JPH0691075A - 縫製機 - Google Patents

縫製機

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Publication number
JPH0691075A
JPH0691075A JP24536492A JP24536492A JPH0691075A JP H0691075 A JPH0691075 A JP H0691075A JP 24536492 A JP24536492 A JP 24536492A JP 24536492 A JP24536492 A JP 24536492A JP H0691075 A JPH0691075 A JP H0691075A
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JP
Japan
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cloth
presser
fabric
sewing
feed dog
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Application number
JP24536492A
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English (en)
Inventor
Masao Ueda
正雄 植田
Shigeko Urabe
しげ子 浦辺
Akira Murata
昭 村田
Yoshiyuki Yasukawa
佳志 安川
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Duskin Co Ltd
Original Assignee
Duskin Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 縫針4の上下動に連動して弧状縁部1aを有
する布地1を一方向に直線状に送り込むための布地送り
装置を有するミシンと、布地送り装置に導入案内される
布地1の周縁部分を所定幅で重ね合せ状態に折り込む巻
具5、及び、布地1の弧状縁部1aの縫着時に当該弧状
縁部1aの弧状中心をほぼ回転基点として布地1を上下
軸芯周りで設定角度だけ強制回転させる布地回転装置と
を設ける。この布地回転装置の布押え体30が押え姿勢
に切り替えられたとき、当該布押え体30の一部を布地
押え10に形成された凹部10a内に回転可能な状態で
入り込むように構成する。 【効果】 布地回転装置の布押え体を布地送り装置の布
地押えの一部に入り込み配置するだけの簡単な改造をも
って、布地の弧状縁部を皺発生を抑制し状態で縫製する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、四隅が円弧状に形成さ
れたクロス等のように、弧状縁部を有する布地の全周縁
を三つ巻き状又は四つ巻き状等に折り込みながら縫製す
る縫製機に関する。より詳しくは、縫針の上下動に連動
して弧状縁部を有する布地を一方向に直線状に送り込む
ための布地送り装置を有するミシンと、前記布地送り装
置に導入案内される布地の周縁部分を所定幅で重ね合せ
状態に折り込む巻具、及び、布地の弧状縁部の縫着時に
当該弧状縁部の弧状中心をほぼ回転基点として布地を上
下軸芯周りで設定角度だけ強制回転させる布地回転装置
とが備えられ、更に、前記布地回転装置が、布地をテー
ブル面に押し付け可能な布押え体と、当該布押え体を押
え姿勢とテーブル面から離間させた押え解除姿勢とに切
り替える姿勢切替機構、及び、押え姿勢にある布押え体
を上下軸芯周りで強制回転させる回転駆動機構とから構
成されている縫製機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の縫製機では、前記布地回転装置の
布押え体と布地送り装置の布地押えとの隣接間に、前記
布押え体の押え面の幅よりも大きな空隙が形成されてい
た(例えば、特開平1−192385号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の縫製機によ
る場合では、布地の弧状縁部の縫製始端部分がミシンの
縫針に到達すると、前記布地回転装置の布押え体を押え
状態に切り替えるとともに、前記回転駆動機構にて布押
