JP2007095728A - デバイス製造装置及びリークチェック方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部リーク及び外部リークの検出を可能にする。
【解決手段】 真空槽に接続された第1の管路の開閉を行う第1のバルブ6と、前記真空槽に接続された第2の管路の開閉を行う第2のバルブ9と、前記第2のバルブを介して前記真空槽内のガスを排気するためのポンプ11と、前記真空槽内の圧力を検出する圧力検出器12と、前記第1及び第2のバルブの開閉を制御して、前記真空槽内を、前記ポンプの能力に基づく第1の圧力からリーク検査のための第2の圧力に設定する第1の処理と、前記第1の処理後の所定の検査時間後に前記圧力検出器の圧力を検出する第2の処理と、前記第2の処理によって取得した圧力の変化の向きに応じて前記第1及び第2のバルブのいずれにリークが生じているかを判定する第3の処理とを実施する制御部7と、を具備したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、真空槽を有する半導体製造装置や液晶製造装置などのリーク原因を調べるリークチェック手段を備えたデバイス製造装置及びリークチェック方法に関する。
従来、電子デバイスの製造工程中に、基板の処理を真空槽内で行う工程がある。例えば、CVD、スパッタリング、イオンドープ、イオン注入、ドライエッチング等の各工程である。
これらの各プロセスは、夫々必要な真空度が相互に異なる。一般的には、真空槽内のガスを排気する真空ポンプは連続稼動しており、真空ポンプに接続された排気バルブ(以下、内部バルブともいう)及び真空槽にガスを流入させるための吸気バルブ(以下、外部バルブともいう)を介してガスの吸気及び排気を制御することで、各工程における所望の真空度を得ている。
ところが、真空槽にリークが生じている場合には、所望の真空度が得られないことがある。そこで、真空槽のリークをチェックする手法が開発されている。真空槽のリークは、真空ポンプによる排気によって、真空槽を高真空度にした後、吸排気バルブを閉じた状態で、真空槽内の圧力を測定することで検出可能である。例えば、真空槽内を0.3Pa(パスカル)に設定した後、所定時間後の真空槽内の圧力を測定する。所定時間後の真空槽内の圧力が例えば0.5Paに変化したものとすると、外部バルブにリークが生じていることが分かる。
また、特許文献1においては、複数の処理室を接続する開閉ゲートのいずれにリークが生じているかを検査するリークチェック方法が開示されている。
特開2003−22974号
ところが、真空ポンプと真空槽との間の内部バルブにリークが生じている場合には、外部リーク及び内部リークを検出することができないことがある。例えば、0.3Paに設定した真空槽から所定時間後に排気バルブに0.2Pa分のリークが生じていたとしても、内部バルブを介して真空ポンプ側に0.2Pa分のリークがあれば、結果的に真空槽は0.3Paを維持することになる。従って、この場合には、内部リーク及び外部リークのいずれも検出することはできない。なお、この場合でも、真空度の点では、不都合は生じない。
しかしながら、真空ポンプのメンテナンス時等においては、真空ポンプ側の圧力が真空槽側の圧力よりも高いことがある。この場合において、内部バルブにリークが生じた場合には、異物を含む大気が真空槽内に侵入する虞がある。そうすると、真空槽内での基板処理時に、基板が汚染されてしまう虞がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、内部リーク及び外部リークを検出することができるデバイス製造装置及びリークチェック方法を提供することを目的とする。
本発明に係るデバイス製造装置は、真空槽に接続された第1の管路の開閉を行う第1のバルブと、前記真空槽に接続された第2の管路の開閉を行う第2のバルブと、前記第2のバルブを介して前記真空槽内のガスを排気するためのポンプと、前記真空槽内の圧力を検出する圧力検出器と、前記第1及び第2のバルブの開閉を制御して、前記真空槽内を、前記ポンプの能力に基づく第1の圧力からリーク検査のための第2の圧力に設定する第1の処理と、前記第1の処理後の所定の検査時間後に前記圧力検出器の圧力を検出する第2の処理と、前記第2の処理によって取得した圧力の変化の向きに応じて前記第1及び第2のバルブのいずれにリークが生じているかを判定する第3の処理とを実施する制御部と、を具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、第1のバルブは、真空槽に接続された第1の管路の開閉を行い、第2のバルブは真空槽に接続された第2の管路の開閉を行う。