JP2000293908A - テープテンションの変動抑制機構 - Google Patents

テープテンションの変動抑制機構

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JP2000293908A
JP2000293908A JP11096842A JP9684299A JP2000293908A JP 2000293908 A JP2000293908 A JP 2000293908A JP 11096842 A JP11096842 A JP 11096842A JP 9684299 A JP9684299 A JP 9684299A JP 2000293908 A JP2000293908 A JP 2000293908A
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JP
Japan
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tape
roll
dancer
tape tension
tension
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JP11096842A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Atsumi
浩 渥美
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ20が送られるラインの途中にテープ
テンションの変動を吸収するダンサーロール10が配置
されてなる構成において、テープテンションを一定に保
つためのダンサーロール10の位置制御を簡単な機構で
行なえるようにする。 【解決手段】 ダンサーロール10がテープテンション
の変動に応じて揺動するように一定の圧力を加えるシリ
ンダー装置11と、このシリンダー装置11と対向して
配置され、ダンサーロールの位置を補正するバネ部材1
2と、を備え、このシリンダー装置11とバネ部材12
の作用によってダンサーロール10がテープテンション
を一定に保つ中央位置で釣り合う構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばテープのス
リッティング装置のラインに備えられるテープテンショ
ンの変動抑制機構に関し、特にダンサーロールの位置制
御機構に係るものである。
【0002】
【従来の技術】先ず、図1を参照してテープ(例えば磁
気テープ)を所定の幅に裁断するためのスリッティング
装置のライン構成を説明する。
【0003】図において1はテープ原反が巻かれている
巻き出しロール、2はキャプスタンロール(駆動ロー
ル)、3はインフィードロール、4a,4bはナイフ、
5は巻き取りロールで、このラインにおいて巻き出しロ
ール1から巻き出されたテープ20はキャプスタンロー
ル2の回転力によってインフィードロール3との間を通
って送られ、その後ナイフ4a,4bによって例えば1
/2インチ幅に裁断(スリッティング)されてパンケー
キと呼ばれる巻き取りロール5に巻き取られるようにな
っている。
【0004】この構成においてナイフ4a,4b及び巻
き取りロール5はテープ幅方向に複数組が配置されてお
り、即ち一巻のテープ原反から複数本のテープが裁断さ
れて巻き取りロール5に巻き取られるものである。
【0005】尚、テープ原反の幅方向の両端部分は製品
として使えない部分であるため、この部分はナイフ4
a,4bで裁断された後、巻き取りロール5とは別途に
設けられたスクラップロール6に巻き取られるようにな
っている。
【0006】このテープのスリッティング装置のライン
においては、巻き出しロールの振れなどの要因によって
テープテンションに変動が発生すると、裁断されたテー
プに幅変動などの品質低下が生じるおそれがあるので、
このテープテンションの変動を抑制するための機構が必
要となる。
【0007】その機構としては、図1に示す如くライン
の途中にテンション検出器7を設け、この検出器7でテ
ープ20のテンションを検出し、その変動に応じてパウ
ダクラッチ8によって巻き出しロール1の回転を制御す
ることでテープテンションを一定に保つようにしてい
る。
【0008】ところが最近ではテープの高精度化に伴な
って幅変動値などの許容値が厳しくなってきており、こ
のためテープテンションの変動をさらに確実に抑制する
ための機構が必要となっている。
【0009】そこでそのための機構としては、図2に示
す如くラインの途中にダンサーロール10を配置するよ
うにしたものがある。
【0010】このダンサーロール10はガイドロール9
aと9bとの間でテープ20を迂回させる状態で揺動可
能に配置され、このダンサーロール10の揺動によって
ライン上でのテープの長さ(テープの走行距離)が変化
することによりテープテンションが調整されるものであ
る。
【0011】従来このテープテンションを一定に保つた
めのダンサーロールの位置制御機構は、ダンサーロール
の位置を検出する検出器を設置し、この検出器からの位
置情報をコントローラーにフィードバックしてその情報
をE/P(電気−空気)コンバーターに送り、シリンダ
ー装置の圧力を変化させることによってダンサーロール
の位置を制御してテープテンションを一定に保つように
している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のテー
プテンションの変動抑制機構では、ダンサーロールの位
