JP2000302937A - 軟質樹脂ペレット - Google Patents

軟質樹脂ペレット

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JP2000302937A
JP2000302937A JP11116790A JP11679099A JP2000302937A JP 2000302937 A JP2000302937 A JP 2000302937A JP 11116790 A JP11116790 A JP 11116790A JP 11679099 A JP11679099 A JP 11679099A JP 2000302937 A JP2000302937 A JP 2000302937A
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meth
soft resin
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JP11116790A
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Yutaka Ishii
裕 石井
Kazuhito Wada
一仁 和田
Yasuhiro Mishima
育宏 三島
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軟質樹脂の特性を維持したまま軟質樹脂ペレ
ットのハンドリング性を改善する。 【解決手段】 ガラス転移温度が20℃以下であり、か
つゲル含量が40重量%以下である(メタ)アクリル酸
エステル系共重合体(イ)25〜90重量部と、ガラス
転移温度が50℃以上の共重合体(ロ)5〜75重量
部、およびゴム重合体(R)5〜95重量%にビニル単
量体5〜95重量%を重合してなるグラフト共重合体
(ハ)0〜70重量部((イ)、(ロ)および(ハ)合
わせて100重量部)からなり、JIS K6301法
による20℃での成形体表面の硬度が30〜100であ
る軟質樹脂のペレット100重量部に対し、滑剤0.0
01〜2重量部を付着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形加工における
ハンドリング性(取り扱い易さ)が著しく優れた軟質樹
脂ペレットに関するものである。詳しくは、ガラス転移
温度が20℃以下であり、かつゲル含量が40重量%以
下である(メタ)アクリル酸エステル系共重合体と、ガ
ラス転移温度が50℃以上の共重合体、およびゴム重合
体にビニル単量体を重合してなるグラフト共重合体から
なる軟質樹脂(A)のペレットに、少量の滑剤(B)を
必須成分として付着させた軟質樹脂ペレットに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂は安価でかつ品質バラ
ンスに優れているため、硬質分野、軟質分野など種々の
広範な分野で利用されている熱可塑性樹脂であり、その
用途として、たとえば硬質分野ではパイプや継手、窓
枠、工業用透明板、フィルムなどが、軟質分野では電線
被覆、ラップフィルム、シートなどがそれぞれあげられ
る。
【0003】材料としての塩化ビニル系樹脂は安価なこ
とが必須である汎用樹脂であるが、性能面でも種々の特
性が要求され、たとえば前述の軟質用途分野における製
品では高い体積固有抵抗値、良好な可塑剤吸収性、フィ
ッシュアイの抑制などがあげられる。
【0004】一方硬質用途分野においては、種々成形体
に加工する際の加工性・熱的安定性、成形後の引張強度
や衝撃強度などの基本物性などが良好であることが求め
られる。これらの要求特性を改良するために様々な工夫
がなされてきており、これまでに開示された技術にも数
多く見ることができる。たとえば特開平9−27896
4号公報には、耐衝撃性および成形加工性向上のために
塩化ビニル系樹脂にメタクリル酸メチル・ブタジエン・ス
チレン共重合体または塩素化ポリエチレンを添加する方
法、特開平10−1584号公報には熱安定性や加工性
などの向上のために塩化ビニル系樹脂にカルシウム化合
物、亜鉛化合物、エポキシ化植物油、β−ジケトン化合
物およびエステル系化合物を添加する方法、特開平10
−17744号公報には成形加工性改善のために塩化ビ
ニル系樹脂に塩素化ポリオレフィンおよび/またはビニ
ルエステル―エチレン共重合体を配合する方法などが開
示されている。
【0005】しかしながら、これらの方法ではいずれも
各種強化剤や添加剤を配合しており、概して多種多量の
強化剤・添加剤が必要となる。さらにポリ塩化ビニル系
樹脂を重合する際に、重合容器内の内壁やモノマー還流
装置内壁や系内の配管内壁にスケールが付着し品質の低
下および重合時の除熱不良を引き起こさないために様々
なスケール防止剤を塗布して重合される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題を
解消し、軟質性樹脂の特性を維持したまま、ペレットの
ハンドリング性を改善することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、軟質樹脂
ペレットのハンドリング性を改良する方法を鋭意検討し
た結果、樹脂ペレットに少量の滑剤を付着させれば、軟
質性および機械的特性を維持したまま、熱可塑性樹脂ペ
レットのブロッキングを著しく抑制でき、成形加工機の
スクリュー部分でのペレットの食い込み不良が起きない
ことを見いだした。
【0008】すなわち、本発明は、ガラス転移温度が2
0℃以下であり、かつゲル含量が40重量%以下である
(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(イ)25〜9
0重量部、ガラス転移温度が50℃以上の共重合体
(ロ)5〜75重量部、およびゴム重合体(R)5〜9
5重量%にビニル単量体5〜95重量%を重合してなる
グラフト共重合体(ハ)0〜70重量部((イ)、
(ロ)および(ハ)合わせて100重量部)からなり、
JIS K6301法による20℃での成形体表面の硬
度が30〜100である軟質樹脂(A)のペレット10
0重量部に対し、滑剤(B)0.001〜2重量部を付
着させた軟質樹脂ペレット(請求項1)、共重合体
(ロ)が、スチレン系樹脂である請求項1記載の軟質樹
