0003】この作業について、図7左側を参照して説
明すると、まず、補助ホイストを用いてブラシ付き吸引
具11を炉底部まで降ろして、ブラシにより炉底部の汚
染物質等を除去する。除去した汚染物質等は、ブラシ付
き吸引具11に付設された吸引管12、吸引ホース13
を介してポンプ14で吸引し、フィルタ15により浄化
して炉水内に戻している。このようにして、除去作業が
終了した後、図1右側に示すように炉底部にカメラ16
を降ろして観察を行っている。
【0004】しかし、従来の装置は、ブラシ付き吸引具
11を固定する手段を有していないため、汚染物質等を
完全に除去することが困難であるという問題がある。ま
た、ジェットポンプやシュラウドサポート部、並びに上
部格子板脇の狭隘部等のアクセスの困難な機器および部
位の点検は、従来の装置では非常に困難である。このた
め、このような機器および部位の点検は、シュラウド交
換の場合等の炉内を化学除染などで完全に清掃した場合
にしか実施できないという問題があり、このことが高経
年化したプラントの保守管理を困難にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実状に
鑑みてなされたものであり、汚染物質等を容易に除去で
きる方法を提供するとともに、炉内機器に対して簡便に
検査、補修および保全等の作業を行う方法を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、原子炉内の所定の対象部位に形成された
汚染物質等を除去する手段と、固定手段とを有する作業
装置を準備する準備工程と、前記作業装置を前記固定手
段により前記原子炉内の対象部位の近傍に固定する固定
工程と、前記対象部位の前記汚染物質等の除去を行う除
去工程と、を備えたことを特徴とする、原子炉内機器に
対する作業方法を提供する。
【0007】本発明によれば、作業装置が対象部位近傍
に固定されるため、汚染物質等を容易に除去できる。そ
してその後に、前記対象部位の検査を行う検査工程、前
記対象部位の補修を行う補修工程または前記対象部位の
保全を行う保全工程を容易に行うことも可能となる。
【0008】この作業方法は、検査工程を更に備えて構
成することができ、この検査工程は、吸引された汚染物
質等を分析用フィルタにより回収して、前記分析用フィ
ルタに付着した付着成分を分析する工程を含んで構成す
ることが可能である。
【0009】また、本発明は、ジェットポンプインレッ
トミキサ、CRガイドチューブなどの取外し可能な炉内
機器を取外した後に燃料プールまたは原子炉ウエルまた
はDSプールの何れかに移送する工程と、炉内機器に形
成された汚染物質等を除去する手段と、固定手段と、を
有する作業装置を準備する工程と、前記作業装置に設け
られた固定手段により前記作業装置を前記取外し可能な
炉内機器に固定する固定工程と、前記取外し可能な炉内
機器の前記汚染物質等の除去を行う除去工程と、を備え
たことを特徴とする、原子炉内機器に対する作業方法を
提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0011】[第1の実施形態]まず、図1および図2
を参照して第1の実施形態について説明する。
【0012】本実施形態に係る作業システム(なお、作
業システムなる用語は、汚染物質等の除去、検査、補修
または保全のいずれかの作業を実施するためのシステム
を意味する。)は、作業ユニット(作業装置)105を
備えている。なお、本実施形態に係る作業ユニットは、
ジェットポンプ100内の検査および補修を行う用途に
適している。作業ユニット105には、ワイヤー104
が接続される。
【0013】作業ユニット105は細長い柱状の本体1
05aを有しており、本体105aには掻き取り吸引部
108が旋回可能に(図3の矢印Aを参照)取り付けら
れている。掻き取り吸引部108は、本体105aに対
して着脱可能に取り付けられている。
【0014】掻き取り吸引部108の先端にはブラシ1
10が装着されており、このブラシ110は掻き取り吸
引部108の筐体内に内臓されたモータ111により回
転する。なお、掻き取り手段としてブラシ110に代え
てスコッチブライトなどのスクレイパーを用いることも
できる。
【0015】また、作業ユニット105の本体105a
内には回転モータ115が設けられており、この回転モ
ータ115を駆動することにより掻き取り吸引部108
を円周状に回転させることができるようになっている。
すなわちモータ111および回転モータ115を駆動す
