JP2000316523A - 酵母抽出エキスの製造法 - Google Patents

酵母抽出エキスの製造法

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JP2000316523A
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義秀 萩原
Hideaki Hagiwara
秀昭 萩原
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 酵母臭がなく、味、香り及び色が共に良好な
嗜好性に富んだ酵母抽出エキスの製造法を提供するこ
と。 【解決手段】 酵母、乾燥酵母又は酵母エキスを含水率
が70%以下のメタノール又はエタノールで抽出し、得
られる抽出液を活性炭で吸着処理することを特徴とする
酵母臭のない嗜好性に富む酵母抽出エキスの製造法及
び、得られた酵母抽出エキス又は酵母抽出エキス粉を用
いて調整された酵母飲料と食品類。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安定性に優れ、酵
母臭がなく、色、香り及び味が共に良好な嗜好性に富む
酵母抽出エキスの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】酵母は、各種の糖類、タンパク質、脂
質、アミノ酸、核酸、酵素、補酵素、プロビタミン等を
含み、また各種の水溶性ビタミン、主としてビタミンB
1、B2、B6等、各種の脂溶性ビタミン、主としてビタ
ミンE等を含有し、さらにK、Na、Ca、Mg、その
他の微量必須元素も含んでいるため、医薬、食品、飼
料、酵素、生理活性物質等の原料や、工業用触媒等とし
て広く利用されている。また、酵母を原料として製造さ
れる酵母エキスは、食品、医薬品、化粧品、調味料、味
噌、醤油、健康食品、微生物用培地等に用いられてい
る。
【0003】酵母エキスは、一般に、自己消化法、酵素
分解法、酸分解法、浸透圧法、熱水抽出法等により製造
されており、更にその改良法として、改良熱水抽出法
(特許第863722号)、アルカリ抽出法(特許第8
38222号、特開昭50−148558号公報、特許
第992723号)、エチルアルコール含有アルカリ水
溶液による抽出法(特許第1136259号)、自己消
化法と酵素法の組み合わせ抽出法(特開昭53−187
73号公報)、自己消化法とバチルス属菌体の併用抽出
法(特開昭53−88362号公報)、ビール酵母をエ
タノール溶液により脱苦味後、酵母エキスを製造する方
法(特許第1592414号)、酵母抽出エキスにエタ
ノールを加えてRNA含有酵母エキスを製造する方法
(特開昭61−260009号公報)、ビール酵母を含
水エタノールにより抽出する化粧品及び養毛料原料の製
造法(特開昭63−277605号公報、特開昭63−
277610号公報)、サッカロミセス属酵母を水性溶
媒抽出したエキスを含有する化粧料組成物の製造法(特
開平7−300409号公報)等が提案されている。
【0004】しかしながら、酵母、乾燥酵母又は酵母エ
キスの含水メタノール又は含水エタノールによる抽出エ
キスは、独特に酵母臭を有しており、また、苦味のある
アミノ酸様の味があり、現在までのところ飲食品に利用
されるに至っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主たる目的
は、酵母又は酵母エキス中の特有の成分である前述の如
き糖類、アミノ酸、プロビタミン、ビタミン、ミネラ
ル、補酵素類、グルタチオン等の生理活性物質を豊富に
含み、しかも、酵母臭がなく且つ酵母に特有の不快な味
もなく、色、香り及び味の3拍子揃った嗜好性に富む、
特に保存安定性の良好な飲料をつくるのに適した酵母抽
出エキスの製造法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、酵母、乾燥酵
母又は酵母エキスを含水率が70%以下のメタノール又
