JPH11109082A - 原子炉内検査装置 - Google Patents

原子炉内検査装置

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JPH11109082A
JPH11109082A JP9267216A JP26721697A JPH11109082A JP H11109082 A JPH11109082 A JP H11109082A JP 9267216 A JP9267216 A JP 9267216A JP 26721697 A JP26721697 A JP 26721697A JP H11109082 A JPH11109082 A JP H11109082A
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JP
Japan
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inspection
reactor
inspection apparatus
module
baffle plate
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JP9267216A
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English (en)
Inventor
Masuo Kurata
益夫 倉田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ジェットポンプが設置されている部位でも確実
にアクセスでき、遠隔操作によりバッフルプレート上を
自動走行して非破壊検査を行う。 【解決手段】バッフルプレート3上を遠隔操作にて自動
走行する駆動部10と、この駆動部10に連結され、バ
ッフルプレート3と原子炉圧力容器1との溶接部41お
よびバッフルプレート3とシュラウド2との溶接部42
のそれぞれの外観検査を行う外観検査装置部11と、駆
動部10に連結され、各溶接部41,42の非破壊検査
を行う非破壊検査装置部12とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所にお
けるバッフルプレートと原子炉圧力容器との溶接部、お
よびバッフルプレートとシュラウドとの溶接部をそれぞ
れ非破壊検査を行い、バッフルプレートの健全性を確認
するための原子炉内検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原子炉圧力容器とシュラウドとの
間に設けられたバッフルプレート上では、原子炉方位で
0゜と180゜に空間領域が形成されているため、この
空間領域に燃料交換機から水中ΤVカメラを吊り下ろ
し、この水中ΤVカメラによりバッフルプレートと原子
炉圧力容器との溶接部、およびバッフルプレートとシュ
ラウドとの溶接部の各表面を間接的な目視検査を行って
いる。
【0003】しかしながら、バッフルプレート上におい
てジェットポンプが設置された部位については、狭隘部
であるため水中ΤVカメラがアクセスすることが非常に
困難であり、詳細な検査をすることが不可能であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の技術において、水中ΤVカメラによる目視検査は、
検査部位が溶接部の表面のみで、かつ一部しか点検が行
えない状況であった。また、空間領域といっても上方に
は炉心スプレイ配管などの構造物が設置されているた
め、点検の際にはこれらの構造物まで水中TVカメラを
持ち上げてその構造物を回避し、バッフルプレートまで
水中ΤVカメラを吊り下げるという作業を繰り返さなけ
ればならなかった。そのため、検査作業に長時間を要す
るとともに、作業効率が低いという課題があった。
【0005】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、ジェットポンプが設置されている部位でも確実
にアクセスすることができるとともに、遠隔操作により
バッフルプレート上を自動走行して非破壊検査を行う原
子炉内検査装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、原子炉圧力容器とシュラ
ウドとの間に設けられたバッフルプレート上を遠隔操作
