JP2820906B2 - Alc用アンカー部材及びその固定方法 - Google Patents

Alc用アンカー部材及びその固定方法

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JP2820906B2
JP2820906B2 JP3879995A JP3879995A JP2820906B2 JP 2820906 B2 JP2820906 B2 JP 2820906B2 JP 3879995 A JP3879995 A JP 3879995A JP 3879995 A JP3879995 A JP 3879995A JP 2820906 B2 JP2820906 B2 JP 2820906B2
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洋右 吉野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ALC(軽量気泡コン
クリート)に好適なアンカー部材並びにその固定方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ALCは一般のコンクリートに比べて強
度が弱いため、アンカー部材を固定する場合、図16に
示すように、先端部にスリット60が形成された筒状の
アンカー本体62を下穴を形成することなく打ち込み、
進入時の抵抗で先端部を拡開させて固定する方法が講じ
られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな直接打ち込みによる拡開方式では、同図に示すよう
に、屈曲部64の外方に空隙部Sが形成されることを避
けられず、このため、初期荷重(引抜き力が作用した場
合の初期の抵抗力)が低いという致命的な欠点があり、
使用上問題となっていた。初期荷重の例を挙げると、例
えば、アンカー本体62の外径が5.6mmで長さが5
0mmのものでは、40〜50kgf/cm2 である。
また、この場合、最大荷重は125〜135kgf/c
2 である。
【0004】また、先端部に単にスリット60を形成す
る従来技術では、所定の拡開を誘発するような構成が存
在しないため、拡開角度θ4 が施工毎に異なり、信頼性
に欠けるという問題も併存していた。
【0005】そこで、本発明は、空隙部の問題を解消で
きて初期荷重の向上を図ることができるとともに、信頼
性の向上を図ることができるこの種のアンカー部材並び
にその固定方法の提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成すべく創案されたもので、その特徴は、先端部に軸方
向に延びるスリットが形成されているとともに当該スリ
ットの長さの範囲内には先端部の所定の拡開を生じさせ
る縮径部が形成されALCに下穴を形成することなく直
接打ち込まれる筒状のアンカー本体と、このアンカー本
体内を先端側へ向けて打ち込まれ前記縮径部をアンカー
本体の径方向外方へ押し拡げる押圧ピンとが備えられて
いる構成にある。
【0007】また、前記アンカー本体の先端に、ALC
内への進入時に先端部の拡開を誘導する拡開誘導斜面が
形成されている構成とすることができる。
【0008】更にまた、前記押圧ピンに前記アンカー本
体内を密接摺動するためのシール部材が備えられている
とともに前記縮径部の近傍にはアンカー本体の内外へ連
通する横穴が形成されている構成とすることもできる。
【0009】また、本発明の特徴は、先端部にスリット
と縮径部を有する筒状のアンカー本体をALCに下穴を
形成することなく直接打ち込んでALC内部で前記先端
部を拡開させた後、前記アンカー本体内に先端側へ向け
て押圧ピンを打ち込んで前記縮径部の部位をアンカー本
体の径方向外方へ押し拡げ、前記先端部の拡開によって
生じる前記縮径部外方の空隙部を埋めてなる工程にあ
る。
【0010】また、本発明の他の特徴は、先端部にスリ
ットと縮径部を有する筒状のアンカー本体をALCに下
穴を形成することなく直接打ち込んでALC内部で前記
先端部を拡開させた後、前記アンカー本体の後端から先
端部へシーリング材(接着材の概念を含む。以下同じ)
を注入し、シーリング材の注入後前記アンカー本体の後
端からアンカー本体内面に密接する押圧ピンを前記先端
部まで打ち込んでシーリング材を加圧充填するとともに
前記縮径部の部位をアンカー本体の径方向外方へ押し拡
げ、前記先端部の拡開によって生じる前記縮径部外方の
空隙部を埋める工程にある。
【0011】また、他の特徴は、先端部にスリットと縮
径部を有する筒状のアンカー本体をALCに下穴を形成
することなく直接打ち込んでALC内部で前記先端部を
