JP4873232B2 - 防水アンカー - Google Patents

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Description

本発明は、防水剤を具え、取付孔への取り付け作業によりアンカー周囲を防水剤で簡易に塞ぐことができる防水アンカーに関する。
アンカーは、筒状部材の先方に軸方向に延びる切れ込みを具え、その筒状部材を取付孔に挿入した状態で筒状部材の内側に棒状の部材を押し入れて筒状部材の先方を径方向に拡げ、取付孔に固着させる取り付け金具である。
例えば、取付けステーをコンクリート壁に固定する場合を例に説明すると、ドリルなどを用いてまず取付孔をコンクリート壁に設け、取付けステーの固定孔に筒状部材を通した上で取付孔に挿入する。そして、筒状部材の内部に棒状部材を押し入れ、筒状部材の先方を拡げて取付孔にアンカーを固着し、取付けステーをコンクリート壁に固定させていた。
特開平2−89806号公報
しかしながらアンカーは、アンカーの先端が拡がり取付孔の内面に固着するので、取付孔の開口部付近には、アンカーと取付孔の内面との間に隙間が生じることがある。この隙間に雨水などが浸入すると、取付孔の内面を変質させたり、あるいは内部で凍結して取付孔を損傷させてしまうことがある。
そのためコーキング剤など防水剤を取付孔に注入した後アンカーを取付孔に取り付けたり、アンカーを取付孔に固着させた後、アンカー頭部に防水剤を塗布したりしていたが、かかる作業は、個々のアンカーにそれぞれ個別に行わなければならず、手間がかかっていた。
また、接着剤を封入したカプセルを取付孔の内部で破裂させて、接着剤で固定力を補強するようにしたアンカーが知られているが、接着剤は主に取付孔の奥に供給されて固化するので、接着剤を用いても取付孔の開口部付近には隙間が残ることがあった。
本発明は、取付孔周辺を簡易に防水できる防水アンカーを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を解決するため防水アンカーを次のように構成した。
筒状部材と、筒状部材の内部に押し入れる棒状部材からなるアンカーにおいて、筒状部材の内側後方に防水剤を封入したカプセルを設けることとした。
筒状部材は、先方の内径が狭く、かつ先方には軸方向に延びる切り込みが設けてあり、棒状部材が押し入れられると先端部分が径方向に拡がるように形成してある。尚、切れ込みの数は特に限定しない。筒状部材の内部には、ほぼ中央に仕切り壁が形成してあり、筒状部材の後方から筒状部材の内部にカプセルを押し入れると仕切り壁に突き当たり保持される。筒状部材の材質は、合成樹脂、金属、木など特に限定しない。
質は
カプセルは、例えば樹脂製容器であり、筒状部材に収納した場合に筒状部材からはみ出ることのない大きさ、形状を有している。カプセルの内部には防水剤が封入してあり、棒状部材を筒状部材に押し入れると、棒状部材によりカプセルの外壁は容易に破裂するように構成されている。尚カプセルは十分な強度を有し、防水アンカーの通常の運搬、保管等において破裂して内容物が漏出することはない。
棒状部材は、ねじであるが、外周面に螺条のない円筒体で、ハンマーで打ち込むものでもよい。材質は、合成樹脂でも金属でもよい。また棒状部材の先端は、尖っていることが、カプセルを破裂させる点から好ましい。
筒状部材の側壁後方には、流出孔が設けられている。流出孔は、破裂したカプセルから防水剤が流出した際、防水剤が通過し、防水アンカーの外に防水剤が流れ出るようになっている。また流出孔は、棒状部材が筒状部材に押し入れられた場合でも、棒状部材で閉鎖されることがないよう適宜側壁の長手方向に沿って形成されている。
カプセルは、筒状部材を合成樹脂等で成形した後、筒状部材の内部に個々に挿入する。挿入したカプセルは、筒状部材の内面との間の摩擦で抜け止めしても、筒状部材の内面に突起を設けて掛かり止めしても、蓋材を筒状部材に取り付けて落下防止するようにしてもよい。防水剤は、例えばシリコンゴムなどからなり、取付孔と防水アンカーとの間に形成された隙間に充填されると隙間への水分の侵入を防止する作用を有している。
次に、防水アンカーの作用について説明する。
使用前の防水アンカーを取付孔に差し入れ、筒状部材に棒状部材を挿入すると、まずカプセルが棒状部材により破裂し、棒状部材の挿入にしたがってカプセル内部から防水剤が流出する。カプセルから流出した防水剤は、筒状部材に形成された流出孔を通り防水アンカーと取付孔の隙間に流れ込む。棒状部材が更に筒状部材内に挿入され、仕切り壁に到達すると、カプセル内の防水剤はほとんど全て防水アンカーの外部に流出され、防水アンカーと取付孔の隙間に充填される。そして更に棒状部材を押し入れると、棒状部材は仕切り壁を破り、内径が狭い先方に移動して、切り込みを開き、先端部分を径方向に拡大させて、取付孔の内面に固着される。
本発明の防水アンカーによれば、筒状部材内に棒状部材を挿入して取付孔に固着させると、防水剤がカプセルから流出し、防水剤により防水アンカーの周囲に防水処理がなされる。かかる処理は、棒状部材を押し入れるという通常のアンカー固定作業で行われることから、防水処理を施したアンカーを取付孔に容易に固定することができる。