え体を所定角度だけ回転させ、所定幅で重ね合せられた
布地の弧状縁部を縫製するのである。しかし、従来の縫
製機では、布地回転装置の布押え体と布地送り装置の布
地押えとの隣接間に比較的大きな空隙が存在し、かつ、
布地送り装置の布地押えによる回転抵抗が加わるため、
前記布押え体の回転に伴って前記空隙に位置する布地部
分に皺が発生し易い。その結果、前記布押え体の回転力
の一部が皺発生箇所で吸収されるため、布地の弧状縁部
の送り作用が不正確になって縫製ピッチが不均一になる
ばかりでなく、布地部分に発生した皺がそのままの状態
で縫製され易く、布地の弧状縁部での仕上がりが悪くな
る。本発明は、上記の実情に鑑みて為されたものであっ
て、その目的は、布地回転装置の布押え体と布地送り装
置の布地押えとの簡単な改造をもって、縫製ピッチのバ
ラツキや皺発生を抑制した状態で布地の弧状縁部を縫製
することができるようにする点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では、冒記した構成の縫製機において、前記
布地送り装置の布地押えに、前記布地回転装置の布押え
体の存在側に向かって開口する凹部が形成されていると
ともに、前記布押え体が押え姿勢に切り替えられたと
き、当該布押え体の一部が前記布地押えの凹部内に回転
可能な状態で入り込むように構成されている事を特徴と
するものであり、それによる作用・効果は次の通りであ
る。
【0005】
【作用】布地の弧状縁部の縫製始端部分がミシンの縫針
に到達して、前記布地回転装置の布押え体を押え状態に
切り替えると、当該布押え体は布地押えに形成された凹
部内に回転可能な状態で入り込み、縫針に近接した状態
で布地の弧状縁部をテーブル面に押さえ付けることにな
る。それ故に、前記回転駆動機構にて布押え体を所定角
度だけ回転させると、布地押えと布押え体との隣接間に
位置する布地部分で皺発生を抑制しながら、当該布押え
体の回転力を布地の弧状縁部に確実に伝えることができ
る。
【0006】
【発明の効果】従って、布地回転装置の布押え体を布地
送り装置の布地押えの一部に入り込み配置するだけの簡
単な改造をもって、布地の弧状縁部を縫製ピッチのバラ
ツキや皺発生を抑制した状態で縫製することができる。
【0007】また、本発明の請求項2で記載したよう
に、前記布地送り装置を構成するに、前記布地押えに対
して上下方向で対向する第1下送り歯と第2下送り歯と
を、第2下送り歯が第1下送り歯よりも布地送り方向下
手側に位置する状態で配置し、前記第2下送り歯の横一
側部で、かつ、前記縫針の布地送り方向下手側位置に、
上送り歯を配設するとともに、前記第2下送り歯及び上
送り歯による単位時間当たりの布送り量を、前記第1下
送り歯による単位時間当たりの布送り量よりも大に設定
し、更に、前記上送り歯に、布地押えの布地送り方向下
手側を通して第2下送り歯上に延びる歯部が連設されて
いる場合には、次の効果を奏する。即ち、布地の弧状縁
部を直線状縁部と同様に所定幅で重ね合せ状態に折り込
むため、その周長差によって布地の弧状縁部に皺が発生
する。しかし、本発明では、第2下送り歯及び上送り歯
による単位時間当たりの布送り量が、前記第1下送り歯
による単位時間当たりの布送り量よりも大に設定されて
いるため、布地送り方向上手側の第1下送り歯と布地送
り方向下手側の第2下送り歯及び上送り歯との間に位置
する布地の弧状縁部は常に引張力を受けた状態で縫製さ
れることになり、前記の周長差に起因する布地の弧状縁
部の皺が全体に分散される。しかも、前記上送り歯には
第2下送り歯上にまで延びる歯部が連設されているた
め、特に、皺の発生し易い布地の弧状縁部の内径側を、
歯部と第2下送り歯とで布地送り方向に引き延ばすこと
ができ、皺の目立ち難い状態で良好に縫製することがで
きる。
【0008】更に、本発明の請求項3で記載したよう
に、前記巻具に導入案内される布地の周縁部分をテーブ
ル面に押し当てるための気体を噴射するノズルが設けら
れている場合には、次の効果がある。即ち、布地の弧状
縁部の縫着時において、前記布地回転装置によって布地
を強制回転させた際、巻具に導入案内される布地の一部
に皺が発生し易いが、本発明では、この発生した皺をノ
ズルから噴射される気体によって押し延ばすことができ
る。それ故に、巻具に導入案内される布地の供給姿勢が
