JP2003067446A - 住宅のリフォーム案算出システム - Google Patents

住宅のリフォーム案算出システム

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JP2003067446A
JP2003067446A JP2001256693A JP2001256693A JP2003067446A JP 2003067446 A JP2003067446 A JP 2003067446A JP 2001256693 A JP2001256693 A JP 2001256693A JP 2001256693 A JP2001256693 A JP 2001256693A JP 2003067446 A JP2003067446 A JP 2003067446A
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JP
Japan
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house
plan
reform
remodeling
data
Prior art date
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Application number
JP2001256693A
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English (en)
Inventor
Haruyuki Yagi
晴之 八木
Yahiro Nakaya
八博 中屋
Mitsuo Izutsu
三男 井筒
Hiroyuki Saito
浩幸 斎藤
Mitsuyo Maekawa
光代 前川
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来においては、改修や増築などの必要に応
じた形の消極的なリフォームのみであり、前述したよう
な積極的なリフォームの提案は行われていなかった。 【解決手段】 予め、施工者側データ125が記憶装置
121に蓄積されており、居住者側データ126が入力
装置122に入力されると、前記施工者側データ125
と、前記居住者側データ126とに基づいて、算出装置
123が前記既存住宅に適合したリフォーム案を検索
し、該検索結果が出力装置124より出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅のリフォーム
案の算出システムに関し、特に、軸組構造のプレハブ住
宅において、既存住宅に適用可能なリフォーム案の算出
を行うシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、既存住宅に損傷が生じた場合
には改修工事を行ったり、生活上の必要等に応じて既存
住宅に増築工事などが行われている。プレハブ住宅にお
いては、湿式壁を用いた木造住宅などと異なり、部品化
された外壁部品を取りつけることにより、乾式の外壁を
備えるようにしている。また、住宅を構成する躯体や外
壁等が部品化されているため、新築施工時の組み立てが
容易であると共に、改修や増築用の部品が保存されてい
る。このため、新築時の施工や部分的なリフォーム施工
が、湿式壁の住宅などと比較して、容易である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来においては、プレ
ハブ住宅においても、リフォーム施工としては部分的な
ものに限定されており、全面的なリフォーム施工は意識
されていなかった。このため、既存住宅に損傷が生じた
場合や、増築が行われる場合以外に、リフォーム施工が
行われることはなかった。一方、施工者側には、施工者
側が過去に施工した住宅から現在施工可能な住宅まで、
それらの住宅に関する各種のデータの蓄積がある。つま
り、住宅の構成部材の各々や、それらの構成部材の取り
付け方法等に関する蓄積である。このため施工者は、前
記蓄積に基づいて、それぞれの既存住宅に適用可能なリ
フォーム案を考案することが可能である。従来において
は、改修や増築などの必要に応じた形の消極的なリフォ
ームのみであり、前述したような積極的なリフォームの
提案は行われていなかった。本発明では、リフォーム案
