JP2000299189A - 高分子発光素子ならびにそれを用いた表示装置および面状光源 - Google Patents

高分子発光素子ならびにそれを用いた表示装置および面状光源

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JP2000299189A JP2000030290A JP2000030290A JP2000299189A JP 2000299189 A JP2000299189 A JP 2000299189A JP 2000030290 A JP2000030290 A JP 2000030290A JP 2000030290 A JP2000030290 A JP 2000030290A JP 2000299189 A JP2000299189 A JP 2000299189A
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通孝 森川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】低電圧、高発光効率で駆動できる高分子LED
並びにそれを用いた表示装置および面状光源を提供す
る。 【解決手段】下記式(1)で示される繰り返し単位を1
種類以上含み、かつそれらの繰り返し単位の合計が全繰
り返し単位の50モル%以上であり、ポリスチレン換算
の数平均分子量が103〜108である高分子蛍光体を含
み、 −Ar1−(CR1=CR2n− ・・・・・(1) 〔ここで、Ar1は、主鎖部分に含まれる炭素原子の数
が6個以上60個以下からなるアリーレン基等。nは0
または1。R1、R2は、水素原子、炭素数1〜20のア
ルキル基等〕かつ該陰極がアルカリ金属等の金属を含
み、かつ該発光層と陰極との間に、アルカリ金属のフッ
化物等の化合物を含む平均膜厚2nm以下のバッファー
層を有する高分子LED。および高分子LEDをバック
ライトとして用いた液晶表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子発光素子
(以下、高分子LEDということがある)並びにそれを
用いた表示装置および面状光源に関する。
【0002】
【従来の技術】無機蛍光体を発光材料として用いた無機
エレクトロルミネッセンス素子(以下、無機EL素子と
いうことがある)は、例えばバックライトとしての面状
光源やフラットパネルディスプレイ等の表示装置に用い
られているが、発光させるのに高電圧の交流が必要であ
った。
【0003】近年、有機蛍光色素を発光層とし、これと
電子写真の感光体等に用いられている有機電荷輸送化合
物とを積層した二層構造を有する有機エレクトロルミネ
ッセンス素子(以下、有機EL素子ということがある)
が報告されている(特開昭59−194393号公
報)。有機EL素子は、無機EL素子に比べ、低電圧駆
動、高輝度に加えて多数の色の発光が容易に得られると
いう特徴があることから素子構造や有機蛍光色素、有機
電荷輸送化合物について多くの改良が報告されている
〔ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィ
ジックス(Jpn.J.Appl.Phys.)第27
巻、L269頁(1988年)〕、〔ジャーナル・オブ
・アプライド・フィジックス(J.Appl.Phy
s.)第65巻、3610頁(1989年)〕。
【0004】また、主に低分子の有機化合物を用いる有
機EL素子とは別に、高分子量の発光材料を用いる高分
子LEDについては、WO9013148号公開明細
書、特開平3−244630号公報、アプライド・フィ
ジックス・レターズ(Appl.Phys.Let
t.)第58巻、1982頁(1991年)などに開示
されている。WO9013148号公開明細書の実施例
には、可溶性前駆体を電極上に成膜し、熱処理を行うこ
とにより共役系高分子に変換されたポリ(p−フェニレ
ンビニレン)薄膜が得られることおよびそれを用いた素
子が開示されている。
【0005】さらに、特開平3−244630号公報に
は、それ自身が溶媒に可溶であり、熱処理が不要である
という特徴を有する共役系高分子からなる高分子蛍光体
が開示されている。
【0006】高分子LEDにおいては、高分子蛍光体を
塗布することにより発光層を容易に形成できるので、有
機EL素子において、低分子の蛍光体を蒸着して発光層
を形成する場合と比較して、大面積化や低コスト化に有
利である。また発光層が高分子であることから層の機械
的強度も優れている。
【0007】従来、これら高分子LEDに用いられる陰
極として、カルシウム等が汎用されている。〔ポリマー
ズ・フォー・アドバンスト・テクノロジーズ(Poly
m.Adv.Technol.)第9巻、419頁(1
998年)〕。しかし、カルシウム等からなる陰極を用
いた高分子LEDにおいて、駆動電圧、発光効率の点が
不十分であり、これらのさらなる改善が求められてい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低電
圧、高発光効率で駆動できる高分子LED並びにそれを
用いた表示装置および面状光源を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な事情をみて鋭意検討した結果、アルカリ金属、アルカ
リ土類金属、またはランタノイドのフッ化物からなる群
から選ばれる少なくとも1種類の金属を含む陰極を用
い、かつ特定のバッファー層を、特定の高分子蛍光体を
含む発光層と陰極との間に挿入することにより、低電
圧、高発光効率で駆動できる高分子LEDが得られるこ
とを見出し、本発明に至った。
【0010】すなわち本発明は、[1]少なくとも一方
が透明または半透明である一対の陽極および陰極からな
る電極間に、少なくとも高分子蛍光体を含む発光層を有
する高分子発光素子において、該発光層が、下記式
(1)で示される繰り返し単位を1種類以上含み、かつ
それらの繰り返し単位の合計が全繰り返し単位の50モ
ル%以上であり、ポリスチレン換算の数平均分子量が1
3〜108である高分子蛍光体を含み、
【化2】 −Ar1−(CR1=CR2n− ・・・・・(1) 〔ここで、Ar1は、主鎖部分に含まれる炭素原子の数
が6個以上60個以下からなるアリーレン基、または主
鎖部分に含まれる炭素原子の数が4個以上60個以下か
らなる複素環化合物基である。nは0または1である。
1、R2は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜20
のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数4
〜20の複素環化合物基およびシアノ基からなる群から
選ばれる基を示す。〕 かつ該陰極がアルカリ金属、アルカリ土類金属およびラ
ンタノイドからなる群から選ばれる少なくとも1種類の
金属を含み、かつ該発光層と陰極との間に、アルカリ金
属のフッ化物および酸化物、アルカリ土類金属のフッ化
物および酸化物、並びにランタノイドのフッ化物および
酸化物からなる群から選ばれる少なくとも1種類の化合
物を含む平均膜厚2nm以下のバッファー層を有する高
分子LEDに係るものである。また本発明は、[2]上
記[1]の高分子LEDを用いた面状光源に係るもので
ある。さらに本発明は、[3]上記[1]の高分子LE
Dを用いたセグメント表示装置に係るものである。次い
で本発明は、[4]上記[1]の高分子LEDを用いた
ドットマトリックス表示装置に係るものである。次に本
発明は、[5]上記[1]の高分子LEDをバックライ
トとして用いた液晶表示装置に係るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の高分子LEDにつ