ることにより、ブラシ110は自転と公転ができ、広範
囲にわたる汚染物質等の除去が可能となる。
【0016】また、作業ユニット105の本体105a
には、作業ユニット105の固定手段として、一対のア
ーム107が取り付けられている。両アーム107は本
体105aに内蔵されたエアシリンダ106にリンク機
構を介して接続されており、エアシリンダ106を駆動
することにより展開状態(図3右側に示す状態)と格納
状態(両アーム107の長手方向が本体105aの長手
方向と一致する状態)をとることができる。作業ユニッ
ト105を狭隘部に挿入してアーム107を展開状態と
することにより作業ユニット105を突っ張り固定する
ことができる。
【0017】掻き取り吸引部108は、ブラシ110の
近傍に、ブラシ110が除去した汚染物質等を吸引する
吸引口(図示せず)を有しており、この吸引口は吸引ホ
ース112を介してポンプ113(図2参照)の入口に
連通している。ポンプ113の出口には、弁150が介
装された管路が接続されており、この管路はフィルタ1
14に接続されている。前記管路は弁150の上流側で
分岐しており、この分岐管路には上流側から調整弁15
1、流量調節器152および分析用フィルタ153が順
次介装されている。分析用フィルタ153は作業員の過
剰の被ばくを防止する観点から、遮蔽容器154に覆わ
れている。
【0018】次に、上記の装置を用いた作業について説
明する。
【0019】まず、図1および図2に示すように、ジェ
ットポンプ100の上部開口部にテーパー状の挿入ガイ
ド101を設置し、燃料交換機102の補助ホイスト1
03を用いてワイヤー104で作業ユニット105を吊
り下げて下降させ、挿入ガイド101を介してジェット
ポンプ100内部に挿入する。なお、このとき作業ユニ
ット105のアーム107は格納状態にある。
【0020】ワイヤー104には目盛り(図示せず)を
つけてあり、挿入深さの確認が実施できる。作業ユニッ
ト105を指定位置まで挿入後に、エアーシリンダー1
06でアーム107すなわち装置固定部107を展開
し、作業ユニット105をジェットポンプ内に固定す
る。次に掻き取り吸引部108を旋回させてブラシ11
0をジェットポンプ壁面109に密着させる。そしてブ
ラシ110をモータ111で駆動させ付着した汚染物質
等を剥離させる。本実施形態では作業ユニット105が
固定されるため、高い精度での位置決めが可能となり、
汚染物質等の除去性能が向上する。
【0021】剥離させた汚染物質等は吸引ホース11
2、ポンプ113を経てフィルタ114に導き回収し、
フィルタ114で浄化された水は炉水に戻す。
【0022】汚染物質等を分析したい場合には、調整弁
151を開放するとともに流量調節器152で流量を調
節しながら、ポンプ113を出た汚染物質等を分析用フ
ィルタ153側の分岐管路に導き、分析用フィルタ15
3に適量の汚染物質等を回収する。分析用フィルタ15
3は遮蔽容器154ごと化学分析室に持ち込まれ、汚染
物質等の成分の分析が行われる。
【0023】剥離させた汚染物質等の吸引が終了した
ら、アーム107および掻き取り吸引部108を格納
し、作業ユニット105を引き抜き、原子炉容器外に取
り出す。
【0024】その後、掻き取り吸引部108を取り外し
て、掻き取り吸引部108が装着されていた部位にライ
ト付き小型カメラ142を取付ける(図3参照)。しか
る後、作業ユニット105を再度ジェットポンプ内に挿
入・固定し、対象部位の検査を行う。このように、作業
ユニット105にライト付き小型カメラ142を装着可
能とすることにより、TVカメラ140とライト141
を個別に挿入する場合に比べて位置決めや挿入が容易か
つ正確に行え、検査精度を向上させることができる。
【0025】なお、作業ユニット105の掻き取り吸引
部108およびライト付き小型カメラ142を装着する
部位に、補修装置(図示せず)を装着できるようにして
もよい。この場合も、上記と同様の手順で作業ユニット
105の挿入・固定を行うことにより補修作業を容易か
つ正確に行うことができる。
【0026】なお、作業ユニット105の部品を交換す
ることにより、この作業ユニットに検査装置、補修装置
または保全装置としての機能を持たせてもよいし、各作
業(検査、補修、保全)ごとに専用の作業ユニットを準
備してもよい。後者の場合、各作業用の作業ユニットに
は、作業ユニット105と同様に固定手段を設けること
が好適である。
【0027】なお、上記実施形態においては、汚染物質
等の除去、検査、補修を順次行うようにしているが、検
