JP2000310208A - クリップ - Google Patents

クリップ

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JP2000310208A
JP2000310208A JP11121031A JP12103199A JP2000310208A JP 2000310208 A JP2000310208 A JP 2000310208A JP 11121031 A JP11121031 A JP 11121031A JP 12103199 A JP12103199 A JP 12103199A JP 2000310208 A JP2000310208 A JP 2000310208A
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洋 有坂
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  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺な第一部品とボス部を有する第二部品と
を同時に取付部材に固定し、且つ、位置関係のバラツキ
を吸収できるクリップの提供。 【解決手段】 第一部品21を保持する保持部1と、第
二部品22のボス部22aを嵌合して取付部材Pに係着
される係着部2と、該係着部2を挿入する長孔4を形成
して上記保持部1と一体に連設される鍔部3とからな
り、鍔部3は、取付部材と係着部2間に挟まれて移動可
能に支持されることにより、第一部品は保持部1に保持
され、第二部品は係着部2に嵌合されるので、これによ
り、両部品が同一のクリップによって取付部材側に同時
に固定されると共に、第一部品を保持する保持部1と取
付部材の取付個所との間に位置関係のバラツキが生じて
いる場合には、その長孔4を利用して、取付部材と係着
部2間に挟まれた鍔部3を保持部1と一緒に所定方向に
移動するだけで、上記バラツキを吸収することが可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
内部に配線されるワイヤーハーネス等の長尺物と、裏面
にボス部を突設したガーニッシュ等の内装部品とを同時
に車体パネルに固定することのできるクリップに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来におけるワイヤーハーネス用のクリ
ップとして、特開平10−238657号公報に示すも
のが存する。該従来のクリップは、具体的には図示しな
いが、ワイヤーハーネスをテープ巻きする短冊状の基板
部と、該基板部の下面から一体に垂下する錨状の脚部と
からなり、実際の使用に際しては、上記基板部上にワイ
ヤーハーネスをその長手方向に沿ってテープ巻きした
後、そのまま、脚部を車体パネルに予め穿設されている
取付孔に係着すれば、これにより、ワイヤーハーネスを
車体パネルの定位置に固定できる構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来のクリッ
プにあっては、これを単体として捉えると、極めて簡単
な構造の下で、ワイヤーハーネスを容易に固定できる利
点を有するものではあるが、通常は、1本のワイヤーハ
ーネスに対して複数個のクリップが間隔をおいて同時に
使用されることが多々あるので、このような場合に、ワ
イヤーハーネスをテープ巻きしている保持個所と車体パ
ネルの対応する取付孔との間に位置関係のバラツキが生
じると、その構造上、当該位置関係のバラツキを吸収す
ることは困難であった。
【0004】この為、実際の作業に際しては、一旦、上
記したような位置関係のバラツキが生じたような場合に
は、煩雑な手修正で、ワイヤーハーネスのテープ巻き個
所を無理に変更しなければならないので、作業的には、
決して合理的であるとは言えなかった。又、ワイヤーハ
ーネスに近接して、ボス部を突設したガーニッシュ等の
内装部品を固定することが要求される場合には、内装部
品専用のクリップが別に必要となって、部品点数が自ず
と増加する嫌いがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、斯かる従来ク
リップの抱える課題を有効に解決するために開発された
もので、請求項1記載の発明は、長尺な第一部品とボス
部を有する第二部品とを同時に取付部材に固定するクリ
ップであって、上記第一部品を保持する保持部と、第二
部品のボス部を嵌合して取付部材に係着される係着部