の算出システムを提供し、施工者側が積極的に既存住宅
の改善案を提示できるようにすることを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項1においては、施工者
側データは、外装、内装、インテリア設備を変更するリ
フォーム案データの集合より構成され、該リフォーム案
は第一に躯体構造、階層数、敷地面積を等しくするプレ
ハブ住宅の典型例毎に大分類され、該典型例毎のリフォ
ーム案の集合は、さらに生活要求変化毎に小分類され、
居住者側データは、第一に躯体構造、階層数、敷地面積
に関する住宅を特定するためのデータと、居住者の住宅
に対する生活要求のデータとから構成され、予め、施工
者側データが記憶装置に蓄積されており、居住者側デー
タが入力装置に入力されると、前記施工者側データと、
前記居住者側データとに基づいて、算出装置が前記既存
住宅に適合したリフォーム案を検索し、該検索結果が出
力装置より出力されるものである。
【0005】請求項2においては前記算出装置が、前記
適合したリフォーム案に関して、前記リフォーム案の内
容の一部もしくは全部を実施する場合と、前記リフォー
ム案の内容を一部変更する場合とに応じて、リフォーム
に要する全費用のシミュレーションを行い、該シミュレ
ーション結果が出力装置より出力されるものである。
【0006】請求項3においては、前記入力装置および
出力装置と、前記算出装置とがインターネットを介して
接続されるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】まず、本発明の適用対象となる鉄
骨躯体を備えたプレハブ住宅の構成要素について、図1
を用いて説明する。図1はプレハブ住宅の構成要素を示
す概念図である。本発明の適用対象となるプレハブ住宅
は、軸組構造の鉄骨躯体を備えた住宅である。軸組構造
の住宅は、壁構造の住宅と異なり、住宅の荷重を壁が負
担することはないので、壁に自由に開口部を形成した
り、リフォーム作業において、壁を取り除いた場合で
も、住宅構造に影響がない。また、本発明の適用対象と
なる住宅は、プレハブ住宅である。プレハブ住宅を構成
する各部材はすべてユニット化されており、取り付け、
取り外しの順序にしたがって、各部材を取り外したり、
取付けることが可能である。取り付け、取り外しの順序
は、住宅構造によって決定される。軸組構造のプレハブ
住宅の場合は、躯体構造を残したまま、躯体以外の各構
成部材を取り外したり、取りつけたりすることが可能で
ある。
【0008】図1に示すように、本発明の適用対象とな
るプレハブ住宅では、コンクリート等で形成される基礎
2上に、躯体1が設けられる。躯体1は軸組構造であ
り、梁、柱、筋かい等の部材で構成されている。軸組1
a、耐力壁1b等は枠体状に形成されており、これらの
枠体を柱の代わりに用いる構成としても良い。軸組1a
は、軸組構造の躯体を構成する部材の総称のことではな
く、枠体に形成した部材のことを特に指している。ま
ず、躯体1の外部側に取り付けられる構成部材について
説明する。躯体1の外側には、外装材3が取り付けられ
る。外装材3は、躯体1の外部(外壁および屋根)を装
い、住宅内部を被覆する住宅の構成部材である。外装材
3としては、外壁側では、外壁を形成する外壁パネル
や、外壁の開口部に取りつけるサッシ、サッシに取りつ
ける窓、ドア、雨戸、シャッターボックス、壁際見切り
等がある。また、屋根側では、矢切(破風)、水切り、
化粧胴差し、軒樋、縦樋、軒裏、軒裏見切り、軒先鉄
板、破風鉄板、ケラバ、棟包み、隅棟包み、屋根葺き材
等がある。また、前記外装材3によって構成される外装
の外側に、外部附帯材4が取り付けられる。外部附帯4
としては、バルコニー、窓手摺、フラワーボックス、
庇、面格子、物干し金具、遮光スクリーン等がある。
【0009】次いで、住宅の内部側に取りつける構成部
材について説明する。躯体1の内側には、内装下地材5
が取り付けられる。内装下地材5は、内壁下地材、間仕
切下地材、天井下地材、床下地材等より構成され、それ
ぞれ内壁、間仕切壁、天井、床の下地を構成する。ま
た、内壁、天井等の内装下地の表面には、内装材6が取
り付けられる。内装材6としては、壁側(内壁および間
仕切壁)では、開口部に取りつける額縁、該額縁内に備
える建具、内部附帯等がある。ここで建具とは、建具金
