JP2000292301A - 漏れ検査装置及び漏れ検査装置の校正方法 - Google Patents

漏れ検査装置及び漏れ検査装置の校正方法

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JP2000292301A
JP2000292301A JP11094376A JP9437699A JP2000292301A JP 2000292301 A JP2000292301 A JP 2000292301A JP 11094376 A JP11094376 A JP 11094376A JP 9437699 A JP9437699 A JP 9437699A JP 2000292301 A JP2000292301 A JP 2000292301A
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哲也 馬渕
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裕章 川路
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漏れ検査装置の校正をするためのリーク基準
器の残留トレーサガスを容易に除去することができる漏
れ検査装置及び漏れ検査装置の校正方法を提供する。 【解決手段】 被検査ワーク7が内部に設置されるチャ
ンバ6と、チャンバ6に接続されたトレーサガス検出器
1と、チャンバ6内を真空にする第1の真空ポンプ5
と、被検査ワーク7内にトレーサガスを充填するトレー
サガス供給源と、チャンバ6に接続されチャンバ6の漏
れを校正するリーク基準器11と、リーク基準器11に
接続されクリーニングガスをリーク基準器11に供給す
るクリーニングガス供給手段と、クリーニングガスをリ
ーク基準器11から排出する排出手段と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、漏れ検査装置及び
漏れ検査装置の校正方法に関し、特に漏れをトレーサガ
スを使用して検査する漏れ検査装置の校正をするための
リーク基準器の残留トレーサガスの除去を容易且つ迅速
にすることができる漏れ検査装置及び漏れ検査装置の校
正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中空被検査品を検査するための漏
れ検査装置が知られている。図6は従来の漏れ検査装置
を示す模式図である。
【0003】図6に示すように、従来の漏れ検査装置に
おいては、チャンバ105に被検査ワーク106が設置
されている。この被検査ワーク106のトレーサガス供
給口(図示せず)にカプラ107が接続され、このカプ
ラ107にはトレーサガス導入用配管103が接続され
ている。このトレーサガス導入用配管103はチャンバ
105の外に設けられているバルブ108に接続されて
いる。このバルブ108はトレーサガス供給系と接続さ
れている。また、チャンバ105にはセンシングバルブ
101を介してトレーサガス検出器100が接続されて
いる。更に、チャンバ105には粗引きバルブ102を
介して粗引き系の真空ポンプ104が接続されている。
このチャンバ105はバルブ109を介してリーク基準
器110が接続されている。このリーク基準器110に
は1次側バルブ111を介してトレーサガス供給系(図
示せず)が接続されている。
【0004】次に、従来の漏れ検査方法について図6に
基づいて説明する。先ず、チャンバ105内に被検査ワ
ーク106を置き、カプラ107を繋いでバルブ108
を介してトレーサガス供給系に接続する。チャンバ10
5は被検査ワーク106をセットした後、密閉して粗引
きバルブ102を開いて真空引きする。一方、被検査ワ
ーク106はバルブ108を介してトレーサガス供給系
により、規定圧力のトレーサガスとして、例えば、He
ガスを供給する。このトレーサガス供給系の操作と並行
して、チャンバ105が所定の圧力になった時点で、粗
引きバルブ102を閉め(場合によっては、開のま
ま)、センシングバルブ101を開けて、トレーサガス
検出器100(トレーサガスがHeの場合には、Heリ
ークディテクター)へ繋げ、チャンバ105内の残留ガ
ス成分の内のトレーサガス成分の有無又は漏れ量率(以
下、リークレートという。)を調べて、被検査ワーク1
06の合否判定をするものである。
【0005】次に、チャンバ105の校正は被検査ワー
ク106をチャンバ105内にセットせずに密閉し、被
検査ワーク106に代わりにバルブ109を開けてリー
ク基準器110に接続した状態で上述の工程と同様に粗