脂ペレット(請求項2)、(メタ)アクリル酸エステル
系共重合体(イ)が、(メタ)アクリル酸エステル40
〜98重量%、芳香族ビニル化合物2〜60重量%、シ
アン化ビニル化合物0〜40重量%、およびこれらと共
重合可能な単量体0〜40重量%(合計100重量%)
を重合してなる共重合体である請求項1または2記載の
軟質樹脂ペレット(請求項3)、共重合体(ロ)が、芳
香族ビニル化合物10〜95重量%、シアン化ビニル化
合物0〜45重量%、マレイミド系単量体0〜50重量
%、およびこれらと共重合可能な単量体0〜40重量%
(合計100重量%)を重合してなる共重合体である請
求項1、2または3記載の軟質樹脂ペレット(請求項
4)、およびグラフト共重合体(ハ)が、体積平均粒径
30〜2000nmのジエン系ゴム重合体、オレフィン
系ゴム重合体、アクリル系ゴム重合体、およびシリコン
系ゴム重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種の
ゴム重合体(R)5〜95重量部に、芳香族ビニル化合
物5〜90重量%、(メタ)アクリル酸エステルおよび
/またはシアン化ビニル化合物10〜95重量%、およ
びこれらと共重合可能な単量体0〜30重量%(合計1
00重量%)からなる単量体混合物5〜95重量部を重
合してなる共重合体である請求項1、2、3または4記
載の軟質樹脂ペレット(請求項5)に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において最も重要な点は、
軟質樹脂(A)成分からなるペレットに滑剤(B)を付
着させることである。付着とは、ペレットに滑剤を散布
し、攪拌して、ペレット外表面に滑剤を均一に分散させ
た状態を指し、ペレットに対し滑剤を配合して押出し機
などの溶融混練機にて混練し、ペレット内部に滑剤を均
一に分散させる状態とは異にする。滑剤(B)をペレッ
トに付着させる方法は、とくに限定しないが、好ましく
はペレット温度が50℃以上の状態で滑剤を散布し、ブ
レンダーなど通常攪拌に使用する機器を用いてペレット
外表面に均一に付着させるのが好ましい。
【0010】前記(A)成分からなるペレットに付着さ
せて、軟質性および機械的特性を維持したまま、ペレッ
トのハンドリング性を改善する滑剤(B)の具体例とし
ては、オルガノポリシロキサン、ポリエチレンワック
ス、ポリプロピレンワックス、ポリエステルワックス、
ポリアミドワックス、ステアリン酸、ステアリン酸マグ
ネシウム、ステアリン酸カルシウム、エチレンビスステ
アリルアミド、モノステアリルグリセリド、トリスステ
アリルグリセリド、ブチルステアレート、パルミチルパ
ルミテート、ステアリルステアレート、ベヘニルベヘネ
ート、ステアリルモンタネート、ステアリルアミド、パ
ルミチン酸などのシリコーン系ワックス類、オレフィン
ワックス類、縮合重合系ワックス類、脂肪酸、脂肪酸金
属類、脂肪酸エステル類、脂肪酸アミドがあげられ、通
常スチレン系樹脂に用いられる公知の滑剤が使用でき
る。滑剤(B)は単独あるいは2種以上を併用して使用
できる。滑剤(B)は、ペレットへの均一付着性の点か
ら、好ましくは融点300℃以下、さらに好ましくは2
50℃以下の滑剤がよい。
【0011】本発明の(B)成分の使用量は、軟質樹脂
ペレット(A)100重量部に対し、0.001〜2重
量部、好ましくは0.003〜1.5重量部、さらに好
ましくは0.005〜1重量部である。0.001重量
部未満ではペレットのブロッキングを十分に改善でき
ず、また、2重量部をこえると引張強度などの機械的特
性の低下が著しく、さらに、成形機のスクリュー部分で
のペレットの食い込み不良による充填不足がおこる。
【0012】さらに、滑剤(B)に加え、その他添加剤
を併用し、ペレットに付着させることもできる。添加剤
の具体例としては安定剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、帯
電防止剤、抗菌防カビ剤、難燃剤、着色剤、脱臭剤、芳
香剤、中性子遮断剤、分解性付与剤、無機強化剤などが
挙げられ、成形用樹脂としてより高性能なものとするた
めに用いることができる。その他添加剤の量は、ハンド
リング性の点から、軟質樹脂ペレット(A)100重量
部に対し、0.001〜3重量部、さらに好ましくは
0.01〜2重量部である。
【0013】本発明における前記軟質樹脂(A)成分に
おいて重要なのは、(メタ)アクリル酸エステル系共重
合体(イ)である。(メタ)アクリル酸エステル系共重
合体(イ)は、ガラス転移温度が20℃以下、好ましく
は−80℃〜10℃、さらに好ましくは−70℃〜0℃
である。ガラス転移温度が20℃をこえると軟質性が著
しく低下する。
【0014】(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
(イ)は、軟質性、加工性の点から(メタ)アクリル酸
エステルを好ましくは40〜98重量%、より好ましく
は45〜95重量%、さらに好ましくは50〜90重量
%、シアン化ビニル化合物を好ましくは0〜40重量
%、より好ましくは0〜35重量%、とくに好ましくは
0〜33重量%、芳香族ビニル化合物を好ましくは2〜
60重量%、好ましくは3〜40重量%、さらに好まし
くは5〜32重量%、およびこれらと共重合可能な単量
体を好ましくは0〜40重量%、より好ましくは0〜3
0重量%、とくに好ましくは0〜20重量%、さらに好
ましくは0〜15重量%(合計100重量%)を重合し
てなる共重合体である。
【0015】(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
(イ)は、軟質性、流動性の点から、ゲル含有量(メチ
ルエチルケトン、2%溶液を23℃で24時間放置し、
100メッシュの金網で濾過して濾過残査を乾燥し、
(濾過残査重量/もとの重量)×100で表した値であ
る)が40重量%以下、好ましくは30重量%以下、さ
らに好ましくは20重量%以下、10重量%以下であ
る。40重量%をこえると軟質性、流動性が著しく低下
する。
【0016】また、(メタ)アクリル酸エステル系共重
合体(イ)のメチルエチルケトン可溶分の還元粘度(3
0℃、N,N−ジメチルホルムアミド溶液中)は、引張
強度の点から、好ましくは0.3〜5dl/g、とくに
好ましくは0.4〜4dl/g、さらに好ましくは0.