拡開させた後、前記アンカー本体の後端から内方へシー
リング材を注入し、シーリング材の注入後前記アンカー
本体の後端からアンカー本体内面に密接する押圧ピンを
打ち込んでシーリング材を加圧充填し、前記先端部の拡
開によって生じる前記縮径部外方の空隙部をシーリング
材のみで埋める工程にある。
【0012】また、先端部にスリットと所定の拡開を生
じさせる縮径部を有するとともに当該縮径部の近傍には
内外へ連通する横穴が形成されている筒状のアンカー本
体を、ALCに下穴を形成することなく直接打ち込んで
ALC内部で前記先端部を拡開させた後、前記アンカー
本体の後端から内方へシーリング材を注入し、前記先端
部の拡開によって生じる前記縮径部外方の空隙部をシー
リング材のみで埋める工程とすることもできる。
【0013】更に他の特徴は、予め柱状の治具をALC
に打ち込んで所定の長さより短い下穴を形成し、治具の
移動で押し潰されたALC粉が奥に圧縮されて残ってい
る状態で、先端部にスリットと縮径部を有するとともに
前記下穴より長い寸法の筒状のアンカー本体を下穴の後
端から打ち込み、前記先端部を拡開する工程にある。
【0014】
【作用】請求項1又は4に係るアンカー部材又は固定方
法によれば、アンカー本体がALCに下穴を形成するこ
となく直接打ち込まれ、アンカー本体の先端部は進入時
の抵抗を受けて縮径部により所定の角度に略画一的に拡
開される。縮径部の外方には、空隙部が形成される。こ
の後、押圧ピンがアンカー本体内を先端側へ向けて打ち
込まれ、縮径部が外方に押し拡げられる。これによって
空隙部が無い状態となる。
【0015】請求項2に係るアンカー部材によれば、ア
ンカー本体の打ち込み時、先端部には拡開誘導斜面によ
る拡開方向の力が働き、拡開動作の始まりが画一的に誘
導される。
【0016】請求項3又は5に係るアンカー部材又は固
定方法によれば、アンカー本体を打ち込んで先端部を拡
開させた後、アンカー本体の後端から先端部へシーリン
グー材が注入され、注入後押圧ピンが先端部まで打ち込
まれる。アンカー本体に対する押圧ピンの密接摺動によ
ってシーリング材が加圧されるとともに縮径部部位が外
方に押し拡げられ、シーリング材が先端部及びアンカー
本体の外方隙間部分に充填されるととともに横穴等を介
して空隙部に充填される。
【0017】請求項6に係るアンカー部材の固定方法に
よれば、アンカー本体を打ち込んで先端部を拡開させた
後、アンカー本体の後端から内方へシーリングー材が注
入され、注入後押圧ピンが先端側へ向けて打ち込まれ
る。アンカー本体に対する押圧ピンの密接摺動によって
シーリング材が加圧され、シーリング材が先端部及びア
ンカー本体の外方隙間部分に充填されるととともに横穴
等を介して空隙部に充填される。
【0018】請求項7に係るアンカー部材の固定方法に
よれば、アンカー本体を打ち込んで先端部を拡開させた
後、アンカー本体の後端から内方へシーリングー材が注
入され、注入されたシーリング材は横穴等を介して空隙
部に充填される。
【0019】請求項8に係るアンカー部材の固定方法に
よれば、下穴形成後アンカー本体が打ち込まれると、下
穴の先端部に存在するALC粉が先端部の拡開に伴って
先端部の外面に引きずられ、先端部の拡開によって生じ
る縮径部外方の空隙部は引きずられたALC粉で満たさ
れて埋められる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例(壁面補修への適用
例)を図1乃至図4に基づいて説明する。
【0021】この例に示すALC用アンカー部材2は、
図2に示すように、先端部に軸方向に延びる一対のスリ
ット4,4と縮径部6を有するとともに後端に鍔部8を
有する筒状のアンカー本体10と、このアンカー本体1
0内に筒内凸部12,12で抜け止めされて保持された
押圧ピン14とから構成されている。なお、スリット
4,4は径方向の対向位置に形成されており、縮径部6
は内外径を同時減径する絞り加工によって形成されてい
る。また、アンカー本体10には、薄肉のステンレスパ
イプを利用している。
【0022】また、アンカー本体10の先端には、図3
に明らかなように、その内外において、面取りよって拡
開誘導斜面16,18が環状に形成されている。内側の
拡開誘導斜面16の傾斜角θ1 は60°(±15°)が
望ましく、外側の拡開誘導斜面18の傾斜角θ2 は45
°(±10°)が望ましい。拡開誘導斜面16は傾斜角
が緩いため大きな拡開力が生じ、余分な拡開力が拡開誘
導斜面18に生じる閉塞力によって緩和されるものであ
る。
【0023】次に、ALC用アンカー部材2の固定方法
を説明する。
【0024】図4に示すように、ALCとタイル等の外
装材20との間に剥離部位Pが生じてこれを補修する場
