JP2000316634A - ブラシ用毛材およびブラシ - Google Patents

ブラシ用毛材およびブラシ

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JP2000316634A
JP2000316634A JP11128151A JP12815199A JP2000316634A JP 2000316634 A JP2000316634 A JP 2000316634A JP 11128151 A JP11128151 A JP 11128151A JP 12815199 A JP12815199 A JP 12815199A JP 2000316634 A JP2000316634 A JP 2000316634A
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JP
Japan
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brush
bristle material
bristle
turns
microns
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JP11128151A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Nakanishi
重明 中西
Hironori Nishimura
紘紀 西村
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Toray Monofilament Co Ltd
Original Assignee
Toray Monofilament Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔らかいブラシ面を有すると共に、腰が適度
に強く、さらには毛材の脱落を改良したブラシ用毛材お
よびブラシを提供する。 【解決手段】 本発明のブラシ用毛材は、太さが10〜
70ミクロンの合成繊維単糸を集束した太さ100〜5
00ミクロンの集束糸に50〜300ターン/メートル
の下撚りをかけ、さらにこの集束糸を合糸した太さ20
0〜1200ミクロンの繊維束に50〜300ターン/
メートルの上撚りをかけたものに、接着剤を付与するこ
とにより、前記合成繊維単糸間を接合したことを特徴と
する。本発明のブラシは、上記のブラシ用毛材を基材に
植毛してなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐久性のすぐれた
ブラシ用毛材およびブラシに関するものであり、さらに
詳しくは、高度な光沢や平滑な表面が要求されるアルミ
板や鉄板などの仕上げ洗浄用に適したブラシ用毛材およ
びブラシに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のブラシ用毛材としては、例えば
実開昭59−59124号公報に、細い繊維を集束し、
それらを撚って形成される繊維束を複数本撚り合せ、そ
の撚りを接着剤等により固めてロープ状の撚合体を構成
し、この撚合体の先端部の撚りを一定長さにわたってほ
ぐして細い繊維状先端部分を形成してなる洗車用ブラシ
材が提案されている。
【0003】一方、飲料缶用や印刷製版用などの分野に
おいては、高度な光沢や平滑な表面が要求されるアルミ
板や鉄板などの仕上げ洗浄工程で使用するブラシに対す
る要求性能として、板材の表面を傷つけないために非常
に柔らかいブラシ面を有すること、洗浄効率を高めるた
めに腰の強いブラシ用毛材であること、および毛材がブ
ラシから脱落して板材の表面に付着することがないこと
などが挙げられる。
【0004】しかしながら、上記実開昭59−5912
4号公報に記載される洗車用ブラシ材は、直径約0.1
ミリメートルの太い合成繊維を使用しているために、例
えばアルミ板や鉄板などの仕上げ洗浄工程に適用した場
合には、柔らかいブラシ面が得られず、また撚りのかけ
方によってはブラシから繊維が脱落して、繊維が板材の
表面に付着するなどの問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来の技術が有する問題点を課題として検討した結果達成
されたものである。
【0006】したがって、本発明の目的は、柔らかいブ
ラシ面を有すると共に、腰が適度に強く、さらには毛材
の脱落を改良したブラシ用毛材およびブラシを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のブラシ用毛材は、太さが10〜70ミク
ロンの合成繊維単糸を集束した太さ100〜500ミク
ロンの集束糸に50〜300ターン/メートルの下撚り
をかけ、さらにこの集束糸を合糸した太さ200〜12
00ミクロンの繊維束に50〜300ターン/メートル
の上撚りをかけたものに、接着剤を付与することによ