置制御機構に検出器、コンバーター、コントローラーな
どを備えており、そのために専用の制御盤を設置し、複
雑な配線を行ない、制御プログラムの作成を必要とする
ので、システムの立ち上げに時間がかかり、またコスト
も高くついてしまうといった問題を有していた。
【0013】本発明は、このような問題点を解消するこ
とを課題としてなされたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、テープが送られるラインの途中にダンサ
ーロールを配置してなるテープテンションの変動抑制機
構において、ダンサーロールがテープテンションの変動
に応じて揺動するように一定の圧力を加えるシリンダー
装置と、このシリンダー装置と対向して配置され、ダン
サーロールの位置を補正するバネ部材とを備え、このシ
リンダー装置とバネ部材の作用によってダンサーロール
がテープテンションを一定に保つ中央位置で釣り合う構
造としたものである。
【0015】このように構成される本発明機構によれ
ば、簡単な構成でテープテンションの変動を抑制するこ
とができ、電気的制御を必要としないので容易に実施が
可能であり、またコスト低減にも貢献できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の好適な実施の形態例について詳細に説明する。図3は
本発明が適用されるテープのスリッティング装置のライ
ン構成を示しており、このラインの基本的な構成は前述
した図1の従来例と同様である。
【0017】即ち、図において1はテープ原反が巻かれ
ている巻き出しロール、2はキャプスタンロール(駆動
ロール)、3はインフィードロール、4a,4bはナイ
フ、5は巻き取りロールで、このラインにおいて巻き出
しロール1から巻き出されたテープ20はキャプスタン
ロール2の回転力によってインフィードロール3との間
を通って送られ、その後ナイフ4a,4bによって例え
ば1/2インチ幅に裁断(スリッティング)されてパン
ケーキと呼ばれる巻き取りロール5に巻き取られるよう
になっている。
【0018】この構成においてナイフ4a,4b及び巻
き取りロール5はテープ幅方向に複数組が配置されてお
り、即ち一巻のテープ原反から複数本のテープが裁断さ
れて巻き取りロール5に巻き取られるものである。
【0019】尚、テープ原反の幅方向の両端部分は製品
として使えない部分であるため、この部分はナイフ4
a,4bで裁断された後、巻き取りロール5とは別途に
設けられたスクラップロール6に巻き取られるようにな
っている。
【0020】この構成においてはラインの途中にテンシ
ョン検出器7が設けられ、この検出器7でテープのテン
ションを検出し、その変動に応じてパウダクラッチ8に
よって巻き出しロール1の回転を制御することでテープ
テンションを一定に保つようにしている。
【0021】そしてさらに本例のラインにおいては、テ
ープテンションの変動をより確実に抑制するための機構
として、巻き出しロール1の直後にダンサーロール10
を配置してある。
【0022】このダンサーロール(以下単にダンサーと
いう)10はガイドロール9aと9bとの間でテープ2
0を迂回させる状態で揺動可能に配置され、このダンサ
ーロール10の揺動によってライン上でのテープの長さ
(テープの走行距離)が変化することによりテープテン
ションが調整されるものである。
【0023】このテープテンションを一定に保つための
ダンサーの位置制御機構として本例では、ダンサー10
がテープテンションの変動に応じて揺動するように一定
の圧力を加えるシリンダー装置11と、このシリンダー
装置11と対向して配置され、ダンサー10の位置を補
正するバネ部材(以下単にバネという)12と、により
なる構成が採用されている。
【0024】シリンダー装置11としては一般的なエア
シリンダーが用いられており、このシリンダー装置11
の動作軸であるピストン軸11aの先端にダンサー10
が支持されている。
【0025】シリンダー装置11には精密減圧弁を介し
て一定の圧力を印加してあり、これによってダンサー1
0はテープのテンションと釣り合うように押し出し方向
に偏倚されている。
【0026】一方、シリンダー装置11の反対側に配置
されるバネ12にはコイルバネが用いられており、その
基端部(下端部)は固定部に固定支持され、先端部(上
端部)はダンサー10側に連結されている。
【0027】この構成において、ラインのテープテンシ
ョンをT、シリンダー装置の圧力をXとすると、ライン
が設定したテープテンションと釣り合いがとれている場
合、T=2Xとなり、このときダンサー10の位置はそ
の移動範囲の中央位置にある。
【0028】そして先ずこの状態からラインのテープテ
ンションが低下した場合(T<2X)の動作を図4で説
明すると、ここで仮にバネ12がない場合、ダンサー1
0の位置はプラス方向即ちシリンダー装置11の圧力に
よって押し出される方向(矢印a方向)に移動し、テー
プテンションと釣り合う位置で停止する。このままだ
と、ダンサー10は位置が偏り、意味をなさない。
【0029】そこで本例ではバネ12を設けたことによ
り、ダンサー10は図5に示すフローによってテープテ
ンションを一定に保つ中央位置で釣り合うように動作す
る。
【0030】即ち、先ずラインのテープテンションが低
下すると(ステップ101)、ダンサー10はプラス方
向即ちシリンダー装置11の圧力によって押し出される
方向に移動し(ステップ102)、このためバネ12が
圧縮され(ステップ103)、その弾性反発力によって
ダンサー10が押し戻されてテープのテンションが制御
