JPH11311692A - 遠隔炉内作業装置および方法 - Google Patents

遠隔炉内作業装置および方法

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JPH11311692A
JPH11311692A JP10119177A JP11917798A JPH11311692A JP H11311692 A JPH11311692 A JP H11311692A JP 10119177 A JP10119177 A JP 10119177A JP 11917798 A JP11917798 A JP 11917798A JP H11311692 A JPH11311692 A JP H11311692A
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JP
Japan
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shroud
connector
shot
remote
drive
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Application number
JP10119177A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Yamamoto
哲夫 山本
Yoshio Hamamoto
良男 濱本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH11311692A publication Critical patent/JPH11311692A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】作業用工具の出入れの回数を少なくし、アニュ
ラス部に設置された炉内構造物の検査,補修,予防保全
などの各種作業に要する時間を短縮する。 【解決手段】ガイドロッドブラケットおよび炉心スプレ
イライン鉛直管の下方に挿通可能な逆T字形の円弧状レ
ール51およびレール走行機構52と、このレール走行
機構52に遠隔操作で着脱可能に装着されコネクタ下部
57aに対してコネクタ上部57bを接離して各種ケー
ブルおよびチューブの接離を行う水中コネクタ57と、
アニュラス部に設置されたジェットポンプとの狭隘な間
隙を挿通しシュラウド2の周方向に移動可能な導入部材
54と、この導入部材54に取り付けられた作業用工具
55とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽水炉原子炉の原
子炉内部の炉内壁とシュラウド胴外壁とバッフルプレー
トとで構成される空間(以下、アニュラス部と称する)
の炉内構造物の健全性を確保するために検査,補修,予
防保全工事を行う遠隔炉内作業装置に係り、例えば表面
改質のためのショットピーニング工事を実施するための
遠隔炉内作業装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、原子炉炉内構造物は、オーステ
ナイト系ステンレス鋼または高ニッケル合金などの十分
な耐食性と高温強度を有する材料で構成されているもの
の、高温・高圧環境下での長期に亘る運転および中性子
の照射に起因して上記材料が劣化する問題が懸念されて
いる。特に、炉内構造物における溶接部近傍は、溶接入
熱による材料の鋭敏化および引張残留応力が形成されて
いるため、潜在的に応力腐食割れが発生する可能性を有
している。
【0003】ところで、ショットピーニングは、上記の
予防保全として有効な技術であり、金属の小球(ショッ
ト)を水あるいは空気を媒体として高速で投射し、その
運動エネルギーを利用して材料表面を塑性変形させ、引
張残留応力を圧縮応力に変え、これにより応力腐食割れ
の3要因(材料,環境,応力)の一つである応力因子
(溶接時の引張残留応力)を除去して溶接部近傍の応力
腐食割れを防止する手段である。
【0004】図44は原子炉内に設置されたシュラウド
とその周囲に配置されたジェットポンプを一部破断して
示す斜視図、図45は図44の縦断面図、図46は図4
4の平面図である。
【0005】図44〜図46に示すように、原子炉圧力
容器1内にはシュラウド2が設置され、このシュラウド
2は上部胴2a,中間部胴2bおよび下部胴2cがそれ
ぞれ溶接により固着されている。また、中間部胴2bは
上下に2分割され、中間部胴上2b1と中間部胴下2b
2とが溶接部3aで結合されている。そして、中間部胴
2bと下部胴2cとは、リング状部材4を介して溶接部
3bおよび3cで結合されている。
【0006】さらに、シュラウド2は、アニュラス部5
の底部を形成するバッフルプレート6で支持されるサポ
ートシリンダ7に溶接され、このサポートシリンダ7が
サポートレグ8を介して原子炉圧力容器1に支持されて
いる。そして、シュラウド2内には、図示しない燃料集
合体を上下で保持するための炉心支持板9および上部格
子板10が取り付けられている。
【0007】シュラウド2の最上部には、図45に示す
ように上部フランジ11が設置され、この上部フランジ
11の外周面にはシュラウドヘッド(図示せず)を固定
するためのラグ12が全周に亘って配置されている。ま
た、上部フランジ11の外周面には、シュラウドヘッド
を吊り降ろす際のガイドロッド(図示せず)を支持する
ガイドロッドブラケット13が0度および180度の方
位に2つ取り付けられている。
【0008】上部胴2aの周面には、各ガイドロッドブ
ラケット13の両側から鉛直管14が鉛直方向に延びて
おり、この鉛直管14が炉心スプレイライン15に接続
されている。この炉心スプレイライン15の上方には、
給水スパージャ16が設置されている。
【0009】シュラウド2の周囲には、8体あるいはそ
れ以上の個数のジェットポンプ20が配置され、これら
のジェットポンプ20はライザー管21を有し、このラ
イザー管21は原子炉圧力容器1に固着され、再循環ポ
ンプ(図示せず)の再循環入口ノズル22から供給され
た冷却材を炉内に導入する。そして、ライザー管21の
上部には、トランジションピース23を介して一対のイ
ンレットエルボ24が接続されている。
【0010】これらインレットエルボ24には、それぞ
れ一対のインレットミキサー25を介して一対のインレ
ットスロート26が接続されている。この一対のインレ
ットスロート26には、それぞれディフューザ27が接
続されている。
【0011】したがって、ジェットポンプ20は、再循
環ポンプから送られた冷却材をライザー管21からイン
レットエルボ24で左右に分岐し、さらにインレットミ
キサー25でアニュラス部5の炉水を混入して最後にデ
ィフューザ27を通して、バッフルプレート6の下側に
送り込み、その流量を制御することにより、原子炉の出
力制御を行うことができる。
【0012】ライザー管21は、その下端が再循環入口
ノズル22に溶着され、上端がライザーブレース28を
介して原子炉圧力容器1に固定されている。また、一対
のインレットミキサー25には、メガネ形状のレストレ
イナーブラケット29が取り付けられている。
【0013】このようにジェットポンプ20には、最上
部にトランジションピース23、ライザー管21にはラ
イザーブレース28、ライザー管21左右にはディフュ
ーザ27、このディフューザ27の上方にはメガネ形状
のレストレイナーブラケット29がそれぞれ取り付けら
れているため、シュラウド2との間隙を一段と狭くして
いる。
【0014】この狭隘な間隙は、最も狭い部位で25m
m程度(据付精度により変化する)しかなく、従来装置
では約50mmの外径のホースを引きずりながら施工装
置を全周に亘って移動することができない。さらに、シ
ュラウド2上部には0度および180度の方位に、アニ
ュラス部の間隙を完全に閉塞するようにガイドロッドブ
ラケット13、その両側に炉心スプレイライン15の鉛
直管14がシュラウド2の外側に突き出ているために、
この部位の下方にある溶接部位への鉛直的なアクセスは
不可能であった。
【0015】そのため従来では、特開平9−21182
号公報に開示された発明のように、ジェットポンプ20
間あるいは鉛直管14とジェットポンプ20との間隙か
ら遠隔炉内作業装置の作業用工具を吊り降ろし、水平に
展開する展開機構を操作させて各種作業を行っており、
この装置を図47に示す。
【0016】図47は従来の遠隔炉内作業装置であるシ
ョットピーニング施工装置を示す斜視図である。図47
に示すように、従来のショットピーニング施工装置30
は、シュラウド2の上端部の上部フランジ11を旋回走
行する旋回駆動台車31と、この旋回駆動台車31上に
設置された上部駆動機構32とを有している。
【0017】この上部駆動機構32は、シュラウド2の
径方向に動作する前後駆動部33と、この前後駆動部3
3に設けられ、シュラウド2の周方向を回転軸として揺
動するチルト駆動部34と、このチルト駆動部34に設
けられシュラウド2と原子炉圧力容器1の内面との間に
形成されるアニュラス部5に対して鉛直方向に上下動す
る上下駆動部35とから構成されている。
【0018】この上部駆動機構32で回転および前後軸
の位置決めを行い、上下駆動部35に接続された昇降機
構部36をジェットポンプ20とジェットポンプ20と
の間隙37(図46に示す)に吊り降ろす。昇降機構部
36の最下端には、接近機構部38が取り付けられ、こ
の接近機構部38はピーニングヘッド39を間隙37か