はエタノールで抽出し、得られる抽出液を活性炭で吸着
処理することを特徴とする酵母臭のない嗜好性に富む酵
母抽出エキスの製造法を提供するものである。
【0007】以下、本発明の酵母抽出エキスの製造法に
ついてさらに詳細に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において原料として使用さ
れる酵母、乾燥酵母又は酵母エキス(以下、これらを酵
母原料と総称する)としては、例えば、ビール酵母、パ
ン酵母、トルラ酵母などの酵母又はこれら酵母を常法で
乾燥した乾燥酵母、或いはこれら酵母からさらに前述の
如き方法を用いて製造される酵母エキスが挙げられる。
【0009】これら酵母原料の抽出処理に使用されるメ
タノール又はエタノールは、実質的に水を含まない無水
の状態のものであってもよいが、含水メタノール又は含
水エタノールを使用することもできる。しかしそのよう
な含水アルコールの含水率は70%以下、好ましくは5
5%以下、更に好ましくは40%以下であることが望ま
しく、実際的には60〜90%のエタノール水溶液が有
利に使用される。ここで含水アルコールのパーセンテー
ジは容量基準である。
【0010】抽出処理の温度は、アルコールの種類など
に応じて変えることができるが、一般的には、室温乃至
抽出溶媒の沸点間の温度、特に約20〜約50℃の範囲
内の温度が使用される。また、溶媒を加熱還流させなが
ら行ってもよい。
【0011】酵母原料に対する上記(含水)アルコール
の使用割合もまた厳密に規定されるものではなく、使用
されるアルコールの含水率等に応じて変えることができ
るが、通常、酵母原料1重量部あたり5〜20重量部の
範囲内とすることができる。
【0012】抽出は、以上に述べた条件下に大体1〜2
4時間行なうのが適当であるが、場合によっては、それ
よりも短時間で終らせることもでき、或いはさらに長時
間行なってもよい。
【0013】抽出液はそれ自体既知の方法、例えば、濾
過、遠心分離等によって分離することができ、抽出溶媒
を蒸発、蒸留等によって除去することにより、酵母抽出
エキスが得られる。該酵母抽出エキスは抽出液を濃縮し
た濃厚エキスの形態とすることができるが、濃縮により
生成することがある沈殿物は濾過等により除去すること
が望ましい。
【0014】かくして得られる酵母抽出エキスは、次い
で、活性炭を用いる吸着処理に付される。これにより、
酵母臭の軽減と味及び色の改良を図ることができる。吸
着処理は酵母抽出エキスを活性炭と接触されることによ
り行なうことができる。
【0015】天然物の吸着処理に際して、吸着剤とし
て、活性炭の他に、活性アルミナ、シリカゲル、ベント
ナイト、ケイソウ土、酸性白土、イオン交換樹脂などの
各種の吸着剤が使用されており、本発明者は、これら吸
着剤を用いて上記酵母抽出エキスの吸着処理を試みたと
ころ、活性炭以外のものは効果が少ないが、意外にも、
活性炭は酵母抽出エキスにおける酵母臭の除去並びに味
及び色の改善に顕著な効果を奏することを見い出した。
【0016】本発明に従う吸着処理に使用しうる活性炭
は、特に制限されるものではなく、市販されている各種
粒度のものを、処理規模等に応じて適宜使い分けること
ができる。その使用量も厳密に制限されるものではな
く、用いた酵母原料の種類やその抽出条件等を考慮して
適宜変えることができるが、一般には、処理すべき酵母
抽出エキスの重量を基準にして0.2〜2重量%、特に
0.5〜1重量%の範囲内が適当である。
【0017】また、吸着処理時の酵母抽出エキスのpH
は、ほぼ中性、すなわち6〜8、特に6〜7.5の範囲
内にあることが望ましく、したがって、前記抽出によっ
て得られる酵母抽出エキスのpHが上記範囲から外れて
いる場合には、吸着処理の前に、酵母抽出エキスに、塩
酸などの酸又は水酸化ナトリウムなどのアルカリを添加
してpH調節することが望ましい。
【0018】吸着処理は室温ないし約70℃の温度、特
に約15〜約50℃の加温下に実施することができ、処
理時間は大体5〜120分間程度とすることができる。
