JP3556418B2 - 炉内振動センサ取外し方法および装置 - Google Patents

炉内振動センサ取外し方法および装置 Download PDF

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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、沸騰水型原子炉の炉内振動センサを水中遠隔操作により取り外すことの可能な炉内振動センサ取外し方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12は沸騰水型原子炉の概略構成を示す縦断面図である。図12に示すように、原子炉圧力容器(以下、RPVという。)1内には、円筒状のシュラウド2が収容され、このシュラウド2はRPV1内においてシュラウドサポートリング3およびシュラウドサポートレグ4に順次支持されて立設されている。
【0003】
また、シュラウド2内には、燃料集合体5が装荷される炉心6が設置され、この炉心6内には制御棒7が上下方向に挿抜自在に設けられている。この制御棒7は制御棒案内管8に挿通して設けられ、この制御棒案内管8はCRD(制御棒駆動機構)ハウジング9に接続されている。そして、制御棒案内管8の上部には、図示しない燃料支持金具が配置され、1個の燃料支持金具により4体の燃料集合体5を支持している。
【0004】
燃料集合体5は、上部が上部格子板10で支持される一方、下部が炉心支持板11により水平方向に支持されている。RPV1の内周面とシュラウド2の外周面との環状間隙には、複数のジェットポンプ12が周方向に所定間隔をおいて設置されている。
【0005】
シュラウド2の上方には、シュラウドヘッド13が設けられ、このシュラウドヘッド13の上部にはスタンドパイプ14を介して気水分離器15が設けられ、この気水分離器15の上方には蒸気乾燥器16が設けられている。シュラウド2の外周面には、炉心スプレイ配管17および低圧注水配管18が接続されている。
【0006】
図13は原子炉の定期点検時のRPV1内の状態を示す構成図である。なお、図13ではRPV1内に設置されているジェットポンプ12の代わりにインターナルポンプ20が設置されている。
【0007】
図13に示すように、原子炉の定期点検時には、RPV1の上方のオペレーションフロアに燃料交換機19が移動され、この燃料交換機19によりRPV1の上部蓋が取り外され、図12に示す蒸気乾燥器16,気水分離器15およびシュラウドヘッド13が順次除去される。
【0008】
RPV1内には、シュラウド2と、このシュラウド2内における炉心6と、この炉心6内の燃料集合体5の上部を支持する炉心支持板11およびインターナルポンプ20などの原子炉内構造物が設置された状態で残されている。
【0009】
図14はシュラウド2,上部格子板10および蒸気乾燥器16の周辺に設置された炉内振動センサ21を示す斜視図である。図14に示すように、シュラウド2から上部格子板10を介して蒸気乾燥器16には、垂直に立ち上がるセンサ配管としての垂直管22が取り付けられるとともに、シュラウド2の側面にはセンサ配管としての水平管23が取り付けられ、これら垂直管22および水平管23の表面に沿ってMI(無機絶縁)ケーブルが敷設されている。
【0010】
上記構成の沸騰水型原子炉におけるRPV1内の冷却水の流れは、次の通りである。すなわち、供水ノズルから供給される冷却材は、図12に示すように給水スパージャを介してRPV1内に供給され、この冷却材は炉心6を構成する燃料集合体5において加熱沸騰され、水と空気の気液二相流となってシュラウドヘッド13内に流入する。この気液二相流は気水分離器15に流入し、ここで水と蒸気とに分離され、この分離された蒸気は蒸気乾燥器16において乾燥された後、主蒸気ノズルを経由して図示しないタービンに送られる。
【0011】
上記構成の沸騰水型原子炉の運転中における炉心6内の振動を測定するために、シュラウド2の上部,上部格子板10および蒸気乾燥器16などには、図14に示すように複数の炉内振動センサ21が取り付けられており、原子炉運転中の炉心振動を測定し、原子炉運転が常に健全な状態で行われるように監視している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
原子炉の運転中に炉心6の振動を測定する炉内振動センサ21は、原子炉起動後から出力運転に移行するまでの間に必要なものであり、炉心状態が安定し、出力運転が継続されるようになると不要になる。
【0013】
この炉内振動センサ21は、シュラウド2の上部や上部格子板10などに取り付けられているため、原子炉の定期点検中に実施される炉内点検などの作業時に作業の妨げとなり、作業性を低下させ、作業時間を長引かせる問題点があった。また、シュラウド2の上部や上部格子板10などに取り付けられた炉内振動センサ21の取外し作業は、水中における遠隔操作により狭隘部での作業を必要とする。
【0014】
したがって、このような炉内振動センサ21の取外し作業は、非常に困難な作業となり、長時間を要するため、作業員が放射線被爆に晒されるおそれがあった。そのため、出力運転開始後に可及的に早い時期、例えば最初の定期点検時に取り外すことが望ましい。
【0015】
さらに、炉内振動センサ21の垂直管22および水平管23を取り外すには、J形フックなどで掛止して引き上げることが考えられるが、シュラウド2の上部や上部格子板10などの炉内構造物に垂直管22および水平管23の取付金具の破片などの付着物が残存するという問題点があった。
【0016】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、炉内振動センサを水中における遠隔操作によって容易に取り外すことができ、炉内振動センサの取付前の状態に炉内構造物を戻すことの可能な炉内センサ取外し方法および装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1の炉内振動センサ取外し方法は、炉内振動センサが炉内に配設されて炉心内の振動を測定し、この炉内振動センサが多段に連結されたセンサ配管に固定されるとともに、このセンサ配管に沿ってセンサケーブルが敷設され、前記炉内振動センサを取り外す炉内振動センサ取外し方法であって、前記センサケーブルを前記センサ配管から引き上げるケーブル引上げ工程と、この引上げ工程により引き上げられた前記センサケーブルを切断するケーブル切断工程と、この切断工程にて切断したセンサケーブル近傍のセンサ配管の連結部分を引き離すセンサ配管引離し工程と、前記切断工程にて切断したセンサケーブルおよび前記引離し工程にて引き離なされたセンサ配管を掴んで所定位置に移動させる工程と、炉内に付着した付着物を研磨除去する研磨工程とを備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項2の炉内振動センサ取外し装置は、炉内振動センサが炉内に配設されて炉心内の振動を測定し、この炉内振動センサが多段に連結されたセンサ配管に固定されるとともに、このセンサ配管に沿ってセンサケーブルが敷設され、前記炉内振動センサを取り外す炉内振動センサ取外し装置であって、前記センサケーブルを前記センサ配管から引き上げるケーブル引上げ装置と、この引上げ装置により引き上げられた前記センサケーブルを切断するケーブル切断装置と、この切断装置にて切断したセンサケーブル近傍のセンサ配管の連結部分を引き離すセンサ配管引離し装置と、前記切断装置にて切断したセンサケーブルおよび前記引離し装置にて引き離なされたセンサ配管を掴む掴み装置と、炉内に付着した付着物を研磨除去する研磨装置とを備えたことを特徴とする。
