JP2000314934A - 放射線画像読取装置 - Google Patents

放射線画像読取装置

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JP2000314934A
JP2000314934A JP11122376A JP12237699A JP2000314934A JP 2000314934 A JP2000314934 A JP 2000314934A JP 11122376 A JP11122376 A JP 11122376A JP 12237699 A JP12237699 A JP 12237699A JP 2000314934 A JP2000314934 A JP 2000314934A
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Masayuki Kawada
雅之 川田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄積性蛍光体シートから放射線画像の読取り
を行う読取部およびシートに残存する放射線画像情報を
消去する消去部を備えた放射線画像読取装置において、
装置の電源オンから読取り開始までの待ち時間を短縮す
る。 【解決手段】 放射線画像読取装置10のメインスイッ
チをオンして、読取部60および消去部58の初期化を
開始する。読取部60の初期化が完了した後消去部58
の初期化が完了していなくとも、読取部60においてシ
ート22からの放射線画像の読取りを開始する。読取り
終了後なお消去部58の初期化が完了していない場合に
は、消去部58の初期化が完了するまでシート22を待
機部92において待機させる。この間続けて他のシート
22からの放射線画像の読取りを行う。消去部58の初
期化が完了すると、待機部92のシート22を消去部5
8に搬送してシート22に残存する放射線画像情報の消
去を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄積性蛍光体シー
トに蓄積記録された放射線画像情報を読取った後、この
蓄積性蛍光体シートに残存する放射線画像情報を消去す
るようにした放射線画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ある種の蛍光体に放射線(X線、α線、
β線、γ線、紫外線、電子線等)を照射すると、この放
射線のエネルギの一部がその蛍光体中に蓄積され、その
後その蛍光体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積さ
れたエネルギに応じて蛍光体が輝尽発光を示す。このよ
うな性質を示す蛍光体を蓄積性蛍光体という。この蓄積
性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報
を一旦蓄積性蛍光体の層を有するシート(以下、蓄積性
蛍光体シートと称する)に記録し、これを励起光で走査
して輝尽発光させ、この輝尽発光光を光電的に読取って
画像信号を得、この画像信号を処理して診断適性のよい
被写体の放射線画像を得る放射線画像情報記録再生シス
テムが提案されている(例えば特開昭55-12429号、同55
-116340 号、同55-163472 号、同56-11395号、同56-104
645 号など)。
【0003】このような放射線画像情報記録再生システ
ムにおいては、蓄積性蛍光体シートは最終的に画像情報
を記録せず、上記のような最終的な記録媒体に画像を与
えるために一時的に画像情報を担持するものであるか
ら、この蓄積性蛍光体シートは繰り返し使用するように
してもよく、またそのように繰り返し使用すれば極めて
経済的である。
【0004】そこで本出願人により、放射線画像情報が
蓄積記録された蓄積性蛍光体シートから放射線画像情報
を読取る読取部と、この読取り後に蓄積性蛍光体シート
に残存する放射線画像情報を消去する消去部とを備えた
放射線画像読取装置が提案されている。このような装置
によれば、蓄積性蛍光体シートを上記各部間において搬
送することにより、放射線画像情報の読取りおよび消去
を行うことができる。
【0005】このような放射線画像読取装置における消
去部においては、例えば特開昭56−11932号に記
載されたように、読取り後の蓄積性蛍光体シートに消去
光を照射することによりシートに残存する放射線画像情
報を消去することができる。ここで、消去光を発する消
去光源としては、蛍光ランプやキセノンランプ、ナトリ
ウムランプ等が多く用いられるが、一般にこのようなラ
