JP2000314237A - 既存建物の増築方法 - Google Patents

既存建物の増築方法

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JP2000314237A JP11161479A JP16147999A JP2000314237A JP 2000314237 A JP2000314237 A JP 2000314237A JP 11161479 A JP11161479 A JP 11161479A JP 16147999 A JP16147999 A JP 16147999A JP 2000314237 A JP2000314237 A JP 2000314237A
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    • E04G23/02Repairing, e.g. filling cracks; Restoring; Altering; Enlarging
    • E04G23/0266Enlarging

Abstract

(57)【要約】 【課題】既存建物の耐震補強と増床を伴う増築とを狭い
敷地内で少ない費用で施工性よく行うことができる既存
建物の増築方法を提供する。 【解決手段】既存建物1の前後又は前後左右の外側の敷
地に基礎11aを設け、この基礎11a上に、既存建物
1の前後及び上又は前後左右及び上を立体的に取り囲み
かつ既存建物の外周部との間に隙間ができるように、既
存建物1の外殻となる増築用の支持架構10Aを構築
し、該支持架構の上に多層の増床建物10Bを増築し、
既存建物1の前後又は前後左右の外周部の多数の柱1b
とこれらに対向する支持架構10Aの脚状架構10
,10Aの柱12aとを多数の個所で連結部材
15a〜15aにて剛接合し、既存建物1を耐震補
強する。 【効果】既存建物の上方に多層の増床建物を増築して
も、発生する廃棄部が少なく、既存建物を使用しながら
耐震補強できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、既存建物の増築
方法、特に、既存建物の耐震補強を兼ねた増築方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】既存建物の耐震補強法には、建物内に
壁、ブレース等を増設する一般的な耐震補強法の他に、
例えば、次の(1)〜(3)のようなものがある。 (1)既存建物の外側に、剛性や耐力の高いフレーム、
バットレス、メガストラクチャー等からなる補強用架構
を建築し、この補強用架構をその多数の箇所で既存建物
に緊結する耐震補強法(例えば、特開平9−20321
7号公報参照)。 (2)既存建物の外部又は内部における既存建物と干渉
し合わない領域に既存建物に対して独立して、制震装置
を組み込んだ平面又は立体の制震架構、或は耐震能のあ
る平面又は立体の耐震架構を構築し、既存建物と制震架
構とを連結し、又は既存建物と制震架構とを制震装置を
介して連結し、或は既存建物と耐震架構とを制震装置を
介して連結する耐震補強法(例えば、特開平9−235
890号公報参照)。 (3)基礎上に設置された下部減衰装置に支持された既
存建物の耐震補強法において、前記既存建物の外側の地
盤に複数の支柱を立設し、前記既存建物の上方に前記支
柱で支持させる増設(増床)建物を構築し、増設建物の
下面と既存建物の上面の間にこれらの面間を連結する上
部減衰装置を設ける増床を伴う既存建物の耐震補強法
(例えば、特開平10−231639号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)の既存建物
の耐震補強法は、既存建物の外側から耐震補強工事を行
なうことができるため、既存建物の内部に手を加える必
要がなく、既存建物を使用しながら耐震補強することが
できるが、建物の増築(増床)にはならない欠点があ
る。上記(2)の既存建物の耐震補強法は、既存建物と
制震架構又は耐震架構が水平力を分担するため、或は制
震装置の制震作用により既存建物の架構に応力が集中す
ることを回避するため、既存建物に対する補強が必要で
なく、制震架構又は耐震架構を既存建物の外部に構築す
れば、建物を使用状態のまま耐震補強工事を行うことが
できるが、建物の増築(増床)にはならない欠点があ
る。この耐震補強法は、地震時に既存建物が大きく変位
することにより、制震作用が生じるものであるから、地
震時の変位が小さい鉄筋コンクリート造の既存建物の耐
震補強には適用し難い欠点がある。
