JP2000302835A - 熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造方法 - Google Patents

熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造方法

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JP2000302835A
JP2000302835A JP11114644A JP11464499A JP2000302835A JP 2000302835 A JP2000302835 A JP 2000302835A JP 11114644 A JP11114644 A JP 11114644A JP 11464499 A JP11464499 A JP 11464499A JP 2000302835 A JP2000302835 A JP 2000302835A
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diisocyanate
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Hiroyoshi Yokota
博栄 横田
Michihiro Matsuo
満弘 松尾
Katsuhiro Kawasaki
勝弘 川崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 添加剤の添加ではなく、特定の長鎖ポリオー
ルを用いることにより、耐熱性、耐水性の優れた熱可塑
性ポリウレタン樹脂を提供する。 【解決手段】 分子内にトリエチレングリコール残基を
有するポリカーボネートポリオールを含有する長鎖ポリ
オール(A1)及びポリエステルポリオール(A2)、
又は、前記ポリオール(A1)とポリエーテルポリオー
ル(A3)からなる長鎖ポリオール(A)、鎖延長剤、
有機ポリイソシアネートを反応させることを特徴とする
熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造方法により解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリ(トリエチレ
ングリコール)ポリカーボネートジオールと、ポリエス
テルポリオール又はポリエーテルポリオールを併用する
ことで、ポリエステルポリオール系ポリウレタン樹脂の
耐加水分解性能の向上、又は、ポリエーテルポリオール
系ポリウレタン樹脂の耐熱性向上を可能とした熱可塑性
ポリウレタン樹脂の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より熱可塑性ポリウレタン樹脂は優
れた物理的性質、例えば、高い引張り強度、耐疲労性、
良好な低温柔軟性、耐摩耗性を有している。これらの特
性から射出成形によってパッキン類、各種機械部品、自
動車部品、電子機器部品等が生産されている。また押し
出し成型によってシート類、チューブ類が生産されてい
る。ポリウレタン樹脂を製造する方法としては、高分子
ポリヒドロキシル化合物、鎖延長剤として低分子ポリヒ
ドロキシル化合物と、有機ジイソシアネート化合物を触
媒の存在下または不存在下のもとにて反応させる方法が
一般的に知られている。熱可塑性ポリウレタン樹脂の性
質とは、高分子ポリヒドロキシル化合物の性質として考
えることができる。優れた耐水性を必要とする成型品の
使用箇所及び用途にはポリエーテル系ポリオールを長鎖
ポリオール成分として導入した熱可塑性ポリウレタン樹
脂が使用されている。優れた耐熱性を必要とする成型品
の使用箇所及び用途にはポリエステル系ポリオールを長
鎖ポリオール成分として導入した熱可塑性ポリウレタン
樹脂が使用されている。耐加水分解性、低温特性等の化
学的及び物理的性質の優れたウレタン樹脂の製造方法と
しては、特開平10−292224では、チタン系エス
テル化触媒を使用して製造されたエステル系高分子ポリ
オール成分からなるポリウレタンに特定のリン化合物を
添加することで耐水性を向上させることが記載されてい
る。
【0003】従来のポリウレタンの製造に使用されるポ
リカーボネートポリオールとしては、直鎖状のジオール
である1,6−ヘキサンジオールと炭酸ジフェニルとの
エステル交換によって得られる1,6−ヘキサンジオー
ルポリカーボネートポリオールが知られているが、かか
るポリカーボネートポリオールは凝固点が約46℃と高
く、強い結晶性を示す。そして、かかるポリカーボネー
トポリオールから得られるポリウレタンは、分子内のソ
フトセグメントが結晶硬化を起こして弾性を失いやす
く、また、特に寒冷時において柔軟性の低下が顕著であ
る。
【0004】3−メチル−1,5−ペンタンジオールと
1,9−ノナンジオールから得られるポリカーボネート
ポリオールを使用したポリウレタン(特公平4−176
4号公報)や、2−メチル−1,8−オクタンジオール
から得られるポリカーボネートポリオールを使用したポ
リウレタン(特公平3−54967号公報)が知られて
いる。これらは、アルキル基を側鎖に有する特殊なグリ
コールを用いることで、液状のポリカーボネートジオー
ルを得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これら上記の技術に対
して、添加剤成分の添加ではなく、得られる熱可塑性ポ
リウレタン樹脂を構成する長鎖ポリオール成分に素材と
して十分な機能、性能を付与させることにより、得られ
る熱可塑性ポリウレタン樹脂の耐熱性能の向上、耐水性
能の向上を可能とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明者は、鋭意検討した結果、ポリ(トリエチレ