と、該係着部を挿入する長孔を形成して上記保持部と一
体に連設される鍔部とからなり、鍔部は、取付部材と係
着部間に挟まれて移動可能に支持される構成を採用し
た。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1を前提と
して、係着部と鍔部とは紐条体を介して連結されて、鍔
部の長孔内に係着部を挿入することにより、両者が相対
移動可能に係合する構成を採用した。
【0007】請求項3記載の発明は、長尺な第一部品と
ボス部を有する第二部品とを同時に取付部材に固定する
クリップであって、上記第一部品を保持する保持部と、
第二部品のボス部を嵌合して取付部材の取付孔に係着さ
れる係着部と、該係着部を挿入する長孔を形成して上記
保持部と一体に連設される鍔部とからなり、鍔部は、取
付部材と係着部間に挟まれて移動可能に支持され、係着
部は、その外面に取付部材の取付孔の孔縁に係止する係
止肩を形成すると共に、内面に第二部品のボス部に係止
する係止突起を形成し、鍔部は、その長孔の孔縁に係着
部の側面に係合する逆止爪を形成する構成を採用した。
【0008】依って、請求項1記載の発明にあっては、
長尺な第一部品はクリップの保持部に保持され、ボス部
を有する第二部品は取付部材側に係着されるクリップの
係着部に嵌合されるので、これにより、両部品が同一の
クリップによって取付部材側に同時に固定されると共
に、長尺な第一部品を保持する保持部と取付部材の取付
個所との間に位置関係のバラツキが生じている場合に
は、その長孔を利用して、取付部材と係着部間に挟まれ
た鍔部を保持部と一緒に所定方向に移動するだけで、上
記バラツキを吸収することが可能となる。
【0009】請求項2記載の発明にあっては、これに加
えて、係着部が保持部から一体に連設されている鍔部に
紐条体を介して連結されているので、クリップ自体の取
り扱いが頗る至便となると共に、紐条体を撓ませて、鍔
部の長孔に係着部を挿入すれば、両者は相対移動可能に
係合されるので、位置関係のバラツキが効率良く吸収で
きる。
【0010】請求項3記載の発明にあっては、同様に、
長尺な第一部品はクリップの保持部に保持され、ボス部
を有する第二部品は取付部材の取付孔に係着されるクリ
ップの係着部に嵌合されるので、これにより、両部品が
同一のクリップによって取付部材側に同時に固定される
と共に、長尺な第一部品を保持する保持部と取付部材の
取付孔との間に位置関係のバラツキが生じている場合に
は、その長孔を利用して、取付部材と係着部間に挟まれ
た鍔部を保持部と一緒に所定方向に移動するだけで、上
記バラツキを吸収することが可能となる。又、係着部
は、その外面に形成された係止肩を介して取付部材の取
付孔に確実に係止でき、内面に形成されている係止突起
を介して第二部品のボス部に確実に係止できると共に、
鍔部側に形成されている逆止爪を介して鍔部の長孔から
抜け外れることなく係合できるので、取付部材に対する
確実な係着と第二部品の確実な固定が保障される。
【0011】尚、本発明にあって、保持部を長手方向に
延びる矩形状となして、鍔部を当該保持部の長手方向と
直交する状態にオフセットさせれば、保持部に保持され
る長尺な第一部品と係着部とが干渉することがなくな
る。又、鍔部の下面の長手方向に長孔と平行する凸部を
設ければ、当該凸部が取付部材の表面に接触して、鍔部
の保持部を伴った円滑な移動が保障できる。更に、鍔部
の長孔の孔縁に形成される逆止爪を下向きテーパー形状
となせば、係着部の挿入ガイドとなると共に、当該逆止
爪が係着部の側面に確実に係合できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する好適な実
施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係るク
リップは、合成樹脂の一体成形品で、図1・図2に示す
如く、長尺な第一部品たるワイヤーハーネス21をテー
プ巻きして保持する保持部1と、第二部品たるガーニッ
シュ22のボス部22aを内部に嵌合して取付部材たる
車体パネルPの取付孔Hに係着する係着部2と、該係着
部2を挿入する長孔4を形成して保持部1と一体に連設
される鍔部3とから成る。
【0013】そして、保持部1は、細長の矩形板状体に
成形されて、その両端部にテープずれ防止壁5を形成す
る構成となっている。係着部2は、フランジ6と中空胴
7とを有する袋状に成形されて、フランジ6にマイナス
ドライバー等の工具先端を挿入するスリット6aを形成
する一方、中空胴7の対向する外面に車体パネルPの取