ポンプは、第2のバルブを介して真空槽内のガスを排気する。制御部は、これらの第1及び第2のバルブの開閉を制御して、先ず、第1の処理によって、真空槽内を第1の圧力から第2の圧力に設定する。次に、第2の処理によって、真空槽が第2の圧力に到達した後の所定の検査時間後に真空槽内の圧力を検出する。そして、第3の処理によって、検出した圧力の変化の向きに応じて、第1及び第2のバルブのいずれにリークが生じているかを判定する。例えば、第2の圧力が検査時間後に低下していれば、第2のバルブに内部リークが生じているものと判断することができ、逆に、第2の圧力が検査時間後に上昇していれば、第1のバルブに外部リークが生じているものと判断することができる。こうして、外部リークと内部リークとを確実に判断することができる。
また、前記第2の圧力は、前記真空槽を用いたプロセスにおいて設定されるプロセス圧力よりも小さい圧力であることを特徴とする。
このような構成によれば、プロセス圧力よりも小さい圧力を基準にして、検査時間後の圧力の変化を求めており、外部リークの検出が容易となる。
また、前記第2の圧力は、100〜200パスカルであることを特徴とする。
このような構成によれば、内部リーク及び外部リークの両方のリーク量に対して、十分大きな圧力がリーク判定の基準となるので、内部リーク及び外部リークの両方の発生を容易に判定することができる。
また、前記第1の圧力は、0.1〜0.5パスカルであることを特徴とする。
このような構成によれば、第2の圧力は第1の圧力に対して十分大きな値であり、内部リークの検出が容易である。
本発明に係るリークチェック方法は、真空槽に接続された第1の管路を第1のバルブによって閉状態にし、前記真空槽に接続された第2の管路を第2のバルブによって開状態にして、ポンプにより前記第2のバルブを介して前記真空槽内のガスを排気して、前記真空槽内を第1の圧力に設定する手順と、前記第2のバルブを閉状態にし、前記第1のバルブを開状態にして、ガスを前記真空槽内に流入させて、前記真空槽内をリーク検査のための第2の圧力に設定する手順と、前記真空槽が前記第2の圧力に到達した後の所定の検査時間後に前記真空槽内の圧力を検出する圧力検出手順と、前記圧力検出手順において取得した圧力の変化の向きに応じて前記第1及び第2のバルブのいずれにリークが生じているかを判定する手順と、を具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、第1のバルブを閉状態にし、第2のバルブを開状態にして、ポンプにより第2のバルブを介して前空槽内のガスを排気して、真空槽内を第1の圧力に設定する。次に、第2のバルブを閉状態にし、第1のバルブを開状態にして、ガスを前記真空槽内に流入させて、真空槽内をリーク検査のための第2の圧力に設定する。真空槽が第2の圧力に到達した後の所定の検査時間後に、真空槽内の圧力を検出する。そして、取得した圧力の変化の向きに応じて第1及び第2のバルブのいずれにリークが生じているかを判定する。第2の圧力は第1の圧力よりも高く、内部リークの判定が容易である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態に係るデバイス製造装置を示す説明図である。
図1において、真空槽1はデバイスプロセス中の各所処理を実施するための処理室を構成する。真空槽1の一面には予備室2が隣接配置されている。真空槽1と予備室2とはゲートバルブ3によって、気密に区画されている。ゲートバルブ3は、真空槽1と予備室2との間で基板の搬入、搬出を可能にしている。
例えば、予備室2は脱気室を構成する。予備室2は真空チャンバによって構成することができ、図示しない開口部を有している。この開口部は図示しない管路を介して真空ポンプ(図示せず)等に接続されており、予備室2内は開口部を介した排気処理によって、真空状態を維持することができるようになっている。また、予備室2は大気を導入する開口部も有しており、予備室2内を大気開放することができるようになっている。
予備室2は2方にゲートバルブ3,4を有する。ゲートバルブ4を介して外部から予備室2内に図示しない基板を搬入すると共に、ゲートバルブ3を介して予備室2内の基板を真空槽1側に搬出することができるようになっている。
予備室2内には、基板を搬送するための図示しない搬送装置が配置されている。なお、予備室2は、常時真空下に設定することが可能である。
真空槽1は、基板を配置するための機構、例えば、基板を吸着保持するヘッドを有する。真空槽1内に、予備室2から図示しない基板を搬入すると共に、真空槽1内の基板を外部に搬出することができるようになっている。
