JP2000314078A - 原反切断及び生地裁断方法及び装置 - Google Patents

原反切断及び生地裁断方法及び装置

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JP2000314078A
JP2000314078A JP11125917A JP12591799A JP2000314078A JP 2000314078 A JP2000314078 A JP 2000314078A JP 11125917 A JP11125917 A JP 11125917A JP 12591799 A JP12591799 A JP 12591799A JP 2000314078 A JP2000314078 A JP 2000314078A
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dough
cut
laminating
cutter
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JP11125917A
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Nobuo Nasu
信夫 那須
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NAMUKKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の服地製造装置では、原反を製造して得
られる複数の生地の積層と積層生地の裁断を別の場所で
行っているため、積層生地の移送の手間とスペースの増
大及び積層装置と裁断装置を必要とするためコスト増大
も招いている。 【解決手段】 原反を切断用カッター29で切断して得ら
れる切断生地42aを生地積層及び裁断台4に順次積層
し、積層された複数の生地をその上方に位置する裁断用
カッター37で裁断する。コンベアベルト19を使用して切
断された生地を、生地積層及び裁断台上の積層地点まで
移送すると、積層工程と裁断工程を同一位置で行うこと
が可能になり、従来技術の欠点が解消できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、服地等の原反を切
断し、順次積層された生地を裁断するための方法及び真
空吸引により切断した積層生地を積層した位置で裁断す
るようにした装置に関する。
【0002】
【従来の技術】洋服や和服用の生地はロール状の非常に
長い原反として供給され、この原反を所定長さに切断し
た後、更に多種類の所定形状(パターン)の各パーツに
裁断され縫製工程を経て所望の服として市販される。例
えばスーツ用服地の場合、スーツ1着用の生地は長さ2
メートル弱で幅が約1メートルに達する。この程度の大
きさの生地は重量自体は軽いが面積が大きいため取扱い
にくくロール状の原反から切断した生地を積層する作業
を自動又は半自動化して行う改良法が各種提案されてい
る(例えば特開昭57−132995号公報、特開昭59−59399
号公報等)。
【0003】その一法として、原反からの生地をコンベ
ア上に繰り出しながらこのコンベアを生地積層台上に押
し出し生地の先端を生地積層台に移した後、コンベアを
引き戻しその後生地の切断を行う方法が知られている
(特公昭52−2037号)。この方法は無地の原反を所定長
さの生地に切断してこれを積層する手段としては好適で
ある。しかし近年ファッション感覚が洗練されつつある
ことから、無地の服地よりも柄を有するつまり多色の服
地を生地として使用することが多く、従って原反も所定
の色柄を有する繰り返しパターンとして生産される。服
飾デザイナーは特にメインの色柄を完成された被服の所
定箇所に位置させることにより最大の装飾効果が生ずる
ようデザインする。更に各パーツの境界面での色あるい
は模様を整合させることも必要である。
【0004】しかし繰り返しパターンを有する原反の裁
断に前述の方法を採用すると、該方法が生地の位置を決
めてから生地切断を行うようにしているため同一柄を任
意位置にセットすることができず、従って積層される切
断生地の柄の位置が一定せず、そのまま裁断及び縫製工
程を進めると柄が意図された以外の箇所に位置してデザ
イナーの意図に反したデザインの被服が製造されかつ各
