JPH11270019A - 耐火用被覆シート - Google Patents

耐火用被覆シート

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Publication number
JPH11270019A
JPH11270019A JP7438298A JP7438298A JPH11270019A JP H11270019 A JPH11270019 A JP H11270019A JP 7438298 A JP7438298 A JP 7438298A JP 7438298 A JP7438298 A JP 7438298A JP H11270019 A JPH11270019 A JP H11270019A
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JP
Japan
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fire
resistant
phosphorus compound
resin
sheet
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Withdrawn
Application number
JP7438298A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Yamamoto
和芳 山本
Bunji Yamaguchi
文治 山口
Norio Numata
憲男 沼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 耐火性、施工性及び取扱性に優れた耐火用被
覆シートを提供する。 【解決手段】 厚さ0.3〜5mmの耐火膨張シート
(a)の少なくとも片面に、厚さ5〜300μmの樹脂
フィルム(b)及び坪量10〜200g/m2 の不織布
を積層されているので、耐火構造体の作製時の作業性が
容易となり、得られた壁材の施工性も良好なることを特
徴とする耐火用被覆シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井材、床材、間
仕切り壁等の建築部材として使用される耐火性及び施工
性に優れた耐火用被覆シートに関する。
【0002】
【従来の技術】建築材料には、耐火性、即ち、それ自体
が燃えにくく、断熱性に優れ、更には、火炎を裏面に回
すことがない性質が要求される。耐火性の試験方法とし
ては、表面を1000℃程度に加熱した場合の裏面の温
度を測定する方法があり、建築材料においては、この場
合における裏面の温度が260℃程度よりも低くなるこ
とが要求されている。
【0003】このような耐火性に優れた建築部材として
は、石膏やパーライト等からなる耐火用パネルが広く用
いられている。しかしながら、これらのものに充分な耐
火性を発揮させるためには、厚みを厚くする必要があ
り、施工性に問題があった。
【0004】特開昭61−1753号公報には、耐火壁
の周縁に加熱膨張層を付設したものが開示されている。
しかしながら、このものは、耐火壁の収縮による目地部
の隙間発生を抑制することにより火炎が裏面に回るのを
防止することを主目的とするものであり、断熱性に劣る
ものであった。
【0005】特開平6−80909号公報には、セメン
ト、含水無機物等からなる組成物の微粉を吹きつける方
法が開示されている。しかしながら、この方法は、現場
での吹きつけ施工を必要とするため施工性に劣り、ま
た、厚みが均一にならない場合は充分な耐火性を発揮す
ることができなかった。更には、施工する際に微粉が飛
散するために、健康面への影響が大きかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、耐火性及び施工性に優れた耐火用被覆シートを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の耐
火用被覆シートは、厚さ0.3〜5mmの耐火膨張シー
ト(a)の少なくとも片面に、厚さ5〜300μmの樹
脂フィルム(b)及び坪量10〜200g/m2 の不織
布を積層してなることを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の発明の耐火用被覆シート
は、上記耐火膨張シート(a)が熱可塑性樹脂及び/又
はゴム物質、リン化合物及び無機充填剤を含有する樹脂
組成物からなるものである請求項1記載の耐火用被覆シ
ートである。
【0009】上記耐火膨張シート(a)は、火災時の熱
によって膨張することにより耐火断熱層を形成する性能
を有するものであり、上記耐火断熱層の形成によって、
耐火構造体の反対側へ熱が伝わるのを防止し、建築材料
として要求される耐火性能を満足するものである。
【0010】上記耐火膨張シート(a)の厚さは、0.
3〜5mmである。0.3mm未満であると、膨張後の
厚さが充分に確保できず、要求される断熱性を発揮し得
ないおそれがあり、5mmを超えると、得られる耐火用
被覆シートの重量が大きくなり取扱性、施工性が低下す
るばかりか、製品コストも上昇するため、上記範囲に限
定される。
【0011】上記耐火膨張シート(a)は、300℃に
加熱した場合において、加熱前の厚さ(t)と加熱後の
厚さ(t’)との関係が、t’/t=1.1〜20であ
ることが好ましい。上記t’/tの値が1.1未満であ
ると、断熱性が悪くなり、20を超えると、膨張した形
状を維持できず、上記壁材から剥離してしまうおそれが
ある。より好ましくは、t’/t=1.5〜15であ
る。又、300℃に加熱した場合において、加熱後の厚
さ(t’)が加熱前の厚さ(t)の2倍以上になるもの
が更に好ましい。
【0012】上記耐火膨張シート(a)としては、熱可
塑性樹脂及び/又はゴム物質に、膨張剤、リン化合物及
び無機充填剤が配合された樹脂組成物からなり、該樹脂
組成物をシート状に成形することにより得られるものが
好ましい。
【0013】熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質としては
特に限定されず、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリ
エチレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリ(ブテ
ン−1)系樹脂、ポリペンテン系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリフェニレンエーテル
系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化
ビニル系樹脂、フェノール系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリブテン、ポリクロロプレン、ポリブタジエン、
ポリイソブチレン、ニトリルゴム等が挙げられる。
【0014】中でも、クロロプレン系樹脂、塩素化ブチ
ル系樹脂等のハロゲン化された樹脂は、それ自体難燃性
が高く、熱による脱ハロゲン化反応により、架橋が起こ
り、加熱後の残渣の強度が向上する点において好まし
い。上記熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質として例示し
たものは、非常に柔軟でゴム的性質を持っていることか
ら、リン化合物、無機充填剤等を高充填することが可能
であり、得られる樹脂組成物がフレキシブルなものとな
る。よりフレキシブルな樹脂組成物を得るためには、非
加硫ゴムやポリエチレン系樹脂が好適に用いられる。
【0015】上記熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質は、
単独で用いられても、2種以上が併用されてもよい。樹
脂の溶融粘度、柔軟性、粘着性等の調整のため、2種以
上の樹脂をブレンドしたものをベース樹脂として用いて
もよい。
【0016】上記熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質に
は、更に、本発明における耐火膨張シート(a)の耐火
