JPH10102992A - 連結装置 - Google Patents

連結装置

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JPH10102992A
JPH10102992A JP8258798A JP25879896A JPH10102992A JP H10102992 A JPH10102992 A JP H10102992A JP 8258798 A JP8258798 A JP 8258798A JP 25879896 A JP25879896 A JP 25879896A JP H10102992 A JPH10102992 A JP H10102992A
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Katsuhiko Mukono
勝彦 向野
Kazunori Tsujimoto
和則 辻本
Hideki Higashihara
英樹 東原
Tsutomu Konno
勉 今野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結後に前記メス部材から離脱可能な芯部材
を、連結前の状態において前記メス部材に対して所定の
位置に確実に固定する構成を有する連結装置を提供す
る。 【解決手段】 第1被連結部材Aにオス部材3を設け、
第2被連結部材Bにオス部材3が入込み可能なメス部材
4を設け、オス部材3がメス部材4に挿入されるに伴っ
て、メス部材4の内部にメス部材4とは分離自在に設け
た芯部材26がオス部材3の先端部を拡径し、拡径され
たオス部材3の外周面5Aとメス部材4の内周面4Aと
が当接して第1被連結部材Aと第2被連結部材Bとを連
結する連結装置であって、連結前の状態においては、オ
ス部材3の挿入により排除可能な固定部材30を用いて
芯部材26をメス部材4の内部に固定してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1被連結部材に
オス部材を設け、第2被連結部材に前記オス部材が入込
み可能なメス部材を設け、前記オス部材が前記メス部材
に挿入されるに伴って、前記メス部材の内部で前記メス
部材とは分離自在に設けられた芯部材が前記オス部材の
先端部を拡径し、拡径された前記オス部材の外周面と前
記メス部材の内周面とが当接して前記第1被連結部材と
前記第2被連結部材とを連結する連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の連結装置は、例えば図7
および図8に示すごとく、被連結部材がトンネルを形成
するシールドセグメントであって、これらセグメントど
うしを連結するのに用いられる。連結に際しては、既に
設置された一方のセグメント2に設けたメス部材4に対
し、新たに連結する他方のセグメント1に設けたオス部
材3を挿入する。その後、前記オス部材3が前記メス部
材4に所定深さまで挿入されると、前記メス部材4の内
部に取り付けられている芯部材26によって前記オス部
材3が拡径され、オス部材3が前記メス部材4の内周面
4Aと当接して、前記オス部材3と前記メス部材4とが
連結固定される。前記芯部材26は、前記オス部材3を
拡径させた後は前記オス部材3によって抱持され、連結
後に前記オス部材3と前記メス部材4との間に引張力が
作用しても前記オス部材が縮径するのを阻止すべく、前
記メス部材から離脱するよう構成してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の連結装置に
おいては、予め前記芯部材26を前記メス部材4の内部
に取付けるのに、例えば前記芯部材26の端面を前記メ
ス部材4の底部に接着剤を用いて固定していた。しか
し、接着剤が固化するまでの一定時間のあいだ前記芯部
材26を前記メス部材4の軸芯上に保持したり、前記芯
部材26の端面を前記メス部材4の底部18に確実に押
圧しておく必要があり、前記芯部材26の取付け作業が
煩雑であった。また、一旦接着固定が終了した芯部材2
6が何かの拍子に前記メス部材4から外れてしまうと、
当該メス部材4は使用できなくなるか、あるいは、トン
