JP2000296353A - コーキング装置の補助具 - Google Patents
コーキング装置の補助具Info
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Abstract
することができるコーキング装置の補助具を得る。 【解決手段】 孔Bに有機的及び/又は無機的なモルタ
ル材料Mを充填するため、手動又はモータ駆動のコーキ
ング装置Dに装着する補助具において、注入管E又は注
入ホースの前方端部の遊端に連結することができる堰止
め素子2を設け、この堰止め素子に軸線方向の貫通孔3
を設け、前記堰止め素子の外径を、孔B内に充填される
モルタル材料Mが前記堰止め素子2の貫通孔3を経て孔
の出口に向かって逆流するのを阻止する寸法とする。
Description
又は無機的なモルタル材料を充填するコーキング装置の
補助具に関するものである。
固定することの他に有機的及び/又は無機的モルタル材
料を導入する接着剤固定も多く行われるようになってき
ている。接着剤により固定素子を固定するには、例え
ば、構造部分における距離的に厳密な固定及び/又は引
っ張り領域における固定で行わなければならない。有機
的及び/又は無機的モルタル材料による接着剤固定で極
めて重要な用途としては、コンクリートに鉄筋を追加連
結する場合がある。このことは、例えば、床若しくは天
井の修理作業の際に又は追加補強、又は既設構造部に増
築物を連結する際に必要になる。また鋼鉄製建造物及び
コンクリート建造物の鉄筋に補強材を追加連結及び突設
する際に、接着剤により鉄筋を固定することがある。こ
のためには、構造部分に設けた孔に1種類又はそれ以上
の成分の有機的及び/又は無機的なモルタル材料を充填
する。この後モルタル材料を充填した孔内に鉄筋を挿入
し、モルタル材料を固まらせる。
上の成分の有機的及び/又は無機的なモルタル材料を充
填するためには、手動又はモータ駆動によるコーキング
装置を使用することがよくある。孔の充填は孔の底部か
ら行う。孔に均等にモルタル材料を充填するためには、
充填の進捗に応じてコーキング装置を後退させなければ
ならない。しかし、孔に対する充填の進捗状況に応じた
制御はほとんど不可能である。極めて浅い深さの孔にお
ける充填では制御は可能であり、手動のコーキング装置
であってもその行程を正確に視覚的に監視することがで
きる。しかし、特に、鉄筋を追加連結する際には、鉄筋
の長さに比例した深い深さの孔を設けなければならな
い。このような深い深さの孔に対する充填は、延長管又
は延長ホースをコーキング装置に設け、規定どおり孔の
底部から充填を行うようにする。この孔にモルタル材料
を充填する間にコーキング装置を素早く後退させると、
空気が混入し、孔には極めて不均等にしか充填されなく
なる。作業者がコーキング装置をゆっくりと後退させる
場合には、延長管又は延長ホースがモルタル材料に埋没
してしまう。延長管又は延長ホースを抜き出す際には空
気が混入する恐れがある。このことは追加連結鉄筋の保
持能力に悪影響を及ぼす。
は無機的なモルタル材料による孔の充填に関する従来技
術の欠点を解決しまた改善し、均等な孔の充填を行いか
つ空気混入を少なくすることができるコーキング装置の
補助具を得るにある。
め、本発明によるコーキング装置の補助具は、注入管又
は注入ホースの前方端部の遊端に連結することができる
堰止め素子を設け、この堰止め素子に軸線方向の貫通孔
を設け、前記堰止め素子の外径を、孔内に充填されるモ
ルタル材料が前記堰止め素子の貫通孔を経て孔の出口に
向かって逆流するのを阻止する寸法としたことを特徴と
する。
きる補助具の堰止め素子は注入するモルタル材料の逆流
を阻止する。更に孔の充填の際に動圧又は浮力を生ず
る。この動圧はコーキング装置に固定されている注入管
からコーキング装置又は作業者に伝わり、これにより、
