JP2000297810A - ナットの固定構造 - Google Patents

ナットの固定構造

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JP2000297810A
JP2000297810A JP11108198A JP10819899A JP2000297810A JP 2000297810 A JP2000297810 A JP 2000297810A JP 11108198 A JP11108198 A JP 11108198A JP 10819899 A JP10819899 A JP 10819899A JP 2000297810 A JP2000297810 A JP 2000297810A
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Japan
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nut
press
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fit
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JP11108198A
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English (en)
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Motonori Nakayama
幹規 中山
Yoshio Muramatsu
義夫 村松
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ナットをケースのナット収容凹部内に確実か
つ正確に圧入して嵌め込むことができるナットの固定構
造を提供する。 【解決手段】 合成樹脂製のケース1,2にナット10
を圧入により収容するナット収容凹部3を形成し、この
ナット収容凹部3の内壁面3bに圧入突起5を突設し、
ナット収容凹部3内にナット10を圧入により嵌め込む
際に圧入突起5を圧潰自在にしたナット10の固定構造
において、圧入突起5を略三角台錐状に形成した。さら
に、ナット収容凹部3の底面3cの略三角台錐状の圧入
突起5の下端5cに対向する位置の回りに、圧潰残痕物
収容用の溝部6を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製のケー
スのナット収容凹部にナットを簡単かつ確実に固定する
ようにしたナットの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のナットの固定構造として、図5
〜図7に示す構造が知られている。図5,図7に示すよ
うに、合成樹脂製の上,下ケース1″,2″の側壁1
a,2aには、正四角形のナット10を圧入により収容
する略箱形のナット収容凹部3をそれぞれ一体突出形成
してある。この上下一対のナット収容凹部3,3は相対
向する面側が開口した有底になっていて、該上下一対の
ナット収容凹部3,3内に上記ナット10を隙間なく収
容できる大きさに形成してある。
【0003】また、図5〜図7に示すように、各ナット
収容凹部3の内側の側壁3aの内壁面3bの中央には、
三角錐状の圧入突起4を底面3cまで延びるように一体
突出形成してある。
【0004】そして、上下一対のナット収容凹部3,3
内に、ナット10の圧入により三角錐状の圧入突起4の
頂部4aの基部側を圧潰しながら該ナット10を嵌め込
んで組み付ける。これにより、ナット10は上下一対の
ナット収容凹部3,3内にガタ付くことなく収容され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のナット10
の固定構造では、圧入突起4でナット10の圧入代(潰
し代)を形成していたが、圧入突起4が三角錐状のた
め、圧入代が深い割には圧入面積が小さく、上,下ケー
ス1″,2″の上下一対のナット収容凹部3,3内の間
にナット10を確実に固定することが難しかった。ま
た、図7に示すように、上,下ケース1″,2″の上下
一対のナット収容凹部3,3内にナット10を圧入して
収容する際に、三角錐状の圧入突起4の頂部4aの基部
側を圧潰した圧潰残痕物(残りかす)9が各ナット収容
凹部3の底面3cに残ってしまうため、ナット10が各
ナット収容凹部3の正規の位置である底面3cまで圧入
することができなかった。さらに、上,下ケース1″,
2″の上下一対のナット収容凹部3,3内の間にナット
10を挾み込んで組み付ける場合に、ナット10が傾い
た状態で取り付けられる場合が生じた。
【0006】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、ナットをケースのナット収容
凹部内に確実かつ正確に圧入して嵌め込むことができる
ナットの固定構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、合成
樹脂製のケースにナットを圧入により収容するナット収
容凹部を形成し、このナット収容凹部の内壁面に圧入突
起を突設し、前記ナット収容凹部内に前記ナットを圧入
により嵌め込む際に前記圧入突起を圧潰自在にしたナッ
トの固定構造において、前記圧入突起を略三角台錐状
(頂部の基部側が切り取られた三角形状の平坦面を有す
る状態)に形成したことを特徴とする。
【0008】このナットの固定構造では、ケースのナッ
ト収容凹部の内壁面に突設される圧入突起を略三角台錐
状に形成したので、ナットに対する圧入突起の圧入面積
が大きくなり、ナット収容凹部内にナットが簡単かつ確
実に嵌め込まれて組み付けられる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載のナット
の固定構造であって、前記ナット収容凹部の底面の前記
略三角台錐状の圧入突起の下端に対向する位置の回り
に、圧潰残痕物収容用の溝部を形成したことを特徴とす
る。
【0010】このナットの固定構造では、ナット収容凹
部の略三角台錐状の圧入突起の下端の回りに溝部を形成
したので、ナットの圧入時に該ナットにより圧潰される
圧入突起の圧潰残痕物が上記溝部内に溜まり、ナット収
容凹部内の正規位置である底面までナットが確実かつ正
確に圧入されて収容される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0012】図1は本発明の実施形態のナットの固定構
造を示す分解斜視図、図2は同ナットの固定構造に用い
られる下ケースの要部の拡大斜視図、図3は同ナットの
固定構造の要部の断面図である。
【0013】図1,図3に示すように、合成樹脂製の
上,下ケース1,2の側壁1a,2aには、正四角形の