【0004】上記(3)の既存建物の耐震補強法は、振
動エネルギーの吸収個所を分散化することができ、大き
な制震効果が得られ、また、既存建物が狭い敷地に建て
られていてもその耐震補強が可能であり、しかも、既存
建物を使用しながら、これを耐震補強することができ、
そのうえ、建物の増築(増床)が可能である。この耐震
補強法は、非常に大きな効果を奏し、既存建物の耐震性
能を保障することができるが、既存建物がその基礎上に
設置された減衰装置に支持されている建物でなければ適
用できない耐震補強法であるという欠点がある。この発
明の解決しようとする課題は、上記の(1)〜(3)の
従来技術が有している欠点を有しない既存建物の増築方
法を提供すること、換言すると、既存建物の耐震補強と
増床を伴う増築とを狭い敷地内で少ない費用で施工性よ
く行うことができる既存建物の増築方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の既存建物の増
築方法は、多層の既存建物が敷地に設けた基礎上に建築
されてあり、前記既存建物の前後又は前後左右の外側の
敷地に新たな基礎を設け、この新たな基礎上に、既存建
物の前後及び上又は前後左右及び上を立体的に取り囲み
かつ後記支持架構の既存建物に面する内周部と既存建物
の外周部との間に隙間ができるように、既存建物の外殻
となる増築用の支持架構を構築し、該支持架構の上に新
たな多層の増床建物を増築し、既存建物の前後又は前後
左右の外周部とこれらに対向する前記支持架構の内周部
とを多数の個所で連結部材にて剛接合し、既存建物を耐
震補強することを特徴とするものである。
【0006】この発明の既存建物の増築方法の一実施形
態は、後記の内側列及び外側列の多数の柱同士の間隔が
既存建物の外周部の柱の間隔と一致するようにして、既
存建物の外側の新たな基礎上に既存建物の外側面に沿っ
て内側列及び外側列の多数の柱を構築し、内側列の柱と
外側列の柱とを各層毎に梁にて連結し、内側列の隣接す
る柱同士及び外側列の隣接する柱同士を各層毎に梁にて
連結し、各層毎にブレースを設け、かつ既存建物の前後
又は前後左右に対応する前記内側列の各柱の上部を既存
建物の上面との間に僅かな隙間をあけて多数の中央連結
梁にて連結して、前記増築用の支持架構を構築し、該支
持架構の内側列及び外側列の多数の柱に継ぎ足した多数
の内側列及び外側列の柱及び前記中央連結梁に結合して
立てられた多数の柱を用いて前記支持架構の上に新たな
多層の増床建物を増築し、既存建物の前後又は前後左右
の外周部の多数の柱とこれらに対向する前記支持架構の
前後又は前後左右の内周部の柱とを多数の個所で連結部
材にて剛接合し、既存建物を耐震補強するものである。
【0007】多層の既存建物が細長い直方体型である場
合には、例えば、内側列及び外側列の多数の柱同士の間
隔が既存建物の外周部の柱の間隔と一致するように、既
存建築物の前後にその外側面に沿って内側列及び外側列
の多数の柱を構築して、内側列の各柱と外側列の各柱と
を各層毎に梁にて連結し、内側列の隣接する柱同士及び
外側列の隣接する柱同士を各層毎に梁にて連結し、各層
にブレースを設けて、かつ既存建物の前後の外周部に対
応する前記内側列の各柱の上部を既存建物の上面との間
に僅かな隙間をあけて多数の中央連結梁にて連結して、
既存建物の外殼となる増築用の支持架構を構築し、該支
持架構の内側列及び外側列の多数の柱に継ぎ足した多数
の内側列及び外側列の柱及び前記中央連結梁に結合して
立てた多数の柱を用いて前記支持架構上に新たな多層の
増床建物を増築し、前記支持架構の前後の脚状架構の内
側列の各柱の既存建物側の面の各層の梁に対応する部分
をこれらの部分に対応する既存建物の前後の外周部の各
柱の部分に連結部材にて剛接合し、既存建物を耐震補強
するようにする。
【0008】この発明の好ましい実施形態においては、
増築用の支持架構の脚状架構の内側列の各柱及び外側列
の各柱と各層の梁とで囲まれる空間内にブレースを設
け、かつ支持架構の脚状架構の内側列及び外側列の既存
建物の長辺方向の複数の隣接する対の柱と各層の梁とで
囲まれる空間内にブレースを設け、支持架構に所望の剛
性を付与する。また、この発明の好ましい実施形態にお
いては、既存建物の層数と既存建物に対面する増築用の
支持架構の脚状架構の層数とを等しくし、支持架構の脚
状架構の各層の階高を、支持架構の1階の床面と支持架
構の中央連結梁の中心軸線との間の距離を略等分して、
既存建物の外周部の窓が支持架構の脚状架構の梁により
遮られないように設定し、かつ支持架構の上に増築する
