JP2580800B2 - 合成繊維の直接紡糸延伸法 - Google Patents

合成繊維の直接紡糸延伸法

Info

Publication number
JP2580800B2
JP2580800B2 JP1274227A JP27422789A JP2580800B2 JP 2580800 B2 JP2580800 B2 JP 2580800B2 JP 1274227 A JP1274227 A JP 1274227A JP 27422789 A JP27422789 A JP 27422789A JP 2580800 B2 JP2580800 B2 JP 2580800B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
roller
take
wound
compressed air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1274227A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03137211A (ja
Inventor
満兼 都築
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP1274227A priority Critical patent/JP2580800B2/ja
Publication of JPH03137211A publication Critical patent/JPH03137211A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2580800B2 publication Critical patent/JP2580800B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は合成繊維の直接紡糸延伸法に関するものであ
り、詳しくはポリアミド繊維、ポリエステル繊維などの
合成繊維マルチフィラメント糸条(以下単に糸条とい
う)の直接紡糸延伸工程における単糸切れや糸切れを減
少し、単糸間の品質のバラツキを減少し、製糸性および
品質を安定させる方法に関するものである。
[従来の技術] 合成繊維の直接紡糸延伸法は公知である。この合成繊
維の直接紡糸延伸法における延伸ローラへの単糸の巻付
きを減少するものとして、例えば、特公昭57-38685号公
報に記載された方法が知られている。この方法は、ポリ
アミドを溶融紡糸した糸条を冷却した後に低濃度油剤を
付与し、次いで流体処理ノズルにより糸条に乱流又は旋
回流の流体処理を施し、しかる後、高濃度油剤を付与す
るものである。
一方、延伸ローラへの単糸の巻き付きを防止するもの
として例えば、特公昭42-18563号公報に記載された装
置、すなわちローラが知られている。このローラはロー
ラシェルに回転方向と同方向に特定の貫通孔を設け、ロ
ーラの遠心力によってローラの軸方向から外方に向けて
風を生じさせ、この風によりローラへの単糸の巻き付き
を防止するものである。
[発明が解決しようとする課題] 前記の特公昭57-38685号公報に記載された方法の場
合、糸条を形成する各単糸を未延伸糸の段階で予じめ流
体処理によって交絡させておき、延伸時に単糸切れが生
じた場合でも、該単糸が前記の交絡によってローラに巻
き付くことなく他の単糸とともに走行するようになした
ものであり、操業性は向上するものの得られる糸条の品
質は向上することなく単糸切れを含むもので、安定した
品質特性を有する糸条を得ることが出来ないという課題
を有していた。
一方、前記の特公昭42-18563号公報に記載された装置
を用いて糸条を延伸した場合、ローラシェルから遠心力
によって生じる風が作用して糸条の離脱を助成しローラ
への単糸巻き付きを防止するようになしたものであり、
操業性は向上するものの得られる糸条の品質は向上する
ことなく単糸切れを含むもので、安定した品質特性を有
する糸条を得ることができないという課題を有してい
た。
すなわち、前記の従来技術においては延伸された糸条
を形成する各単糸に品質特性のバラツキが原因で一部の
単糸が切断するのであって、本発明の目的はこの単糸切
れをなくすことによって製糸性および品質特性を向上さ
せることにある。
[課題を解決する為の手段および作用] 上記目的の達成のため、本発明は、紡糸された合成繊
維にマルチフィラメント糸条をネルソンを形成する引取
りローラに巻回して引取り、次いで延伸ローラに巻回し
て高倍率延伸した後に巻取る直接紡糸延伸方法であっ
て、引取りローラを巻回す最初の1周目における糸条張
力が0.16g/d以下の低張力である方法において、引取り
ローラを巻回す最初の1周目における低張力の糸条が引
取りローラへ接し始める点の直前に向けてその巻回し糸
条の内側から、風速6〜50m/秒で気体を吹き付けること
により、糸条をなす各フィラメントを集束させることを
特徴とする。
第1図は、本発明の方法による合成繊維の直接紡糸延
伸装置の一例を示す概略正面図である。
第2図は第1図におけるIIの部分拡大図であり、第3
図は第2図の斜視図である。第1図に示すように紡糸機
1から紡出された糸条Yは冷却部2で冷却固化され、給
油装置3で油剤を付与されネルソンを形成する引取りロ
ーラ4および5によって引取られる。
該引取りローラ4および5に引取られた糸条Yは引き
続き第1の延伸ローラ6および7、第2の延伸ローラ8
および9に巻回されて延伸され、次いで弛緩ローラ10お
よび11に巻回されて弛緩処理されたのち巻取装置12によ
ってボビン13に巻取られる。14および15はガイドローラ
であり、16は糸条張力調整ローラである。17は圧空吹出
装置を示し糸条Yの張力が0.16g/d(デニール)以下の
低張力の位置で該糸条Yに特定風速の気体(以下圧空と
いう)を吹付ける。矢印は糸条の走行方向を示す。
引取りローラ4および5に巻回される糸条Yは給油装
置3およびガイドローラ14への接触圧を低くするととも
に紡糸ドラフト率を調整することにより、前記引取りロ
ーラ4および5に巻回した一周目の糸条Yの張力を0.16
g/d以下の低張力とする。
第2図および第3図に示したように糸条Yへの圧空の
吹付けは圧空吹出口18および19が設けられた圧空吹付け
装置17によって引取りローラ4及び5を巻回す最初の1
周目における低張力の糸条が引取りローラへ接し始める
点に向けてその巻回し糸条の内側から、吹付けることが
必要である。この圧空の吹付けによって、吹付けられた
部分の糸条Yは引取りローラ側から遠ざかる方向へと押