コーキング装置を孔の出口に向かって強制的に押し戻そ
うとする。可撓性の注入ホースの場合には、補助具の堰
止め素子はモルタル材料の表面に浮遊し、充填の進捗に
応じて注入ホースを孔の出口に向けて押しやる。補助具
の堰止め素子は常に孔内で上昇するモルタル材料表面に
存在する。例えば、注入管の周面に目盛りを付けておく
と、孔内へのモルタル材料の量を読み取ることができ
る。このように注入管又は注入ホースに連結した補助具
の堰止め素子によって、孔に対する孔底部からの充填を
完全に制御することができるようになる。従って、不完
全な充填及び空気混入も回避することができる。また作
業中に作業者に対して動圧を知覚させることができる。
要するに、堰止め素子を有する補助具を使用することに
よって、遅滞のないかつ制御可能な作業を行うことがで
きるようになる。
素子を円筒形の形状にする。円筒形の長さは、不規則な
孔ないで動かなくならない寸法にする。好適には、堰止
め素子の長さを孔の直径の約1.5倍〜3倍の範囲の寸
法とする。
合させる。孔の形状、大きさ、及び表面の凹凸に関する
公差に対して、堰止め素子の外径を孔の直径よりも約1
mm〜約3mm小さい寸法とすると好適である。
ために、堰止め素子に差し込み孔を設ける場合にはこの
差し込み孔を円錐形の形状にし、注入管又は注入ホース
の外径の公差に適合できるようにする。
め素子の周囲に1個又はそれ以上の可撓性の周縁部分を
設け、この周縁部分を孔の壁に密着するようにする。こ
の可撓性の周縁部分により堰止め素子の外径は孔の外径
よりも大きくなる。これにより、堰止め素子は孔に完全
に密着する。周縁部分の可撓性は孔の不規則な内面に適
合する。
は、注入管又は注入ホースの前方の遊端に差し込む円筒
形又は円錐形の接続タップを堰止め素子に連結する。こ
の接続タップには堰止め素子の貫通孔に合流する軸線方
向孔を設ける。接続タップの外径は堰止め素子の外径よ
りも小さくする。好適には、注入管又は注入ホースの開
口直径の公差に適合できるように、接続タップの外径が
遊端に向かって減少する円錐形の外部輪郭にする。
題から、接続タップと堰止め素子を一体構造にすると好
適である。
上させるため、堰止め素子を複数個の同心状に配置した
堰止め部分により構成し、これらの堰止め部分をタマネ
ギの皮のように互いに隣接させ、破断予定脆弱部分によ
り互いに分離可能な連結ウェブを介して互いに連結する
と好適である。各堰止め部分は例えば、破断予定脆弱部
分を介して順次に分離可能に連結する。連結ウェブにお
ける前記破断予定脆弱部分をそれぞれ小さい外径の前記
堰止め部分の周面に連結する。これにより、外側の堰止
め部分を分離した後に連結ウェブが残って周面から突出
し、不規則な孔の内面に引っ掛かるという恐れがなくな
る。この実施例の構造によれば、単一の補助具に異なる
外径の堰止め素子を合体しておくことができる。従っ
て、ユーザーは孔の直径毎に異なる個別の補助具を用意
しておく必要がなくなる。ユーザーは外側の堰止め素子
を除去すれば、形成した孔の直径に対応する堰止め素子
を使用することができるようになる。
ト低減のために、少なくとも堰止め素子を形状安定性の
ある合成材料により構成すると好適である。接続タップ
は耐久性のある材料例えば、金属によって構成する。し
かし、補助具全体を単一の材料から形成することもで
き、このことは経済性の高い大量生産プロセス、例え
ば、簡単な射出成形方法で製造することができるように
なる。
実施の形態を説明する。
るための本発明による第1の実施例である補助具1を示
す。この補助具1には、図1(a)に破線で示した貫通
孔3を有する円筒形の堰止め素子2を設ける。この堰止
め素子2から接続タップ4を突出させ、この接続タップ
4には、やはり破線で示した軸線方向孔5を設ける。軸
線方向孔5は堰止め素子2の貫通孔3に合流させる。堰
止め素子2は接続タップ4よりも外径を大きくする。堰