新たな多層の増床建物の各層の階高を、前記脚状架構の
各層の階高に略一致するように設定する。
【0009】この発明の一実施形態である多層の既存建
物が鉄筋コンクリート造である場合には、増築後の一体
建物の支持架構の剛性を、前記一体建物にエルセントロ
地震波(50kine)又は建築センター波(レベル
2)を入力したときに、既存建物の層間変形角が1/2
00〜1/250になるように設定する。この発明の既
存建物の増築方法は、多層の既存建物が鉄筋コンクリー
ト造、鉄骨鉄筋コンクリート造又は鉄骨造の建物でも適
用可能な増築方法であり、この場合の増築用の支持架構
及び支持架構上に増築する増床建物は、鉄骨造又は鉄骨
鉄筋コンクリート造が適している。
【0010】
【実施例】この発明の一実施例を図1〜図9を使って詳
細に説明する。増築後の一体建物10は、既存建物1
と、増築用の支持架構10Aと、連結部材15a〜1
5aと、新たな多層の増床建物10Bとを一体化して
構成される。既存建物1は、図1及び図2に示すよう
に、敷地の地盤中に設けた複数の基礎杭で支持された鉄
筋コンクリート造の基礎1aを、平面視が矩形の既存建
物1の長辺方向に11箇構築し、かつ前記矩形の短辺方
向に3箇構築し、各基礎1a上にそれぞれ鉄筋コンクリ
ート造の柱1bを構築し、各柱1b間にこれらを互いに
連結する鉄筋コンクリート造の梁1c〜1cを構築
し、各梁1c〜1c上に鉄筋コンクリート造の床1
〜1dを構築し、長い直方体形の4階建の建物と
したものである。既存建物1その前方の両端よりの部分
に出入口が設けられている。
【0011】図1及び図2に示すように、既存建物1の
前後の外側、すなわち、平面視が長い矩形の二つの長辺
部の外側の敷地に、鉄筋コンクリート造の基礎杭11a
を、前記矩形の長辺方向に沿って既存建物1の各基礎1
aと同じ間隔で、それぞれ2列ずつ設け、各基礎杭11
aの上部間にこれらを互いに連結する鉄筋コンクリート
造の基礎梁11bを構築して、新たな多層の増床建物1
0Bを支持する支持架構10Aの脚状架構10A,1
0Aを構築するための基礎11とする。基礎11の各
基礎杭11aに対応する部分に鉄骨造の柱12a,1
2bをそれぞれ建てる。そして、2列の柱列のうちの
内側列の各柱12aと外側列の各柱12bとをそれ
ぞれ梁13a〜13aで連結し、かつ内側列及び外
側列の隣接する各柱12a,12b同士をそれぞれ
梁13b〜13bにて連結して、既存建物1の前後
に5階の床に対応する梁13a,13bまでの増築
用の支持架構10Aの脚状架構10A,10Aを建
築する。そして、前方の脚状架構10Aの内側列の各
柱12aの上部と後方の脚状架構10Aの内側列の
各柱12aの上部とを前記梁13a,13bの同
じレベルにある鉄骨造の中央連結梁13cにてそれぞれ
連結して、図2に示すように、側面視が門型の増築用の
支持架構10Aを構築する。なお、各中央連結梁13c
の下面と既存建物1の屋上の床1dの上面との間に僅
かな隙間ができるようにする。
【0012】各梁13cの下面と既存建物1の屋上の床
1dの上面との間に僅かな隙間ができるようにする
と、図7に示すように、5階の床を支持する梁13
,13b,13cの中心線と既存建物1の屋上の
床1dを支持する梁13cの中心線との間に間隔D
が生じる。既存建物1の増築後の外観や、既存建物1の
耐用年数が経って既存建物1を改築する必要が生じる場
合を考慮して、梁13a,13bの中心線を、例え
ば、既存建物1の梁1cの中心線よりも前記Dの4分
の1だけ高くし、梁13a,13bの中心線を、例
えば、既存建物1の梁1cの中心線よりも前記Dの4
分の2だけ高くし、梁13a,13bの中心線を、
例えば、既存建物1の梁1cの中心線よりも前記Dの
4分の3だけ高くなるようにする。なお、この場合に、
既存建物1の外周部の窓1fが支持架構10Aの梁13
〜13bにより遮られないことが条件になる。
【0013】図2に示すように、前後の内側列の各柱1
2aと外側列の各柱12bとの間の各梁13a
13a間の部分にはそれぞれブレース14aを内側に
傾斜させて設ける。図1に示すように、支持架構10A
の脚状架構10A,10Aの複数の隣接する対の
柱、すなわち、前後の内側列及び外側列の柱の左端から
数えて1番目の柱12a,12bと2番目の柱12
,12b、左端から数えて4番目の柱12a
12bと5番目の柱12a,12b、左端から数
えて7番目の柱12a,12bと8番目の柱12a
,12b、及び左端から数えて10番目の柱12a
,12bと11番目の柱12a,12bと、各
階の各梁13b〜13bとによって囲まれる部分に
