JP2000297485A - 住戸構造 - Google Patents

住戸構造

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JP2000297485A
JP2000297485A JP11106463A JP10646399A JP2000297485A JP 2000297485 A JP2000297485 A JP 2000297485A JP 11106463 A JP11106463 A JP 11106463A JP 10646399 A JP10646399 A JP 10646399A JP 2000297485 A JP2000297485 A JP 2000297485A
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Japan
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ceiling
dwelling unit
wall
exhaust
type
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JP11106463A
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English (en)
Inventor
Takahito Nakayama
孝人 中山
Akira Tani
明 谷
Yoshiji Iida
芳史 飯田
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Haseko Corp
Original Assignee
Haseko Corp
Hasegawa Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気ダクトによる下り天井を生じなくするこ
とにより室内の外観低下をなくすとともに間取り選定の
自由度を高くする。 【解決手段】 従来、排気ダクトを覆うダクトカバーに
より「下り天井」となっている部分については、仕切り
壁を設けるなどして目立たないようにしていた。しか
し、この部分に仕切り壁を設けない間取りを選定する
と、この「下り天井」が目立つために、間取り選定の自
由度が制約されていた。これに対し、本発明は、戸境壁
2の上部に梁を設けないいわゆる壁式ラーメン構造の住
戸の戸境壁と天井とが交差する隅部に沿って排気ダクト
11a,11bを設けるようにしたものである。外壁に
は予め通気口1gを設けておき、排気ダクトをここから
住戸外へ通し、残りの通気口を室内換気用の吸気口とし
て利用するようにしてある。こうして排気ダクトによる
制約を排除してあるためらゆる間取りの選択に対応可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集合住宅などにお
ける住戸構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】分譲マンション等の集合住宅では、その
供給者は、その建物の品質、安全性の考慮は当然のこと
ながら、そこに生活する世帯の構成、生活様式を事前に
設定して、住戸の広さ、住戸内の間取り(3LDK、2
LDK等)を設定して供給していた。
【0003】一方、購入者は住宅を購入する際に住環
境、交通の便といった立地条件や価格のみならず、住戸
の広さ、住戸内の間取りといった選択基準を総合しなが
ら、自らのライフスタイルに適するものを選定するのが
通常である。しかしながら、購入者のライフスタイルは
一様ではなく、あらかじめ設定された住戸の間取りでは
充分に満足できない場合も多々有り、購入者は希望の間
取りに近いものを選定することで我慢せざるを得ない場
合が多かった。
【0004】そこで最近では、住戸の供給者は購入者の
好みに合わせていくつかのパターンから間取りを選択で
きるメニュープランや、購入者が自由に間取りを選択で
きるフリープランといったものを設定し、建物が完成す
る前の販売段階で購入者の希望により近い間取りを選定
できるシステムを提供するに至っている。
【0005】これにより、集合住宅全体の骨組みを形成
する構造躯体、あるいは集合住宅において共用部といわ
