JP2000312479A - 電源装置および放電灯点灯装置 - Google Patents

電源装置および放電灯点灯装置

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JP2000312479A
JP2000312479A JP11117350A JP11735099A JP2000312479A JP 2000312479 A JP2000312479 A JP 2000312479A JP 11117350 A JP11117350 A JP 11117350A JP 11735099 A JP11735099 A JP 11735099A JP 2000312479 A JP2000312479 A JP 2000312479A
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capacitor
resonance
power supply
circuit
power
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JP11117350A
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Nariyuki Yamauchi
得志 山内
Yoshinobu Murakami
善宣 村上
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1スイッチングサイクル中に存在する複数の
共振系の時間割合が入力電圧に応じて変化するために生
じる大きな出力リップルを低減する。 【解決手段】 交流電源AC、整流回路DB、ダイオー
ドD1,D2、コンデンサC1、FETQ1,Q2、コ
ンデンサC10、インダクタL11、コンデンサC1
1、負荷LDおよびコンデンサC12により成る電源装
置に対して、ダイオードD1,D2の接続点とコンデン
サC11との間に介設されるコンデンサC13と、これ
と並列接続されるスイッチS10と、コンデンサC12
に直列に介設されてコンデンサC12とともにダイオー
ドD2と並列接続され、コンデンサC12を流れる電流
の検出を行う電流検出回路10と、この検出結果に応じ
てスイッチS10のオン/オフ制御を行う制御回路11
とを具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力電流の高調波
歪みを低減し、入力電力の高力率化を実現する電源装置
に関し、特にメタルハライド灯および高圧ナトリウム灯
などの高輝度放電灯(以下、単にHID:high intensi
ty discharge lamp )、または蛍光灯などの放電灯に好
適な電源装置および放電灯点灯装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、スイッチング素子を用いた電力変
換装置には、入力電流の高調波歪みを低減し、入力の高
力率化を図る手段として、商用交流電源を全波整流し、
いわゆる昇圧型チョッパ回路で入力電流波形を商用交流
電源に略比例した波形としながら、直流電圧を発生する
前置変換回路を付加し、その直流電圧を入力とし、主変
換回路で負荷への所望の電力を供給する方式が従来より
あった。例えば、蛍光灯の高周波点灯装置では、昇圧型
チヨッハ回路およびイバータ回路の構成となる。
【0003】しかしながら、入力電流高調波を低減させ
るために付加した前置変換回路(昇圧チョッパ回路)は
部品点数が多く、結果的に装置が大型になり、その価格
が上昇する。
【0004】このため、昇圧型チヨッハ回路およびイバ
ータ回路の構成に対し、部品点数を減らしてコストの低
減が可能な方式が種々提案されている。
【0005】図17は電流源型チャージポンプ方式(C
SCP:current source type charge pump)を採用す
る従来の電源装置の構成図である(特開平5−3816
1号公報参照)。
【0006】図17に示す電源装置1PAには、交流電源
ACと、この交流電源ACからの交流電力を直流電力に
整流する整流回路DBと、この整流回路DBの正極性出
力端子に対して順方向にアノードが接続されるダイオー
ドD1と、このダイオードD1のカソードに対して順方
向にアノードが接続されるダイオードD2と、このダイ
オードD2のカソードと整流回路DBの負極性出力端子
との間に接続される平滑用のコンデンサC1と、このコ
ンデンサC1の両端間に直列接続され、コンデンサC1
から得られる直流電力を高周波電力に変換する一対のF
ETQ1,Q2とが具備されている。ただし、FETQ
1,Q2は、それぞれ逆並列接続される寄生ダイオード
を有し、図略の制御回路によって交互にオン/オフされ
る。
【0007】また、電源装置1PAには、FETQ1,Q
2から高周波電力が供給される負荷LDおよび直列共振
回路などが具備されている。図17の例では、FETQ
1,Q2の接続点に一端が接続される直流カップリング
用のコンデンサC10と、このコンデンサC10の他端
に一端が接続される共振用のインダクタL11と、この
インダクタL11の他端とダイオードD1,D2の接続
点との間に接続され、インダクタL11とともに上記直
列共振回路を構成する共振用のコンデンサC11と、こ
のコンデンサC11と並列接続される負荷LDとが具備
されている。
【0008】さらに、電源装置1PAには、ダイオードD
2と並列接続され、交流電源ACからの入力電流の歪み
を改善するためのコンデンサC12が具備されている。
【0009】図18は図17に示すFETの1スイッチ
ングサイクルにおける電流の流れるモードが変化する様
子を示す図である。ただし、図18における(a)〜
(f)に示すモードをそれぞれモードM1〜M6とす
る。
【0010】図18において、FETQ1,Q2が交互
にオン/オフすることにより、コンデンサC1に充電さ
れた直流電圧が高周波電圧に変換される。このとき、F
ETQ1,Q2の1スイッチングサイクルにおいて、6
つのモードが存在し、モードM2,M3で、交流電源A
Cから入力電流が引き込まれ、各モードの時間が入力電
圧に応じて変化する。これにより、上記のような簡易な
構成で、入力力率を高め、入力電流の高調波を抑制する
ことができる。
【0011】電源装置1PAでは、コンデンサC12は、
直列共振回路の共振電流の働きによって充放電される。
コンデンサC12の電圧レベルがコンデンサC1の平滑
電圧VC1から入力電圧の整流後の電圧VDBを引いたレベ
ルになると、ダイオードD1がオンして共振電流が交流
電源ACを介して流れ、コンデンサC12が充電されな
くなる。また、共振電流が反転すると、コンデンサC1
2の放電が始まり、電圧レベルが平滑電圧VC1から電圧
DBを引いたレベルからゼロまで減少し、この後、ダイ
オードD2が導通してコンデンサC12の放電が止ま
る。
【0012】図19は図17に示す電源装置の等価回路
である。この等価回路は、上記モードに着目して作成さ
れたもので、FETのスイッチング周波数では、交流電
源ACおよびコンデンサC1,C10のインピーダンス
が十分に小さいとみなし、共振動作に関与する回路を抜
き出したものである。図19において、ACHFはFET
Q1,Q2によって得られる高周波電源を示し、スイッ
チS1はダイオードD1,D2の導通状態を示す。
【0013】ここで、ダイオードD1,D2のオン/オ
フによって、図19(b)に示すように、コンデンサC
12の充放電期間における第1共振系(ダイオードD
1,D2の双方がオフ)と、図19(c)に示すよう
に、充放電期間外における第2共振系(ダイオードD
1,D2のどちらかがオン)との2つの共振特性が存在
するのが分かる。つまり、図18(a),(d)に示す
ように、ダイオードD1,D2の双方がオフの状態であ
ると、コンデンサC12に電流が流れ、図19(a)の
回路においてコンデンサC12が等価回路に接続された
状態、すなわちスイッチS1がオフの状態になる一方、
図18(b),(c),(e),(f)のように、ダイ
オードD1,D2のどちらかが導通すると、コンデンサ
C12に電流が流れないから、図19(a)の回路にお
いてコンデンサC12が等価回路に接続されない状態、
すなわちスイッチS1がオンの状態になる。
【0014】従って、第1共振系では、インダクタL1
1と、並列接続のコンデンサC11および負荷LDと、
コンデンサC12との経路の両端に高周波電源ACHF
接続されることになる一方、第2共振系では、インダク
タL11と、並列接続のコンデンサC11および負荷L
Dとの経路の両端に高周波電源ACHFが接続されること
になる。これにより、第1および第2共振系は、コンデ
ンサC12の有無によって、それぞれ固有の共振周波数
