JP2000304138A - リップ型シール - Google Patents

リップ型シール

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JP2000304138A
JP2000304138A JP11114425A JP11442599A JP2000304138A JP 2000304138 A JP2000304138 A JP 2000304138A JP 11114425 A JP11114425 A JP 11114425A JP 11442599 A JP11442599 A JP 11442599A JP 2000304138 A JP2000304138 A JP 2000304138A
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sealing
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Ichiro Miyai
一郎 宮井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧条件でのシールリップ13のヘタリを防
止し、耐圧性及び密封性を向上させる。 【解決手段】 合成樹脂からなるシールリップ13の正
面側にリップカバー14が添設されている。リップカバ
ー14は薄肉の鋼板からなり、シャフト2の外周への装
着状態におけるシールリップ13とほぼ対応する湾曲形
状を呈する。リップカバー14の先端に形成された段差
部14aの内周には、軸周への装着によって拡径される
シールリップ13の先端部13の外周面と密接すること
によって、シールリップ13とリップカバー14の間を
機内空間S1に対して密封するOリング15が保持され
ている。このため、シールリップ13には、機内空間S
1の高圧の流体圧力が作用しないようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は機器の軸封を行うリ
ップ型シールに関し、特に、密封対象流体が著しく高圧
となる条件での耐久性を向上させる技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば流体圧縮機に使用され
る軸封装置として、図10に示すようなリップ型シール
100がある。この種のリップ型シール100は、流体
圧縮機の軸受部ハウジング1の内周面にOリング103
を介して密嵌固定される金属製のケース101に、内径
部が密封対象である機内空間S1側へ向けて湾曲して延
びるPTFE(四フッ化エチレン樹脂)等の合成樹脂材
からなるシールリップ102の外径部を密着状態に保持
してなる構造を備え、シールリップ102の内径端部1
02aがシャフト2の外周面と気密的に摺接することに
よって、機内空間S1内の圧縮流体が大気側空間S2側
へ漏れるのを阻止するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のリップ型シールは、機内空間S1が著しく高圧になる
条件では、圧縮流体の圧力によって図10(B)に示さ
れるようにシールリップ102が変形され、シャフト2
の外周面との摺動面積及び面圧の増大による摺動発熱量
の増大や潤滑不足の発生を来し、高熱及び高圧による永
久変形(ヘタリ)や材質の劣化を起こして密封性能が早
期に損なわれるおそれがあった。
【0004】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、密封対象
空間が著しく高圧になる条件下でも、シールリップの安
定した摺動状態を確保して、優れた密封性能を維持する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係るリップ型シールによる軸封構造は、ハウジ
ングの内周に固定されるケースに、密封対象空間側へ延
びる内径側の端部がシャフトの外周面と密封的に摺接さ
れるシールリップと、このシールリップの前記密封対象
空間側の面に添設され適当な弾性を有する金属薄板から
なるリップカバーとが保持され、前記シールリップとリ
ップカバーとの間が前記密封対象空間に対して密閉され
たものである。金属板からなるリップカバーはシールリ
ップに対する密封対象空間の圧力を遮断するものであ
り、しかも適当な弾性を有するため、シャフトに対する
前記シールリップの適正な密封面圧及び追随性を確保す
ることができる。
【0006】本発明における一層好ましい構成において
は、リップカバーの肉厚が0.05〜0.25mmであ
り、また、リップカバーが、金属薄板からなる複数のカ
バープレートを厚さ方向に互いに重合すると共に、互い
に密封的に接合したものとする。
【0007】また、本発明において、シールリップとリ
ップカバーとの間の密閉は、例えばこのシールリップと
リップカバーの先端間に保持されたパッキングによりな
されるか、このシールリップとリップカバーの間に保持
されたエラストマシートによりなされるか、このシール
