JP2000300182A - 繭形の菓子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】玉繭の形をした菓子で最近見られなくなった養
蚕の姿を玉繭の菓子によって見直すものである。 【解決手段】外皮を落雁で造り、芯に銀杏を配してその
周りにチョコレートを入れたもので全体の形を玉繭の形
にしたもので大きさは４ｃｍ位とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はシルクパウダーを混
入した繭形状の菓子に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から見られている繭菓子は、繭玉と
称される餅や米粉を丸めて成形したもので、柳の枝に刺
して縁起物として利用していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この繭玉は餅
や米粉を丸めただけのもので、これをそのまま菓子とし
て食べることは少く味がないため、無理に食べるとして
も焼いて醤油を付けるか砂糖を付けて食べる程度であっ
た。

【０００４】

【課題を解決するための手段】最近では養蚕が少なく、
したがって玉繭を見る機会も少なくなって来ているた
め、この玉繭の形を美味しい菓子にして養蚕の盛んな頃
の姿を残すようにしたものであって、落雁やチョコレー
ト等で繭形にした菓子を提供するものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】添付図面により本発明の実施の形
態を説明すると、図１は本発明の繭菓子の断面図であっ
て符号（１）外皮を形成する落雁であり、（２）はシル
クパウダー（２−１）が混入してあるチョコレート層、
（３）は銀杏である。

【０００７】

【実施例】図面を参照して繭形菓子の実施例を説明する
と、（１）の外皮はもち米粉１に対して砂糖３の割合で
混合し、これに少量の水飴を添加した生地であって、図
示していないが２つ割りの型のそれぞれの型の内側に塗
り付け型を合せて焼付ける。この際下型には予め銀杏
（３）を２個配置する。

【０００８】（２）はチョコレートの層であり、チョコ
レートを溶かしておきチョコレートの量に対して５％の
シルクパウダー（２−１）を混入し湯せんにかけながら
上型に設けてある穴から流し込み充填して一晩放置して
固化させて脱型し、製品菓子を得る。なお、このチョコ
レートはホワイトチョコレートでもよい。

【０００９】この繭形の菓子は４ｃｍ程度の大きさで外
形は繭形をしており、外皮（１）は白色が主であるが場
合によっては淡黄色や淡いみどり色に着色することでも
よく、さらにシルクパウダーはグリシン、アラニン、セ
リン等の良質の蛋白質分に富んでいて、古くは生糸屑を
薬として用いていた例もあって身体によい菓子としても
利用できる。

【００１３】

【発明の効果】上記のように繭形をした菓子であって養
蚕の見られなくなった現在、農村の昔を忍ぶ土産物とし
て珍しく、またシルクパウダーを混入しているため身体
にもよい菓子として広く利用できる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】菓子の断面図

【符号の説明】

（１）…外皮（落雁層） （２）…チョコレート （２−１）…シルクパウダー （３）…銀杏

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】中心に２個の銀杏を配置し、外皮に落雁層
   を設け、中実をシルクパウダーを混入したチョコレート
   で充填し、全体を繭形に成形した菓子。