それぞれブレース14bをハ字方に傾斜させて設ける。
【0014】前後の内側列及び外側列の各柱12a
12bの上端にそれぞれ鉄骨造の柱12a,12b
を継ぎ足し、各中央連結梁13cの中間にそれぞれ鉄
骨造の柱12cを建て(柱12cの下端を前記梁1
3cに固着する)て、対向する柱12aと柱12b
との間を各梁13a〜13aにて連結し、対向する
柱12aと柱12cとの間を各梁13c〜13c
にて連結し、隣合う柱12a間、隣合う柱12b
間及び隣合う柱12c間を各梁13b〜13b
て連結する。そして、既存建物1の上側に新たな4層の
増床建物10Bを構築する。前後の内側列及び外側列の
柱12a,12bの左端から数えて1番目の柱12
,12bと2番目の柱12a,12b、左端
から数えて4番目の柱12a,12bと5番目の柱
12a,12b、左端から数えて7番目の柱12a
,12bと8番目の柱12a,12b、及び左
端から数えて10番目の柱12a,12bと11番
目の柱12a,12bと各階の各梁13b〜13
とによって囲まれる部分にそれぞれブレース14b
をハ字方に傾斜させて設ける。
【0015】一体建物10を構築するには、例えば、既
存建物1の左側に1スパン又は2スパン分の支持架構1
0A及び新たな4階の増床建物10Bを構築し、増床
建物10Bに移動式クレーン5の支持案内体4を設
け、この支持案内体4上に移動式クレーン5を必要時に
移動させ得るように載置し、鉄骨造の柱12a,12
,12c,12a,12bや梁13a〜1
3a,13b〜13b,13c,13c〜13
の部材を、移動式クレーン5を用いて吊り上げ、順
次組み付け、かつ支持案内体4を継ぎ足して、移動式ク
レーン5を順次右方に移動させなから、左側の部分から
右側の部分へと柱、梁、ブレース等の部材を組み付け、
既存建物1の前後及び上に支持架構10Aを構築し、か
つ支持架構10Aの上に新たな4階(層)の増床建物1
0Bを増築する。
【0016】増築用の支持架構10Aの前後の脚状架構
10A,10Aの内側列の各柱12aの既存建物
1側の面の各梁13a〜13aに対応する各部分と
これらの部分に対応する既存建物1の外周部の各柱1b
の部分との間にそれぞれ梁状の連結部材15a〜15
を配し、各連結部材15a〜15aの両端を柱
12a及び柱1bに固着する。
【0017】既存建物1は、その2階〜4階の前後の外
側に、図6及び図7に示されているように、その2階〜
4階の床1d〜1dの上面よりも少々下方に鍔状の
床1e〜1eが設けられ、それらの床1e〜1e
上に冷暖房装置の屋外器21等が設置されているよう
な場合には、例えば、前後の内側列及び外側列の柱の左
端から数えて4番目の柱12a,12bと5番目の
柱12a,12b、及び左端から数えて7番目の柱
12a,12bと8番目の柱12a,12b
各階の各梁13a〜13a,13b〜13b
に床16を設け、既存建物1の外側の鍔状の床1e
1e上に設置されていた冷暖房装置の屋外器21等を
前記床16上に移設するようにする。図7においては、
連結部材15a〜15a及びブレース14aが省略
されている。なお、必要に応じて、支持架構10Aの脚
状架構10A,10Aの前記床16のある部分の柱
12a,12bと梁13a〜13a,13b
〜13bとで囲まれる部分に金網17を張設し、ま
た、その他の支持架構10Aの脚状架構10A,10
の外側列の各柱12bと外側の各梁13b〜1
3bで囲まれる部分にも金網17を張設する。
【0018】図3に示すように、増築用の支持架構10
Aの前側の脚状架構10Aの左端から数えて1番目の
柱12a,12b,12a,12bと2番目の
柱12a,12b,12a,12bとの間及び
右端から数えて1番目の柱12a,12b,12a
,12bと2番目の柱12a,12b,12a
,12bの間の1階〜8階の部分に階段18を設
け、その後側の脚状架構10Aの左端から数えて1番
目の柱12a,12b,12a,12bと2番
目の柱12a,12b,12a,12bとの間
及び右端から数えて1番目の柱12a,12b,1
2a,12bと2番目の各柱12a,12b
12a,12bの間の1階〜8階の部分にエレベー
タ19を設ける。そして、これらの階段18及びエレベ
ータ19を使って、新たな多層の増床建物10Bの各階
と往来し得るようにする。
【0019】既存建物1は、例えば、その矩形の長辺方
向の各柱1b間の間隔が750cmであり、その短辺方
向の各柱1b間の間隔が770cmであり、その1階、
2階及び3階の階高寸法が350cmであり、その4階
の階高寸法が347cmであり、その屋上のパラペット