り、前記合成繊維単糸間を接合したことを特徴とする。
【0008】なお、本発明のブラシ用毛材においては、
前記接着剤の付着量が繊維重量に対して0.5〜10重
量%であることが好ましい条件である。
【0009】また、本発明のブラシは、上記のブラシ用
毛材を基材に植毛してなることを特徴とする。
【0010】そして、本発明のブラシにおいては、前記
基材に植毛後のブラシ用毛材の先端部分が開繊されてお
り、望ましくは前記ブラシ用毛材の先端部分における長
さ2〜10ミリメートルの部分が開繊されていること、
およびアルミ板または鉄板の仕上げ洗浄用に使用される
ブラシであることが好ましい条件である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明についてさらに詳細
に説明する。
【0012】本発明において、ブラシの素材として用い
られる合成繊維は、ポリアミド、ポリエステル、ポリオ
レフィン、ポリアクリル、ポリビニル、ポリエーテル、
ポリスルホンおよびポリフェニルなどの合成樹脂を通常
の方法により紡糸し、必要により延伸して得られるもの
であるが、その単糸太さが10〜70ミクロン、好まし
くは20〜65ミクロンであることが重要である。
【0013】合成繊維の単糸太さが10ミクロン未満で
は、ブラシ面に位置する繊維が磨耗切断されて毛材の消
耗が著しくなり、また70ミクロンを越えると、飲料缶
用や印刷製版用などの高度な光沢や平滑な表面が要求さ
れるアルミ板や鉄板などの仕上げ洗浄工程に使用する場
合に、金属板材の表面を傷つけてしまい高度な光沢や平
滑な表面のものが得られなくなるため好ましくない。
【0014】本発明のブラシを得るに際しては、まずこ
れらの合成繊維の1種または複数種を100〜500ミ
クロンになるように集束し、この集束糸に50〜300
ターン/メートル、好ましくは70〜250ターン/メ
ートルの下撚りをかける。
【0015】次に、この集束糸を太さ200〜1200
ミクロンになるように合糸して繊維束となし、この繊維
束に50〜300ターン/メートル、好ましくは70〜
250ターン/メートルの上撚りをかける。
【0016】上記の下撚りの撚り数と上撚りの撚り数は
共に、ブラシから毛材が脱落して板材とブラシ面の間に
入ったり、洗浄液の濾過に支障がなく、かつ毛材の先端
部分を適度に開繊したブラシ用毛材を提供するために重
要な要件である。すなわち、下撚り数が50ターン/メ
ートル未満では、ブラシ基体への植毛時に単糸が切断し
やすくなるばかりか、切断した毛材が脱落しやすくな
り、300ターン/メートルを越えると、毛材の先端部
分を適度に開繊するのが困難となる。また、集束糸の太
さが200ミクロン未満では、毛材の腰の強さが得られ
ず洗浄効果が低下し、1200ミクロンを越えると、集
束状態が破壊しやすくなるため好ましくない。
【0017】次いで、上記の上撚りをかけた繊維束に対
し、付着量が繊維重量に対して0.5〜10重量%、好
ましくは1〜8重量%になるように接着剤を付与するこ
とにより、本発明のブラシ用毛材が得られる。
【0018】本発明で使用する接着剤としては、ウレタ
ン系、アクリル系、エポキシ系、ビニル系およびゴム系
などの接着剤が挙げられ、溶剤タイプや水タイプなどの
形態として繊維束に付着させた後、乾燥硬化させること
によって機能を発揮する。ここで、接着剤の付着量が繊
維重量に対して0.5重量%未満では、単糸間の接着力
が弱く容易にばらけて毛材の形態を保持し得なくなり、
10重量%を越えると、毛材の先端部分を適度に開繊す
るのが困難となるため好ましくない。
【0019】本発明のブラシは、上記のブラシ用毛材
を、通常の方法によって基材に植毛することにより得ら
れる。
【0020】なお、本発明のブラシにおいては、前記基
材に植毛後のブラシ用毛材の先端部分、好ましくは先端
部分における長さ2〜10ミリメートルの部分が、例え
ば針布でこすることなどの方法により単糸に開繊されて
いることが望ましく、このように先端部分を開繊するこ
とによって、一層柔らかいブラシ面とすることができ
る。
【0021】
【実施例】以下に本発明を実施例および比較例によって
説明する。 [実施例1]単糸太さが30ミクロンのナイロン6繊維
を36本集束し、この集束糸に100ターン/メートル
の下撚りをかけることにより、太さ370ミクロンの下
撚り糸を得た。次いで、この下撚り糸を3本合糸し、こ
の繊維束に100ターン/メートルの上撚りをかけるこ
とにより、太さ700ミクロンの上撚り糸とした。この
上撚り糸を、ウレタン系樹脂濃度5重量%に調整した接
着液に浸積した後、150℃の温度で加熱し、乾燥する
ことにより、本発明のブラシ用毛材を得た。
【0022】このブラシ用毛材を用い、毛長40ミリメ
ートルになるようにして、直径200ミリメートル、幅
300ミリメートルのチャンネルブラシを製作した。次
いで、ブラシ面を針布でこすることにより、先端部分を
3ミリメートル開繊した。
【0023】このブラシを鉄板に接触させ、水をスプレ
