JPH10271832A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH10271832A
JPH10271832A JP9074198A JP7419897A JPH10271832A JP H10271832 A JPH10271832 A JP H10271832A JP 9074198 A JP9074198 A JP 9074198A JP 7419897 A JP7419897 A JP 7419897A JP H10271832 A JPH10271832 A JP H10271832A
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JP
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current
circuit
capacitor
power supply
inductor
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JP9074198A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Murakami
善宣 村上
Tomoyuki Nakano
智之 中野
Hiroaki Mannami
寛明 万波
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な回路構成で入力高調波歪みを低減し、か
つ、スイッチング素子に流れる電流を低減する。 【解決手段】ダイオードD1 〜D4 よりなる全波整流器
の直流出力端子間にダイオードD5 を介して平滑用コン
デンサC4 を接続し、その両端にスイッチング素子
1 ,Q2 の直列回路を接続し、交流電源Vsからの高
周波の入力電流を、コンデンサC2 とインダクタL2
構成される共振回路を含む負荷回路と、インダクタL1
を含む充電用回路との直列回路にスイッチング電流が少
なくなるように分配し、かつ、入力電流高調波歪みが改
善できるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商用交流電源から
の入力電流高調波の少ない電源装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より商用電源を入力し、放電灯を負
荷として高周波電力を供給する放電灯点灯装置は数多く
存在する。図13に従来例の回路図を示す(特開平5−
38161号参照)。この回路は、インバータ負荷及び
スイッチング素子を介して交流電源から入力電流を通電
して入力力率を改善する回路を設けたインバータ装置で
あり、その動作は、コンデンサC1 とインダクタL1
発生する電圧によって、入力交流電圧Vinが0V付近
でも、スイッチング素子Q2 がオンしたときに入力電流
Iinが流れるというものである。コンデンサC2 ,C
3 と負荷La及びインダクタL2 よりなるインバータ負
荷に発生する電圧は、コンデンサC1 とインダクタL1
に発生する電圧を平滑コンデンサC4 の電圧から差し引
いた電圧にほぼ等しく、入力電圧Vinがそれより高く
なると、整流器DBから、コンデンサC3 、負荷Laと
コンデンサC2 、インダクタL2 、スイッチング素子Q
2 を経て、整流器DBに戻る経路で電流Idが流れる。
また、入力電圧Vinがピーク付近のときには、上記の
経路以外に、整流器DBから、ダイオードD5 、コンデ
ンサC4 を経て、整流器DBに戻る経路でも電流が流れ
て、この電流によりコンデンサC4 が充電されるもので
ある。
【0003】しかし、電源電圧がAC100Vで、負荷
の放電灯の定格管電圧が70〜80Vのような場合、上
記従来例では、設計の自由度が小さいため、始動電圧や
ランプの安定性などを得るために、図14に示すよう
に、昇圧トランスT1 を用いる場合がある。また、図1
3に示す従来例では、始動時に負荷の消費電力は小さい
のに、充電電流は多く流れるため、平滑コンデンサC4
の直流電圧が上昇するという問題がある。
