JP2003261989A - アンカーボルトユニット及びアンカー施工方法 - Google Patents

アンカーボルトユニット及びアンカー施工方法

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JP2003261989A JP2002064092A JP2002064092A JP2003261989A JP 2003261989 A JP2003261989 A JP 2003261989A JP 2002064092 A JP2002064092 A JP 2002064092A JP 2002064092 A JP2002064092 A JP 2002064092A JP 2003261989 A JP2003261989 A JP 2003261989A
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Yusuke Tsumura
裕介 津村
Ryoji Iida
亮司 飯田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート構造物の下面等に穿設した取付
孔にアンカーボルトを固着剤で固着する際、固着剤のだ
れ落ちを抑制する。 【構成】 アンカーボルトユニット1はアンカーボルト
2と、その先端部に装着可能な筒状のメッシュ体3で構
成され、メッシュ体3にはその内部に流動性の固着剤4
を実質的に保持できる網目が形成される。そしてアンカ
ーボルトユニット1を取付孔11内に挿入すると、メッ
シュ体3はアンカーボルト2に沿って後退し、固着剤4
が取付孔11内に拡散する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート構造物
等の対象物に穿設した取付孔にアンカーボルトを固着剤
で固着する際、その固着剤の液だれを抑制できるように
構成したアンカーボルトユニット及びそのアンカーボル
トユニットを使用したアンカー施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物に対し、鋼材などの
構造物、機器または足場などを取り付ける際には、通常
アンカーボルトが使用される。アンカーボルトは、ねじ
棒、異形鉄筋または異形鋼棒等を所定長に切断加工して
作られ、その先端部から中間部分までをコンクリート構
造物に穿設された取付孔に挿入し固着剤で固着する。固
着剤としては流動性を有する高粘調な2液混合エポキシ
樹脂接着剤などが一般的に使用される。
【0003】2液混合エポキシ樹脂接着剤は2連カート
リッジにエポキシ樹脂とその硬化剤が別々に収容され
る。使用に際しては2連カートリッジの先端部分にミキ
シングノズルを装着すると共に、後端部分にインジェク
ター(押出具)を装着する。次いでインジェクターの押
し込み操作を行うことにより、2連カートリッジに収容
されたエポキシ樹脂と硬化剤がミキシングノズル内に押
出されて混合し、その混合液が先端から充填位置に押出
される。
【0004】アンカーボルトを取付孔に固着するには、
先ず取付孔内に固着剤を所定量充填し、次いでアンカー
ボルトを取付孔に挿入する。すると固着剤はアンカーボ
ルトと取付孔の間隙に拡散した状態で硬化する。2液混
合エポキシ樹脂接着剤の場合は比較的短い時間で硬化
し、極めて高い接着強度を発揮することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のアンカー施工方
法によりアンカーボルトを取付孔に固着する際に、取付
孔が床面に設けられる場合には、充填した固着剤が孔外
に流出するおそれはない。しかし取付孔を天井スラブの
下面や側壁に設ける場合には、取付孔に充填した固着剤
が孔外に流出する(液だれを生じる)ことは避けられな
い。すると、孔の底に接着剤が無くなり、アンカーボル
トの先端と孔の底との接着ができなくなり、アンカーボ
ルトの接着強度を低下させるおそれがある。
【0006】また、流れ出た固着剤が取付孔の周囲で硬
化するのでその剥離等の後作業が必要になる。しかもア
ンカーボルトを天井スラブに固着する際には、流出した
固着剤が滴下するおそれがあるので慎重にせざるを得ず
作業効率が低下する。そこで本発明はこれらの問題を解
決することを課題とし、そのための新しいアンカーボル
トユニットを提供することを第1の目的とする。また本
発明はそのアンカーボルトユニットを使用した新しいア
ンカー施工方法を提供することを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち第1の発明に係