安定するため、布地の周縁部分を所定幅で正確に折り込
むことができる。
【0009】
【実施例】図1乃至図4は、四隅が円弧状に裁断された
クロス用布地1の全周縁を三つ巻き状態で縫製する縫製
機を示し、これは、縫製テーブル2を備えた機枠3に、
縫針4の上下動に連動して布地1を一方向に直線状に送
り込むための布地送り装置Aを有するかかり縫用のミシ
ンB、前記布地送り装置Aに導入案内される布地1の周
縁部分を所定幅で重ね合せ状態に折り込む巻具5、当該
巻具5に導入案内される布地1の周縁部分を縫製テーブ
ル2のテーブル面2a側に押さえる布地押え装置C、前
記布地1の弧状縁部1aの縫着時に当該弧状縁部1aの
弧状中心をほぼ回転基点として布地1を上下軸芯Y1周
りで設定角度(90度)だけ強制回転させる布地回転装
置D、前記布地1の直線状縁部の縫着時にミシンBの布
地送り装置Aと協働して布地1を同方向に同一速度で送
り込む補助布地送り装置E、縫製された布地1をテーブ
ル面2aから所定箇所に払い出す布地払出装置Fが配設
されている。
【0010】前記ミシンBの布地送り装置Aは、図8乃
至図11に示すように、布地押え10に対して上下方向
で相対向する第1下送り歯11と第2下送り歯12と
を、第2下送り歯12が第1下送り歯11よりも布地送
り方向下手側に位置する状態で針板13に形成した細長
い第1送り孔13aに臨ませ、かつ、前記針板13のう
ち、針孔13bよりも布地送り方向下手側で、かつ、前
記第2下送り歯12の横脇に形成した第2送り孔13c
には、上送り歯14に上下方向で相対向する補助下送り
歯15を臨ませるとともに、前記第1下送り歯11と第
2下送り歯12と上送り歯14及び補助下送り歯15と
を連動駆動する布送り駆動系中に、周知構造の差動機構
(図示せず)を設けて、当該差動機構の調節により、前
記第1下送り歯11による単位時間当たりの布送り量よ
りも前記第2下送り歯12及び上送り歯14による単位
時間当たりの布送り量が大となる状態を現出可能に構成
してある。更に、前記上送り歯14には、布地押え10
の布地送り方向下手側を通して第2下送り歯12の上方
相当位置にまで延びる歯部14aを延出して、当該歯部
14aを含む上送り歯14をもって、重合状態で縫製さ
れた直後の布地1の弧状周縁部分の横幅全域に送り作用
を付与するように構成してある。そして、このような歯
部14aを備えた上送り歯14を用いることと、前記差
動機構の調節によって、布地送り方向上手側よりも布地
送り方向下手側の単位時間当たりの布送り量を大に設定
することとにより、布地1の弧状縁部1aを皺の目立ち
難い状態で良好に縫製することができる。つまり、布地
1の弧状縁部1aを直線状縁部1bと同様に所定幅で重
ね合せ状態に折り込むため、その周長差によって布地1
の弧状縁部1aに皺が発生するが、本発明では、第2下
送り歯12及び上送り歯14による単位時間当たりの布
送り量が、それよりも布送り方向上手側に位置する第1
下送り歯11による布送り量よりも大に設定されている
ため、これら両者間に位置する布地1の弧状縁部1aは
常に引張力を受けた状態で縫製されることになり、前記
の周長差によって布地1の弧状縁部1aに発生する皺が
全体的に分散されることになり、皺の目立ち難い状態で
良好に縫製することができるのである。
【0011】また、前記巻具5は、布地1の弧状縁部1
a及び直線状縁部1bを三つ巻き状に折り込むラッパ状
に形成されていて、前記針板13に固着されている。更
に、図8及び図9に示すように、前記巻具5に導入案内
される布地1の周縁部分を三つ巻き状に折り込み案内す
るガイド棒16が、その先鋭なガイド先端部が巻具5内
の中心に入り込み位置する状態で機枠3側に取付けられ
ているとともに、前記ガイド棒16の取付け箇所には、
前記巻具5に導入案内される布地1の周縁部分をテーブ
ル面2aに押し当てるための気体(空気)を噴射するノ
ズル17が設けられている。そして、このようなノズル
17を設けることにより、布地1の弧状縁部1aを所定
幅で正確に折り込むことができる。つまり、布地1の弧
状縁部1aの縫着時において、前記布地回転装置Dによ
って布地1を強制回転させる際、テーブル面2aとの間
に働く摩擦抵抗等によって、前記巻具5に導入案内され
る布地1の一部に皺が発生しても、この発生した皺を前
記ノズル17から噴射される気体によって押し延ばすこ