ネル構築現場で前記芯部材26を前記メス部材4に再度
接着固定する必要があり、非常に手間のかかるものであ
った。
【0004】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消し、連結後に前記メス部材から離脱可能な芯部
材を、連結前の状態において前記メス部材に対して所定
の位置に確実に固定する構成を有する連結装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(構成1)本発明の特徴構成は請求項1に記載したごと
く、連結前の状態においては、前記挿入に伴って前記オ
ス部材により排除可能な固定部材を用いて芯部材を前記
メス部材の内部に固定した点に特徴を有する。 (作用・効果)本発明の連結装置においては、前記オス
部材と前記メス部材との連結が終了した後に前記オス部
材が縮径するのを阻止するために、前記芯部材は前記メ
ス部材から離脱する必要がある。よって、連結前の状態
において前記芯部材と前記メス部材とは強固に連結する
ことはできない。その一方で、健全な連結部を得るため
には前記芯部材と前記メス部材とは適切な位置関係に保
持されている必要がある。本発明のごとく、オス部材に
より排除可能な固定部材を用いて前記芯部材を固定して
おけば、前記オス部材を挿入するまでは前記芯部材を所
定の位置に設定保持することができ、前記オス部材が挿
入された後は前記固定部材が排除されるから、前記芯部
材は前記メス部材から離脱することとなって上記の条件
を満たすことができる。また、前記オス部材と前記メス
部材との連結に際して前記固定部材を取り除く必要はな
く、そのまま連結操作を行うことができるから、連結作
業を円滑に行うことができる。
【0006】(構成2)本発明の連結装置は請求項2に
記載したごとく、前記固定部材を前記メス部材の内部空
間に充填した発泡材で構成することができる。 (作用・効果)本構成のごとく前記固定部材が発泡体で
構成してあれば、前記オス部材の挿入に際して容易に破
壊させることができる。また、発泡体は大幅な体積収縮
が可能であるから、破壊した発泡体を前記オス部材と前
記メス部材との間に形成される余剰空間に押し込むこと
ができて連結の障害になることがない。たとえ、前記オ
ス部材と前記メス部材との当接部に前記固定部材が残存
してもその残存量は限られるから、前記オス部材と前記
メス部材との当接を阻害するほどの抵抗を発揮するもの
ではない。
【0007】(構成3)さらに、本発明の連結装置は請
求項3に記載したごとく、前記固定部材を前記メス部材
の開口を閉塞する状態に設けて構成することもできる。 (作用・効果)本構成であれば、連結前の状態において
前記メス部材の内部に異物が侵入する等の不都合が発生
するのを防止でき、前記オス部材と前記メス部材との連
結操作をより円滑に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。本発明の連結装置は、例えば、トンネ
ル等を構築する際に用いられるダクタイルセグメントや
スチールセグメント、あるいは、コンクリートセグメン
ト(これらを総称して「セグメント」という)をトンネ
ル軸芯方向およびトンネル周方向に多数連結する場合な
どに用いる。
【0009】(概 要)本発明の連結装置は、図1から
図4に示すごとく、既に設置されている第1被連結部材
Aである第1セグメント1の一側面に設けたオス部材3
と、新たに接続する第2被連結部材Bである第2セグメ
ント2の他側面に設けたメス部材4とで構成される。前
記第1セグメント1と前記第2セグメント2とを連結す
る際には、両者を押し付けて前記オス部材3を前記メス
部材4の内部に挿入させ、前記オス部材3の先端部に設
けた拡径可能部5を拡径変形させることにより前記メス
部材4と係合させる。図2から図4に示すごとく、本発
明の連結装置においては、前記オス部材3を取り囲む状
態の囲繞部Cを前記第1セグメント1に形成し、一方、
前記囲繞部Cに挿入自在であって、その内部に前記オス
部材3を挿入させることが可能な前記メス部材4を前記
第2セグメント2に設けている。即ち、前記オス部材3
を前記囲繞部Cで取囲む構成にして、前記オス部材3を
有効に保護し、前記第1セグメント1等の運搬性・作業