にて自動走行する駆動部と、この駆動部に連結されると
ともに、前記バッフルプレートと前記原子炉圧力容器と
の溶接部および前記バッフルプレートと前記シュラウド
との溶接部のそれぞれの外観検査を行う外観検査装置部
と、前記駆動部に連結されるとともに、前記各溶接部の
非破壊検査を行う非破壊検査装置部とを備えたことを特
徴とする。
【0007】請求項2は、請求項1記載の原子炉内検査
装置において、非破壊検査を行う非破壊検査装置部が超
音波探傷検査装置であって、この超音波探傷検査装置
と、遠隔操作にて自動走行する駆動部と、外観検査を行
う外観検査装置部とを、それぞれモジュール化して構成
したことを特徴とする。
【0008】請求項3は、請求項2記載の原子炉内検査
装置において、外観検査を行う外観検査装置モジュール
と、非破壊検査を行う超音波探傷検査装置モジュール
は、駆動モジュールからそれぞれ分離可能に連結された
ことを特徴とする。
【0009】請求項4は、請求項2記載の原子炉内検査
装置において、駆動モジュールは、走行中原子炉圧力容
器壁面およびシュラウド壁面までの距離を常時計測する
距離センサーを有し、この距離センサーに基づいて位置
制御可能としたことを特徴とする。
【0010】請求項5は、請求項2記載の原子炉内検査
装置において、駆動モジュールの走行部は、前輪と後輪
との間に巻き掛けられたキャタピラを左右一対有し、前
進,後退および方向転換可能に構成したことを特徴とす
る。
【0011】請求項6は、請求項3記載の原子炉内検査
装置において、外観検査装置モジュールは、ΤVカメラ
および照明具を備えたことを特徴とする。
【0012】請求項7は、請求項3記載の原子炉内検査
装置において、外観検査装置モジュールは、上下に首振
り可能なチルト機構を備えたことを特徴とする。
【0013】請求項8は、請求項3記載の原子炉内検査
装置において、超音波探傷検査装置モジュールは、垂直
探触子および斜角探触子を備えたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0015】図1は本発明に係る原子炉内検査装置の一
実施形態を原子炉圧力容器内に導入してバッフルプレー
トにアクセスする状況を示す断面図である。図1に示す
ように、定期検査時に炉内構造物の点検を行うに際して
は、原子炉圧力容器1の上方に設置されている図示しな
い原子炉圧力容器蓋,蒸気乾燥器,および気水分離器が
取り外され、炉内に各種検査治工具類がアクセスするこ
とができるようになっている。
【0016】原子炉圧力容器1とシュラウド2との間に
は、バッフルプレート3が溶接により設けられ、このバ
ッフルプレート3に原子炉圧力容器1内の冷却水を強制
循環させるジェットポンプ4が設置されている。また、
原子炉圧力容器1の上方に設置されたオペレーンョンフ
ロア5には、燃料交換機6が走行可能に設置され、この
燃料交換機6の補助ホイスト7からのケーブルがケーブ
ル保持部材8に接続されている。
【0017】このケーブル保持部材8には、原子炉内検
査装置本体(以下、単に検査装置本体という。)9が接
続され、この検査装置本体9はジェットポンプ4が設置
されていない部位からバッフルプレート3上に吊り下ろ
される。
【0018】検査装置本体9は、駆動部としての駆動モ
ジュール10と、この駆動モジュール10の前方に分離
可能に連結された外観検査装置部としての外観検査装置
モジュール(以下、VΤ装置モジュールという。)11
と、駆動モジュール10の後方に分離可能に連結された
非破壊検査装置部としての超音波探傷検査装置モジュー
ル(以下、UΤ装置モジュールという。)12とから大
略構成されている。
【0019】また、検査装置本体9は、信号系、制御系
のケーブル13と接続され、このケーブル13はオペレ
ーションフロア5に設置されている各装置に接続されて
おり、駆動モジュール10は走行,停止などの制御を行
う制御装置14に接続され、VΤ装置モジュール11は
ライトの照度およびカメラのアイリス,フォーカスを調
節するカメラコントローラ15に接続され、このカメラ
コントローラ15はモニタテレビ16に接続されてい
る。そして、UΤ装置モジュール12は、超音波を送
信,受信し波形をモニタする超音波探傷器17に接続さ
れている。
【0020】図2(A),(B)は図1の原子炉内検査
装置の駆動モジュール10を示す側面図,正面図であ
る。図2(A),(B)に示すように、駆動モジュール