【0019】吸着処理された酵母抽出エキスは、濾過、
遠心分離等によって活性炭を除去した後、必要に応じ
て、塩化カルシウム又は塩化マグネシウムを少量、例え
ば、酵母抽出エキスの重量を基準にして0.05〜1重
量%程度添加し、生成する固形分を除去するようにして
もよい。これにより「おり」が生ずるのを防止すること
ができる。
【0020】かくして、酵母臭のない、味、香り及び色
が共に良好な嗜好性に富んだ酵母抽出エキスが得られ
る。この酵母抽出エキスは、そのまま或いは場合により
適当に濃縮した後、後述するような飲料や食品用途に使
用することができる。
【0021】また、かくして得られる酵母抽出エキス
は、必要により、凍結乾燥や噴霧乾燥等の乾燥手段によ
り粉末化することができる。噴霧乾燥は、適宜濃縮した
酵母抽出エキスを、吹き込み温度190〜220℃、排
気温度100〜150℃の条件下で実施するのが好適で
ある。これにより酵母抽出エキス粉末を得ることができ
る。
【0022】この粉末化に先立ち、酵母抽出エキスに、
例えば、ビタミンB2、B6、B12等のビタミン類;メチ
オニン、タウリン、トリプトフアン、リジン、シスチン
等のアミノ酸類;ナトリウム、カリウム、カルシウム、
マグネシウム、鉄、マンガン、亜鉛、セレン、硼素、海
藻ミネラル等のミネラル類;ブトウ糖、果糖、蔗糖等の
糖類;小麦粉、澱粉、デキストリン等の賦形剤;核酸の
水溶性加水分解生成物、キトサン等を配合してもよい。
【0023】本発明の方法に得られる酵母抽出エキス又
はその乾燥粉末は、安定であり、水溶性が良好であっ
て、例えば飲料水に溶解することにより、長期にわたり
保存しても「おり」が生ずることがなく、味、香りも変
化することのない安定な酵母飲料とすることができる。
その際、酵母抽出エキス粉末に加えてさらに、上記した
如きビタミン類、アミノ酸類、ミネラル類、糖類や、ホ
ップ、ニガウリ等の苦味成分を配合してもよい。
【0024】また、本発明の方法により得られる酵母抽
出エキス又はその乾燥粉末は、各種の飲料、例えば清涼
飲料水、乳製品、酒類、各種の加工食品などに配合する
ことにより、嗜好性及び滋養性に富んだ食品類とするこ
とができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。
【0026】実施例1 乾燥ビール酵母BY−G(キリンビール(株)製)10
0gに70容量%エタノール水溶液1 Lを加え、60
℃で30分間抽出を行い、抽出後、減圧下に液量が1/
5になるまで濃縮した。得られた濃縮液(pH6.5)
に対して活性炭シラサギA(武田薬品工業(株)製)を
表2に示す量で添加し、室温で60分間撹拌した後、活
性炭を濾別し、得られる酵母抽出エキスの色調、酵母臭
及び味とコクを表1に示す評価基準で官能試験した。そ
の結果を表2に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】 実施例2 乾燥ビール酵母BY−G(キリンビール(株)製)1重
量部に対して、70容量%エタノール水溶液を10容量
部加えて60℃で30分間抽出した。その抽出液をロー
タリーエバポレーターで1/5に濃縮し、その濃縮液
(pH6.5)に表3に示す吸着剤を表3に示す量で添
加し、室温で1時間撹拌した後、吸着剤を濾別した。
【0029】得られた酵母抽出エキスを前記表1に示す
評価基準で官能試験した。その結果を表3に示す。
【0030】
【表3】 実施例3 乾燥ビール酵母BY−G(キリンビール(株)製)10
0gに70容量%エタノール水溶液900gを加え、撹
拌しながら50℃で20分間抽出を行った。抽出後、蒸
留によりエタノールを除去し、1N水酸化ナトリウム水
溶液を加えてpHを7.2に調節し、35℃において活
性炭シラサギAを0.5重量%添加し撹拌しながら20
分間吸着処理を行った後、吹き込み温度180℃、排気
温度120℃において噴霧乾燥した。乾燥ビール酵母B
Y−G 100gより酵母抽出エキス粉末14gが得ら
れた。
【0031】実施例4 実施例3において70容量%エタノール水溶液900g