とができる。それ故に、巻具5に導入案内される布地1
の供給姿勢が安定するため、布地1の弧状縁部1aを所
定幅で正確に折り込むことができるのである。
【0012】前記布地押え装置Cは、図1及び図7に示
すように、機枠3に取り付けられたブラケット20に、
テーブル面2aの一側辺に立設した送込ガイド板21と
平行な横軸芯X1周りで回動自在な回動支点筒22を取
り付け、この回動支点筒22に、前記送込ガイド板21
に沿う第1押え板23と、当該第1押え板23と針板1
3との間に位置する第2押え板24とを固着するととも
に、前記回動支点筒22に固着したアーム25と機枠3
との間には、前記第1押え板23及び第2押え板24を
布地押え姿勢と上方に退避させた押え解除姿勢とに切り
替えるための布地押えシリンダ26が架設されている。
前記第1押え板23は、布地押え姿勢に切り替えられた
とき、テーブル面2a上に載置された布地1に軽く触れ
る程度であり、また、前記第2押え板24は、布地押え
姿勢に切り替えられたとき、前記ミシンBの布地送り装
置Aによる布地送り作用を許容する状態でテーブル面2
a上に載置された布地1に接触するように構成されてい
る。また、前記第1押え板23及び第2押え板24は、
布地1の直線状縁部1bを縫製するときに布地押え姿勢
に切り替えられ、布地1の弧状縁部1aを縫製するとき
に押え解除姿勢に切り替えられる。前記布地回転装置D
は、図1及び図5に示すように、布地1をテーブル面2
aに押し付け可能な布押え体30と、当該布押え体30
による布地押え位置から離れた布地の二箇所を各別にテ
ーブル面2aに押し付け可能な補助布押え体31と、前
記布押え体30を押え姿勢とテーブル面2aから離間さ
せた押え解除姿勢とに切り替える第1姿勢切替機構D1
と、前記補助布押え体31の各々を押え姿勢とテーブル
面2aから離間させた押え解除姿勢とに切り替える第2
姿勢切替機構D2と、押え姿勢にある布押え体30及び
補助布押え体31を上下軸芯Y1周りで一体的に強制回
転させる回転駆動機構D3とから構成されている。前記
回転駆動機構D3は、次の如く構成されている。即ち、
機枠3に固定連結されたクランプ基台32に、上下軸芯
Y2周りで揺動自在なクランプアーム33が取付けら
れ、このクランプアーム33の先端部に固着した縦姿勢
の支持筒34には、上下軸芯Y1周りで回動自在な伝動
軸35が挿通支持されている。前記クランプアーム33
の揺動基端部には第1電動モータ36が取付けられ、こ
の第1電動モータ36の駆動軸36aに固着した出力プ
ーリー37と前記伝動軸35の上端に固着した入力プー
リー38とに亘って伝動ベルト39が巻回されている。
また、前記伝動軸35の下端部に形成したスプライン軸
部35aには、前記布押え体30のボス部30aが上下
動のみ自在に一体回転状態で嵌合されているとともに、
前記伝動軸35の上下中間軸部に固着されたブラケット
40には、先端側が二股状に分かれた支持杆41が取付
けられ、この支持杆41の各先端部には、前記第2姿勢
切替機構D2の主要構成部材である第1エアーシリンダ
42が縦向き姿勢で取付けられている。前記各第1エア
ーシリンダ42のシリンダロッド42aの下端部には、
前記補助布押え体31のボス部31aが取付けられてい
る。そして、前記布押え体30及び補助布押え体31が
押え解除姿勢から押え姿勢に切替られたことの検出信号
に基づいて、前記第1電動モータ36を、ミシンBによ
る布地弧状縁部1aでの縫製速度に同調して90度の範
囲で正回転方向に駆動制御すると、これの回転力が出力
プーリー37、伝動ベルト39、入力プーリー38を伝
動媒体として伝動軸35に伝えられ、この伝動軸35と
一体的に布押え体30及び補助布押え体31が上下軸芯
Y1周りで強制回転され、布地1全体が布押え体30の
回転中心である上下軸芯Y1周りで90度旋回される。
また、前記布押え体30及び補助布押え体31が押え姿
勢から押え解除姿勢に切替られたことの検出信号に基づ
いて、前記第1電動モータ36を90度の範囲で逆回転
方向に駆動制御すると、これの回転力が出力プーリー3
7、伝動ベルト39、入力プーリー38を伝動媒体とし
て伝動軸35に伝えられ、この伝動軸35と一体的に布
押え体30及び補助布押え体31が上下軸芯Y1周りで
強制回転され、元の旋回待機位置に復帰する。前記第1
姿勢切替機構D1は、布押え体30のボス部30aに固