らシュラウド2の方向に接近させる。
【0019】この接近機構部38の先端には、展開機構
40が取り付けられ、この展開機構40はシュラウド2
の外周面に沿って多段の連結部材でピーニングヘッド3
9を円弧状にスライドさせる。また、展開機構40の先
端には、走査機構41およびピーニングヘッド39が取
り付けられている。
【0020】したがって、接近機構部38を操作するこ
とにより、シュラウド2の外面に走査機構41およびピ
ーニングヘッド39を押し付ける。そして、走査機構4
1を右あるいは左に動かすことにより、展開機構40が
ジェットポンプ20の中心まで伸び、ピーニングヘッド
39でのショットピーニングの施工を行う。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の遠隔炉内作業装置としてのショットピーニング
施工装置は、展開機構40の水平展開量が作業用工具で
あるピーニングヘッド39の重量と大きさの制約を受け
るため、ピーニングヘッド39が左右にジェットポンプ
20の中心までしか届かず、シュラウド2の溶接部全周
を施工するには、全てのジェットポンプ20に対して両
側からピーニングヘッド39を吊り降ろす必要がある。
【0022】また、展開機構40は、構造上、右あるい
は左のいずれか一方向しか展開することができないた
め、同じ部位から2度ピーニングヘッド39を吊り降ろ
す必要がある。そのため、ピーニングヘッド39の出し
入れ回数が著しく多くなり、施工工事の工期が長期化す
る課題がある。そして、作業時間が長くなると、作業員
の被爆線量が増大する課題も発生する。
【0023】さらに、ショットを搬送・吸引するホース
を引張りながら施工装置の旋回駆動台車31を周方向に
移動するため、上記ホースがジェットポンプ20とシュ
ラウド2との狭隘部に引っ掛かり易く、施工装置を所定
の場所に位置決め設定することが困難となり、施工時間
が長くなるという課題がある。また、作業員は常にホー
スの動きを監視・操作しなければならず、作業効率が低
いという課題もあった。
【0024】本発明は、上記した事情を考慮してなされ
たもので、作業用工具の出入れの回数を少なくし、アニ
ュラス部に設置された炉内構造物の検査,補修,予防保
全などの各種作業に要する時間を短縮するとともに、作
業効率を高め、作業員の被爆線量を低減し得る遠隔炉内
作業装置および方法を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の原子炉内遠隔作業装置は、原子炉圧
力容器内に設置されたシュラウドの上部フランジ上面を
旋回走行する旋回駆動台車と、前記シュラウドの径方向
に動作する前後駆動部、この前後駆動部に設けられ前記
シュラウドの周方向を回転軸として揺動するチルト駆動
部、このチルト駆動部に設けられ前記シュラウドと前記
原子炉圧力容器の内面との間に形成されるアニュラス部
に対して鉛直方向に上下動する上下駆動部を有するとと
もに、前記旋回駆動台車上に設置された上部駆動機構
と、前記上下駆動部に固定され前記シュラウド上部に設
置されたガイドロッドブラケットおよび炉心スプレイラ
イン鉛直管の下方に挿通可能な逆T字形の円弧状レール
と、この円弧状レール上を走行するレール走行機構と、
このレール走行機構に遠隔操作で着脱可能に装着されコ
ネクタ下部に対してコネクタ上部を接離して各種ケーブ
ルおよびチューブの接離を行う水中コネクタと、この水
中コネクタのコネクタ下部に固定され前記シュラウド外
面と前記アニュラス部に設置されたジェットポンプとの
狭隘な間隙を挿通し前記シュラウドの周方向に移動可能
な導入部材と、この導入部材に取り付けられた作業用工
具と、前記水中コネクタのコネクタ下部に固定され前記
導入部材を被作業面に接近させる接近機構とを備えたこ
とを特徴とする。
【0026】請求項1の原子炉内遠隔作業装置によれ
ば、逆T字形の円弧状レールを、シュラウドに設置され
たガイドロッドブラケットおよび炉心スプレイライン鉛
直管の下方に挿通可能としたことにより、ガイドロッド
ブラケットおよび炉心スプレイライン鉛直管の下方の溶
接部の施工が可能となる。
【0027】また、導入部材はアニュラス部に設置され
たジェットポンプとの狭隘な間隙を挿通しシュラウドの
周方向に移動可能であるので、シュラウドの上方まで引
き上げず、ガイドロッドブラケットおよび炉心スプレイ
ライン鉛直管を潜り、シュラウドの全周360度の走行
が可能となる。その結果、作業用工具の出入れ回数が少
なくなり、施工時間を短縮し、定期点検および保全工事
の工程の短縮が可能となるとともに、全体の作業時間を
短縮することができる。
【0028】請求項2の原子炉内遠隔作業装置は、請求
項1記載の接近機構が、それぞれ互いに独立して回転す
る垂直に2段に重ねた円筒部材と、各円筒部材の外周に
回り対偶で一端が取り付けられる一方、他端が扇型歯車
で噛み合う2本の湾曲したクランク腕とからなる立体的
なリンク機構を具備し、前記2段の円筒をそれぞれ反対
方向に回転させることで、前記導入部材を被作業面に対
して水平方向に接近、離反するとともに、前記2段の円
筒をそれぞれ同一方向に回転させることで、首振り運動
を可能としたことを特徴とする。
【0029】請求項2の原子炉内遠隔作業装置によれ
ば、導入部材をシュラウドの外面に対して水平方向に接
近、離反するとともに、2段の円筒部材をそれぞれ同一
方向に回転させることにより、首振り運動を可能とした
ので、作業用工具をシュラウドの外面に正確に鉛直に押
付け状態を保持することができ、また水平方向のみに接
近するため、施工部位の位置決めが容易になる。
【0030】請求項3の原子炉内遠隔作業装置は、請求
項1記載の作業用工具が、表面改質用のショットピーニ
ング装置であるとともに、前記導入部材は、断面偏平状
に形成され鉛直方向に延びる金属製のショット吸引回収
管およびショット搬送管であることを特徴とする。
【0031】請求項3の原子炉内遠隔作業装置によれ
ば、ショット吸引回収管およびショット搬送管は、金属
製で鉛直方向に伸びているため、管内の圧損が少なく、
断面積が小さくても搬送および吸引量はそれほど影響を
受けず、適切なショット効果が得られる。
【0032】請求項4の原子炉内遠隔作業装置は、請求
項3記載のショットピーニング装置が、前記ショット搬
送管の下部に接続されたショット投射ノズルを収納した
チャンバー部と、このチャンバー部を囲みショット漏洩
防止用のブラシシールド部と、前記チャンバーと前記シ
ョット吸引回収管とを連通する連通孔が穿設されたピー
ニングヘッド部とを備えたことを特徴とする。
【0033】請求項5の原子炉内遠隔作業装置は、請求
項4記載のピーニングヘッド部が、前記ショット投射ノ
ズルを上下方向に移動させる移動機構を有することを特
徴とする。
【0034】請求項5の原子炉内遠隔作業装置によれ
ば、ショット投射ノズルが移動可能であるので、より広
い範囲を効率的に施工することができる。
【0035】請求項6の原子炉内遠隔作業装置は、請求
項1または4記載の原子炉内遠隔作業装置において、前
記被作業面はシュラウド外面であって、このシュラウド
外面のショット投射部に前記ピーニングヘッド部を押し
付けるための押付機構を前記導入部材に設けたことを特
徴とする。
【0036】請求項6の原子炉内遠隔作業装置によれ
ば、導入部材に押付機構を設け、この押付機構でショッ
ト投射部にピーニングヘッド部を押し付けることによ
り、ピーニングヘッド部の位置決めが容易になる。
【0037】請求項7の原子炉内遠隔作業装置は、請求
項1または3記載の水中コネクタが、前記ケーブル、チ
ューブの接続装置の他に、ショット搬送管およびショッ
ト吸引回収管と接続する接続装置を備えたことを特徴と
する。
【0038】請求項8の原子炉内遠隔作業装置は、請求
項6記載の原子炉内遠隔作業装置において、前記押付機
構を作動させたとき、その反力を受ける反力受け装置を
設けたことを特徴とする。
【0039】請求項8の原子炉内遠隔作業装置によれ
ば、反力受け装置を設けたことにより、ピーニングヘッ
ド部をシュラウドの外面に確実に押し付けることがで
き、信頼性の高いショットピーニング施工が可能とな
る。
【0040】請求項9の原子炉内遠隔作業装置は、請求
項8記載の反力受け装置が、ジェットポンプ間の間隙部
に設置され、アニュラス部の底部に設置されたバッフル
プレート上に立設されるとともに、磁石にて原子炉圧力
容器内壁に固定される鉛直部材と、この鉛直部材に遠隔
で装着され、前記ジェットポンプ間隙を通過可能でシュ
ラウド外面に接近する接近装置と、この接近装置に一端
近傍が回転可能に取り付けられるとともに、前記ジェッ
トポンプ間隙を通過した際に他端がジェットポンプの中
心に設置されたライザー管まで延びて支承される反力受
け用の円弧状部材とを備えたことを特徴とする。
【0041】請求項10の原子炉内遠隔作業装置は、請
求項9記載の原子炉内遠隔作業装置において、前記ジェ
ットポンプが設置されていない方位のアニュラス部に、
前記円弧状部材の他端を支承するライザー管模擬体を設
置し、このライザー管模擬体は、バッフルプレート上に
立設されるとともに、磁石にて原子炉圧力容器内壁に固
定されることを特徴とする。
【0042】請求項10の原子炉内遠隔作業装置によれ
ば、ジェットポンプが設置されていない方位でもピーニ
ングヘッド部をシュラウドの外面に確実に押し付けるこ
とができ、信頼性の高いショットピーニング施工が可能
となる。
【0043】請求項11の原子炉内遠隔作業方法は、旋