ングリコール)ポリカーボネートポリオールをポリエー
テル系ポリオールに加えることで、耐熱性の向上が可能
であり、又、ポリエステル系ポリオールに加えること
で、耐加水分解性が向上することを見出して発明を完成
するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、分子内にトリエチレ
ングリコール残基を有するポリカーボネートポリオール
を含有する長鎖ポリオール(A1)及びポリエステルポ
リオール(A2)、又は、前記ポリオール(A1)とポ
リエーテルポリオール(A3)からなる長鎖ポリオール
(A)、鎖延長剤、有機ポリイソシアネートを反応させ
ることを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造方
法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明を更に詳しく説明す
る。本発明に用いられる、分子内にトリエチレングリコ
ール残基を有するポリカーボネートポリオールは、その
原料グリコール成分が、トリエチレングリコール(以
下、TEGと略す)を含有するポリカーボネートポリオ
ールであれば全て使用できるが、好ましくは、原料グリ
コール中50〜100質量%含有するものである。TE
Gと併用できるグリコールとしては、1,6−ヘキサン
ジオールや、3−メチルペンタンジオールなどが挙げら
れる。このようなポリカーボネートポリールは、種々の
方法によって得られる。例えば、所望の割合の混合グリ
コールとジメチルカーボネートあるいはジエチルカーボ
ネートの反応による方法や、ポリ(トリエチレングリコ
ール)ポリカーボネートポリオールとポリ(1,6−ヘ
キサンジオール)ポリカーボネートポリオールのエステ
ル交換による方法がある。
【0009】本発明に用いられるポリカーボネートポリ
オールは、500〜10,000の数平均分子量を有す
ることが必要である。数平均分子量が500より小さい
と、得られるポリウレタンの低温特性が不良となり、一
方、数平均分子量が10,000よりも大きいと得られ
るポリウレタンの柔軟性や機械的強度などの力学的特性
が不良となる。ポリカーボネートポリオールの数平均分
子量が700〜6,000の範囲にあればより好まし
い。
【0010】本発明の長鎖ポリオール(A1)には、ポ
リカーボネートポリオールやポリエステルポリオール
(A1)、ポリエーテルポリオール(A2)以外の長鎖
ポリオールを加えることができる、この例としては、ポ
リブタジエンポリオールなどの炭化水素系ポリオール、
アクリルポリオールなどの水酸基含有不飽和基重合型ポ
リオール、ひまし油系ポリオールなどの天然油脂系ポリ
オールが挙げられる。
【0011】本発明で用いられるポリエステルポリオー
ル(A2)としては、多塩基酸と多価アルコールからの
ポリエステルポリオールや、環状ラクトンの開環重合し
たものがあり、これらの数平均分子量は、500〜1
0,000である。
【0012】ポリエステルを構成する酸成分としてテレ
フタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカル
ボン酸、トリメリット酸等、これらの酸無水物、ジアル
キルエステル、酸ハライドのいずれかを用いた芳香族ポ
リカルボン酸や、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン
酸等や、これらの酸無水物、ジアルキルエステル、酸ハ
ライドのいずれかを用いた脂肪族ポリカルボン酸が挙げ
られる。ポリエステルを構成する多価アルコール成分と
しては、エチレングリコール、1,2−プロパンジオー
ル、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,8−オクタンジオール、1,9
−ノナンジオール、ジエチレングリコール、シクロヘキ
サン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジ
メタノール、ジメチロールヘプタン、ダイマー酸ジオー
ル、トリメチロールプロパン、グリセリン、ヘキサント
リオール、クオドロールあるいはビスフェノールAのエ
チレンオキサイド又はプロピレンオキサイド付加物等の
数平均分子量500未満の低分子ポリオールが挙げられ
る。
【0013】環状ラクトンの開環重合したポリエステル
ポリオールとしては、ε−カプロラクトン、アルキル置
換ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、アルキル
置換δ−バレロラクトン等の開環重合により得られるラ
クトン系ポリエステルポリオールが挙げられる。ラクト
ン系ポリエステルポリオールと多塩基酸/多価アルコー
ル系のポリエステルポリオールの併用であってもよい。
多塩基酸/多価アルコール系のポリエステルポリオール
は、ラクトン系ポリエステルポリオールより、加水分解
性が大きいので、本発明の効果が発揮しやすい。
【0014】ポリエーテルポリオール(A3)として
は、低分子多価アルコールや低分子アミノ化合物等にア
ルキレンオキサイドを付加させて得られるポリオキシア
ルキレンエーテルポリオールが挙げられる。本発明で用
いられるものは、数平均分子量が500〜10,000
である。具体例としては、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレンエーテルグリコール、ポリテトラメチレン
エーテルグリコール、などのポリアルキレンエーテルジ
オールが挙げられる。
【0015】本発明に使用される熱可塑性ポリウレタン
樹脂を構成する有機ポリイソシアネートとしては、例え
ば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリ
レンジイソシアネート、キシリレン−1,4−ジイソシ