引きバルブ102を開き、同様にリーク基準器110の
1次側バルブ111を介してトレーサガス供給系(図示
せず)に接続し、同様にリーク基準器110により漏れ
検査装置の校正を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6に示す従
来の漏れ検査装置においては、リーク基準器110によ
る漏れ検査装置の校正が行われた後、リーク基準器11
0内の残留トレーサガスを抜くために、バルブ109を
開けて、漏れ検査装置全体を一旦真空排気すると共に、
トレーサガス供給系も1次側バルブ111を開けて一旦
真空排気し、その後1次側バルブ111を閉じる。しか
しながら、バルブ111、109は常に完全に気密を保
つことが難しく、気密が不完全で漏れが発生した場合に
被検査ワーク106の検査中にチャンバ105内に高濃
度のトレーサガスが流入し、被検査ワーク106に漏れ
がない場合でも、トレーサガス検出器100がトレーサ
ガスを検出して、漏れがあると誤判断してしまう虞があ
るという問題点がある。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、トレーサガスを使用して漏れを検査する漏
れ検査装置の校正をするためのリーク基準器の残留トレ
ーサガスを容易に除去することができる漏れ検査装置及
び漏れ検査装置の校正方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る漏れ検査装
置は、被検査ワークが内部に設置されるチャンバと、前
記チャンバに接続されたトレーサガス検出器と、前記チ
ャンバ内を真空にする第1の真空ポンプと、前記被検査
ワーク内にトレーサガスを充填するトレーサガス供給源
と、前記チャンバに接続され前記チャンバの漏れを校正
するリーク基準器と、前記リーク基準器に接続されクリ
ーニングガスを前記リーク基準器に供給するクリーニン
グガス供給手段と、前記クリーニングガスを前記リーク
基準器から排出する排出手段と、を有することを特徴と
する。例えば、トレーサガスは、Heガスであり、例え
ば、クリーニングガスは、N2ガス、CO2ガス、O2
ス又は空気である。
【0009】本発明においては、漏れ試験装置における
前記リーク基準器には、更に第2の真空ポンプが接続さ
れていることが好ましい。
【0010】また、本発明においては、前記クリーニン
グガス供給手段は、可変リークバルブを介して接続され
ていることが好ましい。
【0011】更に、本発明においては、前記可変リーク
バルブには、並列してバルブが接続されていることが好
ましい。
【0012】本発明に係る漏れ検査の校正方法は、前記
リーク基準器の1次側及び2次側の少なくとも一方へ、
トレーサガスを含まないクリーニングガスを流入させる
工程と、前記リーク基準器の前記クリーニングガスを流
入させた側からクリーニングガスを排出する工程と、を
有することを特徴とする。
【0013】本発明におていては、前記クリーニングガ
スを連続的又は間欠的に流入及び排出することが好まし
い。
【0014】また、本発明においては、前記クリーニン
グガスは、差圧をつけて流すことが好ましい。例えば、
真空ポンプ又は圧縮ガスによりクリーニングガスを流す
ことができる。
【0015】本発明においては、チャンバに接続されチ
ャンバ内への漏れを校正するリーク基準器と、リーク基
準器に接続されクリーニングガスをリーク基準器に供給
するクリーニングガス供給手段とを設けることにより、
バルブに多少の漏れがあっても、バルブの1次側は低圧
力で極微量のトレーサガスの濃度に保たれており、バル
ブの気密性が損なわれても検査への影響は極めて少なく
抑えることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について添
付の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第
1実施例に係る漏れ検査装置を示す模式図である。図2
は本発明の第1実施例に係る漏れ検査方法を示すフロー
チャート図である。
【0017】本実施例の漏れ検査装置においては、チャ
ンバ6に被検査ワーク7が設置されている。この被検査
ワーク7にはトレーサガス供給口(図示せず)にカプラ
8が接続され、このカプラ8にはトレーサガス導入用配
管21が接続されている。このトレーサガス導入用配管
21はチャンバ6の外に設けられているバルブ9に接続
されている。このバルブ9はトレーサガス供給系又はト
レーサガス供給源と接続されている。また、チャンバ6
にはセンシングバルブ2を介してトレーサガス検出器1
に接続されている。更に、粗引きバルブ3を介して粗引
