JP3530655B2 - 連結装置 - Google Patents

連結装置

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JP3530655B2
JP3530655B2 JP28836795A JP28836795A JP3530655B2 JP 3530655 B2 JP3530655 B2 JP 3530655B2 JP 28836795 A JP28836795 A JP 28836795A JP 28836795 A JP28836795 A JP 28836795A JP 3530655 B2 JP3530655 B2 JP 3530655B2
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勝彦 向野
和則 辻本
彰一 吉野
英樹 東原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1被連結部材に
オス部材を設け、第2被連結部材に前記オス部材が入込
み可能なメス部材を設けて、前記オス部材を前記メス部
材に挿入することにより、前記第1被連結部材および前
記第2被連結部材を互いに連結自在に構成し、前記オス
部材を略筒形状に形成すると共に、前記オス部材が前記
メス部材に挿入されるに伴って、前記オス部材の先端部
が拡径される拡径機構を設け、拡径された前記オス部材
の外面と当接して、前記オス部材が前記メス部材から抜
け出るのを阻止する抜止部を前記メス部材に設けてある
連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の連結装置は、例えば、ト
ンネルを形成するシールドセグメントどうしを連結する
のに用いられ、一方のセグメントに突出状態でオス部材
を取付けてあった。そして、連結にあたっては、既に設
置された一方のセグメントに設けたメス部材に対し、新
たに連結する他方のセグメントに設けたオス部材を挿入
する。その後、前記オス部材が前記メス部材に所定深さ
まで挿入されると、前記オス部材と前記メス部材とに亘
って設けられた拡径機構によって前記オス部材が拡径さ
れ、この拡径部と前記メス部材の内面とが係合すること
により、前記オス部材と前記メス部材とが連結固定され
るのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の連
結装置によれば、当該連結装置を備えたセグメント等の
搬送性・取扱性に劣るという問題があった。即ち、前記
オス部材は、一方のセグメントから突出した状態に取付
けられているから、セグメントの輸送中などに誤ってオ
ス部材を他物に接触させるおそれがあり、その場合に
は、前記オス部材が変形して使用不可能になる。さら
に、上記従来の連結装置によれば、前記オス部材と前記
メス部材との位置ずれ等を許容できないという問題もあ
った。つまり、前記オス部材および前記メス部材は、夫
々のセグメント等に対して固設されていた。よって、既
に設置されたセグメントのメス部材にオス部材を挿入さ
せる際に、セグメントの製作誤差、あるいは、セグメン
トどうしの配置誤差等によってメス部材とオス部材との
位置がずれていると両者が挿入されないことがあった。
また、オス部材がメス部材に対して偏心した状態で無理
に挿入操作を行うと、オス部材が正常に拡径されず、両
者の係合が良好でなくなるおそれもあった。さらに、ト
ンネル軸芯方向におけるセグメントどうしが適切に連結
されたとしても、新たに周方向のセグメントを連結する
に際して、先に連結したトンネル軸芯方向のセグメント
どうしを相対移動させたい場合がある。このような場
合、前記オス部材および前記メス部材が夫々のセグメン
トに対して固設されていると、前記周方向の相対移動が
不可能となって、後から設置される周方向のセグメント
の連結作業が困難になる。
【0004】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消し、優れた搬送性・取扱性を有しながら、連結