着した支持片43と前記ブラケット40とに亘って縦向
き姿勢で架設された第2エアーシリンダ44を主要構成
部材として備えている。この第2エアーシリンダ44の
伸長作動により、布押え体30が伝動軸35のスプライ
ン軸部35aに沿って下降して押え姿勢に切り替えら
れ、また、当該第2エアーシリンダ44の収縮作動によ
り、布押え体30が伝動軸35のスプライン軸部35a
に沿って上昇して押え解除姿勢に切り替えられる。次
に、図8及び図9に示すように、前記布地押え10に
は、前記布地回転装置Dの布押え体30の存在側に向か
って開口する弧状の凹部10aが形成されているととも
に、前記布押え体30の押え部30bは、前記の押え姿
勢に切り替えられたとき、それの一部が前記布地押え1
0の凹部10a内に回転可能な状態で入り込む大きさの
円板状に構成されている。そして、布地1の弧状縁部1
aの縫製始端部分がミシンBの縫針4に到達して、前記
布地回転装置Dの布押え体30を押え状態に切り替える
と、当該布押え体30の押え部30bは布地押え10に
形成された凹部10a内に回転可能な状態で入り込み、
当該布押え体30の押え部30bが縫針4に近接した状
態で布地1の弧状縁部1aをテーブル面2aに押さえ付
けることになる。それ故に、前記回転駆動機構D3にて
布押え体30を90度だけ正回転させると、布地1の弧
状縁部1aは皺を発生することなく、又は、皺発生を抑
制した状態で確実に回転されることになる。また、図5
に示すように、前記布押え体30の押え部30bの押え
面にはゴム板等の弾性体30cが取付けられているとと
もに、前記各補助布押え体31の押え部31bの押え面
にもゴム板等の弾性体31cが取付けられている。更
に、図1に示すように、前記クランプ基台32とクラン
プアーム33との間には、当該クランプアーム33を上
下軸芯Y2周りで揺動により布地旋回姿勢と縫製された
布地1を布地払出装置F側に送り出す布地送出し姿勢と
に切り替える第2エアーシリンダ45が架設されてい
る。
【0013】前記補助布地送り装置Eは、図1及び図6
に示すように、機枠3に、横軸芯X2周りで上下揺動自
在な送りアーム50を枢着し、この送りアーム50の布
地送り方向上手側部分に、テーブル面2a上の布地1に
送り力を付与する送りローラー51と、出力プーリー5
2を備えた電動モータ53とを取付け、この送りローラ
ー51と出力プーリー52とに亘って伝動ベルト54を
巻回するとともに、前記送りアーム50の布地送り方向
下手側端部と機枠3との間には、前記送りローラー51
を布地1に接触させた布地送り姿勢と前記送りローラー
51を上方に退避させた送り解除姿勢とに切り替えるエ
アーシリンダ55を架設して構成されている。
【0014】前記布地払出装置Fは、次の如く構成され
ている。図1及び図6に示すように、機枠3に、横軸芯
X3周りで上下揺動自在な払出アーム60が枢着され、
この払出アーム60の布地送り方向上手側部分には、テ
ーブル2に対して上下揺動自在に枢支された布地払出プ
レート61上の布地1に払出力を付与する払出ローラー
62と、出力プーリー63を備えた電動モータ64とが
取付けられているとともに、前記払出ローラー62と出
力プーリー63とに亘って伝動ベルト65が巻回されて
いる。前記払出アーム60の布地送り方向下手側端部と
機枠3との間には、前記払出ローラー62を布地1に接
触させた布地送り姿勢と前記払出ローラー62を上方に
退避させた払出解除姿勢とに切り替える第1エアーシリ
ンダ66が架設されている。前記布地払出プレート61
の揺動支点軸67に固着したアーム68と機枠3とに亘
って、前記布地払出プレート61を水平に近い姿勢で布
地送り方向下手側に突出する払出姿勢とほぼ鉛直方向に
格納させた格納姿勢とに切り替える第2エアーシリンダ
69が架設されている。そして、布地1の縫製が終了す
ると、制御装置からの払出指令信号に基づいて、前記電
動モータ64が駆動されるとともに、前記第1エアーシ
リンダ66及び第2エアーシリンダ69が収縮作動さ
れ、前記布地払出プレート61が払出姿勢に、かつ、払
出アーム60が布地送り姿勢に夫々切り替えられ、布地
払出プレート61上の布地1が払出ローラー62によっ
て払い出される。払出された縫製済みの布地1は、機枠
3に取り付けられたシュート70を介して籠等の所定位
置に回収される。
【0015】次に、上述の如く構成された縫製機の縫製