き系の真空ポンプ5が接続されている。更に、チャンバ
6にはバルブ10を介してリーク基準器11が接続さ
れ、このリーク基準器11は1次側バルブ12を介して
トレーサガスボンベ18と接続されている。リーク基準
器11と1次側バルブ12との間にはバルブ4が設けら
れている。バルブ10とリーク基準器11の2次側との
間にはバルブ14と、バルブ13とが接続されている。
このバルブ13にはクリーニングガス供給手段であるク
リーニングガスボンベ19が接続されている。また、バ
ルブ14にはクリーニングガスを排出させる排出口20
が設けられている。
【0018】本実施例における漏れ検査及び漏れ検査校
正方法について、図2を参照して詳細に説明する。
【0019】漏れ検査は、図2に示すように、先ず、チ
ャンバ6内に被検査ワーク7を置き、トレーサガス導入
用配管21の先端のカプラ8を被検査ワーク7のトレー
サガス供給口に接続し、チャンバ6の扉を閉めて密閉状
態にする(ステップS1)。
【0020】次に、粗引き系の真空ポンプ5は予め稼動
状態にしておく。そして、粗引きバルブ3を開けてチャ
ンバ6内を所定の圧力まで真空引きした状態で粗引きバ
ルブ3を閉じる(ステップS2)と共に、同時にトレー
サガス供給系のバルブ9を開けて、被検査ワーク7内の
空気を所定の圧力まで真空引きする(ステップS3)。
【0021】次に、センシングバルブ2を開けて、チャ
ンバ6とトレーサガス検出器1とを接続する(ステップ
S4)。なお、トレーサガスがHeの場合には、トレー
サガス検出器1はヘリウムディテクターである。
【0022】次に、トレーサガス供給系のボンベから所
定圧力のトレーサガスを被検査ワーク7へ供給する(ス
テップS5)。
【0023】ここで、被検査ワーク7に漏れがある場合
には、漏れ出てきたトレーサガスはトレーサガス検出器
1で検出される。所定の時間経過後のリークレートによ
り、予め決められた閾値と比較して合否を判定する(ス
テップS6)。
【0024】合否の判定を終えた段階でセンシングバル
ブ2を閉じ、被検査ワーク7内のトレーサガスを排出し
(ステップS7)、バルブ9を閉じて、チャンバ6内に
大気導入系のバルブ(図示せず)を開けて大気を導入
し、扉を開いて被検査ワーク7を取出して一連の被検査
ワーク7に対するテスト(ワークテスト)を終える。
【0025】次に、異なる被検査ワーク7を再びチャン
バ6内にステップS1のようにセットして、次の漏れ検
査(リークテスト)を行う。
【0026】本実施例の校正方法について説明する。先
ず、チャンバ6内に通常は、何も置かずにチャンバ6の
扉を閉めて密閉状態にする。そして、バルブ9を閉じ
る。カプラ8は通常何も接続しない自由状態では、自閉
式のものとし、自由状態とする。即ち、チャンバ6内に
被検査ワーク7を封入して検査する代わりに外部に置い
てある所定のリークレート値を示すリーク基準器11に
よりチャンバ6の校正をする。
【0027】次に、バルブ13及びバルブ14を閉じ
て、バルブ10を開けた状態で、粗引きバルブ3を開け
てチャンバ6内を上述のステップS2乃至ステップS6
の同様の工程を行う。所定時間経過後のリークレート値
がリーク基準器11による漏れ検査装置の校正値にな
る。
【0028】上述のステップS7のように、センシング
バルブ2を閉じ、リーク基準器11内のトレーサガスを
抜く。校正が終わった段階で、バルブ10及びセンシン
グバルブ2を閉じ、1次側バルブ12を閉じ、バルブ4
を開けてトレーサガスを排出し、バルブ13を開けてク
リーニングガスをクリーニングガスボンベ19から供給
し、大気圧以上の圧力にした後に、バルブ14を開け
て、排出口20からクリーニングガスをリーク基準器1
1(特に2次側)を流通させて、大気中へ次回の校正工
程まで排出する。
【0029】一方、チャンバ6内に大気導入するため、
大気導入バルブ(図示せず)を開けて大気を導入し内部
が大気圧になった後に、チャンバ6の扉を開いて一連の
校正工程を終える。
【0030】本実施例においては、バルブ10とリーク
基準器11との間の配管に接続されたバルブ13及びバ
ルブ14と、このバルブ13に接続されたクリーニング
ガスボンベ19とを設ける構成にすることにより、漏れ
検査装置の校正操作後の残留トレーサガスを抜く工程を
分離して、他の工程と並行して行えるために校正操作が
短く、残留トレーサガスを時間をかけて抜くことができ
るため、トレーサガスを完全に抜くことができる。ま
た、バルブ10に多少の漏れがあっても、バルブ10の
1次側は低圧力で極微量のトレーサガスの濃度に保たれ
ており、バルブ10の気密性が損なわれても検査への影
響は極めて少なく抑えることができる。