アネート、キシリレン−1,3−ジイソシアネート、キ
シリレン−1,2−ジイソシアネート、4,4′−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、2,4′−ジフェニル
メタンジイソシアネート、2,2′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、4,4′−ジフェニルエーテルジイ
ソシアネート、2−ニトロジフェニル−4,4′−ジイ
ソシアネート、2,2′−ジフェニルプロパン−4,
4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルジフェニ
ルメタン−4,4′−ジイソシアネート、4,4′−ジ
フェニルプロパンジイソシアネート、m−フェニレンジ
イソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ナ
フチレン−1,4−ジイソシアネート、ナフチレン−
1,5−ジイソシアネート、3,3′−ジメトキシジフ
ェニル−4,4′−ジイソシアネート、テトラメチルキ
シリレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネー
ト、また、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、3−メチル−1,5−ペンタ
ンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪
族ジイソシアネート、また、水素添加トリレンジイソシ
アネート、水素添加キシリレンジイソシアネート、水素
添加ジフェニルメタンジイソシアネト、水素添加テトラ
メチルキシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート等の脂環族ジイソシアネート、更に、これら
の有機ジイソシアネートのウレタン変性体、アロファネ
ート変性体、ウレア変性体、ビウレット変性体、カルボ
ジイミド変性体、ウレトンイミン変性体、ウレトジオン
変性体、イソシアヌレート変性体等の単独あるいは2種
類以上の混合物を挙げることができる。
【0016】本発明に使用される熱可塑性ポリウレタン
樹脂を構成する鎖延長剤としては、2個以上の活性水素
基を有する低分子化合物を使用するのがよく、かかる低
分子化合物としては、例えば、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3
−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メ
チル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、メチルオクタンジオール、1,9−ノナンジオー
ル等が挙げられる。これらの低分子化合物は単独で使用
してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0017】鎖延長剤の使用量には、特に制限はなく、
目的とするポリウレタンに付与すべき硬度等に応じて適
宜選択されるが、長鎖ポリオール1モル当たり、通常1
0モル以下、好ましくは、0.2〜6モルの範囲であ
る。また、本発明では、ポリウレタンの製造において通
常使用されている触媒、反応促進剤、発泡剤、内部離型
剤、充填剤、補強剤、安定剤等の任意の成分を必要に応
じて使用することができる。
【0018】触媒としては、例えば、ジブチルチンジラ
ウレート、ジオクチルチンジラウレート、トリエチルア
ミン、ジアサ゛ビシクロウンデセンなどが挙げられる。
【0019】本発明において、ポリオール成分とポリイ
ソシアネート成分を反応させてポリウレタンを製造する
に際し、ポリイソシアネート成分は、長鎖ポリオール、
鎖延長剤およびその他の成分が有している活性水素原子
の全量に対し、該活性水素原子1モル当たりのイソシア
ネート基のモル数が0.9〜1.5モルとなるような割
合で使用するのが好ましく、1モル程度となるような割
合で使用することがより好ましい。
【0020】本発明におけるポリウレタンの製造方法と
しては、公知のウレタン化反応技術のいずれもが使用で
き、プレポリマー法およびワンショット法のいずれであ
ってもよい。
【0021】本発明にかかる熱可塑性ポリウレタン樹脂
を得る方法としては、押し出し機を使用する連続合成方
法、または混練り槽を有するニーダーの様なバッチ合成
方法など、通常使用される製造用機械を使用して行われ
る。
【0022】なお、本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂
には必要に応じて公知の各種添加剤を加えることができ
る。例えば成形品の着色を目的とした染料、顔料。成形
品保形性及び曲げ強度の向上を目的としたガラス繊維な
どの無機フィラー、その他難燃性向上剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、光安定剤、電気絶縁性向上剤、防かび
剤、などである。
【0023】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂は、必
要に応じて他の熱可塑性樹脂と混合し使用することがで
きる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエ
チレン樹脂、ポリアセタール樹脂等が挙げられる。
【0024】本発明により得られるポリウレタン樹脂
は、低温特性および柔軟性に優れており、かつ耐加水分
解性や耐熱性等の物性に優れていることから、各種バイ
ンダー、塗料、コーティング剤、接着剤、繊維処理剤、
シート、フィルム、ロール、ギア、ソリッドタイヤ、ベ
ルト、ホース、チューブ、パッキン材、防振材、靴底、