作業を円滑に行い得る連結装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(構成1)この目的を達成するための本発明の特徴構成
は、請求項1に記載したごとく、オス部材の周囲を取囲
む囲繞部を第1被連結部材に設けて、前記オス部材を前
記囲繞部の内部に引退した状態で取付け、メス部材を前
記囲繞部の内部空間に挿入自在な凸状に形成すると共
に、前記第1被連結部材に対する前記オス部材の取付け
部、および、第2被連結部材への前記メス部材の取付け
部の少なくとも一方に、前記オス部材あるいは前記メス
部材が、前記オス部材と前記メス部材との挿入方向に対
して略直角方向に移動可能となる移動融通機構を備えた
点にある。 (作用・効果)本構成の連結装置によれば、当該連結装
置を装着した被連結部材の搬入性・取扱性が向上する。
つまり、変形しやすい前記オス部材が囲繞部によって保
護されるから、第1被連結部材を誤って他物に接触させ
たとしてもオス部材が変形する機会は少なくなる。一
方、メス部材は凸状に形成されているものの、拡径変形
機能を有するものではなく、部材自身のサイズもオス部
材に比べて大きいから他物との接触による変形は生じに
くい。そして、オス部材あるいはメス部材が挿入方向に
対して略直角方向に移動するから、被連結部材どうしの
連結作業が円滑に行える。即ち、従来の連結装置では、
被連結部材に対するオス部材あるいはメス部材の取付誤
差や、前記第1被連結部材に対する前記第2被連結部材
の位置設定誤差が存在することが多く、この場合、オス
部材とメス部材との間に幾分かの位置ずれが生じる。し
かし、本発明の連結装置であれば、前記オス部材および
前記メス部材の少なくとも一方が移動可能であるから、
両者の挿入が容易になる。さらに、第1被連結部材と第
2被連結部材とがその連結面に沿って摺動可能であれ
ば、第1被連結部材と第2被連結部材とを連結した後、
当該第2被連結部材に対してさらに別の被連結部材を連
結する際にも、全ての被連結部材の取合い位置を調整し
得るから好都合である。この他、メス部材を突出形成す
ると、前記第1被連結部材と前記第2被連結部材との間
に作用する剪断力への対抗面積を大きく確保できる。よ
って、前記第1被連結部材と前記第2被連結部材との連
結強度が格段に向上する。
【0006】(構成2)本発明の連結装置は、請求項1
の移動融通機構を構成するに、前記メス部材がメス部材
底部を有する略筒状であり、前記メス部材が前記第2被
連結部材に対して所定の距離だけ融通移動可能にすべ
く、前記メス部材底部に設けられた融通穴と、前記融通
穴を貫通し、前記融通穴の内径寸法より融通移動距離だ
け小さい外径寸法を有すると共に、前記メス部材底部と
接触可能なヘッド部を有する取付ボルトと、前記メス部
材が前記第2被連結部材に対して摺動自在となるよう、
前記メス部材底部に対する前記ヘッド部の押圧力を所定
の範囲内に制限する押圧力制限手段とから構成すること
ができる。 (作用・効果)本構成によれば、前記メス部材底部に取
付ボルトを挿入するだけの簡単な構成でありながら、前
記オス部材と前記メス部材との挿入方向に略直角な方向
において、前記メス部材が前記第2被連結部材に対して
所定の融通移動距離だけ相対移動可能となる。また、押
圧力制限手段によれば、前記取付ボルトのヘッド部が前
記メス部材底部を押圧する際の押圧力を略一定値に設定
することができる。よって、前記メス部材は、前記第2
被連結部材に対してガタなく取付けられると共に、前記
第2被連結部材に対して摺動自在となる。さらに、前記
構成1では、前記メス部材を突出形成すれば前記オス部
材を突出形成するよりも変形が生じにくいと述べたが、
本構成のごとく、前記メス部材が移動可能であれば、そ
の効果がさらに高まる。つまり、他物との衝突時に、前
記メス部材が移動することで衝撃を緩和するからであ
る。
【0007】(構成3)さらに、本発明の連結装置に係
る締結力制限手段は請求項3に記載のごとく構成するこ
とができる。即ち、前記取付ボルトが取付ボルトネジ部
を有しており、前記メス部材底部側から当該メス部材底
部および前記第2被連結部材を貫通し、前記第2被連結