【0004】一方、図15〜図17に示すように、始動
時に帰還電流の振幅を小さくすることによって平滑コン
デンサC4 の電圧の上昇を抑制する従来例もある。図1
5に示す回路では、A点の電位VC1が高周波的に振幅す
ることによって、コンデンサCinが充放電される。コ
ンデンサCinが放電されるときに、平滑コンデンサC
4 が充電され、コンデンサCinが充電されるときに入
力電流が高周波的に引き込まれるため、入力電流高調波
歪みが改善される。したがって、図15に示す回路はA
点の電位の振幅VC1の最大値Vpの大きさによって入力
電力Winが変化するものであり、A点の電位の振幅V
C1の最大値Vpが大きいほど入力電力Winは大とな
り、振幅VC1の最大値Vpが小さいほど入力電力Win
は小となる。
【0005】ここで、振幅VC1の最大値Vpの周波数特
性図を図16に、また、ランプ電圧に相当するコンデン
サC2 の電圧VC2の周波数特性図を図17に示す。図
中、点線は負荷が軽負荷時(例えば、始動時や予熱
時)、実線は定格時を示す。図16において、fr2
図15のインダクタL2 とコンデンサC2 の共振周波数
を示す。図16、図17から分かるように、共振周波数
fr2 近傍の斜線部では、振幅VC1の最大値Vpは定格
時(実線)に比べて軽負荷時(点線)の方が小さいが、
ランプ電圧に相当するコンデンサC2 の電圧VC2の振幅
値は定格時(実線)に比べて軽負荷時(点線)の方が大
きくなっているような共振定数が設計されている。この
ため、軽負荷時、例えば、始動時には始動に十分な電圧
をランプ両端に与えながら、振幅VC1の最大値Vpの大
きさを小さくできるため、始動時の入力電力Winを小
さくでき、始動時に平滑用コンデンサC4 の電圧Vdc
が上昇することを抑制できる。
【0006】すなわち、図15に示すような回路方式に
おいて、図16、図17に示すような共振定数を設計
し、共振周波数fr2 近傍の斜線部(定格時に比べて軽
負荷時は振幅VC1の最大値Vpが小さくなるような範囲
で、且つ、始動電圧が得られるような範囲)において、
始動・点灯すれば、図13で説明したような始動時にコ
ンデンサC4 の電圧Vdcが上昇することはなく、信頼
性も向上する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図13の従来例におい
ては、図14のように昇圧用のトランスT1 が使用され
ることが多く、負荷電流の巻数比倍の電流がスイッチン
グ素子に流れ、また、図15の従来例においても負荷電
流とコンデンサCinの充電電流の合成電流がスイッチ
ング素子に流れるため、定格点灯時のスイッチング損失
が大きく、温度上昇が大きくなるという問題点があっ
た。
【0008】本発明は、上述のような負荷電流よりも大
きな共振電流や負荷電流と充電電流の合成電流をスイッ
チング素子に流して生じるスイッチング損失や温度の増
加を防止することを目的とするものであり、また、負荷
としての放電灯の点灯時において入力電流を分流するよ
うな共振回路及び共振定数を設定することによって、ス
イッチング素子に流れる電流を入力電流よりも小さいも
のとし、入力電流、充電電流の分流したものがスイッチ
ング素子に流れる構成として、スイッチング損失や温度
上昇を低減しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題を解決するために、図1に示すように、ダイオード
1 〜D4 よりなる全波整流器と、上記全波整流器の直
流出力端子間にダイオードD5 を介して接続された平滑
用コンデンサC4 と、全波整流器の交流入力端子間に接
続された交流電源Vsと、上記平滑用コンデンサC4
両端に接続され交互に高周波でオン・オフする第1及び
第2のスイッチング素子Q1 ,Q2 の直列回路と、上記
スイッチング素子Q1 ,Q2 の接続点と上記平滑用コン
デンサC 4 の一点との間に接続された、少なくとも1つ
のコンデンサC2 とインダクタL 2 で構成される共振回
路を含む負荷回路と、少なくとも1つのインダクタL1
で構成される充電用回路との直列回路と、上記全波整流
器と上記充電用回路の間に接続されたインピーダンス要