45〜3dl/gである。
【0017】(メタ)アクリル酸エステルとしては、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
ルエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)ア
クリレートなどがあげられる。これらのうちでは、ブチ
ル(メタ)アクリレートが工業的見地から好ましい。こ
れらは単独または2種以上組み合わせて用いられる。
【0018】シアン化ビニル化合物としてはアクリロニ
トリル、メタクリロニトリルなどがあげられ、これらの
うちではアクリロニトリルが工業的見地から好ましい。
これらは単独または2種以上組み合わせて用いられる。
【0019】芳香族ビニル化合物としては、スチレン、
α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルナフ
タレン、クロルスチレン、ブロムスチレンなどがあげら
れ、これらのうちではスチレンが工業的見地から好まし
い。これらは単独または2種以上組み合わせて用いられ
る。
【0020】共重合可能な単量体としては、マレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N
−プロピルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−フ
ェニルマレイミド、N−(p−メチルフェニル)マレイ
ミドなどのマレイミド系単量体、メタクリル酸アリル、
ポリエチレングリコールジメタクリレート、トリアリル
シアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリメリ
ット酸トリアリルなどの分子中に2つ以上の重合性ビニ
ル系官能基を有する多官能性ビニル単量体、および(メ
タ)アクリル酸およびその2−ヒドロキシルエチル(メ
タ)アクリル酸エステルなどがあげられる。これらは単
独または2種以上組み合わせて用いられる。
【0021】本発明の共重合体(ロ)は、ガラス転移温
度が50℃以上、好ましくは80℃以上、さらに好まし
くは95℃以上、さらに好ましくは110℃以上であ
る。ガラス転移温度が50℃未満であると加熱時形状保
持性、軟質性が低下する。
【0022】共重合体(ロ)としては、ガラス転移温度
が50℃以上の共重合体であり、たとえば、ポリスチレ
ン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、α−メチル
スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−α−
メチルスチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン
−マレイミド共重合体、スチレン−マレイミド−アクリ
ロニトリル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−
マレイミド−アクリロニトリル共重合体、スチレン無水
マレイン酸共重合体などのスチレン系樹脂が挙げられ
る。耐衝撃性の点から、シアン化ビニル化合物、芳香族
ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エステル、マレイミ
ド化合物の群から選ばれる少なくとも1種の単量体を重
合してなり、メチルエチルケトン可溶分の還元粘度(3
0℃、N,N−ジメチルホルムアミド溶液中)が0.3
〜2dl/g、さらに0.4〜1.5dl/g、とくに
0.45〜1.2dl/gが好ましい。とくに共重合体
(ロ)は、機械的特性、加工性の点から、芳香族ビニル
化合物10〜95重量%、さらに好ましくは10〜85
重量%、シアン化ビニル化合物0〜45重量%、さらに
好ましくは10〜40重量%、マレイミド系単量体0〜
50重量%、さらに好ましくは5〜45重量%、および
これらと共重合可能な単量体0〜40重量%が好まし
く、より好ましくは0〜30重量%、とくに好ましくは
0〜20重量%、(合計100重量%)を重合してなる
のが好ましい。
【0023】共重合体(ロ)のシアン化ビニル化合物と
しては、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなど
が、芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン、p−イソプロピルス
チレン、クロルスチレン、ブロムスチレン、ビニルナフ
タレンなどが、マレイミド系単量体としては、マレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N
−プロピルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−フ
ェニルマレイミド、N−(p−メチルフェニル)マレイ
ミドなどがあげられる。工業的見地から、シアン化ビニ
ル化合物としてはアクリロニトリル、芳香族ビニル化合
物としてはスチレン、α−メチルスチレン、マレイミド
系単量体としてはN−フェニルマレイミドがとくに好ま
しい。これらは、単独または2種以上組み合わせて用い
られる。共重合可能な単量体としては、(メタ)アクリ
ル酸およびそのメチル、エチル、プロピル、ブチル、2
−ヒドロキシルエチル、2−エチルヘキシル、グリシジ
ルなどの(メタ)アクリル酸エステル系単量体などがあ
げられる。これらは、単独または2種以上であってもよ
い。
【0024】さらにこれら前記の共重合体を使用するポ
リマーアロイ、たとえば、スチレン−アクリロニトリル
共重合体と塩化ビニル系樹脂のアロイ、スチレン−アク
リロニトリル共重合体とポリカーボネートのアロイ、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体とナイロン6のアロ
イ、ポリエチレンテレフタレートとポリカーボネートの
アロイ、ポリスチレンとポリフェニレンオキサイドのア
ロイなどのスチレン系樹脂のアロイを共重合体(ロ)と
して使用した場合も、本発明の効果を発揮することがで
きる。
【0025】グラフト共重合体(ハ)におけるゴム重合
体(R)は、好ましくは体積平均粒径30〜2000n
m、とくに好ましくは50〜1500nm、さらに好ま
しくは80〜1000nmのジエン系ゴム重合体、オレ
フィン系ゴム重合体、アクリル系ゴム重合体、シリコン
系ゴム重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種の
ゴム重合体である。グラフト共重合体(ハ)のゴム重合
