JP2000318652A - 車両用キャブのアンダフレーム構造 - Google Patents

車両用キャブのアンダフレーム構造

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JP2000318652A
JP2000318652A JP11126244A JP12624499A JP2000318652A JP 2000318652 A JP2000318652 A JP 2000318652A JP 11126244 A JP11126244 A JP 11126244A JP 12624499 A JP12624499 A JP 12624499A JP 2000318652 A JP2000318652 A JP 2000318652A
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JP
Japan
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cab
sill
floor panel
vehicle
cross
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JP11126244A
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Inventor
Katsushi Matsuda
克司 松田
Kimihiko Aoyama
公彦 青山
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前方衝突時のキャブの変形を抑制して乗員空
間を確保できる車両用キャブのアンダフレーム構造を提
供する。 【解決手段】 段状に折曲形成されたフロアパネル2の
下側に左右一対のメインシル4を配設すると共に、メイ
ンシル4にフロアパネル2に沿う屈曲部4aを形成し、
その屈曲部4aを交差して車幅方向に延在するようにク
ロスシル5を配設して両端をキャブ1の側部構造物6に
結合し、車両の前方衝突時にメインシル4に作用した力
をクロスシル5を介して側部構造物6に分散するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック等の車両
用キャブを補強するためのアンダフレーム構造に関する
ものである。
【0002】
【関連する背景技術】従来のこの種の車両用キャブのア
ンダフレーム構造としては、例えば図4のトラック用の
ものを挙げることができる。図に示すように、キャブ2
1のフロアパネル22は座席23等の設置等のために適
宜起伏して形成され、フロアパネル22の最後部はベッ
ド24として用いるために段状をなしている。フロアパ
ネル22の下面には、エンジン(図示なし)を挟んで一
対のメインシル25(一方のみを図示)が配設されてい
る。これらのメインシル25は前後方向に延びて、フロ
アパネル22の起伏と略一致するように屈曲形成されて
フロアパネル22の下面に溶接されている。
【0003】上記メインシル25はキャブ21の補強、
特にフロアパネル22を補強する役割を果たし、車両の
前方衝突時には前後方向の圧縮力を受けてキャブ21全
体の変形を抑制し、乗員空間を確保している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たキャブ21のアンダフレーム構造では、車両の衝突時
にメインシル25が屈曲部において変形してしまうこと
が想定され、キャブ21の変形抑制の点で十分でなかっ
た。即ち、メインシル25には、ベッド24のためのフ
ロアパネル22の段差に沿って急角度の屈曲部25aが
形成されているため、前方衝突時に前後方向の圧縮力が
メインシル25に作用すると、屈曲部25aに応力が集
中して急角度に屈曲し、図に一点鎖線で示すように座席
23を持ち上げるようにフロアパネル22が変形してし
まうことが想定される。
【0005】その対策として従来はメインシル25自体
を補強していたが、既に構造物として機能しているメイ
ンシル25を更に補強するのは力学上の効率が悪く、重
量の増加に比較してそれほど強度向上を果たせない。よ
って、この対策では、要求される強度を得るためにメイ
ンシル25の大幅な重量増加、ひいては車重の増加とい
う新たな問題が生じてしまう。
【0006】本発明の目的は、車重の増加を回避した上
で、前方衝突時のキャブの変形を抑制して乗員空間を確
保することができる車両用キャブのアンダフレーム構造
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、段状に折曲形成されたフロア
パネルと、フロアパネルの下側に配設されて同フロアパ
ネルに沿って屈曲部が形成された左右一対のメインシル
と、メインシルの屈曲部を交差して車幅方向に延在し、
両端部がキャブの側部構造物に結合したクロスシルとを
備えている。従って、車両の前方衝突に伴ってメインシ
ルに作用した力はクロスシルを介してキャブの左右の側
部構造物に分散されるため、メインシルの負担が減少し
てフロアパネルの変形が抑制され、且つクロスシルを追
加するだけであるため、メインシル自体を補強する場合
等に比較して車重の増加が回避される。
【0008】又、請求項2の発明では、側部構造物をキ
ャブの側面パネルとし、請求項3の発明では、側部構造
物をキャブのサイドシルとしていることから、衝突時に