るアンカーボルトユニットは、アンカーボルトと、その
アンカーボルトの先端部に装着可能な筒状のメッシュ体
により構成し、前記メッシュ体にはその内部に流動性の
固着剤を保持できる網目を形成したことを特徴とする
(請求項1)。
【0008】上記アンカーボルトユニットにおいて、メ
ッシュ体の内径をアンカーボルトの先端部に装着した状
態からその軸方向への押し込みが可能になるように形
成、または押し込みが不可能になるように形成すること
ができる(請求項2)。
【0009】前記いずれかのアンカーボルトユニットに
おいて、それらのユニットには更にアンカーボルトに装
着可能な筒状の楔体を備え、その楔体は軸方向に割溝を
有し且つテーパ状に形成され、アンカーボルトにその楔
体を装着すると共に、前記メッシュ体を装着するように
構成できる(請求項3)。
【0010】また、第2の発明に係るアンカー施工方法
は、アンカーボルトを取付孔に挿入して固着剤により固
着するアンカー施工方法であって、アンカーボルトの先
端部に筒状のメッシュ体を装着し、そのメッシュ体の内
部に流動性の固着剤を充填してからアンカーボルトを取
付孔に挿入することを特徴とする(請求項4)。
【0011】上記アンカー施工方法において、メッシュ
体の内径をアンカーボルトの先端部に装着した状態から
その軸方向への押し込みが可能になるように形成し、ア
ンカーボルトを取付孔に挿入することにより、メッシュ
体をアンカーボルトと取付孔の間隙に初期形状で残留さ
せることができる(請求項5)。
【0012】上記アンカー施工方法において、メッシュ
体の内径をアンカーボルトの先端部に装着した状態から
その軸方向への押し込みが不可能になるように形成し、
アンカーボルトを取付孔に挿入することにより、メッシ
ュ体をアンカーボルトの先端部と取付孔の底部との間隙
に押し潰した形状で残留させることもできる(請求項
6)。
【0013】上記いずれかのアンカー施工方法におい
て、軸方向に割溝を有し且つテーパ状に形成された楔体
をアンカーボルトに装着すると共に、アンカーボルトの
先端部にメッシュ体を装着し、そのメッシュ体の内部に
流動性の固着剤を充填してからアンカーボルトを取付孔
に挿入することができる(請求項7)。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
より説明する。図1は本発明に係るアンカーボルトユニ
ットの実施の形態を示す斜視図である。アンカーボルト
ユニット1はアンカーボルト2とメッシュ体3の組合せ
により構成される。
【0015】アンカーボルト2は従来と同様にねじ棒、
異形鉄筋または異形鋼棒等を所定長に切断加工して作ら
れる。なお図示のアンカーボルト2は周壁に螺旋条を形
成した鋼製のねじ棒である。メッシュ体3は金網を筒状
に加工して作られ、その内径はアンカーボルトの先端部
に装着した状態からその軸方向への押し込みが可能にな
るように形成する。
【0016】メッシュ体3を後述するようにアンカーボ
ルト2の先端部に装着した後に、流動性を有し且つ高粘
調な固着剤をその内部に充填するものである。したがっ
てメッシュ体3の網目は、その内部に充填した固着剤を
実質的に保持できる大きさ(間隙)に設定され、その最
適値は固着剤の粘性により変化する。なおここで「実質
的に保持できる」とは、固着剤を内部に充填してから取
付孔内に挿入するまでの操作中に、固着剤が網目から外
部に漏出して作業に支障を与えるような目立った液だれ
を起こさない値であり、ごく僅かな液だれ程度は許され
ることを意味する。
【0017】メッシュ体3の軸方向長さは取付孔の深さ
より小さい値とされ、具体的には孔の容積からアンカー
ボルトの体積を差し引いた最低必要樹脂量が収容できる
長さと、孔の深さとの間で適宜選択できる。メッシュ体
3は自立性を有する材料なら特に制限はなく、金網以外
にある程度の剛性を有するプラスチック材を網条に成型
して作ることもできる。なお金網を加工して作る場合の
メッシュの線径は0.05〜0.5mmφ程度が望まし
い。
【0018】次に図1〜図4を参照して前記アンカーボ
ルトユニット1によるアンカー施工方法を説明する。先
ず図1においてアンカーボルト2の先端部にメッシュ体
3を矢印のように近づけ、メッシュ体3の一部をアンカ
ーボルト2の先端部に装着する。
【0019】図2はアンカーボルト2の先端部に装着し
たメッシュ体3の内部に固着剤4を充填している状態を
示す斜視図である。固着剤4は従来と同様な2液混合エ
ポキシ樹脂接着剤を使用することができる。すなわちエ
ポキシ樹脂とその硬化剤を別々に収容した2連カートリ