され(ステップ104)、ダンサー10は中央位置で釣
り合う状態となる(ステップ105)。
【0031】次にラインのテープテンションが増大した
場合(T>2X)の動作を図6で説明すると、ここで仮
にバネ12がない場合、ダンサー10の位置はマイナス
方向即ちテープテンションによって押し戻される方向
(矢印b方向)に移動し、テープテンションと釣り合う
位置で停止する。このままだと、ダンサー10は位置が
偏り、意味をなさない。
【0032】そこで本例ではバネ12があることによ
り、ダンサー10は図7に示すフローによってテープテ
ンションを一定に保つ中央位置で釣り合うように動作す
る。
【0033】即ち、先ずラインのテープテンションが増
大すると(ステップ201)、ダンサー10はマイナス
方向即ちテープテンションによって押し戻される方向に
移動し(ステップ202)、このためバネ12が引張ら
れて伸び(ステップ203)、その弾性復元力によって
ダンサー10が引き戻されてテープのテンションが制御
され(ステップ204)、ダンサー10は中央位置で釣
り合う状態となる(ステップ205)。
【0034】以上のようにダンサー10がテープテンシ
ョンの変動に応じて揺動して中央位置で釣り合う動作に
より、テープテンションの変動はダンサー10によって
吸収され、後の処理工程(裁断工程)には伝わることが
ないので、裁断されたテープには幅変動などの不具合が
生じることは殆どなく、テープの品質を向上・安定させ
ることができる。
【0035】そして特にこの機構では、ダンサー10の
位置制御機構としてシリンダー装置11とバネ12とに
よりなる簡素な構造が採用されているので、簡単な構成
でテープテンションの変動を確実に抑制することができ
る。
【0036】この構成では電気的制御を必要としないの
で、専用のコントローラーや制御盤が不要となり、また
複雑な配線や制御プログラムの作成も要しないため、シ
ステムの立ち上げに時間がかかることなく容易に実施が
可能であり、またコスト削減にも大きく貢献できるもの
である。
【0037】尚、以上の実施の形態例では本発明をテー
プのスリッティング装置に適用した場合について説明し
たが、本発明はこれに限ることなく他にも例えばテープ
のコーティング装置やカレンダー装置等、ライン制御を
必要とする装置の全般に幅広く適用できるものである。
【0038】
【発明の効果】以上に説明した如く本発明機構によれ
ば、簡単な構成でテープテンションの変動を確実に抑制
することができ、この構成では電気的制御を必要としな
いので、システムの立ち上げに時間を要することなく容
易に実施が可能であり、またコスト削減にも大きく貢献
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープのスリッティング装置のライン構成図で
ある。
【図2】同、ダンサーロールを配置した場合である。
【図3】本発明の実施の形態例を示すテープのスリッテ
ィング装置のライン構成図である。
【図4】テープテンションが低下した場合のダンサーロ
ールの動作説明図である。
【図5】同、ダンサーロールの動作を説明する流れ図で
ある。
【図6】テープテンションが増大した場合のダンサーロ
ールの動作説明図である。
【図7】同、ダンサーロールの動作を説明する流れ図で
ある。
【符号の説明】
1‥‥巻き出しロール、2‥‥キャプスタンロール、4
a,4b‥‥ナイフ(処理工程)、5‥‥巻き取りロー
ル、10‥‥ダンサーロール、11‥‥シリンダー装
置、12‥‥バネ部材、20‥‥テープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープが送られるラインの途中にダンサ
    ーロールを配置してなるテープテンションの変動抑制機
    構であって、 上記ダンサーロールがテープテンションの変動に応じて
    揺動するように一定の圧力を加えるシリンダー装置と、 このシリンダー装置と対向して配置され、上記ダンサー
    ロールの位置を補正するバネ部材とを備え、 上記シリンダー装置と上記バネ部材の作用によって上記
    ダンサーロールがテープテンションを一定に保つ中央位
    置で釣り合う構造としたことを特徴とするテープテンシ
    ョンの変動抑制機構。
JP11096842A 1999-04-02 1999-04-02 テープテンションの変動抑制機構 Pending JP2000293908A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102642373A (zh) * 2011-02-18 2012-08-22 三星Sdi株式会社 用于电极基板的层压装置
CN108861766A (zh) * 2017-05-16 2018-11-23 响水县龙亨服饰有限公司 一种服装生产用高速导布装置

Cited By (3)

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CN102642373A (zh) * 2011-02-18 2012-08-22 三星Sdi株式会社 用于电极基板的层压装置
KR101264517B1 (ko) 2011-02-18 2013-05-14 삼성에스디아이 주식회사 라미네이팅 장치
CN108861766A (zh) * 2017-05-16 2018-11-23 响水县龙亨服饰有限公司 一种服装生产用高速导布装置

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