JP2000320044A - 防・耐火壁構成体 - Google Patents
防・耐火壁構成体Info
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Abstract
た耐火断熱層が、破壊や脱落を起こさずに形状を保持
し、防・耐火性能を発現する防・耐火壁構成体を提供す
る。 【解決手段】 外壁材1の一面に断熱膨張材料層2及び
金属板(I)3がこの順に積層された積層体10からな
る防・耐火壁構成体であって、該金属板(I)3の表面
にスペーサー4が固定され、該断熱膨張材料層2が熱膨
張性無機化合物を含有する樹脂組成物から形成される。
Description
関する。
宅、病院、ホテル、下宿等)については、建築基準法に
基づき所定の耐火性能を有する耐火構造でなければなら
ない。上記耐火構造では、天井材、間仕切り壁、床材等
に耐火性を有する材料や構造体が用いられる。
焼を防止する目的で防・耐火性を有する材料が用いられ
る。従来から用いられている外壁材に防・耐火性を付与
するために、その表面に熱膨張性材料層及び金属層が順
次積層されたものが検討されている。上記熱膨張性材料
層は加熱時に膨張して所定厚みの無機質の耐火断熱層を
形成し、外壁材が高温や火炎に曝されるのを防止する。
6に示したように、直接外壁材表面にビス留め等で固定
すると、ビス留め部分で耐火断熱層の膨張厚みが不足し
て所定の耐火性能が得られないという問題点があった。
に鑑み、外壁材の一面に断熱膨張材料層及び金属板がこ
の順に積層された積層体からなり、火災時に断熱膨張材
料層が膨張して形成された耐火断熱層が、破壊や脱落を
起こさずに形状を保持し、防・耐火性能を発現する防・
耐火壁構成体を提供することを目的とする。
の防・耐火壁構成体は、外壁材の一面に断熱膨張材料層
及び金属板(I)がこの順に積層された積層体からなる
防・耐火壁構成体であって、該金属板の表面にスペーサ
ーが固定され、該断熱膨張材料層が熱膨張性無機化合物
を含有する樹脂組成物から形成されることを特徴とす
る。
体は、外壁材の一面に、断熱膨張材料層、補助断熱材料
及び金属板(I)がこの順に積層された積層体からなる
防・耐火壁構成体であって、該金属板(I)の表面又は
該補助断熱材料層と外壁材との間にスペーサーが固定さ
れ、該断熱膨張材料層が熱膨張性無機化合物を含有する
樹脂組成物から形成されることを特徴とする。
の模式断面図で示したように、外壁材1の一面に断熱膨
張材料層2及び金属板(I)3がこの順に積層された積
層体10からなり、該積層体10の金属板(I)3上に
スペーサー4が固定される。
張材料層2が燃焼膨張して燃焼残渣からなる耐火断熱層
を形成し、防・耐火性能を発現する。この際、スペーサ
ー4としては、断熱膨張材料層2の膨張を阻害すること
なく変形又は焼失するものが好ましい。
ける配置部位は特に限定されないが、断熱膨張材料層2
の膨張を阻害することなく、外壁材1、断熱膨張材料層
2及び金属板3と共に積層体10へ固定するためには、
上記積層体10の周辺部に配置されることが好ましい。
また、積層体10の周辺部において全周に連続して配置
される必要はなく、一定間隔となるように部分的に配置
されてもよい。
材料層2と金属板(I)3とが固定された場合は、その
固定箇所とその周辺で加熱時に断熱膨張材料層2の膨張
が阻害されるため、膨張が阻害された部分で局部的な温
度上昇が起こり好ましくない。また、スペーサー4を全
く使用せずに、断熱膨張材料層2と金属板(I)3との
間に適当な膨張代を設けて固定した場合は、金属板
(I)3の「ぐらつき」や「ばたつき」等が起こるため
好ましくない。
て変形することなく所定の形状を保持し、加熱時には断
熱膨張材料層2の膨張の妨げとならないように、変形又
は焼失するものが好ましい。このためには、スペーサー
の融点としては60〜400℃が好ましく、より好まし
くは100〜350℃である。
夏場など温度が局部的に上昇する際に溶融する可能性が
あるため、所定の形状を維持することが難しくなり、4
00℃を超えると、スペーサー自身が溶融するまでにそ
の周辺の温度が上昇し過ぎるため好ましくない。
しては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、
ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂が挙げら
れる。また、熱可塑性樹脂と無機粉体との混合物、例え
ば、エチレン・酢酸ビニル共重合体と水酸化アルミニウ
ムとの混合物(重量比100:400)も使用可能であ
る。
ー自身の強度や断熱膨張材料層が膨張して形成する耐火
断熱層の厚み等によって適宜決定される。
物を含有する樹脂組成物から形成される。上記熱膨張性
無機化合物としては、中和処理された熱膨張性黒鉛、バ
ーミキュライト、ホウ砂等が挙げられ、これらは単独で
用いられても併用されてもよい。上記樹脂組成物として
は、熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質、リン化合物、中
和処理された熱膨張性黒鉛及び/又はバーミキュライ
ト、並びに、無機充填剤からなるものが好ましい。
ては特に限定されず、例えば、ポリプロピレン系樹脂、
ポリエチレン系樹脂、ポリブテン等のポリオレフィン系
樹脂;ポリ(1−)ブテン系樹脂、ポリペンテン系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリフ
ェニレンエーテル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、フェノール系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、ポリクロロプレン、ポリブタジエ
ン、ポリイソブチレン、ブチルゴム、ニトリルゴム等が
挙げられる。
単独で用いても、2種以上を併用してもよい。樹脂の溶
融粘度、柔軟性、粘着性等の調整のため、2種以上の樹
脂をブレンドしたものをベース樹脂として用いてもよ
い。
は、更に、本発明における熱膨張性耐火シートの耐火性
能を阻害しない範囲で、架橋や変性が施されてもよい。
上記熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質の架橋方法につい
ては特に限定されず、熱可塑性樹脂又はゴム物質につい
て通常行われる架橋方法、例えば、各種架橋剤、過酸化
物等を使用する架橋方法、電子線照射による架橋方法等
が挙げられる。
例えば、赤リン;トリフェニルホスフェート、トリクレ
ジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレ
ジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホ
スフェート等の各種リン酸エステル;リン酸ナトリウ
ム、リン酸カリウム、リン酸マグネシウム等のリン酸金
属塩;ポリリン酸アンモニウム類;下記一般式(1)で
表される化合物等が挙げられる。これらのうち、耐火性
の観点から、赤リン、ポリリン酸アンモニウム類、及
び、下記一般式(1)で表される化合物が好ましく、性
能、安全性、費用等の点においてポリリン酸アンモニウ
ム類がより好ましい。
16の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素
数6〜16のアリール基を表す。R2 は、水酸基、炭素
数1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素
数1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基、
炭素数6〜16のアリール基、又は、炭素数6〜16の
アリールオキシ基を表す。
上する。上記赤リンとしては、市販の赤リンを用いるこ
とができるが、耐湿性、混練時に自然発火しない等の安
全性の点から、赤リン粒子の表面を樹脂でコーティング
したもの等が好適に用いられる。
に限定されず、例えば、ポリリン酸アンモニウム、メラ
ミン変性ポリリン酸アンモニウム等が挙げられるが、取
扱い性等の点からポリリン酸アンモニウムが好適に用い
られる。市販品としては、例えば、クラリアント社製
「AP422」、「AP462」、住友化学工業社製
「スミセーフP」、チッソ社製「テラージュC60」、
「テラージュC70」、「テラージュC80」等が挙げ
られる。
は特に限定されず、例えば、メチルホスホン酸、メチル