素C1 を備え、上記交流電源Vsからの高周波の入力電
流を上記負荷回路と充電用回路にスイッチング電流が少
なくなるように分配し、かつ、入力電流高調波歪みが改
善できるように制御することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
(実施例1)本発明の実施例1の回路図を図1に示す。
本回路は、低周波の交流電源Vs(50Hz程度)と、
ダイオードD1 〜D4 からなる全波整流回路と、ダイオ
ードD1 、D3 の接続点とダイオードD2 、D4 の接続
点の間にダイオードD5 を介して接続されている平滑コ
ンデンサC4 と、平滑コンデンサC4 に接続されて高周
波(50kHz程度)で交互にオン・オフするようにス
イッチングしているスイッチング素子Q1 、Q2 の直列
回路と、平滑コンデンサC4 の一点とスイッチング素子
1 、Q2 の接続点との間に接続されたインダクタ
2 、放電灯LaとコンデンサC2 の並列回路からなる
負荷回路、カップリングコンデンサC3 及びインダクタ
1 の直列回路と、ダイオードD1 、D3 の接続点とイ
ンダクタL1の端点に接続されているコンデンサC1
り構成されている。(なお、インダクタL1 とコンデン
サC1 の配置を逆にしても良く、その場合には、ダイオ
ードD 5 を平滑用コンデンサC4 の負極側とダイオード
2 ,D4 の接続点の間にダイオードD2 ,D4 と同じ
方向に接続すれば良い。そして、全波整流出力とダイオ
ードD5 の接続点にコンデンサC1 を接続し、インダク
タL1 は平滑用コンデンサC4 の高電位側に接続するも
のである。)
【0011】次に、図1の回路の動作を図2を用いて説
明する。図2は交流電源Vsの極性がダイオードD1
2 の接続点が+、ダイオードD3 ,D4 の接続点が−
となる場合について、スイッチング素子Q1 ,Q2 の高
周波的なオン・オフ動作に伴う動作波形を示している。
図中、Q1 はスイッチング素子Q1 のオン・オフ状態を
示しており、IC1はコンデンサC1 に流れる電流、IL1
はインダクタL1 に流れる電流、IL2はインダクタL2
に流れる電流、IC4はコンデンサC4 に流れる電流、I
inは交流電源Vsからの入力電流をそれぞれ示してい
る。
【0012】以下、図2の各モード〜の動作につい
て説明する。まず、スイッチング素子Q1 がオンした時
には、インダクタL1 、L2 には回生電流が流れてお
り、コンデンサC1 にはインダクタL1 に流れる電流I
L1と、インダクタL2 に流れる電流IL2の合成電流が流
れる。すなわち、インダクタL1 からコンデンサC1
ダイオードD5 、コンデンサC4 を介してインダクタL
1 に戻る経路と、インダクタL2 から、放電灯Laとコ
ンデンサC2 の並列回路、コンデンサC3 、コンデンサ
1 、ダイオードD5 、コンデンサC4 、スイッチング
素子Q1 の逆方向ダイオードを介してインダクタL2
戻る経路で電流が流れる。これにより、コンデンサC1
の両端電圧VCC1は低下していく。また、このモードで
は、インダクタL1 、L2 に蓄積されたエネルギーが回
生電流となってダイオードD5 を介して電解コンデンサ
4 を充電する。これが図2のモードである。
【0013】次に、コンデンサC1 の両端電圧VC1が低
下していき、ダイオードD1 、D3の接続点の電位が交
流電源Vsと同電位になると、交流電源Vsから入力電
流が流れる。すなわち、交流電源VsからダイオードD
1 、コンデンサC1 、インダクタL1 、ダイオードD4
を介して交流電源Vsに戻る経路と、交流電源Vsから
ダイオードD1 、コンデンサC1 、コンデンサC3 、放
電灯LaとコンデンサC2 の並列回路、インダクタ
2 、スイッチング素子Q1 、ダイオードD4 を介して
交流電源Vsに戻る経路で電流が流れる。このモードに
おいても、コンデンサC1 を介して流れる入力電流Ii
nは、インダクタL1 に流れる電流IL1と、インダクタ
2 に流れる電流IL2に分流される。これが図2のモー
ドである。
【0014】次に、スイッチング素子Q2 がオンした時