リップとリップカバーの先端同士を互いに接着すること
によりなされる。
【0008】
【発明の実施の形態】[実施形態1]図1は、本発明に
係るリップ型シールの実施形態1を示す半断面図であ
り、このうち(A)は機器への装着状態、(B)は未装
着状態を示すものである。この図における符号1は流体
圧縮機の軸受部のハウジング、符号2はこのハウジング
1の内周に回転自在に挿通されたシャフトで、シャフト
2の軸周は、ハウジング1の内周面に固定されたリップ
型シール10によって軸封されており、その図中右側が
密封対象である機内空間S1、左側が大気側空間S2で
ある。
【0009】この実施形態のリップ型シール10は、外
ケース11と、この外ケース11の内周に嵌合された内
ケース12とによって、シールリップ13と、このシー
ルリップ13の機内空間S1側(以下、正面側という)
に添設されたリップカバー14が、その外径部を一体的
に保持された構造を有する。
【0010】これを更に詳しく説明すると、外ケース1
1は鋼材等の金属板からなるものであって、その大気側
空間S2側(以下、背面側という)の端部から内周側へ
延びる鍔部11aを有する。内ケース12も鋼材等の金
属板からなるものであって、前記外ケース11の外周円
筒部11bの内周面に嵌合されると共にカシメ部11c
によって固定され、その背面側の端部に内周側へ延びる
鍔部12aを有する。そしてシールリップ13とリップ
カバー14の外径部は、前記外ケース11の鍔部11a
と内ケース12の鍔部12aとの間に軸方向に挟圧され
た状態で保持されている。
【0011】シールリップ13は、内径部が機内空間S
1側へ湾曲して延びPTFE等の低摩擦の合成樹脂材か
らなるものであって、図1(B)に示される未装着状態
では湾曲部の曲率が小さく、その内径はシャフト2の外
径よりも小さい。そして内周にシャフト2を挿通するこ
とによって、図1(A)に示されるように内径部が拡径
され、その先端部13aの内周面が、シャフト2の外周
面に対して所要の面圧で密接される。
【0012】すなわちこのリップ型シール10は、外ケ
ース11が、ハウジング1の内周面にOリング3を介し
て圧入されると共に、前記ハウジング1の内周面におけ
る前記Oリング3の装着部より大気側に円周方向に連続
して形成された段差面1aと、前記Oリング3の装着部
より機内側に形成された環状溝1bに嵌着した止め輪4
との間に拘束されることによって、前記ハウジング1に
固定され、シールリップ13の先端部13aの内周面が
シャフト2の外周面と密封的に摺接されることにより、
機内空間S1の高圧流体が軸周から大気側空間S2へ漏
洩するのを防止するものである。
【0013】リップカバー14は、例えば肉厚が0.0
5〜0.25mmの薄肉の鋼板からなるものであって、
シャフト2の外周への装着状態におけるシールリップ1
3とほぼ対応する湾曲形状に成形されている。また、こ
のリップカバー14における内径側の先端部には、円周
方向連続して外周側へ屈曲形成された段差部14aを有
し、その内周には、パッキングとしてOリング15が保
持されている。そしてこのOリング15は、軸周への装
着によって拡径されるシールリップ13の先端部13a
の外周面と、前記段差部14aとの間に挟着された状態
となり、シールリップ13とリップカバー14の先端間
を機内空間S1に対して密閉するものである。
【0014】以上の構成によれば、シールリップ13の
正面側はリップカバー14で覆われており、しかもその
外径部同士は外ケース11と内ケース12の鍔部11
a,12a間で挟圧されることにより互いに密接してお
り、先端部間はOリング15により密閉されているの
で、機内空間S1の流体圧力はリップカバー14で受け
ることになり、シールリップ13には前記圧力が縮径方
向の変形力として直接作用することがない。このため、
前記圧力が著しく高圧となる場合でも、シャフト2の外
周面に対するシールリップ13の先端部13aの摺動負
荷の増大が著しく緩和され、ヘタリを有効に防止するこ
とができる。
【0015】上述のように、リップカバー14は機内空
間S1の流体圧力によるシールリップ13の先端部13
aの摺動負荷を抑えるものであるが、剛体ではなく、薄
肉に形成されたことによってある程度の弾性を有するた
め、外周からの流体圧力によって縮径方向へ僅かに弾性
変形され、合成樹脂材からなるシールリップ13の先端
部13aに適当な緊迫力を与える。そして、この緊迫力
は、前記流体圧力に比例して変化するため、前記流体圧
力の上昇に伴う漏洩圧力の上昇に対抗する密封面圧を得
ることができる。
【0016】また、リップカバー14が適当な弾性を有
することによって、シャフト2の僅かな偏心に対するシ
ールリップ13の先端部13aの追従性が確保される。
したがって、このようなシャフト2の偏心状況において
も良好な密封性能を発揮することができる。
【0017】図2は、上記実施形態1によるリップ型シ
ール10と、先に説明した図10に示される従来構造に
よるリップ型シール100の漏洩試験を、次の試験条件