【0019】
請求項3は、請求項2記載のケーブル引上げ装置が、吊りワイヤが係止される係止部材と、センサケーブルを把持可能に配設された爪部と、この爪部を把持動作させる第1の駆動手段と、この第1の駆動手段と前記爪部とを作動連結するリンク機構と、センサ配管を押圧可能に配設された押圧手段と、この押圧手段を押圧動作させる第2の駆動手段とを備え、前記爪部で前記センサケーブルを把持した際に前記押圧手段を押圧動作させ、この反力で前記センサケーブルを引き上げることを特徴とする。
【0020】
請求項4は、請求項2記載のケーブル切断装置が、吊りワイヤが係止される係止部材と、センサケーブルを切断可能に配設された切断刃と、この切断刃を切断動作させる駆動手段と、この駆動手段と前記切断刃とを作動連結するリンク機構とを備えたことを特徴とする。
【0021】
請求項5は、請求項2記載のセンサ配管引離し装置が、吊りワイヤが係止される係止部材と、前記吊りワイヤにより各センサ配管に設けられた吊り耳間に配置され、これら各吊り耳に当接しセンサ配管を押し拡げて分離させる押し拡げ装置と、この押し拡げ装置を駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】
請求項6は、請求項5記載の押し拡げ装置が、センサ配管を押し拡げる方向を規制するガイドロッドを備えていることを特徴とする。
【0023】
請求項7は、請求項2記載の掴み装置が、吊りワイヤが係止される係止部材と、センサケーブルおよびセンサ配管を挟持可能に配設された掴み部と、この掴み部を挟持動作させる駆動手段と、この駆動手段と前記掴み部とを作動連結する平行リンク機構とを備えたことを特徴とする。
【0024】
請求項8は、請求項2記載の掴み装置が、吊りワイヤが係止される係止部材と、センサケーブル,センサ配管またはワイヤロープを支持する支持部材と、この支持部材に前記センサケーブル,センサ配管またはワイヤロープを圧接させる圧接部材と、この圧接部材を駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とする。
【0025】
請求項9は、請求項8記載の駆動手段が、エアシリンダおよびスプリングを有していることを特徴とする。
【0026】
請求項10は、請求項2記載の研磨装置が、吊りワイヤが係止される係止部材と、炉心を収納したシュラウドと原子炉圧力容器との間に位置決めするための位置決め手段と、炉内に付着した付着物を研磨するグラインダ装置と、このグラインダ装置を駆動する駆動手段と、前記グラインダ装置をXY方向に移動させるXY方向移動手段とを備えたことを特徴とする。
【0027】
請求項11は、請求項10記載のグラインダ装置が、炉内に付着した付着物を研磨する砥石と、この砥石を回転駆動するエアモータと、このエアモータを密閉する密閉容器と、前記エアモータからのエアを排出する排気ホースとを有することを特徴とする。
【0028】
請求項12は、請求項10または11記載のグラインダ装置がZ方向に位置調整可能に構成されたことを特徴とする。
【0029】
請求項13は、請求項10または11記載のグラインダ装置が旋回位置が調整可能に構成されたことを特徴とする。
【0030】
請求項14は、請求項11記載の炉内振動センサ取外し装置において、砥石の周囲にカバーを設け、このカバーに排水ホースを接続したことを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0032】
図1は本発明に係る炉内センサ取外し装置の一実施形態におけるケーブル引上げ装置を示す断面図、図2は本実施形態におけるケーブル切断装置を示す断面図、図3は本実施形態におけるセンサ配管引離し装置を示す断面図、図4は本実施形態における掴み装置を示す断面図、図5は本実施形態の変形例における掴み装置を示す断面図である。
【0033】
また、図6は本実施形態における研磨装置を示す平面図、図7は図6の部分断面正面図、図8は図6のA−A線断面図、図9は図6のB−B線断面図、図10は図8のグラインダ装置を示す断面図、図11は本実施形態の変形例における研磨装置を示す部分断面正面図である。なお、RPV1内の構成は図12〜図14と同様であるので同一の符号を用いて説明する。
【0034】
本実施形態により取り外す炉内振動センサ21は、炉内に配設されて炉心6内の振動を測定するものであって、多段に連結された垂直管22および水平管23からなるセンサ配管24に固定されており、このセンサ配管24に沿ってセンサケーブル25が敷設されている。
【0035】
本実施形態の炉内振動センサ取外し装置は、センサケーブル25をセンサ配管24から引き上げる図1に示すケーブル引上げ装置30と、この引上げ装置30により引き上げられたセンサケーブル25を切断する図2に示すケーブル切断装置50と、この切断装置50にて切断したセンサケーブル25近傍のセンサ配管24の連結部分を引き離す図3に示すセンサ配管引離し装置70と、切断装置50にて切断したセンサケーブル25および引離し装置70にて引き離なされたセンサ配管24を掴む図4に示す掴み装置90と、炉内に付着した付着物を研磨除去する図6〜図10に示す研磨装置120とを備えている。
【0036】
図1に示すように、ケーブル引上げ装置30は、図示しない吊りワイヤが係止される係止部材31と、センサケーブル25を把持可能に配設された爪部としての一対の係止爪32と、この係止爪32を把持動作させる第1の駆動手段としてのエアシリンダ33と、このエアシリンダ33と係止爪32とを作動連結するリンク機構34と、センサ配管24を押圧可能に配設された押圧手段としての押圧レバー35と、この押圧レバー35を押圧動作させる第2の駆動手段としてのエアシリンダ36とを備えている。
【0037】
エアシリンダ33は、供給されたエアにより上下動するピストン37と、このピストン37に固着されたピストン棒38と、ピストン37の上面側にエアを供給するエア供給口39と、ピストン37の下面側にエアを供給するエア供給口40とを有している。ピストン棒38の下部には、リンク機構34を構成する取付プレート41が取り付けられ、この取付プレート41の両側にはピン42,42を介して連結プレート43,43が連結され、これらの連結プレート43,43にピン44,44を介して係止爪32が連結されている。この係止爪32は本体側に固定された固定ピン45を中心として開閉可能に取り付けられている。
【0038】
また、エアシリンダ36は、供給されたエアにより上下動するピストン46と、このピストン46に固着されたピストン棒47と、ピストン46の上面側にエアを供給するエア供給口48と、ピストン46の下面側にエアを供給するエア供給口49とを有し、ピストン棒47と押圧レバー35とが作動連結されている。
【0039】
次に、ケーブル引上げ装置30の作用を説明する。
【0040】
ケーブル引上げ装置30は、固定ピン45を中心として係止爪32を開いておき、図示しない吊りワイヤにより取り外すセンサ配管24およびセンサケーブル25の近傍であって係止爪32内にセンサケーブル25が位置するように吊り下ろした後、エアシリンダ33を作動させる。
【0041】
つまり、ピストン37の上面側にエア供給口39からエアを供給してピストン37を押し下げ、ピストン棒38を下降させる。すると、ピストン棒38に取り付けられたリンク機構34の取付プレート41が押し下げられ、連結プレート43,43がピン42,42を中心として外側に拡がる。
【0042】
