JP2016069747A - 染色装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 好適に樹脂体を染色することが可能となる染色装置を提供する【解決手段】染色用基体に付着された昇華性の染料を、設置部に設置された樹脂体に蒸着させることで、樹脂体を染色する染色装置であって、染料を設置部に設置された樹脂体に蒸着させる際に、少なくとも設置部に設置される樹脂体の周囲を閉塞する閉塞室と、閉塞室内の気圧を低下させる気圧低下手段と、気圧低下手段によって閉塞室内の気圧が低下された場合において、閉塞室の内部の圧力状態を検出するために、閉塞室におけるリーク量を取得するリーク取得手段と、を備える。【選択図】 図1

Description

本開示は、昇華性の染料を樹脂体に蒸着させて染色を行う染色装置に関する。
従来、昇華性の染料を樹脂体に蒸着させて、樹脂体の染色を行う技術が知られている。例えば、特許文献1が開示する染色方法では、真空雰囲気中で、表面に昇華性の染料が塗布された基体が、加熱装置によって加熱され、基体の昇華性の染料が昇華されると共に、プラスチックレンズの表面上に染料が蒸着される。その後、昇華性染料が蒸着されたプラスチックレンズが加熱装置で加熱されることで、プラスチックレンズに昇華性染料が定着される。その結果、プラスチックレンズが染色される。
特開平1−277814号公報
ところで、樹脂体に染料を蒸着させる場合において、真空雰囲気中で蒸着工程が行われなかった場合には、樹脂体に良好に染料の蒸着が行われない。この状態で、残りの染色工程を継続した場合には、樹脂体の染色が良好に行われないことがあった(樹脂体に色ムラ等が生じる等があった)。
また、樹脂体の染色が良好に行われたか否かの確認は、染色工程が完了した後、加工者が染色された樹脂体を確認することによって、行われていた。このため、染色工程を完了するまでは、染色の良否については、確認することが困難であり、染色が良好に行われていない樹脂体については、廃棄をしていた。
本開示は、好適に樹脂体を染色することが可能となる染色装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 本開示の第1態様に係る染色装置は、染色用基体に付着された昇華性の染料を、設置部に設置された樹脂体に蒸着させることで、前記樹脂体を染色する染色装置であって、染料を前記設置部に設置された前記樹脂体に蒸着させる際に、少なくとも前記設置部に設置される樹脂体の周囲を閉塞する閉塞室と、前記閉塞室内の気圧を低下させる気圧低下手段と、前記気圧低下手段によって前記閉塞室内の気圧が低下された場合において、前記閉塞室の内部の圧力状態を検出するために、前記閉塞室におけるリーク量を取得するリーク取得手段と、を備えることを特徴とする。
(2) 本開示の第2態様に係る染色装置は、染色用基体に付着された昇華性の染料を、設置部に設置された樹脂体に蒸着させることで、前記樹脂体を染色する染色装置であって、染料を前記設置部に設置された前記樹脂体に蒸着させる際に、少なくとも前記設置部に設置される樹脂体の周囲を閉塞する閉塞室と、前記閉塞室内の気圧を低下させる気圧低下手段と、前記気圧低下手段によって前記閉塞室内の気圧が低下された場合において、前記閉塞室の内部の圧力状態を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出手段の検出結果が、異常であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて、染色装置の動作を次の動作へ切り換える制御手段と、を備えることを特徴とする。
染色装置1の斜視図である。 上蓋部4および前蓋部5が開放された状態の染色装置1の斜視図である。 分布調整部14の平面図である。 閉塞室20、および閉塞室20に付随する構成の斜視図である。 設置部50の斜視図である。 染色用基体57が設置された状態の設置部50の斜視図である。 染色装置1の内部構成を示す断面斜視図である。 染色装置1の電気的構成を示すブロック図である。 染色樹脂体製造工程を説明するためのフローチャートである。 気圧低下状態の判定制御工程を説明するためのフローチャートである。