査を省略して補修、保全を実施してもよい。なお、本明
細書における「検査」なる用語は、上記の分析、TVカ
メラによる観察の他、超音波探傷子等による検査も含
む。また本明細書における「補修」なる用語は、切断お
よび溶接等の作業を意味し、「保全」とは、検査および
補修のいずれにも該当しない作業、例えばレーザーによ
る表面改質等が該当する。
【0028】また、上記実施形態では、ジェットポンプ
インレットミキサを取り外すことなくジェットポンプ1
00の上部開口部にテーパー状の挿入ガイド101を設
置し、この挿入ガイド101を介して作業ユニット10
5を挿入するようにしたが、ジェットポンプインレット
ミキサを取り外して、そこから作業ユニット105を挿
入するようにしてもよい。
【0029】なお、上記の実施形態に係る方法は、ジェ
ットポンプのライザー管の内面を検査、補修および保全
する目的に用いることも可能である。すなわち図8に示
すように、作業ユニット105を挿入するに先立ち、イ
ンレットミキサを事前に取り外し、ライザー管内部に炉
内上部から作業ユニット105を挿入して、掻き取りお
よび吸引を実施して汚染物質等を除去して、その後、検
査、補修または保全作業を実施してもよい。
【0030】[第2の実施形態]次に、図4を参照して
第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態に
おいて第1の実施形態と同一の部材については同一の符
号を付し、重複説明は省略する。本実施形態に係る作業
ユニット123は、シュラウドサポート部の検査を行う
用途に適している。
【0031】図4に示すように、作業ユニット123に
は、ワイヤー104が接続されている。作業ユニット1
23は細長い柱状の本体123aを有しており、本体1
23aには、第1のシリンダー125が揺動可能に装着
されている。更に本体123aには作業アーム126と
して機能する第2のシリンダー127が揺動可能に装着
されている。第1のシリンダー125のロッドの先端は
第2のシリンダー127のケースに回動可能に装着され
ており、作業アーム126は第1のシリンダ125を動
作させることにより本体123aに対して任意の角度を
なすように姿勢を変更することができる。すなわち作業
アーム126は本体123aに格納された状態と、展開
された状態(図4に示す状態)をとることができる。
【0032】また、作業ユニット123の本体123a
の下端部には座123b(作業ユニット123を対象部
位に固定する固定手段)が設けられている。
【0033】作業アーム126の先端すなわち第2のシ
リンダー127のロッドの先端には、掻き取り吸引部1
31が回転可能に取り付けられており、掻き取り吸引部
131は作業アーム126に対して任意の角度とするこ
とができる。なお、掻き取り吸引部131の角度を変更
可能とするには、例えば作業アーム126の先端にモー
タを介して掻き取り吸引部131を取り付ければよい。
【0034】掻き取り吸引部131には、ブラシ129
と、ブラシ129の近傍に設けられた図示しない吸引口
と、ブラシ駆動用のモータ128とが設けられている。
前記吸引口は、第1の実施形態と同様に、吸引ホース1
12を介してポンプ113の入口に連通している。
【0035】次に、上記作業ユニット123を用いてシ
ュラウドサポート部に対して検査、補修および保全を行
う場合の作用について説明する。
【0036】まず、炉内の燃料120、燃料支持金具1
21、制御棒およびCRガイドチューブ122を一部取
り外す。
【0037】そして取外し後の空間に作業アーム126
を格納状態とした作業ユニット123を挿入する。この
場合、作業ユニット123に設けられたの作業アーム1
26を格納した状態(畳んだ状態)で、座123bを炉
底部のCRハウジング124上に着座させて作業ユニッ
ト123固定する。
【0038】次に、第1のシリンダー125により作業
アーム126を展開してジェットポンプ下部に近づけ、
作業アーム126を調節、すなわち第2のシリンダー1
27を動作させることにより、掻き取り吸引部131の
位置を調整してブラシ129を作業対象面に密着させ
る。この状態でモータ128によりブラシ129を回転
駆動させて汚染物質等を掻き取り、掻き取られた汚染物
質等を掻き取り吸引部131の吸引口から吸引する。
【0039】なお、掻き取り吸引部131の角度を変更
することにより様々な部位の清掃を行うことができる。
例えば掻き取り吸引部131を上向きに配置することに
より、シュラウドサポートのバッフルプレート下面13