部材側に突出した前記取付ボルトネジ部にメス側ナット
部材を締結することにより、前記メス部材が前記第2被
連結部材に取付けられ、前記押圧力制限手段が、前記取
付ボルトネジ部の両端部のうち前記ヘッド部側の端部に
形成された取付ボルト段部であって、前記メス側ナット
部材を前記取付ボルトネジ部に締結する際に、前記メス
側ナット部材が前記取付ボルト段部に当接して前記メス
側ナット部材の螺進を阻止することにより、前記ヘッド
部が前記メス部材底部に作用させる押圧力を所定の範囲
内に制限するのである。 (作用・効果)本構成によれば、前記メス側ナット部材
を前記取付ボルトネジ部に螺合させるに際し、前記メス
側ナット部材が前記取付ボルト段部に当接した位置で前
記メス側ナット部材の螺進が阻止される。この結果、前
記取付ボルトのヘッド部と前記第2被連結部材表面との
間隔が一定長さに設定される。この設定長さを、例え
ば、前記メス部材底部の厚みよりやや小さく設定してお
けば、前記メス部材は、前記第2被連結部材にガタなく
取付けられ、かつ、所定の力が作用した場合には、前記
第2被連結部材に対して摺動自在に取付けられることと
なる。
【0008】(構成4)さらに、本発明の連結装置に係
るもう一つの押圧力制限手段としては、請求項4に記載
したごとく、前記取付ボルトが前記第2被連結部材側に
移動するのを阻止すべく、前記融通穴の内周面と前記取
付ボルトの外周面との間にスペーサを設けて構成するこ
ともできる。 (作用・効果)本構成の場合には、前記構成3のごとく
取付ボルト段部は形成しない。本構成では、前記取付ボ
ルトのヘッド部と前記第2被連結部材表面との間に設け
たスペーサにより、両者の間隔を一定長さに設定する。
本構成によれば、前記取付ボルトの形状を特別なものに
する必要がなく、簡単な構成でありながら、前記メス部
材を、前記第2被連結部材に対してガタなく、しかも、
所定の力が作用した場合には、前記第2被連結部材に対
して摺動自在に取付けることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。本発明の連結装置は、例えば、トンネ
ル等を構築する際に用いられるダクタイルセグメントや
スチールセグメント、あるいは、コンクリートセグメン
ト(これらを総称して「セグメント」という)をトンネ
ル軸芯方向およびトンネル周方向に多数連結する場合な
どに用いる。
【0010】(概 要)本発明の連結装置を、図1から
図3に示す。当該連結装置は、図1に示すごとく、既に
設置されている第1被連結部材Aである第1セグメント
1の一側面に設けたオス部材3と、新たに接続する第2
被連結部材Bである第2セグメント2の他側面に設けた
メス部材4とで構成される。前記第1セグメント1と前
記第2セグメント2とを連結する際には、両者を押し付
けて前記オス部材3を前記メス部材4の内部に挿入さ
せ、前記オス部材3の先端部に設けた拡径可能部5を拡
径変形させることにより前記メス部材4と係合させる。
図2、図3に示すごとく、本発明の連結装置において
は、前記オス部材3を取り囲む状態の囲繞部Cを前記第
1セグメント1に形成し、一方、前記囲繞部Cに挿入自
在であって、その内部に前記オス部材3を挿入させるこ
とが可能なメス部材4を前記第2セグメント2に設けて
いる。即ち、前記オス部材3を前記囲繞部Cで取囲む構
成にして、前記オス部材3を有効に保護し、前記第1セ
グメント1等の運搬性・作業性を向上させている。ま
た、本実施例においては、特に、前記メス部材4を前記
第2セグメント2に対して移動可能に構成している。こ
れにより、セグメントどうしの連結作業が容易に行なえ
るうえ、前記第1セグメント1と前記第2セグメント2
との間に作用する剪断力の許容範囲も大きくすることが
できる。
【0011】(オス部材)前記オス部材3の詳細を以下
に説明する。本実施の形態においては、図2、図3に示
すごとく、前記第1セグメント1に第1凹部6を形成
し、当該第1凹部6の周壁をもって前記囲繞部Cを構成
する。前記オス部材3は、前記第1凹部6の最奥部から
突出するように設け、前記第1凹部6の深さを、前記オ