パーツの境界が不自然になる。これらの既知の積層方法
では切断された生地は生地積層台上の定位置に上下の生
地パターンが整合するように積層される。そしてこの積
層された生地は裁断台に移送されて所定のパターンに裁
断される。この裁断時には積層された複数の生地が前後
左右に移動せず裁断用カッターにより正確に裁断される
ことが必要である。この裁断時の複数の積層生地の位置
を確実に固定するために真空保持装置が提案されている
(特公昭50−32357 号公報)。
【0005】この装置は、生地裁断台上面に植設された
可撓性ブラシ、該可撓性ブラシ上に積層された複数の生
地の表面を被覆する非通気性シート、前記可撓性ブラシ
の下方から吸引して積層生地が存在する空間を減圧状態
に維持するポンプを有し、積層された複数の生地を生地
裁断台まで導き、前記ポンプで前記複数の積層生地を生
地裁断台上に所定位置に固定し、裁断用カッターで前記
生地を所定のパターンに裁断するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この装置は裁断を正確
に行うという点で優れている。しかし昨今のファッショ
ン感覚の多様化から、同じパターンを有する生地から作
製される服の数は少なくなりがちで、パターンが同じ生
地を積層し裁断する際の積層生地の枚数も比較的少なく
なっている。切断−積層−裁断という1サイクルで加工
される生地は同じパターンを有しなければならず、積層
枚数が少なくなるということは、前記サイクルで加工さ
れるパターンの異なる生地の種類が増加することを意味
する。前記サイクルを繰り返して行うためには、切断−
積層−裁断という3段階を必要とする。生地積層台と生
地裁断台が別に設置されている従来技術は、近年の多パ
ターンの生地加工に適切に対応できていない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、原反を切断
し、切断された生地を積層し、積層された生地を所定形
状に裁断する方法において、切断された生地を順次生地
積層及び裁断台に積層し、該生地積層及び裁断台上で積
層生地の裁断を行うことを特徴とする原反切断及び生地
裁断方法、及び原反を切断して生地を作成するための切
断用カッター、切断された生地を生地積層及び裁断台ま
で移送するためのコンベアベルト、前記生地積層及び裁
断台の上方に位置する裁断用カッター、前記切断され積
層された複数の生地を生地積層及び裁断台に固定する固
定手段とを含んで成る原反切断及び生地裁断装置であ
る。
【0008】以下本発明を詳細に説明する。本発明で
は、原反をほぼ平行にカットして方形の生地にすること
を切断と称し、切断された生地を所定のパターンにカッ
トすることを裁断と称する。本発明では原反の切断と、
切断された生地を積層した複数の生地の裁断を同じ生地
積層及び裁断台で行う。原反の切断は布地が1枚である
ため、原反を張った状態でカッターを接触させるか、下
刃を使用して該下刃上に原反を位置させてカッターで切
断すれば、下に位置するコンベアベルト等を傷つけるこ
となく切断できるが、積層された複数の生地の裁断は、
裁断用カッターで全ての生地を切ることになり該積層生
地が置かれた生地積層及び裁断台に前記カッターが接触
する。従って通常の生地積層台を使用すると裁断用カッ
ターが該生地積層台を傷つけるだけでなく、裁断用カッ
ターも傷ついてその寿命が大きく短縮される。これを解
消するためには前述した裁断時に積層生地を位置固定す
るための真空保持装置が提案され、本発明で使用可能で
ある。
【0009】又この他にも、生地積層及び裁断台を発泡
樹脂等の軟質樹脂とし、切断された生地を積層する際に
切断生地の例えば四隅(所望パターンの外に位置し、裁
断しても元の位置に残ることが望ましい)に対応する生
地積層及び裁断台の四隅に上向きに位置固定針を設置
し、この4本の針に積層生地を係合して位置固定し、こ
の積層生地を裁断用カッターで裁断し、該カッターが前
記軟質樹脂に接触しても殆ど傷付くことがないように構
成しても良い。本発明の生地積層及び裁断台は切断され
た生地の積層と、積層した複数の生地の裁断を同一箇所
で行うことができるため、積層した生地を裁断する箇所
まで移送させる手間と装置が省略できる。更に積層用及
び裁断用の2ヵ所のスペースを必要としていた従来技術
と比較してスペースを半分に減少させることができる。
