JP2000315609A - 静止誘導電器 - Google Patents

静止誘導電器

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JP2000315609A
JP2000315609A JP11125569A JP12556999A JP2000315609A JP 2000315609 A JP2000315609 A JP 2000315609A JP 11125569 A JP11125569 A JP 11125569A JP 12556999 A JP12556999 A JP 12556999A JP 2000315609 A JP2000315609 A JP 2000315609A
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JP
Japan
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steel plate
tank
plate
mounting member
vibration
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Application number
JP11125569A
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English (en)
Inventor
Toui Ri
東偉 李
Hironori Shiohata
宏規 塩幡
Shin Kadowaki
慎 門脇
Akira Yamagishi
明 山岸
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】タンクの側板から遮音版の制振鋼板までへの振
動の伝達を効率よく抑制し、コストの低く簡単な構造で
低騒音静止誘導電器を提供すること。 【解決手段】鉄心,コイルなどにより成る静止誘導電器
本体1及び絶縁媒体2と、前記本体1及び絶縁媒体2を
収納するタンク3と、前記タンクの側板3aの外側に一
定の間隔をあけて設けた複数の補強ステー4と、前記タ
ンクの側板3aあるいは前記補強ステー4の上に設けた
枠状の取り付け部材6と、前記取り付け部材6に取り付
けた薄鋼板5aと制振鋼板5b及び枠状重量体5cとか
らなる遮音板5とを備えた静止誘導電器において、前記
薄鋼板5aの表面に制振塗料7aを塗布し、前記取り付
け部材6及び前記タンク3の取り付け部材6との接続部
分の表面に制振塗料7aを塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器やリアクト
ルなどの静止誘導電器の振動放射音の低減措置におい
て、遮音板や取り付け部材及びタンクの側板などの部分
表面に制振塗料を塗布した低騒音静止誘導電器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】変圧器やリアクトルなどの静止誘導電器
の騒音は、鉄心の磁歪やコイルに働く電磁力などによる
静止誘導電器本体の振動が絶縁媒体とタンクの底板を通
してタンクの側板に伝達し、側板の振動が騒音として空
間に放射されるものである。このような静止誘導電器か
らの振動放射音を低減するために、変圧器をコンクリー
トや鉄板の防音建屋内に収納して、騒音を遮断する対策
があるが、この方式では据付面積の増大や製作費の上昇
及び工事期間の長期化などのさまざまな欠点がある。
【0003】これらの欠点を解決する手段として例えば
特開昭57―60815号,特開昭61―12011号に公開されたよ
うな遮音板をタンクに直接取り付けて低騒音化図ったコ
ンパクトな静止誘導電器の公知例がある。
【0004】以下図5により特開昭57―60815 号に公開
されたものを説明する。
【0005】図5において、1は静止誘導電器本体で、
2は絶縁媒体で、3は本体1と絶縁媒体2を収納するタ
ンク、3aはタンク3の側板、3bはタンク3の底板で
ある。4は側板3aの外側に設けた補強ステーで、5は
補強ステー4に取り付けた遮音板である。遮音板5は、
薄鋼板5a、薄鋼板5aの上に密着して固定した制振鋼
板5b、制振鋼板5bの外周端に取り付けた重量体5c
で構成されている。
【0006】このような構造では、タンクの側板から放
射される騒音が遮音板によりほとんど遮音される。ま
た、薄鋼板5aが弾性体の役割を果たしているので、薄
鋼板5aの剛性を小さくすれば、補強ステー4から制振
鋼板5bに伝わる振動をある程度小さくすることができ
る。
【0007】しかし、薄鋼板5aの振動が制振鋼板5b
の振動よりはるかに大きいので、遮音板5全体の振動放
射音を下げるためには薄鋼板5aの面積を小さくする必
要がある。