ス部材3の突出長さよりも深く形成してある。これによ
り、前記オス部材3の先端が前記第1凹部6内に引退す
るから、前記オス部材3の保護が確実となる。本構成に
よれば、前記第1セグメントの連結面7を突出部材のな
い平滑面にできる。よって、トンネルを掘削する際に、
当該連結面7をシールドマシンのジャッキ反力受部とし
て使用する場合にも何ら支障がない。
【0012】前記オス部材3の全体形状は略円筒状を呈
する。その一端は、前記メス部材4に挿入して拡径され
る拡径可能部5をなし、他端は、前記第1セグメント1
に取付けるためのオス側胴部8をなす。前記オス側胴部
8の外面にはオス側ネジ部9が形成してある。一方、前
記第1凹部の底部10にはオス側取付穴11を形成して
あり、前記オス側胴部8を前記オス側取付穴11に挿入
させた後、オス側ナット部材12を前記オス側ネジ部9
に螺着して、前記オス部材3を前記第1セグメント1に
取付ける。前記オス側胴部8と前記拡径可能部5との境
界位置には、前記オス部材3の長手方向に垂直な面であ
って、前記オス側胴部8の方向を向くオス側段部13が
形成されている。前記オス側取付穴11への前記オス側
胴部8の挿入は、前記オス側段部13が、前記第1凹部
の底部10の表面に当接するまで行う。これにより、前
記底部10の表面からの前記オス部材3の突出長さが決
まる。本実施形態においては、前記オス部材3は、前記
第1セグメント1に対して相対移動不可能な状態に取付
けられる。尚、前記オス部材3を前記第1セグメント1
に取付けるには、この他に、嵌入、溶接など種々の方式
を用いることができる。
【0013】前記拡径可能部5には、図2に示すごと
く、前記オス部材3の長手方向に沿った複数条のスリッ
ト14を形成し、前記オス部材3をその周方向に分割し
た状態に形成してある。これにより、前記拡径可能部5
の拡径が容易となる。図2に示すごとく、前記オス部材
3の外形は、何れの部位の外径も略等しい略円筒形状で
ある。この構成によれば、前記メス部材4への挿入が比
較的容易であり、かつ、挿入後、前記オス部材3を、後
述する前記メス部材4の内面と当接させるべく前記拡径
可能部5の外面が略円錐状になるまで拡径させる際の角
度を比較的小さくできる。前記オス部材3の先端部外面
には、前記メス部材4への挿入を容易にすべく、先細状
のオス部材先端傾斜面15を形成してある。
【0014】(メス部材)次に、前記メス部材4の詳細
を以下に説明する。前記メス部材4は、図2、図3に示
すごとく、前記第2セグメント2に形成された第2凹部
17に設けられている。ただし、前記メス部材4は、前
記第2セグメントの連結面18より突出した状態となっ
ている。前記メス部材4を前記第2凹部17に設けるの
は、前記第1セグメント1と前記第2セグメント2との
間に作用する剪断力の許容範囲を高めるためである。つ
まり、前記メス部材4のうち最大外径を有する部分で前
記剪断力に対抗するから、従来の前記オス部材3のみに
よって対抗する構造に比べて、より大きい断面積で前記
剪断力に対抗できるのである。本構成により、前記第1
セグメント1と前記第2セグメント2との連結強度が格
段に向上する。
【0015】前記メス部材4はメス部材底部19を有す
る略筒状であり、当該メス部材底部19には、融通穴2
0が形成されている。前記メス部材4は、前記融通穴2
0を貫通する取付ボルトDによって、前記第2セグメン
ト2に取付けられる。つまり、前記取付ボルトDを、前
記融通穴20と、前記第2セグメント2に形成されたメ
ス側取付穴21とを貫通させ、前記第2セグメント2の
裏面側で、前記取付ボルトDの外面に形成した取付ボル
トネジ部22にメス側ナット部材23を螺着する。前記
融通穴20の内径20Aは、前記取付ボルトの胴部24
の外径24Aより大きく設定する。この両者の差が、前
記取付ボルトDの周りにおける前記メス部材4の融通移
動距離である。これらによって移動融通機構Eが構成さ
れ、前記メス部材4は、前記オス部材3との挿入方向に
対して略直角方向に移動可能となる。当該取付ボルトD
にあっては、前記取付ボルトネジ部22の両端部のうち