【0010】本発明では、この積層及び裁断の効率化を
達成するために、コンベア回動モーターに2種類のモー
ターを使用して、無端状コンベアベルトに次の2種類の
動きを含む動きをさせることが望ましい。該コンベア
ベルトの両端の1対のローラーと該コンベアベルトとの
相対的位置関係を変えずに該ローラー及び該コンベアベ
ルト全体を移動させる(以下この動きを移動という)、
前記1対のローラーの位置を移動させずに、前記コン
ベアベルトを前記1対のローラー間で同一方向に無端状
に移送させる(以下この動きを回動という)。コンベア
移動モーターとコンベア回動モーターは別個のモーター
とすることが望ましいが、単一モーターとクラッチを組
み合わせることにより単一モーターで実質的にコンベア
移動モーターとコンベア移動モーターの両機能を発揮さ
せることも可能である。
【0011】次に本発明の生地積層及び裁断の作動原理
を、図1に基づいて説明するが、これらの説明は本発明
を限定するものではない。図1では、切断と積層をほぼ
同時に行ない、積層された生地の裁断を同じ生地積層及
び裁断台を使用して行って作業時間を短縮化するととも
に、自動化に容易に対応することが例示される。なお図
1Aには、2種類のモーターであるコンベア移動モータ
ー及びコンベア回動モーター、及び1対のローラーを連
結する連結ベルトを示してあり、これらの部材は図1B
〜図1Eでも同様に存在するが、簡略化のために図1B
以降では省略する。図1の切断及び積層作業では、まず
図1Aに示すように、生地42を原反から切断用カッター
29下方の所定位置まで引出し、このカッター29(前後左
右に移動可能)により所定パターンに切断する(このと
き上端ローラー14と下端ローラー17間に4個のコンベア
ローラー18a、18b、18c、18dを介して張設された無
端状コンベアベルト19は生地積層及び裁断台4左端近傍
上に上端ローラー14が位置するような配置をとってい
る)。
【0012】側面に案内板14a及び前記上端ローラー14
が固設された上部スライド部13は、1対の連結ベルトプ
ーリー22a、22bにより張設された連結ベルト23を介し
て、側面に前記下部ローラー17が固設された下部スライ
ド部16に連結され、下方の連結ベルトプーリー22bには
オンオフ可能なようにコンベア移動モーター25が接続さ
れている。前記した4個のコンベアローラーの右下方の
コンベアローラー18dには、クラッチ20を介してかつオ
ンオフ可能なようにコンベア回動モーター21が接続され
ている。なおコンベア回動モーターは他のローラー18a
又は下端ローラーに接続しても良い。このコンベア回動
モーター21をオンにしかつクラッチ20をオンにすると前
記コンベアベルト19は一方方向に回動するように動く。
又コンベア回動モーター21をオフにしかつクラッチ20を
オンにすると、モーター21がクラッチ20を介して前記コ
ンベアベルト19に制動を加えるようになり、制動(ブレ
ーキ)機能が発揮される。又クラッチをオフにしておく
と、前記コンベア回動モーター21はコンベアベルト19に
対して仕事をしない。なお図示のコンベア移動モーター
とコンベア回動モーターベアの代わりに、例えば生地積
層及び裁断台4の下方に単一モーターを設置し、該モー
ターと前記ローラー18d及びプーリー22bをベルトによ
り接続し、クラッチを併用することにより必要な場合に
のみ前記モーターの回転を前記ローラー18d及び/又は
プーリー22bに伝達するようにしても良い。
【0013】この状態で切断された生地42aを前方(図
1の左方)に移送するために、従来のようなコンベアベ
ルトを移動させる方法を試みても、図1Aの状態では上
端ローラー14が左端近傍に達しているため、前記生地42
aを前方に移送できない。本発明では図1Aの直後の切
断が終了した状態で、前記コンベア回動モーター21及び
クラッチ20をオンにする。これによりモーター21の回転
力がコンベアベルト19に伝達されて、該コンベアベルト
19がその上方面(生地42に接触する面)が上端ローラー
14側に、又その下方面が下端ローラー17側に移行しコン
ベアベルト19全体が図1Bに矢示した方向に無端状に回
動し、図1Cに示した状態に移行する。なおこの切断生
地42aの移送時には原反側の生地42には適宜の手法でブ
レーキを掛けて切断前の生地42が動かないようにしてお
く。
