JP2000317165A - 裾三ツ巻縫製ミシン - Google Patents

裾三ツ巻縫製ミシン

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JP2000317165A
JP2000317165A JP11127114A JP12711499A JP2000317165A JP 2000317165 A JP2000317165 A JP 2000317165A JP 11127114 A JP11127114 A JP 11127114A JP 12711499 A JP12711499 A JP 12711499A JP 2000317165 A JP2000317165 A JP 2000317165A
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hem
sewing machine
cloth
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JP11127114A
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Hisanobu Shinozuka
寿信 篠塚
Jiro Ishibashi
次郎 石橋
Masahiko Okamura
昌彦 岡村
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 裾三ツ巻の縫製条件を任意の値に容易に設定
できるようにする。 【解決手段】 二つ折りにしてセットされた裾を、針の
上流側で三ツ巻きにするバインダと、縫製された三ツ巻
きの裾を下流側に送る布送りローラ上/下とを備えた裾
三ツ巻縫製ミシンにおいて、裾三ツ巻き縫製に必要なパ
ラメータとして、(A)縫い始め位置、(B)ローラ送
り量、(C)縫い終わり位置、(D)バインダ解放タイ
ミング、及び(E)裾幅を任意に設定可能な操作パネル
58を設置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、裾三ツ巻縫製ミシ
ン、特に希望通りの条件でズボンの裾を三ツ巻きに縫う
際に適用して好適な工業用の裾三ツ巻縫製ミシンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】裾三ツ巻縫製とは、図7に裾の一部を切
り欠いたズボンを示すように、裾にほつれが生じないよ
うにするために、裾布を内側に折り曲げて二重にした
後、更に折り曲げて三重にして周囲全体を縫い合わせる
ことを意味する。
【0003】一般に、ズボンは、前側の布Fと後側の布
Bとを、ほぼ中央で縫い合わせて筒状にしているため、
外側と内側のそれぞれ1箇所に布をつなぎ合わせて厚く
なった段部G、G´が形成されている。通常、例えばジ
ーンズ等では、裾三ツ巻縫製する場合、その縫い始めや
縫い終わりの糸の位置を目立たなくするために、内側段
部Gの近傍から縫い始め、1周して同段部近傍で縫い終
わるようにし、しかも糸のほつれを防止するために、図
8に内側段部を中心にして裾部分を拡大して示すよう
に、縫い終わり位置Eが縫い始め位置Sを越えるように
重ね縫いをWの範囲で行うようにしている。
【0004】このような裾三ツ巻縫製に用いられるミシ
ンとしては、例えば特開平3−78号公報に開示されて
いるものがある。このミシンは、概ね図9のブロック図
に示すような装置構成になっている。
【0005】このミシンは、各種縫製データ等の情報が
格納されているROMやRAM等のメモリ(図示せず)
と、これらメモリから入力される情報を基に制御演算を
実行するCPU(中央演算処理装置)を備えたCPUユ
ニット10から出力される制御信号に基づいて、後述す
る針位置検出器22からの検出信号を基準に駆動モータ
コントローラ12を介して駆動モータ14の回転を制御
することにより、該モータ14の回転がVベルト16を
介してミシン頭部18の後部のミシン主軸18Aに伝達
され、縫製動作が行われるようになっている。
【0006】又、上記ミシン頭部18の下部には糸切り
ユニット20が装備さている。この糸切りユニット20