以下、本開示における典型的な実施形態について説明する。本実施形態で例示する染色装置1は、気相転写染色方法によって樹脂体を染色する装置である。気相転写染色方法では、樹脂体の染色面に昇華性染料が蒸着(転写)される。次いで、蒸着によって染料が付着した樹脂体を加熱することで、染料が樹脂体に定着される。ただし、本実施形態で例示する技術の少なくとも一部は、気相転写染色方法以外の染色方法においても使用することができる。なお、本実施形態における定着とは、樹脂面に付着した染料が、熱によって単分子レベルで樹脂内に拡散された状態を示す。定着は、染色または発色と表現される場合もある。
図1および図2を参照して、本実施形態に係る染色装置1の概略構成について説明する。以下の説明では、図1および図2の左斜め下側、右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側を、それぞれ染色装置1の前側、後側、左側、右側とする。
染色装置1は、略直方体形状の筐体2を備える。筐体2は、樹脂体(一例として、本実施形態ではプラスチックレンズ)を染色するための各種構成を内部に収容する。本実施形態の筐体2は、基部3、上蓋部4、および前蓋部5を備える。基部3は、染色装置1の全体を支持する。上蓋部4は、基部3の後部において上下方向に回動可能に保持されている。上蓋部4の前部を上方に回動させることで、筐体2の上方が開放される。前蓋部5は板状であり、基部3の正面下部において前後方向に回動可能に保持されている。前蓋部5の上部を前方に回動させることで、筐体2の前方が開放される。
基部3の上面の中央には、表面にタッチパネル6を備えたディスプレイ7が設けられている。タッチパネル6は、作業者によって操作される操作部の一例である。作業者は、タッチパネル6を操作することで、各種指示を染色装置1に入力できる。上蓋部4の背面側には、気流を発生させるための気流発生手段の一例である冷却ファン8(図7参照)が設けられている。冷却ファン8が駆動されると、染色装置1の内部に気流が発生する。基部3の正面には、前蓋部5よりも上方に、気体を通過させるための通気孔9が設けられている。なお、冷却ファン8および通気孔9の位置を適宜変更できることは言うまでもない。
図2に示すように、本実施形態の染色装置1は、加熱部10、閉塞室20、設置部移動機構40、および設置部50等を、筐体2の内部に収容する。加熱部10は、染料が付着した樹脂体を加熱するために設けられる。さらに、本実施形態の加熱部10は、染色用基体57(図6参照)に付着した昇華性の染料を加熱して昇華させる際にも用いられる。閉塞室20は、設置部50に設置された樹脂体の周囲を閉塞し、略真空の空間を内部に形成する。設置部移動機構40は、設置部50を移動させる。設置部50には、樹脂体および染色用基体57が設置される。以下、各構成について、図2から図7を参照して説明する。
加熱部10について説明する。図2に示すように、本実施形態の加熱部10は、電磁波発生部11、分布調整部14、および調整部駆動モータ80(図8参照)等を備える。
本実施形態の電磁波発生部11は、樹脂体および染色用基体57(図6参照)によって吸収される電磁波を発生させる。本実施形態では、赤外線を発生させる赤外線ヒータ12が電磁波発生部11に使用されている。しかし、ハロゲンランプ、遠赤外線ヒータ等の他の構成を電磁波発生部11に使用することも可能である。また、紫外線、マイクロ波等の電磁波を発生させる構成を使用してもよい。本実施形態では、複数の樹脂体(一例として、本実施形態では2つのプラスチックレンズ)の染色を並行して実行できるように、複数の電磁波発生部11が、上蓋部4の内側(つまり、上蓋部4が開放された状態では正面側)に設けられている。つまり、本実施形態では、設置部50に設置される2つの樹脂体の各々に対応するように2つの電磁波発生部11が設けられている。なお、電磁波発生部11によって生じる電磁波の全てが樹脂体に吸収される必要は無い。また、同時に染色できる樹脂体の数が2つに限られないことは言うまでもない。