いて詳細に説明する。本発明の高分子LEDの構造とし
ては、少なくとも一方が透明または半透明である一対の
陽極および陰極からなる電極間に高分子蛍光体を含む発
光層を有する高分子LEDであり、特定の陰極およびバ
ッファー層を有していればよい。また、本発明の高分子
LEDとしては、陰極と発光層との間に、電子輸送層を
設けた高分子LED、陽極と発光層との間に、正孔輸送
層を設けた高分子LED、陰極と発光層との間に、電子
輸送層を設け、かつ陽極と発光層との間に、正孔輸送層
を設けた高分子LED等が挙げられる。
【0012】例えば、以下のa)〜d)の構造が例示さ
れる。 a)陽極/発光層/バッファー層/陰極 b)陽極/正孔輸送層/発光層/バッファー層/陰極 c)陽極/発光層/電子輸送層/バッファー層/陰極 d)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/バッファ
ー層/陰極 (ここで、/は積層を示す。)
【0013】ここで、発光層とは、発光する機能を有す
る層であり、正孔輸送層とは、正孔を輸送する機能を有
する層であり、電子輸送層とは、電子を輸送する機能を
有する層である。なお、電子輸送層と正孔輸送層を総称
して電荷輸送層と呼ぶ。電極に隣接して設けた電荷輸送
層のうち、電極からの電荷注入効率を改善する機能を有
し、素子の駆動電圧を下げる効果を有するものは、特に
電荷注入層(正孔注入層、電子注入層)と一般に呼ばれ
ることがある。また、発光層、正孔輸送層、電子輸送層
は、それぞれ独立に2層以上用いてもよく、 さらに正
孔注入の改善あるいは界面の密着性向上や混合の防止等
のために陽極界面にバッファー層を挿入してもよい。さ
らに、界面の密着性向上や混合の防止等のために電荷輸
送層や発光層の界面に薄いバッファー層を挿入してもよ
い。積層する層の順番や数、および各層の厚さについて
は、陰極および陰極側バッファー層を除き、特に制限は
なく、発光効率や素子寿命を勘案して適宜用いることが
できる。電荷注入層の具体的な例としては、導電性高分
子を含む層、陽極と正孔輸送層との間に設けられ、陽極
材料と正孔輸送層に含まれる正孔輸送材料との中間の値
のイオン化ポテンシャルを有する材料を含む層、陰極と
電子輸送層との間に設けられ、陰極材料と電子輸送層に
含まれる電子輸送材料との中間の値の電子親和力を有す
る材料を含む層などが例示される。上記電荷注入層が導
電性高分子を含む層の場合、該導電性高分子の電気伝導
度は、10-5S/cm以上103S/cm以下であるこ
とが好ましく、発光画素間のリーク電流を小さくするた
めには、10-5S/cm以上102S/cm以下がより
好ましく、10-5S/cm以上101S/cm以下がさ
らに好ましい。通常は該導電性高分子の電気伝導度を1
-5S/cm以上103S/cm以下とするために、該
導電性高分子に適量のイオンをドープする。ドープする
イオンの種類は、正孔注入層であればアニオン、電子注
入層であればカチオンである。アニオンの例としては、
ポリスチレンスルホン酸イオン、アルキルベンゼンスル
ホン酸イオン、樟脳スルホン酸イオンなどが例示され、
カチオンの例としては、リチウムイオン、ナトリウムイ
オン、カリウムイオン、テトラブチルアンモニウムイオ
ンなどが例示される。電荷注入層の平均膜厚としては、
例えば1nm〜100nmであり、2nm〜50nmが
好ましい。電荷注入層に用いる材料は、電極や隣接する
層の材料との関係で適宜選択すればよく、ポリアニリン
およびその誘導体、ポリチオフェンおよびその誘導体、
ポリピロールおよびその誘導体、ポリフェニレンビニレ
ンおよびその誘導体、ポリチエニレンビニレンおよびそ
の誘導体、ポリキノリンおよびその誘導体、ポリキノキ
サリンおよびその誘導体、芳香族アミン構造を主鎖また
は側鎖に含む重合体などの導電性高分子、金属フタロシ
アニン(銅フタロシアニンなど)、カーボンなどが例示
される。
【0014】本発明の高分子LEDで用いる陰極側のバ
ッファー層は、アルカリ金属のフッ化物および酸化物、
アルカリ土類金属のフッ化物および酸化物、並びにラン
タノイドのフッ化物および酸化物からなる群から選ばれ
る化合物を含む層である。該化合物の含有量は、特に制
限はないが、バッファー層の機能を十分に有するために
は、バッファー層全体に対して10重量%以上含まれる
ことが好ましく、30重量%以上が特に好ましい。
【0015】アルカリ金属のフッ化物としては、フッ化
リチウム、フッ化カリウム等が例示され、アルカリ土類
金属のフッ化物としては、フッ化カルシウム、フッ化マ
グネシウム、フッ化ストロンチウム等が例示され、ラン
タノイドのフッ化物としては、フッ化セリウム、フッ化
イッテルビウム等が例示される。アルカリ金属の酸化物
としては、酸化リチウム、酸化カリウム等が例示され、
アルカリ土類金属の酸化物としては、酸化カルシウム、
酸化マグネシウム、酸化ストロンチウム等が例示され、
ランタノイドの酸化物としては、酸化セリウム、酸化イ
ッテルビウム等が例示される。バッファー層の形成の容
易さからは、酸化物よりもフッ化物の方がより好まし
く、フッ化リチウム、フッ化カルシウム、フッ化マグネ
シウム、フッ化セリウム、フッ化イッテルビウムが特に
好ましい。
【0016】該バッファー層は、陰極からの電子注入を
促進する機能を有すると考えられ、特に低電圧領域での
特性改善に効果がある。該バッファー層の平均膜厚は、
2nm以下であるが、1nm以下が特に好ましい。該バ
ッファー層の平均膜厚は、バッファー層を蒸着により形
成する場合には、バッファー層として蒸着した化合物の
蒸着量(を、蒸着量と膜厚の関係を示した検量線にあて
はめて換算することにより求めることができる。該バッ
ファー層の作製方法としては、真空蒸着法、スパッタリ
ング法等が用いられる。該バッファー層は、上記フッ化
物および酸化物のほかに、電荷輸送能を有する有機化合
物を含んでいてもよい。該有機化合物としては、公知の
電荷輸送材料を用いることができ、具体的には、キノリ
ノール誘導体の金属錯体、オキサジアゾール化合物など
の低分子材料、発光層に用いる高分子蛍光体などが例示
される。該有機化合物の含有量は、バッファー層全体に
対して、90重量%以下であることが好ましく、より好
ましくは70重量%以下である。
【0017】本発明の高分子LEDで用いる陰極は、少
なくともアルカリ金属、アルカリ土類金属およびランタ
ノイドからなる群から選ばれる金属を含み、バッファー
層に接する層を有する。
【0018】アルカリ金属、アルカリ土類金属、ランタ
ノイドとしては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ル
ビジウム、セシウム、ベリリウム、マグネシウム、カル
シウム、ストロンチウム、バリウム、セリウム、サマリ
ウム、ユーロピウム、テルビウム、ツリウム、イッテル
ビウム等が例示される。このうち、リチウム、マグネシ
ウム、カルシウム、ストロンチウム、セリウム、イッテ
ルビウムが特に好ましい。該陰極の層は、安定化するた
めに合金であってもよく、上記のうち2つ以上の金属か
らなる合金、あるいは上記のうち1つ以上の金属と、
金、銀、白金、銅、マンガン、チタン、コバルト、ニッ
ケル、タングステン、錫のうち1つ以上の金属からなる
合金等が用いられる。合金としては、マグネシウム−銀
合金、マグネシウム−インジウム合金、マグネシウム−
アルミニウム合金、リチウム−アルミニウム合金、リチ
ウム−マグネシウム合金、リチウム−インジウム合金、
カルシウム−アルミニウム合金、ストロンチウム−アル
ミニウム合金、イッテルビウム−アルミニウム合金等が
例示される。合金を用いる場合、アルカリ金属、アルカ
リ土類金属またはランタノイドは、合金全体に対して
0.01重量%以上含まれていることが好ましく、0.