の高さが35cmである。一体建物10は、例えば、そ
の長辺方向の各柱12a,12a,12b,12
間の間隔が既存建物1と同じ750cmであり、そ
の内側列の各柱12a,12aとその外側列の各柱
12b,12bとの間の間隔が250cmであり、
その内側列の各柱12aと既存建物1の長辺方向の外
周部の各柱1bとの間の間隔が200cmであり、その
内側列の各柱12aと中央の各柱12cとの間の間
隔が970cmであり、その1階〜8階の階高寸法が3
80cmであり、その屋上のパラペットの高さが100
cmである。増築用の支持架構10Aの内側列の各柱1
2aの既存建物1側の各梁13a〜13aに対応
する各部分は、これらの部分に対応する既存建物1の外
周部の各柱1bの部分に梁状の連結部材15a〜15
を介して剛接合されている。なお、一体建物10の
支持架構10Aの剛性は、既存建物1の剛性の略1倍に
してある。
【0020】上記の増築後の既存建物1と、支持架構1
0Aと、連結部材15a〜15aと、新たな多層の
増床建物10Bとが一体化された一体建物10に、エル
セントロ地震波(50kine)を入力したと仮定し
て、既存建物1の各階の層間変位(cm)を解析する
と、図8の(a)のようになり、建築センター波(レベ
ル2)を入力したと仮定して、既存建物1の各階の層間
変位(cm)を解析すると、図8の(b)のようにな
る。これらの結果から、一体建物10中の既存建物1
は、これが耐震補強されなければ層崩壊するような大き
い地震を受けても、各階の層間変位が小さく抑えられ、
その地震に充分に耐え得ることがわかる。
【0021】一体建物10の支持架構10Aの剛性を既
存建物1の剛性の1倍、2倍及び5倍にした場合につい
て、一体建物10にエルセントロ地震波(50kin
e)を入力したと仮定して、各階の層間変位(cm)及
び層間変形角を解析すると、図9の(a)のようにな
り、建築センター波(レベル2)を入力したと仮定し
て、各階の層間変位(cm)及び層間変形角を解析する
と、図9の(b)のようになる。なお、層間変形角は層
の変位を階高で除した値である。これらの結果から、一
体建物10の支持架構10Aの剛性を増大させることに
より、既存建物1の層間変形角を1/200〜1/25
0に抑えることができることがわかる。非常な大きな剛
性とすれば、層間変形角を1/500とすることも可能
であるが、柱等が太くなり一体建物10の支持架構10
A及び増床建物10Bの増築架構のイメージが現実的な
ものでなくなる。層間変形角が1/200〜1/250
という応答レベルをターゲットとした場合は、合理的な
イメージの範囲内での前記増築架構の設定が可能であ
る。なお、支持架構10A及び新たな増床建物10Bは
鉄骨鉄筋コンクリート造にすることも可能である。
【0022】
【発明の効果】(イ)請求項1に係る発明の既存建物の
増築方法は、多層の既存建物が敷地に設けた基礎上に建
築されてあり、前記既存建物の前後又は前後左右の外側
の敷地に新たな基礎を設け、この新たな基礎上に、既存
建物の前後及び上又は前後左右及び上を立体的に取り囲
みかつ後記支持架構の既存建物に面する内周部と既存建
物の外周部との間に隙間ができるように、既存建物の外
殻となる増築用の支持架構を構築し、該支持架構の上に
新たな多層の増床建物を増築し、既存建物の前後又は前
後左右の外周部とこれらに対向する前記支持架構の内周
部とを多数の個所で連結部材にて剛接合し、既存建物を
耐震補強するから、敷地の有効利用を図ることができ、
かつ、既存建物については増築用の支持架構を使って補
強するので、増築工事期間中の使用制限がない。また既
存建物を存続させることから、建築廃棄物の産出を略零
にすることができ、二酸化炭素の発生量を少なくするこ
とができ、環境にやさしい増築方法である。また、増築
用の支持架構の内周部と既存建物の外周部とを複数の個
所で連結部材にて剛接合するから、高価なダンパー等の
制震装置の付いた連結部材で連結するものに比して、既
存建物の耐震補強費を低減することができる。そのう
え、その上に新たな多層の増床建物を増築した支持架構
が既存建物に対して独立して構築されているから、既存
建物の耐用年数の経過後に、既存建物及び前記連結部材
を解体撤去して、既存建物等を解体撤去してできた支持
架構の内側の空間には、上方の多層の増床建物から全く
影響を受けることのない柔軟性な計画による新たな建物
の新築が可能になる。
【0023】(ロ)請求項2に係る発明の既存建物の増
築方法は、後記の内側列及び外側列の多数の柱同士の間