れる部分については変更できないものの、いわゆる専用
部といわれる住戸の内部については、購入者が購入する
際に自らのライフスタイルに合わせて間取りを選定でき
る自由度が高くなってきた。しかしながら、このような
システムにおいてもいくつかの改善しなければならない
課題が残っている。
【0006】図12(a)は、従来の集合住宅における
第1例としての住戸の間取りを示している。なお図中に
示してある括弧書きのアルファベットは各設備の略号を
示すことにより説明の便に供してある。
【0007】この住戸は、4本の柱1a,1b,1c,
1dに囲まれた内側に居住エリアが設けてあり、北側
(紙面上方)に共用廊下(CUS)、南側(紙面下方)
にバルコニー(BAL)を備えているものである。居住
エリアの両側は戸境壁2,2となっており、南北の両面
は開口壁となっており玄関4や掃出し窓その他の設備を
設置可能としてある。
【0008】この間取りにおいては、共用廊下(CU
S)側に設けられた玄関の両側に洋室の寝室(BR1,
BR2)を配置し、居間(LDR)をバルコニー(BA
L)側に配置してある。住戸の中央部には、台所(K)
や浴室(UB)などの水回りを配置し、バルコニー(B
AL)に面する部分の右側には居間(LDR)が、そし
て左側には納戸付きの寝室(BR3)が配置してある。
【0009】このような住戸における配線や配管は、共
用廊下に設けてあるメータボックス(MB)から住戸内
の天井又は床下を経て各室へ供給可能としてあり、排水
は浴室(UB)の近傍に設置されている共用排水立管
(PS)から排水可能としてある。
【0010】これに対し、台所(K)や浴室(UB)及
び便所(WC)などの換気は、各室の天井に設けられた
吸気口から吸気ダクトを経て排気ファン7a,7bに集
められ、排気ダクト11a,11bを介して住戸外に設
けられた排気口から戸外に排出するようにしてある。
【0011】排気ダクトは、通常は直径が100〜15
0mmの亜鉛メッキ鋼板製の丸管を天井に取り付けるこ
とにより配置されている。しかし電気配線や給水配管と
異なり管径が大きく通常の天井裏スペースでは排気ダク
トの収納が不可能なため、住戸の玄関4から居間(LD
R)に至る廊下5の天井裏に排気ダクトを設け、かつ天
井を他の居間より低くする、いわゆる「下り天井」とす
ることで天井裏スペースを大きくして排気ダクトを収納
するようにしている。また、トイレ(WC)においては
天井部分に吸気口が設けられており、これが吸気ダクト
8を経て排気ファン7a及び排気ダクト11aに接続さ
れるため同じく他の居室の天井より低い「下り天井」と
なっている。その他、排気ダクトの経路に相当する部分
の天井は同様に「下り天井」となっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】こうした住戸の構造に
おいては、メニュープランやフリープランを採用する上
で次のような課題を有している。
【0013】前述のとおり、メニュープランやフリープ
ランは、建物が完成する前の販売段階で採用されるが建
物の工事が進捗し、住戸内の工事が始まる前に間取りの
決定をしなければならないという制約がある。つまり、
住戸内の工事の手順としては、排気ダクトの設置を含む
設備工事を行った後に間仕切壁が構築されるため、住戸
内の工事が着手されても間仕切壁が構築されるまでは若
干の余裕があるように思われるが、上述のとおり、排気
ダクトの経路によって「下り天井」が発生するので、間
取りに大きな影響を及ぼすことになる(通常、建物のコ
ンクリートスラブにあらかじめダクトを吊下げるための
ボルト孔を設けるため、ダクト経路の変更がある場合
は、コンクリートスラブ完成後新たにボルト孔を設ける
こととなるので、建物の躯体が完成するかなり早い段階
で間取りを決定しておくことが好ましい。)。
【0014】図12(b)は、上述のような状況にあっ
て、図12(a)のプランにおいて、居間(LDR)を
寝室(BR2)とし、寝室(BR1,BR2)を居間
(LDR)に変更した場合を示すものであり、さらに排
気ダクト経路が決定した後の間取り変更の状態を表して
いる。そして、図面から明らかなとおり、同図における
居間(LDR)の天井には排気ダクトによる「下り天
井」が現れ、外観のみならず居住性からいっても不都合