性能を阻害しない範囲で、架橋や変性が施されてもよ
い。 上記熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質の架橋や変
性を行う時期は、特に限定されるものではなく、例え
ば、予め架橋され、変性された熱可塑性樹脂及び/又は
ゴム物質を用いてもよく、後述のリン化合物や無機充填
剤等の他の成分を配合する際に、同時に架橋や変性が行
われてもよく、又は、熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質
に他の成分を配合した後に架橋や変性が行われてもよ
い。
【0017】上記架橋方法については特に限定されず、
熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質について通常行われる
架橋方法、例えば各種架橋剤、過酸化物を使用する架
橋、電子線照射による架橋方法等が挙げられる。
【0018】上記リン化合物は、特に限定されず、例え
ば、赤リン;トリフェニルホスフェート、トリクレジル
ホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジル
ジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフ
ェート等の各種リン酸エステル;リン酸ナトリウム、リ
ン酸カリウム、リン酸マグネシウム等のリン酸金属塩;
ポリリン酸アンモニウム類;下記一般式(1)で表され
る化合物等が挙げられる。これらのうち、耐火性の観点
から、赤リン、ポリリン酸アンモニウム類、及び、下記
一般式(1)で表される化合物が好ましく、性能、安全
性、費用等の点においてポリリン酸アンモニウム類がよ
り好ましい。
【0019】
【化1】
【0020】式中、R1 、R3 は、水素、炭素数1〜1
6の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素数
6〜16のアリール基を表す。R2 は、水酸基、炭素数
1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数
1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基、炭
素数6〜16のアリール基、又は、炭素数6〜16のア
リールオキシ基を表す。
【0021】上記赤リンは、少量の添加で難燃効果が向
上する。上記赤リンとしては、市販の赤リンを用いるこ
とができるが、耐湿性、混練時に自然発火しない等の安
全性の点から、赤リン粒子の表面を樹脂でコーティング
したもの等が好適に用いられる。
【0022】上記ポリリン酸アンモニウム類としては特
に限定されず、例えば、ポリリン酸アンモニウム、メラ
ミン変性ポリリン酸アンモニウム等が挙げられるが、取
扱性等の点からポリリン酸アンモニウムが好適に用いら
れる。市販品としては、例えば、ヘキスト社製「AP4
22」、「AP462」、住友化学工業社製「スミセー
フP」、チッソ社製「テラージュC60」等が挙げられ
る。
【0023】上記一般式(1)で表される化合物として
は特に限定されず、例えば、メチルホスホン酸、メチル
ホスホン酸ジメチル、メチルホスホン酸ジエチル、エチ
ルホスホン酸、プロピルホスホン酸、ブチルホスホン
酸、2−メチルプロピルホスホン酸、t−ブチルホスホ
ン酸、2,3−ジメチル−ブチルホスホン酸、オクチル
ホスホン酸、フェニルホスホン酸、ジオクチルフェニル
ホスホネート、ジメチルホスフィン酸、メチルエチルホ
スフィン酸、メチルプロピルホスフィン酸、ジエチルホ
スフィン酸、ジオクチルホスフィン酸、フェニルホスフ
ィン酸、ジエチルフェニルホスフィン酸、ジフェニルホ
スフィン酸、ビス(4−メトキシフェニル)ホスフィン
酸等が挙げられる。なかでも、t−ブチルホスホン酸
は、高価ではあるが、高難燃性の点においては好まし
い。上記リン化合物は、単独で用いられても、2種以上
が併用されてもよい。
【0024】上記無機充填剤としては特に限定されず、
例えば、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシ
ウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチ
モン、フェライト類等の金属酸化物;水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ハイド
ロタルサイト等の含水無機物;塩基性炭酸マグネシウ
ム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、炭
酸ストロンチウム、炭酸バリウム等の金属炭酸塩;硫酸
カルシウム、石膏繊維、けい酸カルシウム、シリカ、珪
藻土、ドーンナイト、硫酸バリウム、硫酸マグネシウ
ム、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベン
トナイト、活性白土、セピオライト、イモゴライト、セ
リサイト、ガラスビーズ、シリカ系バルーン、窒化アル
ミニウム、窒化ホウ素、窒化けい素、カーボンブラッ
ク、炭素バルーン、木炭粉末、グラファイト、チタン酸
カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸アルミニウ
ム、ホウ酸亜鉛、硫化モリブデン、炭化けい素、炭素繊
維、ガラス繊維、スラグ繊維、ステンレス繊維、各種金
属粉、各種磁性粉、フライアッシュ、脱水汚泥等が挙げ
られる。なかでも、上記含水無機物及び金属炭酸塩が好
ましい。
【0025】水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム
等の含水無機物は、加熱時の脱水反応によって生成した
水のために吸熱が起こり、温度上昇が抑制されて高い耐
熱性が得られる点、及び、加熱残渣として酸化物が残存
し、これが骨材となって作用することで残渣強度が向上
する点で特に好ましい。水酸化マグネシウムと水酸化ア
ルミニウムは、脱水反応を起こす温度領域がずれて異な
るため、これらを併用すると、上記脱水反応による温度
上昇抑制効果を発揮する温度領域が広がり、より効果的
な温度上昇抑制効果を奏し得るものである。このような
観点から両者を併用することが好ましい。
【0026】炭酸カルシウム、炭酸亜鉛等の金属炭酸塩
は、前記リン化合物として、ポリリン酸アンモニウムが
使用された場合、該ポリリン酸アンモニウムと反応して
ポリリン酸アンモニウムの膨張を促進するものと考えら
れる。又、有効な骨材として作用し、燃焼後に形状保持
性の高い残渣を形成する。又、上記金属炭酸塩の中で
は、更に、炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩;炭
酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム
等のアルカリ土類金属炭酸塩;炭酸亜鉛等の周期律表I
Ib族の金属の炭酸塩が好ましい。一般的に無機充填剤
は、骨材的な働きをすることから、残渣強度の向上や熱
容量の増大に寄与すると考えられる。上記無機充填剤
は、単独で用いられてもよく、2種以上が併用されても
よい。
【0027】上記無機充填剤の粒径としては、0.5〜
100μmのものが使用でき、より好ましくは、約1〜
50μmである。又、粒径の大きい無機充填剤と粒径の
小さいものを組み合わせて使用することがより好まし
く、組み合わせて用いることによってシートの力学的性
能を維持したまま、高充填化することが可能となる。
【0028】上記耐火膨張シートには、熱可塑性樹脂及
び/又はゴム物質、リン化合物及び無機充填剤の他に、
中和処理された熱膨張性黒鉛、多価アルコール等が添加
されてもよい。上記中和処理された熱膨張性黒鉛とは、
従来公知の物質である熱膨張性黒鉛を中和処理したもの
である。上記熱膨張性黒鉛は、天然鱗状グラファイト、
熱分解グラファイト、キッシュグラファイト等の粉末
を、濃硫酸、硝酸、セレン酸等の無機酸と濃硝酸、過塩
素酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、過
酸化水素等の強酸化剤とで処理することにより生成する