連結プレート43,43が外側に拡がると、係止爪32は固定ピン45を中心として内側に閉じるように力を受ける。これにより、センサケーブル25を把持することができる。
【0043】
この状態で、エアシリンダ36のエア供給口48からピストン46の上面側にエアを供給してピストン46を押し下げ、ピストン棒47を下降させる。すると、ピストン棒47に作動連結された押圧レバー35の先端がセンサ配管24に当接して押圧動作する。この押圧力の反力によりセンサケーブル25をセンサ配管24から引き上げることができる。
【0044】
このように本実施形態のケーブル引上げ装置30によれば、センサケーブル25を把持するために駆動させるエアシリンダ33と、押圧レバー35によりセンサ配管24を押圧動作するエアシリンダ36とを備え、押圧レバー35の押圧動作の反力でセンサケーブル25を引き上げることにより、単にセンサケーブル25をフックなどで引き上げるのと異なり、センサ配管24を損傷させることなく、センサケーブル25を引き上げることができる。
【0045】
図2に示すように、ケーブル切断装置50は、ケーブル引上げ装置30により引き上げられたセンサケーブル25を切断するものであって、図示しない吊りワイヤが係止される係止部材51と、センサケーブル25を切断可能に配設された一対の切断刃52と、この切断刃52を切断動作させる駆動手段としてのエアシリンダ53と、このエアシリンダ53と切断刃52とを作動連結するリンク機構54とを備えている。
【0046】
エアシリンダ53は、上下方向に分離された2つのピストン室55,56を有し、各ピストン室55,56にそれぞれ上部ピストン57および下部ピストン58が設けられ、これら上部ピストン57と下部ピストン58は連結ロッド59により連結されている。
【0047】
そして、エアシリンダ53のピストン室55側にはエア供給口60が穿設され、このエア供給口60から入った空気が上部ピストン57の底面に供給される一方、ピストン室56側にはエア供給口61が穿設され、このエア供給口61から入った空気が下部ピストン58の上面に供給される。
【0048】
また、下部ピストン58の底部には、接続ロッド62,接続板63および作動板64が順次接続され、この作動板64の底面に略V字状の突起部64aが一体に形成されている。さらに、作動板64の下部には、リンク機構54を構成する取付プレート65が取り付けられ、この取付プレート65の両側には作動板64に連結されたピン66,66を介して連結プレート67,67が連結され、これらの連結プレート67,67にピン68,68を介して切断刃52が連結されている。この切断刃52は本体側に固定された固定ピン69を中心として開閉可能に取り付けられ、先端に鉤部52aが一体に形成されている。
【0049】
次に、ケーブル切断装置50の作用を説明する。
【0050】
ケーブル切断装置50は、固定ピン69を中心として切断刃52を開いておき、この切断刃52内に引上げ装置30により引き上げられたセンサケーブル25が位置するように図示しない吊りワイヤにより吊り下ろした後、エアシリンダ33を作動させる。
【0051】
つまり、下部ピストン58の上面側にエア供給口61からエアを供給して、下部ピストン58を上部ピストン57とともに押し下げ、接続ロッド62を下降させる。すると、接続ロッド62に接続された接続板63および作動板64を介してリンク機構54を構成する取付プレート65が押し下げられ、連結プレート67,67がピン68,68を中心として外側に拡がる。
【0052】
連結プレート68,68が外側に拡がると、切断刃52は固定ピン69を中心として内側に閉じるように力を受ける。これにより、センサケーブル25を切断することができる。
【0053】
一方、固定ピン45を中心として切断刃52を開くには、まず上部ピストン57の底面側にエア供給口60からエアを供給して、上部ピストン57を下部ピストン58とともに押し上げ、接続ロッド62を上昇させる。
【0054】
すると、接続ロッド62に接続された接続板63および作動板64を介してリンク機構54を構成する取付プレート65が押し上げられ、連結プレート67,67がピン68,68を中心として内側に移動する。連結プレート68,68が内側に移動すると、切断刃52は固定ピン69を中心として外側に開くように力を受けて切断刃52が開く。
【0055】
このように本実施形態のケーブル切断装置50によれば、エアシリンダ53と切断刃52とがリンク機構54により作動連結されていることから、センサケーブル25に対して切断刃52が略平行に当接した後に切断することとなり、確実且つ容易に切断することが可能となる。加えて、切断刃52の先端に鉤部52aが一体に形成されていることから、切断時にセンサケーブル25が切断刃52から押し出されることなく、一段と確実に切断することができる。
【0056】
図3に示すように、センサ配管引離し装置70は、ケーブル切断装置50によりセンサケーブル25を切断した後に連結されたセンサ配管24を引き離すものであって、図示しない吊りワイヤが係止される係止部材71と、前記吊りワイヤにより各センサ配管24に設けられた吊り耳24a,24a間に配置され、これら各吊り耳24a,24aに当接しセンサ配管24を押し拡げて分離させる押し拡げ装置72と、この押し拡げ装置72を駆動する駆動手段としてのエアシリンダ73とを備えている。
【0057】
エアシリンダ73は、ケース74に設けられ、供給されたエアにより上下動するピストン75と、このピストン75に固着されたピストン棒76と、ピストン75の一側にエアを供給するエア供給口77と、ピストン75の他側にエアを供給するエア供給口78とを有している。
【0058】
ピストン75の固着側と反対方向のピストン棒76には、押し拡げ装置72を構成する取付板79が螺合され、この取付板79に四フッ化エチレン樹脂製の押圧部材80が固着されているとともに、ガイドロッド81が螺合されている。このガイドロッド81はケース74に穿設された案内孔82に挿通され、押圧部材80の押圧方向をガイドしている。また、押圧部材80の取付方向と反対側のケース74には、押圧部材80と同様の材質からなる押圧部材83が固着されている。
【0059】
次に、センサ配管引離し装置70の作用を説明する。
【0060】
センサ配管引離し装置70は、図示しない吊りワイヤにより引き離すべき各センサ配管24に設けられた吊り耳24a,24a間に配置されるとともに、センサ配管24上に着床される。
【0061】
次いで、エアシリンダ73におけるエア供給口78からピストン75の一側にエアを供給すると、ピストン棒76を押し出し、押圧部材80が一方の吊り耳24aに当接し、さらにピストン棒76を押し出すと、この反力により押圧部材83が他方の吊り耳24aに当接した後、吊り耳24a,24a間を押し拡げることにより、連結されたセンサ配管24を分離させることができる。
【0062】
この場合、ガイドロッド81は押圧部材80の押圧方向をガイドしているので、ピストン棒76の回転が防止され、センサ配管24を押し拡げる方向が規制される。一方、ピストン棒76を縮退するには、エアシリンダ73におけるエア供給口77からピストン75の他側にエアを供給することにより行う。
【0063】
このように本実施形態のセンサ配管引離し装置70によれば、押し拡げ装置72が各吊り耳24a,24aに当接しセンサ配管24を押し拡げて分離させることにより、センサ配管24を容易に分離させることができる。
【0064】
また、押し拡げ装置72は、センサ配管24を押し拡げる方向がガイドロッド81により規制されていることにより、ピストン棒76が正確に押し出され、センサ配管24を確実に分離させることができる。