10には、前輪18および後輪19が取り付けられ、こ
れら前輪18および後輪19にキャタピラ20が環状に
巻き掛けられており、駆動モータ21の回転駆動力が減
速機22を介して後輪19に駆動伝達される。このよう
に構成された駆動手段が左右1対取り付けられ、双方の
駆動モータ21の回転数を同一にすることにより駆動モ
ジュール10が直進し、互いの駆動モータ21の回転数
を異ならせることにより、右方向または左方向に方向転
換させての走行が可能となる。加えて、双方の駆動モー
タ21の回転を逆回転させることにより、駆動モジュー
ル10を後退させることが可能である。
【0021】また、駆動モジュール10には、走行時の
補助機能としてキャタピラ20に適度なテンションを付
与するためのキャタピラガイド輪23と、左右の方向転
換をスムーズに行うための補助輪24とが回転可能に取
り付けられ、この補助輪24は、駆動モジュール1の後
部下端の中央に組み込まれている。
【0022】そして、駆動モジュール10の先端および
後端には、それぞれVΤ装置モジュール11およびUΤ
装置モジュール12と連結するためのジョイント部25
が固定されている。さらに、駆動モジュール10の両側
面には、距離センサーとしてのレーザー測定器26が設
けられ、このレーザー測定器26によりシュラウド2壁
および原子炉圧力容器1壁までの距離を常時測定するこ
とで、駆動モジュール10からシュラウド2壁および原
子炉圧力容器1壁までの距離をある一定の値に保持する
ようにしている。
【0023】図3(A),(B)は図1の原子炉内検査
装置のVΤ装置モジュール11を示す側面図,正面図で
ある。図3(A),(B)に示すように、VΤ装置モジ
ュール11の中央にはΤVカメラ27が配設され、この
ΤVカメラ27の周囲に円弧状のライト28が2つ配置
されている。
【0024】また、VΤ装置モジュール11には、走行
用として一対の後輪29と、幅広の前輪30とがそれぞ
れ回転可能に取り付けられ、この前輪30はVΤ装置モ
ジュール11の前頭部を上下に首振り可能とするチルト
機構としての仰角用アーム31で保持されている。
【0025】この仰角用アーム31は、仰角用駆動モー
タ32に作動連結されており、この仰角用駆動モータ3
2を回転駆動させることにより、仰角用アーム31に回
転力を与える。その結果、VT装置モジュール11は前
頭部が上下動することができ、この前頭部の上下動によ
ってΤVカメラ27のカメラ視線が前方下側より前方上
側の広範囲となり、その範囲の点検が可能となる。
【0026】さらに、VΤ装置モジュール11の後端に
は、駆動モジュール10の先端に固定されたジョイント
部25と連結するジョイント部33が固定されている。
【0027】図4(A),(B)は図1の原子炉内検査
装置のUΤ装置モジュール12を示す側面図,正面図で
ある。図4(A),(B)に示すように、UΤ装置モジ
ュール12には、箱状に形成されたセンサ保持具34が
組み込まれ、このセンサ保持具34内に斜角探触子35
および垂直探触子36が保持されている。
【0028】また、センサ保持具34は、上下駆動機構
37と接合されており、この上下駆動機構37を駆動さ
せセンサ保持具34の上下位置を下げることで、斜角探
触子20および垂直探触子21を検査面に接触させて超
音波探傷検査を行うことができる。
【0029】さらに、UΤ装置モジュール12の先端お
よび後端には、それぞれジョイント部38が固定され、
これらジョイント部38の一方が駆動モジュール10の
先端に固定されたジョイント部25と連結される。そし
て、UΤ装置モジュール12の先端および後端の底部に
は、それぞれ一対の前輪39および後輪40が回転可能
に取り付けられている。
【0030】図5はバッフルプレート3上に検査装置本
体9を着床させ、駆動モジュール10を走行させ、バッ
フルプレート3と原子炉圧力容器1との溶接部41の検
査を行う状況を示している。
【0031】すなわち、検査装置本体9は、原子炉圧力
容器1とバッフルプレート3との溶接部41、およびシ
ュラウド2とバッフルプレートとの溶接部42を検査す
るため、空間領域からバッフルプレート3上に吊り下ろ
されて着床し、駆動モジュール10を遠隔操作により前
進または後退させながら、レーザー測定器26により原
子炉圧力容器1壁およびシュラウド2壁を自動計測して
検査開始の位置決めを行った後、駆動モジュール10を