【0031】また、本実施例においては、リーク基準器
11の1次側のトレーサガスは漏れ検査装置の校正基準
又はリーク基準器11の規格によっては、1次側バルブ
12を閉じ、バルブ4を開けてトレーサガスを抜かなく
とも良いために、リーク基準器11の1次側のトレーサ
ガス供給系の操作が簡略化される。
【0032】更に、本実施例においては、トレーサガス
の排出はバルブ13及びバルブ14を開けて、例えば、
クリーニングガス供給側の圧力等で調整し、所定のガス
種を所定量を連続して流しておけば、リーク基準器11
内のトレーサガスを1次側バルブ12を開けて排出しな
くとも実用上問題はない。
【0033】更にまた、本実施例においては、リーク基
準器11の2次側にクリーニングガスとして、大気と同
等又はそれより大きい分子量のガスである例えば、窒素
ガス(N2)、酸素ガス(O2)、炭酸ガス(CO2)、
その他の実質上トレーサガス成分(He)を含まないガ
ス又は漏れ基準の緩やかな場合には空気等のガスを連続
的又は間欠的に流してリーク基準器11に残留している
トレーサガスを抜くこともできる。
【0034】一方、トレーサガス供給系側は校正後の検
査前の工程又は検査後の排出工程でバルブ12を閉じた
状態でバルブ4を開けて排気後に閉じ、次回の校正工程
まで、そのままにして置いても良い。漏れ基準の仕様又
はリークテスト方式等によってはそのままでも良い。
【0035】本発明の第2実施例を図3を参照して詳細
に説明する。なお、図1に示す第1実施例と同一構成物
には同一符号を付しその詳細な説明は省略する。図3は
本発明の第2実施例に係る漏れ検査装置を示す模式図で
ある。
【0036】本実施例の漏れ検査装置は、第1実施例と
比較して、バルブ13とバルブ14との間にバルブ15
を介して真空ポンプ16が接続されている点及びリーク
基準器11と1次側バルブ12との間にバルブ4がない
点で異なり、それ以外は第1実施例と同様の構成であ
る。
【0037】本実施例における漏れ検査校正方法につい
て図3を参照して詳細に説明する。本実施例において
は、リーク基準器11の2次側にクリーニングガスを連
続的又は間欠的に流しながら一時的に減圧排気すること
が異なり、それ以外は第1実施例と同様の方法である。
即ち、本実施例においては、バルブ14を閉じ、バルブ
13及びバルブ15を開いた状態で真空ポンプ16を稼
動し、減圧排気を行った後、バルブ15を閉じ、バルブ
14を開ける。状況に応じて、この操作を数回繰り返
す。
【0038】また、第1実施例と比較して、校正が終わ
った段階におけるトレーサガス抜き工程において異な
り、それ以外は同様の工程である。即ち、本実施例にお
いては、バルブ10及びセンシングバルブ2を閉じ、リ
ーク基準器11内のトレーサガスをトレーサガス供給系
の供給源(図示せず)により回収し1次側バルブ12を
閉じ、バルブ15を開けて真空ポンプ16でリーク基準
器11の2次側のトレーサガスを一旦減圧排気した後、
バルブ15を閉じて、バルブ13を開けてクリーニング
ガスを供給し、大気圧以上の圧力になってから、バルブ
14を開けてクリーニングガスを大気中へ次回の校正工
程まで連続放出しつづける。この場合、バルブ15を開
けて真空ポンプ16でのトレーサガスの減圧抜き工程
で、トレーサガスを早く抜くことができるので頻繁に校
正操作を繰り返す必要がある場合に有効である。
【0039】本実施例においては、真空ポンプ16によ
る真空排気では真空ポンプ16が油ロータリーポンプ等
の湿式ポンプの場合では、多量のトレーサガスが真空ポ
ンプ16内の油中に包含されることがある。また、真空
排気特性は圧力が下がれば下がるほど又は使用する気体
の分子量が小さい(例えば、H2及びHe)程落ちる。
これらの真空ポンプの油中に多量のトレーサガスを包含
したり、真空排気特性の低下することを防止するために
は分子量が空気と同程度又はそれより大きいガスをクリ
ーニングガスとして流しながら真空ポンプ16により減
圧排気すると、低分子量のガス単体で排気するのではな
く、クリーニングガスが低分子量のガスとの混合ガスと
なり能率よく排気できると共に、真空ポンプ16油中で
バブリングを起こして、油中にトレーサガスが混入し包
含されることを防止することができるために効果があ
る。
【0040】本発明の第3実施例を図4を参照して詳細
に説明する。なお、図1に示す第1実施例と同一構成物
には同一符号を付しその詳細な説明は省略する。図4は
本発明の第3実施例に係る漏れ検査装置を示す模式図で
ある。
【0041】本実施例の漏れ検査装置は、第2実施例と
比較して、バルブ13が可変リークバルブ17に変更さ
れている点で異なり、それ以外は第2実施例と同様の構