体(R)の体積平均粒径が30nm未満、あるいは20
00nmをこえる場合には引張強度などの機械的特性が
低下する傾向にある。ゴム重合体(R)は、体積平均粒
径の異なる2種以上を混合したものであっても構わな
い。
【0026】ゴム重合体(R)の具体例としては、ポリ
ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロ
ニトリル−ブタジエンゴム、ブタジエン−アクリル酸エ
ステルゴム、水素化スチレン−ブタジエンゴムなどのジ
エン系ゴム重合体、エチレン−プロピレンゴム、エチレ
ン−プロピレン−ジエンゴムなどのオレフィン系重合
体、ポリアクリル酸エステルゴム、エチレン−アクリル
酸エステルゴムなどのアクリル系ゴム重合体、ポリジメ
チルシロキサンゴム、ポリジメチルシロキサン−アクリ
ル複合ゴムなどのシリコン系ゴム重合体があげられ、単
独または2種以上組み合わせて用いられる。ゴム重合体
(R)は、耐候性の点から、ポリアクリル酸エステルゴ
ム、シリコン系ゴム重合体がゴム重合体中25重量%以
上、さらに好ましくは40重量%以上有することが好ま
しい。さらにゴム重合体(R)は、酸基含有ラテックス
(S)を使用する肥大法により製造されたものが好まし
い。
【0027】ゴム重合体(R)は、ゴムラテックス10
0重量部(固形分)に対して、アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、クロトン酸のうちの少なくとも1種の
不飽和酸(c)5〜50重量%、アルキル基の炭素数が
1〜12の少なくとも1種の(メタ)アルキルアクリレ
ート(d)50〜95重量%、および(c)、(d)と
共重合可能な単量体0〜40%を重合させることにより
調製した酸基含有ラテックスを使用する凝集肥大法によ
り製造したゴム重合体が好ましい。
【0028】グラフト共重合体(ハ)は、ゴム重合体
(R)5〜95重量部、好ましくは10〜90重量部、
さらに好ましくは15〜85重量部に、ビニル単量体5
〜95重量部、好ましくは10〜90重量部、さらに好
ましくは15〜85重量部を重合してなる。ビニル単量
体としては、好ましくは芳香族ビニル化合物5〜90重
量%、より好ましくは10〜85重量%、とくに好まし
くは15〜80重量%と、(メタ)アクリル酸エステル
および/またはシアン化ビニル化合物10〜95重量%
が好ましく、とくに好ましくは15〜90重量%、さら
に好ましくは20〜85重量%、およびこれらと共重合
可能な単量体0〜30重量%が好ましく、より好ましく
は0〜20重量%、とくに好ましくは0〜15重量%
(合計100重量%)からなる単量体混合物である。こ
れら範囲外では、機械的特性、加工性が低下する傾向に
ある。
【0029】グラフト共重合体(ハ)のシアン化ビニル
化合物としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ルなどが、芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α
−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−イソプロ
ピルスチレン、クロルスチレン、ブロムスチレン、ビニ
ルナフタレンなどがあげられる。工業的見地から、シア
ン化ビニル化合物としてはアクリロニトリル、芳香族ビ
ニル化合物としてはスチレンがとくに好ましい。(メ
タ)アクリル酸エステルとしては、メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシルエチル(メタ)アクリレー
ト、グリシジル(メタ)アクリレートなどがあげられ
る。これらのうちでは、メチルメタアクリレートが工業
的見地から好ましい。これらは単独または2種以上組み
合わせて用いられる。共重合可能な単量体としては、マ
レイミド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミ
ド、N−プロピルマレイミド、N−ブチルマレイミド、
N−フェニルマレイミド、N−(p−メチルフェニル)
マレイミドのなどマレイミド系単量体、(メタ)アクリ
ル酸などがあげられる。これらは、単独または2種以上
あっても良い。
【0030】本発明の軟質樹脂(A)は、(メタ)アク
リル酸エステル系共重合体(イ)25〜90重量部、軟
質性の点から好ましくは30〜85重量部、さらに好ま
しくは33〜83重量部、共重合体(ロ)5〜75重量
部、好ましくは15〜70重量部、とくに好ましくは1
7〜67量部、およびグラフト共重合体(ハ)0〜70
重量部、好ましくは10〜70重量部、さらに好ましく
は13〜65重量部、さらに好ましくは15〜63重量
部((イ)、(ロ)および(ハ)あわせて100重量
部)からなる。前記範囲外では、軟質性あるいは加熱時
形状保持性が低下する。
【0031】本発明の軟質樹脂(A)で最も重要なの
は、JIS K6301法による20℃の硬度である。
本発明の熱可塑性樹脂組成物である軟質樹脂(A)は、
JISK6301法による20℃の硬度が30〜100
であり、軟質性の点から好ましくは40〜98、さらに
好ましくは45〜95である。
【0032】本発明の組成が得られれば、(メタ)アク
リル酸エステル系共重合体(イ)、共重合体(ロ)、グ
ラフト共重合体(ハ)はいかなる重合法、開始剤、連鎖
移動剤、界面活性剤を用いて製造したものでもよい。た
とえば、公知の塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、
乳化重合法、乳化−懸濁重合法、乳化−塊状重合法な
ど、本発明の範囲内の組成に制御できればどの重合法よ
って製造したものでもよい。グラフト共重合体(ハ)の
製造は、グラフト率を制御しやすい点から、乳化重合法
が好ましい。さらに、ミクロ構造制御および工業的見地
から、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(イ)、
共重合体(ロ)およびグラフト共重合体(ハ)は、いず
れも乳化重合法が好ましい。さらに、(メタ)アクリル
酸エステル系共重合体(イ)、共重合体(ロ)を乳化重
合法にて重合する際には、生産性、加熱変形性の点か
ら、同一重合系にて重合するのが好ましい。とくに(メ
タ)アクリル酸エステル系共重合体(イ)を重合したの
ち、共重合体(ロ)を重合する方法、あるいは共重合体
(ロ)の一部を重合した後、(メタ)アクリル酸エステ
ル系共重合体(イ)を重合し、共重合体(ロ)の残部を
重合する方法が好ましい。
【0033】また、本発明の軟質樹脂(A)が得られれ