【0014】この状態から、前記クラッチ20をオンにし
かつコンベア回動モーター21をオフにしてコンベアベル
ト19の上方面側にブレーキを掛けながら、コンベア移動
モーター25をオンにすると前記上部スライド部13が図1
Cの位置から右方に移行してコンベアベルト19上の切断
生地42aが案内板14aに導かれて生地積層及び裁断台4
上に積層される(図1D)。このときに前記切断用カッ
ター29は切断前の生地42の上方に位置し、従って前記積
層操作と同時にカッター29による次の切断されるべき生
地の切断操作を平行して行なえるため、操作時間が短縮
される。図1A〜Dの操作を繰り返すことにより、前記
生地積層及び裁断台4上に裁断された生地42aが積層さ
れる。
【0015】最後に上端ローラー14を右方に移動させる
と複数の生地9が生地積層及び裁断台4の可撓性ブラシ
6上に積層する(図1E)。このとき裁断用カッター37
が積層生地9上にXYZ方向に移動可能に位置している
ため、該裁断用カッター37を積層生地9表面の非通気性
シート10に接触するまで下降させかつXY方向に移動さ
せて前記積層生地9を所定パターンに裁断できる。なお
図1の説明では、コンベア回動モーターとクラッチの組
合せにより、コンベアベルトの回動とその制動を行うよ
うにしたが、本発明ではこれに限定されるものではな
く、コンベア回動モーターはコンベアベルトの回動のみ
を行ない、他の制動機構を使用してコンベアベルトの制
動を行うようにしても良く、例えば上端ローラー14及び
下端ローラー17の少なくとも一方、好ましくは上端ロー
ラー14に制動機能を付与することが望ましく、該上端ロ
ーラー14にエアシリンダーや電磁クラッチで圧力を掛け
て動きを制御できる。
【0016】本発明における前記カッターはその位置を
可変とすることができるよう前後左右及び上下に移行す
ることが望ましく、これによりベルトの幅方向は勿論、
走行方向及び垂直方向にも移行して、任意の箇所での生
地切断及び裁断を可能にしている。図1の例では本発明
の特徴を明確にするため、切断用カッターと裁断用カッ
ターを別個に設置するようにしたが、同一のカッターを
切断用及び裁断用に併用しても良い。これにより従来は
同一位置で行い得なかった生地の積層と裁断が生地積層
及び裁断台上で行うことが可能になり、切断積層した生
地を移送した後に裁断する手間及び積層装置及び裁断装
置を別個に設置するコストとスペースを低減することが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明に係わる原反切断及び
生地裁断積層装置の実施形態を説明するが、該実施形態
は本発明を限定するものではない。図2は本発明に係わ
る原反切断及び生地裁断積層装置の裁断直前の一実施形
態を示す斜視図、図3は図2のA−A線縦断面図、図4
は第3図のB−B線断面図である。1は4本の脚であ
り、該4本の脚1上部内面には1対の上部本体フレーム
2が又下部内面には1対の下部本体フレーム3が設置さ
れ、前記上部本体フレーム2内部には生地積層及び裁断
台4が設置されている。
【0018】この生地積層及び裁断台4は、中央に下向
き通孔5を有し、周縁が上向きに折り曲げられた板状と
して成型され、該生地積層及び裁断台4の上面には、多
数の小径の可撓性ブラシ6が植設されている。前記通孔
5には下向きにホース7が接続され、更に該ホース7の
下端にはバキュームポンプ8が接続されている。なお前
記通孔は生地積層及び裁断台4の側面に形成しても良
い。前記可撓性ブラシ6の上端に接触するように所定の
裁断パターンに加工する複数の切断生地9が積層され、
該積層生地9の上面及び側面を覆うように非通気性シー
ト10が被覆されている。前記両上部本体フレーム2の上
部両面には上部キャリッジレール11が沿設され、外側の
キャリッジレール11には切断用カッターキャリッジ12が
嵌合し走行可能になっている。両上部本体フレーム2の
内側のキャリッジレール11には1対の上部スライド部13
が設置され、両スライド部13間には上端ローラー14が架
設され、かつ案内板14aが設置されている。前記下部本
体フレーム3の内面側には下部キャリッジレール15が沿
設され、該キャリッジレール15には下部スライド部16が
嵌合し走行可能になっている。両下部スライド部16間に
は下端ローラー17が架設されている。
【0019】前記上端及び下端ローラー14、17間には、