物、引戸、ガラス戸のことであり、内部附帯とは、手
摺、カーテンレール等のことである。内装材6として、
床側では、造作材がある。造作材は、床板、畳、クロス
等からなる。
【0010】住宅の内部には、インテリア設備7が設け
られる。本発明のリフォーム案算出システムでは、イン
テリア設備の新設をも、リフォームの対象に含んでい
る。本発明で対象とするインテリア設備7としては、台
所、食器棚、浴槽、洗面台、トイレ、給湯器等がある。
【0011】また、本発明のリフォーム案算出システム
が扱うリフォームにおいては、躯体1の構造に修正を加
える場合も含まれている。各階層において、床面積を拡
張する場合には、梁や基礎を側方へ延長する必要があ
る。これは増築のことである。また、窓の大きさや位置
を変化させる場合には、窓を取りつけるサッシの大きさ
や取り付け位置を変化させる必要がある。サッシは躯体
を構成する軸組に取りつけられるため、軸組も取り変え
る必要が生じることがある。このような場合には、躯体
構造に修正を加えるのである。まず、躯体1および基礎
2より、外装材3、外部附帯4、内装下地材5、内装材
6、インテリア設備7等を取り除いて、躯体1が露出さ
せる。そして、該露出部分において、躯体1に前記軸組
を追加したり、取り除いたりして、躯体構造を変化させ
る。
【0012】まず、第一実施例のリフォーム案算出シス
テム120に関わる施工者側データについて、図2を用
いて説明する。図2は施工者側データを示す概念図であ
る。本発明のリフォーム案算出システムは、リフォーム
対象とする既存住宅について、施工者側が蓄積している
リフォーム案の集積より、リフォーム対象としている既
存住宅に適合可能なリフォーム案を選び出すシステムで
ある。ここで、施工者側が蓄積しているリフォーム案の
集積を、施工者側データ125と称する。施工者側デー
タ125は、図2に示すように、施工者側が扱うことが
可能であるプレハブ住宅に関するリフォーム案の集積で
あり、該リフォーム案の集積は、まず、躯体構造10・
20・・・を等しくする住宅毎に大分類されている。こ
こで住宅の躯体構造とは、軸組、耐力壁、独立柱、梁、
筋かい等を用いて構成された鉄骨躯体の構造のことであ
り、これらの躯体構成部材の組み合わせが異なるものを
躯体構造が異なるものと分類する。梁勝ちである躯体と
柱勝ちである躯体とは、躯体構造が異なるものである。
次いで、同じ躯体構造のリフォーム案の集合は、階層
数、敷地面積毎に分類されている。階層数とは、住宅が
何階建てであるかを示す数である。同じ躯体構造の住宅
であっても、階層数や敷地面積によって、可能な間取り
のパターンは大きく変化するものである。階層数や敷地
面積の異なる組合せ毎に、一つの典型となる住宅11・
12・・・が、例とされている。そして、典型例の住宅
を参考として、階層数や敷地面積を同一とする住宅のリ
フォーム案の参考となるようにしている。なお、前記施
工者側データ125において、リフォーム案の集合の分
類方法は、以上の構成に限定されるものではない。リフ
ォーム案の集合が、躯体構造、階層数、敷地面積等の住
宅の特定要素と、生活要求とによって分類することが可
能に構成されていれば、他の方法で分類されてもよい。
【0013】次いで、躯体構造、階層数、敷地面積を同
じとした住宅の典型例について、生活要求毎に、該要求
に対応したリフォーム案が用意されている。ここで生活
要求とは、住宅に住む居住者の人数や、家族構成、年齢
構成、さらにはそれぞれの居住者の生活パターンによっ
て決定されるものである。夫婦二人のみの世帯と、子供
が居る世帯、あるいは子供の祖父母が同居する世帯とで
は、住宅に要求される要素が異なるものである。そし
て、バリアフリーの必要性が生じたり、間取りの構成も
当然異なるものが要求されることとなる。また、生活要
求毎に分類されるリフォーム案の集合11a・11b・
・・は、それぞれ一または複数のリフォーム案より構成
されている。このリフォーム案のそれぞれが、前記典型
例の住宅の生活要求に応じたリフォーム案となってい
る。
【0014】前記リフォーム案が扱うリフォームの内容
は、次のようなものである。まず、前述した外装材3、
外部附帯4、内装下地材5、内装材6、インテリア設備
7等の住宅構成部材を、既存のものを前記住宅より取り
外して、新設の部材を設けることである。特に、軸組構
造のプレハブ住宅においては、躯体部分を残して、外壁