の代わりに50容量%エタノール水溶液500gを用い
る以外実施例3と同様にして抽出を行い、エタノールを
適当に留去した後、1N水酸化ナトリウム水溶液を加え
てpHを7.0に調節し、45℃において活性炭シラサ
ギAを1重量%添加し30分間吸着処理を行った。次い
で塩化マグネシウム0.5重量%を添加して不溶物を除
去し、その抽出エキス分に対して同量のデキストリンを
加え、吹き込み温度200℃、排気温度120℃にて噴
霧乾燥した。乾燥ビール酵母BY−G 100gより酵
母抽出エキス粉末35gが得られた。
【0032】実施例5 実施例3において70容量%エタノール水溶液900g
の代わりに70容量%メタノール水溶液900g用いる
以外実施例1と同様にして抽出を行い、メタノールを適
当に留去した後、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えp
Hを7.5に調節し、45℃において活性炭シラサギA
を1重量%添加し30分間吸着処理を行った。次いで塩
化マグネシウム0.5重量%を添加して不溶物を除去
し、その抽出エキス分と同量の澱粉を加え、吹き込み温
度190℃、排気温度110℃において噴霧乾燥した。
乾燥ビール酵母BY−G 100gより酵母抽出エキス
粉末28gが得られた。
【0033】実施例6 60容量%エタノール水溶液を用いる以外実施例3と同
様にして得られた酵母抽出エキスを液温40℃で減圧濃
縮し、その濃縮液に塩化カルシウムを0.2重量%にな
るように添加して生成する沈殿を1500rpmで1分
間遠心分離することにより除去して透明な酵母抽出エキ
ス濃縮液を得た。
【0034】実施例7 実施例3で得た酵母抽出エキス粉末を用いて次の組成の
飲料を製造し、95℃で1時間加熱処理した。得られた
酵母飲料は味、香り共に良好であった。
【0035】 グラニュー糖 7重量% 液糖 3重量% クエン酸 0.2重量% ビタミンC 0.1重量% 酵母抽出エキス粉末 1重量% 水 88.7重量%実施例8 実施例6で得た乾燥ビール酵母BY−G抽出エキス濃縮
液を果糖と異性化糖の10%水溶液に酵母抽出エキスと
して2%となるように添加し、95℃で1時間加熱処理
後、密封し1年間室温で放置したが沈殿(おり)が生成
せず、味、香り共に良好であった。
【0036】実施例9 酵母エキス(興人(株)製)50gに70容量%エタノ
ール水溶液450gを加え、撹拌しながら70℃で20
分間抽出を行った。抽出後、エタノールを適当に留去
し、その濃縮液(pH5.5)に1N水酸化ナトリウム
水溶液を加えてpHを7.0に調節し、室温で活性炭シ
ラサギAを0.5重量%添加し、撹拌しながら20分間
吸着処理を行った。次いで抽出エキス分に対して同量の
強力粉を添加し、吹き込み温度180℃、排気温度11
0℃において噴霧乾燥した。酵母エキス50gより酵母
抽出エキス粉末35gが得られた。
【0037】実施例10 実施例3で得た酵母抽出エキス粉末を市販醤油に2%添
加したところ、うま味とこくが付与された品質良好な醤
油が得られた。
【0038】実施例11 実施例5で得た70容量%エタノール水溶液による抽出
酵母エキス粉末を用いてアイスクリームを製造した。す
なわち、無塩バター7.0g、脱脂粉乳10.0g、生
クリーム10.0g、ショ糖7.0g、CMC 0.3
g及び水55.7gに実施例5で得た酵母抽出エキス粉
末1gを添加し、通常のアイスクリームの製造工程によ
りアイスクリームを製造した。得られたアイスクリーム
は濃厚感のある良質の製品であった。
【0039】実施例12 小麦粉100g、マーガリン20g、ショ糖30g、牛
乳10g、脱脂粉乳5g、食塩0.2g、ベーキングパ
ウダー1g及び水10gに実施例4で得た酵母抽出エキ
ス粉末2gを添加し、成型して200℃でオーブンによ
り培焼したところ、風味の増強されたクッキーが得られ
た。
【0040】実施例13 (1)乾燥酵母BY−G 100gに70容量%エタノ
ール水溶液900gを加え撹拌しながら50℃で20分