ば、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(イ)、共
重合体(ロ)、グラフト共重合体(ハ)は、いかなる開
始剤、連鎖移動剤、乳化剤を用いて製造したものでもよ
い。開始剤は、過硫酸カリウムなどの熱分解開始剤、F
e−還元剤−有機パーオキサイドなどのレドックス系開
始剤など公知の開始剤が使用できる。t−ドデシルメル
カプタン、n−ドデシルメルカプタン、α−メチルスチ
レンダイマー、テルピノレンなど公知の連鎖移動剤が使
用できる。乳化剤としてはオレイン酸ソーダ、パルミチ
ン酸ソーダ、ロジン酸ソーダなどの脂肪酸金属塩系乳化
剤、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ、炭素数12〜
20のアルキルスルホン酸ソーダ、ジオクチルスルホコ
ハク酸ソーダなどのスルホン酸金属塩系乳化剤など公知
の乳化剤が使用できる。
【0034】また、本発明の(メタ)アクリル酸エステ
ル系共重合体(イ)、共重合体(ロ)、グラフト共重合
体(ハ)以外の重合体、たとえば、NBR(ニトリルブ
タジエンゴム)などの汎用のゴム重合体、スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体などのスチレン系熱可塑性エ
ラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、塩ビ
系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラスト
マー、エステル系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可
塑性エラストマーなどの公知の熱可塑性エラストマーや
ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、
ポリスルホン、ポリアリレート、ポリエーテルケトン、
ポリイミドなどの他の熱可塑性樹脂やフェノール樹脂な
どの熱硬化性樹脂などを目的に応じて添加して使用でき
る。
【0035】本発明に使用される軟質樹脂(A)は、通
常よく知られた酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、
顔料、帯電防止剤、滑剤を必要に応じて適宜混練して使
用できる。混練とは、バンバリミキサー、ロールミル、
1軸押出し機、2軸押出し機などの公知機械を用いて、
樹脂パウダーを溶融混練する作業をいう。とくに、スチ
レン系樹脂に用いられるフェノール系、イオウ系、リン
系、ヒンダードアミン系の安定剤、抗酸化剤、ベンゾフ
ェノン系、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤および
オルガノポリシロキサン、脂肪族炭化水素、高級脂肪酸
と高級アルコールのエステル、高級脂肪酸のアミドまた
はビスアミドおよびその変性体、オリゴアミド、高級脂
肪酸の金属塩類などの内部滑剤、外滑剤などは成形用樹
脂として、より高性能なものとするために用いることが
できる。
【0036】これらの安定剤は、単独でもまた2種以上
混合して使用することもできる。
【0037】(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
(イ)、共重合体(ロ)、グラフト共重合体(ハ)の樹
脂混合物は、その製造方法によって異なるが、たとえ
ば、これらをラテックス、スラリー、溶液、粉末、ペレ
ットなどの状態あるいはこれらの組合わせにて混合し
て、製造できる。重合後の(メタ)アクリル酸エステル
系共重合体(イ)のラテックス、共重合体(ロ)のラテ
ックスおよび又はグラフト共重合体(ハ)のラテックス
からポリマー粉末を回収する場合は通常の方法、たとえ
ばラテックスに塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫
酸マグネシウムのようなアルカリ土類金属の塩、塩化ナ
トリウム、硫酸ナトリウムのようなアルカリ金属の塩、
塩酸、硫酸、リン酸、酢酸のような無機酸および有機酸
を添加することでラテックスを凝固した後、脱水乾燥す
る方法で実施できる。またスプレー乾燥法も使用でき
る。
【0038】使用する安定剤の一部を分散液の状態でこ
れら樹脂のラテックスあるいはスラリーに添加すること
もできる。
【0039】本発明に使用される軟質樹脂(A)は、
(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(イ)、共重合
体(ロ)、グラフト共重合体(ハ)の単独あるいはこれ
ら2種以上の混合物からなる粉末、ペレットに対し、前
記の安定剤、必要ならば滑剤、顔料などを配合し、混練
することができる。
【0040】本発明の軟質樹脂ペレットは、射出成形、
押出成形(フィルム成形、シート成形、異型品などの成
形)、ブロー成形、真空成形、カレンダー成形、圧縮成
形、トランスファー成形、熱成形、流動成形、積層成形
など公知の成形加工法にて成形できる。
【0041】本発明の軟質樹脂ペレットは、自動車、家
電、建材などの幅広い分野で軟質性樹脂が必要とされる
用途に使用できる。
【0042】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例で示すが、こ
れら実施例は本発明を限定するものではない。実施例中
の「部」は重量部を、「%」は重量%を示す。また、実
施例中の化合物の略称は以下の化合物を示す。
【0043】BA:ブチルアクリレート 2EHA:2−エチルヘキシルアクリレート AN:アクリロニトリル St:スチレン tDM:t−ドデシルメルカプタン CHP:クメンハイドロパーオキサイド PMI:N−フェニルマレイミド αMSt:αーメチルスチレン BMA:ブチルメタクリレート MAA:メタクリル酸 GMA:グリシジルメタクリレート DSN:ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム
【0044】(1)(メタ)アクリル酸エステル系共重
合体(イ)と共重合体(ロ)の製造 ・(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(イ−1) 攪拌機、還流冷却器、窒素導入口、モノマー導入口、温
度計の設置された反応器に、純水 250部、DSN
1.0部、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレー
ト 0.5部、EDTA 0.01部、硫酸第一鉄 0.