回駆動台車上に設置された上部駆動機構の上下駆動部に
固定されシュラウド上部のガイドロッドブラケットおよ
び炉心スプレイライン鉛直管の下方に潜り抜け可能な円
弧状レールを走行するレール走行機構から作業用工具が
取り付けられた導入部材、コネクタ下部に対してコネク
タ上部を接離して各種ケーブルおよびチューブの接離を
行う水中コネクタ、および前記導入部材を被作業面に接
近させる接近機構を一体として遠隔操作により取り外
し、これらを前記シュラウドと原子炉圧力容器の内面と
の間に形成されるアニュラス部に吊り下げた状態で保持
し、前記上部駆動機構の上下駆動部を駆動して前記円弧
状レールおよび前記レール走行機構をシュラウドの上部
に引き上げ、前記ガイドロッドブラケットと前記炉心ス
プレイライン鉛直管を回避した部位のアニュラス部に降
下させた後、シュラウドの上部フランジ上面を旋回走行
する前記旋回駆動台車を駆動させ、前記アニュラス部に
吊り下げた状態のままの前記導入部材,水中コネクタお
よび接近機構の位置まで前記円弧状レールおよび前記レ
ール走行機構を移動させて再度据え付けた後、遠隔操作
により前記水中コネクタのコネクタ上部をコネクタ下部
から一旦取り外し、前記旋回駆動台車を駆動させて前記
導入部材,水中コネクタおよび接近機構を前記レール走
行機構により前記ガイドロッドブラケットを通過して移
動させ、さらに遠隔操作により前記水中コネクタのコネ
クタ上部をコネクタ下部に取り付けることを特徴とす
る。
【0044】請求項11の原子炉内遠隔作業方法によれ
ば、作業用工具が取り付けられた導入部材をシュラウド
の上方まで引き上げず、ガイドロッドブラケットおよび
炉心スプレイライン鉛直管を潜り、シュラウドの全周3
60度の走行が可能となる。その結果、作業用工具の出
入れ回数が少なくなり、施工時間を短縮し、定期点検お
よび保全工事の工程の短縮が可能となるとともに、全体
の作業時間を短縮することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0046】図1は本発明に係る遠隔炉内作業装置の一
実施形態の全体構成を示す斜視図である。本実施形態で
は、ショットピーニング施工装置に適用した例を示して
いる。なお、本実施形態で作業対象とする原子炉の構成
は、図44〜図46と同様であるので同一の符号を用い
て説明する。また、本実施形態のショットピーニング施
工装置の旋回駆動台車および上部駆動機構は、図47に
示すショットピーニング施工装置と同様の構造である。
【0047】図1に基づいて本実施形態のショットピー
ニング施工装置の大略構成を説明する。図1に示すよう
に、ショットピーニング施工装置50は、上部格子板1
0の中心格子に旋回軸31aが固定され、原子炉圧力容
器1内に設置されたシュラウド2の上部フランジ11上
面を旋回走行する旋回駆動台車31と、この旋回駆動台
車31上に設置された上部駆動機構32とを備えてい
る。この上部駆動機構32は、シュラウド2の径方向に
動作する前後駆動部と、この前後駆動部に設けられ、シ
ュラウド2の周方向を回転軸として揺動するチルト駆動
部と、このチルト駆動部に設けられシュラウド2と原子
炉圧力容器1の内面との間に形成されるアニュラス部5
に対して鉛直方向に上下動する上下駆動部35とを有し
ている。
【0048】この上下駆動部35の下端には、2m程度
の長さを有し、逆T字形の円弧状レール51が固定さ
れ、この円弧状レール51はシュラウド2上部に設置さ
れたガイドロッドブラケット13および炉心スプレイラ
イン15の鉛直管14の下方を潜り抜け可能な厚さに形
成されるとともに、この円弧状レール51上にはレール
走行機構52が装着されて走行する。すなわち、円弧状
レール51はレール走行機構52を搭載した状態でガイ
ドロッドブラケット13および炉心スプレイライン15
の鉛直管14の下方に挿通可能である。
【0049】このレール走行機構52には、接続部材5
3が着脱可能に装着され、この接続部材53に導入部材
54が固定されている。この導入部材54は、シュラウ
ド2外面とアニュラス部5に設置されたジェットポンプ
20との狭隘な間隙を挿通し、かつシュラウド2外面の
周方向に移動可能な厚さに設定され、下端に作業用工具
としての表面改質用のショットピーニング装置55が取
り付けられている。
【0050】また、接続部材53の下端には、接近機構
56が固定され、この接近機構56は、導入部材54を
被作業面であるシュラウド2外面の溶接部に接近させ
る。そして、接続部材53は、水中コネクタ57のコネ
クタ下部57aを有し、このコネクタ下部57aにコネ
クタ上部57bが遠隔操作により着脱可能に取り付けら
れ、このコネクタ上部57bはコネクタ下部57aに対
して各種ケーブルおよびホースの接離を行う。
【0051】さらに、導入部材54の下端近傍には、シ
ュラウド2外面のショット投射部にショットピーニング
装置55のピーニングヘッド部を押し付けるための押付
機構58が設けられている。この押付機構58を作動さ
せた時、その反力を受ける反力受け装置59がジェット
ポンプ20間の間隙37(図46)に設置される。
【0052】図2は図1の円弧状レールおよびレール走
行機構を示す拡大側面図、図3は図2の正面図である。
図2および図3に示すように、円弧状レール51の上下
面は山形に形成されるとともに、円弧状レール51の背
面には、その長手方向にラック60が取り付けられてい
る。
【0053】一方、円弧状レール51に走行自在に装着
されるレール走行機構52は、側面コ字状に形成され、
円弧状レール51のラック60と噛み合うピニオンギヤ
61と、このピニオンギヤ61を回転駆動させる駆動用
モータ62とが取り付けられている。この駆動用モータ
62を駆動してピニオンギヤ61を回転駆動させると、
ラック60を通じてレール走行機構52が円弧状レール
51を移動走行することとなる。
【0054】また、レール走行機構52は、円弧状レー
ル51の上下面と対向する走行部位にそれぞれローラ6
3が装着され、これらのローラ63により円弧状レール
51の上下面を挟み込んでいる。そして、レール走行機
構52は、その上面中央にガイドピン64が鉛直方向に
突設されるとともに、両側面にクランプ65が取り付け
られている。
【0055】さらに、レール走行機構52に装着される
接続部材55は、その下部に接近機構56が取り付けら
れる一方、その上部に水中コネクタ57のコネクタ下部
57aが一体に設けられている。このコネクタ下部57
aには、レール走行機構52のガイドピン64が嵌合す
るガイド穴66が形成されるとともに、両側面にクラン
プ65が嵌り込む係合溝67が形成されている。
【0056】したがって、コネクタ下部57aのガイド
穴66とレール走行機構52のガイドピン64とを嵌合
することで、正確に位置決めされ、また係合溝67にク
ランプ65を嵌め込むことで、レール走行機構52にコ
ネクタ下部57aを結合することができる。
【0057】水中コネクタ57は、コネクタ下部57a
と遠隔操作により結合可能なコネクタ上部57bを有
し、このコネクタ上部57bの上部には、コネクタ下部
57aおよび接続部材55に設けられた流路を介して導
入部材54と連通する搬送ホース68および吸引回収ホ
ース69が接続されている。この搬送ホース68は、水
圧でショットを搬送する一方、吸引回収ホース69は後
述するショットピーニング装置55に連通する。そし
て、図1に示すようにコネクタ上部57bの上部には、
電気駆動およびセンサー用の電気ケーブル70も接続さ
れている。
【0058】すなわち、コネクタ上部57bには、制御
装置から上記電気ケーブル70、空圧制御盤からはエア
チューブ、ショット投射のためのポンプシステムから
は、搬送ホース68および吸引回収ホース69が接続さ
れている。また、コネクタ上部57bは、遠隔操作によ
りコネクタ下部57aに接続され、接近機構56、狭隘
な間隙をすり抜ける導入部材54およびショットピーニ
ング装置55のエア駆動,電気駆動,センサ信号,ショ
ット搬送,ショット吸引回収のラインを接続する。
【0059】ここで、水中コネクタ57には、例えば特
開平9−66482号公報に開示された水中自動コネク
タが用いられ、この水中自動コネクタのようにコネクタ
上部57bとコネクタ下部57aとのいずれか一方に雄
側コネクタを取り付け、他方に雌側コネクタを取り付け
ることで、遠隔操作によって接離が可能となる。
【0060】導入部材54の上部には、コネクタ下部5
7aおよび接続部材55に設けられた流路を介して搬送
ホース68および吸引回収ホース69と連通する搬送ホ
ース71および吸引回収ホース72が設けられている。
【0061】導入部材54は、厚さ16mm×幅90m
m程度の寸法を有し、かつ断面形状が偏平角形あるいは
楕円形に形成された鋼(金属)製のショット吸引回収管
73の2本で、厚さ16mm×幅20mm程度の寸法を
有し、かつ断面形状が偏平角形あるいは楕円形に形成さ
れた鋼(金属)製のショット搬送管74を挟んで長尺に
構成されている。
【0062】したがって、導入部材54は、全体として
シュラウド2の曲率に対応して断面円弧状に形成され、
かつ幅200mmの断面寸法を有し、シュラウド2外面
の周方向に移動する際、ジェットポンプ20とシュラウ
ド2との間の最も狭隘な間隙25mmを通過することが
できるように上記厚さ寸法(16mm)に設定されてい
る。
【0063】また、導入部材54は、ショット吸引回収
管73およびショット搬送管74が鋼製で鉛直方向に伸
びているため、管内の圧損は少なく、断面積が小さくて