には、それまでモードにおいてスイッチング素子Q1
を介して流れていた負荷電流がスイッチング素子Q2
逆方向に流れ、平滑用のコンデンサC4 を充電する。す
なわち、交流電源VsからダイオードD1 、コンデンサ
1 、インダクタL1 、ダイオードD4 を介して交流電
源Vsに戻る経路と、交流電源Vsからダイオード
1 、コンデンサC1 、コンデンサC3 、放電灯Laと
コンデンサC2 の並列回路、インダクタL2 、スイッチ
ング素子Q2 の逆方向ダイオード、平滑用のコンデンサ
4 、ダイオードD 4 を介して交流電源Vsに戻る経路
で電流が流れる。これが図2のモードである。
【0015】次に、コンデンサC1 からダイオード
5 、コンデンサC4 、インダクタL1を介してコンデ
ンサC1 に戻る経路で電流が流れると共に、コンデンサ
1 から、ダイオードD5 、スイッチング素子Q2 、イ
ンダクタL2 、放電灯LaとコンデンサC2 の並列回
路、コンデンサC3 を介してコンデンサC1 に戻る経路
で電流が流れる。この場合も、コンデンサC1 には、イ
ンダクタL1 に流れる電流I L1と、インダクタL2 に流
れる電流IL2の合成電流が流れる。これが図2のモード
である。以上の4つのモードが繰り返される。
【0016】本回路では、コンデンサC1 がインダクタ
1 に流れる電流IL1とインダクタL2 に流れる電流I
L2の合成電流によって充放電を高周波で繰り返し、交流
電源Vsの値にほぼ比例した電流Iinを高周波で引き
込むため、入力電流高調波歪みが改善される。また、入
力電流Iinは、交流電源Vsがピーク付近において最
大となるが、通常、図13に示したような回路では、ス
イッチング素子を流れる電流は、負荷電流と充電電流の
合成電流が流れるため、スイッチング電流の増大を招く
のに対し、本回路では、入力電流が負荷電流よりも大き
くなるような場合に、負荷回路以外に電流を経由する回
路としてインダクタL1 を設けたため、入力電流は、イ
ンダクタL1 に流れる電流IL1とインダクタL2 に流れ
る電流I L2に分流され、スイッチング電流は負荷回路に
流れる電流相当の電流が流れ、スイッチング電流の増大
を回避できる。
【0017】交流電源Vsからの入力電流を、インダク
タL1 に流れる電流IL1とインダクタL2 に流れる電流
L2に分流するためには、図1に示すインダクタL1
びL 2 、コンデンサC1 、C2 、C3 及び負荷としての
放電灯Laで構成される共振回路の高周波特性を図3に
示すような関係になるように設定すればよい。図7にお
いて、IC1はコンデンサC1 に流れる電流、IL1はイン
ダクタL1 に流れる電流、IL2はインダクタL2 に流れ
る電流をそれぞれ示している。図2に示すような動作を
する回路は、入力電流が少ないと、電解コンデンサC4
に十分な充電が行えず、コンデンサインプットとなり、
入力高調波歪みが悪化するため、コンデンサC1 を介し
て流れる入力電流を十分な量に設定する必要があるが、
スイッチング電流を増大させては発熱等の問題があるた
め、スイッチング素子を介する電流IL2が、コンデンサ
1 を介して流れる入力電流IC1よりも小さくなるよう
に、インダクタL1 及びL2 、コンデンサC1 、C2
び負荷で構成される共振系を設定する必要がある。図3
に示す共振定数では周波数f1 よりも大きな周波数(I
C1>IL2となっている周波数)で動作させる必要があ
り、図3に示す動作周波数f2 (例えば50kHz)に
おいて動作させると上述するような効果が得られる。つ
まり、動作周波数f2 において、スイッチング素子を介
する電流IL2が、コンデンサC1 を介して流れる入力電
流IC1よりも小さくなるように、インダクタL1 及びそ
の他の定数を設定すればよい。
【0018】また、多灯点灯、例えば、2灯点灯を行う
ような場合は、図4のような回路を用いると、同様の効
果が得られることは言うまでもない。
【0019】(実施例2)本発明の実施例2の回路図を
図5に示す。この実施例は、図1の回路に調光を行うた
めの制御回路Sを付加したものである。図5に示す回路
は、スイッチング素子Q1 、Q2 を高周波で交互に導通