0025部を仕込んだ。
【0045】反応器を撹拌しながら窒素気流下に65℃
まで昇温させた。65℃、到達後、表1に示す一段目の
単量体混合物(比率BA 75%、AN 20%、St
5%)の75部とtDM、CHPを連続的に6時間で滴
下した。また、DSNを単量体滴下2時間目に0.5
部、4時間目に0.5部追加した。滴下終了後、65℃
で1時間攪拌を続け、一段目(共重合体(イ−1))の
重合を終了した。
【0046】・共重合体(ロ−1)の製造 続いて、 表2に示す二段目(共重合体(ロ−1))の
単量体混合物(比率PMI 27%、AN 18%、St
7%、αMSt 48%)25部とtDM、CHPを連
続的に2時間で滴下した。 滴下終了後、65℃で1時
間攪拌を続け、二段目の重合を終了した。
【0047】・(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
(イ−2)〜(イ−6)と共重合体(ロ−2)〜(ロ−
5)の製造 前記の(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(イ−
1)、共重合体(ロ−1)と同様の方法で表1、表2に
示す処方にて製造した。ただし、共重合体(イ)と共重
合体(ロ)の比率は、表4、表5に示す比率とした。単
量体の滴下時間は、共重合体(イ−1)と共重合体(ロ
−1)と同様に、一段目と二段目の合計8時間(時間当
たり12.5部の滴下速度)とし、一段目単量体の滴下
終了後と二段目単量体の滴下終了後には各1時間の攪拌
時間を設けた。
【0048】表1、表2に結果を示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】(2)グラフト共重合体(ハ)の製造 ゴム重合体(R)に肥大化させるために必要なゴム重合
体(r−1)、(r−2)、(r−3)および酸基含有
ラテックス(S)を製造した。
【0052】・ゴム重合体(r−1) 100L重合機に、純水 230部、過硫酸カリウム
0.2部、tDM 0.2部を仕込んだ。
【0053】重合機内の空気を真空ポンプで除いた後、
オレイン酸ナトリウム 0.6部、ロジン酸ナトリウム
2部、ブタジエン 100部を仕込んだ。
【0054】系の温度60℃まで昇温し、重合を開始し
た。重合は25時間で終了した。重合転化率は96%、
未肥大ゴム重合体(r−1)ラテックスのゴム平均粒径
は85nmであった。
【0055】・ゴム重合体(r−2) 攪拌機、還流冷却器、窒素導入口、モノマー導入口、温
度計の設置された反応器に、純水 200部、パルミチ
ン酸ナトリウム 0.55部を仕込んだ。反応器を撹拌
しながら窒素気流下に60℃まで昇温させた。昇温後、
ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート 0.3
部、硫酸第一鉄 0.0025部、エチレンジアミン四
酢酸二ナトリウム 0.01部を仕込んだ。さらに、B
A 98.5部、TAC 1.5部、CHP 0.3部の
単量体混合物を6時間かけて滴下し、滴下終了後、60
℃で1時間攪拌を続け重合を終了した。単量体混合物滴
下1.5時間目にパルミチン酸ナトリウム 0.3部
を、滴下4時間目にパルミチン酸ナトリウム 0.35
部を添加した。重合転化率は98%、未肥大ゴム重合体
(r−2)ラテックスのゴム平均粒径は92nmであっ
た。
【0056】・ゴム重合体(r−3) 純水 200部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム 1部、オクタメチルシクロテトラシロキサン 100
部、テトラエトキシシラン 2部、γ−メタクリロイル
オキシプロピルジメトキシメチルシラン 0.5部をホ
モジナイザーにて乳化分散し、オルガノシロキサンのラ
テックスを得た。
【0057】重合機内を脱気し、窒素置換した後、前記
のオルガノシロキサンのラテックスを重合機に仕込み、
80℃に昇温し、ドデシルベンゼンスルホン酸 0.2
部を加え、5時間攪拌した後、23℃で24時間放置
し、その後水酸化ナトリウムで中和し重合を終了した。
重合転化率は90%、得られたゴムラテックス(r−
3)のゴム平均粒径は130nmであった。
【0058】・酸基含有ラテックス(S) ゴム重合体(r)からゴム重合体(R)に肥大化させる
ために必要な酸基含有ラテックス(S)を以下のように
製造した。
【0059】攪拌機、還流冷却器、窒素導入口、モノマ
ー導入口、温度計の設置された反応器に、純水 200
部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム 0.6部、
ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート 0.5
部、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム 0.01部、
硫酸第一鉄 0.0025部を仕込んだ。
【0060】反応器を撹拌しながら窒素気流下に70℃
まで昇温させた。70℃に到達後、BMA 25部、B
A 5部、tDM 0.1部、CHP 0.15部の単量
体混合物を2時間かけて滴下後、さらにBMA 50
部、BA 4部、MAA 16部、tDM 0.5部、C
HP 0.15部を4時間かけて滴下し、滴下終了後、
70℃で1時間攪拌を続け重合を終了し、酸基含有ラテ
ックス(S)を得た。
【0061】・ゴム重合体(R−1) 先に製造したゴム重合体(r−1)、(r−2)と酸基
含有ラテックス(S)を使用し、ゴム重合体(R−1)
を製造した。