されて、糸条をなす各フィラメントは引取りローラに接
する直前において集束された状態となる。
この圧空吹付けは、圧空吹付け位置A及びBの両方か
ら吹付けてもよいが、特に圧空吹付け位置Aからの吹付
けが効果的である。
これに対し、引取りローラに接する直前で内側からの
圧空吹付けを行わない場合では、第4図(従来法による
場合の引取りローラ近傍部分の拡大図)に示すように、
引取りローラに巻回される糸条の各フィラメントY′が
塊状や丸棒状のように重なりあった集束状態で引取りロ
ーラ4及び5を接触走行すると、ローラ表面に直接に接
する位置で巻回される(内側巻回し)か、或いは、ロー
ラ表面には接触せずに外周側を巻回される(外側巻回
し)かによってローラ巻回し時のフィラメント長に差異
が生じてくる。特に、1680d、272フィラメントのような
太繊度で単糸数の多いマルチフィラメント糸条の場合に
そのフィラメント長差は大きくなり、引取りローラに接
する直前において単糸たるみが生じ糸条の広がり部X、
X′が生じてくる。これは、内側巻回しフィラメントa
が外側巻回しフィラメントbの圧迫を受けるために、引
取りローラに対する直前において単糸たるみとなるから
である。
この単糸たるみによる糸条の広がり部X、X′は徐々
に成長していき、ある程度大きくなると一気に引取りロ
ーラへと押し出されるが、一気に押し出されたその部分
は、単糸たるみを含み単糸長差のあるフィラメントを含
むので、その後における延伸を均一に行うことができ
ず、強伸度等の特性が単糸毎にばらついているマルチフ
ィラメント糸条や単糸切れによって毛羽のあるマルチフ
ィラメント糸条となり、繊維特性上の問題部分となる。
また、単糸切れが糸切れを誘発し、製糸性を悪化させ
る。
ところが、本発明法では、従来法において単糸たるみ
が生じ易かった部分、即ち引取りローラに接する直前の
部分、の糸条に向けて内側から圧空吹付けを行なってい
るので、その部分での単糸たるみの発生が未然に防止で
き、その結果、次の延伸工程において各フィラメントの
延伸倍率が略一定化でき、糸条内の各フィラメント間の
品質のばらつきが大幅に抑制できる。さらに、延伸工程
での延伸倍率の略一定化は、一部のフィラメントが過度
に延伸されることの防止にもなり、延伸工程における単
糸切れや糸切れが大幅に減少できる。この結果、製糸性
が改善され、極めて高品質の延伸糸条を得ることができ
る。
圧空吹き付け装置17の圧空吹出口18または圧空吹出口
19から糸条Yに向けて吹き出される圧空は風速6〜50m/
秒の範囲とし、好ましくは10〜25m/秒である。風速が5m
/秒以下の場合には圧空によって糸条Yの単糸の走行路
を変化させる事が出来なく、50m/秒を越すと糸条Yの各
単糸の走行路が乱れる。
本発明に係る方法は適用する糸条のトータルデニール
が400デニール以上で単糸数が60本以上のものに特に有
効である。トータルデニールが少なく単糸数が少ないも
のについては顕著な効果の差異を認め難い。
前記糸条は例えばポリアミド繊維420d-68fil、840d-1
36fil、1260d-204fil、1680d-272fil、1890d-306fil、
ポリエステル繊維500d-96fil、630d-96fil、750d-96fi
l、1000d-72fil、1000d-192fil、1000d-288fil、1260d-
108fil、1500d-288fil、など産業用途の太デニールで単
糸数の多い糸条に好ましく適用される。太デニールで単
糸数の多い糸条に特に有効である。
[発明の効果] 本発明の方法によると、紡糸された合成繊維の引き取
りローラへの巻回を塊状あるいは丸棒状で行っても、ロ
ーラに巻回された糸条における外周側を走行する単糸が
高張力となりローラに接する側の単糸を押圧してたるみ
を生じさせるという現象を解消し、糸条を形成する各単
糸の処理条件を略一定となし、延伸時における単糸切れ
や糸切れを大幅に減少し、単糸間バラツキのない高品質
の合成繊維を得ることができ、製糸性および品質特性を
向上させる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法による合成繊維の直接紡糸延伸
装置の一例を示す概略正面図である。第2図は第1図に
おけるIIの部分拡大図であり、第3図は第2図の斜視図
である。また、第4図は、従来法による直接紡糸延伸工
程の引取りローラ近傍部分の拡大図である。 1……紡糸機、2……冷却部、3……給油装置、4、5
……引取りローラ、6.7.8.9……延伸ローラ、10.11……
弛緩ローラ、12……巻取り装置、13……ボビン、14.15
……ガイドローラ、16……糸条張力調整ローラ、17……
圧空吹出装置、18.19……圧空吹出口、A.B……圧空吹き
付け位置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紡糸された合成繊維マルチフィラメント糸
    条をネルソンを形成する引取りローラに巻回して引取
    り、次いで延伸ローラに巻回して高倍率延伸した後に巻
    取る直接紡糸延伸法であって、引取りローラを巻回す最
    初の1周目における糸条張力が0.16g/d以下の低張力で
    ある方法において、引取りローラを巻回す最初の1周目
    における低張力の糸条が引取りローラへ接し始める点の
    直前に向けてその巻回し糸条の内側から、風速6〜50m/
    秒で気体を吹き付けることにより、糸条をなす各フィラ
    メントを集束させることを特徴とする合成繊維の直接紡
    糸延伸法。
JP1274227A 1989-10-20 1989-10-20 合成繊維の直接紡糸延伸法 Expired - Lifetime JP2580800B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1274227A JP2580800B2 (ja) 1989-10-20 1989-10-20 合成繊維の直接紡糸延伸法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1274227A JP2580800B2 (ja) 1989-10-20 1989-10-20 合成繊維の直接紡糸延伸法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03137211A JPH03137211A (ja) 1991-06-11
JP2580800B2 true JP2580800B2 (ja) 1997-02-12