隔が既存建物の外周部の柱の間隔と一致するようにし
て、既存建物の外側の新たな基礎上に既存建物の外側面
に沿って内側列及び外側列の多数の柱を構築し、内側列
の柱と外側列の柱とを各層毎に梁にて連結し、内側列の
隣接する柱同士及び外側列の隣接する柱同士を各層毎に
梁にて連結し、各層毎にブレースを設け、かつ既存建物
の前後又は前後左右に対応する前記内側列の各柱の上部
を既存建物の上面との間に僅かな隙間をあけて多数の中
央連結梁にて連結して、前記増築用の支持架構を構築
し、該支持架構の内側列及び外側列の多数の柱に継ぎ足
した多数の内側列及び外側列の柱及び前記中央連結梁に
結合して立てられた多数の柱を用いて前記支持架構の上
に新たな多層の増床建物を増築し、既存建物の前後又は
前後左右の外周部の多数の柱とこれらに対向する前記支
持架構の前後又は前後左右の内周部の柱とを多数の個所
で連結部材にて剛接合し、既存建物を耐震補強するか
ら、上記(イ)の作用効果を奏し得るだけでなく、所望
の剛性の増築用の支持架構を狭い敷地内に施工性よく構
築することができ、かつ増築用の支持架構を既存建物に
容易に剛接合することができる。すなわち、既存建物の
外側の新たな基礎上に既存建物の外側面に沿って内側列
及び外側列の多数の柱を構築し、内側列の柱と外側列の
柱とを各層毎に梁にて連結し、内側列の隣接する柱同士
及び外側列の隣接する柱同士を各層毎に梁にて連結し、
各層毎にブレースを設け、かつ既存建物の前後又は前後
左右に対応する前記内側列の各柱の上部を既存建物の上
面との間に僅かな隙間をあけて多数の中央連結梁にて連
結して、増築用の支持架構を構築するから、既存建物の
前後又は前後左右の外側の敷地が狭い場合でも、少ない
資材及び工数で所望の剛性の増築用の支持架構を施工性
よく構築することができる。しかも、既存建物の前後又
は前後左右の外周部に対応する支持架構の内側列及び外
側列の各柱、これらの各柱間を連結する多数の梁及び多
数のブレースからなる支持架構の脚状架構が、支持架構
の上に構築された新たな多層の増床建物により強固に連
結されるから、支持架構の脚状部分の柱頭固定度が増大
し、全体架構としての剛性向上に寄与することができ
る。
【0024】(ハ)請求項3に係る発明の既存建物の増
築方法は、多層の既存建物が敷地に設けた基礎上に構築
された直方体形の建物であり、この既存建物の前後、す
なわち、平面視が長い矩形の二つの長辺部の外側の敷地
に新たな基礎を設け、既存建物の前後及び上を立体的に
取り囲みかつその既存建物に面する内周部と既存建物の
外周部との間に隙間ができるように、既存建物の外殻と
なる増築用の支持架構を構築するから、上記(イ)及び
(ロ)の作用効果を奏し得るだけでなく、増築用の支持
架構の構築が容易になる。そのうえ、支持架構の前後の
脚状架構の内側列の各柱の既存建物側の面の各層の梁に
対応する部分をこれらの部分に対応する既存建物の前後
の外周部の各柱の部分に連結部材にて剛接合し、既存建
物を耐震補強するから、地震時に既存建物に作用する水
平力を連結部材を介して支持架構の脚状架構に確実に伝
達することができ、効率よく耐震補強できる。
【0025】(ニ)請求項4に係る発明の既存建物の増
築方法は、増築用の支持架構の脚状架構の内側列の各柱
及び外側列の各柱と各層の梁とで囲まれる空間内にブレ
ースを設け、かつ支持架構の脚状架構の内側列及び外側
列の既存建物の平面視が矩形の長辺方向の複数の隣接す
る対の柱と各層の梁とで囲まれる空間内にブレースを設
けるから、上記(ハ)の作用効果を奏し得るだけでな
く、所望の剛性の増築用の支持架構を狭い敷地内に少な
い資材及び工数で構築することができる。 (ホ)請求項5に係る発明のようにすると、鉄筋コンク
リート造、鉄骨鉄筋コンクリート造又は鉄骨造の多層の
既存建物を、容易に耐震補強できるとともに、多層の既
存建物の上方に新たな多層の増床建物を施工性よく構築
することができる。
【0026】(ヘ)請求項6に係る発明のように、既存
建物の層数と既存建物に対面する増築用の支持架構の脚
状架構の層数とを等しくし、支持架構の脚状架構の各層
の階高を、支持架構の1階の床面と支持架構の中央連結
梁の中心軸線との間の距離を略等分して、既存建物の外
周部の窓が支持架構の脚状架構の梁により遮られないよ
うに設定し、かつ支持架構の上に増築する新たな多層の
増床建物の各層の階高を、前記脚状架構の各層の階高に
略一致するように設定すると、既存建物と支持架構の上
に新たに増築した多層の増床建物とが略一体の外観を呈
するようにすることができる。また、既存建物の耐用年
数の経過後に、既存建物及び既存建物と支持架構との間