もショットの吸引および搬送量はそれほど影響を受け
ず、適切なショット効果が得られる。
【0064】さらに、導入部材54は、接続部材53,
接近機構56,コネクタ下部57a,押付機構58およ
びショットピーニング装置55とともに一体構造をな
し、これらは200mm以上の間隙寸法を有する炉心ス
プレイライン15の鉛直管14とジェットポンプ20と
の間あるいはガイドロッドブラケット13と鉛直管14
との間からアニュラス部5に吊り込み、円弧状レール5
1のレール走行機構52に合体させ、あるいは分離して
引き上げることができる。
【0065】次に、図4〜図7に基づいて接近機構56
を説明する。図4は図1の接近機構を示す斜視図、図5
は図1の接近機構を示す平面図、図6は図1の接近機構
を示す側面図、図7は図1の接近機構の動作を示す説明
図である。
【0066】図4〜図6に示すように、接近機構56
は、垂直に2段に重ねた円筒部材75,76を有し、こ
れらの円筒部材75,76の外周面にはそれぞれ全周に
亘ってギヤ77,78が取り付けられている。一方、接
続部材53には2つの駆動モータ79,80が固定さ
れ、これら駆動モータ79,80の駆動軸79a,80
aには、円筒部材75,76のギヤ77,78と噛み合
うピニオンギヤ81,82が取り付けられている。
【0067】これにより、円筒部材75,76は、それ
ぞれ駆動モータ79,80を駆動することで、その駆動
力を駆動軸79a,80a、ピニオンギヤ81,82、
ギヤ77,78を介して円筒部材75,76に伝達し、
それぞれ互いに独立して回転することができる。
【0068】また、各円筒部材75,76の外周には、
それぞれ回り対偶83で一端が取り付けられる一方、他
端が扇型歯車84で噛み合う2本の湾曲したクランク腕
85,86が取り付けられ、これらのクランク腕85,
86の扇型歯車84の回転中心には、それぞれピン8
7,88が取り付けられ、これらのピン87,88を介
してクランク腕85,86に操作板89が取り付けられ
ている。したがつて、ピン87,88で固定される操作
板89は、回り対偶83でを結ぶ線と常に平行な関係に
ある立体的な平行リンク機構を構成する。
【0069】次に、図7に基づいて接近機構56の動作
を説明する。
【0070】クランク腕85に回り対偶83介して接続
される円筒部材76を反時計方向に回転する。同時に、
クランク腕86に回り対偶83を介して接続される円筒
部材75を時計方向に同じ角度だけ回転させると、操作
板89は、元の位置から円筒部材75,76に後退す
る。なお、操作板89を前進させる場合は、この逆とな
る。
【0071】また、クランク腕85に回り対偶83介し
て接続される円筒部材76を反時計方向に回転すると同
時に、クランク腕86に回り対偶83介して接続される
円筒部材75を同様に反時計方向に同じ角度だけ回転さ
せると、操作板89は、元の位置から反時計方向に回転
する。なお、操作板89を時計方向に回転させる場合
は、この逆となる。
【0072】このように接近機構56は、上下2段の円
筒部材75,76をそれぞれ反対方向に回転させること
で、導入部材54を水平方向にシュラウド2の外面に接
近または離反させることができる。また、上下2段の円
筒部材75,76をそれぞれ同一方向に回転させること
で、首振り運動が可能となり、シュラウド2の外面に対
して導入部材54を鉛直方向に向きを修正することがで
きる。
【0073】これにより、接近機構56は、円弧状レー
ル51の製作・取付精度が低く、あるいは導入部材54
が変形し、ショットピーニング装置55が傾斜してシュ
ラウド2の外面に配置された場合でも、上下2段の円筒
部材75,76をそれぞれ同一方向に回転させること
で、首振り運動させることにより、ショットピーニング
装置55をシュラウド2の外面に鉛直な押付け状態を正
確に保持する調整機構としても使用され、また水平方向
のみに接近するため、施工部位の位置決めが容易とな
る。
【0074】ここで、上部駆動機構32に設けられた前
後駆動部33でも接近動作が可能であるが、この前後駆
動部33は主として円弧状レール51をアニュラス部5
に挿入する際に使用し、シュラウド2への正確な接近は
この接近機構56を使用する。
【0075】次に、図8〜図11に基づいてショットピ
ーニング装置の一実施例を説明する。図8は図1のショ
ットピーニング装置の一実施例を示す斜視図、図9は図
8のショットピーニング装置を示す正面図、図10は図
9のA−A線断面図、図11は図9のB−B線断面図で
ある。
【0076】図8〜図11に示すように、作業用工具と
してのショットピーニング装置55は、上記のように導
入部材54の下端に取り付けられ、図8〜図11に示す
ショットピーニング装置55は、シュラウド2外面に段
差のない溶接部3a,3bを施工するために用いられ、
厚さ50mm程度に設定されている。
【0077】ショットピーニング装置55のピーニング
ヘッド部90は、ショット搬送管74の下端に接続され
たショット投射ノズル91を収納したチャンバー部92
と、このチャンバー部92を囲みショット漏洩防止用の
円形のブラシシールド部93と、チャンバー部92とシ
ョット吸引回収管73とを連通する連通孔94とを備え
ている。
【0078】また、ピーニングヘッド部90は、ショッ
ト投射ノズル91の下方に略U字形に形成された鋼製の
反射板95が配置され、この反射板95とブラシシール
ド部93とでショットの漏洩を防止している。
【0079】すなわち、反射板95の両端近傍には、シ
ュラウド2の外面に当接する硬質ポリマー製のガイド9
6が固定され、このガイド96によりシュラウド2への
ショット投射ノズル91の接触を防止するとともに、シ
ュラウド2の外面と反射板95との隙間を0.5mmに
保持している。このようにシュラウド2外面と反射板9
5との隙間を0.5mmに保持したことにより、チャン
バー部92内の下側をショット粒が通過するのを未然に
防止することができる。
【0080】ショット投射ノズル91は、先端が鉛直方
向に対して斜め方向に向いて設置されるとともに、ナッ
ト97が固定され、このナット97が鉛直方向に配置さ
れた送りねじ98に螺合している。一方、この送りねじ
98の取付部材99には駆動モータ100が固定され、
この駆動モータ100の駆動軸と送りねじ98との間に
ベルト101が巻き掛けられている。これらナット9
7,送りねじ98,取付部材99,駆動モータ100お
よびベルト101によりショット投射ノズル91を上下
方向に移動させる移動機構が構成されている。
【0081】したがって、駆動モータ100を駆動する
と、その回転駆動力がベルト101を介して送りねじ9
8に伝達され、この送りねじ98が回転することで、ナ
ット97が上下動し、それに伴ってブラシシールド部9
3で囲まれたチャンバー部92内でショット投射ノズル
91が上下動することとなり、ピーニングヘッド部90
を移動させずに広い範囲の施工を可能としている。
【0082】また、ショット投射ノズル91の先端が鉛
直方向に対して斜め方向に向いて設置されているので、
ピーニングヘッド部90を薄くしてもシュラウド2外面
まで所望の施工距離を確保することができる。なお、図
8のみに示すが、ブラシシールド部93の下方にピーニ
ングヘッド部90のシュラウド2外面への押付けを検知
するためのセンサ102が配設されている。
【0083】また、図12〜図15に基づいてショット
ピーニング装置の他の実施例を説明する。図12はショ
ットピーニング装置の他の実施例を示す斜視図、図13
は図12のショットピーニング装置を示す正面図、図1
4は図13のC−C線断面図、図15は図13のD−D
線断面図である。
【0084】図12〜図15に示すピーニングヘッド部
105は、シュラウド2の外面に段差を有し隅部の溶接
部3cをショットピーニング施工するために用いられ、
正面および上面にそれぞれショット漏洩防止用の半円形
のブラシシールド部106,107が取り付けられ、ブ
ラシシールド部106とブラシシールド部107との間
に円形のたわし状のブラシシールド部108が取り付け
られている。これらブラシシールド部106,107お
よび108によりピーニングヘッド部105両側の隅部
溶接部からのショットの漏洩を防止している。
【0085】また、チャンバー部109は、連通孔10
9aを通してショット吸引回収管73と連通し、内部に
ショット搬送管74の下端に接続されたショット投射ノ
ズル110が収納され、このショット投射ノズル110
は鉛直方向に対して斜め45度に取り付けられ、その先
端は略直角に屈曲しているため隅部の溶接部に対向させ
ることができる。
【0086】さらに、ピーニングヘッド部105の正面
および上面には、それぞれ硬質ポリマー製のガイド11
1,112が固定され、これらのガイド111,112
によりシュラウド2の隅部に対してピーニングヘッド部
105の位置を一定に保持することができる。ガイド1
12の近傍には、ピーニングヘッド部105のシュラウ
ド2の外面への押付けを検知するため、センサ113が
配設されている。
【0087】そして、ショット投射ノズル110には、
ナット114が固定され、このナット114が斜め方向
に配置された送りねじ115に螺合している。一方、こ
の送りねじ115の取付部材116には駆動モータ11
7が固定され、この駆動モータ117の駆動軸と送りね
じ115との間にベルト118が巻き掛けられている。
これらナット114,送りねじ115,取付部材11
6,駆動モータ117およびベルト118によりショッ