を有することになるのである。
【0015】図20は電圧源型チャージポンプ方式(V
SCP:voltage source type charge pump )を採用す
る従来の電源装置の構成図である(特開平4−1930
67号公報参照)。
【0016】図20に示す電源装置4PAは、コンデンサ
C11がインダクタL11と整流回路DBの負極性出力
端子との間に接続され、コンデンサC12がインダクタ
L11およびコンデンサC11の接続点とダイオードD
1,D2の接続点との間に接続されている以外は、図1
7に示す電源装置1PAと同じ回路配置となっている。
【0017】この電源装置4PAは、負荷印加電圧の高周
波振幅によりコンデンサC12を充放電し、簡易な構成
で入力電流を高周波で引き込んで入力力率を高めるもの
である。
【0018】この場合も電源装置1PAと同様に、FET
Q1,Q2の1スイッチングサイクル中に6つのモード
が存在し、図21(b)に示す第1共振系と図21
(c)に示す第2共振系との2つの共振特性が存在す
る。
【0019】ダイオードD1またはD2が導通したとき
は、コンデンサC12がコンデンサC11と並列に接続
され(S1オン)、インダクタL11および負荷LDを
含む共振負荷回路は、インダクタL11、コンデンサC
11,C12および負荷LDにより構成される(第1共
振系)。一方、ダイオードD1およびD2が不導通のと
きは、コンデンサC12を含まない(S1オフ)共振負
荷回路は、インダクタL11、コンデンサC11および
負荷LDにより構成される(第2共振系)。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電源装置1PA,2PAでは、出力波形に大きなリップ
ルが生じるという課題がある。以下、この課題について
説明する。
【0021】図22は第1および第2共振系の周波数特
性例を示す図、図23は交流電源の電圧レベルで変化す
る第1および第2共振系の期間を示す図である。ただ
し、図22において、A1,A2はそれぞれ第1,第2
共振系の周波数特性を示す。また、図23において、V
ACは交流電源ACの電圧波形を示し、IC12 はコンデン
サC12を流れる電流波形を示す。さらに、図23
(b)は(a)に示す電圧V ACのピーク付近の拡大図
で、図23(c)は(a)に示す電圧VACのゼロボルト
付近の拡大図である。
【0022】ここで、図22から、動作周波数(スイッ
チング周波数)をf1またはf2とすれば、第1および
第2共振系A1,A2において負荷出力が相違するのが
分かる。また、図23から、電圧VACのピーク付近では
第2共振系A2の割合が大きく,逆にゼロクロス付近で
は第1共振系A1の割合が大きくなる。このように、第
1,第2共振系では負荷出力に差が生じ、それぞれの時
間が入力電圧VACに応じて変化して出力波形に大きなリ
ップルが生じる。
【0023】図24にこのような大きなリップルが生じ
る出力波形例を示す。ただし、図24(a)はゼロクロ
ス付近でリップルが大きくなる場合の例を示し、(b)
は電圧VACのピーク付近でリップルが大きくなる場合の
例を示す。また、IACは交流電源ACからの入力電流の
波形を示す。このような大きなリップルは、負荷LDが
例えば放電灯である場合、その放電灯の寿命に悪影響を
与え、また大きすぎると、再点弧によるチラツキなどが
発生してしまう。
【0024】図25はこのような課題を解決するための
調整を施した電源装置の入出力特性を示す図である。例
えば、動作周波数を図22に示すf0に設定して、第
1,第2共振系による出力が同一になるようにすれば、
図25に示すように、出力リップルをある程度改善する
ことができる。しかしながら、このような方法では、設
計ポイントが非常に限られたものとなり、設計の自由度
が損なわれてしまう。また、図22に示すf0に動作周
波数を設定したとしても、負荷による変動が生じると、
その設定ポイントがずれてしまい、この結果、大きなリ
ップルが出力波形に生じることになる。
【0025】また、電源装置4PAでも、電源装置1PAと
同様に、第1および第2共振系の時間が入力電圧に応じ
て変化するので、出力波形には、図24に示すような入
力電圧に応じて変動する大きなリップルが生じる。
【0026】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、1スイッチングサイクル中に存在する複数の共
振系の時間割合が入力電圧に応じて変化するために生じ
る大きな出力リップルを低減し得る電源装置および放電
灯点灯装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明の電源装置は、交流電源と、前記
交流電源からの交流電力を直流電力に整流する整流回路
と、前記整流回路からの出力に対して平滑を行う平滑用
コンデンサと、少なくとも1つのスイッチング素子を有
し、前記平滑用コンデンサの平滑によって得られる直流
電力を高周波電力に変換するインバータ回路と、前記高
周波電力を受けて負荷に電力を供給する共振回路を含む
負荷回路と、前記負荷回路内の一部に接続され、前記交
流電源からの入力電流の歪みを改善するものであって、
前記負荷回路の高周波電流および電圧の振動によって充
放電の動作を行い、その充放電の電流が前記交流電源の
電圧レベルに応じて変化し、その充放電の作用によって
前記整流回路から前記負荷回路の一部を通じて高周波電
流を引き込む第1コンデンサとを備え、前記充放電が行
われる場合の第1共振系と行われない場合の第2共振系
との2つの共振特性を有する電源装置であって、前記共
振回路を流れる電流で高周波電圧の振動を起こす第2コ
ンデンサと、前記第2コンデンサに直列または並列に設
けられるスイッチ手段とをさらに備え、前記スイッチ手
段のオン/オフによって前記第1または第2共振系の共
振特性を変化させ、これらの共振特性の動作周波数での
出力差を小さくするのである。
【0028】この構成では、第1および第2共振系の動
作周波数での出力差が小さくなるので、出力波形におけ
るリップルが低減するようになる。この結果、1スイッ
チングサイクル中に存在する複数の共振系の時間割合が
入力電圧に応じて変化するために生じる大きな出力リッ
プルを低減することが可能となる。
【0029】請求項2記載の発明の電源装置は、交流電
源と、前記交流電源からの交流電力を直流電力に整流す
る整流回路と、前記整流回路からの出力に対して平滑を
行う平滑用コンデンサと、少なくとも1つのスイッチン
グ素子を有し、前記平滑用コンデンサの平滑によって得
られる直流電力を高周波電力に変換するインバータ回路
と、負荷を有し、前記高周波電力を受けて前記負荷に電
力を供給する共振回路と、前記共振回路内のノードに接
続されるとともに一端が前記整流回路の出力端子に接続
され、前記交流電源からの入力電流の歪みを改善するも
のであって、前記共振回路の高周波電流および電圧の振
動によって充放電の動作を行い、その充放電の電流が前
記交流電源の電圧レベルに応じて変化し、その充放電の
作用によって前記整流回路から前記共振回路の一部を通
じて高周波電流を引き込む第1コンデンサと、前記第1
コンデンサの一端と前記平滑用コンデンサとの間に挿入
される整流素子とを備え、前記充放電が行われる場合の
第1共振系と行われない場合の第2共振系との2つの共
振特性を有する電源装置であって、前記共振回路を流れ
る電流で高周波電圧の振動を起こす第2コンデンサと、
前記第2コンデンサに直列または並列に設けられるスイ
ッチ手段とをさらに備え、前記スイッチ手段のオン/オ
フによって前記第1または第2共振系の共振特性を変化
させ、これらの共振特性の動作周波数での出力差を小さ
くするものである。
【0030】この構成では、第1および第2共振系の動
作周波数での出力差が小さくなるので、出力波形におけ
るリップルが低減するようになる。この結果、1スイッ
チングサイクル中に存在する複数の共振系の時間割合が
入力電圧に応じて変化するために生じる大きな出力リッ
プルを低減することが可能となる。
【0031】請求項3記載の発明の電源装置は、交流電
源と、前記交流電源からの交流電力を直流電力に整流す
る整流回路と、前記整流回路からの出力に対して平滑を
行う平滑用コンデンサと、少なくとも1つのスイッチン
グ素子を有し、前記平滑用コンデンサの平滑によって得
られる直流電力を高周波電力に変換するインバータ回路
と、共振インダクタ、共振コンデンサおよび直流カップ
リングコンデンサを有し、一端が前記インバータ回路の
出力端子に接続されるとともに他端が前記整流回路の出
力端子に接続され、前記高周波電力を受けて負荷に電力
を供給する共振回路と、前記共振回路の他端と前記整流
回路の出力端子との接続ノードに一端が接続されるとと