計4個のコンベアローラー18a、18b、18c、18dを介
して無端状コンベアベルト19が張設され、右下部のロー
ラー18d(実際には両下部本体フレーム内面の1対のロ
ーラーを連結する連結棒であるが、図面には現れない)
はクラッチ20を介してコンベア回動モーター21に接続さ
れている。又前記上端及び下端ローラー14、17間は、前
記コンベアベルト19と逆の方向に、1対の連結ベルトプ
ーリー22a、22bに張設された連結ベルト23を介して連
結され、前記両下部本体フレーム3の内面にそれぞれ位
置する下方の1対の連結ベルトプーリー22bを連結する
連結棒24にはオンオフ可能なようにコンベア移動モータ
ー25が接続されている。
【0020】前記1対の切断用カッターキャリッジ12間
には、断面が方形の走行杆26の側面の走行レール27に沿
って走行するカッターヘッド28が設置され、該カッター
ヘッド28には、三軸数値制御により作動して生地を任意
形状に裁断できるカッター29が装着されている。前記脚
1の1本には生地積層及び裁断台4昇降用モーター30が
装着され、ラックギア31及びピニオンギア32を介して前
記生地積層及び裁断台4を昇降させるようにしている。
前記1対の上部本体フレーム2の両キャリッジレール11
の前記切断用カッターキャリッジ12より前方(図2の左
側)には、裁断用カッターキャリッジ33が嵌合し走行可
能になっている。
【0021】該1対の裁断用カッターキャリッジ33間に
は、断面が方形の走行杆34の側面の走行レール35に沿っ
て走行するカッターヘッド36が設置され、該カッターヘ
ッド36には、三軸数値制御により作動して生地を任意形
状に裁断できるカッター37が装着されている。前記上部
本体フレーム2のそれぞれの後端(図2の右端)には、
1対の帯状部材38が上向きに配設され、該帯状部材38の
上端後面には、上面に凹部を有する三角形の原反保持部
材39が連設され、両原反保持部材39間に架設された原反
バー40に原反41が保持され、該原反は生地42として前記
コンベアベルト19上に供給される。なお43は上記工程を
管理する制御用コンピューターである。なお本装置は裁
断用カッター及びそれに付随する機器が高価であり、該
裁断用カッターを効率的に使用するために、図2の装置
をコンベア移動モーター25側で向かい合うように2個設
置し、裁断用カッター及びそれに付随する機器は1組と
し、これを両装置で併用し、一方の装置で切断及び積層
工程を実施している際に他の装置で裁断工程を行い、逆
に一方の装置で裁断工程を実施している際に他の装置で
切断及び積層工程を行うことにより裁断用カッター及び
それに付随する機器を有効利用することができる。
【0022】図5は本発明で使用可能な切断用カッター
を示すもので、図5aはその正面図、図5bはその側面
図である。切断用カッター29はモーター軸44に回転自在
に接続された丸刃45と該丸刃45が当接する下刃46とから
成り、この丸刃45と下刃46の間に原反41が通って該原反
41が切断される。なおこの切断用カッター29は図2〜4
に示すように切断用カッターヘッド28に据え付けて走行
杆26及び切断用カッターキャリッジ12とともに上部キャ
リッジレール11に沿って走行させるのではなく、切断カ
ッターに据え付けた切断用カッターを走行杆26を介して
上部スライド部13に接続することもでき、これにより切
断用カッターキャリッジの設置を省略できる。
【0023】図6は本発明で使用可能な裁断用カッター
を示すもので、図6aはその側面図、図6bはその斜視
図、図6cは図6bのA−A線断面図である。裁断用カ
ッター37は、裁断用カッターヘッド36に下向きに設置さ
れ、該裁断用カッター37は剣状のカッター刃47と円板状
の生地押さえ48から成り、三軸数値(X、Y、θ)制御
により作動して生地の裁断を行う。このカッター刃47は
カッターヘッド36の走行杆34と直角方向の走行(X方
向)と平行方向の走行(Y方向)により生地の表面の任
意の位置に移動できる。前記カッター刃47は該カッター
刃47の走行方向にカッター刃47先端が裁断方向に向くよ
うに走行することが裁断時の切れ味を向上させるととも
にカッター刃の寿命を延ばすためにも必要である。前記
カッターヘッド36内には前記カッター刃47自体を所望の
角度(θ)だけ回転させる機構が収納され、カッター刃