ホスホン酸ジメチル、メチルホスホン酸ジエチル、エチ
ルホスホン酸、プロピルホスホン酸、ブチルホスホン
酸、2−メチルプロピルホスホン酸、t−ブチルホスホ
ン酸、2,3−ジメチル−ブチルホスホン酸、オクチル
ホスホン酸、フェニルホスホン酸、ジオクチルフェニル
ホスホネート、ジメチルホスフィン酸、メチルエチルホ
スフィン酸、メチルプロピルホスフィン酸、ジエチルホ
スフィン酸、ジオクチルホスフィン酸、フェニルホスフ
ィン酸、ジエチルフェニルホスフィン酸、ジフェニルホ
スフィン酸、ビス(4−メトキシフェニル)ホスフィン
酸等が挙げられる。なかでも、t−ブチルホスホン酸
は、高価ではあるが、高難燃性の点において好ましい。
上記リン化合物は、単独で用いても、2種以上を併用し
てもよい。
来公知の物質である熱膨張性黒鉛を中和処理したもので
ある。上記熱膨張性黒鉛は、天然鱗状グラファイト、熱
分解グラファイト、キッシュグラファイト等の粉末を、
濃硫酸、硝酸、セレン酸等の無機酸と濃硝酸、過塩素
酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、過酸
化水素等の強酸化剤とで処理することにより生成するグ
ラファイト層間化合物であり、炭素の層状構造を維持し
たままの結晶化合物である。
黒鉛は、更にアンモニア、脂肪族低級アミン、アルカリ
金属化合物、アルカリ土類金属化合物等で中和すること
により、中和処理された熱膨張性黒鉛とする。
されず、例えば、モノメチルアミン、ジメチルアミン、
トリメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブ
チルアミン等が挙げられる。上記アルカリ金属化合物及
びアルカリ土類金属化合物としては、特に限定されず、
例えば、カリウム、ナトリウム、カルシウム、バリウ
ム、マグネシウム等の水酸化物、酸化物、炭酸塩、硫酸
塩、有機酸塩等が挙げられる。
としては、例えば、東ソー社製「GREP−EG」、U
CAR社製「GRAFGUARD」等が挙げられる。
は、20〜200メッシュが好ましい。粒度が200メ
ッシュより小さくなると、黒鉛の膨張度が小さく、所定
の耐火断熱層が得られず、粒度が20メッシュより大き
くなると、黒鉛の膨張度が大きいという利点はあるが、
熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質と混練する際に分散性
が悪くなり、物性の低下が避けられない。
例えば、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシ
ウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチ
モン、フェライト類等の金属酸化物;水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ハイド
ロタルサイト等の含水無機物;塩基性炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭
酸ストロンチウム、炭酸バリウム等の金属炭酸塩;硫酸
カルシウム、石膏繊維、ケイ酸カルシウム等のカルシウ
ム塩;シリカ、珪藻土、ドーソナイト、硫酸バリウム、
タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナ
イト、活性白土、セピオライト、イモゴライト、セリサ
イト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルン、窒
化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化けい素、カーボンブ
ラック、グラファイト、炭素繊維、炭素バルン、木炭粉
末、各種金属粉、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム
「MOS」(商品名)、チタン酸ジルコン酸鉛、アルミ
ニウムボレート、硫化モリブデン、炭化ケイ素、ステン
レス繊維、ホウ酸亜鉛、各種磁性粉、スラグ繊維、フラ
イアッシュ、脱水汚泥等が挙げられる。これらは単独で
用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