では、上記主軸18Aの後端部に設置された針位置検出
器22から入力される針下位置や針上位置の検出信号を
基に、前記CPUユニット10により演算され、出力さ
れる制御信号に基づいてアクチュエータドライバ24を
介して糸切り駆動用エアシリンダ(糸切りシリンダ)2
6の駆動タイミングを制御することにより、糸切り動作
が制御されるようになっている。
【0007】又、上記ミシン頭部18の先端部には針と
天秤(いずれもここには図示せず)の中間位置に糸手繰
り装置28が設置され、同じく前記アクチュエータドラ
イバ24からの駆動信号に基づいて、糸切り時に糸道経
路を変更することにより、糸切り後に針先に残る上糸長
さを調節し、切断後の上糸の針穴からの抜けを防止でき
るようになっている。又、糸切り時に糸のかかっている
張力を解除する糸緩め装置29も設置されている。
【0008】同じくミシン頭部18の下部には、後述す
る裾三ツ巻ユニット30と裾三ツ巻縫製時に布を送る上
下一対の布送りローラ32とが装備されている。そし
て、ミシン頭部18の主軸18Aは前記コントローラ1
2により駆動モータ14を制御することにより回転さ
れ、布送りローラ32は前記CPUユニット10から入
力される制御信号に基づいてモータドライバ34により
布送り駆動モータ36を制御することにより、布送りの
動作が行われるようになっている。又、設定パネル38
が設置され、前記CPUユニット10に各種情報を入力
し、必要に応じてそれを表示することができるようにも
なっている。
【0009】又、このミシンには、ここでは図示を省略
するが、裾布を二つ折りにして挟み込んでセットした
後、前記布送りローラ32で送ることにより、該布を自
動的に三ツ巻の状態に折り込む働きをする折り曲げガイ
ド(バインダ)と、布の段部を検出する段部センサ(い
ずれも上記ユニット30に含まれている)とが、針に対
して送り方向の上流(手前)に配設されている。そし
て、上記裾三ツ巻ユニット30に対して所定位置に裾布
をセットした後、前記布送りローラ32によりそれを送
り、上記段部センサにより内側の段部Gが検知された
後、前記図8に裾部分の内側を示したように、所定寸法
進んだところを縫い始め位置Sとして縫い動作を開始す
ると共に、該布を送ることにより、自動的に裾三ツ巻縫
製を行うことができる。その後、縫い始め位置に近付い
たタイミングを見計らって上記バインダを外し(解放
し)、更に所定長さ縫製することにより、裾周囲全体を
三ツ巻に縫製することができるようになっている。
【0010】又、このミシンでは、前記布送りローラ3
2による布送りが、後述する縫い始め位置まで布を送る
空送りの場合と、縫い動作開始後の縫い送りの場合とで
駆動源が異なっている。即ち、図10に動力伝達機構の
みを抽出し、拡大して示したように、布Cを紙面に垂直
な方向に送るための布送りローラ上(布送り上ローラと
も表記する)32Aと布送りローラ下(布送り下ローラ
とも表記する)32Bがそれぞれ軸42A、42Bに軸
支され、これら軸42A、42Bの反対側にはそれぞれ
ギヤ44A、44Bが軸挿され、互いに噛合されてい
る。又、上側の軸42Aには、スプロケット46が軸挿
され、その端部にギヤ48が固定されている。そして、
上記スプロケット46には、前記布送り駆動モータ36
の回転軸に固定されたスプロケット36Aとの間にチェ
ーン50が巻回され、該チェーン50を介して軸42A
にモータ36の駆動力が伝達されるようになっている。
【0011】又、前記駆動モータ14によりVベルト1
6を介して回転される前記ミシン主軸18Aには、ギヤ
52が軸挿され、該ギヤ52に噛合されたギヤ52A
と、該ギヤ52Aと同軸に軸支されたギヤ52Bが前記
ギヤ48と噛合され、前記駆動モータ14からの回転駆
動力が、前記軸42Aに伝達されるようになっている。
【0012】そして、上記布送り駆動モータ36で回転
されるスプロケット36Cにはワンウェイクラッチ36
Dが設置され、一方向にのみ該モータ36の駆動力が伝
達されるようになっており、前記空送りのときには布送
り駆動モータ36により布送りローラ上32A、同下3
