JP2000303292A - 交絡処理装置 - Google Patents
交絡処理装置Info
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- JP2000303292A JP2000303292A JP11115603A JP11560399A JP2000303292A JP 2000303292 A JP2000303292 A JP 2000303292A JP 11115603 A JP11115603 A JP 11115603A JP 11560399 A JP11560399 A JP 11560399A JP 2000303292 A JP2000303292 A JP 2000303292A
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- Japan
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エアー交絡ノズル装置から発生する騒音レベ
ルを最小限に抑制することができ、騒音の少ない快適な
職場環境とできる交絡処理装置を提供する。 【解決手段】 合成マルチフィラメント繊維糸条に交絡
を付与するエアー交絡ノズル装置の周囲をカバーで覆
い、このカバーの内部に吸音材を配置したことを特徴と
する交絡処理装置。
ルを最小限に抑制することができ、騒音の少ない快適な
職場環境とできる交絡処理装置を提供する。 【解決手段】 合成マルチフィラメント繊維糸条に交絡
を付与するエアー交絡ノズル装置の周囲をカバーで覆
い、このカバーの内部に吸音材を配置したことを特徴と
する交絡処理装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグやシー
トベルトなどの産業用製品の原料となる撚糸の製造、お
よび製織工程の工程通過性を向上させるための原糸への
交絡付与などに使用する交絡処理装置の改良に関するも
のであり、さらに詳しくは、エアー交絡ノズルから発生
する騒音を効果的に抑制した交絡処理装置に関するもの
である。
トベルトなどの産業用製品の原料となる撚糸の製造、お
よび製織工程の工程通過性を向上させるための原糸への
交絡付与などに使用する交絡処理装置の改良に関するも
のであり、さらに詳しくは、エアー交絡ノズルから発生
する騒音を効果的に抑制した交絡処理装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、産業用繊維、特にエアバッグやシ
ートベルト製品の分野においては、製造ボーダレス化が
進んでおり、さらに国際競争力のある生産技術が強く求
められている。
ートベルト製品の分野においては、製造ボーダレス化が
進んでおり、さらに国際競争力のある生産技術が強く求
められている。
【0003】このような要求に応えて高生産性を得るた
めに最も有効な手段の一つは、供給される原糸の毛羽、
フィラメント切れ、タルミなどの欠点を減少させること
により、織機の停台回数を減少させることである。そし
て、これらの原糸欠点を減少させるために採用されてい
る一般な技術は、原糸の製造段階、特に製糸の巻取直前
の段階において、交絡処理装置を用いて原糸に交絡を付
与する方法である。
めに最も有効な手段の一つは、供給される原糸の毛羽、
フィラメント切れ、タルミなどの欠点を減少させること
により、織機の停台回数を減少させることである。そし
て、これらの原糸欠点を減少させるために採用されてい
る一般な技術は、原糸の製造段階、特に製糸の巻取直前
の段階において、交絡処理装置を用いて原糸に交絡を付
与する方法である。
【0004】また、例えば、エアバッグ用原糸の単位長
さあたりの交絡数は年々増加しており、近年では交絡数
40個/mが標準になっている。しかし、このレベルの
交絡数を得るためには、交絡処理装置として用いている
交絡ノズルに供給される圧縮空気の圧力上昇と大流量化
が必要となる。
さあたりの交絡数は年々増加しており、近年では交絡数
40個/mが標準になっている。しかし、このレベルの
交絡数を得るためには、交絡処理装置として用いている
交絡ノズルに供給される圧縮空気の圧力上昇と大流量化
が必要となる。
【0005】一方、原糸の設備生産性向上のために、原