もに前記平滑用コンデンサの一端に他端が接続され、前
記交流電源からの入力電流の歪みを改善する第1コンデ
ンサと、前記接続ノードと前記平滑用コンデンサとの間
に挿入されるダイオードとを備え、前記共振インダク
タ、共振コンデンサ、負荷のインピーダンスおよび第1
コンデンサによる第1共振系と前記共振インダクタ、共
振コンデンサおよび負荷のインピーダンスによる第2共
振系との2つの共振特性を有する電源装置であって、前
記共振回路を流れる電流で高周波電圧の振動を起こす第
2コンデンサと、前記第2コンデンサと並列に設けられ
るスイッチ手段とをさらに備え、前記スイッチ手段のオ
ン/オフによって前記第1または第2共振系の共振特性
を変化させ、これら共振特性の出力差を小さくするもの
である。
【0032】この構成では、第1および第2共振系の出
力差が小さくなるので、出力波形におけるリップルが低
減するようになる。この結果、1スイッチングサイクル
中に存在する複数の共振系の時間割合が入力電圧に応じ
て変化するために生じる大きな出力リップルを低減する
ことが可能となる。
【0033】請求項4記載の発明の電源装置は、交流電
源と、前記交流電源からの交流電力を直流電力に整流す
る整流回路と、前記整流回路からの出力に対して平滑を
行う平滑用コンデンサと、少なくとも1つのスイッチン
グ素子を有し、前記平滑用コンデンサの平滑によって得
られる直流電力を高周波電力に変換するインバータ回路
と、共振インダクタ、共振コンデンサおよび直流カップ
リングコンデンサを有し、前記インバータの出力端子に
一端が接続されるとともに前記平滑用コンデンサの一端
に他端が接続され、前記高周波電力を受けて負荷に電力
を供給する共振回路と、前記共振回路内のノードと前記
整流回路の出力端子との間に接続され、前記交流電源か
らの入力電流の歪みを改善する第1コンデンサと、この
第1コンデンサが接続された前記整流回路の出力端子と
前記平滑用コンデンサとの間に挿入されるダイオードと
を備え、前記共振インダクタ、共振コンデンサ、負荷の
インピーダンスおよび第1コンデンサによる第1共振系
と前記共振インダクタ、共振コンデンサおよび負荷のイ
ンピーダンスによる第2共振系との2つの共振特性を有
する電源装置であって、前記共振回路を流れる電流で高
周波電圧の振動を起こす第2コンデンサと、前記第2コ
ンデンサに直列または並列に設けられるスイッチ手段と
をさらに備え、前記スイッチ手段のオン/オフによって
前記第1または第2共振系の共振特性を変化させ、これ
ら共振特性の出力差を小さくするものである。
【0034】この構成では、第1および第2共振系の出
力差が小さくなるので、出力波形におけるリップルが低
減するようになる。この結果、1スイッチングサイクル
中に存在する複数の共振系の時間割合が入力電圧に応じ
て変化するために生じる大きな出力リップルを低減する
ことが可能となる。
【0035】なお、前記第1コンデンサの容量と前記第
2コンデンサの容量との比は10倍以内である構成でも
よい(請求項5)。この構成でも、1スイッチングサイ
クル中に存在する複数の共振系の時間割合が入力電圧に
応じて変化するために生じる大きな出力リップルを低減
することが可能となる。
【0036】また、前記スイッチ手段はダイオードでも
よい(請求項6)。この構成でも、1スイッチングサイ
クル中に存在する複数の共振系の時間割合が入力電圧に
応じて変化するために生じる大きな出力リップルを低減
することが可能となる。
【0037】また、前記共振回路内には共振コンデンサ
および直流カップリングコンデンサが含まれ、前記第2
コンデンサの容量は前記共振コンデンサの容量よりも大
きく、前記直流カップリングコンデンサの容量は前記第
2コンデンサの容量よりも大きい構成でもよい(請求項
7)。この構成でも、1スイッチングサイクル中に存在
する複数の共振系の時間割合が入力電圧に応じて変化す
るために生じる大きな出力リップルを低減することが可
能となる。
【0038】さらに、前記第2コンデンサの代わりに前
記直流カップリングコンデンサの容量を減らし、前記直
流カップリングコンデンサに前記スイッチ手段を接続し
て前記直流カップリングコンデンサと共振動作を兼用す
る構成でもよい(請求項8)。この構成でも、1スイッ
チングサイクル中に存在する複数の共振系の時間割合が
入力電圧に応じて変化するために生じる大きな出力リッ
プルを低減することが可能となる。
【0039】請求項9記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の電源装置を備え、前記負荷が放電灯であ
る放電灯点灯装置である。この構成によれば、1スイッ
チングサイクル中に存在する複数の共振系の時間割合が
入力電圧に応じて変化するために生じる大きな出力リッ
プルを低減することが可能となる。この結果、特に放電
灯の寿命にとって好適な放電灯点灯装置を得ることがで
きる。
【0040】請求項10記載の発明の放電灯点灯装置
は、交流電源と、前記交流電源からの交流電力を直流電
力に整流する整流回路と、前記整流回路からの出力に対
して平滑を行う平滑用コンデンサと、直列接続された2
つのスイッチング素子を有し、これらスイッチング素子
を交互にオン/オフすることで、前記平滑用コンデンサ
の平滑によって得られる直流電力を高周波電力に変換す
るインバータ回路と、共振インダクタ、共振コンデンサ
および直流カップリングコンデンサを有し、前記2つの
スイッチング素子の中点に一端が接続されるとともに前
記整流回路の出力端子に他端が接続され、前記高周波電
力を受けて放電灯に電力を供給する共振回路と、前記共
振回路の他端と前記整流回路の出力端子との接続ノード
に一端が接続されるとともに前記平滑用コンデンサの一
端に他端が接続され、前記交流電源からの入力電流の歪
みを改善する第1コンデンサと、前記接続ノードと前記
平滑用コンデンサとの間に挿入されるダイオードと、前
記直流カップリングコンデンサと並列接続されるダイオ
ードとを備えるものである。
【0041】この構成によれば、1スイッチングサイク
ル中に存在する複数の共振系の時間割合が入力電圧に応
じて変化するために生じる大きな出力リップルを低減す
ることが可能となる。この結果、特に放電灯の寿命にと
って好適な放電灯点灯装置を得ることができる。
【0042】請求項11記載の発明の放電灯点灯装置
は、交流電源と、前記交流電源からの交流電力を直流電
力に整流する整流回路と、前記整流回路からの出力に対
して平滑を行う平滑用コンデンサと、直列接続された2
つのスイッチング素子を有し、これらスイッチング素子
を交互にオン/オフすることで、前記平滑用コンデンサ
の平滑によって得られる直流電力を高周波電力に変換す
るインバータ回路と、共振インダクタ、共振コンデンサ
および直流カップリングコンデンサを有し、前記2つの
スイッチング素子の中点に一端が接続されるとともに前
記平滑用コンデンサの一端に他端が接続され、前記高周
波電力を受けて放電灯に電力を供給する共振回路と、前
記共振回路内のノードと前記整流回路の出力端子との間
に接続され、前記交流電源からの入力電流の歪みを改善
する第1コンデンサと、前記第1コンデンサが接続され
た前記整流回路の出力端子と前記平滑用コンデンサとの
間に挿入されるダイオードと、前記直流カップリングコ
ンデンサと並列接続されるダイオードとを備えるもので
ある。
【0043】この構成によれば、1スイッチングサイク
ル中に存在する複数の共振系の時間割合が入力電圧に応
じて変化するために生じる大きな出力リップルを低減す
ることが可能となる。この結果、特に放電灯の寿命にと
って好適な放電灯点灯装置を得ることができる。
【0044】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態に係
る電源装置の構成図で、この図を用いて以下に第1実施
形態の説明を、本発明の一実施形態に係る放電灯点灯装
置の説明とともに行う。
【0045】図1に示す電源装置1には、図17に示す
電源装置と同様、交流電源ACと、この交流電源ACか
らの交流電力を直流電力に整流する整流回路DBと、こ
の整流回路DBの正極性出力端子に対して順方向にアノ
ードが接続されるダイオードD1と、このダイオードD
1のカソードに対して順方向にアノードが接続されるダ
イオードD2と、このダイオードD2のカソードと整流
回路DBの負極性出力端子との間に接続される平滑用の
コンデンサC1と、このコンデンサC1の両端間に直列
接続され、コンデンサC1から得られる直流電力を高周
波電力に変換する一対のFETQ1,Q2と、これらF
ETQ1,Q2の接続点に一端が接続される直流カップ
リング用のコンデンサC10と、このコンデンサC10
の他端に一端が接続される共振用のインダクタL11