1重量%以上であることがより好ましい。該陰極の層の
厚さは、特に制限はないが、あまり薄いと均一な薄膜を
形成せず、厚すぎると作成に時間がかかる場合等あるた
め、実用上は、0.1nm〜1μm、好ましくは0.5
nm〜200nm、より好ましくは1nm〜100nm
である。
【0019】陰極は、上記層(陰極の第1層)に接し
て、前記バッファー層の反対側に、第1の層を保護する
ために陰極の第2層を有していてもよい。陰極の第2層
は、仕事関数4eV以上の金属を含む平均膜厚20nm
以上の層であることが好ましい。陰極の第2層に用いる
材料としては、アルミニウム、金、白金、銀などが例示
される。 本発明の高分子LEDに用いる陰極は、これ
ら以外に3層以上の積層構造や、それら複数の層の界面
が一部混合している構造などであってもよい。
【0020】陰極の作製方法としては、真空蒸着法、ス
パッタリング法、または金属薄膜を熱圧着するラミネー
ト法等が用いられる。金属薄膜のラミネート法を用いる
場合には、金属薄膜上に、蒸着または溶液からの塗布、
酸化剤やフッ素化合物による処理等によりバッファー層
を形成し、その面を内側にして熱圧着してもよい。ま
た、陰極作製後、該高分子LEDを保護する保護層を装
着していてもよい。
【0021】本発明の高分子LEDを形成する基板は、
電極を形成し、塗布により高分子蛍光体からなる層を形
成できるものであればよく、例えば、ガラス、プラスチ
ック、高分子フィルム、シリコン基板などが例示され
る。不透明な基板の場合には、反対の電極が透明または
半透明であることが好ましい。本発明において、陽極側
が透明または半透明であることが好ましいが、該陽極の
材料としては、導電性の金属酸化物膜、半透明の金属薄
膜等が用いられる。具体的には、インジウム・スズ・オ
キサイド(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ
(SnO2)、酸化インジウム、インジウム・亜鉛・オ
キサイド等からなる導電性ガラスを用いて作成された膜
(NESAなど)や、金、白金、銀、銅等が用いられ、
ITO、ZnO、SnO2、インジウム・亜鉛・オキサ
イドが好ましい。本発明において、陽極の作製方法とし
ては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーテ
ィング法、メッキ法等が挙げられる。また、該陽極とし
て、ポリアニリンもしくはその誘導体、またはポリチオ
フェンもしくはその誘導体などの有機の透明導電膜を用
いてもよい。陽極の平均膜厚は、光の透過性と電気伝導
度とを考慮して、適宜選択することができるが、例えば
10nm〜10μmであり、好ましくは20nm〜1μ
mであり、さらに好ましくは50nmから500nmで
ある。また、陽極上に、電荷注入を容易にするために、
バッファー層としてフタロシアニン誘導体や導電性高分
子、カーボンなどからなる層、あるいは金属酸化物や金
属フッ化物、有機絶縁材料からなる平均膜厚2nm以下
の層を設けてもよい。
【0022】本発明の高分子LEDの発光層に用いる高
分子蛍光体は、少なくとも下記式(1)で示される繰り
返し単位を1種類以上含み、かつそれらの繰り返し単位
の合計が全繰り返し単位の50モル%以上であり、ポリ
スチレン換算の数平均分子量が103〜108である高分
子蛍光体である。
【0023】
【化3】 −Ar1−(CR1=CR2n− ・・・・・(1) 該繰り返し単位の構造にもよるが、式(1)で示される
繰り返し単位の合計が全繰り返し単位の70モル%以上
であることがより好ましい。
【0024】上記式(1)のAr1としては、主鎖部分
に含まれる炭素原子数が6個以上60個以下、好ましく
は6個以上20個以下からなるアリーレン基、または主
鎖部分に含まれる炭素原子の数が4個以上60個以下、
好ましくは4個以上20個以下からなる複素環化合物基
である。Ar1としては、高分子蛍光体の蛍光特性を損
なわないように選択すればよく、特開平9−45478
号公報の化9に示された2価の芳香族化合物基もしくは
その誘導体基、2価の複素環化合物基もしくはその誘導
体基、またはそれらを組み合わせて得られる基などが例
示される。また、具体的な例としては下記化4〜化17
に例示された二価の基が挙げられる。
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【0025】これらのなかで、フェニレン基、置換フェ
ニレン基、ビフェニレン基、置換ビフェニレン基、ナフ
タレンジイル基、置換ナフタレンジイル基、アントラセ
ン−9,10−ジイル基、置換アントラセン−9,10
−ジイル基、ピリジン−2,5−ジイル基、置換ピリジ
ン−2,5−ジイル基、チエニレン基または置換チエニ
レン基が好ましい。さらに好ましくは、フェニレン基、
ビフェニレン基、ナフタレンジイル基、ピリジン−2,
5−ジイル基またはチエニレン基である。
【0026】ここで、Rは、それぞれ独立に、水素原
子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のア
ルコキシ基、炭素数1〜20のアルキルチオ基、炭素数
1〜60のアルキルシリル基、炭素数1〜40のアルキ
ルアミノ基、炭素数6〜60のアリール基、炭素数6〜
60のアリールオキシ基、炭素数7〜60のアリールア
ルキル基、炭素数7〜60のアリールアルコキシ基、炭
素数8〜60のアリールアルケニル基、炭素数8〜60
のアリールアルキニル基、炭素数6〜60のアリールア
ミノ基、炭素数4〜60の複素環化合物基およびシアノ
基からなる群から選ばれる基を示す。上記の例におい
て、1つの構造式中に複数のRを有しているが、それら
は同一であってもよいし、異なる基であってもよく、そ
れぞれ独立に選択される。Ar1が複数の置換基を有す
る場合、それらは同一であってもよいし、それぞれ異な
っていてもよい。溶媒への溶解性を高めるためには、水
素原子でない置換基を少なくとも1つ以上有しているこ
とが好ましく、また置換基を含めた繰り返し単位の形状
の対称性が少ないことが好ましい。
【0027】Rが、水素原子またはシアノ基以外の置換
基である場合について述べると、炭素数1〜20のアル
キル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチ
ル基、ノニル基、デシル基、ラウリル基などが挙げら
れ、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基が
好ましい。
【0028】炭素数1〜20のアルコキシ基としては、
メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、ブトキシ
基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオ
キシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオ
キシ基、ラウリルオキシ基などが挙げられ、ペンチルオ
キシ基、ヘキシルオキシ基、オクチルオキシ基、デシル
オキシ基が好ましい。
【0029】炭素数1〜20のアルキルチオ基として
は、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ブ
チルチオ基、ペンチルチオ基、ヘキシルチオ基、ヘプチ
ルチオ基、オクチルチオ基、ノニルチオ基、デシルチオ
基、ラウリルチオ基などが挙げられ、ペンチルチオ基、
ヘキシルチオ基、オクチルチオ基、デシルチオ基が好ま
しい。
【0030】炭素数1〜60のアルキルシリル基として
は、メチルシリル基、エチルシリル基、プロピルシリル
基、ブチルシリル基、ペンチルシリル基、ヘキシルシリ
ル基、ヘプチルシリル基、オクチルシリル基、ノニルシ
リル基、デシルシリル基、ラウリルシリル基、トリメチ
ルシリル基、エチルジメチルシリル基、プロピルジメチ
ルシリル基、ブチルジメチルシリル基、ペンチルジメチ
ルシリル基、ヘキシルジメチルシリル基、ヘプチルジメ
チルシリル基、オクチルジメチルシリル基、ノニルジメ
チルシリル基、デシルジメチルシリル基、ラウリルジメ
チルシリル基などが挙げられ、ペンチルシリル基、ヘキ
シルシリル基、オクチルシリル基、デシルシリル基、ペ
ンチルジメチルシリル基、ヘキシルジメチルシリル基、
オクチルジメチルシリル基、デシルジメチルシリル基が
好ましい。
【0031】炭素数1〜40のアルキルアミノ基として
は、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ
基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基、ペンチルアミ
ノ基、ヘキシルアミノ基、ヘプチルアミノ基、オクチル
アミノ基、ノニルアミノ基、デシルアミノ基、ラウリル
アミノ基などが挙げられ、ペンチルアミノ基、ヘキシル
アミノ基、オクチルアミノ基、デシルアミノ基が好まし
い。
【0032】炭素数6〜60のアリール基としては、フ
ェニル基、C1〜C12アルコキシフェニル基(C1〜C12
は、炭素数1〜12であることを示す。以下も同様であ
る。)、C1〜C12アルキルフェニル基、1−ナフチル
基、2−ナフチル基などが例示され、 C1〜C12アルコ
キシフェニル基、C1〜C12アルキルフェニル基が好ま
しい。
【0033】炭素数6〜60のアリールオキシ基として
は、フェノキシ基、C1〜C12アルコキシフェノキシ
基、C1〜C12アルキルフェノキシ基、1−ナフチルオ
キシ基、2−ナフチルオキシ基などが例示され、 C1
12アルコキシフェノキシ基、C1〜C12アルキルフェ
ノキシ基が好ましい。
【0034】炭素数6〜60のアリールアルキル基とし
ては、フェニル−C1〜C12アルキル基、C1〜C12アル
コキシフェニル−C1〜C12アルキル基、C1〜C12アル
キルフェニル−C1〜C12アルキル基、1−ナフチル−
1〜C12アルキル基、2−ナフチル−C1〜C12アルキ
ル基などが例示され、C1〜C12アルコキシフェニル−
1〜C12アルキル基、C1〜C12アルキルフェニル−C
1〜C12アルキル基が好ましい。
【0035】炭素数6〜60のアリールアルコキシ基と
しては、フェニル−C1〜C12アルコキシ基、C1〜C12
アルコキシフェニル−C1〜C12アルコキシ基、C1〜C
12アルキルフェニル−C1〜C12アルコキシ基、1−ナ
フチル−C1〜C12アルコキシ基、2−ナフチル−C1
12アルコキシ基などが例示され、C1〜C12アルコキ
シフェニル−C1〜C12アルコキシ基、C1〜C12アルキ
ルフェニル−C1〜C1 2アルコキシ基が好ましい。
【0036】炭素数6〜60のアリールアミノ基として
は、フェニルアミノ基、ジフェニルアミノ基、C1〜C
12アルコキシフェニルアミノ基、ジ(C1〜C12アルコ
キシフェニル)アミノ基、ジ(C1〜C12アルキルフェ
ニル)アミノ基、1−ナフチルアミノ基、2−ナフチル
アミノ基などが例示され、C1〜C12アルキルフェニル
アミノ基、ジ(C1〜C12アルキルフェニル)アミノ基
が好ましい。
【0037】炭素数4〜60の複素環化合物基として
は、チエニル基、C1〜C12アルキルチエニル基、ピロ
リル基、フリル基、ピリジル基、C1〜C12アルキルピ
リジル基などが例示され、チエニル基、C1〜C12アル
キルチエニル基、ピリジル基、C1〜C12アルキルピリ
ジル基が好ましい。これらの置換基から、成膜性と電荷
輸送特性を損なわない範囲で適宜選択すればよいが、高
分子蛍光体の蛍光強度と溶解性の観点からは、Ar1
1つ以上の置換基を有することが好ましく、また2つ以
上の置換基を有する場合はそれらが同一でないことがよ
り好ましい。
【0038】Rの例のうち、アルキル鎖を含む置換基に
おいては、それらは直鎖、分岐枝付きまたは環状のいず
れかまたはそれらの組み合わせであってもよく、直鎖で
ない場合、例えば、イソアミル基、2−エチルヘキシル
基、3,7−ジメチルオクチル基、シクロヘキシル基、
4−C1〜C12アルキルシクロヘキシル基などが例示さ
れる。高分子蛍光体の溶媒への溶解性を高めるために
は、Ar1の置換基のうちの1つ以上に環状または分岐
のあるアルキル鎖が含まれることが好ましい。また、2
つのアルキル鎖の先端が連結されて環を形成していても
よい。さらに、アルキル鎖の一部の炭素原子がヘテロ原
子を含む基で置き換えられていてもよく、それらのヘテ
ロ原子としては、酸素原子、硫黄原子、窒素原子などが
例示される。
【0039】さらに、Rの例のうち、アリール基や複素
環化合物基をその一部に含む場合は、それらがさらに1
つ以上の置換基を有していてもよい。上記式(1)にお
いて、nは0または1である。上記式(1)におけるR
1、R2は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜20の
アルキル基、炭素数6〜60のアリール基、炭素数4〜
60の複素環化合物基およびシアノ基からなる群から選
ばれる基を示す。
【0040】式(1)のR1、R2が水素原子またはシア
ノ基以外の置換基である場合について述べると、炭素数
1〜20のアルキル基としては、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプ
チル基、オクチル基、デシル基、ラウリル基などが挙げ
られ、メチル基、エチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基が好ましい。
【0041】アリール基としては、フェニル基、C1
12アルコキシフェニル基(C1〜C 12は、炭素数1〜
12であることを示す。以下も同様である)、C1〜C
12アルキルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル
基などが例示される。
【0042】式(1)のAr1は、1つ以上の置換基を
有していてもよい。置換基としては、特に制限はない
が、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリ
ール基、アリールオキシ基、アリールエテニル基等が例
示される。
【0043】これらの置換基としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、イソアミル基、2−エチ
ルヘキシル基、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキ
シ基、ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオ
キシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、イソア
ミルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、メチルチ
オ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ブチルチオ基、
ペンチルチオ基、ヘキシルチオ基、ヘプチルチオ基、オ
クチルチオ基、イソアミルチオ基、2−エチルヘキシル
チオ基などが挙げられる。
【0044】アリール基としては、フェニル基、C1
12アルコキシフェニル基(C1〜C 12は、炭素数1〜
12であることを示す。以下も同様である)、C1〜C
12アルキルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル
基などが例示される。
【0045】アリールオキシ基としては、フェノキシ
基、C1〜C12アルコキシフェノキシ基、C1〜C12アル
キルフェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチ
ルオキシ基などが例示される。
【0046】アリールエテニル基としては、フェニルエ
テニル基、C1〜C12アルコキシフェニルエテニル基、
1〜C12アルキルフェニルエテニル基、1−ナフチル
エテニル基、2−ナフチルエテニル基などが例示され
る。
【0047】また、高分子蛍光体の末端基は、特に限定
されないが、重合活性基がそのまま残っていると、素子
にしたときの発光特性や寿命が低下する可能性があるの
で、安定な基で保護されていてもよい。主鎖の共役構造
と連続した共役結合を有しているものが好ましく、例え
ば、ビニレン基を介してアリール基または複素環化合物
基と結合している構造が例示される。具体的には、特開
平9−45478号公報の化10に記載の置換基等が例
示される。
【0048】具体的な高分子蛍光体の例としては、特開
平3−244630、特開平5−202355、特開平
6−73374、特開平7−97569、特開平7−1
47190、特開平7−278276、特開平7−30
0580、特開平9−35870、特開平9−4547
8、特開平9−111233、特開平9−26375
4、特開平10−114891、特開平10−3248
70号公報、WO94/29883、WO98/212
62、WO98/18996、WO9827136号公
開明細書に記載されるポリアリーレンビニレン類や特開
平10−36487号公報に記載されるフルオレン系重
合体等が好適に使用できる。