真空槽1には管路8が取り付けられており、管路8は内部バルブ9を介して管路10に接続される。管路10は真空引きのためのポンプ11に接続されている。ポンプ11によって、管路10、内部バルブ9及び管路8を介して、真空槽1内の気体を排気させて、真空槽1内を真空状態にすることができるようになっている。なお、ポンプ11は通常連続稼動しており、管路10に設けられた図示しないAPCバルブを介して真空槽1からの連続的な吸引が可能であり、これにより、真空槽1内の真空度を所定のプロセス圧力に維持することができるようになっている。
また、真空槽1には、管路5が設けられており、管路5は外部バルブ6を介して図示しないガス供給部に接続されている。外部バルブ6を開状態にすることで、ガス供給部から管路5を介して真空槽1内にガスを吸入させることができるようになっている。例えば、ガス供給部である外部バルブ6はN2ガスを真空槽1に吸入させる。
即ち、真空槽1は、バルブ6,9の開閉の状態を制御することで、適宜の真空度に設定することができるようになっている。これらのバルブ6,9の開閉状態は、制御部7によって制御することができるようになっている。
また、真空槽1には、圧力測定器12が取り付けられている。圧力測定器12は、真空槽1内の圧力を測定して、測定結果を制御部7に出力するようになっている。制御部7は、プロセス中において、真空槽を所望の真空度に維持させるように、バルブ6,9を制御するようになっている。
更に、本実施の形態においては、制御部7は、真空槽1のリークチェック時に、バルブ6,9の開閉状態を適宜設定して真空槽1の圧力を制御すると共に、真空槽1の圧力の測定結果によって、内部リーク及び外部リークを判定するようになっている。
次に、図2及び図3を参照して内部リーク及び外部リークの判定方法について説明する。図2はリーク検出方法を説明するためのタイミングチャート図であり、図3はリーク検出方法を説明するためのフローチャート図である。
一般的には、真空槽1は、プロセス処理の合間であっても、プロセス処理に必要な真空度と同等の真空度、例えば、圧力が500〜600Paの状態に設定されている(ステップS1)。そして、外部バルブ6及び図示しないAPCバルブを若干開放して、所定のガス、例えばN2ガスを真空槽内に流入させると共に排気させて、所望の圧力を維持している。
ここで、リーク検査を実施するものとする。この場合には、制御部7は、外部バルブ6を閉状態にし、内部バルブ9を開放して、ポンプ11により排気を行う。図2(b)はハイレベルによって内部バルブ開状態の期間を示している。
真空槽1内のガスは、管路8、内部バルブ9及び管路10を介してポンプ11から排出される。これにより、図2(a)に示すように、真空槽内の圧力は低下し、ポンプ11の性能に応じた圧力(設定真空度)、例えば、0.3Paとなる。なお、設定真空度としては、0.1〜0.5Pa程度が考えられる。
圧力測定器12は、真空槽1内の圧力を検出して制御部7に出力する。制御部7は、真空槽1内の圧力が設定真空度に到達したことを検出すると、処理をステップS3からステップS4に移行して、内部バルブ9を閉状態とする。
本実施の形態においては、次のステップS5において、制御部7は、外部バルブ6を開状態に制御して、N2ガスを真空槽1内に流入させる(ステップS6)。そして、制御部7は、真空槽1内の圧力を所定の検査圧まで上昇させる。即ち、制御部7は、ステップS7において、圧力測定器12の測定結果から、真空槽1の圧力を検出し、真空槽1内の圧力が検査圧に到達すると、外部バルブ6を閉状態に戻す(ステップS8)。
図2(c)はステップS5の外部バルブ6の開状態の期間をハイレベルによって示している。外部バルブ6の開状態の期間には、図2(a)に示すように、真空槽1の圧力は上昇して、所定の検査圧に到達する。
本実施の形態においては、所定の検査圧として、100Paを設定している。なお、検査圧の設定は、真空槽1の大きさ、ポンプ11の能力、プロセスに必要な真空度、バルブの数やサイズ、許容するリークの大きさ等に基づいて設定する。
例えば、プロセス圧力が500〜600Paの場合において、1分間に、数パスカル乃至十数パスカル程度のリークが考えられると想定した場合には、検査圧として、100〜200Paが望ましい。
制御部7は真空槽1内が検査圧に到達すると、ステップS9において、所定の検査時間だけ待機する。検査時間としては、想定されるリーク量の大きさに応じた時間、例えば5〜10分間程度が考えられる。制御部7は所定の検査時間経過後に、圧力測定器12の測定結果を取得する(ステップS10)。
図2(a)は、実線によって、検査時間において圧力の変動がない場合を示し、破線によって検査時間に圧力が低下したことを示し、2点鎖線によって検査時間に圧力が上昇したことを示している。