や内壁、開口部(窓)を最新の内容に変更することが可
能である。また、(外壁の)開口部の位置を変更するこ
とも、可能なリフォームの内容に含まれている。開口部
に取りつける窓の大きさによっては、前記躯体1を部分
的に変更することもある。
【0015】次に、施工者側で集積されているリフォー
ム案の一例について、図3から図6を用いて説明する。
図3はリフォーム前後での外観変更のシミュレーション
図であり、図4はリフォーム前の住宅での間取り図であ
り、図5はリフォーム後の住宅の間取りのシミュレーシ
ョン図であり、図6はシミュレーションによるリフォー
ム後の仕様内容を示す住宅構成部材の変更の一覧図であ
る。図3から図6に示すシミュレーションによるリフォ
ーム案は、新築から20年を経た既存住宅の居住者に、
施工者側が提案するリフォーム案の一例である。前述し
たように、リフォーム案が扱う住宅は、リフォーム対象
となる既存住宅と、躯体構造、階層数、敷地面積が同一
である住宅の典型例となる住宅である。ここで、リフォ
ーム対象となる住宅において、新築時での生活要求は次
のようなものと仮定されている。リフォーム前の住宅
は、新築時には、1階を共有スペース、2階を主にプラ
イベートゾーンとし、36歳の夫、33歳の妻、6歳お
よび4歳の子供の合計4人が居住する。そして、経年変
化によって該住宅の利用状況は、次のように変化するも
のと仮定する。子供の成長ともに、2階は子供スペー
ス、1階の和室は夫婦の寝室に使用されるようになっ
た。そして、経年変化による生活要求の変化に対応する
ために、施工者側はリフォーム案のプランニングにおい
て、次のような点を重視している。一つは、1階での生
活を中心とした快適な動線が実現されることであり、も
う一つは、大規模なプラン変更を伴わない内装、設備の
リフォームを行うことである。そして、新築から20年
が経過し、子供たちが巣立つと共に、夫婦二人だけの生
活を快適なものとするため、1階のみでも生活が可能な
回遊式の動線プランを、施工者側は計画した。また、2
階は趣味の部屋とし、予備室とゆとりをもたせている。
そして、夫婦二人で住むのに、丁度よい空間が実現され
るようにしている。また、このリフォーム案における仕
様内容の一覧は、図6に示すものである。なお、以上で
説明した生活要求への対処案(リフォーム案)は、同じ
前記典型例の住宅かつ、同じ生活要求に基づく対処案
(リフォーム案)の集合の内の一つである。
【0016】前記リフォーム案の一例は、次に述べる個
所を主な変更箇所としている。以下で、住宅の外側、内
側にの順に説明を行う。住宅の外側では、まず、シング
ルガラスの窓を、ペアガラスの窓に交換する(変更箇所
A1)。また、屋根葺き材を重ね葺きの屋根材に交換す
る(変更箇所A2)。窓手摺は、新設の窓手摺と交換す
る(変更箇所A3)。バルコニーも、新設のバルコニー
と交換する(変更箇所A4)。外壁は既存の外壁パネル
を取り除いて、新設の外壁パネルと交換する(変更箇所
A5)。さらに、玄関ドアを新設のドアと交換する(変
更箇所A6)。以上に述べた窓、屋根葺き材、外壁パネ
ル、玄関ドアは前記外装材3であり、窓手摺、バルコニ
ーは前記外部附帯4である。
【0017】住宅の内側では、まず、和室を寝室に変更
する(変更箇所B1)。子供の成長と共に、和室は既に
寝室として利用されていたものである。そして、ベッド
を備えることにより、就寝体系が快適なものとなるよう
にしている。さらに、和室の場合に生じていた部屋間の
段差も、洋室に切り替えることにより解消され、障害が
除去される構成となっている。また、食堂のレイアウト
を変更する(変更箇所B2)。和室と食堂との間に設け
られていた扉も、和室が寝室に変更するのと共に除去
し、寝室側の壁付近を収納スペースとして活用するよう
にしている。また、オーブンを備えた新設の台所を備え
るようにしている。浴室においては、入口を引戸からア
コーディオンドアに変更して、開口を広げており、内部
に手摺を備えるようにしている。またドーム状の天井に
して、空間的に広さを感じるような工夫も施されるよう
にしている(変更箇所B3)。居間は、回遊性のある動
線で一体化されるように、不要な建具を取り払い、新規
の建具も開け閉めの容易な建具を利用する(変更箇所B
4)。そして、居間の空間を広くし、居住者が使い易く
なるようにしている。以上の間取りの変化においては、