と、このインダクタL11の他端とダイオードD1,D
2の接続点との間に接続され、インダクタL11ととも
に上記直列共振回路を構成する共振用のコンデンサC1
1と、このコンデンサC11と並列接続される、例えば
放電灯により成る負荷LDと、ダイオードD2と並列接
続され、交流電源ACからの入力電流の歪みを改善する
ためのコンデンサC12とが具備されている。
【0046】また、電源装置1には、出力波形のリップ
ルを低減するためのリップル低減手段が設けられてい
る。すなわち、ダイオードD1,D2の接続点とコンデ
ンサC11との間に介設されるコンデンサC13と、こ
のコンデンサC13と並列接続されるスイッチS10
と、コンデンサC12に直列に介設されてコンデンサC
12とともにダイオードD2と並列接続され、コンデン
サC12を流れる電流の検出を行う電流検出回路10
と、この電流検出回路10の検出結果に応じてスイッチ
S10のオン/オフ制御を行う制御回路11とが具備さ
れている。
【0047】図2に、図19と同様にして作成した電源
装置1の等価回路を示す。この図から、第1実施形態で
も、図2(b)に示す第1共振系と、図2(c)に示す
第2共振系との2つの共振特性が存在するのが分かる。
ただし、モードM1〜M4ではD1,D2オフでS1が
オフであり、モードM5,M6ではD1,D2オンでS
1がオンである。
【0048】ここで、スイッチS10はスイッチS1の
オン/オフとは逆に連動してオン/オフされる。具体的
には、図23に示す入力電圧VACのピーク付近では、第
2共振系A2の割合が大きいが、このときのダイオード
D1,D2の動作とは逆に、スイッチS10は比較的長
くオフにされる。一方、図23に示す入力電圧VACのゼ
ロクロス付近では、第1共振系A1の割合が大きいが、
このときのダイオードD1,D2の動作とは逆に、スイ
ッチS10は比較的長くオンにされる。これにより、入
力電圧VACのゼロクロス付近では、図2(b)に示す第
1共振系A11が支配的となる一方で、入力電圧VAC
ピーク付近では、図2(c)に示す第2共振系A12が
支配的となる。
【0049】図3に、図2の第1および第2共振系など
の周波数特性例を示す。第1共振系A11の周波数特性
は、回路構成が図19(b)に示す第1共振系A1と同
じであるので、図3に示すように第1共振系A1の周波
数特性と同じになる。これに対して、第2共振系A12
の周波数特性は、2つの駆動周波数f1,f2におい
て、図19(c)に示す第2共振系A2に対して付加し
たコンデンサC13の容量だけ、第1共振系A11の周
波数特性に近づくように変化する。この結果、出力のリ
ップルが低減することとなる。
【0050】図4に電源装置1の各部の動作波形図を示
す。ただし、図4のM1〜M6は図18で説明した各モ
ードを表す。
【0051】コンデンサC12に流れる充放電電流が検
出され、入力電圧VACのピーク付近では、コンデンサC
12に充放電電流が流れない期間で、スイッチS10が
オフになり、入力電圧VACのゼロクロス付近では、コン
デンサC12に電流が流れている期間でオンになる。図
4の例では、スイッチS10は、コンデンサC12に充
放電電流が流れるモードM1,M4でオンになってコン
デンサC13を短絡している。このように、コンデンサ
C12とコンデンサC13とが交互に接続されること
で、出力のリップルを低減することができる。
【0052】なお、第1実施形態では、コンデンサC1
2の充放電電流を検出してスイッチS10のオン/オフ
制御を行う構成になっているが、出力のリップルは入力
電圧に応じて入力電圧の周期に同期したものとなるか
ら、入力電圧を検出してスイッチS10のオン/オフ制
御を行う構成でもよい。この場合、例えば、検出した入
力電圧に応じて、入力電圧のピーク付近(コンデンサC
12の接続期間が短い期間)では、スイッチS10をオ
フにしてコンデンサC13を接続した状態にし、入力電
圧のゼロクロス付近(コンデンサC12の接続期間が長
い期間)では、スイッチS10をオンにしてコンデンサ
C13を短絡した状態にするように、スイッチ10のオ
ン/オフ制御を行っても、上記とほぼ同様の効果を得る
ことができる。このように、インバータ回路の1スイッ
チングサイクル中にオン/オフを繰り返すようにスイッ
チS10を制御してもよいし、入力電圧の周期に応じて
オン/オフするようにスイッチS10を制御してもよ
い。
【0053】また、コンデンサC13とスイッチS10
の並列回路は、図1に示す位置に限らず、共振付加電流
が連続的に流れる経路上にあればよい。
【0054】図5は本発明の第2実施形態に係る電源装
置の構成図で、この図を用いて以下に第2実施形態の説
明を、本発明の一実施形態に係る放電灯点灯装置の説明
とともに行う。
【0055】図5に示す電源装置2は、交流電源AC、
整流回路DB、ダイオードD1,D2、コンデンサC
1、FETQ1,Q2、インダクタL11、コンデンサ
C11、負荷LDおよびコンデンサC12を第1実施形
態と同様に備えているほか、第1実施形態とは異なるリ
ップル低減手段を備えている。
【0056】このリップル低減手段は、第1実施形態の
コンデンサC13を兼ねる直流カップリング用のコンデ
ンサC20と、このコンデンサC20と並列接続される
ダイオードD20とにより構成されている。
【0057】ここで、従来の電源装置1PAでは、コンデ
ンサC20に対応するコンデンサC10の電圧波形は図
6(a)に示すような波形となる。コンデンサC10
は、いわゆる共振負荷回路に流れる電流の直流成分をカ
ットし、負荷LDに交流の高周波出力を与える目的で使
用される。このため、コンデンサC10の容量は、共振
動作に影響しないように、比較的大きな値に設定され
る。例えば、コンデンサC10は、コンデンサC11よ
りもかなり大きな容量に設定される。したがって、交流
電源ACの影響を受けて、図6(a)に示すように、整
流後の電圧波形に相似した低周波リップル電圧がコンデ
ンサC10に印加されるのである。
【0058】そこで、コンデンサC20の容量をコンデ
ンサC10の容量よりも比較的小さめに設定すると、共
振回路の共振の影響を受けて、コンデンサC20の電圧
波形は、図6(b)に示すように、高周波電圧が図6
(a)の波形に重畳した波形となる。これはコンデンサ
C20が直流カップリングと共振への関与を兼ね備えた
機能を有していることを示すものである。そして、この
ようなコンデンサC20にダイオードD20を並列接続
して、コンデンサC20の電圧VC20 に対して負の向き
に発生する電圧振幅をゼロでクランプすると、図6
(c)に示すような電圧波形がコンデンサC20および
ダイオードD20の並列回路に生じる。
【0059】図6(c)において、入力電圧VACのピー
ク付近(コンデンサC12の接続期間が短い期間)で
は、ダイオードD20がオンせずに比較的小さな容量の
コンデンサC20が接続された状態となって共振に関与
する一方で、入力電圧VACのゼロクロス付近(コンデン
サC12の接続期間が長い期間)では、ダイオードD2
0が導通してコンデンサC20が共振回路から切り離さ
れた状態となる。すなわち、図7に示すように、コンデ
ンサC20の接続状態とコンデンサC12の接続状態と
が入力電圧VACのピーク付近TM1と入力電圧VACのゼ
ロクロス付近TM2とで入れ替わることになる。この結
果、出力のリップルが低減する。
【0060】ここに、従来の電源装置1PAの出力波形例
を図8(a)に示し、第2実施形態の電源装置2の出力
波形例を図8(b)に示す。これらの図から、第2実施
形態によれば、出力のリップルが効果的に低減されるの
が分かる。
【0061】図9は本発明の第3実施形態に係る電源装
置の構成図で、この図を用いて以下に第3実施形態の説
明を、本発明の一実施形態に係る放電灯点灯装置の説明
とともに行う。
【0062】図5に示す電源装置3は、インダクタLf
およびコンデンサCfによりなるローパスフィルタLP
Fを交流電源ACと整流回路DBとの間に有し、コンデ
ンサC11がダイオードD2のカソードとインダクタL
11との間に接続され、巻線n1,n2を有するトラン
スT1および放電灯DLにより成る負荷が1次側の巻線
n1でダイオードD2を介してコンデンサC11と並列
接続される以外は、第3実施形態と同様に構成されてい
る。ただし、第1および第2実施形態でも、実回路にお
いては、ローパスフィルタLPFが具備される。つま
り、電源装置3は、第2実施形態と同様のリップル低減
手段を備えているのである。
【0063】図10に電源装置3の等価回路を示す。た
だし、D1,D2オフでS1がオフであり、D1,D2
オンでS1がオンである。
【0064】この図から、第3実施形態でも、図10
(b)に示す第1共振系と図10(c)に示す第2共振