グラファイト層間化合物であり、炭素の層状構造を維持
したままの結晶化合物である。
【0029】上述のように酸処理して得られた熱膨張性
黒鉛は、更に、アンモニア、脂肪族低級アミン、アルカ
リ金属化合物、アルカリ土類金属化合物等で中和するこ
とにより、上記中和処理された熱膨張性黒鉛とする。上
記脂肪族低級アミンとしては特に限定されず、例えば、
モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミ
ン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン等が
挙げられる。上記アルカリ金属化合物及びアルカリ土類
金属化合物としては特に限定されず、例えば、カリウ
ム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、バリウム
等の水酸化物、酸化物、炭酸塩、硫酸塩、有機酸塩等が
挙げられる。上記中和処理された熱膨張性黒鉛の市販品
としては、例えば、日本化成社製「CA−60S」等が
挙げられる。
【0030】上記中和処理された熱膨張性黒鉛の粒度
は、20〜200メッシュが好ましい。粒度が200メ
ッシュより小さくなると、黒鉛の膨張度が小さく、所定
の耐火断熱層が得られず、粒度が20メッシュより大き
くなると、黒鉛の膨張度が大きいという利点はあるが、
熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質と混練する際に分散性
が悪くなり、物性の低下が避けられない。
【0031】上記多価アルコールは、分子中に水酸基を
2つ以上有する炭化水素化合物であるが、その炭素数は
1〜50が好ましい。上記多価アルコールとしては、例
えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、モノペンタエリスリトール、ジペ
ンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、ネオ
ペンタエリスリトール、ソルビトール、イノシトール、
マンニトール、グルコースフルクトース、デンプン、セ
ルロース等が挙げられる。上記多価アルコールは、単独
で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0032】上記多価アルコールとしては、分子中の水
酸基数と炭素数との比〔(水酸基数)/(炭素数)〕
が、0.2〜2.0であるものが好ましく、より好まし
くは、ペンタエリスリトール類、ソルビトール、マンニ
トール等の代表されるような、〔(水酸基数)/(炭素
数)〕が、0.7〜1.5のものである。中でも、ペン
タエリスリトール類は、水酸基含有率が高いため炭化促
進効果が高く、最も好ましいものである。
【0033】上記分子中の水酸基数と炭素数との比
〔(水酸基数)/(炭素数)〕が、0.2〜2.0の範
囲にある多価アルコールとしては、燃焼時に脱水縮合し
て効果的に炭化層を形成する。上記比〔(水酸基数)/
(炭素数)〕が0.2未満であると、燃焼時には脱水縮
合よりも炭素鎖の分解が起こり易くなるため、充分な炭
化層を形成することができず、2.0を超えると、炭化
層の形成には差し支えないが、耐水性が大幅に低下す
る。耐水性が低下すると、成形直後の樹脂組成物を水冷
する際に、上記多価アルコールが溶出したり、成形体の
保管中の温度によって、上記多価アルコールがブリード
アウトする等の問題点がある。
【0034】以下、本発明の耐火膨張シートを構成する
樹脂組成物として、好ましいものを具体的に例示しなが
ら説明する。以下に説明する樹脂組成物1〜5を構成す
る熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質等の各材料として
は、上述したものが使用される。先ず、本発明における
樹脂組成物1として、熱可塑性樹脂及び/又はゴム物
質、リン化合物、中和処理された熱膨張性黒鉛及び無機
充填剤からなり、上記リン化合物及び上記中和処理され
た熱膨張性黒鉛の配合量が、上記熱可塑性樹脂及び/又
はゴム物質100重量部に対して合計量で20〜200
重量部、中和処理された熱膨張性黒鉛と上記リン化合物
との重量比〔(中和処理された熱膨張性黒鉛)/(リン
化合物)〕が、0.01〜9、上記無機充填剤の配合量
が、上記熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質100重量部
に対して50〜500重量部、上記無機充填剤と上記リ
ン化合物との重量比〔(無機充填剤)/(リン化合
物)〕が、0.6〜1.5の樹脂組成物が挙げられる。
【0035】上記無機充填剤の中では、上記含水無機
物、上記アルカリ金属、アルカリ土類金属及び周期律表
IIb族金属の金属炭酸塩、上記含水無機物と上記金属
炭酸塩との混合物との混合物等が好ましい。
【0036】上記リン化合物及び上記中和処理された熱
膨張性黒鉛の配合量は、上記熱可塑性樹脂及び/又はゴ
ム物質100重量部に対して、合計量で20〜200重
量部が好ましい。20重量部未満であると、充分な耐火
性が得られず、200重量部を超えると、機械的物性の
低下が大きく、使用に耐えない。
【0037】上記無機充填剤の配合量は、上記熱可塑性
樹脂及び/又はゴム物質100重量部に対して、50〜
500重量部が好ましい。50重量部未満であると、充
分な耐火性が得られず、500重量部を超えると、機械
的物性の低下が大きく、使用に耐えない。より好ましく
は、60〜300重量部である。上記無機充填剤と上記
リン化合物との重量比〔(無機充填剤)/(リン化合
物)〕は、0.6〜1.5が好ましい。
【0038】上記中和処理された熱膨張性黒鉛と上記リ
ン化合物との重量比〔(中和処理された熱膨張性黒鉛)
/(リン化合物)〕は、0.01〜9が好ましい。中和
処理された熱膨張性黒鉛とリン化合物との重量比を、
0.01〜9とすることによって、燃焼残渣の形状保持
性と高い耐火性能を得ることができる。中和処理された
熱膨張性黒鉛の配合比率が多過ぎると、燃焼時に膨張し
た黒鉛が飛散し、充分な膨張断熱層が得られない。一
方、リン化合物の配合比率が多過ぎると、断熱層の形成
が充分ではなくなるので、充分な断熱効果が得られな
い。
【0039】上記中和処理された熱膨張性黒鉛とリン化
合物との重量比〔(中和処理された熱膨張性黒鉛)/
(リン化合物)〕が、0.01〜9の上記範囲内におい
ても、中和処理された熱膨張性黒鉛の配合比率が大きい
と、高い膨張倍率はえられるが形状保持性が充分ではな
くなる。この場合、燃焼時の形状保持性の観点から、中
和処理された熱膨張性黒鉛とリン化合物との重量比は、
0.01〜2が好ましい。より好ましくは、0.02〜
0.3であり、更に好ましくは、0.025〜0.2で
ある。上記中和処理された熱膨張性黒鉛の配合量が10
重量部以下のときは、形状保持性が比較的良好で、燃焼
残渣が崩れ落ちることがない。
【0040】上記組成物1の耐火の機構は、必ずしも明
らかではないが、以下のように発現するものと考えられ
る。即ち、中和処理された熱膨張性黒鉛は、加熱により
膨張して断熱層を形成し、熱の伝達を阻止する。無機充
填剤は、その際熱容量の増大に寄与する。リン化合物
は、膨張断熱層の形状保持能力を有する。
【0041】次に、本発明における樹脂組成物2とし
て、熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質、リン化合物並び
に上記アルカリ金属、アルカリ土類金属及び周期律表I
Ib族金属の金属炭酸塩からなり、上記リン化合物及び
金属炭酸塩の合計量が、上記熱可塑性樹脂及び/又はゴ
ム物質100重量部に対して50〜900重量部、上記
金属炭酸塩と上記リン化合物との重量比〔(金属炭酸
塩)/(リン化合物)〕が、0.6〜1.5の樹脂組成
物が挙げられる。
【0042】上記リン化合物及び金属炭酸塩の合計量と
しては、上記熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質100重
量部に対して、50〜900重量部を配合することが好
ましい。上記金属炭酸塩と上記リン化合物との重量比
〔(金属炭酸塩)/(リン化合物)〕は、0.6〜1.