性を向上させている。また、前記メス部材4は前記第2
セグメント2に対して移動可能に構成してある。これに
より、前記オス部材3と前記メス部材4とのある程度の
位置ずれを吸収できるから、セグメントどうしの連結作
業が容易になる。
【0010】(オス部材)前記オス部材3の詳細につい
て説明する。本実施の形態においては、図2から図4に
示すごとく、前記第1セグメント1に第1凹部6を形成
し、当該第1凹部6の周壁をもって前記囲繞部Cを構成
する。前記オス部材3は、前記第1凹部6の最奥部から
突出するように設け、前記第1凹部6の深さを前記オス
部材3の突出長さよりも深く形成してある。これによ
り、前記オス部材3の先端が前記第1凹部6内に引退す
るから、前記オス部材3の保護が確実となる。本構成に
よって、前記第1セグメントの連結面7を突出部材のな
い平滑面にできるから、トンネルを掘削する際に、当該
連結面7をシールドマシンのジャッキ反力受部として使
用する場合にも何ら支障がない。
【0011】前記オス部材3の全体形状は略円筒状を呈
する。その一端は、前記メス部材4に挿入して拡径され
る拡径可能部5をなし、他端は、前記第1セグメント1
に取付けるためのオス側胴部8をなす。前記オス側胴部
8の外周面にはオス側ネジ部9が形成してある。一方、
前記第1凹部の底部10にはオス側取付穴11を形成し
てあり、前記オス側胴部8を前記オス側取付穴11に挿
入させた後、オス側ナット部材12を前記オス側ネジ部
9に螺着して、前記オス部材3を前記第1セグメント1
に取付ける。前記オス側胴部8と前記拡径可能部5との
境界位置には、前記オス部材3の長手方向に垂直な面で
あって、前記オス側胴部8の方向を向くオス側段部13
が形成されている。前記オス側取付穴11への前記オス
側胴部8の挿入は、前記オス側段部13が、前記第1凹
部の底部10の表面に当接するまで行う。これにより、
前記底部10の表面からの前記オス部材3の突出長さが
決定される。本実施形態においては、前記オス部材3
は、前記第1セグメント1に対して相対移動不可能な状
態に取付けられる。尚、前記オス部材3を前記第1セグ
メント1に取付けるには、この他に、嵌入、溶接など種
々の方式を用いることができる。
【0012】前記拡径可能部5には、図2に示すごと
く、前記オス部材3の長手方向に沿った複数条のスリッ
ト14を形成し、前記オス部材3をその周方向に分割し
た状態に形成してある。これにより、前記拡径可能部5
の拡径が容易となる。また、前記オス部材3の外周面す
なわち前記拡径可能部5の外周面5Aは、後述するメス
部材4の内周面4Aとの摩擦力を高めるために粗面状に
形成してある。前記拡径可能部5の先端部外周には、前
記メス部材の内部への挿入を容易にすべく先細状のオス
部材先端傾斜面15を形成してある。
【0013】(メス部材)次に、前記メス部材4の詳細
を以下に説明する。前記メス部材4は、図2から図4に
示すごとく、前記第2セグメント2に形成した第2凹部
16に設けてある。ただし、前記メス部材4は、前記第
2セグメントの連結面17より突出した状態となってい
る。前記メス部材4を前記第2凹部16に設けるのは、
前記第1セグメント1と前記第2セグメント2との間に
作用する剪断力に対する許容耐力を高めるためである。
つまり、連結部に何らかの剪断力が作用しても、前記メ
ス部材4は、前記連結面17の方向に所定距離だけ移動
し、その後、前記メス部材4の外周面が前記第2凹部1
6と当接するから、前記メス部材4は、その最大外径部
分で前記剪断力に対抗できる。よって、従来の前記オス
部材3のみによって剪断力に対抗する構造に比べて、よ
り大きな連結強度を発揮することができる。
【0014】前記メス部材4はメス部材底部18を有す
る略筒状であり、当該メス部材底部18には、融通穴1
9が形成されている。前記メス部材4は、前記融通穴1
9を貫通する取付ボルトDによって、前記第2セグメン
ト2に取付けられる。つまり、前記取付ボルトDを、前
記融通穴19と、前記第2セグメント2に形成されたメ
ス側取付穴20とを貫通させ、前記第2セグメント2の
裏面側で、前記取付ボルトDの外周面に形成した取付ボ
ルトネジ部21にメス側ナット部材22を螺着する。前