2Bを回転させ、縫い始め位置に達した後は該モータ3
6を停止させ、駆動モータ14を起動させ、該モータ1
4によりミシン主軸18Aと共に回転できるようになっ
ている。
【0013】このミシンでは、前記図9にも併記したよ
うに、設定パネル38により裾三ツ巻縫製の仕様に関し
て設定できるパラメータは、(i)段部検知センサの検
知禁止区間カウンタと(ii)重ね縫い針数設定カウンタ
のみであった。
【0014】(i)のカウンタは、最初に内側の段部が
センサより検知されると、縫い始め位置Sが決定される
が、縫い動作が開始された後は、全周囲続けて縫製する
必要があるため、布送り動作中に外側の段部に到達して
も、それがセンサにより検出されないように検知信号を
無効にするための針数を設定するもので、(ii)のカウ
ンタは、縫い始め位置Sと縫い終わり位置Eとの間の寸
法Wにあたる針数を設定するものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
裾三ツ巻縫製の条件(パラメータ)は、(iii)縫い始
め位置Sや(iv)バインダ解放タイミング、それに
(v)ローラ送り量等も、仕様により異なっている。そ
れにも拘らず、従来のミシンでは、これら設定条件に対
する変更は、非常に手間がかかったり、できなかったり
した。
【0016】即ち、(iii)縫い始め位置Sは、電装ボ
ックス(図示せず)内にある基板上の切換えスイッチを
操作して変更するようになっているが、OFFのときが
基準位置で、ONにすると、例えば3針分基準より遅ら
せることができる程度で、細かな調整ができない。(i
v)バインダ解放タイミングは、全く変更することがで
きない。
【0017】(v)ローラ送り量は、前記図10に示し
たローラ駆動ギヤ用のギヤ44Aを、噛合されているギ
ヤ44Bと共に、歯数がギヤ48と異なるものに交換し
て調整しているが、ギヤの組合せは、例えば1インチ当
たりで6、7、8、9、10、11、12針の7種類の
ように限られているため、6.5針等のような細かな仕
様の変更には対応できない。
【0018】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、前記縫い始めスタート位置やバイン
ダ解放タイミング、それにローラ送り量等の裾三ツ巻縫
製の条件を任意の値に容易に設定することができる裾三
ツ巻縫製ミシンを提供することを課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、二つ折りにし
てセットされた裾を、針の上流側で三ツ巻きにするバイ
ンダと、縫製された三ツ巻きの裾を下流側に送る布送り
手段とを備えた裾三ツ巻縫製ミシンにおいて、裾三ツ巻
き縫製に必要なパラメータを任意に設定可能な操作パネ
ルを設置したことにより、前記課題を解決したものであ
る。
【0020】即ち、本発明においては、裾三ツ巻縫製を
行う際に予め設定する必要のある縫製条件を、操作パネ
ルからキー入力により設定できるようにしたので、それ
を任意の値に容易に設定することができるようになっ
た。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明に係る一実施形態の裾三ツ
巻縫製ミシンの概略構成を示す、前記図9に相当するブ
ロック図である。
【0023】本実施形態の裾三ツ巻縫製ミシンでは、ミ
シン頭部18にミシン駆動用のサーボモータ54が取付
けられ、該サーボモータ54とミシン主軸18Aとはタ
イミングベルト56により接続され、両者間の回転の同
期が正確に取れるようになっており、又、このサーボモ
ータ54がCPUユニット10から入力される制御信号
に基づいてサーボモータドライバ34により制御される
ようになっている。この制御信号は、上軸原点検出器5
7から入力される、ミシン主軸18Aの回転角度0°に
当る原点検出信号を基準にして、上記CPUユニット1
0で生成されるようになっている。
【0024】又、このサーボモータドライバ34により
前記布送りローラ32を駆動するための布送り駆動モー
タ(サーボモータ)36も制御されるようになってい
る。但し、ここでは前記図10を用いて説明した従来の