糸の多糸条化および製糸速度の向上が進められてきた
が、その結果、原糸生産設備における単位床面積当たり
の圧縮空気消費量は、10年前の4倍以上にもなり、そ
の生産設備に従事する作業者は、これまでよりはるかに
高い騒音に晒されるようになった。
糸の多糸条化および製糸速度の向上が進められてきた
が、その結果、原糸生産設備における単位床面積当たり
の圧縮空気消費量は、10年前の4倍以上にもなり、そ
の生産設備に従事する作業者は、これまでよりはるかに
高い騒音に晒されるようになった。
【0006】このことは、今日ますます重要性を増して
きている快適な職場環境つくりに逆行する方向であり、
特に高圧の圧縮空気が噴出することに伴って発生する騒
音レベルは、ジェット機のエンジン音のそれに近く、作
業者は両耳を外部音から完全に遮断できるヘッドホン型
防音具で耳を防御せざるを得ない。
きている快適な職場環境つくりに逆行する方向であり、
特に高圧の圧縮空気が噴出することに伴って発生する騒
音レベルは、ジェット機のエンジン音のそれに近く、作
業者は両耳を外部音から完全に遮断できるヘッドホン型
防音具で耳を防御せざるを得ない。
【0007】しかし、このヘッドホン型防音具の着用
は、騒音防止に極めて効果的ではあるが、作業者相互の
会話ができず、またヘッドホン型防音具自体の重量が大
きいため、常時作業現場で歩き回る必要がある製糸現場
では実用的ではなく、従来のように軽い耳栓の着用で許
容するためには、騒音レベルを100dB以下に押さえ
込むことが必要である。
は、騒音防止に極めて効果的ではあるが、作業者相互の
会話ができず、またヘッドホン型防音具自体の重量が大
きいため、常時作業現場で歩き回る必要がある製糸現場
では実用的ではなく、従来のように軽い耳栓の着用で許
容するためには、騒音レベルを100dB以下に押さえ
込むことが必要である。
【0008】そこで、交絡処理装置における騒音を抑制
する技術が従来から検討されており、例えば、実開昭5
3−27137号公報および実開昭51−82839号
公報には、騒音の発生源であるエアー交絡ノズル装置の
周囲をカバーで覆うことにより、騒音を低減する技術が
提案されている。
する技術が従来から検討されており、例えば、実開昭5
3−27137号公報および実開昭51−82839号
公報には、騒音の発生源であるエアー交絡ノズル装置の
周囲をカバーで覆うことにより、騒音を低減する技術が
提案されている。
【0009】しかしながら、上記実開昭53−2713
7号公報および実開昭51−82839号公報に示され
る金属ボックスカバーを使用したとしても、騒音レベル
を100dB以下にすることは困難であり、作業者は依
然として不自由なダブルヘッドホンの着用を余儀なくさ
れていたのが実情であった。
7号公報および実開昭51−82839号公報に示され
る金属ボックスカバーを使用したとしても、騒音レベル
を100dB以下にすることは困難であり、作業者は依
然として不自由なダブルヘッドホンの着用を余儀なくさ
れていたのが実情であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。したがって、本発明の課題は、
エアー交絡ノズル装置から発生する騒音を最小限に抑制
することができ、騒音の少ない快適な職場環境とするこ
とが可能な交絡処理装置を提供することにある。
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。したがって、本発明の課題は、
エアー交絡ノズル装置から発生する騒音を最小限に抑制
することができ、騒音の少ない快適な職場環境とするこ
とが可能な交絡処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の交絡処理装置は、主として次の構成を有す
る。すなわち、合成マルチフィラメント繊維糸条に交絡
を付与するエアー交絡ノズル装置の周囲をカバーで覆
い、このカバーの内部に吸音材を配置したことを特徴と
する交絡処理装置である。
に、本発明の交絡処理装置は、主として次の構成を有す
る。すなわち、合成マルチフィラメント繊維糸条に交絡
を付与するエアー交絡ノズル装置の周囲をカバーで覆
い、このカバーの内部に吸音材を配置したことを特徴と
する交絡処理装置である。
【0012】なお、本発明の交絡処理装置においては、