ンプは発光効率がその周囲温度に応じて変化する。例え
ば蛍光ランプは周囲温度が40℃前後の時に発光効率が
最大となる。そこで、この種のランプを消去光源として
用いる場合には、その発光効率が最大となる周囲温度下
でランプを点灯させておけば、高強度の消去光が蓄積性
蛍光体シートに照射されるようになり、消去処理に要す
る時間を短縮することができる。
【0006】一方、上述したように読取部と消去部とを
備えた放射線画像読取装置においては、蓄積性蛍光体シ
ートからの放射線画像情報の読取りが行われている間は
消去光源を消灯しなければならないこともあるため、消
去光源をその周囲温度が略一定となるように連続点灯す
ることは困難である。このため、消去部に消去光源の周
囲部分を加熱する加熱手段と、消去光源の周囲部分を冷
却する冷却手段と、消去光源の周囲部分の温度を検出す
る温度検出手段とを設け、消去光源の点灯に先立ってそ
の周囲部分の温度を発光効率が最大となる所定温度に保
持するようにした装置が提案されている(特開平6−2
7555号)。このような装置によれば、消去光源の周
囲温度がその発光効率が最大となる所定温度に保持され
るため、消去光源をオンしてから極めて短時間で最大の
発光効率で点灯するようになり、これにより短時間で残
存放射線画像情報の消去を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、放射線画像
読取装置の電源をオンした直後においては、読取部およ
び消去部の初期化が完了するまでに待ち時間を要する。
すなわち、読取部においては蓄積性蛍光体シートにレー
ザ光を走査するために回転多面鏡を使用するが、この回
転多面鏡を駆動するためのモータの回転が安定して所望
とする回転精度が得られるまでの時間を要する。一方、
消去部においては消去光源の周囲部分の温度が上記所定
温度となるまでの時間を要し、とくに装置が設置されて
いる環境温度が低いと、消去部の初期化完了までに長時
間を要するものとなっている。このため、装置の電源を
オンしても初期化が完了するまでは蓄積性蛍光体シート
からの読取りおよび残存放射線画像情報の消去を行うこ
とができず、この結果、処理の所要時間を長引かせるも
のとなっていた。
【0008】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、装置の電源をオンとしてから処理を開始するための
待ち時間を短縮することができる放射線画像読取装置を
提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は装置に設けられ
ている読取部の初期化完了までの時間が消去部の初期化
完了までの時間よりも短いことに着目してなされたもの
である。すなわち、本発明による第1の放射線画像読取
装置は、放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光体シー
トを所定の通路に沿って搬送する搬送手段と、前記所定
の通路にあって、前記蓄積性蛍光体シートに蓄積記録さ
れた放射線画像情報の読取りを行う読取部と、前記所定
の通路にあって、前記読取部における読取り後に前記蓄
積性蛍光体シートに残存する放射線画像情報を消去する
消去部とを備えた放射線画像読取装置において、装置の
電源オン後、前記読取部の初期化が前記消去部の初期化
よりも先に完了した場合、該消去部の初期化完了に先立
って、前記読取部における前記放射線画像情報の読取り
を開始し、該放射線画像情報の読取りの終了後前記消去
部の初期化が完了していない場合には、該消去部の初期
化が完了するまで前記読取りが終了した蓄積性蛍光体シ
ートを待機させるよう前記読取部、前記消去部および前
記搬送手段を制御する制御手段を備えたことを特徴とす
るものである。
【0010】ここで、「読取部の初期化完了」とは、例
えば、蓄積性蛍光体シートにレーザ光を走査するための
回転多面鏡を駆動するためのモータの回転が安定して所
望とする回転精度が得られるようになることをいう。ま
た、「消去部の初期化完了」とは、消去光源の周囲部分
の温度が消去光の発光効率が最大となる所定温度となる
ことをいう。
【0011】また、本発明による第2の放射線画像読取
装置は、放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光体シー
トを所定の通路に沿って搬送する搬送手段と、前記所定
の通路にあって、前記蓄積性蛍光体シートに蓄積記録さ
れた放射線画像情報の読取りを行う読取部と、前記所定
の通路にあって、前記読取部における読取り後に前記蓄
積性蛍光体シートに消去光を所定時間照射して、該蓄積