な間取りとならざるを得なくなっている。
【0015】つまり、建物のコンクリート躯体が完成し
た段階では、こうした間取り変更はかなり難しくなり、
住戸内の工事が着手された段階では不可能に近いのが現
状である。これは、上述の販売段階での問題に限らず、
既存住戸のリフォームにおける間取り変更においても大
きな制約があることを示している。
【0016】そこで、本発明は住戸内の工事が着手され
た段階での間取り変更、あるいは、既存住戸のフォーム
における間取り変更においても制約の少ない住戸構造を
提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の住戸構造は以下の手段を採用することに
より排気ダクトの存在による多様な間取り採用の障害を
克服するようにしてある。
【0018】上記したように、間取り設定の際の「下り
天井」による外観の低下に対しては、「下り天井」配置
の原因となる排気ダクトを、隣家との戸境壁と天井とが
交差する隅部に沿って設けることにより「下り天井」が
目立たないようにしてある。このように排気ダクトを隅
部に沿って設けると、間取りの内容により仕切り壁を立
てる位置が変っても、「下り天井」が目立つことがなく
外観を低下させない構造とすることができる。
【0019】また、本発明は戸境壁の上部に梁が通って
いるいわゆる耐震壁付ラーメン構造の場合には、排気ダ
クトは梁の下面と戸境壁との交差する位置に沿って設け
てもよい。これに対し、戸境壁上に梁を設けず、戸境壁
を厚くしたいわゆる壁式ラーメン構造の場合には、排気
ダクトを天井と戸境壁面との交差する隅部に沿って設け
ることにより、ダクトカバーが外観上これまでの構造に
おける梁を通してあるように見せることが可能となり、
外観性に優れたものとすることができる。
【0020】このようにして本発明は多様な間取り採用
の容易性を向上させるものであるが、本発明は床を二重
床とするとともに浴室の天井スペースを利用することに
より、さらに多様な間取り採用の容易性を向上可能とし
てある。例えば二重床とすれば、給排水用の配管はすべ
て床下に配置することにより台所などの水回りまでも移
動可能となることは周知の通りであるがこれに対し二重
天井に加え、浴室(UB)の天井スペースを利用するこ
とで比較的大径の吸気ダクトが天井の裏に隠れるため排
気ファンへの連結が目立たず、さらに排気ダクトによる
「下り天井」が梁を通してあるように見せることを損わ
れない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態例につい
て図面を参照して説明する。なお、上記従来技術と同様
に図中括弧書きで示してあるアルファベットは各設備の
略号を表示しており、共通する設備については符号も従
来技術と同様のものを用いてある。
【0022】図1は、本発明に係る住戸構造における横
長LDRタイプ(Aシリーズとする)のベーシックプラ
ン(A1タイプ)の間取り及び排気系統を平面図で示し
たものである。
【0023】この住戸は、4本の柱1a,1b,1c,
1dに囲まれた内側に両側を隣家との戸境壁2,2及び
前後を開口壁3a,3bによって囲まれている。住戸の
内部は仕切り壁で仕切って各種の住宅設備を設けたもの
により構成してある。戸境壁2は、いわゆる壁式ラーメ
ン構造の採用により梁が設けられていないものとなって
いる。したがって天井と壁面との間には段差がなく両者
が交差するようになっている。この壁は上部に梁を有す
る構造のいわゆる耐震壁付きラーメン構造の壁厚よりも
厚い壁によって強度を維持している。
【0024】柱1a,1b,1c,1dには梁1e,1
fが架け渡してある。メータボックス(MB)が設けて
ある柱1aを除く3本の柱1b,1c,1dの上部に
は、予め貫通気孔1gが設けてあり、後述の排気ダクト
を通したり、室内への給気口とするために利用可能とし
てある。
【0025】このタイプの住戸では、共用廊下(CU
S)側の開口を有する壁3aの中央部に玄関4が設けて
あり、この玄関の内部を仕切っている両側の仕切り壁5
a,5bに沿って廊下5が設けてある。また、玄関に続
く廊下5の両側は寝室(BR1,BR2)となってい
る。
【0026】バルコニー(BAL)側から向って左側の
中央部には、浴室などの水回りが設けてある。すなわ