合、すなわち、外装材20を落下しないようにALCに
固定する場合、外装材20にアンカー本体10の鍔部8
が係止される係止穴22を穿設し、この係止穴22を介
してアンカー本体10をALCに下穴を形成することな
く直接に打ち込む。
【0025】打ち込み時のALC内部の抵抗でアンカー
本体10の先端部は拡開するが、当該拡開は縮径部6に
よって容易に誘発され、画一的な拡開角度θ3 を得る。
また、拡開誘導斜面16,18の存在によって、拡開の
誘導が一層確実になされる。そして、先端部の拡開によ
って、縮径部6の外方には空隙部Sが形成される。
【0026】かかる状態で、アンカー本体10の後端側
から打ち込み具24で押圧ピン14を打ち込むと、図1
に示すように、縮径部6及びその周辺が径方向外方へ押
し拡げられ、これによって空隙部Sが埋められる。従っ
て、アンカー本体10はALC内に初期荷重の低下を来
さない状態に固定される。また、この固定によって、外
装材20もALCに強固に一体的に結合される。押圧ピ
ン14の打ち込みによってアンカー本体10の一つの固
定態様が完成するが、この後更にシーリング材を充填し
てもよい。アンカー部材2の施工後、外装材20の係止
穴22は埋められ、外装材20の表面の色と略同一に彩
色処理される。
【0027】この例におけるアンカー本体10の寸法
は、外径が6mmで、全長が40mmである。このサイ
ズで実験をしたところ、初期荷重は80〜95kgf/
cm2で、最大荷重は120〜130kgf/cm2
いう結果が得られた。これにより、最大荷重においては
差異はほとんどないが、初期荷重では従来例に比べて4
0〜45kgf/cm2 の向上が確認された。
【0028】なお、アンカー本体10の後端部の形状は
この例に限定されるものではなく、後端部に雌ねじ部を
有するもの、あるいは鍔部8が無くて雄ねじ部又は雌ね
じ部を有するものなど、使用形態に応じて種々設計変更
できる。
【0029】次に、図5乃至図7に基づいて他の実施例
を説明する。
【0030】この例に示すALC用アンカー部材26
は、図5に示すように、先端部に軸方向に延びる一対の
スリット4,4と縮径部6を有するとともに後端に鍔部
8を有し、且つ、縮径部6の近傍に一対の横穴28,2
8を有する筒状のアンカー本体30と、アンカー本体3
0内を先端側に向けて打ち込まれる押圧ピン32とから
構成されており、押圧ピン32には、アンカー本体30
内を密接摺動できるようにゴム等のシール部材34が取
付けられている。
【0031】次に、ALC用アンカー部材26の固定方
法を説明する。
【0032】まず、上記例と同様に図6に示すように、
ALCに下穴を形成することなくアンカー本体30を打
ち込み、先端部を拡開させる。これによって、縮径部6
の外方に空隙部Sが生じる。かかる状態で、アンカー本
体30の先端部からシーリング材注入器36でエポキシ
樹脂等のシーリング材38を先端部に限定的に注入す
る。
【0033】この後、アンカー本体30の後端から押圧
ピン32を先端部まで打ち込むと、図7に示すように、
押圧ピン32はシール部材34のシール機能によって密
接移動するため、シーリング材38は加圧され、空隙部
S及びアンカー本体30の先端部が横穴28,28及び
スリット4,4を介して充填される。また、アンカー本
体30の外側の隙間並びに剥離部位Pも充填される。ま
た同時に、縮径部6が外方へ押し拡げられるので、空隙
部Sは縮径部6とシーリング材38との双方によって埋
められ、アンカー本体30はALC内に初期荷重の低下
を来さない状態に固定される。横穴28,28はなくて
もシーリング材38の空隙部Sへの加圧充填は可能であ
るが、横穴28,28を形成することによって、円滑且
つ確実な充填が得られる。
【0034】なお、押圧ピン32は、上記例と同様に縮
径部6を押し拡げるのみに使用することもできるもので
ある。
【0035】表1にALC用アンカー部材26による引
き抜き強度の実験結果を示す。
【表1】
【0036】また、上記例ではシーリング材38を先端
部に限定的に充填する例を示したが、図8に示すよう
に、シーリング材38をアンカー本体30の後端まで満
たした後押圧ピン32を打ち込み、加圧充填によって空
隙部Sをシーリング材38のみで埋めるようにしてもよ
い。
【0037】また、図9に示すように、打ち込んで先端
部を拡開させた後、押圧ピン32の加圧充填によること
なく、注入圧のみでシーリング材38を横穴28,28
等を介して空隙部Sや剥離部位Pに行きわたらせる方式
とすることもできる。
【0038】なお、上記各例では、外装材20を固定す
る補修への適用例を示したが、ALCの外壁面を防水シ
ートで覆う工法への適用も同様に実施できる。ALC用
アンカー部材26を用いた当該工法への適用例を図10