また本発明の防水アンカーは、従来と同様の構成を有するアンカーに、防水剤を封入したカプセルを取り付けるだけでよいことから、製造が簡易で、安価に提供できる。
本発明にかかる壁体の一実施形態について説明する。
図1に、防水アンカー2を示す。防水アンカー2は、合成樹脂製の筒状部材4と棒状部材としての金属製のねじ6とカプセル8から構成してある。
筒状部材4は、底面図である図4にも示すように円筒状で、後方(図1における上方)につば部10を具え、先方に切り込み12が形成してある。つば部10は、円板上に外方に突出しており、その内側は円錐状に形成してある。切り込み12は、筒状部材4の先端からほぼ中程まで、筒状部材4の軸に沿って形成してある。また筒状部材4の後方には、筒状部材4の内外を貫通した流出孔5が設けてある。
筒状部材4の内部には、図2に示すように仕切り壁14が設けてある。筒状部材4の内面は、後端から仕切り壁14までは、ねじ6の外径よりわずかに細いだけで、仕切り壁14から先端までは、ねじ6の外径より細く形成してある。また仕切り壁14は、ねじ6により容易に破断される厚みとなっている。
カプセル8は、合成樹脂製で、内部にシリコンゴムなどからなる防水剤3が封入してある。カプセル8は、筒状部材4の後方に収納される形状、あるいは収納可能に変形する材質から形成してあり、筒状部材4の後方からカプセル8を挿入し、仕切り壁14にその先端を当接させると、カプセル8の後端が筒状部材4の後端より少し内側に位置するように形成してある。またカプセル8の外壁は、ねじ6を筒状部材4へ押し込むことにより容易に破断される強度に形成してある。
防水剤3は、防水作用を有するゴム状の材質で、ねじ6によりカプセル8の外壁が破断されると、カプセル8の外に流出し、更に流出孔5を通って図5に示すように筒状部材4の外方に流れ出るよう適度な流動性と、付着した位置で固着する適度な硬化性を具えている。
次に、防水アンカー2の特徴について説明する。
筒状部材4は、従来と同様の射出成形等により成形する。カプセル8は、筒状部材4に適合させて製造し、筒状部材4の後方に挿入しておく。ねじ6は、アンカー用の従来のねじを用い、筒状部材4とは別に用意するか、あるいは筒状部材4の後方にカプセル8を損傷させないように軽くねじこんでおく。
図5に、防水アンカー2を用いてステー34をコンクリート壁30に取り付けた状態を示す。
かかる例を通して防水アンカー2について説明する。まずコンクリート壁30に取付孔32を設け、ステー34の孔36を通して防水アンカー2を取付孔32に挿入する。そしてねじ6を筒状部材4の内部にねじ込む。
ねじ6は、筒状部材4の内面に螺条が食い込み、内部に進行する。そしてねじ6の先端がカプセル8を破断すると、防水剤3がカプセル8から流出する。筒状部材4の内部は仕切り壁14で仕切られていることから、ねじ6のねじ込みに応じてカプセル8から押し出された防水剤3は流出孔5から防水アンカー2の外に流出する。
流出した防水剤3は、防水アンカー2と取付孔32の内面との間に流入し、更に防水アンカー2のつば部10の周囲に付着する。更にねじ6をねじ込むと、ねじ6は仕切り壁14を突き破り、筒状部材4の先方に進入し、筒状部材4の先方を径方向に拡げて図5に示すように取付孔32の内面に固着される。
このようにして防水アンカー2を付孔32に固着すると、ステー34がつば部10で押さえられコンクリート壁30に固定される。そして、防水剤3が取付孔32の開口部付近に付着し、適度に硬化することにより、取付孔30に防水処理が施される。
したがって上記防水アンカー2によれば、従来のアンカーと同様の取り付け作業を行うことにより、取付孔30に防水処理を施すことができ、防水機能を有するアンカーを簡易に取り付けることができる。また防水アンカー2は、従来と同様のアンカーにカプセルを組み付けるだけであるので、安価に提供できる。
本発明にかかる防水アンカーの一実施形態を示す部分正面図である。 筒状部材を示す断面図である。 筒状部材を示す側面図である。 筒状部材を示す底面図である。 防水アンカーの使用状態を示す断面図である。 筒状部材に示した斜視図である。
符号の説明
2 防水アンカー
3 防水剤
4 筒状部材
5 流出孔
6 ねじ
8 カプセル
10 つば部
12 切り込み
14 仕切り壁
30 コンクリート壁
32 取付孔
34 ステー
36 固定孔

Claims (3)

  1. 筒状部材の内部に棒状部材を挿入し、前記筒状部材の先方を径方向に拡げて取付孔の内面に固着するアンカーにおいて、
    前記筒状部材の内部後方に防水剤入りのカプセルを具え、前記筒状部材の側壁後方に、前記防水剤が流通する流出孔を具え、
    前記棒状部材の前記筒状部材への挿入により前記カプセルが破裂し、前記カプセルから流出された防水剤が、該流出孔を通って該筒状部材の外に流れ出ることで、前記取付孔の開口部に前記防水剤が付与されることとした防水アンカー。
  2. 前記筒状部材の後端に、該筒状部材の径方向に広がるつば部を設けた請求項1に記載の防水アンカー。
  3. 前記筒状部材の内部に、カプセルを保持する仕切り板を、該筒状部材の先方と後方の境に設けた請求項1または2に記載の防水アンカー。
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