ミシンのように、布送りローラ32は布の空送り時のみ
に布送り駆動モータ36により駆動され、縫い動作時に
はミシン主軸18Aの回転を介して駆動されるのではな
く、布送りローラ32に専用のモータを設けて、常に布
送り駆動モータ36により回転されるようになってい
る。つまり、布送り機構はミシン主軸18Aとは完全に
独立した構造となっている。
【0025】更に詳述すると、布送りローラ32の布送
り上ローラ32Aと布送り下ローラ32Bには、それぞ
れを専用で駆動する上布送りモータ36Aと下布送りモ
ータ36Bとが設けられている。これにより、上布送り
モータ36Aと下布送りモータ36Bを制御して、布送
り上ローラ32Aによる布送り速度と布送り下ローラ3
2Bの布送り速度とに差をつける、いわゆる、差動送り
を行うことが可能となる。
【0026】これにより、本実施形態では、空送り時に
は、布送り上ローラ32Aによる布送り速度を布送り下
ローラ32Bによる布送り速度よりも遅くなるように設
定して、空送り時の三ツ巻きの品質の安定化を図ってい
る。又、本実施形態では、縫製時には、布送り上ローラ
32Aによる布送り速度と布送り下ローラ32Bによる
布送り速度を同一となるように設定して、三ツ巻きの品
質の安定化及び縫製品質の安定化を図っている。布送り
速度の差は、これに限られず、空送り時に三ツ巻き品質
を安定、あるいは、縫製時に三ツ巻き品質及び縫製品質
を安定することができればよい。要するに、どちらの布
送り速度を速くし、どの程度の布送り速度に差を付ける
かというのは、縫製物の素材等により異なってくるの
で、縫製物の素材等によって、適宜、変更することが可
能になっている。
【0027】又、布送り機構がミシン主軸18Aとは完
全に独立した構造となっているので、布送り速度をミシ
ン主軸の回転とは関係なく設定することができ、具体的
には、空送り時に送る布の素材に合わせて、素材に合っ
た最も速い布送り速度にて空送りを行うことができる。
例えば、厚く硬い素材のものであれば、速い速度で送っ
ても問題ないが、薄く柔らかい素材のものまで速い速度
で送ろうとすると、素材が送り速度に適応できずに皺に
なってしまったりして適切な送りを行うことができない
という問題があるので、薄く柔らかい素材の時には、送
り速度を遅くすることができるようになっている。
【0028】又、本実施形態では、操作パネル58が付
設され、この操作パネル58には後述する図5に示すよ
うに、表示部及び入力部が設けられ、裾三ツ巻縫製の条
件を含む運転上の各種パラメータを入力し、表示するこ
とができると共に、そのパラメータを上記CPUユニッ
ト10に入力できるようになっている。
【0029】本実施形態のミシンは、以上の点を除き、
機械的な構成は前記図9に示したものと実質的に同一で
あるので、その説明を省略する。
【0030】図2には、本実施形態に適用される前記裾
三ツ巻ユニット30の要部を概念的に示した。このユニ
ット30は段差検知センサ60、三ツ巻バインダ62、
裾セットレバー64、裾張りレバー66を含んでいる。
これらの機械的な位置関係を示したのが図3である。
【0031】即ち、針68の上流(図中右方向)には、
段部検知センサ60と三ツ巻バインダ62が配設され、
更にその上流には裾セットレバー64と裾張りレバー6
6が配設され、又、縫い台70の上方に位置する針68
の近傍には、前記上昇装置40により上昇される布押え
72が、針68の下流側には前記布送りローラ上32
A、同下32Bが、更にその下流側には後ローラガイド
74がそれぞれ配設されている。
【0032】ここにセットされるズボンの裾布Cは、概
ね図中二点鎖線で示す位置に仮セットされる。上記段部
センサ60は、図4にその要部を抽出して示したよう
に、前記図3に示した回動軸の一端に固定されたレバー
60Aと、その他端に固定されたレバー60B及び近接
スイッチ60Cとを備えた構成になっている。そして、
このレバー60Aに布Cの段部が到達すると、該レバー
60Aが矢印A方向に回動することになり、それに伴な
ってレバー60Bも同方向に回動することになり、その
段部が近接センサ60Cにより検知され、その検知信号