【0065】
図4に示すように、掴み装置90は、ケーブル切断装置50により切断されたセンサケーブル25と、センサ配管引離し装置70により分離されたセンサ配管24を掴むものであって、図示しない吊りワイヤが係止される係止部材91と、センサケーブル25およびセンサ配管24を挟持可能に配設された一対の掴み部92と、この掴み部92を挟持動作させる駆動手段としてのエアシリンダ93と、このエアシリンダ93のピストン棒93aと掴み部92とを作動連結する平行リンク機構94とを備えている。
【0066】
エアシリンダ93は、供給されたエアにより上下動するピストン(図示せず)と、このピストンに固着されたピストン棒93aとを有し、このピストン棒93aの下部には平行リンク機構94を構成する連結プレート95,96がそれぞれ上下方向に2連取り付けられている。
【0067】
連結プレート95の一端はそれぞれピン97,97によりピストン棒93aの下部に回動可能に取り付けられる一方、その他端はそれぞれピン98,98により一対の掴み部92の長手方向上端に回動可能に取り付けられている。そして、連結プレート96の一端はそれぞれピン99,99によりピストン棒94の下端に回動可能に取り付けられる一方、その他端はそれぞれピン100,100により一対の掴み部92の長手方向中央に回動可能に取り付けられている。
【0068】
また、本体板101には固定ピン102が左右一対固定され、これらの固定ピン102は一対の掴み部92に形成された係合溝92aにそれぞれ係合している。
【0069】
次に、掴み装置90の作用を説明する。
【0070】
図示しない吊りワイヤにより吊り下ろした後、エアシリンダ93を作動させる。このエアシリンダ93を作動させ、図示しないピストンを下降させると、ピストン棒93aが下方に移動する。同時に、ピン97,97およびピン99,99も下方に移動する。ここで、一対の掴み部92にそれぞれ形成された係合溝92aが固定ピン102,102に係合し、一対の掴み部92の上下方向の位置が規定されていることから、左右2連の連結プレート95,95、96,96がそれぞれピン97,97、ピン99,99およびピン98,98、ピン100,100を中心として水平方向となる。すると、一対の掴み部92は左右外側方向に水平に開く。
【0071】
一方、エアシリンダ93を作動させ、図示しないピストンを上昇させると、ピストン棒93aが上方に移動する。これにより、図4に示すようにピン97,97およびピン99,99が引き上げられる。ここで、一対の掴み部92にそれぞれ形成された係合溝92aが固定ピン102,102に係合し、一対の掴み部92の上下方向の位置が規定されていることから、左右2連の連結プレート95,95、96,96はピン97,97、ピン99,99およびピン98,98、ピン100,100を介して一対の掴み部92を左右内側方向に水平に閉じることにより、センサケーブル25およびセンサ配管24を挟持することができる。
【0072】
このように本実施形態の掴み装置90によれば、エアシリンダ93と掴み部92とを平行リンク機構94で作動連結したことにより、一対の掴み部92が水平方向に開閉することから、センサケーブル25およびセンサ配管24を挟持した際にこれらが掴み部92から押し出されることなく、確実に掴むことが可能となる。
【0073】
図5は本実施形態の変形例における掴み装置を示す断面図である。図5に示すように、この掴み装置110はセンサケーブル25,センサ配管24またはワイヤロープ111を掴むものであり、図5ではワイヤロープ111を掴む場合を示している。掴み装置110は、吊りワイヤ112が係止される係止部材としての吊り耳113と、掴むべきセンサケーブル25,センサ配管24またはワイヤロープ111を支持する支持部材114と、この支持部材114にセンサケーブル25,センサ配管24またはワイヤロープ111を圧接させる圧接部材115と、この圧接部材115を駆動する駆動手段としてのエアシリンダ116とを備えている。
【0074】
エアシリンダ116は、供給されたエアにより上下動する図示しないピストンと、このピストンに固着されたピストン棒117と、前記ピストンの上面側にエアを供給するエア供給口118と、前記ピストンの下面側にエアを供給するエア供給口119とを有している。エアシリンダ116内には、図示しないスプリングが設けられており、このスプリングはピストン棒117を常時下降させる方向に付勢しており、エアシリンダ116とともに前記駆動手段としての機能を有している。
【0075】
ピストン棒117の下端には、圧接部材115が取り付けられ、この圧接部材115によりセンサケーブル25およびセンサ配管24やワイヤロープ111を支持部材114に圧接させる。
【0076】
次に、掴み装置110の作用を説明する。
【0077】
掴み装置110はセンサ配管24,センサケーブル25またはワイヤロープ111が支持部材114に支持されるように吊りワイヤ112により吊り下ろした後、エアシリンダ116を作動させる。つまり、ピストンの上面側にエア供給口118からエアを供給してピストンを押し下げ、ピストン棒117を下降させる。すると、ピストン棒117に取り付けられた圧接部材115が押し下げられ、支持部材114との間でセンサ配管24,センサケーブル25またはワイヤロープ111を挟んで掴むことができる。
【0078】
一方、センサ配管24,センサケーブル25またはワイヤロープ111を掴んだ掴み装置110を放し動作させるには、エア供給口119からエアを供給してピストンを押し上げ、ピストン棒117を上昇させる。これにより、ピストン棒117に取り付けられた圧接部材115を押し上げることにより行う。
【0079】
また、構造物を吊り下げたワイヤロープ111を掴み装置110を使用して回収する場合には、掴み装置110がスプリングの付勢力により1本のワイヤロープ111の一端を掴んだ状態で前記構造物とともにU字状に吊り下げていき、ワイヤロープ111の他端を徐々に引き上げながら、前記構造物が最下位置に達した段階で掴み装置110を放し動作させ、さらにワイヤロープ111の他端を引き上げることにより行う。
【0080】
このように本実施形態の変形例の掴み装置110によれば、支持部材114でセンサケーブル25,センサ配管24またはワイヤロープ111を支持し、これらのいずれかを圧接部材115で挟んで掴むことにより、掴み装置90と比較して構造を簡略化することができる。
【0081】
また、駆動手段としてエアシリンダ116およびスプリングの双方を有しているので、エアシリンダ116のエアが抜けてもスプリングの付勢力により、センサケーブル25,センサ配管24またはワイヤロープ111を掴むことができ、信頼性を高めることができる。
【0082】
図6〜図10は本実施形態における研磨装置を示す。この研磨装置120は、掴み装置90または110により炉内からセンサケーブル25およびセンサ配管24が取り除かれた後、炉内に付着した突起部などの付着物を研磨除去するものである。
【0083】
また、研磨装置120は、図6および図7に示すように矩形状に組み付けられた支持フレーム121を有し、この支持フレーム121には、吊りワイヤ122が係止される係止部材123と、炉心を収納したシュラウド2と原子炉圧力容器(RPV)1との間に位置決めするための位置決め手段124とが設けられている。
【0084】