と金属炭酸塩との併用が好ましい。上記含水無機物及び
金属炭酸塩は、骨材的な働きをすることから、残渣強度
の向上や熱容量の増大に寄与すると考えられる。
反応によって生成した水のために吸熱が起こり、温度上
昇が低減されて高い耐熱性が得られる点、及び、加熱残
渣として酸化物が残存し、これが骨材となって働くこと
で残渣強度が向上する点で特に好ましい。中でも、水酸
化マグネシウムと水酸化アルミニウムは、脱水効果を発
揮する温度領域が異なるため、併用すると脱水効果を発
揮する温度領域が広くなり、より効果的な温度上昇抑制
効果が得られることから、併用することが好ましい。
の金属炭酸塩は、上記リン化合物との反応で膨張を促す
と考えられ、特に、リン化合物として、ポリリン酸アン
モニウムを使用した場合に、高い膨張効果が得られる。
また、有効な骨材として働き、燃焼後に形状保持性の高
い残渣を形成する。
100μmが好ましく、より好ましくは、約1〜50μ
mである。また、粒径の大きい無機充填剤と粒径の小さ
いものを組み合わせて使用することがより好ましく、組
み合わせて用いることによって、シートの力学的性能を
維持したまま、高充填化することが可能となる。
ば、水酸化アルミニウムとして、粒径1μmの「H−4
2M」(昭和電工社製)、粒径18μmの「H−31」
(昭和電工社製)が挙げられる。
えば、粒径1.8μmの「ホワイトンSB赤」(白石カ
ルシウム社製)、粒径8μmの「BF300」(白石カ
ルシウム社製)等が挙げられる。
処理された熱膨張性黒鉛との配合量(両者の合計量)
は、上記熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質100重量部
に対して20〜500重量部が好ましい。リン化合物と
中和処理された熱膨張性黒鉛の合計量が、20重量部よ
り少なくなると十分な熱膨張性が得られず、500重量
部を超えると均一な分散が困難となるため、均一な厚み
に施工することが難しくなり、施工方法が限定される。
化合物との重量比(熱膨張性黒鉛/リン化合物)は、
0.01〜9が好ましい。熱膨張性黒鉛の比率が多くな
ると、燃焼時に膨張した黒鉛が飛散して十分な耐火断熱
層が形成されず、リン化合物の比率が多くなると、十分
な耐火断熱層が形成されなくなるため、十分な断熱性が
得られない。
量は、熱可塑性樹脂及び/又は合成ゴム100重量部に
対して50〜500重量部が好ましい。配合量が、50
重量部未満では十分な耐火性を有する断熱膨張材料層が
得られず、500重量部を超えると断熱膨張材料層の機
械的物性が低下する。
い範囲で、フェノール系、アミン系、イオウ系等の酸化
防止剤の他、金属害防止剤、帯電防止剤、安定剤、架橋
剤、滑剤、軟化剤、顔料等が添加されてもよい。
リーミキサー、ニーダーミキサー、二本ロール等公知の
混練装置を用いて混練することにより得ることができ
る。上記樹脂組成物を、例えば、プレス成形、押出成
形、カレンダー成形等の従来公知の成形方法により、シ
ート状の断熱膨張材料層に成形することができる。
量を30分間照射して加熱したときの厚み変化 (照射後
の厚みD1/照射前の厚みD0)は、1.1〜30(倍)が
好ましい。厚み変化が、1.1(倍)未満では耐火性能
が不十分であり、30(倍)を超えると加熱により膨張
して形成された耐火断熱層の強度が低下し、崩れ易くな
る。
板、ステンレス板、亜鉛メッキ板、アルミ板等が挙げら
れ、厚みは、0.1〜3mmが好ましい。厚みが、0.
1mm未満では断熱膨張材料層を保護する効果がなく、
3mmを超えると断熱膨張材料層の膨張が阻害される。
ンクリート板、ケイ酸カルシウム板、窯業系サイディン
グ、金属系サイディング等が挙げられる。
壁材を積層することにより、積層体が得られる。上記外
壁材に金属板(I)及び断熱膨張材料層を固定するため
に、固定治具、ビス留め、釘打ちなどが用いられる。
金属板(I)と断熱膨張材料層との間に補助断熱材が用
いられてもよい。補助断熱材の厚みは余り厚くなると、
防・耐火壁構成体自体の厚みが厚くなると共に重量が重
くなって施工性が低下するので、100mm以下が好ま
しい。
ックブランケット、ガラスウール、ロックウール、セラ
ミック板、ALC、コンクリート板、ケイ酸カルシウム