がCPUユニット10に出力されるようになっている。
【0033】本実施形態のミシンで裾三ツ巻縫製する場
合、前述したように、まずオペレータが裾の端を二つ折
りして、それを一点鎖線のように仮セットすると、裾セ
ットレバー64がそのエアシリンダ64Aにより右方向
(ミシン手前方向)に回動され、布Cを張った状態にす
る。その後、オペレータが裾部分を正確にセットする
と、裾張りレバー66がそのエアシリンダ66Aにより
同方向に回動され、同じく布を張った状態にすると同時
に、上記裾セットレバー64は逆方向に回動され、元の
位置に戻る。このように先端にローラ66Bが回転可能
に支持されている裾張りレバー66に布張りを変更する
ことにより、布送りがスムースにできるようになってい
る。
【0034】このように、裾布Cのセットが完了する
と、布送りローラ上32Aが下降して布Cを縫い台70
との間で挟持し、それを図中左回りで送り、全周囲にわ
たって縫製を行うことができるようになる。
【0035】本実施形態では、図5に前記操作パネル5
4を拡大して示したように、該操作パネル54により裾
三ツ巻の縫製条件を自由に設定できるようになってい
る。
【0036】上記ミシンで縫製を開始する場合、裾三ツ
巻の縫製を行うために布Cをセットする際には、内側段
部(縫い合わせ部)Gが前記段部センサ60より上流側
(手前)にくるようにし、セット完了後は予め決めてあ
る縫い始め位置まで自動で空送りするようになってい
る。そこで、本実施形態では、内側の段部Gを基準に裾
三ツ巻の縫製条件(パラメータ)が設定されるようにな
っている。
【0037】図5の操作パネル54は、全体が液晶画面
で構成され、図中右側のテンキーや矢印キーはパラメー
タを設定するための入力部であり、その左側の領域が設
定パラメータ等の表示部である。この表示部の中央に
は、前記図9に示したと同様の裾部分が、上下を逆向き
にして内側段部が中心にくるように表示されており、横
方向の破線は縫製範囲を表わしている。
【0038】本実施形態では、縫製条件の中で位置に関
するパラメータは、前記のように段部Gを基準に設定さ
れている。具体的には、(A)縫い始めスタート位置
(10mm)、(B)ローラ送り量(3.2mm)、
(C)縫い終わり位置(10mm)、(D)バインダ解
放タイミング(25mm)、(E)裾幅(段部検知区
間)(250mm)が設定されるようになっている。
【0039】又、操作パネル54の上記表示部の左側に
示したNo.(ここでは1)は、パターン番号の設定ス
イッチであり、本実施形態は、上述した(A)〜(E)
等のパラメータが、前記CPUユニット10のメモリに
予め縫製パターン毎に記憶されており、希望する縫製パ
ターンの縫製をする場合には、その番号をこのスイッチ
で入力するだけで、ワンタッチで該当する上記パラメー
タを読み出して設定し、画面上にも表示できるようにな
っている。
【0040】なお、その下に「1.2.3.」で表示さ
れる加算カウンタは、上の2つがそれぞれ縫製枚数を、
一番下はボビンカウンタでボビン交換後の縫製針数を表
わしている。又、表示部の下の領域は、任意の位置での
「糸切り」や、「自動縫製(Auto)」、それに針穴
への「糸通し」等を、その下のキーを使って選択できる
ことを表わしている。又、入力部(テンキー)の右側に
表示されているのは、上から順に準備完了時に使用する
確認キー、その下のRはリセットキー、その下は途中停
止用キーである。
【0041】図6には、以上のようにして縫製条件の設
定が行われた後に実行される裾三ツ巻の縫製動作の処理
手順を示した。
【0042】ステップ1で生地(布)を仮セットする
と、ミシンの起動スイッチがONになり、前記裾セット
レバー64が前進(回動)して布を張り、作業をし易く
する。その後、布を正確にセットすると、裾張りレバー
66が前進し、次いで上記裾セットレバー64は後退
し、バインダ62が前進して、裾三ツ巻動作が可能な状
態になる(ステップ2〜7)。
【0043】この段階で段部検知センサ60による検知
が開始され、布送りローラ32を回転させ、布を空送り
し、段部が検出されると、段部センサ60による検知が