この位置決め手段124は、支持フレーム121の一側面に回転可能に取り付けられシュラウド2に当接する2つのローラ125,125と、支持フレーム121の他側面に取り付けられたエアシリンダ126と、このエアシリンダ126のピストン棒127の先端に回転可能に取り付けられたローラ128とを備えている。そして、エアシリンダ126を作動させ、ピストン棒127を水平方向に伸長させると、ローラ128がRPV1に押し付けられる。その後、ピストン棒127をさらに伸長させると、2つのローラ125,125がシュラウド2に押し付けられることとなり、研磨装置120がシュラウド2とRPV1との間に位置決めされる。
【0085】
支持フレーム121上には、図6および図8に示すようにY方向移動手段としての縦(Y方向)送りねじ129が配設され、この縦送りねじ129の両端が軸受130,130により支持されているとともに、後述するグラインダ装置の移動ナット131が螺合され、一端にかさ歯車132が取り付けられている。このかさ歯車132近傍の支持フレーム121には支持板133が固定され、この支持板133に遠隔操作部134が設置されている。
【0086】
この遠隔操作部134は、多段に連結されてRPV1上方のオペレーションフロア(図示せず)から操作する操作レンチにより回転操作される図8に示す六角ナット135と、この六角ナット135に螺合する連結ロッド136と、この連結ロッド136の下端に固定され、縦送りねじ129の一端に取り付けられたかさ歯車132と歯合するかさ歯車137とを有している。
【0087】
したがって、RPV1上方のオペレーションフロア(図示せず)から操作レンチを六角ナット135に係合させて作業員が回転操作すると、連結ロッド136,かさ歯車137,かさ歯車132を介して縦送りねじ129を回転させる。これにより、移動ナット131が移動して前記グラインダ装置をY方向に移動させることができる。
【0088】
また、支持フレーム121上には、図6および図7に示すようにX方向移動手段としての横(X方向)送りねじ138が配設され、この横送りねじ138の両端が軸受139,139により支持されているとともに、横送りねじ138に縦送りねじ129の軸受139,139の一方に固定された移動ナット140が螺合されている。
【0089】
そして、横送りねじ138の一端にはかさ歯車141が取り付けられ、このかさ歯車141近傍の支持フレーム121には支持板142が固定され、この支持板142に遠隔操作部143が設置されている。
【0090】
この遠隔操作部143は、上述した遠隔操作部134と同様に、多段に連結されRPV1上方のオペレーションフロア(図示せず)から操作する操作レンチにより回転操作される図7に示す六角ナット144と、この六角ナット144に螺合する連結ロッド145と、この連結ロッド145の下端に固定され、横送りねじ138の一端に取り付けられたかさ歯車141と歯合するかさ歯車146とを有している。
【0091】
したがって、RPV1上方のオペレーションフロア(図示せず)から操作レンチを六角ナット144に係合させて作業員が回転操作すると、連結ロッド145,かさ歯車146,かさ歯車141を介して横送りねじ138を回転させる。これにより、移動ナット140が移動すると同時に、縦送りねじ129の軸受130を介して移動ナット131がX方向に移動することにより、前記グラインダ装置をX方向に移動させることができる。
【0092】
移動ナット131が固定されたグラインダ装置150は、リニアガイド151に取り付けられ、このリニアガイド151の両端は支持フレーム121に設けられたリニアガイド152,152に支持されている。これにより、グラインダ装置150はリニアガイド151,152,152に沿って水平方向に移動することができる。
【0093】
グラインダ装置150は、図9に示すように上下(Z方向)位置調整部153を有し、この上下位置調整部153は、上述した遠隔操作部134と同様に、多段に連結されRPV1上方のオペレーションフロア(図示せず)から操作する操作レンチにより回転操作される六角ナット154と、この六角ナット154に螺合する上下送りねじ155と、この上下送りねじ155を回転可能に支持するとともに、移動ナット131が固定されたケース156と、このケース156内の上下方向に設けられたガイドレール157と、上下送りねじ155に螺合された移動ナット158と、この移動ナット158に固着されるとともに、ガイドレール157に係合したガイド板159と、このガイド板159に固定された取付板160とを有している。そして、この取付板160の下端には研磨部161が固定されている。
【0094】
したがって、RPV1上方のオペレーションフロア(図示せず)から操作レンチを六角ナット154に係合させて作業員が回転操作すると、上下送りねじ155が回転し、移動ナット157が上下方向に移動する。この場合、移動ナット158にはガイドレール157に係合したガイド板159が固着されているので、移動ナット158はガイドレール157に沿って上下移動する。そして、移動ナット158が上下移動することにより、ガイド板159および取付板160を介して研磨部161を上下(Z)方向に移動させることができる。
【0095】
グラインダ装置150における研磨部161は、図9および図10に示すように角筒状に形成された密閉容器162と、この密閉容器162をOリング163を介して閉止する蓋体164と、この蓋体164に設けられたエア供給口165と、このエア供給口165から供給されたエアによって駆動し密閉容器162内に収納されたエアモータ166と、このエアモータ166のシャフト167を介して取り付けられるとともに、エアモータ166によって回転駆動し炉内に付着した付着物を研磨する砥石168とを有している。
【0096】
この砥石168は、有底円筒状に形成され、且つ座金169およびナット170によりシャフト167に固定されている。そして、このシャフト167の周囲にベアリング171およびシール部材172を組み込むことにより、エアモータ166の回転駆動力を砥石168に円滑に伝達するとともに、水中でのシール効果を高めている。
【0097】
また、密閉容器162の側面にはエアモータ166からのエアを排出する排気用開口部173が穿設され、この排気用開口部173にOリング174を介して排気管175が取り付けられ、この排気管175に継手176を介して排気ホース177が接続されている。
【0098】
したがって、研磨部161において、エアモータ166はエア供給口165から供給されたエアによって駆動され、そのシャフト167を介して砥石168を回転駆動することにより、炉内に付着した付着物を研磨することができる。
【0099】
次に、研磨装置120の作用を説明する。
【0100】
研磨装置120は、吊りワイヤ122により炉心を収納したシュラウド2と原子炉圧力容器(RPV)1との間に吊り下ろされた後、位置決め手段124を構成するエアシリンダ126を作動させる。このエアシリンダ126を作動させると、そのピストン棒127が水平方向に伸長する。
【0101】
すると、ローラ128がRPV1に押し付けられ、その後、ピストン棒127をさらに伸長させると、2つのローラ125,125がシュラウド2に押し付けられることとなり、研磨装置120がシュラウド2とRPV1との間に位置決めされる。
【0102】
次いで、グラインダ装置150における研磨部161の砥石168が所望の位置になるように、以下の操作を作業員が行う。
【0103】
すなわち、遠隔操作部134の六角ナット135にRPV1上方のオペレーションフロア(図示せず)から操作レンチを係合させて回転操作し、連結ロッド136,かさ歯車137,かさ歯車132を介して縦送りねじ129を回転させる。これにより、移動ナット131が移動してグラインダ装置150をY方向に移動させ、Y方向の位置決めを行う。