【0049】該高分子蛍光体の合成法としては、特に限
定されないが、主鎖にビニレン基を有する場合には、例
えば特開平5−202355号公報に記載の方法が挙げ
られる。すなわち、ジアルデヒド化合物とジホスホニウ
ム塩化合物とのWittig反応による重合、ジビニル
化合物とジハロゲン化合物との、もしくはビニルハロゲ
ン化合物単独でのHeck反応による重合、ジアルデヒ
ド化合物とジ亜燐酸エステル化合物とのHorner−
Wadsworth−Emmons法による重合、ハロ
ゲン化メチル基を2つ有する化合物の脱ハロゲン化水素
法による重縮合、スルホニウム塩基を2つ有する化合物
のスルホニウム塩分解法による重縮合、ジアルデヒド化
合物とジアセトニトリル化合物とのKnoevenag
el反応による重合などの方法、ジアルデヒド化合物の
McMurry反応による重合などの方法が例示され
る。
【0050】また、主鎖にビニレン基を有しない場合に
は、例えば該当するモノマーからSuzukiカップリ
ング反応により重合する方法、Grignard反応に
より重合する方法、Ni(0)触媒により重合する方
法、FeCl3等の酸化剤により重合する方法、電気化
学的に酸化重合する方法、あるいは適当な脱離基を有す
る中間体高分子の分解による方法などが例示される。
【0051】なお、該高分子蛍光体は、蛍光特性や電荷
輸送特性を損なわない範囲で、式(1)で示される繰り
返し単位以外の繰り返し単位を含んでいてもよい。ま
た、式(1)で示される繰り返し単位や他の繰り返し単
位が、非共役の単位で連結されていてもよいし、繰り返
し単位にそれらの非共役部分が含まれていてもよい。結
合構造としては、下記化18に示すもの、下記化18に
示すものとビニレン基を組み合わせたもの、および下記
化18に示すもののうち2つ以上を組み合わせたものな
どが例示される。ここで、Rは前記のものと同じ置換基
から選ばれる基であり、Arは炭素数6〜60個の炭化
水素基を示す。
【化18】 また、該高分子蛍光体は、ランダム、ブロックまたはグ
ラフト共重合体であってもよいし、それらの中間的な構
造を有する高分子、例えばブロック性を帯びたランダム
共重合体であってもよい。蛍光の量子収率の高い高分子
蛍光体を得る観点からは完全なランダム共重合体よりブ
ロック性を帯びたランダム共重合体やブロックまたはグ
ラフト共重合体が好ましい。主鎖に枝分かれがあり、末
端部が3つ以上ある場合やデンドリマーも含まれる。
【0052】また、薄膜からの発光を利用するので該高
分子蛍光体は、固体状態で蛍光を有するものが好適に用
いられる。
【0053】該高分子蛍光体に対する良溶媒としては、
クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラ
ヒドロフラン、トルエン、キシレン、メシチレン、デカ
リン、n−ブチルベンゼンなどが例示される。高分子蛍
光体の構造や分子量にもよるが、通常はこれらの溶媒に
0.1重量%以上溶解させることができる。
【0054】該高分子蛍光体は、分子量がポリスチレン
換算で103〜108、好ましくは103〜107であり、
それらの重合度は、繰り返し構造やその割合によっても
変わる。成膜性の点から一般には繰り返し構造の合計数
が、好ましくは20〜10000、さらに好ましくは3
0〜10000、特に好ましくは50〜5000であ
る。
【0055】これらの高分子蛍光体を高分子LEDの発
光材料として用いる場合、その純度が発光特性に影響を
与えるため、重合前のモノマーを蒸留、昇華精製、再結
晶等の方法で精製したのちに重合することが好ましく、
また合成後、再沈精製、クロマトグラフィーによる分別
等の純化処理をすることが好ましい。
【0056】高分子LED作成の際に、これらの有機溶
媒可溶性の高分子蛍光体を用いることにより、溶液から
成膜する場合、この溶液を塗布後乾燥により溶媒を除去
するだけでよく、また電荷輸送材料や発光材料を混合し
た場合においても同様な手法が適用でき、製造上非常に
有利である。溶液からの成膜方法としては、スピンコー
ト法、キャスティング法、マイクログラビアコート法、
グラビアコート法、バーコート法、ロールコート法、ワ
イアーバーコート法、ディップコート法、スプレーコー
ト法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット
印刷法、インクジェットプリント法等の塗布法を用いる
ことができる。発光層の平均膜厚としては、用いる高分
子蛍光体によって最適値が異なり、駆動電圧と発光効率
が適度な値となるように選択すればよいが、例えば1n
mから1μmであり、好ましくは2nm〜500nmで
あり、さらに好ましくは5nm〜200nmである。
【0057】本発明の高分子LEDにおいては、発光層
に上記高分子蛍光体以外の発光材料を混合して使用して
もよい。該発光材料としては、公知のものが使用でき
る。低分子化合物では、例えば、ナフタレン誘導体、ア
ントラセンもしくはその誘導体、ペリレンもしくはその
誘導体、ポリメチン系、キサンテン系、クマリン系、シ
アニン系などの色素類、8−ヒドロキシキノリンもしく
はその誘導体の金属錯体、芳香族アミン、テトラフェニ
ルシクロペンタジエンもしくはその誘導体、またはテト
ラフェニルブタジエンもしくはその誘導体などを用いる
ことができる。
【0058】具体的には、例えば特開昭57−5178
1号、同59−194393号公報に記載されているも
の等、公知のものが使用可能である。
【0059】本発明の高分子LEDが正孔輸送層を有す
る場合、使用される正孔輸送材料としては、特に制限は
ないが、ポリビニルカルバゾールもしくはその誘導体、
ポリシランもしくはその誘導体、側鎖に芳香族アミンを
有するポリシロキサン誘導体、ピラゾリン誘導体、アリ
ールアミン誘導体、スチルベン誘導体、トリフェニルジ
アミン誘導体、ポリアニリンもしくはその誘導体、ポリ
チオフェンもしくはその誘導体、ポリ(p−フェニレン
ビニレン)もしくはその誘導体、またはポリ(2,5−
チエニレンビニレン)もしくはその誘導体が例示され
る。
【0060】具体的には、該正孔輸送材料として、特開
昭63−70257号公報、同63−175860号公
報、特開平2−135359号公報、同2−13536
1号公報、同2−209988号公報、同3−3799
2号公報、同3−152184号公報に記載されている
もの等が例示される。
【0061】これらの中で、正孔輸送層に用いる正孔輸
送材料として、ポリビニルカルバゾールもしくはその誘
導体、ポリシランもしくはその誘導体、側鎖もしくは主
鎖に芳香族アミン化合物基を有するポリシロキサン誘導
体、ポリアニリンもしくはその誘導体、ポリチオフェン
もしくはその誘導体、ポリ(p−フェニレンビニレン)
もしくはその誘導体、またはポリ(2,5−チエニレン
ビニレン)もしくはその誘導体等の高分子正孔輸送材料
が好ましく、さらに好ましくはポリビニルカルバゾール
もしくはその誘導体、ポリシランもしくはその誘導体、
側鎖もしくは主鎖に芳香族アミンを有するポリシロキサ
ン誘導体である。低分子の正孔輸送材料の場合には、高
分子バインダーに分散させて用いることが好ましい。
【0062】ポリビニルカルバゾールもしくはその誘導
体は、例えばビニルモノマーからカチオン重合またはラ
ジカル重合によって得られる。ポリシランもしくはその
誘導体としては、ケミカル・レビュー(Chem.Re
v.)第89巻、1359頁(1989年)、GB23
00196号公開明細書に記載の化合物等が例示され
る。合成方法もこれらに記載の方法を用いることができ
るが、特にキッピング法が好適に用いられる。
【0063】ポリシロキサンもしくはその誘導体は、シ
ロキサン骨格構造には正孔輸送性がほとんどないので、
側鎖または主鎖に上記低分子正孔輸送材料の構造を有す
るものが好適に用いられる。特に正孔輸送性の芳香族ア
ミンを側鎖または主鎖に有するものが例示される。
【0064】正孔輸送層の成膜の方法に制限はないが、
低分子正孔輸送材料では、高分子バインダーとの混合溶
液からの成膜による方法が例示される。また、高分子正
孔輸送材料では、溶液からの成膜による方法が例示され
る。
【0065】溶液からの成膜に用いる溶媒としては、正
孔輸送材料を溶解させるものであれば特に制限はない。
該溶媒として、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロ
エタン等の塩素系溶媒、テトラヒドロフラン等のエーテ
ル系溶媒、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶
媒、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒、
酢酸エチル、酢酸ブチル、エチルセルソルブアセテート
等のエステル系溶媒が例示される。
【0066】溶液からの成膜方法としては、溶液からの
スピンコート法、キャスティング法、マイクログラビア
コート法、グラビアコート法、バーコート法、ロールコ
ート法、ワイアーバーコート法、ディップコート法、ス
プレーコート法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、
オフセット印刷法、インクジェットプリント法等の塗布
法を用いることができる。
【0067】混合する高分子バインダーとしては、電荷
輸送を極度に阻害しないものが好ましく、また可視光に
対する吸収が強くないものが好適に用いられる。該高分
子バインダーとして、ポリカーボネート、ポリアクリレ
ート、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレ
ート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリシロキサン
等が例示される。
【0068】正孔輸送層の平均膜厚としては、用いる材
料によって最適値が異なり、駆動電圧と発光効率が適度
な値となるように選択すればよいが、少なくともピンホ
ールが発生しないような厚さが必要であり、あまり厚い
と、素子の駆動電圧が高くなり好ましくない。従って、
例えば1nm〜1μmであり、好ましくは、2nm〜5
00nmであり、さらに好ましくは5nm〜200nm
である。
【0069】本発明において、高分子LEDが電子輸送
層を有する場合、使用される電子輸送材料としては公知
のものが使用でき、オキサジアゾール誘導体、アントラ
キノジメタンもしくはその誘導体、ベンゾキノンもしく
はその誘導体、ナフトキノンもしくはその誘導体、アン
トラキノンもしくはその誘導体、テトラシアノアンスラ
キノジメタンもしくはその誘導体、フルオレノン誘導
体、ジフェニルジシアノエチレンもしくはその誘導体、
ジフェノキノン誘導体、または8−ヒドロキシキノリン
もしくはその誘導体の金属錯体等が例示される。
【0070】具体的には、特開昭63−70257号公
報、同63−175860号公報、特開平2−1353
59号公報、同2−135361号公報、同2−209
988号公報、同3−37992号公報、同3−152
184号公報に記載されているもの等が例示される。
【0071】これらのうち、オキサジアゾール誘導体、
ベンゾキノンもしくはその誘導体、アントラキノンもし
くはその誘導体、または8−ヒドロキシキノリンもしく
はその誘導体の金属錯体が好ましく、2−(4−ビフェ
ニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,
4−オキサジアゾール、ベンゾキノン、アントラキノ
ン、トリス(8−キノリノール)アルミニウムがさらに
好ましい。
【0072】電子輸送層の成膜法としては特に制限はな
いが、低分子電子輸送材料では、粉末からの真空蒸着
法、または溶液もしくは溶融状態からの成膜による方法
が、高分子電子輸送材料では溶液または溶融状態からの
成膜による方法がそれぞれ例示される。溶液または溶融
状態からの成膜時には、高分子バインダーを併用しても
よい。
【0073】溶液からの成膜に用いる溶媒としては、電
子輸送材料および/または高分子バインダーを溶解させ
るものであれば特に制限はない。該溶媒として、クロロ
ホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン等の塩素系溶
媒、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、アセトン、メ
チルエチルケトン等のケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸
ブチル、エチルセルソルブアセテート等のエステル系溶
媒が例示される。
【0074】溶液または溶融状態からの成膜方法として
は、スピンコート法、キャスティング法、マイクログラ
ビアコート法、グラビアコート法、バーコート法、ロー
ルコート法、ワイアーバーコート法、ディップコート
法、スプレーコート法、スクリーン印刷法、フレキソ印
刷法、オフセット印刷法、インクジェットプリント法等
の塗布法を用いることができる。
【0075】混合する高分子バインダーとしては、電荷
輸送を極度に阻害しないものが好ましく、また、可視光
に対する吸収が強くないものが好適に用いられる。該高
分子バインダーとして、ポリ(N−ビニルカルバゾー
ル)、ポリアニリンもしくはその誘導体、ポリチオフェ
ンもしくはその誘導体、ポリ(p−フェニレンビニレ
ン)もしくはその誘導体、ポリ(2,5−チエニレンビ
ニレン)もしくはその誘導体、ポリカーボネート、ポリ
アクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメ
タクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、または
ポリシロキサンなどが例示される。電子輸送層の平均膜
厚としては、用いる材料によって最適値が異なり、駆動
電圧と発光効率が適度な値となるように選択すればよい
が、少なくともピンホールが発生しないような厚さが必
要であり、あまり厚いと、素子の駆動電圧が高くなり好
ましくない。従って、例えば1nm〜1μmであり、好
ましくは、2nm〜500nmであり、さらに好ましく
は5nm〜200nmである。該高分子LEDを長期安
定的に用いるためには、素子を外部から保護するため
に、保護膜および/または保護カバーを装着することが
好ましい。該保護層としては、高分子化合物、金属酸化
物、金属フッ化物、金属ホウ化物などを用いることがで
きる。また、保護カバーとしては、ガラス板、表面に低
透水率処理を施したプラスチック板などを用いることが
でき、該カバーを熱効果樹脂や光硬化樹脂で素子基板と
貼り合わせて密閉する方法が好適に用いられる。スペー
サーを用いて空間を維持すれば、素子がキズつくのを防
ぐことが容易である。該空間に窒素やアルゴンのような
不活性なガスを封入すれば、陰極の酸化を防止すること
ができ、さらに酸化バリウム等の乾燥剤を該空間内に設
置することにより製造工程で吸着した水分が素子にタメ
ージを与えるのを抑制することが容易となる。これらの
うち、いずれか1つ以上の方策をとることが好ましい。
【0076】なお、本発明の高分子LEDは、陰極とし
て、カルシウムを用いた場合に、素子の発光特性が作成
条件により大きく変化するという問題点〔ポリマーズ・
フォー・アドバンスト・テクノロジーズ(Polym.
Adv.Technol.)第9巻、419頁(199
8年)〕も少ないという特徴を有する。
【0077】本発明の高分子LEDを用いて面状の発光
を得るためには、面状の陽極と陰極が重なり合うように
配置すればよい。また、パターン状の発光を得るために
は、前記面状の発光素子の表面にパターン状の窓を設け
たマスクを設置する方法、非発光部の有機物層を極端に
厚く形成し実質的に非発光とする方法、陽極または陰極
のいずれか一方、または両方の電極をパターン状に形成
する方法がある。これらのいずれかの方法でパターンを
形成し、いくつかの電極を独立にOn/OFFできるよ
うに配置することにより、数字や文字、簡単な記号など
を表示できるセグメントタイプの表示素子が得られる。
更に、ドットマトリックス素子とするためには、陽極と
陰極をともにストライプ状に形成して直交するように配
置すればよい。複数の種類の発光色の異なる高分子蛍光
体を塗り分ける方法や、カラーフィルターまたは蛍光変
換フィルターを用いる方法により、部分カラー表示、マ
ルチカラー表示が可能となる。ドットマトリックス素子
は、パッシブ駆動も可能であるし、TFTなどと組み合
わせてアクティブ駆動してもよい。これらの表示素子
は、コンピュータ、テレビ、携帯端末、携帯電話、カー
ナビゲーション、ビデオカメラのビューファインダーな
どの表示装置として用いることができる。さらに、前記
面状の発光素子は、自発光薄型であり、液晶表示装置の
バックライト用の面状光源、あるいは面状の照明用光源
として好適に用いることができる。また、フレキシブル
な基板を用いれば、曲面状の光源や表示装置としても使
用できる。
【0078】
【実施例】以下、本発明をさらに詳細に説明するために
実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。ここで、数平均分子量については、クロロホルム