電磁波発生部11において電磁波を発生させる発生部位は、後述する分布調整部14に設けられた開口部15(図3参照)の形状に対応する環状に形成されている。詳細には、本実施形態の開口部15は円環状および円形であるので、電磁波の発生部位も円環状に形成されている。電磁波の発生部位の形状と開口部15の形状とを対応させることで、板状、直線状等の他の形状の発生部位を採用する場合に比べて、分布調整部14によって遮断される電磁波の量が減少する。その結果、電磁波が効率よく開口部15から樹脂体に照射される。なお、本実施形態では、2つのU字状の赤外線ヒータ12の各々のU字部分を組み合わせることで円環が形成される。
分布調整部14は、電磁波発生部11から樹脂体に照射される電磁波の強度分布を調整することができる。本実施形態では、図2に示すように、上蓋部4が開放された状態で、2つの電磁波発生部11の各々の正面側に位置するように、2つの分布調整部14が設けられている。
図3に示すように、本実施形態の分布調整部14は板状である。分布調整部14には、電磁波発生部11が発生させた電磁波の一部を通過させる開口部15が形成される。開口部15を電磁波が通過することで、通過した電磁波のビームにおける強度分布が調整される。
2つの分布調整部14の各々には、大きさおよび形状の少なくとも一方が異なる複数の開口部15(本実施形態では、2つの開口部15A,15B)が形成されている。本実施形態では、開口部15Aは断続した円環状である。開口部15Aが用いられると、開口部15Bが用いられる場合に比べて、樹脂体の中心部に照射される電磁波の強度が弱まる。開口部15Bは円形である。開口部15Bが用いられると、開口部15Aが用いられる場合とは異なり、樹脂体に照射される電磁波は周辺部よりも中心部の方がやや強くなる。また、開口部15Aまたは開口部15Bを用いる場合、電磁波の一部が遮断される。よって、樹脂体の全体に加わる熱エネルギーは、開口部15Aまたは開口部15Bを用いる場合よりも、開口部15A,15Bのいずれも用いない場合の方が大きくなる。加熱する物体(例えば樹脂体)と電磁波発生部11との間に位置させる開口部15A,15B、または開口部15A,15Bの使用および不使用が切り換えられることで、物体に照射される電磁波の強度分布が切り換えられる。本実施形態の染色装置1は、調整部駆動モータ80(図8参照)を駆動して分布調整部14の姿勢を変化させる。
閉塞室20、および閉塞室20に付随する構成について説明する。図2に示すように、閉塞室20は、筐体2の内部の略中央に設けられている。筐体2の上蓋部4が閉鎖されると、閉塞室20は加熱部10の下方に位置する。図4に示すように、本実施形態の閉塞室20は、閉塞室本体21と閉塞室前壁22(図2および図6参照)とを備える。閉塞室本体21は、正面側が開放された略箱状である。閉塞室前壁22は、閉塞室本体21の正面側の開放部を閉塞することができる。
図4に示すように、本実施形態では、閉塞室本体21の上壁に、円筒状の電磁波通過部23が左右に2つ並べて設けられている。各々の電磁波通過部23には、円筒の上部開口を閉塞する透過部25が設けられている。透過部25は、電磁波発生部11が発生させる電磁波の少なくとも一部を透過させる材質によって形成される。一例として、本実施形態における透過部25の材質は、赤外線を透過させる耐熱ガラスである。電磁波発生部11(図2参照)が発生させた電磁波は、透過部25を透過し、さらに電磁波通過部23の内部の空間を通過して、閉塞室20の内部へ至る。従って、閉塞室20の外部に電磁波発生部11を設定しても、閉塞室20の内部の物体に電磁波が照射される。閉塞室20は、閉塞室本体21、閉塞室前壁22、電磁波通過部23、および透過部25によって、内部の空間を閉塞する。内部の空間には、染色する樹脂体等が収容される。従って、樹脂体の周囲は閉塞室20によって閉塞される。
閉塞室20には給排気管(図示せず)が接続されている。給排気管には、ポンプ31および電磁弁33(図8参照)が設けられている。例えば、ポンプ31は、気圧低下手段として用いられる。もちろん、気圧低下手段としては、閉塞室20内の気圧を低下させることができるものであればよい。例えば、染色装置1は、ポンプ31を駆動することで、閉塞室20内の気体を給排気管から外部へ排出し、閉塞室20内の気圧を低下させることができる。また、染色装置1は、電磁弁33を制御することで、閉塞室20内の密閉性を保つ。さらに、染色装置1は、電磁弁33を制御することで、減圧状態の閉塞室20内に外部から気体を導入させて、閉塞室20内の気圧を上昇させる。