【0104】
また、遠隔操作部143の六角ナット144に操作レンチを係合させて回転操作し、連結ロッド145,かさ歯車146,かさ歯車141を介して横送りねじ138を回転させる。これにより、移動ナット140が移動すると同時に、縦送りねじ129の軸受130を介して移動ナット131がX方向に移動することにより、グラインダ装置150をX方向に移動させ、X方向の位置決めを行う。
【0105】
さらに、上下位置調整部153の六角ナット154に操作レンチを係合させて回転操作すると、上下送りねじ155が回転し、移動ナット157が上下方向に移動することにより、ガイド板159および取付板160を介して研磨部161を上下(Z)方向に移動させ、Z方向の位置決めを行う。
【0106】
このようにして研磨部161の砥石168が所望の位置に設定された後に、研磨部161において、エア供給口165からエアを供給してエアモータ166を駆動し、そのシャフト167を介して砥石168を回転駆動することにより、炉内に付着した付着物を研磨する。
【0107】
このように本実施形態の研磨装置120によれば、シュラウド2とRPV1との間に研磨装置120が位置決め手段124で位置決めされることにより、研磨部161の砥石168の位置が研磨中に変動することなく、研磨加工精度を高めることができる。また、グラインダ装置150における研磨部161の砥石168をXYZ方向に位置調整可能に構成したことにより、研磨加工効率を高めることができる。
【0108】
本実施形態のグラインダ装置150の研磨部161は、炉内に付着した付着物を研磨する砥石168と、この砥石168を回転駆動するエアモータ166と、このエアモータ166を密閉する密閉容器162と、エアモータ166からのエアを排出する排気ホース177とを有していることから、研磨部161のエアモータ166の水密性を保持することができ、信頼性を高いグラインダ装置150を提供することができる。
【0109】
なお、本実施形態の研磨装置120では、砥石168のXYZ方向の位置調整を、それぞれ操作レンチを回転操作して位置決めを行うようにしたが、これ以外に遠隔操作部134,143および上下位置調整部153にそれぞれ小型モータを設置し、これらの小型モータを駆動することにより、縦送りねじ129,横送りねじ138および上下送りねじ155を回転させて砥石168のXYZ方向の位置を調整するようにしてもよい。
【0110】
また、研磨装置120において、砥石168の周囲にカバーを設け、このカバーに排水ホースを接続するように構成すれば、砥石168によって研磨されたごみなどが炉内に残存することを未然に防止することができる。
【0111】
図11は上記実施形態の研磨装置の変形例を示す部分断面側面図である。なお、上記実施形態の研磨装置と同一の部分には同一の符号を付して説明する。この変形例では支持フレーム121に遠隔操作部178が設けられており、この遠隔操作部178は、RPV1上方のオペレーションフロア(図示せず)から操作する操作レンチにより回転操作される六角ナット179と、この六角ナット179に螺合する連結ロッド180と、この連結ロッド180の下端に固定された歯車181とを有している。
【0112】
一方、研磨部161の取付軸182は、グラインダ装置150に対して回転可能に設けられ、この取付軸182に歯車183が固定され、この歯車183と遠隔操作部178の歯車181とが歯合している。
【0113】
したがって、RPV1上方のオペレーションフロア(図示せず)から操作レンチを六角ナット179に係合させて作業員が回転操作すると、連結ロッド180を介して歯車181を回転させる。これにより、歯車181と歯合した歯車183が回転して研磨部161を旋回させ、その旋回位置を調整することができる。
【0114】
このように本実施形態の研磨装置の変形例によれば、グラインダ装置150における研磨部161を旋回可能に構成し、且つその旋回位置が調整可能であるので、炉内に付着した付着物に対して研磨部161の位置決めが容易になり、研磨加工の作業効率を向上させることができる。
【0115】
次に、本実施形態の炉内振動センサ取外し装置の全体の作用を説明する。
【0116】
本実施形態の炉内振動センサ取外し装置は、図1に示すケーブル引上げ装置30によりセンサケーブル25をセンサ配管24から引き上げた後、この引上げ装置30により引き上げられたセンサケーブル25を図2に示すケーブル切断装置50により切断する。
【0117】
次いで、この切断装置50にて切断したセンサケーブル25近傍のセンサ配管24の連結部分を図3に示すセンサ配管引離し装置70により引き離す。そして、切断装置50にて切断したセンサケーブル25およびセンサ配管引離し装置70にて引き離なされたセンサ配管24を図4に示す掴み装置90または110により掴み動作する。
【0118】
掴み装置90または110により炉内からセンサケーブル25およびセンサ配管24が取り除かれた後、図6〜図10に示す研磨装置120により、炉内に付着した突起部などの付着物を研磨除去する。
【0119】
このように本実施形態の炉内振動センサ取外し装置によれば、ケーブル引上げ装置30,ケーブル切断装置50,センサ配管引離し装置70,掴み装置90または110,研磨装置120を組合わせて選択的に使用することにより、定期点検などに際して作業の支障となる炉内振動センサ21を水中遠隔操作で容易且つ迅速に取り外すことができるため、十分な点検スペースを確保して定期点検を行うことができる。
【0120】
また、炉内に付着した突起部などの付着物を研磨装置120により研磨除去することができるので、炉内を炉内振動センサ21の取付前の状態に復帰させることができる。
【0121】
さらに、本発明の炉内振動センサ取外し方法の一実施形態を説明する。
【0122】
この炉内振動センサ取外し方法は、センサケーブル25をセンサ配管24から図1に示すケーブル引上げ装置30により引き上げるケーブル引上げ工程と、この引上げ工程により引き上げられたセンサケーブル25を図2に示すケーブル切断装置50により切断するケーブル切断工程と、この切断工程にて切断したセンサケーブル25近傍のセンサ配管24の連結部分を図3に示すセンサ配管引離し装置70により引き離すセンサ配管引離し工程と、前記切断工程にて切断したセンサケーブル25および前記引離し工程にて引き離なされたセンサ配管24を図4に示す掴み装置90または110により掴んで所定位置に移動させる工程と、炉内に付着した付着物を図6〜図10に示す研磨装置120により研磨除去する研磨工程とを備えている。
【0123】
このように本発明の炉内振動センサ取外し方法の一実施形態によれば、炉内振動センサ21を水中遠隔操作で容易且つ迅速に取り外すことができ、原子力発電プラントの定期点検時の作業性を著しく向上させることができる。
【0124】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1の炉内振動センサ取外し方法によれば、センサケーブルをセンサ配管から引き上げるケーブル引上げ工程と、この引上げ工程により引き上げられたセンサケーブルを切断するケーブル切断工程と、この切断工程にて切断したセンサケーブル近傍のセンサ配管の連結部分を引き離すセンサ配管引離し工程と、切断工程にて切断したセンサケーブルおよび引離し工程にて引き離なされたセンサ配管を掴んで所定位置に移動させる工程と、炉内に付着した付着物を研磨除去する研磨工程とを備えたことにより、炉内振動センサを水中遠隔操作で容易且つ迅速に取り外すことができ、原子力発電プラントの定期点検時の作業性を著しく向上させることができる。