間仕切壁や天井が配設位置を変更されて新設されること
となる。したがって、間仕切壁や天井を構成する前記内
装下地材5や前記内装材6が間取りの変更に伴い、新設
される。また、以上に述べた台所は、前記インテリア設
備7の一つである。
【0018】これより、本発明の第一実施例のリフォー
ム案算出システム120について、図7、図8を用いて
説明する。図7は、第一実施例のリフォーム案算出シス
テムを示すブロック図であり、図8はリフォーム案算出
手順を示す図である。図7に示すように、リフォーム案
算出システムは、記憶装置121と、入力装置122
と、算出装置123と、出力装置124とから構成され
ている。記憶装置121はハードディスク等の記憶媒体
であり、データの蓄積が可能に構成されている。そして
該記憶装置121には、施工者側データ125が予め蓄
積されている。
【0019】一方、リフォーム案算出システム120の
利用者は、居住者側データ126を、前記入力装置12
2を用いて入力する。この作業は、図8中のステップ1
01に相当する。該入力装置122は、キーボートやマ
ウス等のコンピュータ装置への入力手段である。なお、
前記利用者としては、施工者、既存住宅の居住者、どち
らであってもよい。居住者側データ126は、リフォー
ム対象とする既存住宅を施工者側が特定するためのデー
タと、前記生活要求に関するデータとから構成されてい
る。前述したように、施工者側データでは、躯体構造、
階層数、敷地面積を同一とする住宅毎に、リフォーム案
が分類されるようにしている。このため、リフォーム対
象とする住宅に関して、躯体構造、階層数、敷地面積が
どのようなものであるかが分かれば、リフォーム対象と
する住宅が、施工者側(施工者側データ125)で特定
することができる。また、躯体構造、階層数、敷地面積
からなる住宅特定要素と、生活要求とは、施工者側が用
意した選択肢の内より、択一式もしくは重複選択式に、
前記利用者が選択するものとする。施工者側が用意した
選択肢は、画像表示装置である出力装置124(後述)
に表示されるものとする。
【0020】居住者側データ126の入力が終了する
と、前記施工者側データ125と、前記居住者側データ
126とに基づいて、前記算出装置123が、リフォー
ム対象とする既存住宅に適合可能なリフォーム案を検索
する。この作業は、図8中のステップ102に相当す
る。施工者側データ125中では、前記典型例となる住
宅に関するリフォーム案を集合させているので、リフォ
ーム対象とする住宅と、間取り等が完全に一致する住宅
が存在するとは限らない。そこで、躯体構造、階層数、
敷地面積が同一の住宅で代用することとし、代用できる
住宅を、リフォーム対象とする住宅に適合可能な住宅と
している。また、生活要求要素は、前述したように選択
肢の内より選択されるので、どのような選択を行って
も、少なくとも一つのリフォーム案が用意されるよう
に、施工者側が施工者側データ125を構成しておけば
よい。算出装置123による検索結果は、出力データ1
27として出力装置124に出力されるる。そして前記
利用者は、リフォーム対象とする既存住宅に相応しいリ
フォーム案を知ることができる。前述したように、施工
者側データ125中では、生活要求毎に一または複数の
リフォーム案が分類されているので、出力データ127
中には、複数のリフォーム案が含まれることがある。前
記利用者は入力装置122を操作することで、それらの
可能なリフォーム案を次々閲覧することが可能である。
【0021】出力装置124は、ディスプレイ等の画像
表示装置に構成されている。また、施工者側データ12
5には、シミュレーションによるリフォーム後の住宅の
外部および内部の画像イメージデータも、それぞれのリ
フォーム案に関連付けて、蓄積されている。そして、前
記利用者が、リフォームを実施した場合において、リフ
ォーム対象とする既存住宅がどのように変化するかを、
画像として確認することが可能としている。また、各階
層毎の間取りを、レイアウト図として画像出力すること
も可能である。
【0022】次に、前記検索された適合リフォーム案
を、部分的に修正する場合について説明する。前記利用
者は、適合リフォーム案に関して、例えばコストの面か
ら判断して、リフォーム案の内容のうち、一部のみを実
施するのが適切である、と判断することがある。例え