ち、水回りとしては向って左側の寝室(BR1)の突き
当たりに物入れ6及び便所(WC)が設けてあり、その
奥には浴室(UB)、台所(K)が設けてある。中廊下
5と浴室(UB)との間は洗面所兼洗濯場(以下「洗面
所」という)(FW)となっている。
【0027】向って右側の寝室(BR2)の前方(図面
下方)には、和室(JR)が設けてあり、台所(K)と
この和室のバルコニーに面する全面が居間(LDR)の
間口となっている。
【0028】この住戸における電気の供給は、共用廊下
(CUS)に設けられたメータボックス(MB)内の幹
線から分岐した電気配線を、柱1aに貫通させたあと天
井を通して配線し、これを機器へ接続することで供給可
能としてある。この住戸の天井は二重天井としてあり、
配線工事は元より補修工事も容易としてある。給水管、
ガス管等はメータボックス(MB)の共用排水立管から
分岐し、柱1aを貫通させたのち床下を通して各機器へ
接続している。また、排水は、各水回りから床下を通る
排水管を介して浴室(UB)の近傍に設置されている共
用排水立管(PS)へ排水可能としてある。
【0029】これに対して住戸内の換気は、浴室(U
B)の天井に設けてある第1ファン7a及び台所(K)
のガス台の天井に設けてある第2ファン7bにより各設
備の排気を行うようにしてある。第1ファン7aには3
本の吸気ダクト8が連結してある。3本の吸気ダクト8
の中の1本は浴室(UB)の天井面に設けてある吸気口
8aと連結しているが、2本目の吸気ダクトは便所(W
C)の横壁の上部に横向きに設けられた吸気口8bと連
結している(図2参照)。そして3本目の吸気ダクトは
2本目のダクトと同様に洗面所(FW)の横壁に設けら
れた吸気口8cとに連結されている。
【0030】図2は、図1に示す住戸の横断面を第1フ
ァン7a及び第2ファン7bを通る概略の断面として表
わしたものである。上述してあるように、この住戸の構
造は、周囲を柱1a…、戸境壁2,2及び間口壁3によ
って囲まれており(図1参照)、床面9及び天井面10
はそれぞれ現場打ちのコンクリートスラブSLの内側に
なっているが、いずれも二重天井及び二重床としてあ
る。天井には電気・電話等の配線が行われており、それ
ぞれ二重天井により室内からは見えないようにしてあ
る。また、水道やガスの配管はメータボックス(MB)
から柱1aを通って床下から各設備に供給可能であり、
間取り変更時の配線・配管工事やメンテナンスを容易化
してある。同じく排水管は二重床の床下に配管されて、
台所等の水廻り設備と排水立管(PS)とを連結してい
る。
【0031】上記した第1ファン7aは、浴室(UB)
の上部スペースを利用して天井スラブ(SL1)の下面
に取り付けてあり、吸気ダクト8を介して浴室天井の吸
気口に接続されており、大きな矢印で示してあるように
浴室(UB)内を換気可能としてある。
【0032】また、第1ファン7aには便所(WC)及
び洗面所(FW)の各横壁面に設けてある吸気口と連結
する吸気ダクト8が連結してある。これらの吸気ダクト
8は、浴室の上部スペースを利用して配管されており便
所(WC)及び洗面所(FW)の横壁面に設けられた吸
気口から吸気可能としてある。
【0033】周知の通り、浴室(UB)は排水口の位置
が低いため共用排水立管(PS)より遠くに離すと、排
水勾配がとれないのでその近くに設ける必要があり、本
発明ではいかなる間取りを採用する場合にも常に定位置
に設けるようにしてある。したがって図1以外の間取り
を採用する場合には浴室(UB)を定位置とし、他の住
宅設備を排水勾配を有効に獲得できる範囲内で設置可能
となっている。
【0034】台所(K)の天井面に設けてある第2ファ
ン7bは、天井面に設けてある吸気口から台所内の煙や
排出ガス等を吸引し、第2排気ダクト11bからバルコ
ニー側の柱に設けてある通気孔1gを経てこれを排出可
能としてある。
【0035】なお、二重天井は、吸気ファンが設けられ
ていない部分における天井スラブ(SL1)の下面との
間隔を65mmとしてあり、二重天井の厚さを差引いた
残りの間隔は約30mmとなっている。また、二重床9
については、床面の高さが床スラブ(SL2)の上面か
ら約200mmとしてあり、和室の部分についても十分