を溶媒として、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(GPC)によりポリスチレン換算の数平均分子量を
求めた。
【0079】実施例1 <高分子蛍光体1の合成>2−メトキシー5−(2’−
エチルヘキシルオキシ)―p−キシリレンジクロライド
3.32gをテトラヒドロフラン(THF)300gに
溶解した溶液に、tert-ブトキシカリウム6.72gを
THF30gに溶解した溶液を、室温で滴下した後、引
き続いて室温で7時間反応させた。次に、この反応液
を、氷酢酸3.5mlを含むメタノール500ml中に
そそぎこみ、生成した赤色の沈殿を、ろ過して、回収し
た。次に、この沈殿をエタノールで洗浄、続いて、エタ
ノール/イオン交換水混合溶媒で繰り返し洗浄し、最後
に、エタノールで洗浄した。これを減圧乾燥して重合体
1.3gを得た。次に、この重合体をトルエンに溶解し
た。この重合体溶液をメタノール中にそそぎこみ、再沈
精製した。沈殿を回収した後、これを減圧乾燥して重合
体(高分子蛍光体1)1.0gを得た。該高分子蛍光体
1のポリスチレン換算の数平均分子量は、7.6×10
4であった。該高分子蛍光体1の構造については1H−N
MR、IRスペクトルで確認した。
【0080】<素子の作成および評価>スパッタ法によ
り150nmの厚みでITO膜を付けたガラス基板に、
高分子蛍光体1の0.2wt%クロロホルム溶液を用い
てスピンコートにより40nmの厚みで成膜した。さら
に、これを減圧下120℃で1時間乾燥した後、バッフ
ァー層としてフッ化リチウムを0.4nm蒸着した。そ
の上に陰極として、カルシウムを25nm、次いでアル
ミニウムを40nm蒸着して、高分子LEDを作製し
た。蒸着のときの真空度は、すべて1〜8×10-6To
rrであった。得られた素子は、電圧を印加することに
より、赤橙色で明るく発光した。発光ピーク波長は、高
分子蛍光体1の薄膜の蛍光ピーク波長(約590nm)
とほぼ一致しており、高分子蛍光体1からのEL発光が
確認された。輝度はほぼ電流密度に比例していた。輝度
が1cd/m2を越える電圧は2.0Vで発光効率は
0.75cd/Aであった。
【0081】比較例1 バッファー層を用いなかった以外は、実施例1と同様に
して高分子LEDを作成した。該素子の輝度が1cd/
2を越える電圧は2.3Vで発光効率は0.50cd
/Aであった。
【0082】実施例2 ITO上に、ポリスチレンスルホン酸をドープしたポリ
アニリンバッファー層を厚さ20nmで設け、発光層の
厚さを70nmとした以外は、実施例1と同様にして高
分子LEDを作成した。該素子の輝度が1cd/m2
越える電圧は、2.3Vで発光効率は0.70cd/A
であった。
【0083】比較例2 陰極として、アルミニウムのみを用いた以外は、実施例
2と同様にして高分子LEDを作成した。該素子の輝度
が1cd/m2を越える電圧は2.8Vで発光効率は
0.14cd/Aであった。
【0084】実施例1と比較例1とを比較すると、Li
Fバッファー層のある実施例1の方が、低電圧、高発光
効率である。また、実施例2と比較例2とを比較する
と、陰極にCa層のある実施例2の方が、低電圧、高発
光効率である。
【0085】実施例3 <高分子蛍光体2の合成>2、5−ビス(クロロメチ
ル)−4’−(3,7−ジメチルオクチルオキシ)ビフ
ェニル 12gと、2−メトキシー5−(2’−エチル
ヘキシルオキシ)―p−キシリレンジクロライド 0.
2gとを、脱水した1,4−ジオキサン 2100gに
溶解した。この溶液を、20分間窒素バブリングするこ
とで系内を窒素置換した後、窒素雰囲気中、95℃まで
昇温した。この液に、あらかじめ、脱水1,4−ジオキ
サン 210gに、tert-ブトキシカリウム 15.5
gを溶かした溶液を、およそ10分間で滴下した。滴下
後、95〜97℃で2.5時間保温し重合させた。重合
後、重合液を50℃まで冷却した後、酢酸を加えて中和
した。室温まで冷却した後、この重合液を、イオン交換
水2500g中に注ぎ込み、生成した沈殿を、ろ過し
て、回収した。次に、この沈殿をメタノールで洗浄した
後、減圧乾燥した。得られた重合体 7gを、テトラヒ
ドロフラン1500gに溶解した。この溶液を、メタノ
ール2000g中に注ぎ込み、生成した沈殿を回収し
た。この沈殿を、エタノールで洗浄した後、減圧乾燥し
て、重合体5gを得た。この重合体を高分子蛍光体2と
呼ぶ。高分子蛍光体2の数平均分子量は、4×105
あった。
【0086】<素子の作成および評価>スパッタ法によ
り150nmの厚みでITO膜を付けたガラス基板に、
ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリス
チレンスルホン酸(Bayer製、Baytron P
TP AI 4083)の懸濁液を0.5μmメンブ
ランフィルターで濾過した後、スピンコートにより70
nmの厚みで成膜し、真空下120℃で、1時間乾燥し
た。その後、高分子蛍光体2の0.4wt%クロロホル
ム溶液を用いてスピンコートにより約70nmの厚みで
発光層を成膜した。さらに、これを減圧下80℃で1時
間乾燥した後、バッファー層としてフッ化リチウムを約
0.4nm蒸着した。その上に陰極として、カルシウム
を25nm、次いでアルミニウムを40nm蒸着して、
高分子LEDを作製した。蒸着のときの真空度は、すべ
て1〜8×10-6Torrであった。得られた素子は、
電圧を印加することにより、黄色で明るく発光した。発
光ピーク波長は、高分子蛍光体2の薄膜の蛍光ピーク波
長(約548nm)とほぼ一致しており、高分子蛍光体
2からのEL発光が確認された。輝度はほぼ電流密度に
比例していた。輝度が1cd/m2を越える電圧は2.
7Vで、発光効率は最大9.6cd/Aであり、そのと
きの電圧は、4.2Vであった。
【0087】比較例3 バッファー層を用いなかった以外は、実施例3と同様に
して高分子LEDを作製した。該素子の輝度が1cd/
2を越える電圧は3.0Vで、発光効率は最大7.9
cd/Aであり、そのときの電圧は、6.7Vであっ
た。
【0088】比較例4 バッファー層を用いず、陰極としてアルミニウムのみを
用いた以外は、実施例3と同様にして高分子LEDを作
製した。該素子の輝度が1cd/m2を越える電圧は
5.7Vで、発光効率は最大2.4cd/Aであり、そ
のときの電圧は、12.0Vであった。
【0089】比較例5 陰極としてアルミニウムのみを用いた以外は、実施例3
と同様にして高分子LEDを作製した。該素子の輝度が
1cd/m2を越える電圧は3.7Vで、発光効率は最
大6.1cd/Aであり、そのときの電圧は、8.0V
であった。
【0090】実施例4 陰極として、アルミニウムとリチウムの共蒸着により作
製した膜厚40nmのアルミニウム−リチウム合金(重
量比Al:Li=約100:1)薄膜を用いた以外は、
実施例3と同様にして高分子LEDを作製した。該素子
の輝度が1cd/m2を越える電圧は2.7Vで、発光
効率は最大10.7cd/Aであり、そのときの電圧
は、5.5Vであった。
【0091】実施例5 バッファー層としてフッ化カルシウムを用いた以外は、
実施例3と同様にして高分子LEDを作製した。該素子
の輝度が1cd/m2を越える電圧は3.0Vで、発光
効率は最大8.3cd/Aであり、そのときの電圧は、
6.5Vであった。
【0092】比較例6 バッファー層としてフッ化カルシウムを用い、陰極とし
てアルミニウムのみを用いた以外は、実施例3と同様に
して高分子LEDを作製した。該素子の輝度が1cd/
2を越える電圧は3.7Vで、発光効率は最大8.0
cd/Aであり、そのときの電圧は、9.0Vであっ
た。
【0093】実施例6 カルシウムの代わりにイッテルビウムを用いた以外は、
実施例3と同様にして高分子LEDを作製した。該素子
の輝度が1cd/m2を越える電圧は3.0Vで、発光
効率は最大11.4cd/Aであり、そのときの電圧
は、5.0Vであった。実施例3〜6と比較例3〜6と
を比較すると、バッファー層がなかったり、陰極がアル
ミニウムしかないなど、本発明の要件を満たさない比較
例3〜5に比べて、実施例3〜6の方が、低電圧、高発
光効率である。
【0094】実施例7 <高分子蛍光体3の合成>2、5−ビス(クロロメチ
ル)−4’−(3,7−ジメチルオクチルオキシ)ビフ
ェニル 1.83gと、2−メチル−5−(3,7−ジ
メチルオクチルオキシ)−p−キシリレンジブロミド
1.63gと、2−メトキシー5−(2’−エチルヘキ
シルオキシ)―p−キシリレンジクロライド 0.24