【0125】
請求項2の炉内振動センサ取外し装置によれば、センサケーブルをセンサ配管から引き上げるケーブル引上げ装置と、この引上げ装置により引き上げられたセンサケーブルを切断するケーブル切断装置と、この切断装置にて切断したセンサケーブル近傍のセンサ配管の連結部分を引き離すセンサ配管引離し装置と、切断装置にて切断したセンサケーブルおよび引離し装置にて引き離なされたセンサ配管を掴む掴み装置と、炉内に付着した付着物を研磨除去する研磨装置とを備えたことにより、定期点検などに際して作業の支障となる炉内振動センサを水中遠隔操作で容易且つ迅速に取り外すことができるため、十分な点検スペースを確保して定期点検を行うことができる。その結果、定期点検作業期間を短縮することができるため、作業員の被爆量を大幅に低減させることができる。
【0126】
また、炉内に付着した突起部などの付着物を研磨装置により研磨除去することができるので、炉内を炉内振動センサの取付前の状態に復帰させることができる。
【0127】
請求項3によれば、請求項2記載のケーブル引上げ装置が、吊りワイヤが係止される係止部材と、センサケーブルを把持可能に配設された爪部と、この爪部を把持動作させる第1の駆動手段と、この第1の駆動手段と爪部とを作動連結するリンク機構と、センサ配管を押圧可能に配設された押圧手段と、この押圧手段を押圧動作させる第2の駆動手段とを備え、爪部でセンサケーブルを把持した際に押圧手段を押圧動作させ、この反力でセンサケーブルを引き上げることにより、単にセンサケーブルをフックなどで引き上げるのと異なり、センサ配管を損傷させることなく、センサケーブルを引き上げることができる。
【0128】
請求項4によれば、請求項2記載のケーブル切断装置が、吊りワイヤが係止される係止部材と、センサケーブルを切断可能に配設された切断刃と、この切断刃を切断動作させる駆動手段と、この駆動手段と切断刃とを作動連結するリンク機構とを備えたことにより、センサケーブルに対して切断刃が略平行に当接した後に切断することとなり、確実且つ容易に切断することが可能となる。
【0129】
請求項5によれば、請求項2記載のセンサ配管引離し装置が、吊りワイヤが係止される係止部材と、吊りワイヤにより各センサ配管に設けられた吊り耳間に配置され、これら各吊り耳に当接しセンサ配管を押し拡げて分離させる押し拡げ装置と、この押し拡げ装置を駆動する駆動手段とを備えたことにより、センサ配管を容易に分離させることができる。
【0130】
請求項6によれば、請求項5記載の押し拡げ装置が、センサ配管を押し拡げる方向を規制するガイドロッドを備えていることにより、センサ配管を押し拡げる方向が一定となり、センサ配管を確実に分離させることができる。
【0131】
請求項7によれば、請求項2記載の掴み装置が、吊りワイヤが係止される係止部材と、センサケーブルおよびセンサ配管を挟持可能に配設された掴み部と、この掴み部を挟持動作させる駆動手段と、この駆動手段と掴み部とを作動連結する平行リンク機構とを備えたことにより、センサケーブルおよびセンサ配管を挟持した際、これらが掴み部から押し出されることなく、確実に掴むことが可能となる。
【0132】
請求項8によれば、請求項2記載の掴み装置が、吊りワイヤが係止される係止部材と、センサケーブル,センサ配管またはワイヤロープを支持する支持部材と、この支持部材に前記センサケーブル,センサ配管またはワイヤロープを圧接させる圧接部材と、この圧接部材を駆動する駆動手段とを備えたことにより、構造を簡略化しつつ確実に掴み動作を行うことが可能となる。
【0133】
請求項9によれば、請求項8記載の駆動手段が、エアシリンダおよびスプリングを有していることにより、エアシリンダのエアが抜けてもスプリングの付勢力により、センサケーブル,センサ配管またはワイヤロープを掴むことができ、信頼性を高めることができる。
【0134】
請求項10によれば、請求項2記載の研磨装置が、吊りワイヤが係止される係止部材と、炉心を収納したシュラウドと原子炉圧力容器との間に位置決めするための位置決め手段と、炉内に付着した付着物を研磨するグラインダ装置と、このグラインダ装置を駆動する駆動手段と、グラインダ装置をXY方向に移動させるXY方向移動手段とを備えたことにより、シュラウドと原子炉圧力容器との間に研磨装置が位置決め手段で位置決めされることにより、グラインダ装置の位置が研磨中に変動することなく、研磨加工精度を高めることができる。また、グラインダ装置をXY方向に位置調整可能に構成したことにより、研磨加工効率を高めることができる。
【0135】
請求項11によれば、請求項10記載のグラインダ装置が、炉内に付着した付着物を研磨する砥石と、この砥石を回転駆動するエアモータと、このエアモータを密閉する密閉容器と、エアモータからのエアを排出する排気ホースとを有することにより、エアモータが密閉容器により密閉され、エアモータの水密性を保持することができ、信頼性を高いグラインダ装置を提供することができる。
【0136】
請求項12によれば、請求項10または11記載のグラインダ装置がZ方向に位置調整可能に構成されたことにより、研磨加工効率を一段と高めることができる。
【0137】
請求項13によれば、請求項10または11記載のグラインダ装置が旋回位置が調整可能に構成されたことにより、炉内に付着した付着物に対して砥石の位置決めが容易になり、研磨加工の作業効率を向上させることができる。
【0138】
請求項14によれば、請求項11記載の炉内振動センサ取外し装置において、砥石の周囲にカバーを設け、このカバーに排水ホースを接続したことにより、砥石によって研磨されたごみなどが炉内に残存することを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る炉内センサ取外し装置の一実施形態におけるケーブル引上げ装置を示す断面図。
【図2】本実施形態におけるケーブル切断装置を示す断面図。
【図3】本実施形態におけるセンサ配管引離し装置を示す断面図。
【図4】本実施形態における掴み装置を示す断面図。
【図5】本実施形態の変形例における掴み装置を示す断面図。
【図6】本実施形態における研磨装置を示す平面図。
【図7】図6の部分断面正面図。
【図8】図6のA−A線断面図。
【図9】図6のB−B線断面図。
【図10】図8のグラインダ装置を示す断面図。
【図11】本実施形態の変形例における研磨装置を示す部分断面正面図。
【図12】沸騰水型原子炉の概略構成を示す縦断面図。
【図13】原子炉の定期点検時の原子炉圧力容器内の状態を示す構成図。
【図14】シュラウド,上部格子板および蒸気乾燥器の周辺に設置された炉内振動センサを示す斜視図。
【符号の説明】
1 原子炉圧力容器
2 シュラウド
5 燃料集合体
6 炉心
21 炉内振動センサ
22 垂直管
23 水平管
24 センサ配管
24a 吊り耳
25 センサケーブル
30 ケーブル引上げ装置
31 係止部材
32 係止爪(爪部)
33 エアシリンダ(第1の駆動手段)
34 リンク機構
35 押圧レバー(押圧手段)
36 エアシリンダ(第2の駆動手段)
37 ピストン
38 ピストン棒
39 エア供給口
40 エア供給口
41 取付プレート
42 ピン
43 連結プレート
44 ピン
45 固定ピン
46 ピストン
47 ピストン棒
48 エア供給口
49 エア供給口
50 ケーブル切断装置
51 係止部材
52 切断刃
53 エアシリンダ(駆動手段)
54 リンク機構
55 ピストン室
56 ピストン室
57 上部ピストン
58 下部ピストン
59 連結ロッド
60 エア供給口