成である。
【0042】本実施例は第2実施例と同様にチャンバ6
にバルブ9を介してトレーサガス供給系、センシングバ
ルブ2を介してトレーサガス検出器1及び粗引きバルブ
3を介して真空ポンプ5が接続されている。これらは、
第2実施例と同様に操作される。
【0043】また、本実施例においては、微小残留トレ
ーサガスを能率よく排気するため、リーク基準器11の
2次側のクリーニングガスの流量を可変リークバルブ1
7により調整し、トレーサガスの減圧排気をリーク基準
器11の2次側圧力を減圧排気能率の良好な値を保持し
ながら行う点で異なり、それ以外は第2実施例と同様で
ある。
【0044】本実施例における漏れ検査校正方法につい
て図4を参照して詳細に説明する。本実施例は第2実施
例と比較して、トレーサガスの抜き工程において異な
り、それ以外は第2実施例と同様の方法である。即ち、
トレーサガス抜き工程において、リーク基準器11の2
次側のトレーサガスを可変リークバルブ17で一定のク
リーニングガスを供給しながら連続減圧排気、又は所定
のクリーニングガスを供給しながら一旦減圧排気した後
に、バルブ15を閉じて、可変リークバルブ17により
クリーニングガスを大気中へ放出するようにしたもので
ある。
【0045】ここで、第2実施例においては所期の目的
は達成できるものの真空ポンプ16による減圧排気時に
バルブ13により比較的多量のクリーニングガスを流す
ため、真空ポンプ16の油回転ポンプ等の湿式ポンプを
使用すると多量の油煙が発生して不都合を生じるため、
比較的短時間の減圧排気しかできない。しかし、本実施
例においては、可変リークバルブ17を調整することに
より、第2実施例と比較してクリーニングガスの流量を
絞って長時間連続減圧排気することができる。
【0046】本発明の第4実施例を図5を参照して詳細
に説明する。なお、図1に示す第1実施例と同一構成物
には同一符号を付しその詳細な説明は省略する。図5は
本発明の第4実施例に係る漏れ検査装置を示す模式図で
ある。
【0047】本実施例の漏れ検査装置は、第2実施例と
第3実施例とを組み合わせた構成であり、第3実施例と
比較して、可変リークバルブ17に並列してバルブ13
が形成されている点で異なり、それ以外の構成は第3実
施例と同様の構成である。
【0048】本実施例における漏れ検査校正方法につい
て図5を参照して詳細に説明する。本実施例は第2実施
例と比較して、トレーサガスの抜き工程において異な
り、それ以外は第2実施例と同様の方法である。即ち、
トレーサガス抜き工程において、バルブ13を閉じてお
き、可変リークバルブ17を適当な流量に調整した状態
で、バルブ15及び真空ポンプ16の系統で減圧連続排
気した後、即ち、充分トレーサガスの量が少なくなった
時点でバルブ15を閉じて、バルブ13を開けて大気圧
以上になったところでバルブ14を開けてクリーニング
ガスを連続で流す。
【0049】本実施例においては、第2実施例と比較し
て、可変リークバルブ17を適当な流量に調整した状態
で微小残留トレーサガスを能率よく排気することができ
るため、バルブ13及びバルブ14を閉じ、可変リーク
バルブ17を開けた状態で真空ポンプ16を稼動した条
件でリーク基準器11の微小残留トレーサガスを能率よ
く排気することができる。
【0050】上述のいずれの実施例においても、バルブ
開閉は手動又は予め定められた所定の圧力以上になると
開くバルブ、例えば、リリーフバルブ等を使用して、自
動的にバルブの開閉が行えるように制御する構成とする
こともできる。
【0051】また、上述のいずれの実施例においても、
リーク基準器11の2次側のみにクリーニングガスの供
給手段と排出手段を設ける構成にしたが、本発明は特に
これに限定されるものではなく、1次側のみにクリーニ
ングガスの供給手段と排出手段を設ける構成とすること
もできる。また、1次側及び2次側の双方にクリーニン
グガスの供給手段と排出手段とを設ける構成とすること
もできる。
【0052】更に、上述のいずれの実施例においても、
特定気体(例えば、N2又はCO2)を供給するようにク
リーニングガスボンベ19を設ける構成にしたが、空気
を通すときは、クリーニングガスボンベ19ではなく、
流入側と放出側とに設けられた排出口20を夫々大気中
に開放しておき、経路中にポンプ等を設けて空気の流れ
を作るような構成にすることもできる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように本発明においては、
チャンバに接続されチャンバ内への漏れを校正するリー
ク基準器と、リーク基準器に接続されクリーニングガス