【0008】ところが、薄鋼板5aの面積を小さくする
ことは、薄鋼板5aの幅を小さくすることになるので、
薄鋼板5aの剛性が高くなり、振動伝達率が高くなって
制振鋼板5bの振動が大きくなってしまう。
【0009】その対処として、薄鋼板5aの厚みを薄く
すればよいであるが、溶接や強度などの問題がある。そ
のため、このような構造により騒音を低減することは限
界がある。また、このような構造では、補強ステー4の
振動が大きくなると、補強ステー4からの振動放射音が
大きくなるとともに、遮音板5に伝わる振動も大きくな
ってしまう問題がある。
【0010】特開昭61―12011 号では、図6に示すよう
に、弾性体を介して遮音板を補強ステー上に設けた支持
金具にボルトによって取り付けている。
【0011】このような構造では、遮音板が弾性体を介
して配置されているので、補強ステーからの振動の伝達
を小さくすることが出来る。
【0012】しかし、補強ステーからの振動の伝達を小
さくするためには、弾性体の剛性を十分小さくしなけれ
ばならないので、強度の問題と、弾性体が防振ゴムの場
合は、耐久性などの問題がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、図5に
示した静止誘導電器において、高効率遮音板の開発に伴
い、タンクの側板3aからの振動放射音は遮音板5によ
りほとんど遮断することができる。また、遮音板5を薄
鋼板5aと制振鋼板5bと重量体5cで作成し、比較的
簡単な構造で補強ステー4から制振鋼板5bへの振動の
伝播を小さくしている。
【0014】しかし、遮音板5の薄鋼板5bの大振動や
強度,溶接などの問題で、遮音板5の振動放射音の低減
が制限されている。
【0015】本発明は、これらの問題を解決し、コスト
の低く簡単な構造でタンクの側板から遮音板の制振鋼板
への振動の伝播を効率よく抑制して遮音板の振動放射音
の低減を図った静止誘導電器を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】図5に示した従来型の静
止誘導電器において、静止誘導電器本体1から制振鋼板
5bまでへの振動の伝播径路は、静止誘導電器本体1の
振動が絶縁媒体2とタンク3の底板3bを通してタンク
の側板3aへ伝達し、さらにその振動が補強ステー4と
薄鋼板5aを通して、最後に制振鋼板5bへ伝達する。
遮音板5の振動放射音を低減するためには、振動の伝播
径路にかかわる部分の振動を抑えることと、振動伝達率
を小さくすることである。
【0017】上記の目的を達成するために、本発明は、
鉄心,コイル等により成る静止誘導電器本体及び絶縁媒
体と、前記本体及び絶縁媒体を収納するタンクと、前記
タンクの側板に一定の間隔をあけて設けた複数の補強ス
テーと、前記側板の外側に或いは前記補強ステー上に設
けた枠状の取り付け部材と、前記取り付け部材に取り付
けた薄鋼板と制振鋼板及び枠状重量体とからなる遮音板
とを備えた静止誘導電器において、前記薄鋼板の表面に
制振塗料を塗布したことと、前記取り付け部材及び前記
タンクの取り付け部材との接続部分の表面に制振塗料を
塗布したことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図により本発明の実施例を
説明する。
【0019】図1は本発明の実施例1における静止誘導
電器で、図2は本発明の実施例2における静止誘導電器
である。図3と図4はそれぞれ本発明の実施例1と2に
おけるタンクまたは補強ステーと取り付け部材との接続
する局部の拡大図と、遮音板の薄鋼板の局部の拡大図で
ある。図1〜図4において、1〜5cまでは上記従来の
ものの図5と同様である。
【0020】図1において、6は枠状の取り付け部材で
あり、取り付け部材6はタンクの側板3aの取り付け部
材6との接続する部分の表面に塗布した制振塗料7aと
その上に貼った拘束鋼板7cを挟んでタンクの側板3a
にスポット溶接されている。取り付け部材6の裏側の表
面には制振塗料7aを塗布し、その上に拘束材塗料7b
を塗布し、その上にさらに拘束鋼板7cを貼っている。
遮音板5は、薄鋼板5aに薄鋼板5aより各辺の小さい
制振鋼板5bを密着固定し、制振鋼板5bの境界近傍に
枠状重量体5cを溶接して作成する。制振鋼板5bに蓋
われていない薄鋼板5aの部分表面には制振塗料7aを
塗布し、薄鋼板5aと取り付け部材6との溶接により遮
音板5を取り付け部材6に取り付けている。
【0021】このような構造では、薄鋼板5aの表面に
塗布した制振塗料7aにより薄鋼板5aの剛性を高めず
に振動を抑えるので、薄鋼板5aの振動放射音を低減す
るとともに、制振鋼板5bに伝わる振動を低減できる。
また、タンクの側板3aの取り付け部材6との接続する
部分の表面に塗布した制振塗料7aは、タンクの側板3