遠隔操作により自動走行させてジェットポンプ4が設置
されている部位においてもアクセスさせることができる
ようにしている。
【0032】したがって、検査装置本体9における駆動
モジュール10,VΤ装置モジュール11およびUΤ装
置モジュール12は、それぞの幅および長さが原子炉圧
力容器1壁とジェットポンプ4との間、およびシュラウ
ド2壁とジェットポンプ4との間を通過可能な寸法に設
定されている。
【0033】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0034】上述した構成の検査装置本体9により原子
炉圧力容器1内の炉内構造物を検査する作用を図1およ
び図5〜図7に基づいて説明する。
【0035】検査装置本体9は、図1に示すように燃料
交換機6の補助ホイスト7からケーブル保持部材8によ
りジェットポンプ4が設置されていない空間領域からバ
ッフルプレート3上に吊り下ろされて着床する。
【0036】このバッフルプレート3上に着床された検
査装置本体9は、図5に示すように駆動モジュール10
を走行させ、バッフルプレート3と原子炉圧力容器1と
の溶接部41表面の外観検査をVΤ装置モジュール11
により実施し、UΤモジュール12により溶接部41の
内部検査、いわゆる体積検査を実施する。
【0037】ここで重要なことは、超音波探傷検査を行
う場合には、位置の確定が必要であるため、その方法と
しては駆動モジュール10に組み込まれているレーザー
測定器26によりシュラウド2壁と原了炉圧力容器1壁
までの距離を常時測定することで、駆動モジュール10
からシュラウド2壁および原子炉圧力容器1壁までの距
離をある一定の値に保持しつつ、位置制御を行うことが
できる。
【0038】また、図5に示すようにバッフルプレート
3とシュラウド2との溶接部42の検査も上述した方法
により点検が可能である。
【0039】図6はVT装直モジュール11によりジェ
ットポンプ4が位置する部位におけるバッフルプレート
3と原子炉圧力容器1との溶接部41の外観検査を実施
している状況を示している。
【0040】図6に示すように、VT装直モジュール1
1は、仰角用駆動モータ32を回転駆動させ、仰角用ア
ーム31(図3に示す)を閉じた状態にすることで、V
T装置モジュール11の前頭部は下がり、TVカメラ2
7の視線は前方下側を向くことになり、溶接部41表面
の外観検査を実施する。
【0041】また、図7はUΤ装置モジュール12によ
りジェットポンプ4が位置する部位におけるバッフルプ
レート3と原子炉圧力容器1との溶接部41の超音波探
傷検査を実施している状況を示している。
【0042】図7に示すように、UΤ装置モジュール1
2は、上下駆動機溝37を駆動させることで、センサ保
持具34を下げ、このセンサ保持具34に組み込まれて
いる斜角探触子35および垂直探触子36をバッフルプ
レート3に接触させて接触法による超音波探傷検査を行
う。
【0043】ここで、斜角探触子35は溶接部41の体
積検査を実施することができ、また垂直探触子36はバ
ッフルプレート3と原子炉圧力容器1との溶接部41近
傍の偏肉の確認を実施することができる。
【0044】このように通常の定期検査では、炉水が原
子炉ウエルに満水状態であるため、燃料交換機6の補助
ホイスト7から検査装置本体9を原子炉圧力容器1内に
吊り下げていき、ジェットポンプ4が設置されていない
部位からバッフルプレート3上に吊り下ろして着床させ
る。
【0045】次いで、駆動モジュール10を遠隔操作し
て前後に駆動走行させながら,レーザー測定器26によ
り原子炉圧力容器1およびシュラウド2に対する距離を
一定に保つように姿勢制御する。
【0046】さらに、駆動モジュール10の位置決めが
完了したならば、遠隔自動で駆動モジュール10を原子
炉圧力容器1またはシュラウド2の曲率に沿ってバッフ
ルプレート3上を走行させ、VT装直モジュール11お
よびUΤ装置モジュール12により非破壊検査を実施す
る。
【0047】特に、VT装直モジュール11による外観
検査だけでは発見されない応力腐食割れなどの微細な欠
陥に対しては、超音波探傷が有効であり、UΤ装置モジ
ュール12により欠陥の有無を正確に検査することで、
バッフルプレート3の健全性を確認することができる。
【0048】このように本実施形態によれば、原子炉圧
力容器1とシュラウド2との間に設けられたバッフルプ
レート3上を遠隔操作にて自動走行する駆動モジュール