5が好ましい。上記金属炭酸塩とリン化合物との重量比
を0.6〜1.5とすることによって、発泡膨張し、か
つ、強固な皮膜を形成することができる。上記金属炭酸
塩が多過ぎると、充分な膨張倍率が得られず、上記リン
化合物が多過ぎると、破断強度が低下し、樹脂組成物2
の機械的物性が低下する。
【0043】上記樹脂組成物2の耐火の機構は、必ずし
も明らかではないが、以下のように発現するものと考え
られる。即ち、加熱時にリン化合物より発生するポリリ
ン酸と炭酸塩との化学反応により、脱炭酸、脱アンモニ
ア反応が促進する。リン化合物はポリリン酸を発生させ
ると共に、発泡皮膜のバインダーとして働く。金属炭酸
塩は骨材的役割を果たす。含水無機物及び/又はカルシ
ウム塩は、上記金属炭酸塩と同様に骨材的役割を果たす
と考えられる。
【0044】次に、本発明における樹脂組成物3とし
て、熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質、リン化合物、上
記アルカリ金属、アルカリ土類金属及び周期律表IIb
族金属の金属炭酸塩並びに含水無機物及び/又はカルシ
ウム塩からなり、上記リン化合物、金属炭酸塩並びに含
水無機物及び/又はカルシウム塩の合計量が、上記熱可
塑性樹脂及び/又はゴム物質100重量部に対して50
〜900重量部、上記リン化合物に対する上記金属炭酸
塩並びに含水無機物及び/又はカルシウム塩の合計量と
の重量比〔(金属炭酸塩並びに含水無機物及び/又はカ
ルシウム塩)/(リン化合物)〕が、0.6〜1.5、
含水無機物及び/又はカルシウム塩の合計量が、上記金
属炭酸塩100重量部に対して1〜70重量部の樹脂組
成物が挙げられる。上記カルシウム塩としては特に限定
されず、例えば、硫酸カルシウム、石膏、二リン酸カル
シウム等が挙げられる。
【0045】上記リン化合物、金属炭酸塩並びに含水無
機物及び/又はカルシウム塩の合計量としては、上記熱
可塑性樹脂及び/又はゴム物質100重量部に対して、
50〜900重量部を配合することが好ましい。50重
量部未満であると、加熱後の残渣量が不充分となり、耐
火断熱層を形成することができず、900重量部を超え
ると、樹脂組成物3の機械的物性が低下する。上記含水
無機物及び/又はカルシウム塩の合計量としては、上記
金属炭酸塩100重量部に対して1〜70重量部を配合
することが好ましい。70重量部を超えると、良好な形
状保持性が発揮できない。
【0046】上記リン化合物に対する上記金属炭酸塩並
びに含水無機物及び/又はカルシウム塩の合計量との重
量比〔(金属炭酸塩並びに含水無機物及び/又はカルシ
ウム塩)/(リン化合物)〕は、0.6〜1.5が好ま
しい。
【0047】上記樹脂組成物3の耐火の機構は、必ずし
も明らかではないが、以下のように発現するものと考え
られる。即ち、加熱時にリン化合物より発生するポリリ
ン酸と炭酸塩との化学反応により、脱炭酸、脱アンモニ
ア反応が促進する。リン化合物はポリリン酸を発生させ
ると共に、発泡皮膜のバインダーとして働く。金属炭酸
塩は骨材的役割を果たす。含水無機物及び/又はカルシ
ウム塩は、上記金属炭酸塩と同様に骨材的役割を果たす
と考えられる。
【0048】又、本発明における樹脂組成物4として、
熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質、リン化合物、多価ア
ルコール並びに上記アルカリ金属、アルカリ土類金属及
び周期律表IIb族金属の金属炭酸塩からなり、上記リ
ン化合物、多価アルコール及び上記金属炭酸塩の合計量
が、上記熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質100重量部
に対して50〜900重量部、上記多価アルコールと上
記リン化合物との重量比〔(多価アルコール)/(リン
化合物)〕が、0.05〜20、上記金属炭酸塩と上記
リン化合物との重量比〔(金属炭酸塩)/(リン化合
物)〕が、0.01〜50の樹脂組成物が挙げられる。
【0049】上記リン化合物、多価アルコール及び上記
金属炭酸塩の配合量としては、上記熱可塑性樹脂及び/
又はゴム物質100重量部に対して、その3成分の合計
量が50〜900重量部となるように配合することが好
ましい。上記3成分の合計量が50重量部未満である
と、加熱後の残渣量が不充分となり、耐火断熱層を形成
することができず、900重量部を超えると、樹脂組成
物4の機械的物性が低下する。より好ましくは、100
〜700重量部で有、更に好ましくは、200〜500
重量部である。
【0050】上記多価アルコールと上記リン化合物との
重量比〔(多価アルコール)/(リン化合物)〕は、よ
り高い耐火性能と残渣の形状保持性を発揮する観点か
ら、0.05〜20が好ましい。上記重量比が0.05
未満であると、発泡断熱層が脆くなるため使用に耐えら
れなくなり、20を超えると、発泡膨張せず、充分な耐
火性能が得られない。より好ましくは、0.3〜10で
あり、更に好ましくは、0.4〜5である。
【0051】上記金属炭酸塩と上記リン化合物との重量
比〔(金属炭酸塩)/(リン化合物)〕は、耐火性能と
残渣の形状保持性を発揮する観点から、0.01〜50
が好ましく、より好ましくは、0.3〜15であり、更
に好ましくは、0.5〜7である。上記重量比が0.0
1未満であると、発泡断熱層が脆くなる。リン化合物は
金属炭酸塩のバインダー的役割を果たしているので、上
記重量比が50を超えると、リン化合物がバインダーと
して機能せず、成形が困難と成るだけでなく、加熱時の
発泡膨張が不充分となるため、充分な耐火性能がえられ
ない。
【0052】上記樹脂組成物4においては、リン化合