ば、外壁の交換は行わない、などとする場合である。ま
た、リフォーム案の内容を一部変更したい、と前記利用
者が判断することもある。インテリア設備の新設は、リ
フォーム案の内容で選択可能とされた設備ではなく他の
設備を用いて行いたい、などという場合である。以上の
ような場合においては、利用者は、前記出力装置124
に表示されるリフォーム案の修正に関する選択肢を参照
しながら、リフォーム案の内容の一部修正を行うものと
する。リフォーム内容の各項目毎に選択肢が用意されて
おり、利用者は、それぞれの項目について、入力装置1
22を介して、適否を入力していくのである。この作業
は図8中のステップ103に相当する。
【0023】また、前記適合リフォーム案および、修正
されたリフォーム案に関して、リフォームに要する総費
用のシミュレーションも、リフォーム案算出システム1
20において行われる。前記算出装置123は、適合リ
フォーム案と、前記利用者によるリフォーム案の内容の
修正内容とに基づいて、修正されたリフォームを実施す
る場合における総費用のコストシミュレーションを行
う。そして、該シミュレーション結果が、出力装置12
4を介して出力される。この作業は、図8中のステップ
104に相当する。また逆に、利用者が入力装置122
を介して、リフォームに要する総費用の上限を入力する
と、該上限内となる修正リフォーム案が算出装置123
により算出されるようにすることも可能である。算出装
置123は、入力された上限の総費用と、前記適合リフ
ォーム案とに基づいて、該リフォーム案の一部のみを実
施する、あるいは新設する部材を変更するなどして、該
リフォーム案の内容を修正し、該修正リフォーム案と、
該修正リフォーム案で要する総費用とに関するデータ
が、出力装置124より出力される。
【0024】施工者が、以上で説明したリフォーム案算
出システム120を利用する場合には、該システムの出
力データ127を基に、既存住宅の居住者にリフォーム
案の提案を行うことなどができる。例えば、前記算出装
置123にプリンタ等の画像形成装置を接続し、リフォ
ーム案の出力データ、特に住宅の外観イメージや内部イ
メージなどを前記画像形成装置を用いて、紙に印刷す
る。外観イメージや内部イメージは、カラーで出力する
のが望ましい。そして施工者は、紙に印刷されたリフォ
ーム案(出力データ127)を持って既存住宅の居住者
を訪問し、シミュレーションによる外観イメージや内部
イメージ、総施工コストの見積もりを呈示したりするこ
とができる。このようにして、新築の施工より例えば、
10、20年を経過した既存住宅の居住者に、新築の建
替えと比べて安価な費用で行えるリフォーム案を提案し
たりすることができる。
【0025】次に、第二実施例におけるリフォーム案算
出システム320について、図9を用いて説明する。図
9は第二実施例におけるリフォーム案算出システムを示
すブロック図である。リフォーム案算出システム320
は、図9に示すように、施工者側のコンピュータ装置3
10と、、居住者側のコンピュータ装置330とを、イ
ンターネット等のネットワーク300で接続して構成さ
れる。コンピュータ装置310・320はそれぞれ、キ
ーボード、マウス等の入力装置と、コンピュータ本体
(演算処理を行う算出装置)と、画像の出力を可能とす
る出力装置と、ハードディスク等の記憶媒体である記憶
装置とを備えている。なお、居住者側のコンピュータ装
置330では、記憶装置は図示していない。ここで、施
工者側のコンピュータ装置310はリフォーム案算出シ
ステム320においてホストコンピュータとして機能
し、居住者側のコンピュータ装置330は、該ホストコ
ンピュータに対する端末装置として機能する。つまり、
施工者側のコンピュータ装置310においては算出装置
323と記憶装置321とが重要であり、居住者側のコ
ンピュータ装置330では入力装置322と出力装置3
24とが重要である。
【0026】リフォーム案算出システム320におい
て、必要不可欠な構成要素を列挙すると、居住者側の入
力装置322および出力装置324、ネットワーク30
0、施工者側の算出装置323および記憶装置321で
ある。居住者側のコンピュータ本体328は、施工者側
の算出装置323(コンピュータ本体)と、ネットワー
ク300を介して、情報伝達可能とする機能を備えてお
ればよい。
【0027】記憶装置321には、前記前記施工者側デ