前記取付ボルトDのヘッド部25側の端部に押圧力制限
手段Fたる取付ボルト段部F1を形成してある。つま
り、前記取付ボルト胴部の外径24Aより、前記取付ボ
ルトネジ部22の外径を小さく設定してある。本構成で
あれば、前記メス側ナット部材23を前記取付ボルトネ
ジ部22に螺合させるに際し、前記メス側ナット部材2
3が前記取付ボルト段部F1に当接した位置で、前記メ
ス側ナット部材23の螺進が阻止される。この結果、前
記取付ボルトのヘッド部25と前記第2セグメント2の
表面との間隔が一定長さに設定される。この設定長さ
を、例えば、前記メス部材底部19の厚みよりやや小さ
く設定しておけば、前記メス部材4は、前記第2セグメ
ント2にガタなく取付けられ、かつ、所定の力が作用し
た場合には、前記第2セグメント2に対して摺動自在に
取付けられることとなる。
【0016】以上のごとく、前記メス部材4が前記第2
セグメント2に対して相対移動可能であれば、前記第1
セグメント1と前記第2セグメント2との連結作業が円
滑に行える。即ち、セグメントに対する前記オス部材3
あるいは前記メス部材4の取付誤差や、前記第1セグメ
ント1に対する前記第2セグメント2の位置設定誤差が
存在しても前記メス部材4が移動可能であるから両者の
挿入が容易になる。また、前記メス部材4が移動可能で
あれば、他物との衝突時においても、前記メス部材4が
移動して衝撃を緩和するから変形防止効果がさらに高ま
るという利点も生じる。さらに、前記第1セグメント1
に対し、両者の連結面に沿って前記第2セグメント2が
摺動可能であれば、前記第1セグメント1と前記第2セ
グメント2とを連結した後に、前記第2セグメント2に
対してさらに別のセグメントを連結する際にも、全ての
セグメントの取合い関係を調整し得るから好都合であ
る。例えばトンネルを構築するに際し、既に第1セグメ
ント1によって組まれたセグメントリングに対して、前
記第2セグメント2をトンネル軸芯方向から連結し、か
つ、複数の第2セグメント2を順次周方向に連結して次
のセグメントリングを構築する場合を想定する。この場
合、最後の第2セグメント2を設置する際には、通常、
当該最後の第2セグメント2と最初に設置された第2セ
グメント2とを引き寄せて連結する必要がある。本発明
の構成であれば、前記第1セグメント1に対して前記第
2セグメント2が相対移動可能であるから、最後の第2
セグメント2を連結する際に、最初の第2セグメント2
との間に隙間を生じることがない。
【0017】前記ヘッド部25の先端面には、芯部材2
6が取付けられている。当該芯部材26は、前記オス部
材3と前記メス部材4との挿入に際し、前記拡径可能部
5の内部に進入して、前記拡径可能部5を拡径させるも
のである。前記芯部材26の外面は、前記芯部材26の
押込み方向に窄まった円錐状に構成してある。これによ
り、前記芯部材26が前記拡径可能部5の内部に押込ま
れる際に、前記拡径可能部5の拡径が容易になる。図示
は省略してあるが、前記芯部材26は、前記ヘッド部2
5の先端面25Aに粘着テープ等で取付けられており、
前記拡径可能部5と係合した後には、前記ヘッド部25
から離脱可能に構成されている。尚、前記芯部材26お
よび前記拡径可能部5は、上記の形状に限られるもので
はない。例えば、前記芯部材26が単なる半球状であ
り、前記拡径可能部5が前記スリット14等を有しない
完全に一体の円筒であってもよい。要するに、前記拡径
可能部5が前記芯部材26の作用によって拡径するもの
であれば何れの形状を組合わせたものでもよい。
【0018】前記メス部材4の内部には、前記オス部材
3と前記メス部材4との挿入操作によって拡径された前
記拡径可能部5の外面と当接して、前記オス部材3が前
記メス部材4から抜出るのを阻止する抜止部27が設け
られている。前記抜止部27の内面は、前記オス部材3
の挿入方向、即ち、前記メス部材4の奥部に向かって拡
径した円錐状となっている。つまり、前記メス部材4へ
の挿入に伴って円錐状に拡径された前記拡径可能部の外
面5Aに対し、前記抜止部の内面27Aを略面接触させ
て、前記オス部材3の抜出しを確実に阻止するものであ