発生した力はこれらの側面パネルやサイドシルに分散さ
れる。更に、請求項4の発明では、一側をクロスシルの
端部に対応させ、他側をドア内のサイドドアビームの後
端に対応させて押圧部材を配設したため、前方衝突時に
ドアの変形に伴って内部のサイドドアビームが後方に移
動すると、サイドドアビームの後端は押圧部材を介して
クロスシルの両端に圧接して後方への移動が確実に規制
される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明をトラック用キャブ
のアンダフレーム構造に具体化した一実施形態を説明す
る。図1はキャブのアンダフレーム構造を示す斜視図、
図2は同じくアンダフレーム構造を示す側面図、図3は
クロスシルと側面パネルとの結合状態を示す部分平断面
図であり、これらの図に示すように、キャブ1のフロア
パネル2は例えば座席(図示なし)の設置等を目的とし
て適宜起伏して形成され、フロアパネル2の最後部はベ
ッド3として用いるために段状に折曲形成されている。
フロアパネル2の下面には、エンジン(図示なし)を挟
んで車幅方向に間隔をおいて一対のメインシル4が配設
され、これらのメインシル4は車体前後方向に延在して
いる。両メインシル4はフロアパネル2の起伏と略一致
するように鋼板をプレス成形して製作され、フロアパネ
ル2の下面に溶接されて閉断面を形成している。
【0010】メインシル4にはフロアパネル2のベッド
3の段差に沿って急角度の屈曲部4aが形成され、左右
のメインシル4の屈曲部4a上にはクロスシル5が交差
するように架け渡されている。このクロスシル5は鋼板
をプレス成形して製作されて、フロアパネル2の下面に
溶接されて閉断面を形成すると共に、図3に×印で示す
ようにメインシル4に対しても溶接されている。クロス
シル5の左右両端にはフランジ部5aが形成され、各フ
ランジ部5aはキャブ1の側部構造物としての側面パネ
ル6の内面に溶接されている。尚、図3はクロスシル5
の左端側を示すが、右端も全く同様の結合構造である。
【0011】一方、キャブ1の左右のドア7内には、サ
イドドアビーム8が取り付けられている。これらのサイ
ドドアビーム8はドア7内の前後方向全域に亘って延
び、その両端をドア7の内壁に固定されている。図2か
ら明らかなように、サイドドアビーム8は前記クロスシ
ル5より若干上方位置に取り付けられている。クロスシ
ル5の左右のフランジ部5aの近傍にはそれぞれ押圧部
材9が傾斜して配設され、押圧部材9の一端はクロスシ
ル5の端部に対応し、他端はサイドドアビーム8の後端
に対応している。押圧部材9は例えば鋼板をプレス成形
して製作され、側面パネル6の内面に溶接されて閉断面
を形成している。図3から明らかなように、サイドドア
ビーム8、押圧部材9、クロスシル5の端部は、上方か
ら見たときに車両の前後方向に略一直線上に配列されて
いる。
【0012】図示はしないが、前記メインシル4の前端
はヒンジ機構により車両のフレーム上に連結され、又、
後端はマウントを介してフレーム上に載置されると共に
ラッチ機構によって掛止され、その結果、キャブ1全体
が車両のフレーム上に固定されている。そして、エンジ
ン等の整備時には、ラッチ機構を解除してヒンジ機構を
中心としてキャブ1を前方へチルトさせて、エンジンル
ームを開放した上で実施している。
【0013】次に、上記のように構成したキャブ1のア
ンダフレーム構造が奏する車両衝突時の作用を説明す
る。車両の前方衝突時において、メインシル4には前後
方向の圧縮力が作用し、屈曲部4aには応力集中が生じ
て屈曲角度を増加させる方向、つまり屈曲部4aを上方
に持上げる方向に作用する。この力はクロスシル4を介
して左右の側面パネル6に伝達されるため、応力集中に
より生じた力に対してメインシル4のみならず側面パネ
ル6も対抗することになる。
【0014】即ち、衝突時に発生した力がメインシル4
と左右の側面パネル6に分散することから、メインシル
4の負担が減少してフロアパネル2の変形、ひいてはキ
ャブ1全体の変形を抑制して乗員空間を確実に確保する
ことができる。しかも、この対策による重量増加は、追
加したクロスシル5相当分に止まるため、例えば、メイ
ンシル4自体を補強する場合のような大幅な車重の増加
を未然に回避することができる。
【0015】又、以上のようにキャブ1はメインシル4
による前後方向の補強に加えて、クロスシル5によって
左右方向にも補強されることになるため、その剛性が大
幅に向上して走行時の振動や騒音等を低減できるという
利点もある。一方、前方衝突時には、左右のドア7の前
後方向の変形に伴って内部のサイドドアビーム8が後方
に移動する。サイドドアビーム8の後端は押圧部材9を
介してクロスシル5の両端に圧接する。そして、このク
ロスシル5はメインシル4や側面パネル6等の構造物に
結合されて高い剛性を有していることから、サイドドア
ビーム8の後方への移動は確実に規制される。つまり、
この種のキャブオーバトラックにおいて、サイドドアビ
ーム8は側方衝突のみならず前方衝突時に生じるドア7
の変形を抑制する目的で設けられが、このようなビーム
としての機能を奏するためには、衝突時に後方への移動
を規制してサイドドアビーム8に圧縮力を作用させる必
要がある。本実施形態では、上記のようにクロスシル5
を利用してサイドドアビーム8の移動を規制するため、
ドア7の変形、ひいてはキャブ1全体の変形を抑制する
ためにサイドドアビーム8を十分に寄与させることがで
き、上記したフロアパネル2の変形抑制と相俟って衝突