記融通穴19の内径は、前記取付ボルトDの胴部23の
外径より大きく設定する。この両者の差の範囲内で、前
記メス部材4は前記取付ボルトDの周りに融通移動可能
である。前記取付ボルトDにあっては、前記取付ボルト
ネジ部21の両端部のうち前記取付ボルトDのヘッド部
24側の端部に取付ボルト段部25を形成してある。つ
まり、前記取付ボルト胴部23の外径より前記取付ボル
トネジ部21の外径を小さく設定してある。本構成であ
れば、前記メス側ナット部材22を前記取付ボルトネジ
部21に螺合させるに際し、例えば前記メス側ナット部
材22が前記取付ボルト段部25に当接した位置で、前
記メス側ナット部材22の螺進が阻止される。この結
果、前記取付ボルトのヘッド部24と前記第2セグメン
ト2の表面との間隔が一定長さに設定される。この設定
長さを、例えば、前記メス部材底部18の厚みよりやや
小さく設定しておけば、前記メス部材4は、前記第2セ
グメント2にガタなく取付けられ、かつ、所定の剪断力
が作用した場合には、前記第2セグメント2に対して前
記連結面の方向に摺動自在に取付けられることとなる。
【0015】本構成により、前記第1セグメント1と前
記第2セグメント2との連結作業が円滑に行える。即
ち、セグメントに対する前記オス部材3あるいは前記メ
ス部材4の取付誤差や、前記第1セグメント1に対する
前記第2セグメント2の位置設定誤差が存在しても前記
メス部材4が移動可能であるから両者の挿入が容易にな
る。また、前記メス部材4が移動可能であれば、他物と
の衝突時においても、前記メス部材4が移動して衝撃を
緩和するから変形防止効果がさらに高まるという利点も
生じる。
【0016】図2に示すごとく、前記ヘッド部24の先
端には、前記拡径可能部5を拡径させる拡径機構Eを設
けてある。当該拡径機構Eは、芯部材26と変形部材2
7とからなる。前記芯部材26は、前記オス部材3を前
記メス部材4の内部に挿入するに際し、前記拡径可能部
5の内部に進入して、前記拡径可能部5を拡径させるも
のである。前記芯部材26の外周面は、前記芯部材26
の押込み方向に窄まった円錐状に構成してある。これに
より、前記芯部材26が前記拡径可能部5の内部に押込
まれる際に、前記拡径可能部5の拡径が容易になる。
尚、前記芯部材26および前記拡径可能部5は、上記の
形状に限られるものではない。例えば、前記芯部材26
が単なる半球状であり、前記拡径可能部5が前記スリッ
ト14等を有しない完全に一体の円筒であってもよい。
要するに、前記拡径可能部5が前記芯部材26の作用に
よって拡径するものであれば何れの形状を組合わせたも
のでもよい。一方、前記変形部材27は、例えば金属等
を用いて形成した片側に底部を有する筒状体であり、そ
の開口端部を前記芯部材26の底部に嵌入固定してあ
る。前記変形部材27の有底側端部は、前記ヘッド部2
4の先端に対して接着剤あるいは粘着テープ等を用いて
固定してある。これら拡径機構を有するメス部に対して
前記オス部が挿入されると、オス部先端の拡径可能部5
が拡径され、当該拡径可能部5の外周面5Aが、前記メ
ス部材内周面4Aに形成した抜止部28、即ち、前記メ
ス部材4の奥部に向かって拡径した円錐状の面と当接し
て前記オス部材3が前記メス部材4から抜出るのを阻止
する。
【0017】この際、前記オス部材3と前記メス部材4
との連結状態を確実なものにするために、本発明の連結
装置は、連結前の状態においては前記芯部材26の外周
面29と前記抜止部28との間隔を、前記拡径可能部5
の厚みよりもやや小さく設定してあり、前記変形部材2
7の変形機構により前記オス部材3と前記メス部材4と
の連結状態を確実なものとしている。即ち、前記拡径可
能部5が、前記芯部材26の外周面29と前記抜止部2
8との間に割り込む結果、前記変形部材27の変形を伴
いながら前記芯部材26が後退するが、前記拡径可能部
5は、前記変形部材27の抵抗力に起因して前記外周面
29と前記抜止部28とによって所定の押圧力をもって
挟持されることとなるからである。
【0018】ここで、前記変形部材27の変形特性につ
いて説明する。例えば、図5に示した形状の変形部材2
7が有する変形特性を図6に示す。前記変形部材27を
軸芯X方向に圧縮すると、初期の段階すなわち原点0か