ト投射ノズル110を斜め上下方向に移動させる移動機
構が構成されている。
【0088】したがって、この移動機構によりショット
投射ノズル110を斜め上下方向に移動させることによ
り、隅部へのショットピーニング施工が容易になり、よ
り広い範囲の部位を効率的に施工することができる。
【0089】次に、図16〜図21に基づいて反力受け
装置を説明する。図16は図1の反力受け装置の設置状
態を示す断面図、図17は図16の反力受け装置の鉛直
部材の設置状態を示す断面図、図18(A),(B)は
図17の鉛直部材を示す正面図,側面図、図19は図1
6の反力受け装置の接近装置を示す斜視図、図20
(A),(B)は図19の接近装置の駆動状態を示す側
面図、図21は図16の反力受け装置の設置状態を示す
平面図である。
【0090】ショットピーニング装置55のピーニング
ヘッド部90をシュラウド2の外面に押し付けるための
押付機構58を作動させた時、その反力を受ける反力受
け装置59は、ジェットポンプ20間の間隙37(図4
6)に設置される。
【0091】図16に示すように、反力受け装置59は
鉛直部材120を有し、この鉛直部材120は図17に
示すように、ジェットポンプ20間の間隙37に設置さ
れ、アニュラス部5の底部に設置されたバッフルプレー
ト6上に立設される。
【0092】また、鉛直部材120は、図18(A),
(B)に示すように、上端に吊具により吊るすための吊
り耳121が固着され、上端近傍および長手方向略中央
部にそれぞれ磁石122が固着されている。これらの磁
石122の磁力によって鉛直部材120が原子炉圧力容
器1の内壁に固定される。
【0093】そして、鉛直部材120の下部は二股状に
分岐して形成される一方、その上部両側を折曲した折曲
片123が形成され、これらの折曲片123に上下2つ
づつ係止溝124が形成され、これら係止溝124は後
述する接近装置を遠隔操作により装着するために使用さ
れる。
【0094】鉛直部材120に遠隔操作により装着され
る接近装置125は、ジェットポンプ20間の間隙37
を通過可能で、平行クランクによりシュラウド2の外面
に接近することができる。
【0095】接近装置125は、図19に示すように接
近機構126と、この接近機構126に平行リンク機構
127を介して取り付けられ鉛直部材120に装着され
る取付部128と、接近機構126に回転可能に取り付
けられ押付機構58の反力を受ける円弧状部材129に
より大略構成されている。
【0096】接近機構126は、その全体が長尺の箱状
に形成され、上端に吊具により吊るすための吊り耳13
0が固着され、内部中央に沿って長尺の送りねじ131
が配設され、この送りねじ131の上端には遠隔操作に
より手動で送りねじ131を回転させるための操作機構
132が固定される一方、その下端には複数のギヤ13
3を介して駆動モータ134が取り付けられている。
【0097】送りねじ131の上部および下部には、そ
れぞれナット135が螺合され、これらのナット135
の両側には、案内ピン136がそれぞれ固定され、これ
らの案内ピン136は、接近機構126の長手方向両側
に上下2段に穿設された長孔137に上下移動可能に取
り付けられる。
【0098】これらの案内ピン136および長孔137
は、平行リンク機構127の一部を構成し、この平行リ
ンク機構127が取付部128に取り付けられている。
この取付部128は断面コ字状に形成され、その両側面
の上下にそれぞれ鉛直部材120の係止溝124に差し
込まれるピン138が突設されている。
【0099】接近機構126の内部中央には、駆動モー
タ139が配設され、この駆動モータ139の駆動軸に
傘歯車140が固着されている。この傘歯車140は円
弧状部材129の取付軸に固着した傘歯車141と噛み
合っており、駆動モータ139を駆動させることで、傘
歯車140,141を介して円弧状部材129を回転さ
せることができる。
【0100】すなわち、円弧状部材129は、その一端
近傍に取り付けた取付軸を中心として回転可能であり、
ジェットポンプ20の間隙37を通過した際に回転させ
ることで、その他端がジェットポンプ20の中心に設置
されたライザー管21まで延びて支承される。
【0101】また、円弧状部材129の傘歯車141
は、これと噛み合う傘歯車142および作動連結機構1
43を介して操作ねじ144に作動連結され、この操作
ねじ144は上方に延び、その上端に操作機構145が
固定されている。この操作機構145は、操作機構13
2と同様に接近機構126の上端に配設され、遠隔操作
により手動で操作ねじ144を回転させることができ
る。
【0102】したがって、図20(A)に示す状態から
駆動モータ134を駆動することにより、複数のギヤ1
33を介して送りねじ131が回転し、各ナット135
が送りねじ131の長手方向の中心に接近する。これに
伴って、案内ピン136も接近機構126の長手方向の
中心に接近することで、平行リンク機構127が作動し
て図20(B)に示すように取付部128が押し出され
る。
【0103】また、円弧状部材129は、図20(A)
に示す状態から駆動モータ139を駆動することによ
り、傘歯車140,141を介して図19に示すように
回転させることができる。
【0104】次に、反力受け装置59の作用を説明す
る。
【0105】まず、反力受け装置59の鉛直部材120
を図17に示すようにジェットポンプ20間の約100
mmの間隙37から吊り降ろしてアニュラス部5に挿入
し、バッフルプレート6上に立設した後、磁石122に
より原子炉圧力容器1の内壁に固定する。次いで、図1
6に示すように接近装置125を吊り降ろし、鉛直部材
120に設けた係止溝124に図19および図20に示
す接近装置125の取付部128に設けたピン138を
差し込み、鉛直部材120に接近装置125を取り付け
る。
【0106】さらに、接近装置125は、内蔵する駆動
モータ134あるいは遠隔操作により手動で回転させる
操作機構132により平行リンク機構127を操作して
シュラウド2の外面に円弧状部材129を接近させる。
【0107】そして、この円弧状部材129は、内蔵す
る駆動モータ139あるいは遠隔操作により手動で回転
させる操作機構145により回転させ、ジェットポンプ
20間の間隙37を通過するまで垂直に収納していた状
態から回転させて水平状態にする。すると、その先端は
図21に示すようにジェットポンプ20のインレットミ
キサー25とシュラウド2との間隙を通過して、ライザ
ー管21まで達する。
【0108】ここで、円弧状部材129は、ジェットポ
ンプ20の中心に設置されたライザー管21までの長さ
を有し、高さレベルは押付機構58のエアシリンダ58
aの高さレベルに合わせて設定されている。
【0109】したがって、ピーニングヘッド部90また
は105の位置決め後、押付機構58のエアシリンダ5
8aを作動させ、反力受け装置59およびジェットポン
プ20のライザー管21によりエアシリンダ58aの反
力を受けることにより、ピーニングヘッド部90または
105をシュラウド2の外面に押し付けることができ
る。
【0110】次に、図22〜図24に基づいてライザー
管模擬体を説明する。図22は本実施形態で用いられる
ライザー管模擬体を示す斜視図、図23(A),(B)
は図22の正面図,側面図、図24は図22のライザー
管模擬体の設置状態を示す平面図である。
【0111】このライザー管模擬体146は、ジェット
ポンプ20が設置されていない方位、すなわちガイドロ
ッドブラケット13が設置された方位に相当する0度お
よび180度(図46に示す)のアニュラス部5に設置
され、ジェットポンプ20のライザー管21に代わって
反力受け装置59の円弧状部材129の他端を水平に支
承するための装置である。
【0112】ライザー管模擬体146は、図22および
図23(A),(B)に示すように上端に吊具により吊
るすための吊り耳147が固着され、上端近傍および長
手方向略中央部にそれぞれ磁石148が固着されてい
る。これらの磁石148の磁力によってライザー管模擬
体146が原子炉圧力容器1の内壁に固定される。
【0113】そして、ライザー管模擬体146の下部は
二股状に分岐して形成される一方、その上部には反力受
け装置59の円弧状部材129の他端を水平に支承する
円弧支持部149が設けられている。
【0114】したがって、ライザー管模擬体146は、
ガイドロッドブラケット13の直下に立設され、磁石1
48の磁力により原子炉圧力容器1の内壁に固定する。
次いで、上記と同様に接近装置125を吊り降ろし、鉛
直部材120に設けた係止溝124に図19および図2
0に示す接近装置125の取付部128に設けたピン1
38を差し込み、鉛直部材120に接近装置125を取
り付ける。
【0115】そして、接近装置125は、平行リンク機
構127を操作してシュラウド2の外面に円弧状部材1
29を接近させる。この円弧状部材129は、ジェット
ポンプ20間の間隙37を通過するまで垂直に収納して
いた状態から回転させて水平状態にする。すると、円弧
状部材129の他端は図24に示すようにライザー管模
擬体146の円弧支持部149まで達して支承される。
【0116】したがって、ピーニングヘッド部90また
は105の位置決め後、押付機構58のエアシリンダ5
8aを作動させ、反力受け装置59およびライザー管模
擬体146によりエアシリンダ58aの反力を受けるこ
とにより、上記と同様にピーニングヘッド部90または