をリーク基準器に供給するクリーニングガス供給手段と
を設けることにより、漏れ検査装置の校正操作後のリー
ク基準器に残留した残留トレーサガスを抜く工程を分離
して他の工程と並行して行える。従って、従来のように
校正操作後又は校正操作前に残留トレーサガスを抜くた
めの漏れ検査装置全体を真空排気するようなトレーサガ
ス抜工程を入れる必要がなくなり、校正操作を短くでき
ると共に、リーク基準器の残留トレーサガスを時間をか
けて抜くことができるために、残留とレーサガスを完全
に抜くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る漏れ検査装置を示
す模式図である。
【図2】 本発明の第1実施例に係る漏れ検査方法を示
すフローチャート図である。
【図3】 本発明の第2実施例に係る漏れ検査装置を示
す模式図である。
【図4】 本発明の第3実施例に係る漏れ検査装置を示
す模式図である。
【図5】 本発明の第4実施例に係る漏れ検査装置を示
す模式図である。
【図6】 従来の漏れ検査装置を示す模式図である。
【符号の説明】
1、100;トレーサガス検出器、 2、101;セン
シングバルブ、 3、102;粗引きバルブ、 5、1
6、104;真空ポンプ、 6、105;チャンバ、
7、106;被検査ワーク、 8、107;カプラ、
4、9、10、13、14、15、108、109;バ
ルブ、 11、110;リーク基準器、12、111;
1次側バルブ、 17;可変リークバルブ、 18;ト
レーサガスボンベ、 19;クリーニングガスボンベ、
20;排出口、 21、103;トレーサガス導入用
配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川路 裕章 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 (72)発明者 久保田 一成 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 Fターム(参考) 2G067 BB38 CC11 CC13 DD17 DD18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査ワークが内部に設置されるチャン
    バと、前記チャンバに接続されたトレーサガス検出器
    と、前記チャンバ内を真空にする第1の真空ポンプと、
    前記被検査ワーク内にトレーサガスを充填するトレーサ
    ガス供給源と、前記チャンバに接続され前記チャンバの
    漏れを校正するリーク基準器と、前記リーク基準器に接
    続されクリーニングガスを前記リーク基準器に供給する
    クリーニングガス供給手段と、前記クリーニングガスを
    前記リーク基準器から排出する排出手段と、を有するこ
    とを特徴とする漏れ検査装置。
  2. 【請求項2】 前記リーク基準器には、第2の真空ポン
    プが接続されていることを特徴とする請求項1に記載の
    漏れ検査装置。
  3. 【請求項3】 前記クリーニングガス供給手段は、可変
    リークバルブを介して接続されていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の漏れ検査装置。
  4. 【請求項4】 前記可変リークバルブには、並列してバ
    ルブが接続されていることを特徴とする請求項3に記載
    の漏れ検査装置。
  5. 【請求項5】 前記リーク基準器の1次側及び2次側の
    少なくとも一方へ、トレーサガスを含まないクリーニン
    グガスを流入させる工程と、前記リーク基準器の前記ク
    リーニングガスを流入させた側からクリーニングガスを
    排出する工程と、を有することを特徴とする漏れ検査装
    置の校正方法。
  6. 【請求項6】 前記クリーニングガスを連続的又は間欠
    的に流入及び排出することを特徴とする請求項5に記載
    の漏れ検査装置の校正方法。
  7. 【請求項7】 前記クリーニングガスは、差圧をつけて
    流されることを特徴とする請求項5又は6に記載の漏れ
    検査装置の校正方法。
  8. 【請求項8】 前記クリーニングガスは、真空ポンプに
    より流されることを特徴とする請求項5又は6に記載の
    漏れ検査装置の校正方法。
  9. 【請求項9】 前記クリーニングガスは、圧縮ガスによ
    り流されることを特徴とする請求項5又は6に記載の漏
    れ検査装置の校正方法。
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