時のキャブ1の変形を十分に抑制することができる。
【0016】以上で実施形態の説明を終えるが、本発明
の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例え
ば、上記実施形態ではトラック用キャブのアンダフレー
ム構造に具体化したが、適用する車両はキャブを備えた
ものであればトラックに限ることはない。更に、上記実
施形態では、フロアパネル2のベッド3部分に沿って形
成されたメインシル4の屈曲部4aを補強するためにク
ロスシル5を配置したが、メインシル4の補強対象とな
る屈曲部分は何を目的として形成されたものであっても
よい。
【0017】一方、上記実施形態ではクロスシル5の左
右両端をキャブ1の側面パネル6に溶接して、衝突時の
力を側面パネル6側に分散させたが、応力を負担可能な
構造物であれば側面パネル6に限ることはなく、例えば
ドア7の開口部付近に補強用のサイドシルが前後方向に
設けられた車両では、このサイドシルを利用してもよ
い。即ち、この場合にはクロスシル5の左右両端がサイ
ドシルに結合されるため、衝突時の力がサイドシル側に
分散されて側面パネル6の場合と全く同様にメインシル
4の負担を減少でき、キャブ1全体の変形を抑制するこ
とができる。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至請求
項3の発明の車両用キャブのアンダフレーム構造によれ
ば、メインシルの屈曲部に対して交差するようにクロス
シルを配設して、その両端部を側面パネルやサイドシル
等のキャブの側部構造物に結合したため、前方衝突時の
力がクロスシルを介して側部構造物に分散されてメイン
シルの負担が減少し、フロアパネルの変形、ひいてはキ
ャブ全体の変形を抑制して乗員空間を確実に確保するこ
とができ、しかも、クロスシルを追加するだけであるた
め車重の増加を未然に回避することができる。
【0019】又、請求項4の発明の車両用キャブのアン
ダフレーム構造によれば請求項1乃至請求項3の発明に
加えて、前方衝突時に押圧部材を介してクロスシルを利
用してサイドドアビームの後方への移動を規制するよう
にしたため、ドアの変形、ひいてはキャブ全体の変形の
抑制に対してサイドドアビームを十分に寄与させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のトラック用キャブのアンダフレーム
構造を示す斜視図である。
【図2】同じくアンダフレーム構造を示す側面図であ
る。
【図3】クロスシルと側面パネルとの結合状態を示す部
分平断面図である。
【図4】従来のトラック用キャブのアンダフレーム構造
を示す側面図である。
【符号の説明】
1 キャブ 2 フロアパネル 4 メインシル 4a 屈曲部 5 クロスシル 6 側面パネル(側部構造物) 7 ドア 8 サイドドアビーム 9 押圧部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャブの前端部から後端部に亘って段状
    に折曲形成されたフロアパネルと、 前記フロアパネルの下側に車幅方向に間隔をおいて配設
    されて、車体前後方向に延在してフロアパネルに沿う屈
    曲部が形成され、同フロアパネルと協同して閉断面を形
    成する左右一対のメインシルと、 前記両メインシルの屈曲部を交差して車幅方向に延在
    し、両端部が前記キャブの側部構造物に結合したクロス
    シルとを備えたことを特徴とする車両用キャブのアンダ
    フレーム構造。
  2. 【請求項2】 前記キャブの側部構造物は、前記キャブ
    の側面パネルであることを特徴とする請求項1に記載の
    車両用キャブのアンダフレーム構造。
  3. 【請求項3】 前記キャブの側部構造物は、前記キャブ
    のサイドシルであることを特徴とする請求項1に記載の
    車両用キャブのアンダフレーム構造。
  4. 【請求項4】 前記クロスシルの端部の近接位置に、一
    側をクロスシルの端部に対応させ、他側を前記キャブの
    ドアに内蔵されたサイドドアビームの後端に対応させた
    押圧部材を配設したことを特徴とする請求項1乃至請求
    項3の何れかに記載の車両用キャブのアンダフレーム構
    造。
JP11126244A 1999-05-06 1999-05-06 車両用キャブのアンダフレーム構造 Withdrawn JP2000318652A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015116960A (ja) * 2013-12-19 2015-06-25 三菱自動車工業株式会社 キャブオーバー型車両の構造
JP2015116961A (ja) * 2013-12-19 2015-06-25 三菱自動車工業株式会社 キャブオーバー型車両の構造
WO2023070971A1 (zh) * 2021-10-26 2023-05-04 三一专用汽车有限责任公司 一种工程车辆的底盘以及工程车辆

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Legal Events

Date Code Title Description
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Effective date: 20060801