工程を簡単に説明する。図2の(イ)に示すように、テ
ーブル面2上に載置した布地1を送込ガイド板21に沿
ってミシンB側に送り込み、その直線状縁部1bの縫製
開始箇所を巻具5に導入する。この状態で操作盤80に
設けたスタートスイチ81をON操作すると、図7に示
すように、前記布地押え装置Cの布地押えシリンダ26
が伸長作動し、第1押え板23及び第2押え板24が押
え解除姿勢から布地押え姿勢に切り替えられるととも
に、ミシンBの布地送り装置A及び補助布地送り装置E
が駆動し、布地1の直線状縁部1bが三つ巻き状態で縫
製される。このミシン直線縫いの終了時に、前記支持筒
34に固着の第1センサ支持杆90に取付けた第1光電
スイッチS1(図1参照)で布地1の端部を検出する
と、その検出信号に基づいてミシンBをコーナー縫いに
適した低速縫製モードに切り換えるとともに、前記第1
センサ支持杆90に取付けた第2光電スイッチS2(図
1参照)で布地1の端部を検出すると、図5に示すよう
に、前記布地回転装置Dの第2エアーシリンダ44及び
第1エアーシリンダ42を伸長作動させ、前記布押え体
30及び両補助布押え体31を押え解除姿勢から押え姿
勢に切り換え、更に、前記機枠3の補助布地送り装置E
側に固着の第2センサ支持杆91に取付けた第3光電ス
イッチS3(図1参照)で布地1の端部を検出すると、
前記補助布地送り装置Eのエアーシリンダ55を伸長作
動させて、前記送りローラー51を布地送り姿勢から送
り解除姿勢に切り替える。そして、図2の(ロ)に示す
ように、布地回転装置Dの第1電動モータ36を正回転
方向に駆動制御すると、これの回転力が出力プーリー3
7、伝動ベルト39、入力プーリー38を伝動媒体とし
て伝動軸35に伝えられ、この伝動軸35と一体的に布
押え体30及び補助布押え体31が上下軸芯Y1周りで
強制回転され、布地1全体が布押え体30の回転中心で
ある上下軸芯Y1周りで90度旋回される。このミシン
コーナー縫いの終了時に、前記機枠3の布地押え装置C
側に固着の第3センサ支持杆92に取付けた第4光電ス
イッチS4(図1参照)で布地1の端部を検出すると、
この検出信号に基づいて前記布地回転装置Dの第1電動
モータ36を低速回転状態に切り替え、更に、前記第3
センサ支持杆92に取付けた第5光電スイッチS5(図
1参照)で布地1の端部を検出すると、その検出信号に
基づいて前記第1電動モータ36の駆動回転を停止す
る。また、前記第1電動モータ36の駆動停止制御終了
信号に基づいて、前記布押え体30及び両補助布押え体
31を押え姿勢から押え解除姿勢に切り換えるととも
に、ミシンBを直線縫いに適した高速縫製モードに切り
換える。しかるのち、前記布地回転装置Dの第1電動モ
ータ36を逆転駆動制御し、前記クランプアーム33に
取付けた近接スイッチS6(図5参照)で伝動軸35側
のセンサドッグ93を検出すると、前記布地回転装置D
が回転待機位置に復帰したと判断し、前記近接スイッチ
S6の検出信号に基づいて第1電動モータ36の駆動を
停止する。次に、図3の(ハ)、(ニ)に示すように、
前記のミシン直線縫い工程及びミシンコーナー縫い工程
と同様な手順を繰り返しながら、布地1の直線状縁部1
b及び弧状縁部1aを順次縫製する。そして、布地1の
周縁部分の縫製が終了すると、図4の(ホ)に示すよう
に、前記布地回転装置Dの第2エアーシリンダ45を収
縮作動させて、前記クランプアーム33を布地旋回姿勢
から布地送出し姿勢に切り替え、更に、前記布地払出装
置Fの電動モータ64、第1エアーシリンダ66、第2
エアーシリンダ69を駆動制御して、布地払出プレート
61上の布地1をシュート70を介して籠等の所定位置
に払い出す。
【0016】〔その他の実施例〕 上述の実施例では、布地1の周縁部分を三つ巻きに
折り込むタイプの縫製機について説明したが、本発明の
技術は四つ巻き等に折り込むタイプにも適用することが
できる。 上述の実施例では、前記布地押え10の凹部10a
内に、押え姿勢に切り替えられた布押え体30の一部を
回転可能な状態で入り込み配置したが、この布押え体3
0の直径及び布地1の弧状縁部1aの半径が共に小さい
場合には、当該布押え体30の大部分を布地押え10の
凹部10a内に入り込み配置させてもよい。 上述の実施例では、前記布押え体30の押え部30
bを平面視において円形に構成したが、六角形や八角形