47の向きと裁断方向が一致するようになっている。積層
生地の裁断に際してはカッター刃47の先端が積層生地中
に進入して生地押さえ48の下面が弱く積層生地表面に接
触してカッター刃47の案内を行うようになっている。
【0024】
【発明の効果】本発明方法は、原反を切断し、切断され
た生地を積層し、積層された生地を所定形状に裁断する
方法において、切断された生地を順次生地積層及び裁断
台に積層し、該生地積層及び裁断台上で積層生地の裁断
を行うことを特徴とする原反切断及び生地裁断方法(請
求項1)である。
【0025】この本発明方法では、切断された生地の積
層と所定パターンへの裁断を同じ生地積層及び裁断台上
で行えるため、切断積層した生地を移送した後に裁断す
る手間及び積層装置及び裁断装置を別個に設置するコス
トとスペースを低減することができる。又本発明装置
は、原反を切断して生地を作成するための切断用カッタ
ー、切断された生地を生地積層及び裁断台まで移送する
ためのコンベアベルト、前記生地積層及び裁断台の上方
に位置する裁断用カッター、前記切断され積層された複
数の生地を生地積層及び裁断台に固定する固定手段とを
含んで成る原反切断及び生地裁断装置(請求項2)であ
り、本発明装置でも同様に切断積層した生地を移送した
後に裁断する手間及び積層装置及び裁断装置を別個に設
置するコストとスペースを低減することができる。
【0026】前記固定手段を、生地積層及び裁断台上面
に植設された可撓性ブラシ、該可撓性ブラシ上に積層さ
れた複数の生地の表面を被覆する非通気性シート、前記
可撓性ブラシの下方又は側方から吸引して積層生地が存
在する空間を減圧状態に維持するポンプ(請求項3)と
すると、積層された生地が生地積層及び裁断台上に強固
に固定され、該積層生地を移動させることなく、裁断用
カッターでより正確に所定パターンに裁断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生地積層及び裁断の作動原理を示す概
略図。
【図2】本発明に係わる原反切断及び生地裁断積層装置
の裁断直前の一実施形態を示す斜視図。
【図3】図2のA−A線縦断面図。
【図4】第3図のB−B線断面図。
【図5】本発明で使用可能な切断用カッターを示すもの
で、図5aはその正面図、図5bはその側面図。
【図6】本発明で使用可能な裁断用カッターを示すもの
で、図6aはその正面図、図6bはその斜視図、図6c
は図6bのA−A線断面図。
【符号の説明】
2 上部本体フレーム 3 下部本体フレーム 4 生地積層及び裁断台 5 下向き通孔 6 可撓性ブラシ 7 ホース 8 バキュームポンプ 9 切断生地 10 非通気性シート 14 上端ローラー 17 下端ローラー 18 コンベアローラー 19 無端状コンベアベルト 20 クラッチ 21 コンベア回動モーター 22 連結ベルトプーリー 23 連結ベルト 25 コンベア移動モーター 28 切断用カッターヘッド 29 切断用カッター 36 裁断用カッターヘッド 37 裁断用カッター 41 原反 42 生地

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原反を切断し、切断された生地を積層
    し、積層された生地を所定形状に裁断する方法におい
    て、切断された生地を順次生地積層及び裁断台に積層
    し、該生地積層及び裁断台上で積層生地の裁断を行うこ
    とを特徴とする原反切断及び生地裁断方法。
  2. 【請求項2】 原反を切断して生地を作成するための切
    断用カッター、切断された生地を生地積層及び裁断台ま
    で移送するためのコンベアベルト、前記生地積層及び裁
    断台の上方に位置する裁断用カッター、前記切断され積
    層された複数の生地を生地積層及び裁断台に固定する固
    定手段とを含んで成る原反切断及び生地裁断装置。
  3. 【請求項3】 生地積層及び裁断台上面に植設された可
    撓性ブラシ、該可撓性ブラシ上に積層された複数の生地
    の表面を被覆する非通気性シート、前記可撓性ブラシの
    下方又は側方から吸引して積層生地が存在する空間を減
    圧状態に維持するポンプにより固定手段が構成されてい
    る請求項2に記載の装置。
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