aの取り付け部材6との接続面の振動を抑えるので、タ
ンクの側板3aから取り付け部材6に伝わる振動を抑制
することでき、遮音板5の振動放射音を低減することが
できる。さらにまた、取り付け部材6の裏側表面に塗布
した制振塗料7aは、タンクの側板3aから遮音板5へ
の振動の伝播径路である取り付け部材6の振動を抑える
ので、振動の伝播を遮断する効果がある。
【0022】図2は、本発明の実施例2における静止誘
導電器である。実施例2と実施例1との相違点は取り付
け部材6が補強ステー4上に設けられたことである。こ
のような構造では、補強ステー4の板厚さや形状などを
変えることにより、設計の段階で補強ステー4の振動を
小さくすることができる利点がある。補強ステー4の表
面に塗布した制振塗料7aは、実施例1のタンクの側板
3aの表面に塗布した制振塗料7aと同じ作用がある。
【0023】上述実施例1と2において、拘束材塗料7
bと拘束材鋼板7cの作用は制振塗料の制振効果を向上
させることで、その目的としては、制振塗料と拘束材塗
料及び拘束鋼板のどのような組み合せでも構わない。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、タンクの側板から制振
鋼板までへの振動の伝達を効率よく抑制できるので、コ
ストの低く簡単な構造で、低騒音の静止誘導電器を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例(1)を示す図。
【図2】本発明の実施例(2)を示す図。
【図3】図1と2における部分拡大図(I)。
【図4】図1と2における部分拡大図(II)。
【図5】従来型静止誘導電器縦断面図。
【図6】弾性体を介して遮音板を取り付けた説明図。
【符号の説明】
1…静止誘導電器本体、2…絶縁媒体、3…タンク、3
a…タンクの側板、3b…タンクの底板、4…補強ステ
ー、5…遮音板、5a…遮音板の薄鋼板、5b…遮音板
の制振鋼板、5c…枠状重量体、6…枠状の取り付け部
材、7a…制振塗料、7b…拘束材塗料、7c…拘束鋼
板、8…支持金具、9…弾性体、10…ボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門脇 慎 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分事業所内 (72)発明者 山岸 明 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分事業所内 Fターム(参考) 5E058 AA08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄心,コイル等により成る静止誘導電器本
    体及び絶縁媒体と、前記本体及び絶縁媒体を収納するタ
    ンクと、前記タンクの側板に一定の間隔をあけて設けた
    複数の補強ステーと、前記側板の外側に或いは前記補強
    ステー上に設けた枠状の取り付け部材と、前記取り付け
    部材に取り付けた薄鋼板と制振鋼板及び枠状重量体とか
    らなる遮音板とを備えた静止誘導電器において、前記薄
    鋼板の表面に制振塗料を塗布したことを特徴とする静止
    誘導電器。
  2. 【請求項2】鉄心,コイル等により成る静止誘導電器本
    体及び絶縁媒体と、前記本体及び絶縁媒体を収納するタ
    ンクと、前記タンクの側板に一定の間隔をあけて設けた
    複数の補強ステーと、前記側板の外側に或いは前記補強
    ステー上に設けた枠状の取り付け部材と、前記取り付け
    部材に取り付けた薄鋼板と制振鋼板及び枠状重量体とか
    らなる遮音板とを備えた静止誘導電器において、前記取
    り付け部材の表面に制振塗料を塗布したことを特徴とす
    る静止誘導電器。
  3. 【請求項3】鉄心,コイル等により成る静止誘導電器本
    体及び絶縁媒体と、前記本体及び絶縁媒体を収納するタ
    ンクと、前記タンクの側板に一定の間隔をあけて設けた
    複数の補強ステーと、前記側板の外側に或いは前記補強
    ステー上に設けた枠状の取り付け部材と、前記取付部材
    に取り付けた薄鋼板と制振鋼板及び枠状重量体とからな
    る遮音板とを備えた静止誘導電器において、前記側板の
    取り付け部材との接続する部分の表面に制振塗料を塗布
    したことを特徴とする静止誘導電器。
  4. 【請求項4】請求項1〜3を任意に組み合せたことを特
    徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の
    静止誘導電器。
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