において実施した結果を示すものである。 [試験条件] シャフトの回転数・・・・・・5000rpm 密封対象空間の圧力・・・・0.5MPa 密封液の温度・・・・・・・・・・80℃ 密封液の種類・・・・・・・・・・油 試験時間・・・・・・・・・・・・・・100時間 この試験結果から明らかなように、上記実施形態のリッ
プ型シール10によれば、100時間の累積漏洩量が従
来のリップ型シール100に比較して著しく少なく、
0.5MPa(5気圧)の高圧条件でも優れた密封性能
を維持可能であることが確認された。
【0018】[実施形態2]次に図3は、本発明に係る
リップ型シールの実施形態2を示す半断面図であり、こ
のうち(A)は機器への装着状態、(B)は未装着状態
を示すものである。この実施形態2において、外ケース
11、内ケース12及びシールリップ13は、先に説明
した実施形態1と同様のものである。
【0019】リップカバー14における内径側の先端部
には、円周方向連続して外周側へ屈曲形成されたテーパ
部14bを有し、その内周には、パッキングとして環状
エラストマ14cが一体的に焼付成形(加硫接着)され
ている。この環状エラストマ14cは、軸周への装着に
よって拡径されるシールリップ13の先端部13aの外
周面に適当な潰し代をもって密接するものである。した
がってこの構成によれば、実施形態1とほぼ同様の効果
を実現することができ、しかも前記環状エラストマ14
cは脱落するおそれがない。
【0020】[実施形態3]次に図4は、本発明に係る
リップ型シールの実施形態3を示す装着状態の半断面図
である。この実施形態3において、外ケース11、内ケ
ース12及びシールリップ13は、先に説明した各実施
形態と同様のものである。
【0021】リップカバー14における内径側の先端部
14dには、パッキングとして、軸方向一側に円周方向
に連続した溝を有する断面略コ字形のエラストマからな
る環状のキャップ16が、前記溝において密接状態に嵌
合又は接着されており、軸周への装着によって拡径され
るシールリップ13の先端部13aの外周面に、適当な
潰し代をもって密接されるようになっている。したがっ
てこの構成によれば、シールリップ13の正面には機内
空間S1の流体圧力が縮径方向の変形力として直接作用
することがないので、実施形態1とほぼ同様の効果を実
現することができる。
【0022】[実施形態4]次に図5は、本発明に係る
リップ型シールの実施形態4を示す装着状態の半断面図
である。この実施形態4も、外ケース11、内ケース1
2及びシールリップ13は、先に説明した各実施形態と
同様のものである。
【0023】シールリップ13とリップカバー14との
間には、その全域に、エラストマで成形された弾性シー
ト17が介在している。この弾性シート17は、外径部
17aが、シールリップ13及びリップカバー14の外
径部と共に、外ケース11の鍔部11aと内ケース12
の鍔部12aとの間に軸方向に挟圧された状態で保持さ
れており、図示の装着状態において、前記シールリップ
13とリップカバー14との対向面の前面に密接される
ものである。
【0024】この構成によれば、弾性シート17は、シ
ールリップ13とリップカバー14の間を機内空間S1
に対して密閉することにより、前記シールリップ13の
正面に前記機内空間S1の流体圧力が作用しないように
する機能と、シャフト2の偏心に対するシールリップ1
3の内径部の追従性を良好にするクッション機能を有す
るものである。したがってこの実施形態4においても、
実施形態1とほぼ同様の効果を実現することができる。
【0025】[実施形態5]次に図6は、本発明に係る
リップ型シールの実施形態5を示す装着状態の半断面図
である。この実施形態5は、図5に示された実施形態4
における弾性シート17の内径側の先端部に断面略コ字
形の嵌合部17aを形成し、この嵌合部17bを、リッ
プカバー14の先端部14dに密接嵌合したものであ
る。換言すれば、弾性シート17の先端に、図4に示さ
れた実施形態3のキャップ16を一体的に形成した形状
を有するものであり、機内空間S1に対するシールリッ
プ13とリップカバー14の間の密封を、一層確実に行
うことがてきる。
【0026】[実施形態6]次に図7は、本発明に係る
リップ型シールの実施形態6を示す装着状態の半断面図
である。この実施形態6も、外ケース11、内ケース1
2及びシールリップ13は、先に説明した各実施形態と
同様のものである。
【0027】リップカバー14には、その表面全体に、
エラストマからなる薄膜14eが一体的に焼付接着され
ている。そしてこの薄膜14eのうち、リップカバー1
4の背面に被着された部分は、図示の装着状態におい
て、全面がシールリップ13に密接されることによって
高圧流体の侵入を防止するものである。したがってこの
実施形態6においても、実施形態1と同様の効果を実現
することができる。
【0028】[実施形態7]次に図8は、本発明に係る
リップ型シールの実施形態7を示す装着状態の半断面図