内部バルブ9に内部リークが生じている場合には、ポンプ11側の管路10の圧力(0.3Pa)によって、真空槽1の圧力は低下するものと考えられる。また、外部バルブ6に外部リークが生じている場合には、真空槽1内に外部バルブ6を介してガスが流入して、真空槽1の圧力は上昇するものと考えられる。また、真空槽1内の圧力が変化しない場合には、リークが生じていないものと判断することができる。
制御部7は、図2(a)の実線と同様の圧力測定結果が得られた場合には、真空槽1にはリークが生じていないなものと判定する。また、制御部7は、図2(a)の破線と同様の圧力測定結果が得られた場合には、真空槽1には内部リークが生じているものと判定する。更に、制御部7は、図2(a)の2点鎖線と同様の圧力測定結果が得られた場合には、真空槽1には外部リークが生じているものと判定する(ステップS11)。
このように、本実施の形態においては、真空槽を所定の検査圧に設定し、検査時間後の真空槽の圧力変動に基づいて、リークを検出しており、圧力変動の向きによって内部リーク及び外部リークを検出することができる。このように微小なリークも容易に発見できるので、すぐに問題のあるバルブを修理又は交換することで、真空槽内の異物等の増加を防ぐことができる。
仮に、検査圧をより高く設定した場合には、単位時間当たりの外部リーク量が比較的小さくなり、検査圧に対してリークによる圧力の変化量が小さく、測定結果の圧力変化がリークによるものか誤差によるものかを判定しにくくなってしまう。また、逆に、検査圧をより低く設定した場合には、真空槽1とポンプ11側の管路10との圧力差が小さく、内部リークの検出が困難となってしまう。
即ち、検査圧は、大気圧よりも十分に小さく、例えばプロセス圧力よりも低い値に設定すると共に、真空ポンプの能力に基づく設定真空度よりも十分に大きい値に設定した方がよい。例えば、検査圧としては、真空槽の大きさ等にもよるが、100〜500パスカル程度が妥当である。
本発明の一実施の形態に係るデバイス製造装置を示す説明図。 リーク検出方法を説明するためのタイミングチャート図。 リーク検出方法を説明するためのフローチャート図。
符号の説明
1…真空槽、2…予備室、5,8,10…管路、6…外部バルブ、7…制御部、9…内部バルブ、11…ポンプ、12…圧力測定器。

Claims (5)

  1. 真空槽に接続された第1の管路の開閉を行う第1のバルブと、
    前記真空槽に接続された第2の管路の開閉を行う第2のバルブと、
    前記第2のバルブを介して前記真空槽内のガスを排気するためのポンプと、
    前記真空槽内の圧力を検出する圧力検出器と、
    前記第1及び第2のバルブの開閉を制御して、前記真空槽内を、前記ポンプの能力に基づく第1の圧力からリーク検査のための第2の圧力に設定する第1の処理と、前記第1の処理後の所定の検査時間後に前記圧力検出器の圧力を検出する第2の処理と、前記第2の処理によって取得した圧力の変化の向きに応じて前記第1及び第2のバルブのいずれにリークが生じているかを判定する第3の処理とを実施する制御部と、
    を具備したことを特徴とするデバイス製造装置。
  2. 前記第2の圧力は、前記真空槽を用いたプロセスにおいて設定されるプロセス圧力よりも小さい圧力であることを特徴とする請求項1に記載のデバイス製造装置。
  3. 前記第2の圧力は、100〜200パスカルであることを特徴とする請求項1に記載のデバイス製造装置。
  4. 前記第1の圧力は、0.1〜0.5パスカルであることを特徴とする請求項3に記載のデバイス製造装置。
  5. 真空槽に接続された第1の管路を第1のバルブによって閉状態にし、前記真空槽に接続された第2の管路を第2のバルブによって開状態にして、ポンプにより前記第2のバルブを介して前記真空槽内のガスを排気して、前記真空槽内を第1の圧力に設定する手順と、
    前記第2のバルブを閉状態にし、前記第1のバルブを開状態にして、ガスを前記真空槽内に流入させて、前記真空槽内をリーク検査のための第2の圧力に設定する手順と、
    前記真空槽が前記第2の圧力に到達した後の所定の検査時間後に前記真空槽内の圧力を検出する圧力検出手順と、
    前記圧力検出手順において取得した圧力の変化の向きに応じて前記第1及び第2のバルブのいずれにリークが生じているかを判定する手順と、
    を具備したことを特徴とするリークチェック方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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