ッジからミキシングノズル5を経て押出された2液混合
エポキシ樹脂接着剤を固着剤4としてメッシュ体3内に
充填する。その固着剤4の充填量はアンカーボルト2を
取付孔に挿入したとき、固着剤4がアンカーボルト2と
取付孔の間隙部分を十分に満たす量とされる。なお、固
着剤の主剤および硬化剤の種類は上記以外の各種公知の
ものを使用できる。また、メッシュ体に充填する方法等
も、上記以外の適宜方法で行なうことができる。
【0020】図3はアンカーボルト2をコンクリート天
井スラブ等のコンクリート構造物10の取付孔11に挿
入する状態を説明する図である。コンクリート構造物1
0の下面に穿設された取付孔11の内径は、メッシュ体
3を装着したアンカーボルト2が容易に挿入できる直径
とされる。孔の直径は用いる固着剤の性状にもよるが、
経済的な樹脂量からすると、例えばアンカーボルト2の
直径より10〜25%程度大きな直径に設定することが
望ましい。
【0021】図4は取付孔11内にアンカーボルト2を
完全に挿入した状態を示す断面図である。図4に示すよ
うに、挿入に際してメッシュ体3はアンカーボルト2に
そって後退し、それと共にメッシュ体3の内部に充填し
た固着剤4はアンカーボルト2によって押出されて取付
孔11内に拡散する。
【0022】アンカーボルト2を取付孔11内に挿入す
る際、アンカーボルト2の軸方向に後退するメッシュ体
3により、固着剤4は取付孔11内を均一に且つ容易に
拡散する。そしてアンカーボルト2と取付孔11の間隙
にはメッシュ体3が存在するので、アンカーボルト2は
取付孔11内で正確にその姿勢が保持される。そして、
孔の底に固着剤を保持し、孔底とアンカーボルト先端と
の接合をも強固なものとする。しかもアンカーボルト2
の周囲の固着剤4の層は、内部にメッシュ体3が埋設さ
れた状態になるので、そのメッシュ体3による補強効果
で固着力が増加するという利点もある。
【0023】この例ではメッシュ体3の長さは取付孔1
1の深さの60%程度に設定され、その内部に充填した
固着剤4により取付孔11とアンカーボルト2との間隙
が完全に充填される。そして図4の状態で固着剤が硬化
することによりアンカー施工が完了する。なお、取付孔
11の周囲には目立つような固着剤4の盛り上がりなど
が生じないため、余分な後処理を必要としない。
【0024】図5は本発明に係るアンカーボルトユニッ
トの他の実施の形態を示す図である。この例が図1のア
ンカーボルトユニット1と異なる部分は、メッシュ体3
の内径をアンカーボルトの先端部に装着した状態からそ
の軸方向への押し込みが不可能になるように形成した点
であり、その他は同様に構成される。この例ではメッシ
ュ体3の縁部をアンカーボルト2のねじ部先端に引っ掛
けるように押し込んで装着する。
【0025】図5に示すように、上記のようにしてアン
カーボルト2の先端部に装着したメッシュ体3の内部に
所定量の固着剤4を充填し、それをコンクリート構造物
10の下面に穿設した取付孔11内に下側から矢印のよ
うに挿入する。
【0026】図6は図5の状態からアンカーボルト2を
完全に取付孔11内に挿入した状態を示す図である。挿
入操作に際して、アンカーボルト2の先端部に装着した
メッシュ体3は押し潰される。この押し潰しによりメッ
シュ体3内に充填した固着剤4は取付孔11内に拡散す
る。そして図6の状態で固着剤が硬化すればアンカー施
工が完了する。なお、この例においても取付孔11の周
囲に目立つような固着剤4の盛り上がりなどは生じない
ため、余分な後処理を必要としない。
【0027】図7は本発明に係るアンカーボルトユニッ
トの更に他の実施の形態を示す斜視図である。本実施の
形態ではアンカーボルトユニット1を構成するものとし
て、アンカーボルト2、メッシュ体3以外に筒状の楔体
6を追加したことに特徴がある。楔体6は鉄、鉄合金、
真鍮等の金属材料、または硬質なプラスチックを加工し
て作ることができ、図示のように軸方向に割溝7を有し
且つ全体がテーパ状に形成される。そして、半径方向に
拡縮自在に弾性変形し、その内径はアンカーボルト2に
容易に挿入できるような大きさを有し、外周のテーパの
最大直径は孔より僅かに大に形成される。
【0028】次に図7,図8,図9を参照して本実施の
形態のアンカーボルトユニット1を使用してアンカー施
工する方法を説明する。先ず図7,図8のようにアンカ
ーボルト2の中間部に楔体6を装着する。この楔体6の
挿入位置により取付孔11に対するアンカーボルト2の
挿入長が決定される。次にアンカーボルト2の上からメ
ッシュ体3を装着し、さらにメッシュ体3の内部に固着