禁止状態になり、そのまま前記(A)のパラメータとし
て設定されている縫い始め位置まで、布を空送りし、こ
の位置で前記布押え72が下降し、ミシンモータが回転
して縫い目形成が開始される(ステップ8〜13)。
【0044】布を布送りローラ32により送りながら、
このステップ13の縫い目形成が継続され、前記(E)
のパラメータで設定されている検知禁止区間が経過する
と、再び段部検知センサ60による検知が開始され、段
部が検知されると、その時点から前記(D)のパラメー
タとして設定されている三ツ巻バインダ62の後退位置
まで縫製し、その位置に到達したタイミングで該バイン
ダ62を後退(解放)し、その後糸切りのためにミシン
を低速運転にする(ステップ14〜19)。
【0045】その後、前記(C)のパラメータとして設
定されている糸切り位置(縫い終わり位置)まで縫製
し、その位置で糸切りシリンダ26をONにして、糸切
りメス(図示せず)を後退させ、糸手繰り装置28を前
進させて、糸にかかる張力を設定する張力設定装置(図
示せず)を糸緩め動作位置にした後、ミシンを停止さ
せ、上記糸切りシリンダ26をOFFにし、糸切りメス
を前進させると共に、糸手繰り装置28を後退させるこ
とにより糸切りを完了し、次いで布押え72を上昇さ
せ、上記張力設定装置を糸緩め非動作位置に戻した後、
裾張りレバー66を後退させ、その後布の取出しを行う
(ステップ20〜27)。
【0046】以上詳述した本実施形態によれば、以下の
優れた効果が得られる。
【0047】(1)縫製の仕様を操作パネルから容易に
任意の値に設定することができると共に、その仕様をパ
ターン番号毎に関連付けて記憶しておくことにより、ワ
ンタッチで希望する縫製パターン毎に必要なパラメータ
を簡単に呼び出すことができる。そのため、工程の変更
やデザインの変更に簡単に対応することができる。
【0048】(2)縫製に必要なパラメータを1画面に
分かり易く配置したので、オペレータが容易にその内容
を確認することができる。
【0049】(3)布送りをサーボモータにより駆動す
るようにした上で、各パラメータを1mm(もしくは
0.1mm)単位で設定できるようにしたので、様々な
縫製仕様に細かく対応することが容易にできる。
【0050】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は、前記実施形態に示したものに限られるも
のでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
ある。
【0051】例えば、前記実施形態では、入力(設定)
するパラメータがミリ単位の場合を示したが、これに限
定されず、インチ単位、針数単位又は針/インチ、針/
ミリ等の、使用し得る任意の単位を用いて表示を行うよ
うにしてもよい。
【0052】又、前記図5に示した操作パネルでは、
(C)の縫い終わり位置と、(D)のバインダ解放タイ
ミングが、いずれも段部検知位置を基準にその位置の設
定を行っている場合を示したが、(A)の縫い始め位置
を基準に設定するようにしてもよい。このように(A)
縫い始め位置を基準にする場合は、オペレータが設定さ
れているパラメータを理解し易いという利点がある。
【0053】更に、上述したパラメータの他、例えば、
布送り上ローラ32Aの布送り速度と布送り下ローラ3
2Bの布送り速度をパラメータとして操作パネルから適
宜の値にするようにキー入力可能とし、空送り時の三ツ
巻き品質の安定化や縫製時の三ツ巻き品質及び縫製品質
の安定化を行うようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
裾三ツ巻の縫製に必要な条件を任意の値に容易に設定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の裾三ツ巻縫製ミシン
の概略構成を示すブロック図
【図2】本実施形態に適用される裾三ツ巻ユニットの要
部構成を示すブロック図
【図3】上記ユニットの機械的な要部構成を示す概略側
面図
【図4】同ユニットが有する段部センサを拡大して示す
斜視図
【図5】裾三ツ巻の縫製条件を設定する操作パネルを示