させることによって、ランプLaを高周波点灯させるも
のであるが、スイッチング素子Q1 、Q2 の動作周波
数、デューティ、又はその両者を変化させることによっ
て調光できる。
【0020】まず、図5に示す制御回路Sにおいて、ス
イッチング素子Q1 、Q2 の動作周波数を変化させる
と、図5の回路の共振特性が、図6に示すように設定さ
れているため、動作周波数を高くして行くと、スイッチ
ング素子を介する電流(インダクタL2 に流れる電流I
L2)は減少して行き、負荷電流が少なくなって調光でき
る。しかし、調光しても常にスイッチング電流を減少さ
せるために、スイッチング素子を介する電流IL2が、コ
ンデンサC1 を介して流れる入力電流IC1よりも小さく
なる範囲内で動作周波数を変化させる必要がある。ま
た、図6に示すようにコンデンサC1 を介して流れる入
力電流IC1の周波数に対する変化率とスイッチング素子
を介する電流IL2の周波数に対する変化率が略等しくな
っている範囲内で動作周波数を可変させれば、ランプ電
力Wlaの減少に応じて入力電力Winも減少するた
め、調光動作周波数範囲内においてWin=Woutの
関係が成り立ち、平滑用の電解コンデンサC4 の両端電
圧の上昇を回避できる。
【0021】また、図5に示す制御回路Sにおいて、ス
イッチング素子Q1 、Q2 のデューティを変化させて
も、調光が行える。デューティの変化のさせ方として、
図7(a)に示すように相補的な場合と図7(b)に示
すようにデッドタイムを設ける場合がある。各場合にお
いて、負荷電流はデューティの変化に対して図8
(a),(b)に示すように変化する。
【0022】この場合も、デューティの可変範囲内にお
いて、Win=Woutの関係が成り立つように、図5
の回路の共振定数を設定すれば、平滑用の電解コンデン
サC 4 の両端電圧の上昇を回避できる。また、コンデン
サC4 の両端電圧の上昇を回避する共振定数と、スイッ
チング素子を介する電流IL2がコンデンサC1 を介して
流れる入力電流IC1よりも小さくなる共振定数とが一致
しない場合には、デューティ及び動作周波数の両者を可
変とすると、コンデンサC4 の両端電圧の上昇を回避で
きる。本実施例により、調光した場合でもスイッチング
電流を減少させることができ、なおかつ、コンデンサC
4 の両端電圧の上昇を回避できる。
【0023】(実施例3)本発明の実施例3の回路図を
図9に示す。この実施例では、図1の回路のダイオード
1 、D3 の接続点とインダクタL1 の端点の間に、コ
ンデンサC5 とインダクタL3 の並列回路が接続されて
いる。図1の回路では、ランプがエミレス状態のランプ
のような場合は、出力電力は殆ど無いが、コンデンサC
2 を通って充電電流が流れるため入力電力は確保され、
コンデンサC4 の両端電圧が上昇する。そこで、図9の
回路では、ランプがエミレス状態のランプのような場
合、コンデンサC4 の両端電圧が上昇したことを検知し
て、動作周波数をコンデンサC 5 とインダクタL3 の並
列回路の共振周波数近傍に設定すると、コンデンサC5
とインダクタL3 の並列回路のインピーダンスが増大
し、入力電流が減少するため、コンデンサC4 の両端電
圧の上昇を回避できる。
【0024】(実施例4)本発明の実施例4の回路図を
図10に示す。この実施例では、図1の回路のインダク
タL1 両端の間に、スイッチング素子Q3 が接続されて
いる。図1の回路では、ランプがエミレス状態のランプ
のような場合は、出力電力は殆ど無いが、コンデンサC
2 を通って充電電流が流れるため入力電力は確保され、
コンデンサC4 の両端電圧が上昇する。そこで、図10
の回路では、通常はスイッチング素子Q3 をOFFして
おき、ランプがエミレス状態のランプのような場合、コ
ンデンサC4 の両端電圧が上昇したことを検知して、ス
イッチング素子Q3 をONすると、入力電流が流れない
ため、コンデンサC4 の両端電圧の上昇を回避できる。
【0025】(実施例5)本発明の実施例5の回路図を
図11に示す。本回路は、低周波(50Hz程度)の交
流電源Vsと、ダイオードD1 〜D4 からなる全波整流