105をシュラウド2の外面に押し付けることができ
る。
【0117】図25および図26は本実施形態のショッ
トピーニング施工装置50によりシュラウド2の外面の
溶接部の施工状態を示した断面図であり、図25および
図26に示すショットピーニング装置55は、シュラウ
ド2の外面に段差のない溶接部3a,3bを施工するた
めに用いられる。
【0118】次に、本実施形態によるショットピーニン
グ施工方法を図27〜図43に基づいて説明する。図2
7〜図34は導入部材54をアニュラス部5に挿入し、
上部駆動機構32の上下駆動部35に固定された円弧状
レール51に接続部材53が装着される手順を示してい
る。
【0119】円弧状レール51に接続部材53を装着す
る手順のステップ1は、図27および図28に示すよう
に吊具150により水中コネクタ57に接続部材53を
介して固定された接近機構56、およびシュラウド2外
面とアニュラス部5に設置されたジェットポンプ20と
の狭隘な間隙を挿通する導入部材54が、炉心スプレイ
ライン15の鉛直管14とジェットポンプ20との間隙
に吊り降ろされる。
【0120】ステップ2は、図29および図30に示す
ように円弧状レール51をアニュラス部5に降下させ、
旋回軸31aを中心として旋回駆動台車31をシュラウ
ド2の上部フランジ11上面を旋回走行し、円弧状レー
ル51に装着されたレール走行機構52を導入部材54
が固定された接続部材53に接近させる。
【0121】ステップ3は、図31および図32に示す
ように円弧状レール51に装着されたレール走行機構5
2に、導入部材54が固定された接続部材53が装着さ
れ、吊具150を水中コネクタ57から離脱させてい
る。
【0122】この場合、図2および図3に示すようにコ
ネクタ下部57aのガイド穴66にレール走行機構52
のガイドピン64が嵌合するとともに、コネクタ下部5
7aの係合溝67にクランプ65が嵌り込むことで、接
続部材53にレール走行機構52が結合する。
【0123】ステップ4は、図33および図34に示す
ように接近機構58の操作板89をシュラウド2の外面
に水平方向に接近させることで、導入部材54をシュラ
ウド2の外面に接近させると同時に、旋回駆動台車31
をシュラウド2の上部フランジ11上面を旋回走行さ
せ、導入部材54をシュラウド2の外面に沿って移動さ
せる。
【0124】この場合、接近機構56は、図5に示すよ
うにクランク腕85に回り対偶83介して接続される円
筒部材76を時計方向に回転する同時に、クランク腕8
6に回り対偶83を介して接続される円筒部材75を反
時計方向に同じ角度だけ回転させると、操作板89は、
元の位置からシュラウド2の外面に水平方向に接近す
る。
【0125】そして、ショットピーニング装置55によ
りシュラウド2の外面の段差のない溶接部3cを施工す
るには、ショット吸引回収管73とショット搬送管74
からなる偏平形状の導入部材54がシュラウド2とジェ
ットポンプ20のトランジションピース23、ライザー
ブレース28、レストレイナーブラケット29との狭隘
の間隙部を通過し、ピーニングヘッド部90を溶接部3
cに沿って移動させる。
【0126】ここで、ピーニングヘッド部90からのシ
ョット漏洩を防ぐために押付機構58を作動させ、この
時、反力受け装置59をジェットポンプ20間の間隙に
設置し、この反力受け装置59により押付機構58の押
付け反力受ける。
【0127】すなわち、反力受け装置59の鉛直部材1
20を図17に示すようにジェットポンプ20間の約1
00mmの間隙から吊り降ろしてアニュラス部5に挿入
し、バッフルプレート6上に立設した後、原子炉圧力容
器1の内壁に固定する。
【0128】次いで、図16に示すように接近装置12
5を吊り降ろし、鉛直部材120に設けた係止溝124
に接近装置125の取付部128に設けたピン138を
差し込み、鉛直部材120に接近装置125を取り付け
る。
【0129】さらに、接近装置125は、平行リンク機
構127を操作してシュラウド2の外面に円弧状部材1
29を接近させる。この円弧状部材129を回転させ、
ジェットポンプ20の間隙を通過するまで垂直に収納し
ていた状態から旋回させて水平状態としてライザー管2
1に当接させる。
【0130】したがって、ピーニングヘッド部90の位
置決め後、押付機構58のエアシリンダ58aを作動さ
せ、反力受け装置59およびジェットポンプ20のライ
ザー管21によりエアシリンダ58aの反力を受けるこ
とにより、ピーニングヘッド部90をシュラウド2の外
面に押し付ける。
【0131】次いで、水中コネクタ57に接続された搬
送ホース68から水圧でショットを送り、ショット搬送
管74を通して、図8〜図11に示すピーニングヘッド
部90のチャンバー部92内に配置されたショット投射
ノズル91からショットを投射する。この投射したショ
ット粒は、ショット漏洩防止用のブラシシールド部93
を通過する炉水とともに、連通孔94を通ってショット
吸引回収管73を通過し、さらに吸引回収ホース72お
よび水中コネクタ57に接続された吸引回収ホース69
に回収される。このようなショットピーニング施工を旋
回駆動台車31をシュラウド2の上部フランジ11上面
を旋回走行させて炉心スプレイライン15の鉛直管14
の下部の溶接部3cまで行う。
【0132】図35〜図43は導入部材54をアニュラ
ス部5から引き上げることなく、炉心スプレイライン1
5の鉛直管14およびガイドロッドブラケット13の部
位を図中左側から右側に通過させる手順を示している。
【0133】この手順のステップ1は、図35に示すよ
うに旋回駆動台車31およびレール走行機構52を作動
させることにより、炉心スプレイライン15の鉛直管1
4とジェットポンプ20との間隙にジェットポンプ20
とシュラウド2との狭隘部を通過する導入部材54を移
動させる。同時に、吊具150を水中コネクタ57の頂
部に吊り降ろす。
【0134】ステップ2は、図36に示すようにレール
走行機構52から導入部材54をつり下げた接続部材5
5を離脱させた後、旋回駆動台車31を図中左側に移動
させる。
【0135】ステップ3は、上部駆動機構32の上下駆
動部35を駆動して図37に示すように円弧状レール5
1をシュラウド2の上方に退避させ、旋回駆動台車31
を図中右側に移動させる。この場合、導入部材54は接
続部材55および水中コネクタ57を介して吊具150
により炉心スプレイライン15の鉛直管14とジェット
ポンプ20との間隙に吊り下げた状態のままである。
【0136】ステップ4は、上部駆動機構32の上下駆
動部35を駆動して図38に示すように円弧状レール5
1をガイドロッドブラケット13の右側からアニュラス
部5に降下させる。
【0137】ステップ5は、図39に示すように旋回駆
動台車31およびレール走行機構52を図中左側に移動
させ、これらに導入部材54が固定された接続部材53
を再装着する。
【0138】ステップ6は、図40に示すように水中コ
ネクタ57のコネクタ下部57aからコネクタ上部57
bを分離し、このコネクタ上部57bを吊具150によ
り引き上げてシュラウド2の上方まで退避させる。ここ
で、導入部材54,接近機構58および接続部材53
は、円弧状レール51上のレール走行機構52に装着さ
れた状態のままである。
【0139】ステップ7は、図41に示すように吊具1
50により吊り下げたコネクタ上部57bをシュラウド
2の上方において、ガイドロッドブラケット13を跨い
で炉心スプレイライン15の鉛直管14とジェットポン
プ20との右側の間隙に移動させる。また、アニュラス
部5では、旋回駆動台車31およびレール走行機構52
を図中右側に移動させ、導入部材54を炉心スプレイラ
イン15の鉛直管14とジェットポンプ20との右側の
間隙に移動させる。
【0140】ステップ8は、図42に示すようにコネク
タ上部57bを吊り下げた吊具150を降下させ、コネ
クタ上部57bをコネクタ下部57aに再度結合する。
【0141】ステップ9は、図43に示すように吊具1
50をコネクタ上部57bから取り外し、シュラウド2
の上方に撤去する。
【0142】以上の手順を経ることにより、導入部材5
4をアニュラス部5から引き上げることなく、炉心スプ
レイライン15の鉛直管14およびガイドロッドブラケ
ット13の部位を通過させ、シュラウド2の全周360
度に亘って走行させることができる。
【0143】このように本実施形態のショットピーニン
グ施工装置55によれば、逆T字形の円弧状レール51
を、シュラウド2の上部に設置されたガイドロッドブラ
ケット13および炉心スプレイライン15の鉛直管14
の下方に挿通可能としたことにより、ガイドロッドブラ
ケット13および炉心スプレイライン15の鉛直管14
の下方の溶接部の施工が可能となる。
【0144】また、本実施形態によれば、導入部材54
を構成するショット吸引回収管73およびショット搬送
管74は、鋼製で鉛直方向に延びているため、管内の圧
損が少なく、断面積が小さくても搬送および吸引量はそ
れほど影響を受けず、適切なショット効果が得られる。
【0145】さらに、導入部材54は、接近機構56,
水中コネクタ57のコネクタ下部57aとともに一体に
構成され、200mm以上の間隙寸法を有する炉心スプ
レイライン15の鉛直管14とジェットポンプ20との
間、あるいはガイドロッドブラケット13と炉心スプレ
イライン15の鉛直管14との間からアニュラス部5に
吊り込み、円弧状レール51のレール走行機構52に装
着し、あるいは分離して引き上げることができる。