る。図示は省略してあるが、前記拡径可能部の外面5A
および前記抜止部の内面27Aが粗な状態に形成されて
いると、前記オス部材3の抜止め効果がより高まって都
合がよい。例えば、前記両外面5A,27Aに機械加工
を施したり、高硬度粒子を含む塗料を塗布することで粗
面に形成することができる。尚、前記メス部材4の先端
部外面には、前記第1凹部6との係合を容易にすべく先
細状のメス部材先端傾斜面28を形成してある。尚、図
2、図3では、前記メス部材4の先端部のみを先細状に
形成しているが、前記メス部材4の外形全体を先細状に
してもよい。
【0019】[別実施形態] 〈1〉 図4、図5には、前記押圧力制限手段Fのもう
一つの実施形態を示す。即ち、本実施形態においては、
前記取付ボルトDのヘッド部25と前記第2セグメント
2の表面との間に設けたスペーサF2により、両者の間
隔を一定長さに設定する。本構成によれば、前記取付ボ
ルトDの形状を特別なものにする必要がなく、簡単な構
成でありながら、前記メス部材4を、前記第2セグメン
ト2に対してガタなく、しかも、所定の力が作用した場
合には、前記第2セグメント2に対して摺動自在に取付
けることができる。また、本別実施形態においては、前
記メス部材4の内周面奥部に、前記抜止部27とは逆向
きの円錐形状を呈する縮径作用面29を設けて抜出し防
止強化機構Gを構成し、前記オス部材3の抜出し防止効
果をより高めることができる。つまり、前記メス部材4
の奥部まで挿入された前記拡径可能部5を前記縮径作用
面29によって再び縮径させ、前記芯部材26を抱えこ
み保持させて、前記拡径可能部5と前記芯部材26とを
略一体化させるのである。本構成によれば、前記オス部
材3に引抜き方向の力が作用し、前記抜止部27によっ
て前記拡径可能部5が縮径されようとしても、前記拡径
可能部5の内部に位置する前記芯部材26が抵抗となっ
て縮径が阻止され、抜出し防止効果がより高まることと
なる。尚、前記拡径可能部5の基端部には、前記拡径可
能部5の拡径を更に容易にするための薄肉部16を形成
してもよい。勿論、当該薄肉部16は、図2、図3の実
施形態においても用いることができる。
【0020】〈2〉 上記実施形態においては、前記移
動融通機構Eを前記メス部材4側に設けたが、前記オス
部材3側に設ける構成であってもよい。さらに、前記メ
ス部材4側および前記オス部材3側の双方に設ける構成
であってもよい。
【0021】〈3〉 上記実施形態における前記第1セ
グメント1および前記第2セグメント2は、セグメント
そのものであってもよいし、コンクリートセグメントに
埋設された接続部材等であってもよい。
【0022】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連結装置の使用例を示す説明図
【図2】本発明に係る連結装置の連結前の状態を示す縦
断面図
【図3】本発明に係る連結装置の連結後の状態を示す縦
断面図
【図4】別実施形態に係る連結装置の連結前の状態を示
す縦断面図
【図5】別実施形態に係る連結装置の連結後の状態を示
す縦断面図
【符号の説明】
3 オス部材 4 メス部材 19 メス部材底部 20 融通穴 20A 融通穴内径寸法 22 取付ボルトネジ部 23 メス側ナット部材 24A 取付ボルト胴部外径寸法 25 ヘッド部 27 抜止部 A 第1被連結部材 B 第2被連結部材 C 囲繞部 D 取付ボルト E 移動融通機構 F 押圧力制限手段 F1 取付ボルト段部 F2 スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東原 英樹 兵庫県尼崎市浜1丁目1番1号 株式会 社クボタ 技術開発研究所内 (72)発明者 今野 勉 大阪府大阪市大正区南恩加島7丁目1番 22号 株式会社クボタ 恩加島工場内 (56)参考文献 特開 平7−34785(JP,A) 特開 平7−247796(JP,A) 実開 昭54−11536(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/04 E21D 11/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1被連結部材(A)にオス部材(3)