2などの吸引清掃が可能となる。
【0040】なお、第1の実施形態で説明したのと同様
に、掻き取り吸引部131の吸引口から吸引された汚染
物質等を第1の実施形態で説明したのと同様の手順によ
り回収して分析を行うこともできる。また、第1の実施
形態と同様に、作業アーム126先端の掻き取り吸引部
131をライト付き小型カメラ等の検査装置や補修装置
に交換可能に構成して、検査、補修および保全作業を行
ってもよい。
【0041】[第3の実施形態]次に、図5を参照して
第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態で
は、炉底部が作業対象の場合について従来技術を説明す
る図7と比較参照して説明を行うこととする。
【0042】従来技術の項で説明したように、従来炉底
部に対して検査等の作業を行う場合にはブラシ付き吸引
具11(図7を参照)を固定することなく作業をおこな
っている。
【0043】これに対して本実施形態では、作業ユニッ
ト159として、ブラシ163およびその近傍に設けら
れた吸引口161を有する掻き取り吸引部に更に固定部
(固定手段)162を設けたものを用いる。
【0044】作業ユニット159は固定部162により
CRハウジング160に固定され、しかる後、掻き取り
吸引部の下部に設けたブラシ163、吸引口161によ
り清掃作業が行われる。
【0045】また、清掃終了後には固定部162にライ
ト付カメラ142を取り付け、このカメラ142により
検査を行うことができる。なお、固定部162に取り付
ける装置を付け替えることにより補修、保全を実施する
ことも可能である。
【0046】[第4の実施形態]次に、図6を参照して
第4の実施形態について説明する。本実施形態にかかる
作業ユニット169は炉心支持板脇例えば炉心支持板1
71とシュラウド172の間の狭隘部に対して作業を行
うのに適した構成をとっている。
【0047】本実施形態に係る作業ユニット169は、
L字型の固定部175と、固定部175の第1部分17
5a(L字の一方の辺)の下側に設けられたブラシ17
3および吸引口(図示せず)を有する掻き取り吸引部1
74を有している。
【0048】作業を実施する際には、固定部175の第
2部分175b(L字の他方の辺)を炉心支持板171
上に載置するとともに、第1部分175aを炉心支持板
171とシュラウド172の間の狭隘部に差込み作業ユ
ニット169を固定する。しかる後第1乃至第3の実施
形態と同様にしてブラシ洗浄および吸引を行い、更に必
要に応じて補修、保全作業を行う。なお、この方法によ
り上部格子板脇に対しても検査、補修および保全作業を
行うことができる。
【0049】[第5の実施形態]次に、図9を参照して
第5の実施形態について説明する。
【0050】本実施形態は、対象部位がシュラウドサポ
ート裏側である場合の検査、補修または保全作業方法に
関する。
【0051】本例では、検査、補修または保全工程を実
施する際に、対をなすジェットポンプ200のうち一側
のジェットポンプの開口部からジェットポンプの内部に
挿入して内部を通過させて、シュラウドサポート201
裏側まで検査、補修または保全用の作業装置202(作
業ユニット)を降ろして検査、補修または保全作業を行
う。この作業ユニットは固定手段を備えていることが好
適である。
【0052】このとき、対をなすジェットポンプ200
のうち他側のジェットポンプ内部を通してシュラウドサ
ポート201裏側まで照明(図示せず)および水中カメ
ラ203(照明付きテレビカメラでもよい)を降ろし、
水中カメラ203により作業状態を監視しながら前記検
査、補修または保全工程を実施する。
【0053】なお、作業ユニット202や水中カメラを
挿入する際には、CRガイドチューブを外さないで、イ
ンレットミキサ開口部、あるいはジェットポンプ上に設
置された案内構造の開口部から、作業ユニット202や
水中カメラ203を挿入してもよい。
【0054】このとき、水中カメラ203のアーム20
4を操作して水中カメラ203を作業ユニット202側
に向けることにより、作業の状態を監視する。これによ
り作業の効率化と作業位置の特定ができるため、作業の
信頼性を向上させることができる。
【0055】[第6の実施形態]次に、図10を参照し
て第6の実施形態について説明する。
【0056】本実施形態は、対象部位がシュラウドサポ
ート裏側である場合の検査、補修または保全作業方法の
他の例に関する。
【0057】本例では、検査、補修または保全工程を実
施する際に、挿入ガイド101を介してジェットポンプ