回路と、ダイオードD1 、D3 の接続点とダイオードD
2 、D4 の接続点の間にダイオードD5を介して接続さ
れている平滑コンデンサC4 と、平滑コンデンサC4
接続されて高周波(50kHz程度)でスイッチングし
ているスイッチング素子Q1 並びにインダクタL3 とコ
ンデンサC5 の並列回路との直列回路と、平滑コンデン
サC 4 の端点とスイッチング素子Q1 、インダクタL3
の接続点との間に接続されたインダクタL2 、及び、放
電灯LaとコンデンサC2 の並列回路からなる負荷回路
と、カップリングコンデンサC3 及びインダクタL1
直列回路と、ダイオードD1 、D3 の接続点とインダク
タL1 の端点に接続されているコンデンサC1より構成
されている。
【0026】この回路も実施例1と同様に、スイッチン
グ素子Q1 のON/OFFによって、コンデンサC1
インダクタL1 に流れる電流IL1とインダクタL2 に流
れる電流IL2の合成電流によって充放電を高周波で繰り
返し、交流電源Vsの値にほぼ比例した電流を高周波で
引き込むため、入力電流高調波歪みが改善される。ま
た、入力電流は、交流電源Vsがピーク付近において最
大となるが、通常、図13に示すような回路では、スイ
ッチング素子を流れる電流は、負荷電流と充電電流の合
成電流が流れるため、スイッチング電流の増大を招くの
に対し、本回路では、入力電流が負荷電流よりも大きく
なるような場合に負荷回路以外に電流を経由する回路と
してインダクタL1 を設けたため、入力電流は、インダ
クタL1 に流れる電流IL1とインダクタL2 に流れるI
L2に分流され、スイッチング電流は負荷回路に流れる電
流相当の電流が流れ、スイッチング電流の増大を回避で
きる。
【0027】(実施例6)本発明の実施例6の回路図
は、図1と同様である。基本動作は実施例1と同様であ
るが、実施例1に説明した共振定数での動作では、交流
電源Vsがピーク付近では、コンデンサC1 を通って入
力電流が流れるため、コンデンサC1 が影響する共振電
流で動作し、交流電源Vsがグランド付近では、入力電
流がほとんど流れないため、コンデンサC1 が影響しな
い共振電流で動作するので、出力電流は低周波のリップ
ルを持つ。上述したように、交流電源Vsがピーク付近
では、コンデンサC1 を含んだ共振系で動作し、交流電
源Vsがグランド付近では、コンデンサC1 を含まない
共振系で動作する。
【0028】本発明の実施例6の周波数特性図を図12
に示す。図12では、コンデンサC 1 を含んだ共振系A
の電流値とコンデンサC1 を含まない共振系Bの電流値
が一致する周波数が動作周波数となるように、共振定数
が設定されている。このように、2つの共振系の電流値
が一致する周波数を動作周波数とし、なおかつ、スイッ
チング電流を減少させるために、スイッチング素子を介
する電流IL2が、コンデンサC1 を介して流れる入力電
流IC1よりも小さくなるような共振定数を設定すれば、
スイッチング電流を低減させながら、出力電流の低周波
のリップルが緩和出来る。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、簡単な回路構
成で入力電流高調波歪みを低減できるという効果があ
る。また、入力電流が負荷電流よりも大きくなるような
場合に負荷回路以外に電流を経由する回路として、少な
くとも1つのインダクタを含む充電用回路を設けたた
め、入力電流は、2つのインダクタに分流され、スイッ
チング電流は負荷回路に流れる電流相当の電流が流れ、
スイッチング電流の増大を回避できる。
【0030】請求項2又は3の発明によれば、調光した
場合でもスイッチング電流を減少させることができ、な
おかつ、平滑用のコンデンサの両端電圧の上昇が回避で
きる。請求項4又は5の発明によれば、ランプがエミレ
ス状態のランプのような場合でも、平滑用のコンデンサ
の両端電圧の上昇が回避できる。請求項6の発明によれ
ば、スイッチング電流を低減させながら、出力電流に含
まれる低周波のリップルを緩和できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の回路図である。