及び図11に示す。
【0039】図中、符号40は防水シートを示し、42
はシート押さえ片を示す。まず、図10に示すように、
アンカー本体30がシート押さえ片42に通された後防
水シート40に通孔を形成することなく打ち込まれる。
これによって、防水シート40の当接部位が突き破ら
れ、破片40aがアンカー本体30の先端に引っ掛かっ
たままALC内へ引きずり込まれる。
【0040】かかる状態でアンカー本体30の打ち込み
が進行すると、図11に示すように、先端部の拡開に伴
って、破片40aは縮径部6近傍に歩留り、引っ張り力
が作用した時に先端部の拡開の戻りを阻止する歯止め的
機能を呈する。これによって初期荷重の低下が防止され
る。なお、この後さらに上記例で示したようにシーリン
グ材38を注入してもよい。
【0041】次に、図12及び図13は、予めALCに
下穴を所定長さよりも短く形成して固定する方法を示す
ものである。
【0042】図12に示すように、円柱状の治具43を
ALCに直接打ち込んで、例えばアンカー本体30の全
長の略半分の長さの下穴45を形成する。治具43の打
込移動でその容積分のALCが押し潰されるため、下穴
45の先端部にはALC粉APが圧縮状態で残る。
【0043】かかる状態で下穴45の後端からアンカー
本体30を打ち込むと、図13に示すように先端部が拡
開するが、ALC粉APの一部は先端部の外面に引きず
られて拡開動作に伴って移動し、最終的に空隙部Sに溜
まる。これによって空隙部Sの容積が小さくなり、初期
荷重の向上が得られる。なお、拡開による固定後、押圧
ピン14によって縮径部6を更に押し拡げてもよく、或
いはまた、シーリング材38を注入した後に押圧ピン3
2で加圧充填することもできる。下穴45の長さは、ア
ンカー本体30の長さの1/3〜2/3の範囲で、特に
1/2の長さが望ましい。
【0044】次に、図14及び図15はアンカー本体の
変形例を示すものである。図14に示すアンカー本体4
4は切削加工によって形成され、従って縮径部46は内
径のみの減径となる。なお、縮径部46はろう付け態様
とすることもできる。また、図15に示すアンカー本体
48は、板材をプレス加工したもので、縮径部50は絞
り態様となる。符号52は鍔部を示す。
【0045】以上から明らかなように、縮径部は、先端
部の所定の拡開を誘発する機能を満足する範囲で適宜に
設計変更できるものである。
【0046】
【発明の効果】請求項1又は4に係るアンカー部材又は
固定方法によれば、縮径部によって所定の拡開を画一的
に得ることができるとともに、押圧ピンで縮径部部位が
押し拡げられて空隙部が埋められるので、信頼性の向上
並びに初期荷重の向上を図ることができる。
【0047】請求項2に係るアンカー部材によれば、先
端部の拡開をより一層高精度に生じさせることができ
る。
【0048】請求項3又は5に係るアンカー部材又は固
定方法によれば、押圧ピンの打ち込みによってシーリン
グ材を空隙部に充填することができるとともに縮径部の
拡がりによって空隙部を埋めることができ、これによっ
て初期荷重の向上を図ることができる。
【0049】請求項6に係るアンカー部材の固定方法に
よれば、押圧ピンの僅かな移動による打ち込みでシーリ
ング材を空隙部に充填することができ、これによって初
期荷重の向上を図ることができる。
【0050】請求項7に係るアンカー部材の固定方法に
よれば、押圧ピンの打ち込み操作を要することなくある
程度の初期荷重の向上を図ることができる。
【0051】押圧ピンやシーリング材を使用しなくても
ALCの押し潰し粉を利用して初期荷重の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す固定完了状態の概要断
面図である。
【図2】アンカー本体の斜視図である。
【図3】アンカー部材の先端部の要部拡大断面図であ
る。
【図4】固定完了前の状態を示す概要断面図である。
【図5】他の例におけるアンカー部材の斜視図である。
【図6】アンカー本体の打ち込み後におけるシーリング
材の注入状態を示す概要断面図である。
【図7】シーリング材の注入後における押圧ピンによる
加圧充填並びに縮径部の拡がり状態を示す概要断面図で
ある。
【図8】シーリング材をアンカー本体の後端まで満たし
た後に加圧充填した状態を示す概要断面図である。
【図9】シーリング材の注入圧のみで固定した状態を示
す概要断面図である。
【図10】防水シート固定例におけるアンカー本体の打
ち込み初期状態を示す概要断面図である。
【図11】防水シート固定例におけるアンカー本体の打
ち込み後の状態を示す概要断面図である。
【図12】予め下穴を一部形成する固定方法における下
穴形成状態を示す概要断面図である。