下記(1)〜(4)が好ましい態様として挙げられ、こ
れらの態様を適用することによって、一層すぐれた効果
の取得を期待することができる。 (1)前記吸音材が鉛含有繊維および/またはガラス繊
維からなるシート状物であること。 (2)前記カバーの少なくとも一面を開閉可能として構
成したこと。 (3)前記カバーに合成マルチフィラメント繊維糸条が
走行可能で径5〜20mmの糸条孔を設けたこと。
下記(1)〜(4)が好ましい態様として挙げられ、こ
れらの態様を適用することによって、一層すぐれた効果
の取得を期待することができる。 (1)前記吸音材が鉛含有繊維および/またはガラス繊
維からなるシート状物であること。 (2)前記カバーの少なくとも一面を開閉可能として構
成したこと。 (3)前記カバーに合成マルチフィラメント繊維糸条が
走行可能で径5〜20mmの糸条孔を設けたこと。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明を
具体的に説明する。図1は本発明の交絡処理装置を4糸
条延伸製糸プロセスに設置した一例を示す概略斜視図、
図2は本発明の交絡処理装置の一例を示す斜視図、図3
は図2の斜視図に対応する側面図である。
具体的に説明する。図1は本発明の交絡処理装置を4糸
条延伸製糸プロセスに設置した一例を示す概略斜視図、
図2は本発明の交絡処理装置の一例を示す斜視図、図3
は図2の斜視図に対応する側面図である。
【0014】図1は、4糸条延伸製糸プロセスの一例を
示すものであり、4個の口金(図示せず)から紡出され
た走行糸条1が、紡糸ダクト(図示せず)を通った後、
それぞれに設けられた給油装置(図示せず)で油剤を付
与され、延伸ローラ2a、2bで延伸され、エアー交絡
ノズル装置4により交絡が付与された後、ワインダー7
で巻き取られる状態を示している。ここで、3,6はい
ずれもターンロールを表し、5はエアー交絡ノズル装置
4の周囲を覆うカバーを表す。
示すものであり、4個の口金(図示せず)から紡出され
た走行糸条1が、紡糸ダクト(図示せず)を通った後、
それぞれに設けられた給油装置(図示せず)で油剤を付
与され、延伸ローラ2a、2bで延伸され、エアー交絡
ノズル装置4により交絡が付与された後、ワインダー7
で巻き取られる状態を示している。ここで、3,6はい
ずれもターンロールを表し、5はエアー交絡ノズル装置
4の周囲を覆うカバーを表す。
【0015】さらに、本発明の交絡付与装置について、
図2および図3にしたがって具体的に説明する。
図2および図3にしたがって具体的に説明する。
【0016】本発明の交絡処理装置4は、例えば、図2
および図3に示すように、4本のエアー交絡ノズルA
1,A2,A3,A4からなり、その周囲がカバー5に
より覆われている。そして、カバー5は、本体カバーB
と、この本体カバーBの前面を覆う扉カバーCとからな
り、いずれのカバーB,Cにも、その内側には吸音材D
が配置されている。
および図3に示すように、4本のエアー交絡ノズルA
1,A2,A3,A4からなり、その周囲がカバー5に
より覆われている。そして、カバー5は、本体カバーB
と、この本体カバーBの前面を覆う扉カバーCとからな
り、いずれのカバーB,Cにも、その内側には吸音材D
が配置されている。
【0017】ここで、扉カバーCは、本体カバーB内の
走行糸条1の糸掛けや装置の点検・保守作業などを容易
に行えるように開閉可能に設けられているものである。
この扉カバーCの形状は作業性を考慮すると、図2およ
び図3に示すような一枚戸の開き戸が好ましいが、2枚
戸からなる観音開き構造や、両サイドに開閉できる引き
戸構造を有するものであっても差し支えない。
走行糸条1の糸掛けや装置の点検・保守作業などを容易
に行えるように開閉可能に設けられているものである。
この扉カバーCの形状は作業性を考慮すると、図2およ
び図3に示すような一枚戸の開き戸が好ましいが、2枚
戸からなる観音開き構造や、両サイドに開閉できる引き
戸構造を有するものであっても差し支えない。
【0018】なお、図2および図3において、Fは本体
カバーBと扉カバーCとに吸音材Dを固定して配置する
ための止めビス、Gは吸音材を固定する騒音カバーの基
盤になるベース部、Hは本体カバーBと扉カバーCとを
固定するマグネットを表す。
カバーBと扉カバーCとに吸音材Dを固定して配置する