ナット10を圧入により収容する略箱形のナット収容凹
部3をそれぞれ一体突出形成してある。この上下一対の
ナット収容凹部3,3は相対向する面側が開口した有底
になっていて、該上下一対のナット収容凹部3,3内に
上記ナット10を隙間なく収容できる大きさに形成して
ある。
【0014】また、図1,図2に示すように、各ナット
収容凹部3の内側の側壁3aの内壁面3bの中央には、
略三角台錐状の圧入突起5を底面3cまで延びるように
一体突出形成してある。即ち、圧入突起5はその頂部5
aの基部側に三角形状の平坦面5bを有した略三角台錐
状になっていて、該三角形状の平坦面5bは側壁3aの
内壁面3bと平行になっている。
【0015】さらに、図1〜図3に示すように、各ナッ
ト収容凹部3の底面3cの略三角台錐状の圧入突起5の
下端(基端)5cに対向する位置の回りに、矩形凹状で
圧潰残痕物収容用の溝部6を形成してある。尚、図1に
示すように、上ケース1の側壁1aの下端面には凹部1
bを形成してあると共に、下ケース2の側壁2aの上端
面には該凹部1bに嵌め込まれる凸部2bを一体突出形
成してある。
【0016】以上実施形態のナット10の固定構造によ
れば、図1に示す状態から上,下ケース1,2の上下一
対のナット収容凹部3,3内に、ナット10の圧入によ
り略三角台錐状の圧入突起5の頂部5a及び平坦面5b
を圧潰しながら該ナット10を嵌め込んで組み付ける
と、図3に示すように、ナット10は上下一対のナット
収容凹部3,3内の間にガタ付くことなく圧入されて収
容される。この際、各ナット収容凹部3の内壁面3bに
一体突出形成した圧入突起5を略三角台錐状にしたの
で、ナット10に対する圧入代(圧入面積)を大きくす
ることができ、上,下ケース1,2の上下一対のナット
収容凹部3,3内の間にナット10を容易かつ確実に固
定することができる。
【0017】また、図3に示すように、上,下ケース
1,2の上下一対のナット収容凹部3,3内の間にナッ
ト10を圧入して収容する際に、略三角台錐状の圧入突
起5の頂部5a及び平坦面5bを圧潰した圧潰残痕物
(残りかす)9は各ナット収容凹部3の底面3cに形成
された溝部6内に溜まるため、ナット10が各ナット収
容凹部3の正規の位置である底面3cまで圧入して収容
することができる。これにより、上,下ケース1,2の
上下一対のナット収容凹部3,3内の間にナット10を
挾み込んで組み付ける場合に、必要な組み付け高さが得
られると共に、ナット10が傾いた状態で取り付けられ
ることがなく、また、上,下ケース1,2の側壁1a,
2aの凹,凸部1b,2bを隙間なく嵌合することがで
きる。
【0018】図4は本発明の他の実施形態のナット10
の固定構造を示す分解斜視図である。この固定構造の
上,下ケース1′,2′の上下一対のナット収容凹部
3,3の外側の各側壁3dには半円弧状の凹部3eをそ
れぞれ形成してある。他の構成は、前記実施形態と同様
であるので、同一構成の部分には同一符号を付して詳細
な説明は省略する。
【0019】この他の実施形態では、前記実施形態と同
様の作用効果を奏する他、上,下ケース1′,2′の上
下一対のナット収容凹部3,3内にナット10を圧入し
て収容すると、上,下ケース1′,2′の側壁1a,2
a間に上下一対の凹部3e,3eによるボルト11のシ
ャンク部11bを挿入する丸孔が形成されてナット10
のねじ孔10aが露出され、ナット10にボルト11が
螺合可能となる。
【0020】尚、前記各実施形態によれば、正四角形の
ナットの固定構造について説明したが、正六角形のナッ
ト等の固定構造に前記各実施形態を適用できることは勿
論である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ケースのナット収容凹部の内壁面に突設される
圧入突起を略三角台錐状に形成したので、ナットに対す
る圧入突起の圧入面積を大きくすることができ、ナット
収容凹部内にナットを簡単かつ確実に嵌め込んで組み付
けることができる。
【0022】請求項2の発明によれば、ナット収容凹部
の略三角台錐状の圧入突起の下端の回りに溝部を形成し
たので、ナットの圧入時に該ナットにより圧潰される圧
入突起の圧潰残痕物を上記溝部内に溜めることができ、
ナット収容凹部内の正規位置である底面までナットを確
実かつ正確に収容することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のナットの固定構造を示す分
解斜視図である。
【図2】上記ナットの固定構造に用いられる下ケースの
要部の拡大斜視図である。
【図3】上記ナットの固定構造の要部の断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態のナットの固定構造を示
す分解斜視図である。
【図5】従来例のナットの固定構造を示す分解斜視図で
ある。
【図6】上記従来例のナットの固定構造に用いられる下
ケースの要部の拡大斜視図である。
【図7】上記従来例のナットの固定構造の要部の断面図
である。
【符号の説明】
1,2 上,下ケース(ケース) 1′,2′ 上,下ケース(ケース) 3 ナット収容凹部 3b 内壁面 3c 底面 5 圧入突起 5c 下端 6 圧潰残痕物収容用の溝部 10 ナット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製のケースにナットを圧入によ
    り収容するナット収容凹部を形成し、このナット収容凹
    部の内壁面に圧入突起を突設し、前記ナット収容凹部内
    に前記ナットを圧入により嵌め込む際に前記圧入突起を
    圧潰自在にしたナットの固定構造において、 前記圧入突起を略三角台錐状に形成したことを特徴とす
    るナットの固定構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のナットの固定構造であっ
    て、 前記ナット収容凹部の底面の前記略三角台錐状の圧入突
    起の下端に対向する位置の回りに、圧潰残痕物収容用の
    溝部を形成したことを特徴とするナットの固定構造。
JP11108198A 1999-04-15 1999-04-15 ナットの固定構造 Abandoned JP2000297810A (ja)

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Cited By (6)

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US10883530B2 (en) 2017-10-11 2021-01-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fastening structure

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