10と、この駆動モジュール10に連結されるととも
に、バッフルプレート3と原子炉圧力容器1との溶接部
41およびバッフルプレート3とシュラウド2との溶接
部42のそれぞれの外観検査を行うVT装直モジュール
11と、駆動モジュール10に連結されるとともに、各
溶接部41,42の非破壊検査を行うUΤ装置モジュー
ル12とを備えたことにより、ジェットポンプ4が設置
された非常に狭隘な部位であっても確実にアクセスする
ことができ、バッフルプレート3の健全性を確認するこ
とができる。
【0049】また、駆動モジュール10は、走行中原子
炉圧力容器1壁面およびシュラウド2壁面までの距離を
常時計測するレーザー測定器26を有し、このレーザー
測定器26に基づいて位置制御可能としたことにより、
原子炉圧力容器1およびシュラウド2に対する検査装置
本体9の距離を一定に保つように姿勢制御することがで
きる。
【0050】さらに、駆動モジュール10の走行部は、
前輪18と後輪19との間に巻き掛けられたキャタピラ
20を左右一対有し、前進,後退および方向転換可能に
構成したことにより、所望の部位に短時間でアクセスす
ることができる。
【0051】さらにまた、VT装直モジュール11は、
ΤVカメラ27およびライト28を備えたことにより、
確実に外観検査を実施することができ、そして上下に首
振り可能なチルト機構としての仰角用アーム31を備え
たことで、外観検査範囲を拡大することができる。
【0052】また、UΤ装置モジュール12は、斜角探
触子35および垂直探触子36を備えたことにより、例
えば溶接部41の体積検査を実施することができるとと
もに、溶接部41近傍の偏肉の確認を実施することがで
きる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
〜3によれば、原子炉圧力容器とシュラウドとの間に設
けられたバッフルプレート上を遠隔操作にて自動走行す
る駆動モジュールと、この駆動モジュールに連結される
とともに、バッフルプレートと原子炉圧力容器との溶接
部およびバッフルプレートとシュラウドとの溶接部のそ
れぞれの外観検査を行う外観検査装直モジュールと、駆
動モジュールに連結されるとともに、前記各溶接部の非
破壊検査を行う超音波探傷検査装置モジュールとを備え
たことにより、ジェットポンプが設置された非常に狭隘
な部位であっても確実にアクセスすることができ、バッ
フルプレートの健全性を確認することができる。その結
果、原子炉の安全性向上、ひいては安定運転に寄与する
ことができる。
【0054】請求項4によれば、駆動モジュールは、走
行中原子炉圧力容器壁面およびシュラウド壁面までの距
離を常時計測する距離センサーを有し、この距離センサ
ーに基づいて位置制御可能としたことにより、原子炉圧
力容器およびシュラウドに対する検査装置本体の距離を
一定に保つように姿勢制御することができる。
【0055】請求項5によれば、駆動モジュールの走行
部は、前輪と後輪との間に巻き掛けられたキャタピラを
左右一対有し、前進,後退および方向転換可能に構成し
たことにより、所望の部位に短時間でアクセスすること
ができる。
【0056】請求項6によれば、外観検査装直モジュー
ルは、ΤVカメラおよび照明具を備えたことにより、確
実に外観検査を実施することができ、請求項7によれ
ば、上下に首振り可能なチルト機構を備えたことで、外
観検査範囲を拡大することができる。
【0057】請求項8によれば、超音波探傷検査装置モ
ジュールは、斜角探触子および垂直探触子を備えたこと
により、例えば溶接部の体積検査を実施することができ
るとともに、溶接部近傍の偏肉の確認を実施することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原子炉内検査装置の一実施形態を
原子炉圧力容器内に導入してバッフルプレートにアクセ
スする状況を示す断面図。
【図2】(A),(B)は図1の原子炉内検査装置の駆
動モジュールを示す側面図,正面図。
【図3】(A),(B)は図1の原子炉内検査装置のV
Τ装置モジュールを示す側面図,正面図。
【図4】(A),(B)は図1の原子炉内検査装置のU
Τ装置モジュールを示す側面図,正面図。
【図5】図1においてバッフルプレートを検査する状況
を示す拡大斜視図。
【図6】図5における外観検査をする状況を示す縦断面
図。
【図7】図5における超音波探傷検査をする状況を示す