な間隔を確保可能することにより遮音性の向上を図って
ある。
【0036】図3は、ダクトの設置状態を示すもので、
戸境壁2と天井スラブ(SL1)が交差する隅部に沿っ
て排気ダクト11aが設けてある。この住戸を含む集合
住宅は既述してあるように壁式ラーメン構造を採用する
ことにより戸境壁の上部に梁が設けられていないため、
室内には段差状に梁の一部が露出していない。そこでこ
のように梁のない隅部に沿ってダクトを設け、さらにこ
れを覆うダクトカバー12を設けることにより梁が存在
しているように見せてダクトの存在を意識させないよう
に演出可能となる。室内天井10はダクトカバー12の
下面よりは上位に位置するため、ダクトカバー12は内
壁14とこの天井板とが交差する隅部に天井板10と内
壁14との交差位置に設けることにより梁が存在するか
のように見せることができるので、ダクトカバーの存在
による外観低下を防止可能である。
【0037】図1に示すように、浴室(UB)の天井に
設けてある第1ファン7aと連結してある排気ダクト1
1aの先端部は、共用廊下(CUS)側の柱1aに設け
てある通気口1gを通って住戸外に設けてある排気ガラ
リと連結している。同じく台所(K)に設けてある第2
ファン7bに連結してある排気ダクト11bは居間(L
DR)を通って、バルコニー側の柱1bに設けてある通
気口1gを通って住戸の外面に設けてある排気ガラリに
連結されている。
【0038】このように住戸内の排気は2本の排気ダク
ト11a,11bによって行われるのに対し、換気用の
空気の供給が不足するため、3か所に設けてある給気口
のうち、1か所例えば図1ではバルコニー側の右の柱1
bに設けてある通気口1gを開放して、台所(K)等へ
の空気供給を可能としてある。なお、図示していない
が、通常の住戸内における吸気は開口壁に設けられた吸
気用スリーブによって行い、高気密住戸における外部か
らの空気の供給を行うようにしてある。
【0039】図4は、空気が不足がちな台所への吸気路
例を示すもので、外壁に設けられた通気口1gから住戸
内へ流入した空気は矢印で示すように、外壁と内壁14
との間を通り、天井スラブSL1と室内天井10の間を
経て、二重天井10に設けてある給気口10aから台所
(K)等へ空気を供給可能としてある。
【0040】図5は、図1のA1タイプの間取りについ
て、和室(JR)をパソコン室(PCR)に変更し、居
間(LDR)を大きくするように間取り変更してなる間
取り例(A2タイプ)を示している。その他の間取りに
ついては上記のA1タイプと同様である。
【0041】図6は、図1,5に示すAタイプの住戸と
同じ間口及び奥行きの住戸について南面に和室(JR)
及び居間(LDR)を設けた南面和室タイプ(B1タイ
プ)を示している。このタイプの住戸では、寝室(BR
1),(BR2)はAタイプと同様に共用廊下(CU
S)側に設けてあるが、台所(K)が右側の寝室(BR
2)と居間(LDR)との間に入り、和室(JR)がバ
ルコニー(BAL)側の左に設けてある。
【0042】第1ファン7a及びこれと連結している第
1排気ダクト11aはAタイプと同様であるが、第2フ
ァン7bの位置は台所(K)が右側の中央部になってい
ることにともない右側の戸境壁2の近くに設けてある。
これにともない第2排気ダクト11bは右側の戸境壁2
と天井との間に沿ってバルコニー(BAL)に向って延
び、バルコニー側の柱に設けてある通気口1gを通って
住戸外の排気ガラリと連結している。その他の構成につ
いてはAタイプと同様である。
【0043】図7は、図6に示したB1タイプの変形例
(B2タイプ)を示してある。このタイプの住戸では、
台所(K)を大きくするとともに、和室(JR)を小さ
くして和室の奥に納戸(TRU)が設けてあるところに
特徴がある。排気ファン7a,7b及び排気ダクト11
a,11bについてはB1タイプと同様としてある。
【0044】図8は、図6,7に示す南面和室タイプ
(B1タイプ,B2タイプ)を全室洋室タイプに変更し
た例(B3タイプ)を示している。このタイプの住戸で
は上述のB1タイプで主に和室(JR)になっていた部
分を主寝室(BR3)とし、この中に納戸(TRU)を
設ける構造としてある。また洗面所(FW)を後退させ
た分だけ中廊下5側にせり出し、それに応じて右側の戸