4gとを、脱水した1,4−ジオキサン 660gに溶
解した。この溶液を、20分間窒素バブリングすること
で系内を窒素置換した後、窒素雰囲気中、95℃まで昇
温した。この液に、あらかじめ、脱水1,4−ジオキサ
ン 80gに、tert-ブトキシカリウム 4.7gを溶
かした溶液を、およそ10分間で滴下した。滴下後、9
5〜97℃で2.5時間保温し重合させた。重合後、重
合液を50℃まで冷却した後、酢酸を加えて中和した。
室温まで冷却した後、この重合液を、メタノール800
g中に注ぎ込み、生成した沈殿を、ろ過して、回収し
た。次に、この沈殿をエタノールで洗浄した後、減圧乾
燥した。得られた重合体 1.5gを、テトラヒドロフ
ラン400gに溶解した。この溶液を、メタノール80
0g中に注ぎ込み、生成した沈殿を回収した。この沈殿
を、エタノールで洗浄した後、減圧乾燥して、重合体
1.4gを得た。この重合体を高分子蛍光体3と呼ぶ。
高分子蛍光体3の数平均分子量は、2×105であっ
た。
【0095】<素子の作成および評価>スパッタ法によ
り150nmの厚みでITO膜を付けたガラス基板に、
ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリス
チレンスルホン酸(Bayer製、Baytron P
TP AI 4083)の懸濁液を0.5μmメンブ
ランフィルターで濾過した後、スピンコートにより70
nmの厚みで成膜し、真空下120℃で、1時間乾燥し
た。その後、高分子蛍光体3の0.6wt%トルエン溶
液を用いてスピンコートにより約100nmの厚みで発
光層を成膜した。さらに、これを減圧下80℃で1時間
乾燥した後、バッファー層としてフッ化リチウムを約
0.4nm蒸着した。その上に陰極として、カルシウム
を25nm、次いでアルミニウムを40nm蒸着して、
高分子LEDを作製した。蒸着のときの真空度は、すべ
て1〜8×10-6Torrであった。得られた素子は、
電圧を印加することにより、黄色で明るく発光した。発
光ピーク波長は、高分子蛍光体3の薄膜の蛍光ピーク波
長(約556nm)とほぼ一致しており、高分子蛍光体
3からのEL発光が確認された。輝度はほぼ電流密度に
比例していた。輝度が1cd/m2を越える電圧は2.
5Vで、発光効率は最大9.0cd/Aであり、そのと
きの電圧は、4.7Vであった。
【0096】実施例8 バッファー層としてフッ化イッテルビウムを用いた以外
は、実施例7と同様にして高分子LEDを作製した。該
素子の輝度が1cd/m2を越える電圧は2.7Vで、
発光効率は最大9.1cd/Aであり、そのときの電圧
は、5.2Vであった。
【0097】実施例9 バッファー層としてフッ化セリウムを用いた以外は、実
施例7と同様にして高分子LEDを作製した。該素子の
輝度が1cd/m2を越える電圧は2.7Vで、発光効
率は最大7.8cd/Aであり、そのときの電圧は、
5.5Vであった。
【0098】実施例10 カルシウムの代わりにストロンチウムを用いた以外は、
実施例7と同様にして高分子LEDを作製した。該素子
の輝度が1cd/m2を越える電圧は2.7Vで、発光
効率は最大9.3cd/Aであり、そのときの電圧は、
4.5Vであった。
【0099】
【発明の効果】本発明の高分子LEDは、低電圧、高発
光効率で駆動できる。したがって、該高分子LEDは、
バックライトまたは照明用としての曲面状や面状光源、
セグメントタイプやドットマトリックスのフラットパネ
ルディスプレイ等の表示装置に好ましく使用できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/26 H05B 33/26 Z (72)発明者 森川 通孝 茨城県つくば市北原6 住友化学工業株式 会社内 (72)発明者 上田 将人 茨城県つくば市北原6 住友化学工業株式 会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方が透明または半透明である
    一対の陽極および陰極からなる電極間に、少なくとも高
    分子蛍光体を含む発光層を有する高分子発光素子におい
    て、該発光層が、下記式(1)で示される繰り返し単位
    を1種類以上含み、かつそれらの繰り返し単位の合計が
    全繰り返し単位の50モル%以上であり、ポリスチレン
    換算の数平均分子量が103〜108である高分子蛍光体
    を含み、 【化1】 −Ar1−(CR1=CR2n− ・・・・・(1) 〔ここで、Ar1は、主鎖部分に含まれる炭素原子の数
    が6個以上60個以下からなるアリーレン基、または主
    鎖部分に含まれる炭素原子の数が4個以上60個以下か
    らなる複素環化合物基である。nは0または1である。
    1、R2は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜20
    のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数4
    〜20の複素環化合物基およびシアノ基からなる群から
    選ばれる基を示す。〕 かつ該陰極がアルカリ金属、アルカリ土類金属およびラ
    ンタノイドからなる群から選ばれる少なくとも1種類の
    金属を含み、かつ該発光層と陰極との間に、アルカリ金
    属のフッ化物および酸化物、アルカリ土類金属のフッ化
    物および酸化物、並びにランタノイドのフッ化物および
    酸化物からなる群から選ばれる少なくとも1種類の化合
    物を含む平均膜厚2nm以下のバッファー層を有するこ
    とを特徴とする高分子発光素子。
  2. 【請求項2】陰極が少なくとも2層からなり、バッファ
    ー層に接する陰極の第1層がアルカリ金属、アルカリ土
    類金属およびランタノイドからなる群から選ばれる少な
    くとも1種類の金属を含み、該陰極の第1層に接する陰
    極の第2層は、仕事関数4eV以上の金属を含む平均膜
    厚20nm以上の層であることを特徴とする請求項1記
    載の高分子発光素子。
  3. 【請求項3】バッファー層が、アルカリ金属のフッ化
    物、アルカリ土類金属のフッ化物およびランタノイドの
    フッ化物からなる群から選ばれる少なくとも1種類の化
    合物を含むことを特徴とする請求項1または2記載の高
    分子発光素子。
  4. 【請求項4】バッファー層が、電荷輸送能を有する有機
    化合物を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の高分子発光素子。
  5. 【請求項5】陽極と発光層との間に該陽極に隣接して導
    電性高分子を含む層を設けたことを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の高分子発光素子。
  6. 【請求項6】陰極と発光層との間に、該発光層に隣接し
    て電子輸送性化合物からなる層を設けたことを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれかに記載の高分子発光素子。
  7. 【請求項7】陽極と発光層との間に、該発光層に隣接し
    て正孔輸送性化合物からなる層を設けたことを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれかに記載の高分子発光素子。
  8. 【請求項8】陰極と発光層との間に、該発光層に隣接し
    て電子輸送性化合物からなる層、および陽極と発光層と
    の間に、該発光層に隣接して正孔輸送性化合物からなる
    層を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載の高分子発光素子。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載の高分子発
    光素子を用いたことを特徴とする面状光源。
  10. 【請求項10】請求項1〜8のいずれかに記載の高分子
    発光素子を用いたことを特徴とするセグメント表示装
    置。
  11. 【請求項11】請求項1〜8のいずれかに記載の高分子
    発光素子を用いたことを特徴とするドットマトリックス
    表示装置。
  12. 【請求項12】請求項1〜8のいずれかに記載の高分子
    発光素子をバックライトとして用いたことを特徴とする
    液晶表示装置。
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