ための止めビス、Gは吸音材を固定する騒音カバーの基
盤になるベース部、Hは本体カバーBと扉カバーCとを
固定するマグネットを表す。
【0019】また、カバー5の上部と下部、具体的には
本体カバーBと扉カバーCの上下境界部分には、糸条の
走行が可能となるように、径が5〜20mm程度の糸条
孔E1,E2が設けられている。なお、糸条の走行方向
が水平である場合には、カバーに設ける糸条孔は上下で
はなく左右または前後に設ける。そして、カバー5は、
交絡ノズル処理装置4の大部分を覆う構造になっている
のが好ましい。
本体カバーBと扉カバーCの上下境界部分には、糸条の
走行が可能となるように、径が5〜20mm程度の糸条
孔E1,E2が設けられている。なお、糸条の走行方向
が水平である場合には、カバーに設ける糸条孔は上下で
はなく左右または前後に設ける。そして、カバー5は、
交絡ノズル処理装置4の大部分を覆う構造になっている
のが好ましい。
【0020】吸音材Dは、カバー5内面の大部分に配置
することが好ましく、できる限り隙間なく配置すること
によって、高い防音効果を発揮することができる。ここ
で、吸音材Dは、音を吸収する材質からなるものであれ
ば特に限定しないが、繊維からなる基布や不織布などが
効果的である。なかでも、より吸音効果が高いものとし
ては、鉛含有繊維(例えば東レ・モノフィラメント
(株)製、商品名:TC−1000)や、ガラス繊維
(例えばパラマウント硝子工業(株)社製のフェザーグ
ラス)などの使用が好適である。
することが好ましく、できる限り隙間なく配置すること
によって、高い防音効果を発揮することができる。ここ
で、吸音材Dは、音を吸収する材質からなるものであれ
ば特に限定しないが、繊維からなる基布や不織布などが
効果的である。なかでも、より吸音効果が高いものとし
ては、鉛含有繊維(例えば東レ・モノフィラメント
(株)製、商品名:TC−1000)や、ガラス繊維
(例えばパラマウント硝子工業(株)社製のフェザーグ
ラス)などの使用が好適である。
【0021】吸音材Dの厚みは、材質によって異なる
が、できる限り厚い方が吸音効果を向上させるのに好ま
しい。いずれにしても、カバー5のボックスサイズや、
ボックス内のスペースなどの条件にあわせて吸音材Dの
厚みを適宜選択すればよい。
が、できる限り厚い方が吸音効果を向上させるのに好ま
しい。いずれにしても、カバー5のボックスサイズや、
ボックス内のスペースなどの条件にあわせて吸音材Dの
厚みを適宜選択すればよい。
【0022】カバー5内面への吸音材Dの配置手段とし
ては、図示したビス止め以外に、リベット締めで固定す
る方法や、接着剤などで貼付ける手段などがある。高
温、多湿などの環境による変化や長期使用における耐久
性などを考慮すると、ビスやリベットなどで固定して配
置する手段がより好ましい。
ては、図示したビス止め以外に、リベット締めで固定す
る方法や、接着剤などで貼付ける手段などがある。高
温、多湿などの環境による変化や長期使用における耐久
性などを考慮すると、ビスやリベットなどで固定して配
置する手段がより好ましい。
【0023】カバー5のベース部とする素材としては、
軽量性、易加工性、耐腐食性および形状固定性などを考
慮して決定すればよい。後述する実施例では一般構造用
圧延鋼板を選定したが、この材質に限定されるものでな
く、ステンレス鋼板などを用いてもよい。
軽量性、易加工性、耐腐食性および形状固定性などを考
慮して決定すればよい。後述する実施例では一般構造用
圧延鋼板を選定したが、この材質に限定されるものでな
く、ステンレス鋼板などを用いてもよい。
【0024】カバー5の形状は、後述する実施例では長
方形のボックス形状としたが、エアー交絡ノズル装置4
の周囲を覆いうる構造になっていることが重要であり、
これを満たすかぎり、形状は特に限定されない。
方形のボックス形状としたが、エアー交絡ノズル装置4
の周囲を覆いうる構造になっていることが重要であり、
これを満たすかぎり、形状は特に限定されない。
【0025】以上の構造からなる本発明の交絡処理装置
は、これを例えばポリマーのギアポンプ計量、口金から
の吐出、冷却、油剤付与、延伸、巻取の各工程からなる
合成繊維の製造プロセスにおいて、延伸工程と巻取工程
の間に設置することによって、カバーの内面に配置した