【0062】ゴム重合体(r−1)のラテックス50部
(固形分)、(r−2)のラテックス50部(固形分)
に酸基含有ラテックス(S)2.4部(固形分)を60
℃で添加後、攪拌を1時間続けて肥大化させた。得られ
たゴム重合体(R−1)ラテックスのゴム平均粒径は、
520nmであった。
【0063】・ゴム重合体(R−2)、(R−3) ゴム重合体(R−1)と同様の方法にて、表3に示すゴ
ム重合体(r−2)、(r−3)、酸基含有ラテックス
(S)を使用し、ゴム重合体(R−2)、(R−3)を
製造した。得られたゴム重合体(R−2)ラテックスの
ゴム平均粒径は380nm、ゴム重合体(R−3)ラテ
ックスのゴム平均粒径は270nmであった。表3に結
果を示す。
【0064】
【表3】
【0065】(2)グラフト共重合体(ハ)の製造 ・グラフト共重合体(ハ−1) 攪拌機、還流冷却器、窒素導入口、モノマー導入口、温
度計の設置された反応器に、純水 280部、ゴム重合
体(R−1)(固形分)65部、ナトリウムホルムアル
デヒドスルホキシレート 0.3部、EDTA 0.01
部、硫酸第一鉄0.0025部を仕込んだ。
【0066】反応器を撹拌しながら窒素気流下に60℃
まで昇温させた。60℃到達後にAN 10部、St 2
5部、CHP 0.2部の混合物を連続的に5時間で滴
下した。滴下終了後、60℃で2時間攪拌を続け、重合
を終了し、グラフト重合体(ハ−1)を得た。表4に結
果を示す。
【0067】・グラフト共重合体(ハ−2)、(ハ−
3) グラフト共重合体(ハ−1)と同様の方法で、表4に示
すゴム重合体、単量体混合物を使用し、グラフト共重合
体(ハ−2)、(ハ−3)を製造した。表4に結果を示
す。
【0068】
【表4】
【0069】(3)滑剤(B)を付着させた軟質樹脂ペ
レットの製造 (1)で製造した(メタ)アクリル酸エステル系共重合
体(イ)、共重合体(ロ)、必要に応じて(2)で製造
したグラフト共重合体(ハ)のラテックスを表5に示す
所定量の割合で混合し、フェノール系抗酸化剤を加えた
後、塩化カルシウムを加えて凝固させた。凝固スラリー
を熱処理、脱水乾燥して、(イ)、(ロ)、(ハ)混合
の軟質樹脂の粉末を得た。フェノール系抗酸化剤0.5
部を配合し、(株)タバタ製20Lブレンダーで均一に
ブレンドした。さらに(株)タバタ製40m/m押出機
で、240℃で溶融混練して、樹脂組成物のペレットを
製造した。
【0070】作製した樹脂ペレットを恒温槽で70℃、
1時間乾燥した後、加温した状態の樹脂ペレット 10
0部を表5、6に示す種類、量の滑剤(B)とブレンド
し、滑剤(B)をペレット表面に付着させた軟質樹脂ペ
レットを得た。
【0071】また、比較例として、前記実施例にしたが
って得た(イ)、(ロ)、(ハ)混合の軟質樹脂の粉末
に対し、フェノール系抗酸化剤 0.5部および表5、
6に示す種類、量の滑剤(B)を配合し、(株)タバタ
製20Lブレンダーで均一にブレンドした後、(株)タ
バタ製40m/m押出機で、240℃で溶融混練するこ
とにより、ペレットに滑剤を混練した軟質樹脂ペレット
を得た。
【0072】[Tg(ガラス転移温度)の算出]アクリ
ル酸エステル系共重合体(イ)、共重合体(ロ)のガラ
ス転移温度は、ホモポリマーのTg(文献値/ポリマー
ハンドブック)からFox式により算出した。
【0073】[ゲル含有量の測定](メタ)アクリル酸
エステル系共重合体(イ)、グラフト共重合体(ハ)ラ
テックスに塩化カルシウムを加えて凝固させた。凝固ス
ラリーを熱処理、脱水乾燥して得た樹脂粉末を、2%の
メチルエチルケトン溶液とし、23℃で24時間放置
し、100メッシュの金網で濾過して濾過残査を乾燥
し、測定した。(濾過残査重量/元の重量)×100で
表す。
【0074】[還元粘度の測定](メタ)アクリル酸エ
ステル系共重合体(イ)のラテックス、および(メタ)
アクリル酸エステル系共重合体(イ)と共重合体(ロ)
からなるラテックスに塩化カルシウムを加えて凝固させ
た。凝固スラリーを熱処理、脱水乾燥して得た樹脂粉末
を、0.3g/dl濃度のN,N−ジメチルホルムアミ
ド溶液として、30℃で還元粘度を測定した。共重合体
(ロ)の還元粘度は、(メタ)アクリル酸エステル系共
重合体(イ)の還元粘度、および(メタ)アクリル酸エ
ステル系共重合体(イ)と共重合体(ロ)からなる混合
物の還元粘度から相加平均法により算出した。
【0075】[ゴム重合体の粒径]ゴム重合体のラテッ
クスについて、(株)日機装社製のマイクロトラックU
PA粒径測定機を用いて測定した。
【0076】[重合時の転化率]重合時の転化率は、固
形分濃度より、算出した。
【0077】[滑剤(B)を付着させた軟質樹脂ペレッ
トの特性]上述の(3)で得られた滑剤(B)を付着さ
せた軟質樹脂ペレットの特性を表7に示す。各項目の測
定は、以下の方法により行った。
【0078】硬度は、JIS K6301規格にもとづ
き20℃で測定した。
【0079】圧縮永久歪みは、JIS K6301規格
にもとづき70℃、22時間圧縮の条件で測定した。
【0080】引張強度(単位:kg/cm2)、引張伸
び(単位:%)は、ASTM D638規格にて1号ダ
ンベルを使用し、23℃で評価した。
【0081】加熱時形状保持性は、ダンベルを80℃の
乾燥機に8時間静置し、形状の変化を観察した。○(変
化なし)、×(明らかに形状変化あり)で評価した。
【0082】上述の硬度、引張強度、引張伸び、加熱時
形状保持性に使用する試験片は、(株)ファナック製F
AS100B射出成形機を使用し、押出ペレット化と同
じシリンダー温度にて成形し、評価に供した。圧縮永久