境壁2に沿って台所(K)を長くして広げ、居間(LD
R)の広さを確保してある。排気ファン及び排気ダクト
等の設置については、B1タイプ及びB2タイプと同様
である。
【0045】図9は、南面キッチンタイプの間取り例
(C1タイプ)を示している。このタイプの住戸では台
所(K)が左側の戸境壁2に沿ってバルコニー(BA
L)側に設けてあるところに特徴を有するものである。
台所(K)のガス台が柱1dの内側近傍になるため、第
2ファン7bが柱の近くの上方に設置してある。したが
って第2排気ダクト11bの長さは短くなっており、戸
境壁2に沿って近接の柱1dの通気口1gを通って住戸
外の排気ガラリへ連結可能としてある。第1ファン7a
及び第1排気ダクトについてはBタイプと同様である。
【0046】図10は、図9のC1タイプを変形して対
面キッチンを採用可能とするとともに居間を大きくした
例(C2タイプ)を示している。第1ファン7a及び第
1排気ダクト11aの設置は、ガス台が左側の戸境壁2
から内部に移動したことにともない、第2ファン7bが
その天井面へ移動し、排気ダクト11bがここから戸境
壁2に向って直角に延び、そこからバルコニー(BA
L)側の柱1dに設けてある通気口1gから住戸外に設
けられた排気ガラリに連結してある。
【0047】図11は、どの部屋からも洗面所(FW)
や台所(K)へ他の部屋を通らないで廊下だけを通って
行ける構造にしたタイプの例(Dタイプ)を示してい
る。第1ファン7a及び第1排気ダクト11aの配置そ
の他はBタイプと同様である。台所(K)が共用廊下
(CUS)寄りに設けるようにしてあるため、第2ファ
ン7bも付随してそこに設けられている。第2ファン7
bが設けてある戸境壁2の共用廊下(CUS)側の柱1
aにはメータボックス(MB)が設けてあるため、そこ
に排気ガラリを設けることができないので、第2排気ダ
クト11bは、バルコニー(BAL)側の柱1bの通気
口1gを通して排気するように設けてある。上記の通
り、同一の形状・面積の住戸におけるいくつかのタイプ
について間取り例を示してあるが、各タイプについては
少なくとも4通りのタイプを準備し、その中から顧客の
選択したものについてさらに細部の希望を受け入れ可能
とすることによりニーズに応えるようにしてある。た
だ、いずれの間取り構造を採用した場合にも排気ダクト
が戸境壁と天井との隅部に沿って設けてあり、これを覆
うダクトカバーが目立たないようにしてあるところに特
徴を有する。これにより間取り選択の自由度を拡大可能
とすることはもとより将来間取り変更する場合にも、そ
の自由度を大きくしてある点において共通性を有するも
のとしてある。
【0048】なお、第2ファンについては、どのタイプ
でもガスレンジの上方天井面に設けるようにしてある
が、本発明はこれを壁面上に設けるようにしたタイプに
も適用可能である。
【0049】また、建物の階高によっては二重天井全体
をダクトを収納可能なレベルまで下げてダクトカバーの
存在を意識させないようにしてもよく、さらにこのよう
な下げられた天井に対して一部折上げ天井を構成するよ
うにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、戸境壁ができ上がった
状態で、顧客から任意の間取りタイプの要望が出された
時に、排気ダクトの存在による「下り天井」による外観
低下を生じないため、間取り選択の自由を著しく広くす
ることが可能となる。
【0051】また、共用廊下側やバルコニー側の壁に予
め設けてある通気口を利用して排気するのであるが、排
気ダクトを通さない通気口は、そのまま住戸内に空気を
送るための給気口として利用可能であり、健康維持を考
慮した住居とすることができる。
【0052】また、本発明は二重天井の採用によりさら
に間取り変更上の自由度を大きくする効果がある。すな
わち、排気ファンを二重天井で覆い、排気ファンと連結
されている吸気ダクトの吸気口を便所や洗面所等の横壁
面に設置可能とすることにより排気系統の構成を簡単に
してある。なお、浴室は構造上共用排水立管の近傍に設
置することが望ましいので、これを不動の位置とし、こ
の天井を「下り天井」とすることにより排気ファン等を
この天井で隠すようにすれば排気ファンを目立たないも
のとすることが可能なので外観性を向上させることがで