ーしながら1200rpmで回転させる洗浄作業を10
0時間継続し、作業後に観察した結果、ブラシ面は使用
前の状態と全く変化なく、単糸の脱落も全く認められな
かった。しかも、鉄板の洗浄面には傷がつくことなく、
高度な光沢と平滑な表面を形成することができた。 [比較例1]単糸太さが30ミクロンのナイロン6繊維
を36本集束したものを3本引き揃え、100ターン/
メートルの撚りをかけて太さ700ミクロンの撚り糸と
した。この撚り糸を、ウレタン系樹脂濃度5%に調整し
た接着液に浸積した後、150℃の温度で加熱し、乾燥
することにより、比較用のブラシ用毛材を得た。
【0024】このブラシ用毛材を用い、毛長40ミリメ
ートルになるようにして、直径200ミリメートル、幅
300ミリメートルのチャンネルブラシを製作した。次
いで、ブラシ面を針布でこすることにより、先端部分を
3ミリメートル開繊した。
【0025】このブラシを鉄板に接触させ、水をスプレ
ーしながら1200rpmで回転させる洗浄作業を10
0時間継続し、作業後に観察した結果、スプレーの水に
太さ30ミクロン、長さ40ミリメートルの切断した毛
材が混入しており、鉄板の洗浄面に付着した。また、鉄
板の洗浄面には微細な傷がついてしまい、高度な光沢と
平滑な表面を形成することができなかった。 [実施例2〜7、比較例2〜3]実施例1におて、下撚
り数および上撚り数を共に30、50、75、150、
200、250、300、350ターン/メートルとし
た以外は、同様にしてブラシ用毛材を得て、この毛材を
用いて同様にチャンネルブラシを作成したところ、撚り
数が50、75、150、200、250、300ター
ン/メートルのもの(実施例2〜7)では、実施例1と
同様のすぐれた効果が得られた。
【0026】しかし、撚り数が30ターン/メートルの
もの(比較例2)は、ブラシの先端部分を3ミリメート
ルに開繊しようとすると、5ミリメートル、著しくは1
0ミリメートルも開繊されて単糸状態となってしまい、
均質なブラシが得られなかった。
【0027】また、撚り数が350ターン/メートルの
もの(比較例3)は、先端部分を開繊しようとしても、
単糸にばらけにくく、無理に開繊しようとすると綿状に
なってしまい、所望のブラシ面が得られなかった。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のブラシ用
毛材およびブラシは、柔らかいブラシ面を有すると共
に、腰が適度に強く、さらには毛材の脱落を改良したも
のであり、高度な光沢や平滑な表面が要求されるアルミ
板や鉄板などの光沢仕上げ洗浄用にきわめて有用であ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太さが10〜70ミクロンの合成繊維単
    糸を集束した太さ100〜500ミクロンの集束糸に5
    0〜300ターン/メートルの下撚りをかけ、さらにこ
    の集束糸を合糸した太さ200〜1200ミクロンの繊
    維束に50〜300ターン/メートルの上撚りをかけた
    ものに、接着剤を付与することにより、前記合成繊維単
    糸間を接合したことを特徴とするブラシ用毛材。
  2. 【請求項2】 前記接着剤の付着量が繊維重量に対して
    0.5〜10重量%であることを特徴とする請求項1に
    記載のブラシ用毛材。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のブラシ用毛材
    を基材に植毛してなることを特徴とするブラシ。
  4. 【請求項4】 前記基材に植毛後のブラシ用毛材の先端
    部分が開繊されていることを特徴とする請求項3に記載
    のブラシ。
  5. 【請求項5】 前記ブラシ用毛材の先端部分における長
    さ2〜10ミリメートルの部分が開繊されていることを
    特徴とする請求項4に記載のブラシ。
  6. 【請求項6】 アルミ板または鉄板の仕上げ洗浄用に使
    用されることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項
    に記載のブラシ。
JP11128151A 1999-05-10 1999-05-10 ブラシ用毛材およびブラシ Pending JP2000316634A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006231144A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Toray Monofilament Co Ltd 液晶画面洗浄用ブラシ毛材および液晶画面洗浄用ブラシ
JP2012121095A (ja) * 2010-12-08 2012-06-28 Yuichiro Niizaki 大型平面部材研磨・洗浄装置

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