性蛍光体シートに残存する放射線画像情報を消去する消
去部とを備えた放射線画像読取装置において、装置の電
源オン後、前記読取部の初期化が前記消去部の初期化よ
りも先に完了した場合、該消去部の初期化完了に先立っ
て、前記読取部における前記放射線画像情報の読取りを
開始し、該放射線画像情報の読取りの終了後前記消去部
の初期化が完了していない場合には、前記消去光を前記
所定時間よりも長い時間前記蓄積性蛍光体シートに照射
するよう前記読取部、前記消去部および前記搬送手段を
制御する制御手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0012】
【発明の効果】本発明による第1の放射線画像読取装置
によれば、装置の電源をオンしてから読取部の初期化完
了後消去部の初期化が完了していなくても、読取部にお
いて蓄積性蛍光体シートからの放射線画像の読取りを開
始するようにしたため、読取部および消去部の初期化が
完了してから放射線画像の読取りを開始する場合と比較
して、読取り開始までの待ち時間を短縮することができ
る。また、読取り終了後に消去部の初期化が完了してい
れば直ちに蓄積性蛍光体シートに残存する放射線画像情
報の消去を行うことができる。さらに、読取り終了後に
消去部の初期化が完了していない場合には、読取りが終
了した蓄積性蛍光体シートを待機させるようにしたた
め、消去部の初期化が完了していなくても連続して放射
線画像情報の読取りを行うことができる。
【0013】本発明による第2の放射線画像読取装置に
よれば、装置の電源をオンしてから読取部の初期化完了
後消去部の初期化が完了していなくても、読取部におい
て蓄積性蛍光体シートからの放射線画像の読取りを開始
するようにしたため、読取部および消去部の初期化が完
了してから放射線画像の読取りを開始する場合と比較し
て、読取り開始までの待ち時間を短縮することができ
る。また、読取り終了後に消去部の初期化が完了してい
れば直ちに蓄積性蛍光体シートに残存する放射線画像情
報の消去を行うことができる。さらに、読取り終了後に
消去部の初期化が完了していない場合には、消去光源の
周囲部分の温度が発光効率が最大となる温度にはなって
いないが、所定時間よりも長時間消去光を蓄積性蛍光体
シートに照射するようにしたため、読取り終了後直ちに
消去を行うことができ、また消去部の初期化が完了して
いなくても連続して放射線画像情報の読取りを行うこと
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。
【0015】図1は本発明の実施形態による放射線画像
読取装置の構成を示す斜視図、図2は本発明の実施形態
による放射線画像読取装置の内部構成を示す図である。
放射線画像読取装置10を構成する装置本体10aの前
面(操作面)上部には、操作部およびモニタの機能を有
するタッチパネル12が設けられ、このタッチパネル1
2の側方には、メインスイッチ14およびIDカードを
挿入する磁気カードリーダ16が配置される。放射線画
像読取装置10の下方には、複数、例えば4つのカセッ
テ18を着脱自在なカセッテ装填部20が設けられる。
カセッテ18は、蓄積性蛍光体シート22を収容する筺
体24と、この筺体24の開口部26を開閉自在な蓋体
28とを有している。
【0016】カセッテ装填部20は、上下に4段に構成
される第1から第4の装填部30a,30b,30c,
30dを備える。最上段に位置する第1装填部30a
は、装置本体10aに設けられて水平姿勢に維持される
支持台32を有し、この支持台32には、カセッテ18
の着脱作業時に作業者の手指等が干渉することがないよ
うに逃げ部34が設けられている。
【0017】支持台32の内方側には、装置本体10a
内を遮光するためのシャッタ部材36が開閉自在に配置
されるとともに、このシャッタ部材36の内方に位置し
てカセッテ18を開蓋するためのロック解除手段(不図
示)およびこのカセッテ18を閉蓋するための閉蓋手段
(不図示)が設けられる。なお、第2から第4の装填部
30b,30c,30dは第1の装填部30aと同様に
構成されており、同一の構成要素には同一の参照番号を
付し詳細な説明は省略する。
【0018】装置本体10aには、カセッテ装填部20
の直下に、カセッテ18を配置可能な載置部40が設け
られる。この載置部40は、複数、例えば4つあるいは
それ以上の数のカセッテ18を一体的に積層した状態で
配置可能な載置台42を備える。この載置台42におい
ては、カセッテ18がカセッテ装填部20での装填姿勢
と略平行な姿勢で配置される。
【0019】図2に示すように、カセッテ装填部20の