【図13】下穴形成後アンカー本体を打ち込んで拡開さ
せた状態を示す概要断面図である。
【図14】アンカー本体の他の例を示す概要断面図であ
る。
【図15】アンカー本体の更に他の例を示す概要断面図
である。
【図16】従来例の固定状態を示す概要断面図である。
【符号の説明】 4 スリット 6,46,50 縮径部 10,30,44,48 アンカー本体 14,32 押圧ピン 16 拡開誘導斜面 18 拡開誘導斜面 28 横穴 34 シール部材 43 治具 45 下穴

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部に軸方向に延びるスリットが形成さ
    れているとともに当該スリットの長さの範囲内には先端
    部の所定の拡開を生じさせる縮径部が形成されALCに
    下穴を形成することなく直接打ち込まれる筒状のアンカ
    ー本体と、このアンカー本体内を先端側へ向けて打ち込
    まれ前記縮径部をアンカー本体の径方向外方へ押し拡げ
    る押圧ピンとが備えられているALC用アンカー部材。
  2. 【請求項2】前記アンカー本体の先端に、ALC内への
    進入時に先端部の拡開を誘導する拡開誘導斜面が形成さ
    れている請求項1記載のALC用アンカー部材。
  3. 【請求項3】前記押圧ピンに前記アンカー本体内を密接
    摺動するためのシール部材が備えられているとともに前
    記縮径部の近傍にはアンカー本体の内外へ連通する横穴
    が形成されている請求項1又は2記載のALC用アンカ
    ー部材。
  4. 【請求項4】先端部にスリットと縮径部を有する筒状の
    アンカー本体をALCに下穴を形成することなく直接打
    ち込んでALC内部で前記先端部を拡開させた後、前記
    アンカー本体内に先端側へ向けて押圧ピンを打ち込んで
    前記縮径部の部位をアンカー本体の径方向外方へ押し拡
    げ、前記先端部の拡開によって生じる前記縮径部外方の
    空隙部を埋めてなるALC用アンカー部材の固定方法。
  5. 【請求項5】先端部にスリットと縮径部を有する筒状の
    アンカー本体をALCに下穴を形成することなく直接打
    ち込んでALC内部で前記先端部を拡開させた後、前記
    アンカー本体の後端から先端部へシーリング材を注入
    し、シーリング材の注入後前記アンカー本体の後端から
    アンカー本体内面に密接する押圧ピンを前記先端部まで
    打ち込んでシーリング材を加圧充填するとともに前記縮
    径部の部位をアンカー本体の径方向外方へ押し拡げ、前
    記先端部の拡開によって生じる前記縮径部外方の空隙部
    を埋めてなるALC用アンカー部材の固定方法。
  6. 【請求項6】先端部にスリットと縮径部を有する筒状の
    アンカー本体をALCに下穴を形成することなく直接打
    ち込んでALC内部で前記先端部を拡開させた後、前記
    アンカー本体の後端から内方へシーリング材を注入し、
    シーリング材の注入後前記アンカー本体の後端からアン
    カー本体内面に密接する押圧ピンを打ち込んでシーリン
    グ材を加圧充填し、前記先端部の拡開によって生じる前
    記縮径部外方の空隙部をシーリング材のみで埋めてなる
    ALC用アンカー部材の固定方法。
  7. 【請求項7】先端部にスリットと所定の拡開を生じさせ
    る縮径部を有するとともに当該縮径部の近傍には内外へ
    連通する横穴が形成されている筒状のアンカー本体を、
    ALCに下穴を形成することなく直接打ち込んでALC
    内部で前記先端部を拡開させた後、前記アンカー本体の
    後端から内方へシーリング材を注入し、前記先端部の拡
    開によって生じる前記縮径部外方の空隙部をシーリング
    材のみで埋めてなるALC用アンカー部材の固定方法。
  8. 【請求項8】予め柱状の治具をALCに打ち込んで所定
    の長さより短い下穴を形成し、治具の移動で押し潰され
    たALC粉が奥に圧縮されて残っている状態で、先端部
    にスリットと縮径部を有するとともに前記下穴より長い
    寸法の筒状のアンカー本体を下穴の後端から打ち込み、
    前記先端部を拡開して固定してなるALC用アンカー部
    材の固定方法。
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JP4873232B2 (ja) * 2006-07-07 2012-02-08 株式会社 ジプコン 防水アンカー

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