付孔Hの孔縁に係止する一対の係止肩8を形成すると共
に、当該各係止肩8の上位に後述する鍔部3の逆止爪を
係合する段部9を形成し、且つ、対向する内面にガーニ
ッシュのボス部に係止する係止突起10を形成する構成
となっている。鍔部3は、内側に長孔4を形成したリン
グ状に成形されて、長手方向において対向する孔縁に上
記段部9に係合する一対の逆止爪11を下向きテーパー
形状をもって形成すると共に、その下面の長手方向に長
孔4と平行する一対の凸部12を形成する構成となって
いる。
【0014】そして、保持部1と鍔部3との関係は、鍔
部3が保持部1の長手方向と直交する状態にオフセット
されて保持部1から一体に連設され、係着部2と鍔部3
の関係は、係着部2のフランジ6の端縁と鍔部3の端縁
同士が一対の紐条体13で相対移動可能に連結される構
成となっているので、クリップ自体の取り扱いが頗る至
便となると共に、紐条体13を撓ませて、鍔部3の長孔
4に逆止爪11のテーパー形状を利用して係着部2の中
空胴7を挿入すれば、鍔部3の逆止爪11が係着部2の
段部9に弾性的に係合して、係着部2が鍔部3から抜け
外れることを阻止される。尚、この状態にあって、上記
したスリット6a内に工具先端を挿入して、逆止爪11
の段部9に対する係合を解けば、係着部2を鍔部3から
取り外すことが可能となる。
【0015】依って、斯かる構成のクリップを使用し
て、長尺なワイヤーハーネス21と裏面にボス部22a
を突設したガーニッシュ22とを同時に車体パネルP側
に固定する場合には、まず、図3に示す如く、ワイヤー
ハーネス21を保持部1の長手方向に対してテープT巻
きして保持する状態を得て、係着部2の中空胴7を鍔部
3の長孔4内に挿入すると、既述した逆止爪11が中空
胴7の段部9に係止して、係着部2が鍔部3に対して抜
け外れることなく一体化されることとなるので、今度
は、この一体化の状態のまま、図4に示す如く、係着部
2の係止肩8を介して、係着部2の中空胴7を車体パネ
ルPの取付孔Hに係着する。この場合においては、鍔部
3が保持部1の長手方向と直交する状態にオフセットさ
れているので、鍔部3の長孔4に挿入される係着部2が
ワイヤーハーネス21と干渉することがない。
【0016】尚、係着部2を取付孔Hに係着した状態に
おいて、ワイヤーハーネス21を保持する保持部1と車
体パネルPの取付孔Hとの間で位置関係のバラツキが生
じているような場合には、鍔部3の長孔4を利用して、
係着部2のフランジ6と車体パネルP間に挟まれている
鍔部3を保持部1と一緒に所定方向に移動させれば、従
来のような煩雑な手修正を行なわなくとも、上記バラツ
キを自動的に吸収して、ワイヤーハーネス21を車体パ
ネルPの定位置に確実に固定することが可能となる。特
に、鍔部3を移動させる時には、鍔部3の下面に形成さ
れている凸部12が車体パネルPの表面に接触して、鍔
部3の保持部1を伴った円滑な移動を保障する。
【0017】そして、最後に、ガーニッシュ22のボス
部22aを係着部2の中空胴7内に嵌合すれば、図5に
示す如く、当該ボス部22aの窪みに係止突起10が係
止して、これにより、ガーニッシュ22が同一クリップ
を介してワイヤーハーネス21と同時に車体パネルP側
に固定される訳であるが、この場合においても、ガーニ
ッシュ22とクリップの保持部1との間に位置関係のバ
ラツキが生じている場合には、やはり、鍔部3の長孔4
を利用して、係着部2のフランジ6と車体パネルP間に
挟まれている鍔部3を保持部1と一緒に所定方向に移動
させれば、上記バラツキをも併せて吸収することが可能
となる。
【0018】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用
により、請求項1の下では、長尺な第一部品はクリップ
の保持部に保持され、ボス部を有する第二部品は取付部
材側に係着されるクリップの係着部に嵌合されるので、
これにより、両部品が同一のクリップによって取付部材
側に同時に固定されると共に、長尺な第一部品を保持す
る保持部と取付部材の取付個所との間に位置関係のバラ
ツキが生じている場合には、その長孔を利用して、取付
部材と係着部間に挟まれた鍔部を保持部と一緒に所定方
向に移動するだけで、上記バラツキを吸収することが可
能となる。
【0019】請求項2の下では、これに加えて、係着部
が保持部から一体に連設されている鍔部に紐条体を介し
て連結されているので、クリップ自体の取り扱いが頗る
至便となると共に、紐条体を撓ませて、鍔部の長孔に係
着部を挿入すれば、両者は相対移動可能に係合されるの