板、含水無機物含有ボード、石膏ボード、及びこれらの
複合物等が挙げられる。
材料層と外壁材との間に金属板(II)が用いられてもよ
い。金属板(II)としては、金属板(I)と同様のもの
が使用される。このような構成において、スペーサーは
断熱膨張材料層と金属板(II)との間に挿入して固定し
てもよい。スペーサーの配置箇所は、断熱膨張材料層の
膨張を阻害しないためには周辺部が好ましい。
熱時にスペーサーが溶融変形するか又は焼失して、断熱
膨張材料層の膨張を容易にするためのスペース(膨張
代)を確保する。
発明の実施例について説明する。
の実施の形態を示した模式断面図であり、図2は、本発
明の防・耐火壁構成体の第2の実施の形態を示した模式
断面図であり、図3は、本発明の防・耐火壁構成体の第
3の実施の形態を示した模式断面図であり、図4は、本
発明の防・耐火壁構成体の第4の実施の形態を示した模
式断面図であり、図5は、本発明の防・耐火壁構成体の
第5の実施の形態を示した模式断面図である。
態について、図1に示した模式断面図を参照しながら説
明する。図1において、1は外壁材、2は断熱膨張材料
層、3は金属板(I)、4はスペーサー、5は固定治具
をそれぞれ表す。本防・耐火壁構成体を得る場合は、外
壁材1の一面に断熱膨張材料層2を積層し、さらに断熱
膨張材料層2上に金属板(I)3を積層した後、略正方
形のスペーサー4を金属板(I)3上の周辺部に配置
し、固定治具5によってスペーサー4、金属板(I)
3、断熱膨張材料層2及び外壁材1を一体的に固定す
る。上記固定治具5としては断面略C状の金属製のもの
が使用され、断面略C状の上側でスペーサー4を抱持す
ると共に、下方の先端は折り曲げられて外壁材1の側面
に挿入される。
態について、図2に示した模式断面図を参照しながら説
明する。本防・耐火壁構成体を得る場合は、外壁材1の
一面に断熱膨張材料層2、及び、金属板(I)3を順次
積層した後、略正方形のスペーサー4を金属板(I)3
上の周辺部に配置し、ビス6を金属板(I)3上側から
挿通させることによって、スペーサー4、金属板(I)
3及び断熱膨張材料層2を外壁材1上に一体的に固定す
る。
態について、図3に示した模式断面図を参照しながら説
明する。本防・耐火壁構成体を得る場合は、外壁材1の
一面に断熱膨張材料層2、補助断熱材料層7、及び、金
属板(I)3を順次積層した後、略正方形のスペーサー
4を金属板(I)3上の周辺部に配置し、ビス6を金属
板(I)3上側から挿通させることによって、スペーサ
ー4、金属板(I)3、補助断熱材料層7、及び、断熱
膨張材料層2を外壁材1上に一体的に固定する。
態について、図4に示した模式断面図を参照しながら説
明する。本防・耐火壁構成体を得る場合は、外壁材1の
一面に金属板(II)31、断熱膨張材料層2、補助断熱
材料層7、及び、金属板(I)32を順次積層した後、
略正方形のスペーサー4を金属板(I)32上の周辺部
に配置し、ビス6を金属板(I)32上側から挿通させ
ることによって、スペーサー4、略正方形の金属板
(I)32、補助断熱材料層7、断熱膨張材料層2、及
び、金属板(II)31を外壁材1上に一体的に固定す
る。
態について、図5に示した模式断面図を参照しながら説
明する。本防・耐火壁構成体を得る場合は、外壁材1の
一面に金属板(II)31を積層し、金属板(II)31の
周辺部に略正方形のスペーサー4を配置し、さらに断熱
膨張材料層2、補助断熱材料層7、及び、金属板(I)
32を順次積層した後、ビス6を金属板(I)32上側
から挿通させることによって、金属板(I)32、補助
断熱材料層7、断熱膨張材料層2、スペーサー4、及
び、金属板(II)31を外壁材1上に一体的に固定す
る。
チレン、ポリブテン、水添石油樹脂、中和処理された熱
膨張性黒鉛、バーミキュライト、ポリリン酸アンモニウ
ム、水酸化アルミニウム及び炭酸カルシウムからなる樹
脂組成物を二本ロールで溶融混練して、所定厚みのシー
ト状の断熱膨張材料層A〜Eを得た。
の各成分を使用した。 〔樹脂成分〕 ・ブチルゴム:エクソン化学社製「ブチルゴム#06
5」 ・ポリブテン:出光石油化学社製「ポリブテン100
R」 ・粘着付与樹脂:トーネックス社製「エスコレッツ53