剤4を充填する。
【0029】図9はアンカーボルト2を取付孔11に挿
入した状態を示す断面図である。メッシュ体3内に固着
剤4を充填した状態で、アンカーボルト2をコンクリー
ト構造物10の下面に形成した取付孔11に下方から挿
入する。その際、アンカーボルト2の挿入は楔体6の挿
入位置まで許容され、そこで楔体6によって停止する。
このようにアンカーボルト2に対する楔体6の挿入位置
により、取付孔11へのアンカーボルト2の挿入位置
(深さ)が設定される。さらに、楔体6によって取付孔
11とアンカーボルト2の間隙が閉鎖されるので、アン
カーボルト挿入後の固着剤のだれ落ちをより効果的に抑
制することができる。また、楔体6をハンマー等を用い
て取付孔内へ打ち込むことにより、固着剤が硬化するま
での間、アンカーボルトが孔内からの抜け落ちるのを防
止できる。これは特に、アンカーボルトの直径が太く重
量の大なる場合に有効である。
【0030】前記図7に示すアンカーボルトユニット1
は、内径をアンカーボルト1の先端部に装着した状態か
らその軸方向への押し込みが可能になるように形成した
メッシュ体3を使用して構成されている。しかし、内径
をアンカーボルト1の先端部に装着した状態からその軸
方向への押し込みが不可能になるように形成したメッシ
ュ体3を使用してアンカーボルトユニット1を構成する
こともできる。そのように構成したアンカーボルトユニ
ット1によりアンカー施工した場合も、その楔体6の効
果は図7のアンカーボルトユニット1の場合と同様に発
揮される。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明に係るアンカーボル
トユニットは、アンカーボルトと、そのアンカーボルト
の先端部に装着可能な筒状のメッシュ体により構成さ
れ、メッシュ体にはその内部に流動性の固着剤を保持で
きる網目が形成されていることを特徴とする。そのため
コンクリートスラブ天井等の下面に設けた取付孔にアン
カー施工する場合でも、流動性を有する固着剤のだれ落
ちを著しく抑制することができる。それと共に、孔底に
固着剤を保持し、その孔底とアンカーボルト先端とを確
実に固着することができる。また、天井面、床面に限ら
ず、アンカーボルトとメッシュ体の係合状態を調整する
ことにより、孔内を満たすだけの必要充填樹脂量をメッ
シュ体内に充填できるので、充填する樹脂量を適格にコ
ントロールできる。従って消費樹脂量の節約になる。
【0032】上記アンカーボルトユニットにおいて、メ
ッシュ体の内径をアンカーボルトの先端部に装着した状
態からその軸方向への押し込みが可能になるように形成
できる。このようにすると、アンカーボルトの先端部に
メッシュ体を装着した状態でアンカーボルトを取付孔に
挿入した際、メッシュ体がアンカーボルトにそって後退
し、それと共にメッシュ体の内部に充填した固着剤はア
ンカーボルトによって押出されて取付孔内に均一に且つ
容易に拡散することができる。そしてアンカーボルトと
取付孔の間隙はメッシュ体が介在するので、アンカーボ
ルトは取付孔内で正確にその姿勢が保持される。しかも
アンカーボルト周囲の固着剤の層は、内部にメッシュ体
が埋設された状態になるので、そのメッシュ体による補
強効果で固着力が増加するという利点もある。
【0033】上記アンカーボルトユニットにおいて、メ
ッシュ体の内径をアンカーボルトの先端部に装着した状
態からその軸方向への押し込みが不可能になるように形
成することもできる。このようにした場合は、アンカー
ボルトの先端部にメッシュ体を装着した状態でアンカー
ボルトを取付孔に挿入した際に、メッシュ体がアンカー
ボルトの先端部によって押し潰される。そしてアンカー
ボルトの先端部と取付孔の底部に押し潰されたメッシュ
体によって補強された固着剤層が形成されるので、アン
カーボルトをより確実に固着できる。
【0034】前記いずれかのアンカーボルトユニットに
おいて、アンカーボルトに装着可能な筒状の楔体を備
え、その楔体は軸方向に割溝を有し且つテーパ状に形成
され、アンカーボルトにその楔体を装着すると共に、前
記メッシュ体を装着するように構成できる。このような
楔体を備えることにより、取付孔に対するアンカーボル
トの挿入量が楔体の挿入位置まで許容される。従ってア
ンカーボルトに対する楔体の挿入位置により、取付孔へ
のアンカーボルトの挿入位置(深さ)が設定できる。さ
らに、楔体によって取付孔とアンカーボルトの間隙が閉
鎖されるので、アンカーボルト挿入後の固着剤のだれ落
ちをより効果的に抑制することができる。また、ハンマ
ー等で楔体を取付孔内へ打ち込むことによって、固着剤