止め素子2の外径はモルタルを充填すべき孔の直径に基
づいて決定され、好適には、孔の直径よりも約1mm〜
約3mm小さくし、この差は、使用するコンクリートに
基づいて完全にミリメートル単位で区分される。接続タ
ップ4の外側輪郭は僅かに円錐形の形状にし、接続タッ
プ4の遊端に向かって外径が減少するようにする。
めの第2の実施例である補助具6を示す。この補助具6
は貫通孔9を有する円板形状の堰止め素子7を有する。
円板形状の堰止め素子7の周囲には可撓性の周縁部分8
を設ける。この可撓性の周縁部分8は個別の部分として
構成することができ、堰止め素子7の周囲に、例えば、
接着により永久的に連結すると好適である。しかし、こ
の周縁部分8を堰止め素子7に一体の構成にすることも
できる。堰止め素子7から接続タップ10を突出させ、
この接続タップ10には軸線方向孔11を設ける。接続
タップ10の外側輪郭は僅かに円錐形の形状にすると好
適である。
本発明による補助具は、図1に示す補助具の外側輪郭と
ほぼ対応する。図1の実施例との相違点は、図3及び図
4に示す実施例の補助具12が異なる外径を有する複数
個の堰止め素子を一体化した点である。参照符号13で
示す堰止め素子は、タマネギの皮のように同心状に配置
した円筒形の個別の堰止め部分14,15,16により
構成する。例えば、図3及び図4に示すように、堰止め
素子13は、内側堰止め部分14、中間堰止め部分15
及び外側堰止め部分16により構成する。貫通孔17を
有する内側堰止め部分14は中間堰止め部分15の貫通
孔18内に配置する。同様に中間堰止め部分15は外側
堰止め部分16の貫通孔19の内部に配置する。同心状
に配置した堰止め部分14,15,16の外径は、コン
クリートの用途に通常使用される孔直径に対応して区分
され、それぞれ孔直径よりもそれぞれ約1mm〜約3m
m小さい。互いに隣接する堰止め部分14,15,16
間の環状の間隙は、挿入の際に比較的粘性の高いモルタ
ル材料が逆流するのを阻止するに十分な小さいものであ
る。同心状に互いに隣接させて配置した堰止め部分1
4,15,16は、好適には、それぞれ隣接の堰止め部
分に連結ウェブ20によって連結する。これらの連結ウ
ェブ20は周囲に等間隔に分布させ、また破断予定脆弱
部分21を設け、これら破断予定脆弱部分21により例
えば、周方向に互いに回転することによって2個の隣接
する堰止め部分を分離できるようにする。これらの破断
予定脆弱部分21はそれぞれの破断予定脆弱部分よりも
小さい外径を有する堰止め部分14,15の周面に連結
ウェブ20の位置に配置する。連結ウェブ20における
脆弱破断予定部分21での分離後、外側の堰止め部分は
除去することができ、必要な直径を有する堰止め素子が
残存する。内側堰止め部分14から接続タップ22を突
出させ、この接続タップ22の軸線方向孔23を内側堰
止め部分14の貫通孔17に合流させる。接続タップ2
2の外側輪郭は僅かに円錐形の形状にすると好適であ
る。
施例である補助具1を有機的及び/又は無機的モルタル
材料を孔に充填する状況の説明図である。図1(b)に
おいて、コーキング装置Dの胴部の内部に収納したモル
タル材料を充填することができる。コーキング装置Dの
出口側に混合茎部Sを連結する。この混合茎部Sの内部
に、例えば、静的ミキサを配置し、収納された2種類又
はそれ以上の種類のモルタル材料を混合する。この混合
茎部Sに注入管Eを接続し、これにより、コンクリート
内に鉄筋を追加連結する際に必要である深い孔にも充填
することができる。コンクリート塊には参照符号Cを付
して示す。孔には参照符号Bを付して示す。図1(b)
において、注入管Eを孔B内に挿入した状態を示す。注
入管の遊端に本発明による補助具1を装着する。モルタ
ル材料Mはコーキング装置Dによって混合茎部S、注入
管E及び補助具1経て孔Bに導入される。孔の充填は規