きる。
【0053】また、排気ダクトを住戸内の天井と戸境壁
とが交差する隅部に沿って設ける住戸構造としたので、
どのような間取りにおいても排気ダクトによる下り天井
が間取りに影響することがなくなる。さらに、建物のコ
ンクリートスラブにダクトを吊下げるためのボルト孔を
あらかじめ設けるようにしているが、間取り変更をして
もボルト孔の変更をする必要はなく、ダクト工事終了後
であっても排気ダクトの位置が限定されているため間取
り変更に対応が可能である。
【0054】また、本発明の住戸はこのように排気ダク
トに戸境壁に沿って設けられかつ吸気ダクトの吸気口を
便所や洗面所等の横壁面に設置可能とするものであるの
で、従来のように住戸内の廊下部分あるいは便所、洗面
所、台所などは下り天井とならないので圧迫感がなくな
る。このことは少なくとも居間、寝室および住戸内廊下
など各室の天井高さを同じにできるので、各室のドアを
開け放ったとき開放性の向上を図ることができるのみな
らず、便所、洗面所、台所等の天井高さが居間、寝室等
と同じ高さなので、便所や洗面所等の位置変更を生じて
も住戸の間仕切り工事に大きな影響を及ぼさない。
【図面の簡単な説明】
【図1】住戸の基本構造の例(A1タイプ)を示す平面
図である。
【図2】同、要部の断面図である。
【図3】排気ダクトの設置状態を示す断面図である。
【図4】住戸内の給気経路を示す断面図である。
【図5】住戸の構造例(A2タイプ)を示す平面図であ
る。
【図6】住戸の構造例(B1タイプ)を示す平面図であ
る。
【図7】住戸の構造例(B2タイプ)を示す平面図であ
る。
【図8】住戸の構造例(B3タイプ)を示す平面図であ
る。
【図9】住戸の構造例(C1タイプ)を示す平面図であ
る。
【図10】住戸の構造例(C2タイプ)を示す平面図で
ある。
【図11】住戸の構造例(Dタイプ)を示す平面図であ
る。
【図12】従来例の住戸の構造例を示すものであり、
(a)は標準タイプの平面図、(b)は(a)の間取り
変更の構造例の平面図である。
【符号の説明】
2 戸境壁 7a,7b 排気ファン 8 吸気ダクト 9 下り天井 10 天井 11a,11b 排気ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 芳史 東京都港区芝2丁目32番1号 株式会社長 谷工コーポレーション内 Fターム(参考) 2E001 DB02 DB05 EA01 FA04 FA15 FA34 FA35 FA42 FA43 FA44 NA01 NB01 ND11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住戸内に設置してある換気を必要とする
    各住居設備のそれぞれについて強制換気を行う吸気口を
    備えた排気ファンが要所に設けてあり、 上記排気ファンには上記住戸内の天井と戸境壁とが交差
    する隅部に沿って設けてある排気ダクトが連結してある
    ことを特徴とする住戸構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記住居設備のうち
    浴室の天井を下り天井とし、上記各吸気口と上記排気ダ
    クトとを連結する吸気ダクトはこの下り天井によって隠
    蔽された状態で設置してあることを特徴とする住戸構
    造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006169953A (ja) * 2004-11-19 2006-06-29 Living Corporation Inc 集合住宅の用途に供する建築物
JP2016108782A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 株式会社長谷工コーポレーション 集合住宅の住戸面積の可変構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006169953A (ja) * 2004-11-19 2006-06-29 Living Corporation Inc 集合住宅の用途に供する建築物
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