内部には、カセッテ18内に収容されている蓄積性蛍光
体シート22を取り出すとともに、後述する読取り終了
後のシート22をカセッテ18内に戻す昇降枚葉部50
が設けられる。この昇降枚葉部50は、負圧発生源に連
通する複数の吸着盤52と、この吸着盤52に吸着され
てカセッテ18から取り出された蓄積性蛍光体シート2
2を送り出すローラ対54とを備えている。
【0020】昇降枚葉部50の下方には、搬送手段56
を介して消去部58および読取部60が配設される。こ
の搬送手段56は、互いに対をなす複数のローラ対62
を備えており、このローラ対62により構成される鉛直
搬送路の下端側に読取部60が配置される。
【0021】読取部60は、カセッテ18から取り出さ
れて読取部60に搬送された蓄積性蛍光体シート22を
副走査方向(矢印A方向)に搬送する副走査搬送機構6
4と、副走査方向に搬送される蓄積性蛍光体シート22
に対して主走査方向(副走査方向に略直交する方向)に
レーザ光Lを照射する光学系66と、このレーザ光Lの
照射によって蓄積性蛍光体シート22から発生する輝尽
発光光を光電的に読取る集光系68とを備えている。
【0022】副走査搬送機構64は、互いに同期して回
転駆動される第1および第2のローラ対70,72を備
え、この第1および第2のローラ対70,72はそれぞ
れ開閉自在である。光学系66にはレーザ光Lを反射偏
向するための回転多面鏡67が設けられている。この回
転多面鏡67は不図示のモータにより回転駆動される。
集光系68は、蓄積性蛍光体シート22上のレーザ光L
の走査位置に主走査線に沿って配置される光ガイド74
と、この光ガイド74の上部に装着されるフォトマルチ
プライヤ76とを備える。
【0023】読取部60の搬送方向後方側には、読取り
後の蓄積性蛍光体シート22を上方に搬送する搬送手段
78が設けられ、この搬送手段78を介して上方に搬送
される蓄積性蛍光体シート22の搬送方向先端側が一旦
電源部80の上方で水平方向に案内される。電源部80
の上方には後述するように読取りが終了した蓄積性蛍光
体シート22を待機させるための待機部92が設けられ
ている。電源部80に近接して制御手段90が設けら
れ、さらに制御手段90に近接して消去搬送手段82が
設けられる。この消去搬送手段82は上方に搬送された
蓄積性蛍光体シート22を水平方向に向かって図2中左
側から右側に搬送する。消去搬送手段82の搬送途上に
は、消去部58を構成する複数の蛍光ランプからなる消
去光源84が水平方向に向かって配置されている。消去
搬送手段82は、消去部58を通過した後に上方向に延
在して搬送手段56に連結自在である。また、消去光源
84に隣接して冷却ファン86および温度センサ88が
設けられている。この冷却ファン86および温度センサ
88は制御手段90と接続されている。
【0024】制御手段90は消去光源84の周囲部分の
温度を例えば38℃〜42℃の温度範囲に制御して、消
去光源84の発光効率を最大にするものである。具体的
には、温度センサ88により消去光源84の周囲部分の
温度を検出し、この温度が38℃に達していない場合に
は、消去光源84に所定の電流を継続的に流し、消去光
源84のフィラメントを用いて消去光源84の周囲部分
の温度を上昇させる。また、消去光源84の周囲部分の
温度が42℃を越えた場合には消去光源84のフィラメ
ントへの所定の電流の通電を停止し、冷却ファン86を
駆動して消去光源84の周囲部分の温度を低下させる。
また、制御手段90は、読取部60、消去部58および
搬送手段56の駆動をも制御するものである。
【0025】次いで、本実施形態の動作について説明す
る。図3は本実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。まず、本実施形態による放射線画像読取装置10の
メインスイッチ14をオンとすると(ステップS1)、
読取部60および消去部58の初期化が行われる(ステ
ップS2)。すなわち、読取部60においては回転多面
鏡67の回転が安定するまで不図示のモータを駆動し、
消去部58においては消去光源84のフィラメントに上
記所定電流が通電され、消去光源84の周辺部分の温度
が38℃以上となって消去光源84の発光効率が最大と
なるようにする。この初期化は、読取部60の方が消去
部58よりも短時間で完了するものである。そして、読
取部60の初期化が完了したか否かが判断され(ステッ
プS3)、初期化が完了した場合には読取りを開始する
(ステップS4)。
【0026】まず、不図示の撮影装置により被写体の放
射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シート22