の連結部材を解体撤去して、既存建物等を解体撤去して
できた支持架構の内側の空間に、上部の増築された多層
の増床建物と略同じ構成の更に新たな建物を新築する場
合に、その新築が容易になる。なお、既存建物等を解体
撤去してできた支持架構の内側の空間は、その他の自由
な発想に基づく企画により利用することができる。
【0027】(ト)請求項7に係る発明のように、鉄筋
コンクリート造の多層の既存建物においては、増築後の
一体建物の支持架構の剛性を、前記一体建物にエルセン
トロ地震波(50kine)又は建築センター波(レベ
ル2)を入力したときに、既存建物の層間変形角が1/
200〜1/250になるように設定すると、合理的な
イメージの範囲内での支持架構及び増床建物の増築架構
の設定が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の多層の既存建物の上側に新たな多層の
増床建物を増築した一体建物の正面図
【図2】図1に示す一体建物の側面図
【図3】図1に示す一体建物を図1のA−A線で断面し
た平面図
【図4】図1に示す一体建物を図1のB−B線で断面し
た平面図
【図5】多層の既存建物の上側に多層の増床建物を増築
する際の方法の一例を示す正面図
【図6】既存建物及び増築用の支持架構の脚状部分の横
断面図
【図7】既存建物及び増築用の支持架構の脚状部分等の
縦断面図
【図8】一体建物に地震を入力した場合と既存建物単独
の場合の既存建物の各階の層間変位等を示す図で、
(a)はエルセントロ地震を入力した場合の図、(b)
建築センター波を入力した場合の図
【図9】その支持架構の剛性を既存建物の剛性の1倍、
2倍、及び5倍にした一体建物に地震を入力した場合の
既存建物の各階の層間変位等を示す図ので、(a)はエ
ルセントロ地震を入力した場合の図、(b)建築センタ
ー波を入力した場合の図
【符号の説明】
1 既存建物 1a 基礎 1b 柱 1c〜1c 梁 1d〜1d 床 1f 窓 10 一体建物 10A 増築用の支持架構 10A,10A 脚状架構 10B 増床建物 11a 基礎杭 11b 基礎梁 12a 内側列の柱 12b 外側列の柱 13a〜13a 内外柱間の梁 13b〜13b 長辺方向の柱間の梁 13c 中央連結梁 12a 内側列の柱 12b 外側列の柱 12c 中央の柱 13a〜13a 内外柱間の梁 13b〜13b 長辺方向の柱間の梁 13c〜13c 中央の梁 14a,14b ブレース 15a〜15a 連結部材 16 床 17 金網 18 階段 19 エレベータ 21 屋外器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多層の既存建物が敷地に設けた基礎上に建
    築されてあり、前記既存建物の前後又は前後左右の外側
    の敷地に新たな基礎を設け、この新たな基礎上に、既存
    建物の前後及び上又は前後左右及び上を立体的に取り囲
    みかつ後記支持架構の既存建物に面する内周部と既存建
    物の外周部との間に隙間ができるように、既存建物の外
    殼となる増築用の支持架構を構築し、該支持架構の上に
    新たな多層の増床建物を増築し、既存建物の前後又は前
    後左右の外周部とこれらに対向する前記支持架構の内周
    部とを多数の個所で連結部材にて剛接合し、既存建物を
    耐震補強することを特徴とする既存建物の増築方法。
  2. 【請求項2】多層の既存建物が敷地に設けた基礎上に建
    築されてあり、前記既存建物の前後又は前後左右の外側
    の敷地に新たな基礎を設け、この新たな基礎上に、既存
    建物の前後及び上又は前後左右及び上を立体的に取り囲
    みかつ後記支持架構の既存建物に面する内周部と既存建
    物の外周部との間に隙間ができるように、既存建物の外
    殻となる増築用の支持架構を構築し、該支持架構の上に
    新たな多層の増床建物を増築する既存建物の増築方法に
    おいて、後記の内側列及び外側列の多数の柱同士の間隔
    が既存建物の外周部の柱の間隔と一致するようにして、
    既存建物の外側の新たな基礎上に既存建物の外側面に沿
    って内側列及び外側列の多数の柱を構築し、内側列の柱
    と外側列の柱とを各層毎に梁にて連結し、内側列の隣接
    する柱同士及び外側列の隣接する柱同士を各層毎に梁に
    て連結し、各層毎にブレースを設け、かつ既存建物の前
    後又は前後左右に対応する前記内側列の各柱の上部を既
    存建物の上面との間に僅かな隙間をあけて多数の中央連