系との2つの共振特性が存在するのが分かる。そして、
第2実施形態と同様のリップル低減手段、すなわちコン
デンサC20およびダイオードD20を備えているの
で、入力電圧のゼロクロス付近では、図10(b)に示
す第1共振系が支配的になり,入力電圧のピーク付近で
は、図10(c)に示す第2共振系が支配的になる。ダ
イオードD1またはD2がオンし、コンデンサC12を
短絡しているときは、負荷と並列にコンデンサC11の
みの接続状態であるのが、ダイオードD1およびD2が
オフのときは、負荷と並列にコンデンサC11,C12
の直列回路が接続され、その合成容量はコンデンサC1
1のみの接続状態に比べて小さくなる。負荷と並列のコ
ンデンサ容量が小さいときは、負荷に電流が流れ込もう
として出力が大きくなる。逆に負荷と並列のコンデンサ
容量が大きいときは、コンデンサ側に電流が流れ込んで
出力が小さくなるが、本実施形態では、コンデンサC2
0を共振に関与させることで、共振回路のQ値が大きく
なり、コンデンサC20の高周波電圧振動が共振負荷回
路への入力電圧に重畳した格好で与えられるために出力
は小さくならない。したがって、第1共振系と第2共振
系の回路構成は同じにはならないが、出力リップルは前
述の動作で抑制され、コンデンサC20の値を適宜変更
することで、出力リップルを容易に調整できる。
【0065】また,本実施形態では、このように出力リ
ップルを低減できるほか、負荷出力が小さい時の平滑電
圧の異常な昇圧の回避および抑制が可能となる。また、
トランスT1の巻数比を調整することにより、入力電流
波形の高調波成分を最適に抑制することができる。この
ように、本実施形態では、予熱、始動および点灯などの
負荷変動の大きな放電灯の場合でも、電圧ストレスを抑
制し、点灯時の出力リップルの低減も可能であり、放電
灯点灯装置として好適である。また、トランスT1の調
整により様々な負荷に対応でき、設計は非常に容易であ
る。
【0066】図11は本発明の第4実施形態に係る電源
装置の構成図で、この図を用いて以下に第4実施形態の
説明を、本発明の一実施形態に係る放電灯点灯装置の説
明とともに行う。
【0067】図11に示す電源装置4は、交流電源A
C、整流回路DB、ダイオードD1,D2、コンデンサ
C1、FETQ1,Q2、コンデンサC10、インダク
タL11、コンデンサC11、負荷LDおよびコンデン
サC12を図20に示す電源装置と同様に備えているほ
か、出力波形のリップルを低減するためのリップル低減
手段をさらに備えている。
【0068】このリップル低減手段は、負荷LDの両端
間に直列接続されるコンデンサC43およびスイッチS
40と、インダクタL11およびコンデンサC11の接
続点とコンデンサC12の接続点との間に介設され、コ
ンデンサC12を流れる電流を検出する電流検出回路4
0と、この電流検出回路40の検出結果に応じてスイッ
チS40のオン/オフ制御を行う制御回路41とにより
構成される。
【0069】図12に電源装置4の等価回路を示す。た
だし、D1,D2オンでS1がオンであり、D1,D2
オフでS1がオフである。
【0070】この図から、第4実施形態でも、図12
(b)に示す第1共振系と図12(c)に示す第2共振
系との2つの共振特性が存在するのが分かる。スイッチ
S40はダイオードD1,D2のオン/オフの動作とは
逆に、入力電圧のピーク付近では比較的長くオフにな
り、入力電圧のゼロクロス付近では比較的長くオンにな
る。これにより、出力のリップルが低減する。
【0071】なお、第4実施形態では、コンデンサC1
2の充放電電流を検出してスイッチS40のオン/オフ
制御を行う構成になっているが、出力のリップルは入力
電圧に応じて入力電圧の周期に同期したものとなるか
ら、入力電圧を検出してスイッチS40のオン/オフ制
御を行う構成でもよい。この場合、例えば、検出した入
力電圧に応じて、入力電圧のピーク付近(コンデンサC
12の接続期間が長い期間)では、スイッチS40をオ
フにしてコンデンサC43を切り離した状態にし、入力
電圧のゼロクロス付近(コンデンサC12の接続期間が
短い期間)では、スイッチS40をオンにしてコンデン
サC43を接続した状態にするように、スイッチ40の
オン/オフ制御を行っても、上記とほぼ同様の効果を得
ることができる。このように、インバータ回路の1スイ
ッチングサイクル中にオン/オフを繰り返すようにスイ
ッチS40を制御してもよいし、入力電圧の周期に応じ
てオン/オフするようにスイッチS40を制御してもよ
い。
【0072】図13は本発明の第5実施形態に係る電源
装置の構成図で、この図を用いて以下に第5実施形態の
説明を、本発明の一実施形態に係る放電灯点灯装置の説
明とともに行う。
【0073】図13に示す電源装置5は、交流電源A
C、整流回路DB、ダイオードD1,D2、コンデンサ
C1、FETQ1,Q2、コンデンサC10、インダク
タL11、コンデンサC11、負荷LDおよびコンデン
サC12を第4実施形態と同様に備えているほか、第4
実施形態とは異なるリップル低減手段を備えている。
【0074】このリップル低減手段は、電流検出回路4
0を第4実施形態と同様に備えているほか、第4実施形
態との相違点として、インダクタL11とコンデンサC
11との間に介設されるコンデンサC53と、このコン
デンサC53と並列接続されるスイッチS50と、電流
検出回路40の検出結果に応じてスイッチS50のオン
/オフ制御を行う制御回路51とを備えている。
【0075】図14に電源装置5の等価回路を示す。た
だし、D1,D2オンでS1がオンであり、D1,D2
オフでS1がオフである。
【0076】この図から、第5実施形態でも、図14
(b)に示す第1共振系と、図14(c)に示す第2共
振系との2つの共振特性が存在するのが分かる。スイッ
チS50はダイオードD1,D2のオン/オフの動作と
は逆に、入力電圧のピーク付近では比較的長くオフにな
り、入力電圧のゼロクロス付近では比較的長くオンにな
る。第1共振系では、コンデンサC11と並列にコンデ
ンサC12が接続されると、負荷LDと並列に接続され
るコンデンサの合成容量が大きくなるので、負荷LDに
流れる電流がコンデンサC12に分流し、負荷LDに対
する出力が低下しようとするが、コンデンサC53が直
列に接続され、共振回路のQ値が上がるとともに、高周
波電圧振動が共振負荷回路への入力電圧に重畳した格好
で与えられるため、出力は低下しない。この結果、出力
のリップルが低減する。
【0077】なお、第5実施形態では、コンデンサC1
2の充放電電流を検出してスイッチS50のオン/オフ
制御を行う構成になっているが、出力のリップルは入力
電圧に応じて入力電圧の周期に同期したものとなるか
ら、入力電圧を検出してスイッチS50のオン/オフ制
御を行う構成でもよい。この場合、例えば、検出した入
力電圧に応じて、入力電圧のピーク付近(コンデンサC
12の接続期間が短い期間)では、スイッチS50をオ
ンにしてコンデンサC53を短絡した状態にし、入力電
圧のゼロクロス付近(コンデンサC12の接続期間が長
い期間)では、スイッチS50をオフにしてコンデンサ
C53を接続した状態にするように、スイッチ50のオ
ン/オフ制御を行っても、上記とほぼ同様の効果を得る
ことができる。このように、インバータ回路の1スイッ
チングサイクル中にオン/オフを繰り返すようにスイッ
チS50を制御してもよいし、入力電圧の周期に応じて
オン/オフするようにスイッチS50を制御してもよ
い。
【0078】図15は本発明の第6実施形態に係る電源
装置の構成図で、この図を用いて以下に第6実施形態の
説明を、本発明の一実施形態に係る放電灯点灯装置の説
明とともに行う。
【0079】図15に示す電源装置6は、交流電源A
C、ローパスフィルタLPF、整流回路DB、ダイオー
ドD1,D2、コンデンサC1、FETQ1,Q2、コ
ンデンサC20、ダイオードD20およびインダクタL
11を第3実施形態と同様に備えているほか、ダイオー
ドD1,D2の接続点とインダクタL11との間に接続
され、交流電源ACからの入力電流の歪みを改善するた
めのコンデンサC62と、コンデンサC62およびイン
ダクタL11の接続点と整流回路DBの負極性端子との
間に接続されるコンデンサC65と、コンデンサC20
およびダイオードD20の並列回路とインダクタL11
との間に介設される負荷LDおよびコンデンサC61と
を備えている。ただし、負荷LDは、放電灯DLと、コ
ンデンサC20およびダイオードD20の並列回路とイ
ンダクタL11との間に介設される巻線n1を有すると
ともに放電灯DLが接続される巻線n2を有するトラン
スT1とにより構成され、放電灯DLの非電源側に、イ
ンダクタL11と共振回路を構成するコンデンサC61