を収容するカセッテ18が、例えば放射線画像読取装置
10のカセッテ装填部20に対応して4つ用意されてお
り、オペレータはこの4つのカセッテ18を一体的に積
層した状態で把持し、放射線画像読取装置10を構成す
る装置本体10aの前面側に移動する。次いで、オペレ
ータは積層された4つのカセッテ18をカセッテ装填部
20の直下に設けられている載置部40の載置台42上
に一旦載置する。そこで、作業者が載置台42上の最上
位のカセッテ18を把持し、カセッテ装填部20を構成
する第1装填部30aにこのカセッテ18を装填する。
この際、カセッテ18が第1装填部30aを構成する支
持台32に沿って装置本体10aの内方に導入され、そ
の先端部でシャッタ部材36を押し開いて装置本体10
aの内部にその先端側が挿入される。第1装填部30a
には、不図示のロック解除手段が設けられており、カセ
ッテ18がこの第1装填部30a内に挿入される際に、
蓋体28のロックが解除されてこの蓋体28が所定の角
度位置まで揺動されて開口部26開口される。第1装填
部30aにカセッテ18が装填された後に残りの3つの
カセッテ18は第2から第4装填部30b,30c,3
0dに装填される。なお、以上の処理はメインスイッチ
14をオンしてから読取部60の初期化が完了する前に
行ってもよく、メインスイッチ14をオンする前に行っ
てもよい。
【0027】この後、昇降枚葉部50が任意のカセッテ
18の高さ位置に配置される。次に、昇降枚葉部50を
構成する吸着盤52がカセッテ18内に移動され、この
吸着盤52によりカセッテ18内の蓄積性蛍光体シート
22が吸着される。吸着盤52は、蓄積性蛍光体シート
22を吸着保持した状態でカセッテ18からローラ対5
4側に移動し、この蓄積性蛍光体シート22の先端がロ
ーラ対54に挟持される。その際、吸着盤52による蓄
積性蛍光体シート22の吸着保持が解除されるため、蓄
積性蛍光体シート22がローラ対54の回転作用下に搬
送手段56に送り出される。
【0028】シート22は搬送手段56を構成する複数
のローラ対62の作用下に鉛直下方向に向かって搬送さ
れ、読取部60に送られる。読取部60においては蓄積
性蛍光体シート22が副走査搬送機構64を構成する第
1および第2のローラ対70,72の作用下に矢印A方
向に副走査搬送されながら、蓄積性蛍光体シート22の
記録面側に光学系66からレーザ光Lが主走査される。
これにより蓄積性蛍光体シート22に蓄積記録されてい
る放射線画像情報を担持する輝尽発光光が集光系68に
より光電的に読取られることとなる。読取り終了後の蓄
積性蛍光体シート22は、搬送手段78を介して鉛直上
方向に搬送され、その搬送方向先端側が電源部80の上
方で水平方向に案内されてシート22が待機部92に搬
送される。
【0029】このようにして蓄積性蛍光体シート22か
らの放射線画像情報の読取りが終了すると、消去部58
の初期化が完了したか否かが判断される(ステップS
5)。消去部58の初期化が完了していない場合には、
待機部92において蓄積性蛍光体シート22を待機させ
る(ステップS6)。そして次の蓄積性蛍光体シート2
2があるか否かが判断され(ステップS7)、次のシー
ト22がある場合にはステップS4に戻り、上記と同様
に他の装填部に装填されたカセッテ18からシート22
が取り出され、読取部60に搬送されて読取りが行われ
る。次のシート22がない場合には消去部58の初期化
が完了するまでシート22は待機部92において待機さ
れる。消去部58の初期化が完了すると、待機部92に
待機されている蓄積性蛍光体シート22が消去搬送手段
82により消去部58の方向に搬送され、消去部58に
設けられた複数の消去光源84を介してこの蓄積性蛍光
体シート22に残存する放射線画像情報の消去が行われ
る(ステップS8)。消去後の蓄積性蛍光体シート22
は、搬送手段56に合流して上方に搬送された後(ステ
ップS9)、昇降枚葉部50の作用下に第1装填部30
aに配置されている空のカセッテ18内に送り込まれ
る。そして、全ての蓄積性蛍光体シート22からの読取
りおよび消去が終了したか否かが判断され(ステップS
10)、終了していない場合にはステップS4に戻り、
ステップS4からステップS10の処理を繰り返し、全
てのシートの処理が終了したら処理を終了する。この後
オペレータはカセッテ18をカセッテ装填部20から引
き出す作業を行う。
【0030】このように、本実施形態においては、メイ
ンスイッチ14をオンしてから読取部60の初期化完了
後、消去部58の初期化が完了していなくても読取部6
0において蓄積性蛍光体シート22からの放射線画像の