等の形状に形成して実施してもよい。また、前記補助布
押え体31の押え部31aも平面視において円形に構成
したが、この形状に限定されるものではなく、四角形や
六角形等の形状に形成して実施してもよい。
【0017】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】縫製機全体の平面図
【図2】(イ)はミシン直線縫い工程を示す説明図 (ロ)はミシンコーナー縫い工程を示す説明図
【図3】(ハ)は次のミシン直線縫い工程を示す説明図 (ニ)は縫製終了直前の説明図
【図4】(ホ)は縫製された布地の払出工程を示す説明
【図5】布地回転装置Dの要部を示す側面図
【図6】補助布地送り装置E及び布地払出装置Fを示す
側面図
【図7】布地押え装置Cを示す正面図
【図8】布押え体と布地押えの拡大平面図
【図9】布地押え及びその周辺の拡大斜視図
【図10】布地押え及びその周辺の拡大側面図
【図11】布地送り装置の要部の平面図
【符号の説明】
A 布地送り装置 B ミシン D 布地回転装置 D1 姿勢切替機構 D3 回転駆動機構 1 布地 1a 弧状縁部 2a テーブル面 4 縫針 5 巻具 10 布地押え 10a 凹部 11 第1下送り歯 12 第2下送り歯 14 上送り歯 14a 歯部 17 ノズル 30 布押え体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安川 佳志 奈良県橿原市新堂町313番地の1 株式会 社タカトリハイテック内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫針(4)の上下動に連動して弧状縁部
    (1a)を有する布地(1)を一方向に直線状に送り込
    むための布地送り装置(A)を有するミシン(B)と、
    前記布地送り装置(A)に導入案内される布地(1)の
    周縁部分を所定幅で重ね合せ状態に折り込む巻具
    (5)、及び、前記布地(1)の弧状縁部(1a)の縫
    着時に当該弧状縁部(1a)の弧状中心をほぼ回転基点
    として布地(1)を上下軸芯周りで設定角度だけ強制回
    転させる布地回転装置(D)とが備えられ、更に、前記
    布地回転装置(D)が、布地(1)をテーブル面(2
    a)に押し付け可能な布押え体(30)と、当該布押え
    体(30)を押え姿勢とテーブル面(2a)から離間さ
    せた押え解除姿勢とに切り替える姿勢切替機構(D
    1)、及び、押え姿勢にある布押え体(30)を上下軸
    芯周りで強制回転させる回転駆動機構(D3)とから構
    成されている縫製機であって、 前記布地送り装置(A)の布地押え(10)には、前記
    布地回転装置(D)の布押え体(30)の存在側に向か
    って開口する凹部(10a)が形成されているととも
    に、前記布押え体(30)が押え姿勢に切り替えられた
    とき、当該布押え体(30)の一部が前記布地押え(1
    0)の凹部(10a)内に回転可能な状態で入り込むよ
    うに構成されている縫製機。
  2. 【請求項2】 前記布地送り装置(A)を構成するに、
    前記布地押え(10)に対して上下方向で対向する第1
    下送り歯(11)と第2下送り歯(12)とを、第2下
    送り歯(12)が第1下送り歯(11)よりも布地送り
    方向下手側に位置する状態で配置し、前記第2下送り歯
    (12)の横一側部で、かつ、前記縫針(4)の布地送
    り方向下手側位置に、上送り歯(14)を配設するとと
    もに、前記第2下送り歯(12)及び上送り歯(14)
    による単位時間当たりの布送り量を、前記第1下送り歯
    (11)による単位時間当たりの布送り量よりも大に設
    定し、更に、前記上送り歯(14)に、布地押え(1
    0)の布地送り方向下手側を通して第2下送り歯(1
    2)上に延びる歯部(14a)が連設されている請求項
    1記載の縫製機。
  3. 【請求項3】 前記巻具(5)に導入案内される布地
    (1)の周縁部分をテーブル面(2a)に押し当てるた
    めの気体を噴射するノズル(17)が設けられている請
    求項1記載の縫製機。
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