    を設け、第2被連結部材(B)に前記オス部材(3)が
    入込み可能なメス部材(4)を設けて、前記オス部材
    (3)を前記メス部材(4)に挿入することにより、前
    記第1被連結部材(A)および前記第2被連結部材
    (B)を互いに連結自在に構成し、 前記オス部材(3)を略筒形状に形成すると共に、前記
    オス部材(3)が前記メス部材(4)に挿入されるに伴
    って、前記オス部材(3)の先端部が拡径される拡径機
    構を設け、拡径された前記オス部材(3)の外面と当接
    して、前記オス部材(3)が前記メス部材(4)から抜
    け出るのを阻止する抜止部(27)を前記メス部材
    (4)に設けてある連結装置であって、 前記オス部材(3)の周囲を取囲む囲繞部(C)を前記
    第1被連結部材(A)に設けて、前記オス部材(3)を
    前記囲繞部(C)の内部に引退した状態で取付け、前記
    メス部材(4)を前記囲繞部(C)の内部空間に挿入自
    在な凸状に形成すると共に、前記第1被連結部材(A)
    に対する前記オス部材(3)の取付け部、および、前記
    第2被連結部材(B)への前記メス部材(4)の取付け
    部の少なくとも一方に、前記オス部材(3)あるいは前
    記メス部材(4)が、前記オス部材(3)と前記メス部
    材(4)との挿入方向に対して略直角方向に移動可能と
    なる移動融通機構(E)を備えてある連結装置。
  2. 【請求項2】 前記メス部材(4)がメス部材底部(1
    9)を有する略筒状であり、前記メス部材(4)が前記
    第2被連結部材(B)に対して所定の距離だけ融通移動
    可能にすべく、前記メス部材底部(19)に設けられた
    融通穴(20)と、前記融通穴(20)を貫通し、前記
    融通穴(20)の内径寸法(20A)より融通移動距離
    だけ小さい外径寸法(24A)を有すると共に、前記メ
    ス部材底部(19)と接触可能なヘッド部(25)を有
    する取付ボルト(D)と、前記メス部材(4)が前記第
    2被連結部材(B)に対して摺動自在となるよう、前記
    メス部材底部(19)に対する前記ヘッド部(25)の
    押圧力を所定の範囲内に制限する押圧力制限手段(F)
    とからなる請求項1に記載の連結装置。
  3. 【請求項3】 前記取付ボルト(D)が取付ボルトネジ
    部(22)を有しており、前記メス部材底部(19)側
    から当該メス部材底部(19)および前記第2被連結部
    材(B)を貫通し、前記第2被連結部材(B)側に突出
    した前記取付ボルトネジ部(22)にメス側ナット部材
    (23)を締結することにより、前記メス部材(4)が
    前記第2被連結部材(B)に取付けられ、 前記押圧力制限手段(F)が、前記取付ボルトネジ部
    (22)の両端部のうち前記ヘッド部(25)側の端部
    に形成された取付ボルト段部(F1)であって、前記メ
    ス側ナット部材(23)を前記取付ボルトネジ部(2
    2)に締結する際に、前記メス側ナット部材(23)が
    前記取付ボルト段部(F1)に当接して前記メス側ナッ
    ト部材(23)の螺進を阻止することにより、前記ヘッ
    ド部(25)が前記メス部材底部(19)に作用させる
    押圧力を所定の範囲内に制限する請求項2に記載の連結
    装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧力制限手段(F)が、前記取付
    ボルト(D)が前記第2被連結部材(B)側に移動する
    のを阻止すべく、前記融通穴(20)の内周面と前記取
    付ボルト(D)の外周面との間に設けられたスペーサ
    (F2)である請求項2に記載の連結装置。
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