100の開口部からジェットポンプ100の内部に挿入
して内部を通過させて、シュラウドサポート300裏側
まで検査、補修または保全用の作業装置301(作業ユ
ニット)を降ろして検査、補修または保全作業を行う。
この作業ユニット301は図示のように固定手段を備え
ていることが好適である。
【0058】このとき、図9に示すように、作業ユニッ
ト301が挿入されたジェットポンプ100に近い炉内
の外周部の燃料、燃料支持金具およびCRガイドチュー
ブを引き抜いて、そこに水中カメラ挿入ガイド302を
挿入する。そして水中カメラ挿入ガイド中に設置されて
いる水中カメラ移動機構304を切り離して自力で作業
ユニットの近傍位置まで移動して、水中カメラ305
(好適には照明一体型の水中カメラ)により作業ユニッ
ト301による作業状態を監視する。このとき水中カメ
ラは、図10に示すようにシュラウドサポートレグ30
7の間を通され、ジェットポンプディフューザ下開口か
ら、上方に指向させた状態で作業状態を監視する。
【0059】本実施形態によれば、第5の実施形態と略
同一の効果を得ることができる。
【0060】なお、上記第1乃至第6の実施形態におい
ては、作業ユニットの作業対象を原子炉内から取り出す
ことなく検査、作業および保全を行う事例について説明
したが、本発明方法はこれに限定されない。すなわち、
ジェットポンプインレットミキサ、CRガイドチューブ
などの取外し可能な炉内機器を取外した後に燃料プール
または原子炉ウエルまたはDSプールの何れかに移送
し、次いで作業ユニットを固定手段によりこれら取外し
可能な炉内機器に固定し、次いで作業ユニットにより取
外し可能な炉内機器の汚染物質等の掻き取りおよび吸引
を行い、その後、検査、補修または保全を行うようにし
てもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡便かつ確実に炉内機器の汚染物質等の除去、検査、補
修または保全作業を行うことができ、プラントの長期運
用における信頼性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を説明する図。
【図2】本発明の第1の実施形態を説明する図。
【図3】本発明の第1の実施形態を説明する図。
【図4】本発明の第2の実施形態を説明する図。
【図5】本発明の第3の実施形態を説明する図。
【図6】本発明の第4の実施形態を説明する図。
【図7】従来の方法を説明する図。
【図8】第1の実施形態の変形例を示す図。
【図9】本発明の第5の実施形態を説明する図。
【図10】本発明の第6の実施形態を説明する図。
【符号の説明】
101 案内構造(挿入ガイド) 105、123、159、169 作業装置(作業ユニ
ット) 107、123b、175 固定手段(アーム、座、固
定部材) 110 掻き取り器(掻き取り吸引部) 153 分析用フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21F 9/28 541 G21C 17/00 E 581 J (72)発明者 島 村 光 明 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 木 村 元比古 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2G075 AA03 BA17 CA05 CA07 DA20 FA13 FC03 FC12 FC14 FC18 FC19 GA09

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉内の所定の対象部位に形成された汚
    染物質等を除去する手段と、固定手段とを有する作業装
    置を準備する準備工程と、 前記作業装置を前記固定手段により前記原子炉内の対象
    部位の近傍に固定する固定工程と、 前記対象部位の前記汚染物質等の除去を行う除去工程
    と、を備えたことを特徴とする、原子炉内機器に対する
    作業方法。
  2. 【請求項2】前記作業装置は、前記汚染物質等を除去す
    る手段として、前記対象部位に形成された汚染物質等を
    掻き取る掻き取り器と、前記掻き取り器により掻き取ら
    れた汚染物質等を吸引する吸引口と、を有しており、 前記除去工程において、前記掻き取り器を用いて汚染物
    質等が掻き取られるとともに、掻き取られた汚染物質等
    が吸引口から吸引されることを特徴とする、請求項1に
    記載の作業方法。