ータ125が予め蓄積されている。そして、居住者が入
力装置322を用いて居住者側データ126を入力する
と、ネットワーク300を介して、算出装置323で前
述したような算出が行われ、その算出結果が出力データ
として、再びネットワーク300を介して、出力装置3
24より出力される。記憶装置321に蓄積されたデー
タが価格の要素を含む場合は、コストに関するシミュレ
ーションも行われる。
【0028】以上構成により、居住者は自宅に居るまま
で、リフォーム案算出システム320を利用することが
できる。居住者がマウスやキーボード等の入力装置32
2を操作することで、可能なリフォーム案が次々出力装
置324に表示され、リフォーム後の外観イメージや総
施工コストの見積もりなどを、施工者側の事務所を訪問
したり、施工者側の営業員の訪問を待つことなどと比べ
て、大変気軽に行うことができる。また、施工者側にと
っても、リフォーム案算出システム320のようなコン
ピュータシステムを構成するだけの手間で済むので、営
業にかかるコストを削減することができる。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の如く、施工者側データ
は、外装、内装、インテリア設備を変更するリフォーム
案データの集合より構成され、該リフォーム案は第一に
躯体構造、階層数、敷地面積を等しくするプレハブ住宅
の典型例毎に大分類され、該典型例毎のリフォーム案の
集合は、さらに生活要求変化毎に小分類され、居住者側
データは、第一に躯体構造、階層数、敷地面積に関する
住宅を特定するためのデータと、居住者の住宅に対する
生活要求のデータとから構成され、予め、施工者側デー
タが記憶装置に蓄積されており、居住者側データが入力
装置に入力されると、前記施工者側データと、前記居住
者側データとに基づいて、算出装置が前記既存住宅に適
合したリフォーム案を検索し、該検索結果が出力装置よ
り出力されるので、リフォーム案算出システムの利用者
は、リフォーム対象とする既存住宅に、どのようなリフ
ォームが可能であるかを知ることができる。また、前記
既存住宅に関して可能なリフォーム案それぞれについ
て、どのリフォームを行えばどのような居住性の向上が
望めるか、といったリフォームによる効果についても事
前に知ることができる。
【0030】請求項2記載の如く、前記算出装置が、前
記適合したリフォーム案に関して、前記リフォーム案の
内容の一部もしくは全部を実施する場合と、前記リフォ
ーム案の内容を一部変更する場合とに応じて、リフォー
ムに要する全費用のシミュレーションを行い、該シミュ
レーション結果が出力装置より出力されるので、リフォ
ーム案算出システムの利用者は、リフォームに要する総
費用についてもシミュレーションにより知ることができ
る。このため利用者は、可能なリフォーム案のそれぞれ
について、コストとリフォームによる効果を見比べなが
ら、リフォームの内容を修正して、現実的に追求するこ
とができる。
【0031】請求項3記載の如く、前記入力装置および
出力装置と、前記算出装置とがインターネットを介して
接続されるので、リフォーム案算出システムの利用者、
特にリフォームを依頼する側の居住者は、自宅に居るま
まで、リフォーム案の提示を受けることができる。しか
も、施工者側の事務所を訪問したり、施工者側の営業員
の訪問を待つことなどと比べて、大変気軽に行うことが
できる。また、施工者側にとっても、リフォーム案算出
システム320のようなコンピュータシステムを構成す
るだけの手間で済むので、営業にかかるコストを削減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレハブ住宅の構成要素を示す概念図である。
【図2】施工者側データを示す概念図である。
【図3】リフォーム前後での外観変更のシミュレーショ
ン図である。
【図4】リフォーム前の住宅での間取り図である。
【図5】リフォーム後の住宅の間取りのシミュレーショ
ン図である。
【図6】シミュレーションによるリフォーム後の仕様内
容を示す住宅構成部材の変更の一覧図である。
【図7】第一実施例のリフォーム案算出システムを示す
ブロック図である。
【図8】リフォーム案算出手順を示す図である。
【符号の説明】