らa点までのにおいては、前記変形部材27は前記軸芯
X方向に圧縮変形する。圧縮荷重Pがa点に達した段階
で、当該変形部材27は面外変形を生じ始める。その後
は、a点からb点に示すごとくしばらく押圧を続けても
前記変形部材27に加わる荷重Pは増加せず面外変形の
みが進行する。b点に達すると前記面外変形は座屈に転
じ、前記変形部材27に加わる荷重Pはc点までやや急
激に低下する。c点で前記変形部材27の変形は略終了
し、この後、押圧を続けても圧縮変形は生じず荷重Pの
みが増加する。
【0019】本発明においては、前記変形部材27が有
する変形特性のうち、a点からb点までの特性を利用す
る。そのために、連結前の状態においては、前記抜止部
28と前記外周面29との間隔dは前記拡径可能部5の
厚みtよりも狭く設定しておく。そして、前記オス部材
3を前記メス部材4に挿入していくと、図3に示すごと
く、前記拡径可能部5が、前記メス部材4と前記芯部材
26とに当接した状態となる。この状態から更に前記拡
径可能部5を押圧することで前記変形部材27が圧縮変
形し、その結果、前記芯部材26が前記メス部材4の内
部に引退して、前記間隔dが前記拡径可能部5の挿入を
許容するまで広がる。この段階で、前記変形部材27
が、図6で示したa点からb点までの状態になっていれ
ばよい。この状態であれば、前記変形部材27は、前記
芯部材26に対して略一定の反力を与えることになり、
つまり、前記抜止部28と前記芯部材26の外周面29
とが、前記拡径可能部5を一定の力で挟持することにな
るからである。尚、前記変形部材27は金属で構成する
と都合がよい。つまり、金属が有する塑性変形能を有効
に利用できるから、所望の変形性状を前記変形部材27
に付与することが容易だからである。連結が終了した状
態では、前記芯部材26は前記拡径可能部5によって抱
持されて前記拡径可能部5と略一体となり、仮に前記オ
ス部材3と前記メス部材4とに引張力が作用した場合に
は、前記芯部材26は前記ヘッド部24から離脱する。
これにより、前記引張力が作用した場合でも、前記芯部
材26が前記拡径可能部5の縮径を阻止し、前記オス部
材3と前記メス部材4との連結状態を維持することがで
きる。
【0020】(芯部材の固定部材)本発明の連結装置
は、上記のごとく前記オス部材3と前記メス部材4とを
確実に連結し得るものであるが、これには連結前の状態
において前記芯部材26が前記メス部材4に対して正確
な位置に取り付けられていることが大きく寄与してい
る。なぜなら、前記芯部材26の取付状態が不適切な場
合、例えば前記芯部材26の軸芯が前記メス部材4の軸
芯に対して偏芯している場合、あるいは、前記芯部材2
6の軸芯が前記メス部材4の軸芯に対して角度を有する
場合には、前記メス部材4の内周面4Aと前記拡径可能
部5の外周面5Aとの間隔dが周方向において不均一と
なり、前記変形部材27を適切に圧縮変形させることが
できなくなって、前記内周面4Aと前記外周面5Aとの
当接状態にガタが生じる場合があるからである。本発明
の連結装置では、この不都合を防止するために、図2に
示すごとく前記芯部材26の先端部を固定部材30を用
いて前記メス部材4の内部空間に固定している。前記固
定部材30は、例えば合成樹脂等からなる発泡体を用い
て構成する。前記固定部材30と前記芯部材26との固
定、および、前記固定部材30と前記メス部材4の内周
面4Aとの固定は、接着剤を用いてもよいし、単に嵌合
させるだけでもよい。また、図2のごとく前記芯部材2
6の先端部のみを支持するのではなく、前記芯部材26
の外周面29を支持するものであってもよい。要する
に、前記芯部材26を前記メス部材4の内部の所定の位
置に確実に保持できるものであれば何れの構成であって
もよい。さらに、前記芯部材26を前記メス部材4の底
部に接着固定する際の補助として用いてもよいし、前記
固定部材30のみによって前記芯部材26を前記メス部
材4の内部に固定するものであってもよい。前記固定部
材30が発泡体で構成してあれば、前記オス部材3と前
記メス部材4との連結に際して前記固定部材30を取り
除く必要はなく、そのまま連結操作を行うことができ
る。つまり、前記固定部材30が発泡体であれば、図3