20」 〔無機材料〕 ・ポリリン酸アンモニウム:クラリアント社製「AP4
22」 ・中和処理された熱膨張性黒鉛:東ソー社製「GREP
−EG」 ・水酸化アルミニウム:昭和電工社製「ハイジライトH
−31」 ・炭酸カルシウム:備北粉化社製「ホワイトンBF30
0」 ・ロックウール:ニチアス社製
属板(I)、断熱膨張材料層、補助断熱材料層、外壁材
及びスペーサーを使用して、図1〜5に示した構成の防
・耐火壁構成体を得た。
A 1304に規定された耐火1時間試験を行い、スペ
ーサーで固定された周辺部の表面温度、及び、周辺部以
外の部位の表面温度を測定し、表2に示した。
枚に分離した金属板(I)32を使用したこと以外は、
実施例4と同様にして防・耐火壁構成体を得た。この防
・耐火壁構成体について、JIS A 1304に規定
された耐火1時間試験を行い、スペーサーで固定された
周辺部の表面温度、及び、周辺部以外の部位の表面温度
を測定したところ、全測定部位で175℃であった。
2枚に分離した金属板(I)32を使用し、金属板
(I)32同士の突き合わせ部を0.3mm厚の亜鉛メ
ッキ鋼板の金属板 (III)33で被覆したこと以外は、実
施例6と同様にして防・耐火壁構成体を得た。この防・
耐火壁構成体について、JIS A 1304に規定さ
れた耐火1時間試験を行った後、耐衝撃試験を実施した
が異常はなかった。
成からなり、外壁材の一面に断熱膨張材料層及び金属板
がこの順に積層された積層体からなり、火災時に断熱膨
張材料層が膨張して形成された耐火断熱層が、破壊や脱
落を起こさずに形状を保持するので、優れた防・耐火性
能を発現する。
を示した模式断面図である。
を示した模式断面図である。
を示した模式断面図である。
を示した模式断面図である。
を示した模式断面図である。
である。
図である。
ある。
図である。
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 外壁材の一面に断熱膨張材料層及び金属
板(I)がこの順に積層された積層体からなる防・耐火
壁構成体であって、該金属板(I)の表面にスペーサー
が固定され、該断熱膨張材料層が熱膨張性無機化合物を
含有する樹脂組成物から形成されることを特徴とする防
・耐火壁構成体。 - 【請求項2】 外壁材の一面に、断熱膨張材料層、補助
断熱材料及び金属板(I)がこの順に積層された積層体
からなる防・耐火壁構成体であって、該金属板(I)の
表面又は該補助断熱材料層と外壁材との間にスペーサー
が固定され、該断熱膨張材料層が熱膨張性無機化合物を
含有する樹脂組成物から形成されることを特徴とする防
・耐火壁構成体。 - 【請求項3】 上記断熱膨張材料層に50kW/m2 の
熱量を30分間照射して加熱したときの厚み変化 (照射
後の厚みD1/照射前の厚みD0)が、1.1〜30(倍)
であることを特徴とする請求項1又は2記載の防・耐火
壁構成体。 - 【請求項4】 上記断熱膨張材料層が、熱可塑性樹脂及
び/又はゴム物質、リン化合物、中和処理された熱膨張
性黒鉛及び/又はバーミキュライト、並びに、無機充填
剤を含有する樹脂組成物からなることを特徴とする請求
項1〜3のいずれか1項に記載の防・耐火壁構成体。 - 【請求項5】 上記スペーサーが、融点60〜400℃
の材料からなることを特徴とする請求項1又は2記載の
防・耐火壁構成体。 - 【請求項6】 上記断熱膨張材料層の突き合わせ部が金
属板 (III)で覆われてなり、金属板 (III)は金属板
(I)とスペーサーとの間に固定されていることを特徴
とする請求項1記載の防・耐火壁構成体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13278999A JP4137285B2 (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | 防・耐火壁構成体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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1999
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