則に従って孔の最深部から行う。注入管Eの前方の遊端
に配置した補助具1は充填されたモルタル材料Mが孔の
出口に向かって逆流するのを阻止する。これにより、充
填の際に動圧を生じ、この動圧が補助具1、注入管E及
び混合茎部Sを介してコーキング装置Dを孔Bの出口に
対して強制的に移動させる。従って、孔Bは均等にかつ
空気の封入なしにコーキングされるモルタル材料Mを充
填される。この動圧は孔Bにモルタル材料Mを充填する
際に使用者が間接的に知覚でき、装置使用に対する信頼
感が得られる。
有する注入管Eを示したが、補助具1は注入管に一体の
構成とすることもできること勿論である。補助具の材料
としては、形状安定性のある合成樹脂とすると好適であ
り、この合成樹脂の場合例えば、射出成形による大量生
産が可能である。
側面図、(b)はこの補助具を有するコーキング装置を
使用する状況を示す説明図である。
である。
である。
Claims (10)
- 【請求項1】 孔(B)に有機的及び/又は無機的なモ
ルタル材料(M)を充填するため、手動又はモータ駆動
のコーキング装置(D)に装着する補助具において、注
入管(E)又は注入ホースの前方端部の遊端に連結する
ことができる堰止め素子(2;7;13)を設け、この
堰止め素子に軸線方向の貫通孔(3;9;17)を設
け、前記堰止め素子の外径を、孔(B)内に充填される
モルタル材料(M)が前記堰止め素子(2;7;13)
の貫通孔(3;9;17)を経て孔の出口に向かって逆
流するのを阻止する寸法としたことを特徴とするコーキ
ング装置の補助具。 - 【請求項2】 堰止め素子(2;13)を円筒形の形状
にし、この堰止め素子の長さを孔(B)の直径の約1.
5倍〜3倍の範囲の寸法とした請求項1記載の補助具。 - 【請求項3】 前記堰止め素子(2;13)の外径を孔
(B)の直径よりも約1mm〜約3mm小さい寸法とし
た請求項2記載の補助具。 - 【請求項4】 前記堰止め素子は、注入管(E)又は注
入ホースの前方端部を挿入するための円錐形の差し込み
孔を設けた請求項2又は3記載の補助具。 - 【請求項5】 前記堰止め素子(7)の周囲に1個又は
それ以上の可撓性の周縁部分(8)を設け、この周縁部
分(8)を孔の壁に密着するようにした請求項1記載の
補助具。 - 【請求項6】 前記堰止め素子(2;7;13)に好適
には、注入管(E)又は注入ホースの前方端部を挿入で
きる円錐形の接続タップ(4;10;22)を連結し、
この接続タップの外径を堰止め素子(2;7;13)の
外径よりも小さくしかつ軸線方向孔(5;11;23)
を設け、この軸線方向孔(5;11;23)を堰止め素
子(2;7;13)の貫通孔(3;9;17)に合流さ
せた請求項2又は3又は5のうちのいずれか一項に記載
の補助具。 - 【請求項7】 前記接続タップ(4;10;22)及び
前記堰止め素子(2;7;13)を一体構成とした請求
項6記載の補助具。 - 【請求項8】 前記堰止め素子(13)を複数個の同心
状に配置した堰止め部分(14,15,16)により構
成し、これらの堰止め部分をタマネギの皮のように互い
に隣接させ、破断予定脆弱部分(21)により互いに分
離可能な連結ウェブ(20)を介して互いに連結した請
求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の補助具。 - 【請求項9】 連結ウェブ(20)における前記破断予
定脆弱部分(21)をそれぞれ小さい外径の前記堰止め
部分(14,15)の周面に連結した請求項8記載の補
助具。 - 【請求項10】 前記堰止め素子(2;7;13)を形
状安定性のある合成樹脂により構成した請求項1乃至9
のうちのいずれか一項に記載の補助具。
Applications Claiming Priority (2)
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