読取りを開始するようにしたため、読取部60および消
去部58の初期化が完了してから放射線画像の読取りを
開始する場合と比較して、読取り開始までの待ち時間を
短縮することができる。また、読取り終了後に消去部5
8の初期化が完了していれば直ちに蓄積性蛍光体シート
22に残存する放射線画像情報の消去を行うことができ
る。さらに、読取り終了後に消去部58の初期化が完了
していない場合には、読取りが終了した蓄積性蛍光体シ
ート22を待機部92において待機させるようにしたた
め、消去部58の初期化が完了していなくても連続して
放射線画像情報の読取りを行うことができる。
【0031】なお、上記実施形態においては、蓄積性蛍
光体シート22から放射線画像の読取り終了後、消去部
58の初期化が完了していない場合には、待機部92に
おいて蓄積性蛍光体シート22を待機させるようにして
いるが、消去部58の初期化が完了していなくとも蓄積
性蛍光体シート22を消去部58に搬送して消去を開始
するようにしてもよい。この場合、消去光源84の周辺
部分の温度は、消去光源84の発光効率を最大にする温
度に達していないが、消去光を蓄積性蛍光体シート22
に照射する時間を長くすることにより、シート22に残
存する放射線画像情報を消去することができる。
【0032】また、上記実施形態においては、消去光源
84のフィラメントに所定電流を通電することにより、
消去部58の初期化を行っているが、これに限定される
ものではなく消去光源84を加熱する加熱手段を設け
て、消去光源84の周辺部分の温度が消去光源84の発
光効率を最大にする温度となるように加熱するようにし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による放射線画像読取装置の
構成を示す斜視図
【図2】本発明の実施形態による放射線画像読取装置の
内部構成を示す図
【図3】本実施形態の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
10 放射線画像読取装置 10a 装置本体 14 メインスイッチ 18 カセッテ 22 蓄積性蛍光体シート 58 消去部 60 読取部 90 制御手段 92 待機部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光
    体シートを所定の通路に沿って搬送する搬送手段と、 前記所定の通路にあって、前記蓄積性蛍光体シートに蓄
    積記録された放射線画像情報の読取りを行う読取部と、 前記所定の通路にあって、前記読取部における読取り後
    に前記蓄積性蛍光体シートに残存する放射線画像情報を
    消去する消去部とを備えた放射線画像読取装置におい
    て、 装置の電源オン後、前記読取部の初期化が前記消去部の
    初期化よりも先に完了した場合、該消去部の初期化完了
    に先立って、前記読取部における前記放射線画像情報の
    読取りを開始し、該放射線画像情報の読取りの終了後前
    記消去部の初期化が完了していない場合には、該消去部
    の初期化が完了するまで前記読取りが終了した蓄積性蛍
    光体シートを待機させるよう前記読取部、前記消去部お
    よび前記搬送手段を制御する制御手段を備えたことを特
    徴とする放射線画像読取装置。
  2. 【請求項2】 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光
    体シートを所定の通路に沿って搬送する搬送手段と、 前記所定の通路にあって、前記蓄積性蛍光体シートに蓄
    積記録された放射線画像情報の読取りを行う読取部と、 前記所定の通路にあって、前記読取部における読取り後
    に前記蓄積性蛍光体シートに消去光を所定時間照射し
    て、該蓄積性蛍光体シートに残存する放射線画像情報を
    消去する消去部とを備えた放射線画像読取装置におい
    て、 装置の電源オン後、前記読取部の初期化が前記消去部の
    初期化よりも先に完了した場合、該消去部の初期化完了
    に先立って、前記読取部における前記放射線画像情報の
    読取りを開始し、該放射線画像情報の読取りの終了後前
    記消去部の初期化が完了していない場合には、前記消去
    光を前記所定時間よりも長い時間前記蓄積性蛍光体シー
    トに照射するよう前記読取部、前記消去部および前記搬
    送手段を制御する制御手段を備えたことを特徴とする放
    射線画像読取装置。
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