物、多価アルコール及び金属炭酸塩を組み合わせること
によって、充分な耐熱性を有し、かつ、燃焼後の残渣を
強固なものにし、形状保持を図るものである。多価アル
コールと金属炭酸塩に対するリン化合物の配合割合が大
き過ぎると、燃焼時に大きく膨張するため、断熱層が脆
くなり、これを用いて得られる耐火構造体を垂直に置い
て燃焼させた後も崩れない程度に充分に強固な燃焼残渣
が得られなくなる。上記金属炭酸塩の配合量が多過ぎた
り、粒径が小さいと、吸油量が大きくなって、発泡時の
マトリックス粘度が大きくなるために、発泡が抑制さ
れ、断熱効果が充分ではなくなる。上記金属炭酸塩の配
合量が少ないと、粘度が低過ぎて発泡せずに流れてしま
う。
【0053】上記樹脂組成物4の耐火の機構は、必ずし
も明らかではないが、以下のように発現するものと考え
られる。即ち、加熱によりリン化合物は脱水、発泡する
と共に、炭化触媒としても作用する。多価アルコールは
リン化合物の触媒作用を受けて炭化層を形成し、形状保
持性の優れた断熱層を形成する。金属炭酸塩は骨材的役
割を果たし、炭化層をより強固なものとする。
【0054】更に、本発明における樹脂組成物5とし
て、熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質、リン化合物、中
和処理された熱膨張性黒鉛、多価アルコール並びに上記
アルカリ金属、アルカリ土類金属及び周期律表IIb族
金属の金属炭酸塩からなり、上記リン化合物、中和処理
された熱膨張性黒鉛、多価アルコール及び上記金属炭酸
塩の合計量が、上記熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質1
00重量部に対して50〜900重量部、上記多価アル
コールと上記リン化合物との重量比〔(多価アルコー
ル)/(リン化合物)〕が、0.05〜20、上記中和
処理された熱膨張性黒鉛と上記リン化合物との重量比
〔(中和処理された熱膨張性黒鉛)/(リン化合物)〕
が、0.01〜9、上記金属炭酸塩と上記リン化合物と
の重量比〔(金属炭酸塩)/(リン化合物)〕が、0.
01〜50の樹脂組成物が挙げられる。
【0055】上記リン化合物、中和処理された熱膨張性
黒鉛、多価アルコール及び上記金属炭酸塩の配合割合と
しては、上記熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質100重
量部に対して、それらの合計量が50〜900重量部で
あることが好ましい。上記4成分の合計量が50重量部
未満であると、加熱後の残渣量が不充分となり、耐火断
熱層を形成することができず、900重量部を超える
と、樹脂組成物5の機械的物性が低下する。より好まし
くは、100〜700重量部で有、更に好ましくは、2
00〜500重量部である。
【0056】上記中和処理された熱膨張性黒鉛と上記リ
ン化合物との重量比〔(中和処理された熱膨張性黒鉛)
/(リン化合物)〕は、0.01〜9であることが好ま
しい。上記中和処理された熱膨張性黒鉛とリン化合物と
の重量比を、0.01〜9とすることによって、燃焼残
渣の形状保持性と高い耐火性能を得ることができる。上
記中和処理された熱膨張性黒鉛の配合比率が多過ぎる
と、燃焼時に膨張した黒鉛が飛散し、充分な膨張断熱層
が得られない。一方、リン化合物の配合比率が多過ぎる
と、断熱層の形成が充分でないために、充分な断熱効果
が得られない。
【0057】燃焼時の形状保持性という点からは、上記
中和処理された熱膨張性黒鉛とリン化合物との重量比
は、0.01〜5であることが好ましい。樹脂組成物5
自体が難燃性であっても、形状保持性が不充分であると
脆くなった残渣が崩れ落ち、火炎を貫通させてしまう危
険性もあるため、適用される用途において形状保持性が
必要であるか否かによって、中和処理された熱膨張性黒
鉛の配合比率が選択される。更に好ましくは、上記範囲
は、0.01〜5である。
【0058】上記多価アルコールと上記リン化合物との
重量比〔(多価アルコール)/(リン化合物)〕は、よ
り高い耐火性能と残渣の形状保持性を発揮する観点か
ら、0.05〜20であることが好ましい。上記重量比
が0.05未満であると、発泡断熱層が脆くなるため使
用に耐えられなくなり、20を超えると、発泡膨張せ
ず、充分な耐火性能が得られない。より好ましくは、
0.3〜10であり、更に好ましくは、0.4〜5であ
る。
【0059】上記金属炭酸塩と上記リン化合物との重量
比〔(金属炭酸塩)/(リン化合物)〕は、耐火性能と
残渣の形状保持性を発揮する観点から、0.01〜50
が好ましく、より好ましくは、0.3〜15であり、更
に好ましくは、0.5〜7である。上記重量比が0.0
1未満であると、発泡断熱層が脆くなる。リン化合物は
金属炭酸塩のバインダー的役割を果たしているので、上
記重量比が50を超えると、リン化合物がバインダーと
して機能せず、成形が困難と成るだけでなく、加熱時の
発泡膨張が不充分となるため、充分な耐火性能がえられ
ない。
【0060】上記樹脂組成物5の耐火の機構は、必ずし
も明らかではないが、以下のように発現するものと考え
られる。即ち、加熱によりリン化合物は脱水、発泡する
と共に、炭化触媒としても作用する。多価アルコールは
リン化合物の触媒作用を受けて炭化層を形成し、形状保
持性の優れた断熱層を形成する。金属炭酸塩は骨材的役
割を果たし、炭化層をより強固なものとする。中和処理
された熱膨張性黒鉛は、その際に膨張して断熱層を形成
し、熱の伝達を阻止するためにより有効に作用する。
【0061】本発明の耐火膨張シート(a)は、25℃
での初期の嵩密度が0.8〜2.0g/cm3 であるも
のが好ましい。25℃での初期の嵩密度を0.8〜2.