す説明図
【図6】本実施形態による裾三ツ巻縫製動作を示すフロ
ーチャート
【図7】裾三ツ巻法制を説明するためのズボンを示す正
面図
【図8】裾三ツ巻の縫製パターンを説明するための内側
からみた裾部を拡大して示す説明図
【図9】従来の裾三ツ巻縫製ミシンの概略構成を示すブ
ロック図
【図10】従来のミシンにおける布送りローラへの動力
伝達機構を示す説明図
【符号の説明】
10…CPUユニット 12…駆動モータコントローラ 14…駆動モータ 16…Vベルト 18…ミシン頭部 20…糸切りユニット 22…針位置検出器 24…アクチュエータドライバ 26…糸切りシリンダ 28…糸手繰り装置 30…裾三ツ巻ユニット 32…布送りローラ 34…モータドライバ 36…布送り駆動モータ 40…布押え上昇装置 54…サーボモータ 56…タイミングベルト 58…操作パネル 60…段部検知センサ 62…三ツ巻バインダ 64…裾セットレバー 66…裾張りレバー 72…布押え
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡村 昌彦 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内 Fターム(参考) 3B150 BA03 BA11 CB06 CE01 CE23 DE03 DE07 DE11 EC04 GD11 GD26 GE28 GG10 JA03 JA08 JA13 LA16 LA36 LA42 LA43 LA53 LA82 LB01 LB02 MA05 NA09 NA15 NA37 NA39 NA47 NA48 NA71 NB03 NB10 NB15 NB16 NB18 NC02 NC07 NC18 PA01 PA03 QA06 QA07 QA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二つ折りにしてセットされた裾を、針の上
    流側で三ツ巻きにするバインダと、縫製された三ツ巻き
    の裾を下流側に送る布送り手段とを備えた裾三ツ巻縫製
    ミシンにおいて、 裾三ツ巻き縫製に必要なパラメータを任意に設定可能な
    操作パネルを設置したことを特徴とする裾三ツ巻縫製ミ
    シン。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記パラメータに、縫い始め位置、ローラ送り量、縫い
    終わり位置、バインダ解放タイミング及び裾幅が含まれ
    ることを特徴とする裾三ツ巻縫製ミシン。
  3. 【請求項3】請求項1において、 裾三ツ巻き縫製に必要なパラメータが、縫製パターン毎
    に対応付けて保存されていることを特徴とする裾三ツ巻
    縫製ミシン。
  4. 【請求項4】請求項1において、 裾三ツ巻き縫製に必要なパラメータが、縫製パターン毎
    に一画面に表示されるようにしたことを特徴とする裾三
    ツ巻縫製ミシン。
  5. 【請求項5】請求項1において、 裾三ツ巻き縫製に必要なパラメータが、前布と後布を縫
    い合わせた段部の検知位置を基準に設定されていること
    を特徴とする裾三ツ巻縫製ミシン。
  6. 【請求項6】請求項1において、 裾三ツ巻き縫製に必要なパラメータが、縫い始め位置を
    基準に設定されていることを特徴とする裾三ツ巻縫製ミ
    シン。
  7. 【請求項7】請求項1において、 裾三ツ巻き縫製に必要なパラメータの単位を切替設定
    し、且つ表示可能としたことを特徴とする裾三ツ巻縫製
    ミシン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9248322B2 (en) 2004-03-11 2016-02-02 Quest Environmental & Safety Products, Inc. Disposable safety garment with improved doffing and neck closure
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