が接続されている。すなわち、電源装置6は、第3実施
形態と同様のリップル低減手段を備えているのである。
【0080】図16に電源装置6の等価回路を示す。た
だし、D1,D2オンでS1がオンであり、D1,D2
オフでS1がオフである。
【0081】この図から、第6実施形態でも、図16
(b)に示す第1共振系と、図16(c)に示す第2共
振系との2つの共振特性が存在するのが分かる。ダイオ
ードD1またはD2がオンすると、コンデンサC65と
並列にコンデンサC62が等価的に接続されることにな
る。ここで、第1共振系のように、ダイオードD1また
はD2がオンになり、コンデンサC62がコンデンサC
65に並列接続されると、その合成容量がコンデンサC
65のみの場合に比べ増加するが、コンデンサC20を
共振に関与させ、その並列回路の合成容量に直列接続さ
れるコンデンサC20の容量との総和がコンデンサC6
5と比較的近い値になるようにすれば、第2共振系に示
すように、コンデンサC65のみの接続となる場合と出
力が同じになる。この結果、出力のリップルが低減す
る。
【0082】なお、第6実施形態では、インダクタL1
1とコンデンサC61により主共振回路が構成される
が、これに限らず、トランスにインダクタL11に代わ
る励磁インダクタンスを持たせる構成でもよい。この場
合、トランスの励磁インダクタンスおよびコンデンサC
61により成る並列共振回路の共振周波数f0に対し、
負荷出力の小さい場合の動作周波数をそのf0に近づけ
て、並列共振回路の等価インピーダンスが大きくなるよ
うに制御すれば、定常負荷時の出力リップルを低減する
ことができるほか、負荷出力が小さいときの平滑電圧の
異常な昇圧を抑制することができる。
【0083】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、交流電源と、前記交流電源から
の交流電力を直流電力に整流する整流回路と、前記整流
回路からの出力に対して平滑を行う平滑用コンデンサ
と、少なくとも1つのスイッチング素子を有し、前記平
滑用コンデンサの平滑によって得られる直流電力を高周
波電力に変換するインバータ回路と、前記高周波電力を
受けて負荷に電力を供給する共振回路を含む負荷回路
と、前記負荷回路内の一部に接続され、前記交流電源か
らの入力電流の歪みを改善するものであって、前記負荷
回路の高周波電流および電圧の振動によって充放電の動
作を行い、その充放電の電流が前記交流電源の電圧レベ
ルに応じて変化し、その充放電の作用によって前記整流
回路から前記負荷回路の一部を通じて高周波電流を引き
込む第1コンデンサとを備え、前記充放電が行われる場
合の第1共振系と行われない場合の第2共振系との2つ
の共振特性を有する電源装置であって、前記共振回路を
流れる電流で高周波電圧の振動を起こす第2コンデンサ
と、前記第2コンデンサに直列または並列に設けられる
スイッチ手段とをさらに備え、前記スイッチ手段のオン
/オフによって前記第1または第2共振系の共振特性を
変化させ、これらの共振特性の動作周波数での出力差を
小さくするので、1スイッチングサイクル中に存在する
複数の共振系の時間割合が入力電圧に応じて変化するた
めに生じる大きな出力リップルを低減することが可能と
なる。
【0084】請求項2記載の発明によれば、交流電源
と、前記交流電源からの交流電力を直流電力に整流する
整流回路と、前記整流回路からの出力に対して平滑を行
う平滑用コンデンサと、少なくとも1つのスイッチング
素子を有し、前記平滑用コンデンサの平滑によって得ら
れる直流電力を高周波電力に変換するインバータ回路
と、負荷を有し、前記高周波電力を受けて前記負荷に電
力を供給する共振回路と、前記共振回路内のノードに接
続されるとともに一端が前記整流回路の出力端子に接続
され、前記交流電源からの入力電流の歪みを改善するも
のであって、前記共振回路の高周波電流および電圧の振
動によって充放電の動作を行い、その充放電の電流が前
記交流電源の電圧レベルに応じて変化し、その充放電の
作用によって前記整流回路から前記共振回路の一部を通
じて高周波電流を引き込む第1コンデンサと、前記第1
コンデンサの一端と前記平滑用コンデンサとの間に挿入
される整流素子とを備え、前記充放電が行われる場合の
第1共振系と行われない場合の第2共振系との2つの共
振特性を有する電源装置であって、前記共振回路を流れ
る電流で高周波電圧の振動を起こす第2コンデンサと、
前記第2コンデンサに直列または並列に設けられるスイ
ッチ手段とをさらに備え、前記スイッチ手段のオン/オ
フによって前記第1または第2共振系の共振特性を変化
させ、これらの共振特性の動作周波数での出力差を小さ
くするので、1スイッチングサイクル中に存在する複数
の共振系の時間割合が入力電圧に応じて変化するために
生じる大きな出力リップルを低減することが可能とな
る。
【0085】請求項3記載の発明によれば、交流電源
と、前記交流電源からの交流電力を直流電力に整流する
整流回路と、前記整流回路からの出力に対して平滑を行
う平滑用コンデンサと、少なくとも1つのスイッチング
素子を有し、前記平滑用コンデンサの平滑によって得ら
れる直流電力を高周波電力に変換するインバータ回路
と、共振インダクタ、共振コンデンサおよび直流カップ
リングコンデンサを有し、一端が前記インバータ回路の
出力端子に接続されるとともに他端が前記整流回路の出
力端子に接続され、前記高周波電力を受けて負荷に電力
を供給する共振回路と、前記共振回路の他端と前記整流
回路の出力端子との接続ノードに一端が接続されるとと
もに前記平滑用コンデンサの一端に他端が接続され、前
記交流電源からの入力電流の歪みを改善する第1コンデ
ンサと、前記接続ノードと前記平滑用コンデンサとの間
に挿入されるダイオードとを備え、前記共振インダク
タ、共振コンデンサ、負荷のインピーダンスおよび第1
コンデンサによる第1共振系と前記共振インダクタ、共
振コンデンサおよび負荷のインピーダンスによる第2共
振系との2つの共振特性を有する電源装置であって、前
記共振回路を流れる電流で高周波電圧の振動を起こす第
2コンデンサと、前記第2コンデンサと並列に設けられ
るスイッチ手段とをさらに備え、前記スイッチ手段のオ
ン/オフによって前記第1または第2共振系の共振特性
を変化させ、これら共振特性の出力差を小さくするの
で、1スイッチングサイクル中に存在する複数の共振系
の時間割合が入力電圧に応じて変化するために生じる大
きな出力リップルを低減することが可能となる。
【0086】請求項4記載の発明によれば、交流電源
と、前記交流電源からの交流電力を直流電力に整流する
整流回路と、前記整流回路からの出力に対して平滑を行
う平滑用コンデンサと、少なくとも1つのスイッチング
素子を有し、前記平滑用コンデンサの平滑によって得ら
れる直流電力を高周波電力に変換するインバータ回路
と、共振インダクタ、共振コンデンサおよび直流カップ
リングコンデンサを有し、前記インバータの出力端子に
一端が接続されるとともに前記平滑用コンデンサの一端
に他端が接続され、前記高周波電力を受けて負荷に電力
を供給する共振回路と、前記共振回路内のノードと前記
整流回路の出力端子との間に接続され、前記交流電源か
らの入力電流の歪みを改善する第1コンデンサと、この
第1コンデンサが接続された前記整流回路の出力端子と
前記平滑用コンデンサとの間に挿入されるダイオードと
を備え、前記共振インダクタ、共振コンデンサ、負荷の
インピーダンスおよび第1コンデンサによる第1共振系
と前記共振インダクタ、共振コンデンサおよび負荷のイ
ンピーダンスによる第2共振系との2つの共振特性を有
する電源装置であって、前記共振回路を流れる電流で高
周波電圧の振動を起こす第2コンデンサと、前記第2コ
ンデンサに直列または並列に設けられるスイッチ手段と
をさらに備え、前記スイッチ手段のオン/オフによって
前記第1または第2共振系の共振特性を変化させ、これ
ら共振特性の出力差を小さくするので、1スイッチング
サイクル中に存在する複数の共振系の時間割合が入力電
圧に応じて変化するために生じる大きな出力リップルを
低減することが可能となる。
【0087】請求項5記載の発明の、前記第1コンデン
サの容量と前記第2コンデンサの容量との比は10倍以
内である構成でも、1スイッチングサイクル中に存在す
る複数の共振系の時間割合が入力電圧に応じて変化する
ために生じる大きな出力リップルを低減することが可能
となる。
【0088】請求項6記載の発明の、前記スイッチ手段
がダイオードでも、1スイッチングサイクル中に存在す
る複数の共振系の時間割合が入力電圧に応じて変化する
ために生じる大きな出力リップルを低減することが可能
となる。
【0089】請求項7記載の発明の、前記共振回路内に
は共振コンデンサおよび直流カップリングコンデンサが