吸音材の作用により、エアー交絡ノズル装置から発生す
る騒音を100dB以下に低減することができ、低騒音
の職場環境のもとで交絡付与した合成繊維マルチフィラ
メント繊維の製造を可能とすることができる。
は、これを例えばポリマーのギアポンプ計量、口金から
の吐出、冷却、油剤付与、延伸、巻取の各工程からなる
合成繊維の製造プロセスにおいて、延伸工程と巻取工程
の間に設置することによって、カバーの内面に配置した
吸音材の作用により、エアー交絡ノズル装置から発生す
る騒音を100dB以下に低減することができ、低騒音
の職場環境のもとで交絡付与した合成繊維マルチフィラ
メント繊維の製造を可能とすることができる。
【0026】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、実施例における騒音レベルは、リオ
ン(株)製の騒音計を用いて測定した。
に説明する。なお、実施例における騒音レベルは、リオ
ン(株)製の騒音計を用いて測定した。
【0027】[実施例1]相対粘度3.2のナイロン6
6チップをエクストルーダーで溶融し、ギアポンプで計
量後、口金4個から吐出して冷却・固化し、紡出後油剤
処理装置で油剤付与延伸した。引き続きエアー交絡処理
装置で交絡付与した後、3500m/分で巻き上げ、エ
アーバッグ用原糸(420デニール、72フィラメン
ト)を得た。上記の方法に用いた交絡付与装置は、エア
ー交絡ノズルの全周囲を、図2および図3に示した形状
のカバーで覆ったものであり、カバーとしては下記仕様
のものを使用した。 ベース材:一般構造圧延鋼板(SS400) 吸音材:鉛繊維(東レ・モノフィラメント(株)製、商
品名:TC−1000) 吸音材の取り付け:ビス止め 糸条孔数:4 糸条孔径:10mm ボックスサイズ:タテ290mm×ヨコ700mm×奥
行150mm。 目標とする交絡数40個/mを得るため、交絡付与装置
として用いているエアー交絡ノズル装置への供給圧縮空
気の圧力を表1に示したように変更し、騒音防止用のカ
バーへの鉛繊維からなる吸音材の配置あり(実施例1、
2)と、鉛繊維からなる吸音材の配置なし(比較例例
1、2)とに変更した場合の騒音レベルを測定し、その
結果を表1に示した。
6チップをエクストルーダーで溶融し、ギアポンプで計
量後、口金4個から吐出して冷却・固化し、紡出後油剤
処理装置で油剤付与延伸した。引き続きエアー交絡処理
装置で交絡付与した後、3500m/分で巻き上げ、エ
アーバッグ用原糸(420デニール、72フィラメン
ト)を得た。上記の方法に用いた交絡付与装置は、エア
ー交絡ノズルの全周囲を、図2および図3に示した形状
のカバーで覆ったものであり、カバーとしては下記仕様
のものを使用した。 ベース材:一般構造圧延鋼板(SS400) 吸音材:鉛繊維(東レ・モノフィラメント(株)製、商
品名:TC−1000) 吸音材の取り付け:ビス止め 糸条孔数:4 糸条孔径:10mm ボックスサイズ:タテ290mm×ヨコ700mm×奥
行150mm。 目標とする交絡数40個/mを得るため、交絡付与装置
として用いているエアー交絡ノズル装置への供給圧縮空
気の圧力を表1に示したように変更し、騒音防止用のカ
バーへの鉛繊維からなる吸音材の配置あり(実施例1、
2)と、鉛繊維からなる吸音材の配置なし(比較例例
1、2)とに変更した場合の騒音レベルを測定し、その
結果を表1に示した。
【0028】
【表1】 表1の結果から明らかなように,目標とする交絡数40
個/mを得るためには、比較例1、2の吸音材の配置が
ないカバーを装着したエアー交絡ノズル装置では、騒音
レベルを100dB以下とすることは不可能であった
が、実施例1、2のカバー内面に吸音材を配置したカバ
ーを装着したエアー交絡ノズルを使用した場合には、騒
音レベルを100dB以下に抑制することが可能であ
り、その効果は顕著であった。
個/mを得るためには、比較例1、2の吸音材の配置が
ないカバーを装着したエアー交絡ノズル装置では、騒音
レベルを100dB以下とすることは不可能であった
が、実施例1、2のカバー内面に吸音材を配置したカバ
ーを装着したエアー交絡ノズルを使用した場合には、騒
音レベルを100dB以下に抑制することが可能であ
り、その効果は顕著であった。
【0029】
【発明の効果】本発明の交絡処理装置によれば、カバー