  3. 【請求項3】前記除去工程の後に実施される検査工程を
    更に備え、 前記検査工程が、吸引された汚染物質等を分析用フィル
    タにより回収して、前記分析用フィルタに付着した付着
    成分を分析する工程を含むことを特徴とする、請求項1
    に記載の作業方法。
  4. 【請求項4】前記対象部位が、ジェットポンプ内外面、
    シュラウドサポート部、上部格子板脇の狭隘隙間炉心支
    持板脇の狭隘隙間、またはジェットポンプのライザー管
    内面であることを特徴とする、請求項1に記載の作業方
    法。
  5. 【請求項5】前記固定工程に先立ち、ジェットポンプイ
    ンレットミキサを取り外して前記ジェットポンプ内部に
    前記作業装置を挿入する挿入工程を更に備えたことを特
    徴とする、請求項4に記載の作業方法。
  6. 【請求項6】前記固定工程に先立ち、ジェットポンプイ
    ンレットミキサを取り外さずにジェットポンプ上部開口
    部から作業装置を挿入する挿入工程を更に備えたことを
    特徴とする、請求項4に記載の作業方法。
  7. 【請求項7】前記挿入工程に先立ち、前記ジェットポン
    プの上部に、前記作業装置のジェットポンプ内部への挿
    入を補助する案内構造を設置する工程を更に備えたこと
    を特徴とする、請求項4に記載の作業方法。
  8. 【請求項8】前記対象部位が、ジェットポンプライザ内
    面からノズルサーマルスリーブを含む再循環配管内面で
    あることを特徴とする、請求項7に記載の作業方法。
  9. 【請求項9】前記除去工程の後に実施される検査、補修
    または保全工程を更に備え、 前記対象部位がシュラウドサポート裏側であり、 前記検査、補修または保全工程を実施する際には、対を
    なすジェットポンプのうち一側のジェットポンプ内部を
    通してシュラウドサポート裏側まで検査、補修または保
    全用の装置を降ろして検査、補修または保全作業を行う
    とともに、対をなすジェットポンプのうち他側のジェッ
    トポンプ内部を通してシュラウドサポート裏側までTV
    カメラを降ろし、このTVカメラにより作業状態を監視
    することを特徴とする、請求項1に記載の作業方法。
  10. 【請求項10】前記除去工程の後に実施される検査、補
    修または保全工程を更に備え、 前記対象部位がシュラウドサポート裏側であり、 前記検査、補修または保全工程を実施する際には、ジェ
    ットポンプ内部を通してシュラウドサポート裏側まで検
    査、補修または保全用の装置を降ろして検査、補修また
    は保全作業を行うとともに、 前記ジェットポンプ近傍の燃料、燃料支持金具、制御棒
    およびCRガイドチューブを取り外して、TVカメラお
    よび可動機構を有する監視装置を、上部格子板、炉心支
    持板の開口部に挿入するとともに、シュラウドサポート
    レグの間から前記TVカメラを前記ジェットポンプのデ
    ィフューザ下開口から上方に指向させて、前記TVカメ
    ラにより作業状態を監視することを特徴とする、請求項
    1に記載の作業方法。
  11. 【請求項11】燃料、燃料支持金具、制御棒およびCR
    ガイドチューブを取り外す取外し工程と、 前記取外し工程の後、上部格子板および炉心支持板の開
    口部を通過させ、前記作業装置を炉底部にある前記対象
    部位の近傍に移動させる工程と、を更に備え、 前記取外し工程および前記挿入工程の後に、展開可能な
    アーム状の部材からなる前記固定手段を炉底部にある前
    記対象部位の近傍で動作させることにより、前記固定工
    程が行われることを特徴とする、請求項4に記載の作業
    方法。
  12. 【請求項12】ジェットポンプインレットミキサ、CR
    ガイドチューブなどの取外し可能な炉内機器を取外した
    後に燃料プールまたは原子炉ウエルまたはDSプールの
    何れかに移送する工程と、 炉内機器に形成された汚染物質等を除去する手段と、固
    定手段と、を有する作業装置を準備する工程と、 前記作業装置に設けられた固定手段により前記作業装置
    を前記取外し可能な炉内機器に固定する固定工程と、 前記取外し可能な炉内機器の前記汚染物質等の除去を行
    う除去工程と、を備えたことを特徴とする、原子炉内機
    器に対する作業方法。
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