【0146】さらにまた、ピーニングヘッド部90は、
チャンバー部92内でショット投射ノズル91が移動可
能であるので、より広い範囲を効率的に施工することが
できる。この場合、上下方向だけでなく、斜めに移動さ
せることにより隅部への施工が容易になる。
【0147】そして、導入部材54に押付機構58を設
け、この押付機構58でショット投射部にピーニングヘ
ッド部90を押し付けることにより、ピーニングヘッド
部90の位置決めが容易になる。
【0148】接近機構56は、それぞれ互いに独立して
旋回する垂直に2段に重ねた円筒部材75,76と、各
円筒部材75,76の外周に回り対偶83で一端が取り
付けられる一方、他端が扇型歯車84で噛み合う2本の
湾曲したクランク腕85,86とからなる立体的なリン
ク機構を具備し、2段の円筒部材75,76をそれぞれ
反対方向に回転させることにより、導入部材54をシュ
ラウド2の外面に対して水平方向に接近、離反するとと
もに、2段の円筒部材75,76をそれぞれ同一方向に
回転させることにより、首振り運動を可能としたので、
ピーニングヘッド部90をシュラウド2の外面に正確に
鉛直に押付け状態を保持することができ、また水平方向
のみに接近するため、施工部位の位置決めが容易にな
る。
【0149】本実施形態によれば、ピーニングヘッド部
90をシュラウド2の外面に押し付けるための反力受け
装置を59を設けたことにより、ピーニングヘッド部9
0をシュラウド2の外面に確実に押し付けることがで
き、信頼性の高いショットピーニング施工が可能とな
る。
【0150】また、本実施形態のショットピーニング施
工方法は、吊具150によりレール走行機構52から作
業用工具としてのショットピーニング装置55が取り付
けられた導入部材54,水中コネクタ57および接近機
構56を一体としてを一旦取り外し、これらをアニュラ
ス部5に吊り下げた状態で保持する。
【0151】そして、上部駆動機構32の上下駆動部3
5を駆動して円弧状レール51およびレール走行機構5
2をシュラウド2の上部に引き上げ、ガイドロッドブラ
ケット13と炉心スプレイライン15の鉛直管14を回
避した部位のアニュラス部5に降下させる。
【0152】その後、シュラウド2の上部フランジ11
上面を旋回走行する旋回駆動台車31を駆動させ、アニ
ュラス部5に吊り下げた状態のままの導入部材54,水
中コネクタ57および接近機構56の位置まで円弧状レ
ール51およびレール走行機構52を移動させて再度据
え付ける。
【0153】次いで、遠隔操作により吊具150で水中
コネクタ57のコネクタ上部57bをコネクタ下部57
aから一旦外し、旋回駆動台車31を駆動させて導入部
材54,水中コネクタ57および接近機構56をレール
走行機構52によりガイドロッドブラケット13を通過
して移動させる。
【0154】さらに、遠隔操作により吊具150で水中
コネクタ57のコネクタ上部57bをコネクタ下部57
aに取り付けることにより、ショットピーニング装置5
5が取り付けられた導入部材54をシュラウド2の上方
まで引き上げず、ガイドロッドブラケット13および炉
心スプレイライン15の鉛直管14を潜り、シュラウド
2の全周360度の走行が可能となる。
【0155】その結果、ショットピーニング装置55の
出入れ回数が少なくなり、施工時間を短縮し、定期点検
および保全工事の工程の短縮が可能となるとともに、全
体の作業時間を短縮することができる。
【0156】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことなく、種々の変更が可能である。例えば、上記実施
形態では、作業用工具としてショットピーニング装置5
5を用いたが、これ以外に超音波探傷装置,テレビカメ
ラまたは放電加工装置などの点検,補修,予防保全作業
用の装置を作業の種類に応じて付け替えるようにしても
よい。
【0157】また、上記実施形態では、被作業面として
シュラウド2外面の溶接部としたが、これ以外に原子炉
圧力容器1下方のCRDスタブチューブや、炉底部の溶
接線など、主に原子炉圧力容器1の底部と、シュラウド
2を支持するシュラウドサポートレグ,シュラウドサポ
ートシリンダの内壁など、シュラウド2を含めた原子炉
圧力容器1下方およびシュラウド2内部の炉内構造物で
もよい。
【0158】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の原子炉内
遠隔作業装置によれば、導入部材はアニュラス部に設置
されたジェットポンプとの狭隘な間隙を挿通しシュラウ
ドの周方向に移動可能であるので、シュラウドの上方ま
で引き上げず、ガイドロッドブラケットおよび炉心スプ
レイライン鉛直管を経由してシュラウドの全周360度
の走行が可能となる。その結果、作業用工具の出入れ回
数が少なくなり、施工時間を短縮し、定期点検および保
全工事の工程の短縮が可能となるとともに、全体の作業
時間を短縮することができる。
【0159】また、逆T字形の円弧状レールを、シュラ
ウドに設置されたガイドロッドブラケットおよび炉心ス
プレイライン鉛直管の下方に挿通可能としたことによ
り、ガイドロッドブラケットおよび炉心スプレイライン
鉛直管の下方の溶接部の施工が可能となる。
【0160】さらに、ショット吸引回収管およびショッ
ト搬送管は、金属製で鉛直方向に伸びているため、管内
の圧損が少なく、断面積が小さくても搬送および吸引量
はそれほど影響を受けず、適切なショット効果が得られ
る。そして、ショット投射ノズルが移動可能であるの
で、より広い範囲を効率的に施工することができる。
【0161】そして、反力受け装置を設けたことによ
り、ピーニングヘッド部をシュラウドの外面に確実に押
し付けることができ、信頼性の高いショットピーニング
施工が可能となる。ジェットポンプが設置されていない
方位でもライザー管模擬体を設置することで、ピーニン
グヘッド部をシュラウドの外面に確実に押し付けること
ができ、信頼性の高いショットピーニング施工が可能と
なる。
【0162】本発明の原子炉内遠隔作業方法によれば、
作業用工具が取り付けられた導入部材をシュラウドの上
方まで引き上げず、ガイドロッドブラケットおよび炉心
スプレイライン鉛直管を潜り、シュラウドの全周360
度の走行が可能となる。その結果、作業用工具の出入れ
回数が少なくなり、施工時間を短縮し、定期点検および
保全工事の工程の短縮が可能となるとともに、全体の作
業時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遠隔炉内作業装置の一実施形態の
全体構成を示す斜視図。
【図2】図1の円弧状レールおよびレール走行機構を示
す拡大側面図。
【図3】図2の正面図。
【図4】図1の接近機構を示す斜視図。
【図5】図1の接近機構を示す平面図。
【図6】図1の接近機構を示す側面図。
【図7】図1の接近機構の動作を示す説明図。
【図8】図1のショットピーニング装置の一実施例を示
す斜視図。
【図9】図8のショットピーニング装置を示す正面図。
【図10】図9のA−A線断面図。
【図11】図9のB−B線断面図。
【図12】ショットピーニング装置の他の実施例を示す
斜視図。
【図13】図12のショットピーニング装置を示す正面
図。
【図14】図13のC−C線断面図。
【図15】図13のD−D線断面図。
【図16】図1の反力受け装置の設置状態を示す断面
図。
【図17】図16の反力受け装置の鉛直部材の設置状態
を示す断面図。
【図18】(A),(B)は図17の鉛直部材を示す正
面図,側面図。
【図19】図16の反力受け装置の接近装置を示す斜視
図。
【図20】(A),(B)は図19の接近装置の駆動状
態を示す側面図。
【図21】図16の反力受け装置の設置状態を示す平面
図。
【図22】本実施形態で用いられるライザー管模擬体を
示す斜視図。
【図23】(A),(B)は図22の正面図,側面図。
【図24】図22のライザー管模擬体の設置状態を示す
平面図。
【図25】本実施形態のショットピーニング施工装置に
よりシュラウドの外面の溶接部の施工状態を示した断面
図。
【図26】本実施形態のショットピーニング施工装置に
よりシュラウドの外面の他の溶接部の施工状態を示した
断面図。
【図27】本実施形態によるショットピーニング施工方
法を示し、円弧状レールにレール走行機構が装着される
手順を示す正面展開図。
【図28】図27の縦断面図。
【図29】円弧状レールに接続部材が装着される手順を
示す正面展開図。
【図30】図29の縦断面図。
【図31】円弧状レールに接続部材が装着される手順を
示す正面展開図。
【図32】図31の縦断面図。
【図33】円弧状レールに接続部材が装着される手順を
示す正面展開図。
【図34】図33の縦断面図。
【図35】本実施形態によるショットピーニング施工方
法を示し、導入部材を鉛直管およびガイドロッドブラケ
ットに対して通過させる手順を示す正面展開図。
【図36】導入部材を鉛直管およびガイドロッドブラケ
ットに対して通過させる手順を示す正面展開図。
【図37】導入部材を鉛直管およびガイドロッドブラケ
ットに対して通過させる手順を示す正面展開図。
【図38】導入部材を鉛直管およびガイドロッドブラケ
ットに対して通過させる手順を示す正面展開図。
【図39】導入部材を鉛直管およびガイドロッドブラケ
ットに対して通過させる手順を示す正面展開図。
【図40】導入部材を鉛直管およびガイドロッドブラケ
ットに対して通過させる手順を示す正面展開図。
【図41】導入部材を鉛直管およびガイドロッドブラケ