0g/cm3 の範囲内とすることによって、上記耐火膨
張シート(a)に要求される断熱性、耐火性等の物性を
損なわず、しかも、作業性に優れたものとすることがで
きる。
【0062】上記25℃での初期の嵩密度が0.8g/
cm3 未満であると、樹脂組成物中に充分な量の膨張
剤、炭化層、不燃性充填剤を添加することができず、加
熱後の膨張倍率、残渣量が不充分となり、耐火断熱層を
形成することができない。上記25℃での初期の嵩密度
が2.0g/cm3 を超えると、上記樹脂組成物の重量
が大きくなり過ぎるために、大面積の樹脂組成物の張り
付け作業等における作業性が低下する。より好ましく
は、1.0〜1.8g/cm3 である。
【0063】上記耐火膨張シート(a)は、500℃で
1時間加熱したときの嵩密度が0.05〜0.5g/c
3 であるものが好ましい。上記500℃で1時間加熱
したときの嵩密度が0.05g/cm3 未満であると、
隙間が多過ぎるため、膨張時の崩れにより耐火断熱層を
層として形成することができなくなり、0.5g/cm
3 を超えると、膨張倍率が不充分となり、耐火性能を充
分に発揮することができず、耐火断熱層を形成すること
ができなくなる。より好ましくは、0.1〜0.3g/
cm3 である。
【0064】本発明の耐火膨張シート(a)は、50k
W/cm2 の加熱条件下で30分間体積膨張させた後の
熱伝導率が、0.01〜0.3kcal/m・h・℃で
あることが好ましい。上記50kW/cm2 の加熱条件
下で30分間体積膨張させた後の熱伝導率が、0.3k
cal/m・h・℃を超えると、断熱性能が不充分であ
るため耐火性能を充分に発揮することができず、0.0
1kcal/m・h・℃未満であるものは、有機物及び
無機物の混合物ではつくることができない。
【0065】本発明の耐火膨張シート(a)は、示差走
査熱量計(DSC)により、10℃/分で600℃まで
昇温した場合の総吸熱量が、100J/g以上であるこ
とが好ましい。100J/g以上であると、温度上昇が
遅くなり、断熱性能がより良好となる。
【0066】本発明においては、上記耐火膨張シート
は、粘着性を有するものであることが好ましい。粘着性
を有するとは、外装材や後述する樹脂フィルム(b)等
の仮止め固定が可能になるような性質を有することを意
味し、広く粘着性及び/又は接着性を有することをい
う。上記耐火膨張シートを粘着性を有するものとするこ
とにより、外装材(d)や樹脂フィルム(b)等に簡単
に接着することができ、耐火構造壁作製時の施工性が向
上する。
【0067】上記耐火膨張シート(a)に粘着性を付与
するためには、例えば、上記熱可塑性樹脂及び/又はゴ
ム物質に粘着付与剤を添加することにより行うことがで
きる。上記粘着付与剤としては特に限定されず、例え
ば、粘着付与樹脂、可塑剤、油脂類、高分子低重合物等
が挙げられる。上記粘着付与樹脂としては特に限定され
ず、例えば、ロジン、ロジン誘導体、ダンマル、コパー
ル、クマロン、インデン樹脂、ポリテルペン、非反応性
フェノール樹脂、アルキッド樹脂、石油系炭化水素樹
脂、キシレン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0068】上記可塑剤は、単独では上記耐火膨張シー
トに粘着性を付与することは難しいが、上記粘着付樹脂
と併用することにより粘着性をより向上させることがで
きる。上記可塑剤としては特に限定されず、例えば、フ
タル酸エステル系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤、ア
ジピン酸エステル系可塑剤、セバチン酸エステル系可塑
剤、リシノール酸エステル系可塑剤、ポリエステル系可
塑剤、エポキシ系可塑剤、塩化パラフィン等が挙げられ
る。上記油脂類は、上記可塑剤と同様の作用を有し、可
塑性付与と粘着調整剤の目的で用いることができる。上
記油脂類としては特に限定されず、例えば、動物性油
脂、植物性油脂、鉱物油、シリコーン油等が挙げられ
る。
【0069】上記高分子低重合物は、粘着性付与以外に
耐寒性向上、流動調整の目的で用いることができる。上
記高分子低重合物としては特に限定されず、例えば、天
然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエン
ゴム(BR)、1,2−ブタジエンゴム(1,2−B
R)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプ
レンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、ブチルゴ
ム(IIR)、エチレン−プロピレンゴム(EPM、E
PDM)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、
アクリルゴム(ACM、ANM)、エピクロルヒドリン
ゴム(CO、ECO)、多加硫ゴム(T)、シリコーン
ゴム(Q)、フッ素ゴム(FKM、FZ)、ウレタンゴ
ム(U)等の低重合体等が挙げられる。
【0070】本発明においては、耐火膨張シートを構成
する上記樹脂組成物に、上記樹脂組成物の物性を損なわ
ない範囲で、難燃剤、酸化防止剤、金属害防止剤、帯電
防止剤、安定剤、架橋剤、滑剤、軟化剤、顔料、粘着付
与樹脂等が添加されてもよい。
【0071】上記樹脂組成物は、上記各成分を単軸押出
機、二軸押出機、バンバリーミキサー 、ニーダーミキ
サー、二本ロール等公知の混練装置を用いて溶融混練す
ることにより得ることができる。上記樹脂組成物は、例
えば、プレス成型、押出成型、カレンダー成型等の従来
公知の方法により、上記耐火膨張シートに成型すること
ができる。
【0072】本発明の耐火膨張シート(a)は、このよ
うに形成された耐火膨張シートが単層で用いられてもよ
く、異なる組成の上記樹脂組成物からなる複数層の耐火
膨張シートが積層された多層耐火膨張シートが用いられ
てもよい。更に、上記耐火膨張シート(a)には、その
耐火性能を阻害しない範囲で、表面にガラスウール、ロ
ックウール、鉱滓綿、もしくはこれらのブランケット、
織布、紙もしくはこれらの複合体等が後述する不織布と
共に積層されてもよい。
【0073】上記樹脂フィルム(b)は、主に、耐火用
被覆シートの被覆時の取扱性を向上させる目的で耐火膨
張シートに積層して用いられるものであるが、同時に、
樹脂フィルム(b)は、耐火用被覆シートの耐水性、対
薬品性の向上及び上記耐火膨張シート(a)との密着性
の向上に寄与するものである。
【0074】上記樹脂フィルム(b)は、図1及び図2