1 躯体 2 基礎 3 外装材 4 外部附帯 5 内装下地材 6 内装材 7 インテリア設備 120 リフォーム案算出システム 121・321 記憶装置 122・322 入力装置 123・323 算出装置 124・324 出力装置 125 施工者側データ 126 居住者側データ 127 出力データ 300 ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井筒 三男 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 斎藤 浩幸 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 前川 光代 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施工者側データは、外装、内装、インテ
    リア設備を変更するリフォーム案データの集合より構成
    され、該リフォーム案は第一に躯体構造、階層数、敷地
    面積を等しくするプレハブ住宅の典型例毎に大分類さ
    れ、該典型例毎のリフォーム案の集合は、さらに生活要
    求変化毎に小分類され、居住者側データは、第一に躯体
    構造、階層数、敷地面積に関する住宅を特定するための
    データと、居住者の住宅に対する生活要求のデータとか
    ら構成され、予め、施工者側データが記憶装置に蓄積さ
    れており、居住者側データが入力装置に入力されると、
    前記施工者側データと、前記居住者側データとに基づい
    て、算出装置が前記既存住宅に適合したリフォーム案を
    検索し、該検索結果が出力装置より出力されることを特
    徴とする住宅のリフォーム案算出システム。
  2. 【請求項2】 前記算出装置が、前記適合したリフォー
    ム案に関して、前記リフォーム案の内容の一部もしくは
    全部を実施する場合と、前記リフォーム案の内容を一部
    変更する場合とに応じて、リフォームに要する全費用の
    シミュレーションを行い、該シミュレーション結果が出
    力装置より出力されることを特徴とする請求項2記載の
    住宅のリフォーム案算出システム。
  3. 【請求項3】 前記入力装置および出力装置と、前記算
    出装置とがインターネットを介して接続されることを特
    徴とする請求項2または請求項3に記載の住宅のリフォ
    ーム案算出システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010097586A (ja) * 2008-09-17 2010-04-30 Faine Collaborate Kenkyusho:Kk 建物改修情報提供装置、建物改修情報提供方法およびコンピュータ・プログラム
JP2017120572A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 積水化学工業株式会社 間取り作成装置および間取り作成支援システム
JP2020061008A (ja) * 2018-10-11 2020-04-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 住宅リフォーム・リノベーション提案システム、及び、住宅リフォーム・リノベーション提案方法

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JP2010097586A (ja) * 2008-09-17 2010-04-30 Faine Collaborate Kenkyusho:Kk 建物改修情報提供装置、建物改修情報提供方法およびコンピュータ・プログラム
JP2017120572A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 積水化学工業株式会社 間取り作成装置および間取り作成支援システム
JP2020061008A (ja) * 2018-10-11 2020-04-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 住宅リフォーム・リノベーション提案システム、及び、住宅リフォーム・リノベーション提案方法

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