含まれ、前記第2コンデンサの容量は前記共振コンデン
サの容量よりも大きく、前記直流カップリングコンデン
サの容量は前記第2コンデンサの容量よりも大きい構成
でも、1スイッチングサイクル中に存在する複数の共振
系の時間割合が入力電圧に応じて変化するために生じる
大きな出力リップルを低減することが可能となる。
【0090】請求項8記載の発明の、前記第2コンデン
サの代わりに前記直流カップリングコンデンサの容量を
減らし、前記直流カップリングコンデンサに前記スイッ
チ手段を接続して前記直流カップリングコンデンサと共
振動作を兼用する構成でも、1スイッチングサイクル中
に存在する複数の共振系の時間割合が入力電圧に応じて
変化するために生じる大きな出力リップルを低減するこ
とが可能となる。
【0091】請求項9記載の発明によれば、請求項1〜
4のいずれかに記載の電源装置を備え、前記負荷が放電
灯であるので、1スイッチングサイクル中に存在する複
数の共振系の時間割合が入力電圧に応じて変化するため
に生じる大きな出力リップルを低減することが可能とな
る。この結果、特に放電灯の寿命にとって好適な放電灯
点灯装置を得ることができる。
【0092】請求項10記載の発明によれば、交流電源
と、前記交流電源からの交流電力を直流電力に整流する
整流回路と、前記整流回路からの出力に対して平滑を行
う平滑用コンデンサと、直列接続された2つのスイッチ
ング素子を有し、これらスイッチング素子を交互にオン
/オフすることで、前記平滑用コンデンサの平滑によっ
て得られる直流電力を高周波電力に変換するインバータ
回路と、共振インダクタ、共振コンデンサおよび直流カ
ップリングコンデンサを有し、前記2つのスイッチング
素子の中点に一端が接続されるとともに前記整流回路の
出力端子に他端が接続され、前記高周波電力を受けて放
電灯に電力を供給する共振回路と、前記共振回路の他端
と前記整流回路の出力端子との接続ノードに一端が接続
されるとともに前記平滑用コンデンサの一端に他端が接
続され、前記交流電源からの入力電流の歪みを改善する
第1コンデンサと、前記接続ノードと前記平滑用コンデ
ンサとの間に挿入されるダイオードと、前記直流カップ
リングコンデンサと並列接続されるダイオードとを備え
るので、1スイッチングサイクル中に存在する複数の共
振系の時間割合が入力電圧に応じて変化するために生じ
る大きな出力リップルを低減することが可能となる。こ
の結果、特に放電灯の寿命にとって好適な放電灯点灯装
置を得ることができる。
【0093】請求項11記載の発明によれば、交流電源
と、前記交流電源からの交流電力を直流電力に整流する
整流回路と、前記整流回路からの出力に対して平滑を行
う平滑用コンデンサと、直列接続された2つのスイッチ
ング素子を有し、これらスイッチング素子を交互にオン
/オフすることで、前記平滑用コンデンサの平滑によっ
て得られる直流電力を高周波電力に変換するインバータ
回路と、共振インダクタ、共振コンデンサおよび直流カ
ップリングコンデンサを有し、前記2つのスイッチング
素子の中点に一端が接続されるとともに前記平滑用コン
デンサの一端に他端が接続され、前記高周波電力を受け
て放電灯に電力を供給する共振回路と、前記共振回路内
のノードと前記整流回路の出力端子との間に接続され、
前記交流電源からの入力電流の歪みを改善する第1コン
デンサと、前記第1コンデンサが接続された前記整流回
路の出力端子と前記平滑用コンデンサとの間に挿入され
るダイオードと、前記直流カップリングコンデンサと並
列接続されるダイオードとを備えるので、1スイッチン
グサイクル中に存在する複数の共振系の時間割合が入力
電圧に応じて変化するために生じる大きな出力リップル
を低減することが可能となる。この結果、特に放電灯の
寿命にとって好適な放電灯点灯装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電源装置の構成図
である。
【図2】図1の電源装置の等価回路図である。
【図3】図2の第1,第2共振系などの周波数特性例を
示す図である。
【図4】図1に示す電源装置の各部の動作波形図であ
る。
【図5】本発明の第2実施形態に係る電源装置の構成図
である。
【図6】図5に示す直流カップリング用のコンデンサに
かかる電圧波形などを示す図である。
【図7】図5に示す電源装置のリップル低減のための動
作説明図である。
【図8】図5に示す電源装置の出力波形例などを示す図
である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る電源装置の構成図
である。
【図10】図9に示す電源装置の等価回路図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係る電源装置の構成
図である。
【図12】図11に示す電源装置の等価回路図である。
【図13】本発明の第5実施形態に係る電源装置の構成
図である。
【図14】図13に示す電源装置の等価回路図である。
【図15】本発明の第6実施形態に係る電源装置の構成
図である。
【図16】図15に示す電源装置の等価回路図である。
【図17】電流源型チャージポンプ方式を採用する従来
の電源装置の構成図である。
【図18】図17に示すFETの1スイッチングサイク
ルにおける電流の流れるモードが変化する様子を示す図
である。
【図19】図17に示す電源装置の等価回路である。
【図20】電圧源型チャージポンプ方式を採用する従来
の電源装置の構成図である。
【図21】図20に示す電源装置の等価回路である。
【図22】図17に示す電源装置の第1,第2共振系の
周波数特性例を示す図である。
【図23】交流電源の電圧レベルで変化する第1,第2
共振系の期間を示す図である。
【図24】図17の電源装置で発生するリップルが乗っ
た出力波形例を示す図である。
【図25】調整を施した電源装置の入出力特性を示す図
である。
【符号の説明】
1 電源装置 AC 交流電源 DB 整流回路 D1,D2 ダイオード C1 コンデンサ Q1,Q2 FET C10 コンデンサ L11 インダクタ C11 コンデンサ LD 負荷 C12 コンデンサ C13 コンデンサ S10 スイッチ 10 電流検出回路 11 制御回路
フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA02 AA13 AA14 BA03 BB01 BC01 BC03 DD04 EB05 EB06 GA02 GB12 GB13 GC04 HB03 5H007 AA02 AA08 BB03 CA02 CB04 CB17 CB22 DA03 DA05 DC02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源と、前記交流電源からの交流電
    力を直流電力に整流する整流回路と、前記整流回路から
    の出力に対して平滑を行う平滑用コンデンサと、少なく
    とも1つのスイッチング素子を有し、前記平滑用コンデ
    ンサの平滑によって得られる直流電力を高周波電力に変
    換するインバータ回路と、前記高周波電力を受けて負荷
    に電力を供給する共振回路を含む負荷回路と、前記負荷
    回路内の一部に接続され、前記交流電源からの入力電流
    の歪みを改善するものであって、前記負荷回路の高周波
    電流および電圧の振動によって充放電の動作を行い、そ
    の充放電の電流が前記交流電源の電圧レベルに応じて変
    化し、その充放電の作用によって前記整流回路から前記
    負荷回路の一部を通じて高周波電流を引き込む第1コン
    デンサとを備え、前記充放電が行われる場合の第1共振
    系と行われない場合の第2共振系との2つの共振特性を
    有する電源装置であって、 前記共振回路を流れる電流で高周波電圧の振動を起こす
    第2コンデンサと、 前記第2コンデンサに直列または並列に設けられるスイ
    ッチ手段とをさらに備え、 前記スイッチ手段のオン/オフによって前記第1または
    第2共振系の共振特性を変化させ、これらの共振特性の
    動作周波数での出力差を小さくする電源装置。
  2. 【請求項2】 交流電源と、前記交流電源からの交流電
    力を直流電力に整流する整流回路と、前記整流回路から
    の出力に対して平滑を行う平滑用コンデンサと、少なく
    とも1つのスイッチング素子を有し、前記平滑用コンデ
    ンサの平滑によって得られる直流電力を高周波電力に変
    換するインバータ回路と、負荷を有し、前記高周波電力
    を受けて前記負荷に電力を供給する共振回路と、前記共
    振回路内のノードに接続されるとともに一端が前記整流
    回路の出力端子に接続され、前記交流電源からの入力電