および図4に示すごとく前記拡径可能部5の挿入に際し
て前記固定部材30は容易に破壊し、自身の大幅な体積
収縮を伴いながら前記オス部材3と前記メス部材4との
間に形成される余剰空間に移動させることができるから
である。この他、前記メス部材4の開口31を閉塞する
状態に前記固定部材30を取り付ければ、連結前の状態
において前記メス部材4の内部に異物が侵入するのを阻
止できるから、前記オス部材3と前記メス部材4との連
結操作に支障を来すことがなくなるという効果も期待で
きる。
【0021】図4に示すごとく、以上の構成を有する本
発明の連結装置は、連結前の状態においては、前記固定
部材30を用いることで前記芯部材26を前記メス部材
4に係る内部空間の適切な位置に対して確実かつ容易に
取り付けることができ、連結に際しては前記固定部材3
0を取り除く必要がなく、さらに、連結が終了した状態
においては、前記拡径可能部5が前記抜止部28と前記
芯部材26の外周面29とによって確実に挟持され、前
記オス部材3と前記メス部材4との間に引張り方向の外
力が作用した場合等でも、セグメント間に目開き等が生
じ難い良好な連結状態を現出させることができる。
【0022】尚、特許請求の範囲に、図面との対照を便
利にするために符号を記すが、当該記入により本発明が
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連結装置の使用例を示す説明図
【図2】本発明に係る連結装置の連結前の状態を示す縦
断面図
【図3】本発明に係る連結装置の連結過程を示す縦断面
【図4】本発明に係る連結装置を連結した後の状態を示
す縦断面図
【図5】本発明の連結装置に用いる変形部材の一例を示
す斜視図
【図6】本発明の連結装置に用いる変形部材が有する変
形特性の一例を示す説明図
【図7】従来の連結装置における連結過程の一例を示す
縦断面図
【図8】従来の連結装置における連結後の状態の一例を
示す縦断面図
【符号の説明】
3 オス部材 4 メス部材4 4A メス部材の内周面 5A オス部材の外周面 26 芯部材 30 固定部材 A 第1被連結部材 B 第2被連結部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今野 勉 大阪府大阪市大正区南恩加島7丁目1番22 号 株式会社クボタ恩加島工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1被連結部材(A)にオス部材(3)
    を設け、第2被連結部材(B)に前記オス部材(3)が
    入込み可能なメス部材(4)を設け、 前記オス部材(3)が前記メス部材(4)に挿入される
    に伴って、前記メス部材(4)の内部で前記メス部材
    (4)とは分離自在に設けられた芯部材(26)が前記
    オス部材(3)の先端部を拡径し、拡径された前記オス
    部材(3)の外周面(5A)と前記メス部材(4)の内
    周面(4A)とが当接して前記第1被連結部材(A)と
    前記第2被連結部材(B)とを連結する連結装置であっ
    て、 連結前の状態においては、前記芯部材(26)を、前記
    挿入に伴って前記オス部材(3)により排除可能な固定
    部材(30)を用いて前記メス部材(4)の内部に固定
    してある連結装置。
  2. 【請求項2】 前記固定部材(30)が、前記メス部材
    (4)の内部空間に充填された発泡材である請求項1に
    記載の連結装置。
  3. 【請求項3】 前記メス部材(4)の開口を閉塞する状
    態に前記固定部材(30)を設けている請求項1又は2
    に記載の連結装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001020915A (ja) * 1999-07-08 2001-01-23 Kumagai Technos Kk ジョイント継手
CN106939792A (zh) * 2017-03-13 2017-07-11 上海隧道工程有限公司 管片环间连接接头及利用其连接的方法
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