61 エア供給口
62 接続ロッド
63 接続板
64 作動板
65 取付プレート
66 ピン
67 連結プレート
68 ピン
69 固定ピン
70 センサ配管引離し装置
71 係止部材
72 押し拡げ装置
73 エアシリンダ(駆動手段)
74 ケース
75 ピストン
76 ピストン棒
77 エア供給口
78 エア供給口
79 取付板
80 押圧部材
81 ガイドロッド
82 案内孔
83 押圧部材
90 掴み装置
91 係止部材
92 掴み部
93 エアシリンダ(駆動手段)
93a ピストン棒
94 平行リンク機構
95 連結プレート
96 連結プレート
97 ピン
98 ピン
99 ピン
100 ピン
101 本体板
102 固定ピン
110 掴み装置
111 ワイヤロープ
112 吊りワイヤ
113 吊り耳
114 支持部材
115 圧接部材
116 エアシリンダ(駆動手段)
117 ピストン棒
118 エア供給口
119 エア供給口
120 研磨装置
121 支持フレーム
122 吊りワイヤ
123 係止部材
124 位置決め手段
125 ローラ
126 エアシリンダ
127 ピストン棒
128 ローラ
129 縦送りねじ(Y方向移動手段)
130 軸受
131 移動ナット
132 かさ歯車
133 支持板
134 遠隔操作部
135 六角ナット
136 連結ロッド
137 かさ歯車
138 横送りねじ(X方向移動手段)
139 軸受
140 移動ナット
141 かさ歯車
142 支持板
143 遠隔操作部
144 六角ナット
145 連結ロッド
146 かさ歯車
150 グラインダ装置
151 リニアガイド
152 リニアガイド
153 上下位置調整部
154 六角ナット
155 上下送りねじ
156 ケース
157 ガイドレール
158 移動ナット
159 ガイド板
160 取付板
161 研磨部
162 密閉容器
163 Oリング
164 蓋体
165 エア供給口
166 エアモータ
167 シャフト
168 砥石
169 座金
170 ナット
171 ベアリング
172 シール部材
173 排気用開口部
174 Oリング
175 排気管
176 継手
177 排気ホース
178 遠隔操作部
179 六角ナット
180 連結ロッド
181 歯車
182 取付軸
183 歯車

Claims (14)

  1. 炉内振動センサが炉内に配設されて炉心内の振動を測定し、この炉内振動センサが多段に連結されたセンサ配管に固定されるとともに、このセンサ配管に沿ってセンサケーブルが敷設され、前記炉内振動センサを取り外す炉内振動センサ取外し方法であって、前記センサケーブルを前記センサ配管から引き上げるケーブル引上げ工程と、この引上げ工程により引き上げられた前記センサケーブルを切断するケーブル切断工程と、この切断工程にて切断したセンサケーブル近傍のセンサ配管の連結部分を引き離すセンサ配管引離し工程と、前記切断工程にて切断したセンサケーブルおよび前記引離し工程にて引き離なされたセンサ配管を掴んで所定位置に移動させる工程と、炉内に付着した付着物を研磨除去する研磨工程とを備えたことを特徴とする炉内振動センサ取外し方法。
  2. 炉内振動センサが炉内に配設されて炉心内の振動を測定し、この炉内振動センサが多段に連結されたセンサ配管に固定されるとともに、このセンサ配管に沿ってセンサケーブルが敷設され、前記炉内振動センサを取り外す炉内振動センサ取外し装置であって、前記センサケーブルを前記センサ配管から引き上げるケーブル引上げ装置と、この引上げ装置により引き上げられた前記センサケーブルを切断するケーブル切断装置と、この切断装置にて切断したセンサケーブル近傍のセンサ配管の連結部分を引き離すセンサ配管引離し装置と、前記切断装置にて切断したセンサケーブルおよび前記引離し装置にて引き離なされたセンサ配管を掴む掴み装置と、炉内に付着した付着物を研磨除去する研磨装置とを備えたことを特徴とする炉内振動センサ取外し装置。
  3. ケーブル引上げ装置は、吊りワイヤが係止される係止部材と、センサケーブルを把持可能に配設された爪部と、この爪部を把持動作させる第1の駆動手段と、この第1の駆動手段と前記爪部とを作動連結するリンク機構と、センサ配管を押圧可能に配設された押圧手段と、この押圧手段を押圧動作させる第2の駆動手段とを備え、前記爪部で前記センサケーブルを把持した際に前記押圧手段を押圧動作させ、この反力で前記センサケーブルを引き上げることを特徴とする請求項2記載の炉内振動センサ取外し装置。
  4. ケーブル切断装置は、吊りワイヤが係止される係止部材と、センサケーブルを切断可能に配設された切断刃と、この切断刃を切断動作させる駆動手段と、この駆動手段と前記切断刃とを作動連結するリンク機構とを備えたことを特徴とする請求項2記載の炉内振動センサ取外し装置。
  5. センサ配管引離し装置は、吊りワイヤが係止される係止部材と、前記吊りワイヤにより各センサ配管に設けられた吊り耳間に配置され、これら各吊り耳に当接しセンサ配管を押し拡げて分離させる押し拡げ装置と、この押し拡げ装置を駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の炉内振動センサ取外し装置。
  6. 押し拡げ装置は、センサ配管を押し拡げる方向を規制するガイドロッドを備えていることを特徴とする請求項5記載の炉内振動センサ取外し装置。
  7. 掴み装置は、吊りワイヤが係止される係止部材と、センサケーブルおよびセンサ配管を挟持可能に配設された掴み部と、この掴み部を挟持動作させる駆動手段と、この駆動手段と前記掴み部とを作動連結する平行リンク機構とを備えたことを特徴とする請求項2記載の炉内振動センサ取外し装置。
  8. 掴み装置は、吊りワイヤが係止される係止部材と、センサケーブル,センサ配管またはワイヤロープを支持する支持部材と、この支持部材に前記センサケーブル,センサ配管またはワイヤロープを圧接させる圧接部材と、この圧接部材を駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の炉内振動センサ取外し装置。
  9. 駆動手段は、エアシリンダおよびスプリングを有していることを特徴とする請求項8記載の炉内振動センサ取外し装置。
  10. 研磨装置は、吊りワイヤが係止される係止部材と、炉心を収納したシュラウドと原子炉圧力容器との間に位置決めするための位置決め手段と、炉内に付着した付着物を研磨するグラインダ装置と、このグラインダ装置を駆動する駆動手段と、前記グラインダ装置をXY方向に移動させるXY方向移動手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の炉内振動センサ取外し装置。
  11. グラインダ装置は、炉内に付着した付着物を研磨する砥石と、この砥石を回転駆動するエアモータと、このエアモータを密閉する密閉容器と、前記エアモータからのエアを排出する排気ホースとを有することを特徴とする請求項10記載の炉内振動センサ取外し装置。
  12. グラインダ装置は、Z方向に位置調整可能に構成されたことを特徴とする請求項10または11記載の炉内振動センサ取外し装置。
  13. グラインダ装置は、旋回位置が調整可能に構成されたことを特徴とする請求項10または11記載の炉内振動センサ取外し装置。
  14. 請求項11記載の炉内振動センサ取外し装置において、砥石の周囲にカバーを設け、このカバーに排水ホースを接続したことを特徴とする炉内振動センサ取外し装置。
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