    流の歪みを改善するものであって、前記共振回路の高周
    波電流および電圧の振動によって充放電の動作を行い、
    その充放電の電流が前記交流電源の電圧レベルに応じて
    変化し、その充放電の作用によって前記整流回路から前
    記共振回路の一部を通じて高周波電流を引き込む第1コ
    ンデンサと、前記第1コンデンサの一端と前記平滑用コ
    ンデンサとの間に挿入される整流素子とを備え、前記充
    放電が行われる場合の第1共振系と行われない場合の第
    2共振系との2つの共振特性を有する電源装置であっ
    て、 前記共振回路を流れる電流で高周波電圧の振動を起こす
    第2コンデンサと、 前記第2コンデンサに直列または並列に設けられるスイ
    ッチ手段とをさらに備え、 前記スイッチ手段のオン/オフによって前記第1または
    第2共振系の共振特性を変化させ、これらの共振特性の
    動作周波数での出力差を小さくする電源装置。
  3. 【請求項3】 交流電源と、前記交流電源からの交流電
    力を直流電力に整流する整流回路と、前記整流回路から
    の出力に対して平滑を行う平滑用コンデンサと、少なく
    とも1つのスイッチング素子を有し、前記平滑用コンデ
    ンサの平滑によって得られる直流電力を高周波電力に変
    換するインバータ回路と、共振インダクタ、共振コンデ
    ンサおよび直流カップリングコンデンサを有し、一端が
    前記インバータ回路の出力端子に接続されるとともに他
    端が前記整流回路の出力端子に接続され、前記高周波電
    力を受けて負荷に電力を供給する共振回路と、前記共振
    回路の他端と前記整流回路の出力端子との接続ノードに
    一端が接続されるとともに前記平滑用コンデンサの一端
    に他端が接続され、前記交流電源からの入力電流の歪み
    を改善する第1コンデンサと、前記接続ノードと前記平
    滑用コンデンサとの間に挿入されるダイオードとを備
    え、前記共振インダクタ、共振コンデンサ、負荷のイン
    ピーダンスおよび第1コンデンサによる第1共振系と前
    記共振インダクタ、共振コンデンサおよび負荷のインピ
    ーダンスによる第2共振系との2つの共振特性を有する
    電源装置であって、 前記共振回路を流れる電流で高周波電圧の振動を起こす
    第2コンデンサと、 前記第2コンデンサと並列に設けられるスイッチ手段と
    をさらに備え、 前記スイッチ手段のオン/オフによって前記第1または
    第2共振系の共振特性を変化させ、これら共振特性の出
    力差を小さくする電源装置。
  4. 【請求項4】 交流電源と、前記交流電源からの交流電
    力を直流電力に整流する整流回路と、前記整流回路から
    の出力に対して平滑を行う平滑用コンデンサと、少なく
    とも1つのスイッチング素子を有し、前記平滑用コンデ
    ンサの平滑によって得られる直流電力を高周波電力に変
    換するインバータ回路と、共振インダクタ、共振コンデ
    ンサおよび直流カップリングコンデンサを有し、前記イ
    ンバータの出力端子に一端が接続されるとともに前記平
    滑用コンデンサの一端に他端が接続され、前記高周波電
    力を受けて負荷に電力を供給する共振回路と、前記共振
    回路内のノードと前記整流回路の出力端子との間に接続
    され、前記交流電源からの入力電流の歪みを改善する第
    1コンデンサと、この第1コンデンサが接続された前記
    整流回路の出力端子と前記平滑用コンデンサとの間に挿
    入されるダイオードとを備え、前記共振インダクタ、共
    振コンデンサ、負荷のインピーダンスおよび第1コンデ
    ンサによる第1共振系と前記共振インダクタ、共振コン
    デンサおよび負荷のインピーダンスによる第2共振系と
    の2つの共振特性を有する電源装置であって、 前記共振回路を流れる電流で高周波電圧の振動を起こす
    第2コンデンサと、 前記第2コンデンサに直列または並列に設けられるスイ
    ッチ手段とをさらに備え、 前記スイッチ手段のオン/オフによって前記第1または
    第2共振系の共振特性を変化させ、これら共振特性の出
    力差を小さくする電源装置。
  5. 【請求項5】 前記第1コンデンサの容量と前記第2コ
    ンデンサの容量との比は10倍以内である請求項1〜4
    のいずれかに記載の電源装置。
  6. 【請求項6】 前記スイッチ手段はダイオードである請
    求項1〜4のいずれかに記載の電源装置。
  7. 【請求項7】 前記共振回路内には共振コンデンサおよ
    び直流カップリングコンデンサが含まれ、前記第2コン
    デンサの容量は前記共振コンデンサの容量よりも大き
    く、前記直流カップリングコンデンサの容量は前記第2
    コンデンサの容量よりも大きい請求項1〜4のいずれか
    に記載の電源装置。
  8. 【請求項8】 前記第2コンデンサの代わりに前記直流
    カップリングコンデンサの容量を減らし、前記直流カッ
    プリングコンデンサに前記スイッチ手段を接続して前記
    直流カップリングコンデンサと共振動作を兼用する請求
    項7記載の電源装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜4のいずれかに記載の電源装
    置を備え、前記負荷が放電灯である放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 交流電源と、 前記交流電源からの交流電力を直流電力に整流する整流
    回路と、 前記整流回路からの出力に対して平滑を行う平滑用コン
    デンサと、 直列接続された2つのスイッチング素子を有し、これら
    スイッチング素子を交互にオン/オフすることで、前記
    平滑用コンデンサの平滑によって得られる直流電力を高
    周波電力に変換するインバータ回路と、 共振インダクタ、共振コンデンサおよび直流カップリン
    グコンデンサを有し、前記2つのスイッチング素子の中
    点に一端が接続されるとともに前記整流回路の出力端子
    に他端が接続され、前記高周波電力を受けて放電灯に電
    力を供給する共振回路と、 前記共振回路の他端と前記整流回路の出力端子との接続
    ノードに一端が接続されるとともに前記平滑用コンデン
    サの一端に他端が接続され、前記交流電源からの入力電
    流の歪みを改善する第1コンデンサと、 前記接続ノードと前記平滑用コンデンサとの間に挿入さ
    れるダイオードと、 前記直流カップリングコンデンサと並列接続されるダイ
    オードとを備える放電灯点灯装置。
  11. 【請求項11】 交流電源と、 前記交流電源からの交流電力を直流電力に整流する整流
    回路と、 前記整流回路からの出力に対して平滑を行う平滑用コン
    デンサと、 直列接続された2つのスイッチング素子を有し、これら
    スイッチング素子を交互にオン/オフすることで、前記
    平滑用コンデンサの平滑によって得られる直流電力を高
    周波電力に変換するインバータ回路と、 共振インダクタ、共振コンデンサおよび直流カップリン
    グコンデンサを有し、前記2つのスイッチング素子の中
    点に一端が接続されるとともに前記平滑用コンデンサの
    一端に他端が接続され、前記高周波電力を受けて放電灯
    に電力を供給する共振回路と、 前記共振回路内のノードと前記整流回路の出力端子との
    間に接続され、前記交流電源からの入力電流の歪みを改
    善する第1コンデンサと、 前記第1コンデンサが接続された前記整流回路の出力端
    子と前記平滑用コンデンサとの間に挿入されるダイオー
    ドと、 前記直流カップリングコンデンサと並列接続されるダイ
    オードとを備える放電灯点灯装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103635001A (zh) * 2012-08-27 2014-03-12 李顺华 一种高压钠灯用的lc电感电容镇流器
CN105471276A (zh) * 2015-12-24 2016-04-06 哈尔滨同为电气股份有限公司 适用于抑制交流输入谐波的ac-ac变换器控制方法
JP2016201908A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 日本無線株式会社 電力変換装置

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