である。上述した各実施形態は、いずれもシールリップ
13とリップカバー14との間を密閉する手段として、
エラストマからなる部材を介在させたものであるのに対
し、この実施形態7は、シールリップ13の先端部13
aの外周面とリップカバー14の先端部14d同士を、
接着部Bdを介して全周にわたって互いに接着したもの
である。なお、外ケース11、内ケース12及びシール
リップ13は、上述の各実施形態と同様のものである。
【0029】この構成によれば、接着部Bdは、シール
リップ13とリップカバー14の間をその先端部13
a,14d間で機内空間S1に対して密閉する機能を有
するため、前記シールリップ13の正面には機内空間S
1の流体圧力が作用しない。したがって、先の各実施形
態とほぼ同様の効果を実現することができ、しかもエラ
ストマからなる部材が不要であるため、部品数の増大を
来さない。
【0030】[実施形態8]次に図9は、本発明に係る
リップ型シールの実施形態8を示す装着状態の半断面図
で、このうち(A)は機器への装着状態、(B)は
(A)の一部を拡大したものである。この実施形態8に
おいては、リップカバー14が、鋼板等の金属薄板から
なる2枚のカバープレート141,142を互いに厚さ
方向に重合すると共に、その先端部141a,142a
同士を溶接部Wdにおいて全周にわたって互いに溶接し
たものである。そしてこれらカバープレート141,1
42の肉厚の和が、例えば0.05〜0.25mmとな
っている。
【0031】リップカバー14を構成する2枚のカバー
プレート141,142のうち、背面側のカバープレー
ト142の先端部142aの内周面は、シールリップ1
3の先端部13aの外周面と接着部Bdを介して互いに
接着されている。また、カバープレート141,142
及びシールリップ13の外径部同士は、外ケース11と
内ケース12の鍔部11a,12aの間で挟圧されるこ
とにより互いに密接されている。なお、外ケース11、
内ケース12及びシールリップ13は、上述の各実施形
態と同様のものである。
【0032】この構成によれば、溶接部Wdはカバープ
レート141,142の間をその先端部141a,14
2a間で機内空間S1に対して密封する機能を有し、接
着部Bdは、シールリップ13とカバープレート142
の間をその先端部13a,142a間で機内空間S1に
対して密封する機能を有するものである。このため、背
面側のカバープレート142及びシールリップ13の正
面には機内空間S1の流体圧力が作用せず、上記各実施
形態と同様の効果が実現される。また、リップカバー1
4が、厚さ方向に2枚のカバープレート141,142
に分割されていることから、その弾性が向上し、シール
リップ13の追従性を一層良好にすることができる。
【0033】なお、リップカバー14を構成するカバー
プレートの数は、圧力条件等によって決定されるもので
あり、すなわち2枚以上であっても良い。また、先に説
明した実施形態1〜6におけるリップカバー14も、そ
れぞれ同様に複数のカバープレートを重合した構成する
ことができる。
【0034】
【発明の効果】本発明に係るリップ型シールによると、
密封対象空間の圧力が直接シールリップに作用しないた
め、高圧条件において、シールリップが前記圧力によっ
て縮径方向に大きく変形されてシャフトとの摺動面積及
び面圧が著しく増大することがない。このため、シール
リップの摺動負荷増大によるヘタリを有効に防止するこ
とができ、しかもリップカバーの弾性によって、漏洩力
に対応する適正な密封面圧を与えることができるので、
高圧条件下での優れた耐圧性及び密封性を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリップ型シールの実施形態1を軸
心を通る平面で切断した半断面図で、(A)は機器への
装着状態、(B)は未装着状態を示すものである。
【図2】漏洩試験結果を示す説明図である。
【図3】本発明に係るリップ型シールの実施形態2を軸
心を通る平面で切断した半断面図で、(A)は機器への
装着状態、(B)は未装着状態を示すものである。
【図4】本発明に係るリップ型シールの実施形態3を機
器への装着状態で示す、軸心を通る平面で切断した半断
面図である。
【図5】本発明に係るリップ型シールの実施形態4を機
器への装着状態で示す、軸心を通る平面で切断した半断
面図である。
【図6】本発明に係るリップ型シールの実施形態5を機
器への装着状態で示す、軸心を通る平面で切断した半断
面図である。
【図7】本発明に係るリップ型シールの実施形態6を機
器への装着状態で示す、軸心を通る平面で切断した半断
面図である。
【図8】本発明に係るリップ型シールの実施形態7を機
器への装着状態で示す、軸心を通る平面で切断した半断
面図である。
【図9】本発明に係るリップ型シールの実施形態8を示
すもので、(A)は機器への装着状態を軸心を通る平面
で切断した半断面図、(B)は(A)の一部を拡大した
断面図である。
【図10】従来構造のリップ型シールを軸心を通る平面