に示すように、上記耐火膨張シート(a)の少なくとも
片面に積層されるものである。上記樹脂フィルム(b)
は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、
塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン等が挙げられる。
又、樹脂フィルム(b)は、単独で用いられてもよい
が、異なる材料からなる樹脂フィルムが積層された複合
フィルムであってもよい。
【0075】上記樹脂フィルム(b)の厚さは5〜30
0μmに限定される。上記厚さが5μm未満では、樹脂
フィルム(b)の機械的強度が小さく、破れ易いだけで
なく、しわが入り易いこと等、取扱が極めて煩瑣なもの
となりシートの複層化が難しくなり、300μmを超え
ると、得られる耐火用被覆シートの取扱性が低下するだ
けでなく、耐火性能も低下するので上記範囲に限定され
る。
【0076】上記不織布(c)は、主に、耐火用被覆シ
ートの被覆時の取扱性を向上させる目的で耐火膨張シー
トに積層して用いられるものであるが、同時に、耐火用
被覆シートの引き千切れ防止等、機械的強度を向上に寄
与するものである。更に、上記不織布(c)と共に、ウ
レタンフォーム、イソシアヌレートフォーム、フェノー
ルフォーム等の発泡体を含む熱硬化性樹脂シート等を積
層して用いる場合、該不織布(c)層のアンカー効果に
よって上記熱硬化性樹脂シート層等の密着性が向上す
る。
【0077】上記不織布(c)は、特に限定されるもの
ではないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル樹脂、ポリ塩
化ビニリデン等の樹脂製不織布、ガラス繊維、炭素繊維
等の不織布が挙げられる。上記不織布(c)は、坪量が
10〜200g/m2 であるものに限定される。上記坪
量が10g/m2 未満では、不織布の機械的強度が低下
し、破れ易く、又、所謂腰がないため、しわが入り易い
等、耐火用被覆シートの作製に際して、シートの複層化
が難しくなる。又、200g/m2 を超えると、得られ
る耐火用被覆シートが剛直になり、取扱性が低下するだ
けでなく、耐火性能も低下するので上記範囲に限定され
る。
【0078】本発明の耐火用被覆シートは、上記耐火膨
張シート(a)の少なくとも片面に、上記樹脂フィルム
(b)及び不織布(c)が積層されるものであるが、そ
の部材構成については、特に限定されるものではなく、
例えば、図1及び図2に示された耐火用被覆シートの
他、樹脂フィルム(b)/耐火膨張シート(a)/樹脂
フィルム(b)/不織布(c)、樹脂フィルム(b)/
耐火膨張シート(a)/樹脂フィルム(b)/不織布
(c)/樹脂フィルム(b)等の部材構成からなる耐火
用被覆シートであってもよい。
【0079】上記耐火膨張シート(a)と樹脂フィルム
(b)及び不織布(c)を積層する手段は、特に限定さ
れるものではなく、例えば、溶剤型接着剤、感圧性接着
剤、ホットメルト型粘着剤等を用いて接着、ないしは、
上記耐火膨張シート(a)の自己粘着力による仮着や上
記粘接着剤による仮着後、必要に応じてフレーム等を用
い、ビス、ボルト等によって部材同士を緊締して積層さ
れてもよい。尚、上記樹脂フィルム(b)及び不織布
(c)は、押出ラミネト法によって予め積層された複合
シートとして耐火膨張シート(a)に積層されてもよ
い。
【0080】上記外装材(d)の厚さは0.1mm以上
であることが好ましい。0.1mm未満であると、機械
的強度が不充分であり、又、火炎が貫通してしまう危険
性が高くなる。又、得られる耐火構造壁体の全厚さは、
その用途に合わせて決定される。よって上限は特に限定
されないが、上記(a)、(b)、(c)及び(d)の
各層が積層されたパネルとして流通させる場合は施工性
に鑑み50mm以内とすることが好ましい。
【0081】本発明の耐火用被覆シートは、火炎に直接
あたる側の壁材の裏面に積層されるものであるが、耐火
用被覆シートが独立して用いられることを排除するもの
ではない。
【0082】本発明の耐火用被覆シートは、上記のよう
に、耐火膨張シート(a)と樹脂フィルム(b)及び不
織布(c)とから構成されるものであり、単に樹脂フィ
ルム(b)の積層だけでは、耐火用被覆シートの機械的
強度が充分でなく、又、不織布(c)の積層だけでは、
耐火用被覆シートと密着させることが難しく、しわが入
ったり、剛直になって取扱性や施工性が低下するという
経験を重ねた結果、上記耐火膨張シート(a)及び樹脂
フィルム(b)の厚さを、各々0.3〜5mm、5〜3
00μmとし、不織布(c)の坪量を10〜200g/
2 としてこれらを有機的に組み合せることによって、
必要強度と部材間の密着性を充分に付与し、且つ、得ら
れる耐火用壁体の火災時の割れ等による火炎道の発生を
防止すると共に、耐火膨張シート(a)の発泡膨張によ
って上記耐火性能を十分に発揮し得るものである。更
に、上記厚さ及び坪量の組み合わせとすることによっ
て、本発明の耐火用被覆シートの作製並びにこれを壁材
の裏面に被覆してなる耐火構造壁体の作製時の作業性が
極めて容易となり、且つ、得られた壁材の施工性も極め
て良好なものとなる。
【0083】特に、300℃に加熱した場合の、上記耐
火膨張シート(a)の加熱前の厚さ(t)と加熱後の厚
さ(t’)との関係が、t’/t=1.1〜20を満た
すものを用いる場合には、耐火膨張シート(a)は十分
な耐火性能を発揮し得る発泡膨張をすると共に、壁体の
裏面に密着した形状を保持し得るものであるので、優れ
たる耐火性能を壁体に付与し得るものである。
【0084】
【発明の実施の形態】以下に実施例を掲げて本発明を更
に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定
されるものではない。
【0085】〔耐火膨張シート(a)の作製〕ブチルゴ
ム(エクソン社製、商品名「ブチル065」)42重量
部、ポリブテン(出光石油化学社製、商品名「100
R」)50重量部、粘着付与樹脂(エクソン社製、商品
名「エスコレッツ5320」)8重量部、熱膨張性黒鉛
(東ソー社製、商品名「GREP−EG」)20重量
部、ポリリン酸アンモニウム(ヘキスト社製、商品名
「AP422」)100重量部、水酸化アルミニウム
(昭和電工社製、商品名「H−31」)75重量部及び
炭酸カルシウム(備北粉化社製、商品名「ホワイトンB
F−300」)75重量部を、ニーダーで混練し、フィ
ッシュテールダイを備えた二軸一軸押出機を用い、成形