縦断面図。
【符号の説明】
1 原子炉圧力容器 2 シュラウド 3 バッフルプレート 4 ジェットポンプ 5 オペレーションフロア 6 燃料交換機 7 補助ホイスト 8 ケーブル保持部材 9 原子炉内検査装置本体(検査装置本体) 10 駆動モジュール(駆動部) 11 VΤ装置モジュール(外観検査装置部) 12 UΤ装置モジュール(非破壊検査装置部) 13 ケーブル 14 制御装置 15 カメラコントローラ 16 モニタテレビ 17 超音波探傷器 18 前輪 19 後輪 20 キャタピラ 21 駆動モータ 22 減速機 23 キャタピラガイド輪 24 補助輪 25 ジョイント部 26 レーザー測定器(距離センサー) 27 ΤVカメラ 28 ライト 29 後輪 30 前輪 31 仰角用アーム(チルト機構) 32 仰角用駆動モータ 33 ジョイント部 34 センサ保持具 35 斜角探触子 36 垂直探触子 37 上下駆動機構 38 ジョイント部 39 前輪 40 後輪 41 溶接部 42 溶接部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器とシュラウドとの間に設
    けられたバッフルプレート上を遠隔操作にて自動走行す
    る駆動部と、この駆動部に連結されるとともに、前記バ
    ッフルプレートと前記原子炉圧力容器との溶接部および
    前記バッフルプレートと前記シュラウドとの溶接部のそ
    れぞれの外観検査を行う外観検査装置部と、前記駆動部
    に連結されるとともに、前記各溶接部の非破壊検査を行
    う非破壊検査装置部とを備えたことを特徴とする原子炉
    内検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の原子炉内検査装置におい
    て、非破壊検査を行う非破壊検査装置部が超音波探傷検
    査装置であって、この超音波探傷検査装置と、遠隔操作
    にて自動走行する駆動部と、外観検査を行う外観検査装
    置部とを、それぞれモジュール化して構成したことを特
    徴とする原子炉内検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の原子炉内検査装置におい
    て、外観検査を行う外観検査装置モジュールと、非破壊
    検査を行う超音波探傷検査装置モジュールは、駆動モジ
    ュールからそれぞれ分離可能に連結されたことを特徴と
    する原子炉内検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の原子炉内検査装置におい
    て、駆動モジュールは、走行中原子炉圧力容器壁面およ
    びシュラウド壁面までの距離を常時計測する距離センサ
    ーを有し、この距離センサーに基づいて位置制御可能と
    したことを特徴とする原子炉内検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の原子炉内検査装置におい
    て、駆動モジュールの走行部は、前輪と後輪との間に巻
    き掛けられたキャタピラを左右一対有し、前進,後退お
    よび方向転換可能に構成したことを特徴とする原子炉内
    検査装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の原子炉内検査装置におい
    て、外観検査装置モジュールは、ΤVカメラおよび照明
    具を備えたことを特徴とする原子炉内検査装置。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の原子炉内検査装置におい
    て、外観検査装置モジュールは、上下に首振り可能なチ
    ルト機構を備えたことを特徴とする原子炉内検査装置。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の原子炉内検査装置におい
    て、超音波探傷検査装置モジュールは、垂直探触子およ
    び斜角探触子を備えたことを特徴とする原子炉内検査装
    置。
JP9267216A 1997-09-30 1997-09-30 原子炉内検査装置 Pending JPH11109082A (ja)

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