間抽出を行った。抽出後、エタノールを留去し、pHを
1N水酸化ナトリウム水溶液により7.0に調節し、活
性炭シラサギAを1重量%添加して室温で20分間撹拌
して吸着処理を行った。得られた抽出エキス分に対し同
量のデキストリンを添加し、吹き込み温度170℃、排
気温度100℃の条件下に噴霧乾燥し、酵母抽出エキス
粉末Aを得た。 (2)噴霧乾燥の条件を、吹き込み温度190℃、排気
温度120℃に変更する以外、上記(1)と全く同様に
して酵母抽出エキス粉末Bを得た。 (3)上記で得られた酵母抽出エキス粉末A、Bを用
い、実施例7に記載の方法に従って酵母飲料を調製し、
20名のパネラーによる官能試験を行った。その結果を
下記表に示す。
【0041】
【表4】 実施例14 (1)乾燥酵母BY−G 100gに70容量%エタノ
ール水溶液900gを加え撹拌しながら50℃で20分
間抽出を行った。抽出後、エタノールを留去し、その濃
縮液のpHを1N水酸化ナトリウム水溶液で7.0に調
節した後、抽出エキス分に対して同量のデキストリンを
添加し、吹き込み温度180℃、排気温度110℃の条
件下に噴霧乾燥して酵母抽出エキス粉末Cを得た。 (2)pHを7.0に調節した濃縮液に活性炭シラサギ
Aを1重量%添加し35℃で20分間撹拌することによ
り吸着処理をする以外は、上記(1)と全く同様にして
酵母抽出エキス粉末Dを得た。 (3)上記で得られた酵母抽出エキス粉末C、Dを用
い、実施例7に記載の方法に従って酵母飲料を調製し、
20名のパネラーによる官能試験を行った。その結果を
下記表に示す。
【0042】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 2/38 A23L 2/00 F Fターム(参考) 4B014 GB18 GG17 GK01 GK12 4B017 LE01 LK21 LP01 LP02 LP03 LP07 LP11 4B018 LB01 LB07 LB08 LE03 MD81 ME02 ME14 4B039 LC06 4B047 LB03 LB09 LF02 LF05 LF07 LF09 LG56 LP01 LP20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酵母、乾燥酵母又は酵母エキスを含水率
    が70%以下のメタノール又はエタノールで抽出し、得
    られる抽出液を活性炭で吸着処理することを特徴とする
    酵母臭のない嗜好性に富む酵母抽出エキスの製造法。
  2. 【請求項2】 活性炭による吸着処理をpH6〜8にお
    いて行なう請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 活性炭による吸着処理を15〜50℃の
    温度で行なう請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 活性炭で吸着処理された抽出液に塩化カ
    ルシウム又は塩化マグネシウムを少量添加し、生成する
    固形分を除去する請求項1〜3のいずれかに記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの方法によって
    得られる酵母抽出エキスを、適宜濃縮した後、吹き込み
    温度190〜220℃、排気温度100〜150℃の条
    件下に噴霧乾燥することを特徴とする酵母抽出エキス粉
    末の製造法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの方法によって
    得られた酵母抽出エキス又は酵母抽出エキス粉を用いて
    調製された酵母飲料。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかの方法によって
    得られた酵母抽出エキス又は酵母抽出エキス粉末を用い
    て調製された食品類。
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