歪みの試験片は、射出成形後、プレス成形、切削して規
定の形状に調整した。
【0083】ペレットのブロッキング性は次の方法にて
評価した。
【0084】製作したペレットを硬質塩化ビニル製パイ
プ(内径25mm、高さ300mm、以下塩ビ管と略)
につめて、切断面を下にして鉛直に塩ビ管を立て、恒温
槽で70℃、1時間放置した後、恒温槽から取り出した
直後のブッロキング性の格付けを5点満点評価にて行っ
た。
【0085】ブロッキング性の格付けは以下のとおりで
ある。
【0086】5:塩ビ管を持ち上げるだけでペレットは
塩ビ管からスムーズに抜け落ちる。 4:塩ビ管を持ち上げただけではペレットの一部は塩ビ
管に残り、その後塩ビ管を横から軽く数回叩くことによ
りペレットは抜け落ちる。 3:塩ビ管を持ち上げただけではペレットの半分以上は
塩ビ管に残り、その後塩ビ管を横から軽く数十回叩くこ
とによりペレットは抜け落ちる。 2:塩ビ管を持ち上げただけではペレットの大部分は塩
ビ管に残り、その後塩ビ管を横から激しく数回叩くこと
によりペレットは抜け落ちる。 1:塩ビ管を持ち上げただけではペレットのほぼ全部が
塩ビ管に残り、その後塩ビ管を横から激しく数十回叩く
ことによりペレットは抜け落ちる。 0:ペレット同士が完全に融着してしまい、塩ビ管から
抜けなくなる。
【0087】成形加工機におけるペレット食い込み性は
射出成形時の充填の容易性で判断した。
【0088】○(充填容易)、×(充填し難い)で評価
した。
【0089】表7の結果から、実施例1〜15に代表さ
れる本発明の滑剤(B)の付着した軟質樹脂ペレット
は、軟質性、引張強度、引張伸び、加熱時形状保持性を
維持し、ペレットのハンドリング性が改善されている。
【0090】
【表5】
【0091】
【表6】
【0092】
【表7】
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、樹脂ペレットに少量の
滑剤を付着させることによって、軟質性および機械的特
性を維持したまま、熱可塑性樹脂ペレットのブロッキン
グを著しく抑制でき、成形加工機のスクリュー部分での
ペレットの食い込み不良が生じない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 51/06 C08L 51/06 51/08 51/08 Fターム(参考) 4F070 AA06 AA18 AA32 AB08 AE09 DA05 DA11 DA34 DA38 DA41 4J002 BC01W BC03X BC04W BC04X BC06W BC06X BC08W BC09W BC11W BG04W BG05W BG06W BG07W BH01X BN06Y BN12Y BN14Y BN15Y BN16Y BN17Y BN22Y CP034 EA016 EF056 EG016 EH016 EP016 EP026 FD174 FD176 GL00 GN00 GQ00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転移温度が20℃以下であり、か
    つゲル含量が40重量%以下である(メタ)アクリル酸
    エステル系共重合体(イ)25〜90重量部、ガラス転
    移温度が50℃以上の共重合体(ロ)5〜75重量部、
    およびゴム重合体(R)5〜95重量%にビニル単量体
    5〜95重量%を重合してなるグラフト共重合体(ハ)
    0〜70重量部((イ)、(ロ)および(ハ)合わせて
    100重量部)からなり、JIS K6301法による
    20℃での成形体表面の硬度が30〜100である軟質
    樹脂(A)のペレット100重量部に対し、滑剤(B)
    0.001〜2重量部を付着させた軟質樹脂ペレット。
  2. 【請求項2】 共重合体(ロ)が、スチレン系樹脂であ
    る請求項1記載の軟質樹脂ペレット。
  3. 【請求項3】 (メタ)アクリル酸エステル系共重合体
    (イ)が、(メタ)アクリル酸エステル40〜98重量
    %、芳香族ビニル化合物2〜60重量%、シアン化ビニ
    ル化合物0〜40重量%、およびこれらと共重合可能な
    単量体0〜40重量%(合計100重量%)を重合して
    なる共重合体である請求項1または2記載の軟質樹脂ペ
    レット。
  4. 【請求項4】 共重合体(ロ)が、芳香族ビニル化合物
    10〜95重量%、シアン化ビニル化合物0〜45重量
    %、マレイミド系単量体0〜50重量%、およびこれら
    と共重合可能な単量体0〜40重量%(合計100重量
    %)を重合してなる共重合体である請求項1、2または
    3記載の軟質樹脂ペレット。
  5. 【請求項5】 グラフト共重合体(ハ)が、体積平均粒
    径30〜2000nmのジエン系ゴム重合体、オレフィ
    ン系ゴム重合体、アクリル系ゴム重合体、およびシリコ
    ン系ゴム重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種
    のゴム重合体(R)5〜95重量部に、芳香族ビニル化
    合物5〜90重量%、(メタ)アクリル酸エステルおよ
    び/またはシアン化ビニル化合物10〜95重量%、お
    よびこれらと共重合可能な単量体0〜30重量%(合計
    100重量%)からなる単量体混合物5〜95重量部を
    重合してなる共重合体である請求項1、2、3または4
    記載の軟質樹脂ペレット。
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