で切断した装着状態の半断面図で、(A)は正常状態、
(B)は高圧条件での異常変形状態を示すものである。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 シャフト 10 リップ型シール 11 外ケース 12 内ケース 13 シールリップ 14 リップカバー 14c 環状エラストマ(パッキング) 14e エラストマ薄膜 141,142 カバープレート 15 Oリング(パッキング) 16 キャップ(パッキング) 17 弾性シート Bd 接着部 S1 機内空間(密封対象空間) S2 大気側空間 Wd 溶接部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月3日(1999.6.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】なお、リップカバー14を構成するカバー
プレートの数は、圧力条件等によって決定されるもので
あり、すなわち2枚以上であっても良い。また、先に説
明した実施形態1〜6におけるリップカバー14も、そ
れぞれ同様に複数のカバープレートを重合した構成とす
ることができ、シールリップ13とリップカバー14の
間に一時的に作用した流体圧力が大気側空間S2へ逃げ
るようにしても良い。
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月21日(2000.7.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図3】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの内周に固定されるケース
    に、 密封対象空間側へ延びる内径側の端部がシャフトの外周
    面と密封的に摺接されるシールリップと、 このシールリップの前記密封対象空間側の面に添設され
    適当な弾性を有する金属薄板からなるリップカバーと、
    が保持され、 前記シールリップとリップカバーとの間が前記密封対象
    空間に対して密閉されたことを特徴とするリップ型シー
    ル。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 リップカバーの肉厚が0.05〜0.25mmであるこ
    とを特徴とするリップ型シール。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、 リップカバーが、金属薄板からなる複数のカバープレー
    トを厚さ方向に互いに重合すると共に互いに密封的に接
    合したものであることを特徴とするリップ型シール。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかの記載におい
    て、 シールリップとリップカバーとの間の密封が、このシー
    ルリップとリップカバーの先端間に保持されたパッキン
    グによりなされたことを特徴とするリップ型シール。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかの記載におい
    て、 シールリップとリップカバーとの間の密封が、このシー
    ルリップとリップカバーの間に保持されたエラストマか
    らなるシートによりなされたことを特徴とするリップ型
    シール。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれかの記載におい
    て、 シールリップとリップカバーとの間の密封が、このシー
    ルリップとリップカバーの先端同士を互いに接着するこ
    とによりなされたことを特徴とするリップ型シール。
JP11114425A 1999-04-22 1999-04-22 リップ型シール Withdrawn JP2000304138A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009097606A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Nok Corp 密封装置
KR101401735B1 (ko) 2008-06-02 2014-05-30 한라비스테온공조 주식회사 압축기 구동축용 실링
DE102009021892B4 (de) 2008-06-11 2019-10-10 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Hochdruckwellenabdichtungsvorrichtung und hydraulisch mittels eines Pedals betätigbare Kupplung mit dieser Hochdruckwellenabdichtungsvorrichtung

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