ットに対して通過させる手順を示す正面展開図。
【図42】導入部材を鉛直管およびガイドロッドブラケ
ットに対して通過させる手順を示す正面展開図。
【図43】導入部材を鉛直管およびガイドロッドブラケ
ットに対して通過させる手順を示す正面展開図。
【図44】原子炉内に設置されたシュラウドとその周囲
に配置されたジェットポンプを一部破断して示す斜視
図。
【図45】図44の縦断面図。
【図46】図44の平面図。
【図47】従来の遠隔炉内作業装置であるショットピー
ニング施工装置を示す斜視図。
【符号の説明】
1 原子炉圧力容器 2 シュラウド 3a,3b,3c 溶接部 5 アニュラス部 6 バッフルプレート 9 炉心支持板 10 上部格子板 11 上部フランジ 13 ガイドロッドブラケット 14 鉛直管 15 炉心スプレイライン 20 ジェットポンプ 21 ライザー管 22 再循環入口ノズル 23 トランジションピース 24 インレットエルボ 25 インレットミキサー 26 インレットスロート 27 ディフューザ 28 ライザーブレース 29 レストレイナーブラケット 31 旋回駆動台車 32 上部駆動機構 33 前後駆動部 34 チルト駆動部 35 上下駆動部 50 ショットピーニング施工装置 51 円弧状レール 52 レール走行機構 53 接続部材 54 導入部材 55 ショットピーニング装置 56 接近機構 57 水中コネクタ 57a コネクタ下部 57b コネクタ上部 58 押付機構 59 反力受け装置 68 搬送ホース 69 吸引回収ホース 70 電気ケーブル 71 搬送ホース 72 吸引回収ホース 73 ショット吸引回収管 74 ショット搬送管 75 円筒部材 76 円筒部材 83 回り対偶 84 扇型歯車 85 クランク腕 86 クランク腕 89 操作板 90 ピーニングヘッド部 91 ショット投射ノズル 92 チャンバー部 93 ブラシシールド部 94 連通孔 105 ピーニングヘッド部 120 鉛直部材 122 磁石 124 係止溝 125 接近装置 126 接近機構 127 平行リンク機構 146 ライザー管模擬体 148 磁石 150 吊具

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器内に設置されたシュラウ
    ドの上部フランジ上面を旋回走行する旋回駆動台車と、
    前記シュラウドの径方向に動作する前後駆動部、この前
    後駆動部に設けられ前記シュラウドの周方向を回転軸と
    して揺動するチルト駆動部、このチルト駆動部に設けら
    れ前記シュラウドと前記原子炉圧力容器の内面との間に
    形成されるアニュラス部に対して鉛直方向に上下動する
    上下駆動部を有するとともに、前記旋回駆動台車上に設
    置された上部駆動機構と、前記上下駆動部に固定され前
    記シュラウド上部に設置されたガイドロッドブラケット
    および炉心スプレイライン鉛直管の下方に挿通可能な逆
    T字形の円弧状レールと、この円弧状レール上を走行す
    るレール走行機構と、このレール走行機構に遠隔操作で
    着脱可能に装着されコネクタ下部に対してコネクタ上部
    を接離して各種ケーブルおよびチューブの接離を行う水
    中コネクタと、この水中コネクタのコネクタ下部に固定
    され前記シュラウド外面と前記アニュラス部に設置され
    たジェットポンプとの狭隘な間隙を挿通し前記シュラウ
    ドの周方向に移動可能な導入部材と、この導入部材に取
    り付けられた作業用工具と、前記水中コネクタのコネク
    タ下部に固定され前記導入部材を被作業面に接近させる
    接近機構とを備えたことを特徴とする原子炉内遠隔作業
    装置。
  2. 【請求項2】 前記接近機構は、それぞれ互いに独立し
    て回転する垂直に2段に重ねた円筒部材と、各円筒部材
    の外周に回り対偶で一端が取り付けられる一方、他端が
    扇型歯車で噛み合う2本の湾曲したクランク腕とからな
    る立体的なリンク機構を具備し、前記2段の円筒をそれ
    ぞれ反対方向に回転させることで、前記導入部材を被作
    業面に対して水平方向に接近、離反するとともに、前記
    2段の円筒をそれぞれ同一方向に回転させることで、首
    振り運動を可能としたことを特徴とする請求項1記載の
    原子炉内遠隔作業装置。
  3. 【請求項3】 前記作業用工具は、表面改質用のショッ
    トピーニング装置であるとともに、前記導入部材は、断
    面偏平状に形成され鉛直方向に延びる金属製のショット
    吸引回収管およびショット搬送管であることを特徴とす
    る請求項1記載の原子炉内遠隔作業装置。
  4. 【請求項4】 前記ショットピーニング装置は、前記シ
    ョット搬送管の下部に接続されたショット投射ノズルを
    収納したチャンバー部と、このチャンバー部を囲みショ
    ット漏洩防止用のブラシシールド部と、前記チャンバー
    と前記ショット吸引回収管とを連通する連通孔が穿設さ
    れたピーニングヘッド部とを備えたことを特徴とする請
    求項3記載の原子炉内遠隔作業装置。
  5. 【請求項5】 前記ピーニングヘッド部は、前記ショッ
    ト投射ノズルを上下方向に移動させる移動機構を有する
    ことを特徴とする請求項4記載の原子炉内遠隔作業装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1または4記載の原子炉内遠隔作
    業装置において、前記被作業面はシュラウド外面であっ
    て、このシュラウド外面のショット投射部に前記ピーニ
    ングヘッド部を押し付けるための押付機構を前記導入部
    材に設けたことを特徴とする原子炉内遠隔作業装置。
  7. 【請求項7】 前記水中コネクタは、前記ケーブル、チ
    ューブの接続装置の他に、ショット搬送管およびショッ
    ト吸引回収管と接続する接続装置を備えたことを特徴と
    する請求項1または3記載の原子炉内遠隔作業装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の原子炉内遠隔作業装置に
    おいて、前記押付機構を作動させたとき、その反力を受
    ける反力受け装置を設けたことを特徴とする原子炉内遠
    隔作業装置。
  9. 【請求項9】 反力受け装置は、ジェットポンプ間の間
    隙部に設置され、アニュラス部の底部に設置されたバッ
    フルプレート上に立設されるとともに、磁石にて原子炉
    圧力容器内壁に固定される鉛直部材と、この鉛直部材に
    遠隔で装着され、前記ジェットポンプ間隙を通過可能で
    シュラウド外面に接近する接近装置と、この接近装置に
    一端近傍が回転可能に取り付けられるとともに、前記ジ
    ェットポンプ間隙を通過した際に他端がジェットポンプ
    の中心に設置されたライザー管まで延びて支承される反
    力受け用の円弧状部材とを備えたことを特徴とする請求
    項8記載の原子炉内遠隔作業装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の原子炉内遠隔作業装置
    において、前記ジェットポンプが設置されていない方位
    のアニュラス部に、前記円弧状部材の他端を支承するラ
    イザー管模擬体を設置し、このライザー管模擬体は、バ
    ッフルプレート上に立設されるとともに、磁石にて原子
    炉圧力容器内壁に固定されることを特徴とする原子炉内
    遠隔作業装置。
  11. 【請求項11】 旋回駆動台車上に設置された上部駆動
    機構の上下駆動部に固定されシュラウド上部のガイドロ
    ッドブラケットおよび炉心スプレイライン鉛直管の下方
    に潜り抜け可能な円弧状レールを走行するレール走行機
    構から作業用工具が取り付けられた導入部材、コネクタ
    下部に対してコネクタ上部を接離して各種ケーブルおよ
    びチューブの接離を行う水中コネクタ、および前記導入
    部材を被作業面に接近させる接近機構を一体として遠隔
    操作により取り外し、これらを前記シュラウドと原子炉
    圧力容器の内面との間に形成されるアニュラス部に吊り
    下げた状態で保持し、前記上部駆動機構の上下駆動部を
    駆動して前記円弧状レールおよび前記レール走行機構を
    シュラウドの上部に引き上げ、前記ガイドロッドブラケ
    ットと前記炉心スプレイライン鉛直管を回避した部位の
    アニュラス部に降下させた後、シュラウドの上部フラン
    ジ上面を旋回走行する前記旋回駆動台車を駆動させ、前
    記アニュラス部に吊り下げた状態のままの前記導入部
    材,水中コネクタおよび接近機構の位置まで前記円弧状
    レールおよび前記レール走行機構を移動させて再度据え
    付けた後、遠隔操作により前記水中コネクタのコネクタ
    上部をコネクタ下部から一旦取り外し、前記旋回駆動台
    車を駆動させて前記導入部材,水中コネクタおよび接近
    機構を前記レール走行機構により前記ガイドロッドブラ
    ケットを通過して移動させ、さらに遠隔操作により前記
    水中コネクタのコネクタ上部をコネクタ下部に取り付け
    ることを特徴とする原子炉内遠隔作業方法。
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