    結梁にて連結して、前記増築用の支持架構を構築し、該
    支持架構の内側列及び外側列の多数の柱に継ぎ足した多
    数の内側列及び外側列の柱及び前記中央連結梁に結合し
    て立てられた多数の柱を用いて前記支持架構の上に新た
    な多層の増床建物を増築し、既存建物の前後又は前後左
    右の外周部の多数の柱とこれらに対向する前記支持架構
    の前後又は前後左右の内周部の柱とを多数の個所で連結
    部材にて剛接合し、既存建物を耐震補強することを特徴
    とする既存建物の増築方法。
  3. 【請求項3】多層の既存建物が敷地に設けた基礎上に建
    築された直方体形の建物であり、前記既存建物の前後、
    すなわち、平面視が長い矩形の二つの長辺部の外側の敷
    地に新たな基礎を設け、この新たな基礎上に、既存建物
    の前後及び上を立体的に取り囲みかつ後記支持架構の既
    存建物に面する内周部と既存建物の外周部との間に隙間
    ができるように、既存建物の外殻となる増築用の支持架
    構を構築し、該支持架構の上に新たな多層の増床建物を
    増築する既存建物の増築方法において、後記の内側列及
    び外側列の多数の柱同士の間隔が既存建物の外周部の柱
    の間隔と一致するように、既存建築物の前後にその外側
    面に沿って内側列及び外側列の多数の柱を構築して、内
    側列の各柱と外側列の各柱とを各層毎に梁にて連結し、
    内側列の隣接する柱同士及び外側列の隣接する柱同士を
    各層毎に梁にて連結し、各層にブレースを設け、かつ既
    存建物の前後の外周部に対応する前記内側列の各柱の上
    部を既存建物の上面との間に僅かな隙間をあけて多数の
    中央連結梁にて連結して、前記増築用の支持架構を構築
    し、該支持架構の内側列及び外側列の多数の柱に継ぎ足
    した多数の内側列及び外側列の柱及び前記中央連結梁に
    結合して立てた多数の柱を用いて前記支持架構上に新た
    な多層の増床建物を増築し、前記支持架構の前後の脚状
    架構の内側列の各柱の既存建物側の面の各層の梁に対応
    する部分をこれらの部分に対応する既存建物の前後の外
    周部の各柱の部分に連結部材にて剛接合し、既存建物を
    耐震補強することを特徴とする既存建物の増築方法。
  4. 【請求項4】増築用の支持架構の脚状架構の内側列の各
    柱及び外側列の各柱と各層の梁とで囲まれる空間内にブ
    レースを設け、かつ支持架構の脚状架構の内側列及び外
    側列の既存建物の長辺方向の複数の隣接する対の柱と各
    層の梁とで囲まれる空間内にブレースを設けることを特
    徴とする請求項3記載の既存建物の増築方法。
  5. 【請求項5】多層の既存建物が鉄筋コンクリート造、鉄
    骨鉄筋コンクリート造又は鉄骨造の建物であり、増築用
    の支持架構及び該支持架構の上に増築される多層の増床
    建物が、鉄骨造又は鉄骨鉄筋コンクリート造であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つの項記載の既
    存建物の増築方法。
  6. 【請求項6】既存建物の層数と既存建物に対面する増築
    用の支持架構の脚状架構の層数とを等しくし、支持架構
    の脚状架構の各層の階高を、支持架構の1階の床面と支
    持架構の中央連結梁の中心軸線との間の距離を略等分し
    て、既存建物の外周部の窓が支持架構の脚状架構の梁に
    より遮られないように設定し、かつ支持架構の上に増築
    する新たな多層の増床建物の各層の階高を、前記脚状架
    構の各層の階高に略一致するように設定することを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか一つの項記載の既存建物
    の増築方法。
  7. 【請求項7】鉄筋コンクリート造の多層の既存建物にお
    いて、増築後の一体建物の支持架構の剛性を、前記一体
    建物にエルセントロ地震波(50kine)又は建築セ
    ンター波(レベル2)を入力したときに、既存建物の層
    間変形角が1/200〜1/250になるように設定す
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つの項記
    載の既存建物の増築方法。
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