スポーツ靴、機械部品、自動車部品、スポーツ用品、弾
性繊維、人工皮革など広範囲な各種用途に使用すること
ができる。
【0025】
【実施例】以下に、実施例、比較例により本発明を更に
詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定して
解釈されるものではない。以下の実施例等において、
「部」は全て「質量部」を、「%」は全て「質量%」を
意味する。
【0026】合成例1 窒素気流下にて、反応釜内にジエチルカーボネートを5
68部、トリエチレングリコール872部を仕込み15
0℃で加熱混合し反応系よりエタノールを留去した。そ
の後200〜210℃にてエタノールをほとんど留去し
たのち、5〜10mmHgの真空下にて完全にエタノー
ルを留去した結果、水酸基価112mgKOH/gのポ
リ(トリエチレングリコール)カーボネートジオールを
得た。
【0027】使用原料の説明 ポリオール−1:合成例1のポリ(トリエチレングリコ
ール)カーボネートジオール 水酸基価=112mgKOH/g ポリオール−2:ポリブチレンアジペートジオール(日
本ポリウレタン工業製)水酸基価=56mgKOH/g ポリオール−3:ポリテトラメチレンエーテルグリコー
ル(保土谷化学工業製) 水酸基価=112mgKOH/g 1,4−BD :1,4−ブタンジオール MDI :4,4′−ジフェニルメタンジイソ
シアネート
【0028】実施例1 押し出し機のホッパー付近温度190℃、中間部200
℃、先端部220℃に温度調節した2軸押し出し機(東
芝機械製:TEM−50)を使用し、そのホッパー口か
らポリオール1:146g/min、ポリオール2:2
92g/min、1,4−BD:52.5g/min、
MDI:218g/minを定量的に供給し、スクリュ
ー回転数200rpmにて、押し出し機のシリンダー系
内で高分子ウレタン化反応を行い、押し出し機先端部に
取り付けたストランドダイにて吐出させ熱可塑性ポリウ
レタン樹脂を得た。
【0029】実施例2 押し出し機のホッパー付近温度160℃、中間部180
℃、先端部200℃に温度調節した2軸押し出し機(東
芝機械製:TEM−50)を使用し、そのホッパー口か
らポリオール1:146g/min、ポリオール3:1
46g/min、1,4−BD:35g/min、MD
I:175g/minを定量的に供給し、スクリュー回
転数200rpmにて、押し出し機のシリンダー系内で
高分子ウレタン化反応を行い、押し出し機先端部に取り
付けたストランドダイにて吐出させ熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂を得た。
【0030】比較例1 押し出し機のホッパー付近温度190℃、中間部200
℃、先端部220℃に温度調節した2軸押し出し機(東
芝機械製:TEM−50)を使用し、そのホッパー口か
らポリオール2:584g/min、1,4−BD:8
0g/min、MDI:295g/minを定量的に供
給し、スクリュー回転数200rpmにて、押し出し機
のシリンダー系内で高分子ウレタン化反応を行い、押し
出し機先端部に取り付けたストランドダイにて吐出させ
熱可塑性ポリウレタン樹脂を得た。
【0031】比較例2 押し出し機のホッパー付近温度160℃、中間部180
℃、先端部200℃に温度調節した2軸押し出し機(東
芝機械製:TEM−50)を使用し、そのホッパー口か
らポリオール3:292g/min、1,4−BD:3
5g/min、MDI:175g/minを定量的に供
給し、スクリュー回転数200rpmにて、押し出し機
のシリンダー系内で高分子ウレタン化反応を行い、押し
出し機先端部に取り付けたストランドダイにて吐出させ
熱可塑性ポリウレタン樹脂を得た。
【0032】樹脂の物性及び耐加水分解性等を実施例、
比較例をまとめて、表1及び表2に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】耐水性試験:85℃の温水系内に15日浸
積後にJIS−K−6301に準じた方法で測定した。 耐熱性試験:ギヤーオーブン温度120℃に15日間経
時したのちJIS−K−6301に準じた方法で測定し
た。
【0036】
【発明の効果】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成
物は、従来からあるエステル系熱可塑性ポリウレタン樹
脂の耐加水分解性を改良することができ、またエーテル
系熱可塑性ポリウレタン樹脂の耐熱性を改良することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J034 BA07 BA08 CA01 CA04 DA01 DC02 DC43 DC50 DF01 DF02 DF11 DF12 DF14 DF16 DF20 DF21 DF22 DG02 DG03 DG04 DG06 HA01 HA07 HA11 HC03 HC12 HC13 HC22 HC61 HC64 HC71 JA01 QB15 QB19

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内にトリエチレングリコール残基を
    有するポリカーボネートポリオールを含有する長鎖ポリ
    オール(A1)及びポリエステルポリオール(A2)、
    又は、前記ポリオール(A1)とポリエーテルポリオー
    ル(A3)からなる長鎖ポリオール(A)、鎖延長剤、
    有機ポリイソシアネートを反応させることを特徴とする
    熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造方法。
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