が硬化するまでの間、ボルトの抜け出しを確実に防止で
きる。
【0035】また本発明に係るアンカー施工方法によれ
ば、上述した各効果を奏するアンカー施工が実施でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンカーボルトユニットの実施の
形態を示す斜視図。
【図2】図1のアンカーボルトユニットを使用するアン
カー施工の手順図。
【図3】図1のアンカーボルトユニットを使用するアン
カー施工の手順図。
【図4】図1のアンカーボルトユニットを使用するアン
カー施工の完成状態を示す図。
【図5】本発明に係るアンカーボルトユニットの他の実
施の形態を示す図。
【図6】図5のアンカーボルトユニットを使用するアン
カー施工の完成状態を示す図。
【図7】本発明に係るアンカーボルトユニットのさらに
他の実施の形態を示す図。
【図8】図7のアンカーボルトユニットを使用するアン
カー施工の手順図。
【図9】図7のアンカーボルトユニットを使用するアン
カー施工の完成状態を示す図。
【符号の説明】
1 アンカーボルトユニット 2 アンカーボルト 3 メッシュ体 4 固着剤 5 ミキシングノズル 6 楔体 7 割溝 10 コンクリート構造物 11 取付孔
フロントページの続き Fターム(参考) 2D046 AA01 2E125 AA48 BA13 BA22 BD01 BE08 BF01 CA03 CA14 EA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンカーボルト2と、そのアンカーボル
    ト2の先端部に装着可能な筒状のメッシュ体3により構
    成し、前記メッシュ体3にはその内部に流動性の固着剤
    4を実質的に保持できる網目を形成したことを特徴とす
    るアンカーボルトユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、メッシュ体3の内径
    をアンカーボルト2の先端部に装着した状態からその軸
    方向への押し込みが可能になるように形成、または押し
    込みが不可能になるように形成することを特徴とするア
    ンカーボルトユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記ユニッ
    トには更にアンカーボルト2に装着可能な筒状の楔体6
    を備え、前記楔体6は軸方向に割溝7を有し且つテーパ
    状に形成され、アンカーボルト2に、楔体6を装着する
    と共に、前記メッシュ体3を装着するように構成したこ
    とを特徴とするアンカーボルトユニット。
  4. 【請求項4】 アンカーボルト2を取付孔11に挿入し
    て固着剤4により固着するアンカー施工方法において、
    アンカーボルト2の先端部に筒状のメッシュ体3を装着
    し、そのメッシュ体3の内部に流動性の固着剤4を充填
    してからアンカーボルト2を取付孔11に挿入すること
    を特徴とするアンカー施工方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、メッシュ体3の内径
    をアンカーボルト2の先端部に装着した状態からその軸
    方向への押し込みが可能になるように形成し、アンカー
    ボルト2を取付孔11に挿入することにより、メッシュ
    体3をアンカーボルト2と取付孔11の間隙に初期形状
    で残留させることを特徴とするアンカー施工方法。
  6. 【請求項6】 請求項4において、メッシュ体3の内径
    をアンカーボルト2の先端部に装着した状態からその軸
    方向への押し込みが不可能になるように形成し、アンカ
    ーボルト2を取付孔11に挿入することにより、メッシ
    ュ体3をアンカーボルト2の先端部と取付孔11の底部
    との間に押し潰した形状で残留させることを特徴とする
    アンカー施工方法。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし6のいずれかにおいて、
    軸方向に割溝7を有し且つテーパ状に形成された楔体6
    をアンカーボルト2に装着すると共に、アンカーボルト
    2の先端部にメッシュ体3を装着し、そのメッシュ体3
    の内部に流動性の固着剤4を充填してからアンカーボル
    ト2を取付孔11に挿入することを特徴とするアンカー
    施工方法。
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