の内面に配置した吸音材の作用により、エアー交絡ノズ
ル装置から発生する騒音を100dB以下に低減抑制す
ることができ、低騒音の職場環境のもとで交絡付与した
合成繊維マルチフィラメント繊維の製造を可能とする。
の内面に配置した吸音材の作用により、エアー交絡ノズ
ル装置から発生する騒音を100dB以下に低減抑制す
ることができ、低騒音の職場環境のもとで交絡付与した
合成繊維マルチフィラメント繊維の製造を可能とする。
【図1】本発明の交絡処理装置を4糸条延伸製糸プロセ
スに設置した一例を示す概略斜視図。
スに設置した一例を示す概略斜視図。
【図2】本発明の交絡処理装置の一例を示す斜視図。
【図3】図2の斜視図に対応する側面図。
1 走行糸条 2 延伸ロール 3 ターンロール 4 エアー交絡ノズル装置 5 カバー 6 ターンロール 7 ワインダー(巻取機) A1、A2、A3、A4 エアー交絡ノズル B カバー本体 C 扉カバー D:吸音材 E1、E2 糸条孔 F 止めビス G 騒音防止カバーのベース部 H マグネット
Claims (4)
- 【請求項1】 合成マルチフィラメント繊維糸条に交絡
を付与するエアー交絡ノズル装置の周囲をカバーで覆
い、このカバーの内部に吸音材を配置したことを特徴と
する交絡処理装置。 - 【請求項2】 吸音材が鉛含有繊維および/またはガラ
ス繊維からなるシート状物であることを特徴とする請求
項1に記載の交絡処理装置。 - 【請求項3】 カバーの少なくとも一面を開閉可能に構
成したことを特徴とする請求項1または2に記載の交絡
処理装置。 - 【請求項4】 カバーに合成マルチフィラメント繊維糸
条が走行可能な径5〜20mmの糸条孔を設けたことを
特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の交絡処理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11115603A JP2000303292A (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 交絡処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11115603A JP2000303292A (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 交絡処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000303292A true JP2000303292A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14666728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11115603A Pending JP2000303292A (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 交絡処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000303292A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1600535A1 (de) | 2004-05-29 | 2005-11-30 | Schärer Schweiter Mettler AG | Gehäuse |
-
1999
- 1999-04-23 JP JP11115603A patent/JP2000303292A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1600535A1 (de) | 2004-05-29 | 2005-11-30 | Schärer Schweiter Mettler AG | Gehäuse |
US7207094B2 (en) | 2004-05-29 | 2007-04-24 | SSM Schärer Schweiter Mettler AG | Housing |
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