で、位置関係のバラツキが効率良く吸収できる。
【0020】請求項3の下では、同様に、長尺な第一部
品はクリップの保持部に保持され、ボス部を有する第二
部品は取付部材の取付孔に係着されるクリップの係着部
に嵌合されるので、これにより、両部品が同一のクリッ
プによって取付部材側に同時に固定されると共に、長尺
な第一部品を保持する保持部と取付部材の取付孔との間
に位置関係のバラツキが生じている場合には、その長孔
を利用して、取付部材と係着部間に挟まれた鍔部を保持
部と一緒に所定方向に移動するだけで、上記バラツキを
吸収することが可能となる。又、係着部は、その外面に
形成された係止肩を介して取付部材の取付孔に確実に係
止でき、内面に形成されている係止突起を介して第二部
品のボス部に確実に係止できると共に、鍔部側に形成さ
れている逆止爪を介して鍔部の長孔から抜け外れること
なく係合できるので、取付部材に対する確実な係着と第
二部品の確実な固定が保障される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るクリップを関連部品
との関係をもって展開して示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】ワイヤーハーネスを保持部にテープ巻きして、
且つ、鍔部の長孔内に係着部の中空胴を係合した状態を
示す斜視図である。
【図4】係着部の中空胴を車体パネルの取付孔に係着し
た状態を示す断面図である。
【図5】ワイヤーハーネスと一緒にガーニッシュを固定
した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 保持部 2 係着部 3 鍔部 4 長孔 5 テープずれ防止壁 6 係着部のフランジ 7 係着部の中空胴 8 係止肩 9 段部 10 係止突起 11 逆止爪 12 凸部 13 紐条体 21 ワイヤーハーネス(第一部品) 22 ガーニッシュ(第二部品) 22a ガーニッシュのボス部 P 車体パネル(取付部材) H 取付孔 T テープ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B60R 13/02 B60R 16/02 623H 16/02 623 F16L 3/12 H Fターム(参考) 3D023 BA01 BB01 BC00 BD01 BD02 BE03 BE28 BE36 3H023 AA04 AB01 AC21 AC71 AD08 AD54 AE09 3J001 AA07 BA02 DC04 DD03 EA02 3J022 DA03 DA11 EA15 EB02 EB14 EC02 EC14 EC22 ED06 FA05 FB04 FB13 HA03 HB06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺な第一部品とボス部を有する第二部
    品とを同時に取付部材に固定するクリップであって、上
    記第一部品を保持する保持部と、第二部品のボス部を嵌
    合して取付部材に係着される係着部と、該係着部を挿入
    する長孔を形成して上記保持部と一体に連設される鍔部
    とからなり、鍔部は、取付部材と係着部間に挟まれて移
    動可能に支持されることを特徴とするクリップ。
  2. 【請求項2】 係着部と鍔部とは紐条体を介して連結さ
    れて、鍔部の長孔内に係着部を挿入することにより、両
    者が相対移動可能に係合することを特徴とする請求項1
    記載のクリップ。
  3. 【請求項3】 長尺な第一部品とボス部を有する第二部
    品とを同時に取付部材に固定するクリップであって、上
    記第一部品を保持する保持部と、第二部品のボス部を嵌
    合して取付部材の取付孔に係着される係着部と、該係着
    部を挿入する長孔を形成して上記保持部と一体に連設さ
    れる鍔部とからなり、鍔部は、取付部材と係着部間に挟
    まれて移動可能に支持され、係着部は、その外面に取付
    部材の取付孔の孔縁に係止する係止肩を形成すると共
    に、内面に第二部品のボス部に係止する係止突起を形成
    し、鍔部は、その長孔の孔縁に係着部の側面に係合する
    逆止爪を形成したことを特徴とするクリップ。
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Cited By (3)

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