【図2】本発明の実施例1の交流電源が正極性であると
きの動作波形図である。
【図3】本発明の実施例1の回路に流れる電流の周波数
特性を示す図である。
【図4】本発明の実施例1の2灯並列点灯方式への応用
例を示す回路図である。
【図5】本発明の実施例2の回路図である。
【図6】本発明の実施例2の回路に流れる電流の周波数
特性を示す図である。
【図7】本発明の実施例2のデューティの変化のさせ方
を示す波形図である。
【図8】本発明の実施例2のデューティの変化に対する
負荷電流の変化を示す特性図である。
【図9】本発明の実施例3の回路図である。
【図10】本発明の実施例4の回路図である。
【図11】本発明の実施例5の回路図である。
【図12】本発明の実施例6の周波数特性図である。
【図13】第1の従来例の回路図である。
【図14】第2の従来例の回路図である。
【図15】第3の従来例の回路図である。
【図16】第3の従来例の共振電圧の周波数特性を示す
図である。
【図17】第3の従来例の負荷電圧の周波数特性を示す
図である。
【符号の説明】
Vs 交流電源 La 放電灯 Q1 ,Q2 スイッチング素子 L1 ,L2 インダクタ C1 ,C2 コンデンサ C3 ,C5 コンデンサ C4 平滑用コンデンサ D1 ,D2 全波整流用ダイオード D3 ,D4 全波整流用ダイオード D5 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05B 41/24 H05B 41/24 L

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全波整流器と、 上記全波整流器の直流出力端子間にダイオードを介して
    接続された平滑用コンデンサと、 上記全波整流器の交流入力端子間に接続された交流電源
    と、 上記平滑用コンデンサの両端に接続され交互に高周波で
    オン・オフする第1及び第2のスイッチング素子の直列
    回路と、 上記スイッチング素子の接続点と上記平滑用コンデンサ
    の一点との間に接続された、少なくとも1つのコンデン
    サとインダクタで構成される共振回路を含む負荷回路
    と、少なくとも1つのインダクタで構成される充電用回
    路との直列回路と、 上記全波整流器と上記充電用回路の間に接続されたイン
    ピーダンス要素を備え、 上記交流電源からの高周波の入力電流を上記負荷回路と
    充電用回路にスイッチング電流が少なくなるように分配
    し、かつ、入力電流高調波歪みが改善できるように制御
    することを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 上記インピーダンス要素を流れる電流
    量が、負荷回路を流れる電流量よりも大きくなるように
    充電用回路を設定することを特徴とする請求項1記載の
    電源装置。
  3. 【請求項3】 上記インピーダンス要素を流れる電流
    の周波数に対する変化量と、上記負荷回路を流れる電流
    の周波数に対する変化量が等しくなるように、共振回路
    を設定することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 上記インピーダンス要素としてコンデ
    ンサとインダクタの並列回路を接続したことを特徴とす
    る請求項1記載の電源装置。
  5. 【請求項5】 上記充電用回路の両端間にスイッチン
    グ素子を並列に接続したことを特徴とする請求項1記載
    の電源装置。
  6. 【請求項6】 上記インピーダンス要素を含む第1の
    共振系と上記インピーダンス要素を含まない第2の共振
    系の負荷への出力が等しくなるように制御することを特
    徴とする請求項1記載の電源装置。
  7. 【請求項7】 負荷として放電灯を用いたことを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電源装置。
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