Family

ID=17538790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1274227A Expired - Lifetime JP2580800B2 (ja) 1989-10-20 1989-10-20 合成繊維の直接紡糸延伸法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2580800B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4919119A (ja) * 1972-06-15 1974-02-20

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03137211A (ja) 1991-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6036895A (en) Process and device for the formation of monofilaments produced by melt-spinning
JPS60126316A (ja) 異収縮ポリエステルマルチフイラメント糸の製造方法
JP2580800B2 (ja) 合成繊維の直接紡糸延伸法
JP2580799B2 (ja) 合成繊維の直接紡糸延伸方法
JPS6051561B2 (ja) 極細マルチフイラメント糸の製造法
JP2004068198A (ja) 糸状体の案内装置および案内方法
JPH0617312A (ja) ポリエステル繊維の直接紡糸延伸法
JPS6242828B2 (ja)
JPS6358931B2 (ja)
JPS6123297B2 (ja)
US5137676A (en) Process for increasing the handling control of a bundle of wet yarns
JPH02229211A (ja) ポリエステル繊維の製造方法
JPS6232211Y2 (ja)
JPS60231814A (ja) 分繊用マルチフイラメントの製造方法
JPS6211084B2 (ja)
JP4395977B2 (ja) ポリアミド繊維の製造方法
US6132670A (en) Melt spinning process and apparatus
JPH0429769B2 (ja)
JPS61289109A (ja) 複合糸条の溶融紡糸方法
JPH03809A (ja) 極細ポリアミド繊維の製造方法
JP2000265318A (ja) 合成短繊維の延伸方法
JPS6297910A (ja) 合成繊維高速巻取機の糸掛けスタ−ト方法
JPH0140129B2 (ja)
JPS6052615A (ja) ポリアミド繊維の直接紡糸延伸巻取方法
JPH028043B2 (ja)