温度190℃で押出を行い、厚さ3mmの耐火膨張シー
トを得た。
【0086】(実施例1)上記耐火膨張シート(a)の
片面に、厚さ20μmのポリエチレンフィルム(b)及
び坪量30g/m2 のポリエステル系不織布(c)を積
層して、図1に示すタイプの耐火用被覆シートを作製し
た。
【0087】(実施例2〜5、比較例1〜3)上記耐火
膨張シート(a)に、表1に示す樹脂フィルム(b)及
び不織布(c)を積層して耐火用被覆シートを作製し
た。
【0088】上記実施例1〜5及び比較例1〜3で得ら
れた耐火用被覆シートの性能を評価するため、0.3m
mの亜鉛鉄板(e)を裏打した厚さ24mmの窯業系サ
イディング(ニチハ社製、商品名「モエンエクセラー
ド」)(d)の裏面に、図3に示されるように、耐火用
被覆シートを積層して耐火構造壁体を作製し、作製時の
部材間の密着性及び取扱性ないしは施工性並びに得られ
た耐火構造壁体の耐火試験を以下に示す方法で行った。
試験結果は表1に示した。
【0089】〔評価方法〕 (1)密着性 耐火膨張シート(a)に、樹脂フィルム(b)及び不織
布(c)を積層して作製された耐火用被覆シートの上記
部材の密着性を、上記部材の層間剥離の有無を目視によ
り観察し、密着性の欄に「有」及び「無」で表示した。
【0090】(2)施工性 耐火用被覆シートを亜鉛鉄板(e)を裏打した窯業系サ
イディング(d)の裏面を被覆して貼付する際に、上記
耐火用被覆シートに不都合な伸びや破れの有無を観察
し、施工性の欄に「有」及び「無」で表示した。尚、上
記「不都合な伸び」は、特に、貼付時の位置合わせ及び
得られる耐火構造壁体の厚さ精度を出し難いもので、重
欠点となる。
【0091】(3)取扱性 耐火用被覆シートの運搬、切断、展開等、耐火用被覆シ
ートの生産終了時より耐火構造壁体の施工までのハンド
リングの諸要素を総合して評価した。評価結果は、○
(良好)及び×(不良)の2段階で表示した。
【0092】(4)耐火性 耐火性の評価は、図7に示すようにして耐火炉にて行っ
た。JIS A 1304に準拠して、炉内温度を1時
間で925℃まで昇温した後、窯業系サイディングの裏
面温度を測定し、上記裏面温度が260℃以下のものを
○(良好)、260℃を超えるものを×(不良)の2段
階で評価した。尚、試料は、サイズ450mm×100
0mmの上記外装材の亜鉛鉄板(e)面に、耐火用被覆
シートの耐火膨張シート(a)面を重ね合わせ、1kg
重の加圧ローラーにて積層し、更に、JIS A 13
04に準拠して周囲をC型鋼をフレームとして用いて耐
火用被覆シートを外装材にビス留めして作成した。
【0093】(5)形状保持性 上記耐火性試験の燃焼後の評価サンプルが崩落せず、形
状保持しているものを○(良好)、していないものを×
(不良)の2段階で評価した。
【0094】
【表1】
【0095】実施例1〜5の耐火用被覆シートは、各部
材が密着し、強固に接着しており、施工性、取扱性共に
極めて良好なものであるので、耐火構造壁体の施工が極
めて円滑に、短工期で実施できるものであった。又、施
工された耐火構造壁体の耐火性能は、表1より明らかな
ように、窯業系サイディングの裏面の温度上昇も僅かで
あり、上記耐火性能を裏付けるように燃焼後の形状保持
性も極めて良好なものであった。
【0096】これに対し、比較例1の耐火用被覆シート
は、不織布を欠き、薄いポリエチレンフィルムのみが耐
火膨張シート(a)に積層されるものであって、積層貼
付される際に、しわが入り易く、比較例2の耐火用被覆
シートは、樹脂フィルムを欠き、密着性が悪く、上記耐
火膨張シート(a)と不織布(c)の層間剥離が起こり
易いものであった。又、上記層間剥離が起こり易い耐火
用被覆シートであるため、剛直性が現れ、取扱性が悪
く、樹脂フィルム(b)及び不織布(c)の両者を欠
き、耐火膨張シート(a)のみからなる比較例3の耐火
用被覆シートは、上記不都合な伸びが起こったり、その
剛直性によるハンドリングの悪さ等、施工性、取扱性共
に極めて悪いものであった。
【0097】施工された耐火構造壁体も、加熱により窯
業系サイディングがひび割れ、無数のクラックが入って
いた。又、窯業系サイディングの裏面の温度上昇も表1
に示すように大きく、耐火構造壁としては用いることの
できないものであった。
【0098】
【発明の効果】請求項1記載の発明の耐火用被覆シート
は、上記のように構成されているので、必要強度と部材
間の密着性が充分に付与されており、且つ、これを用い
て得られる耐火用壁体の火災時の割れ等による火炎道の
発生を防止すると共に、耐火膨張シート(a)の発泡膨
張によって上記耐火性能を十分に発揮し得るものであ
る。更に、上記樹脂フィルムの厚さ及び不織布の坪量を
有機的に組み合わせることによって、本発明の耐火用被
覆シートの作製並びにこれを壁材の裏面に被覆してなる
耐火構造壁体の作製時の作業性が極めて容易となり、且
つ、得られた壁材の施工性も極めて良好なものとなる。
【0099】特に、300℃に加熱した場合の、上記耐
火膨張シート(a)の加熱前の厚さ(t)と加熱後の厚
さ(t’)との関係が、t’/t=1.1〜20を満た
すものを用いる場合には、耐火膨張シート(a)は十分
な耐火性能を発揮し得る発泡膨張をすると共に、壁体の
裏面に密着した形状を保持し得るものであるので、優れ
たる耐火性能を壁体に付与し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐火用被覆シートの実施の一例を示す
断面概略図である。
【図2】本発明の耐火用被覆シートの実施の他の例を示
す断面概略図である。
【図3】本発明の耐火用被覆シートを用いた耐火構造壁
体の一例を示す断面概略図である。
【図4】耐火性の評価方法を説明するための断面概略図
である。
【符号の説明】
a:耐火膨張シート b:樹脂フィルム c:不織布 d:外装材 e:金属板 F:耐火炉

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ0.3〜5mmの耐火膨張シート
    (a)の少なくとも片面に、厚さ5〜300μmの樹脂
    フィルム(b)及び坪量10〜200g/m2の不織布
    を積層してなることを特徴とする耐火用被覆シート。
  2. 【請求項2】 上記耐火膨張シート(a)が熱可塑性樹
    脂及び/又はゴム物質、リン化合物及び無機充填剤を含
    有する樹脂組成物からなるものである請求項1記載の耐
    火用被覆シート。
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