さらに、染色装置1は、閉塞室20内の気圧が低下された場合において、閉塞室20内の気体のリーク量(例えば、気体の漏れ量、気圧に関する情報の変化等)を取得するリーク取得手段を備える。例えば、リーク取得手段は、リーク量として、圧力状態(気圧状態)の変化に基づいて生じる閉塞室20の内部における状態の変化(変化量)を取得することによって、圧力状態を検出する。なお、例えば、リーク量とは、気体の漏れ量に限らず、閉塞室内の圧力状態の変化の関する情報を示すものである。すなわち、リーク量の取得としては、必ずしも、気体の漏れ量をと取得する構成に限らず、閉塞室20内の圧力の変化に関する情報を取得する構成を含む。例えば、リーク量(例えば、気体の漏れ量、気圧に関する情報の変化等)が多い(異常である)場合には、閉塞室20の内部から気体が漏れ出ていることがわかる。この場合には、閉塞室20の内部を略真空状態に保つことが困難と判断できる。また、例えば、リーク量が少ない(正常である)場合には、閉塞室20の内部から気体がほとんど漏れ出ていないことがわかる。この場合には、閉塞室20の内部を略真空状態に保ちやすいと判断できる。このようにして、リーク量に基づいて、閉塞室20の内部の圧力状態を確認することができる。
例えば、本実施形態において、リーク取得手段として、CPU(制御部)70(図8参照)、センサ34(図7、図8参照)が用いられる。例えば、制御部70は、ポンプ(気圧低下手段)31によって、閉塞室20内の気圧が低下された場合において、閉塞室20の内部の圧力状態を検出するために、閉塞室20のおけるリーク量を取得する。例えば、センサ34は、閉塞室20に設けられている。センサ34は、閉塞室20における圧力に応じた信号を出力する。例えば、センサ34は、圧力を電気信号に変換して出力する。
例えば、圧力に応じた信号とは、電流値(電流値信号)、電圧値(電圧値信号)等が挙げられる。本実施形態において、センサ34は、電圧値を出力する。なお、センサ34から出力される電圧値は、閉塞室20内の圧力に比例している。例えば、制御部70は、センサ34の出力信号(本実施形態においては、電圧値)の変化量に基づいて、リーク量を取得する。すなわち、制御部70は、センサ34から出力される信号を監視し、電圧値の変化量に基づいて、リーク量を取得する。なお、センサ34から出力される信号を圧力に換算して、圧力の変化量とし、圧力の変化量に基づいてリーク量を取得するようにしてもよい。このように、例えば、圧力に応じた信号の変化量に基づいて、リーク量を取得することによって、簡易な構成で容易に閉塞室20内における圧力状態を確認することができる。また、例えば、圧力に応じた信号の変化量に基づいて、リーク量を取得することによって、気圧計(大気圧を計測する測定部)と差圧計(大気圧と閉塞室20の内部の圧力差を測定する測定部)の二つの圧力センサを使用して圧力を測定する構成を圧力検出手段として、適用した場合に対して、閉塞室20の外部の圧力を検出する必要がなく、圧力状態の検出を行うことができる。このため、外部環境の影響によって検出結果に誤差が生じることなく、より精度よく閉塞室20内の圧力状態を確認するができるため、より好ましい。また、気圧計と差圧計等の複数の圧力センサを必要としないためより好ましい。
さらに、染色装置1は温度検出手段(温度センサ)24を備える。本実施形態では、温度検出手段24として熱電対が用いられているが、他のセンサを温度検出手段24として用いてもよい。本実施形態の温度検出手段24は、設置部50(図2および図5参照)に設置される樹脂体から離間する位置であり、且つ電磁波発生部11が発生させる電磁波の照射範囲内に設けられる。詳細には、図4に示すように、本実施形態の温度検出手段24は、樹脂体から離間し、且つ樹脂体に極力近い位置である2つの電磁波通過部23の各々に設けられている。従って、温度検出手段24を樹脂体に直接接触させる場合に比べて、温度検出手段24が染色を妨げる可能性が低下する。例えば、温度検出手段24が接触している樹脂体の部位に染料が蒸着されなかったり、樹脂体の熱が温度検出手段24を伝わって部分的な温度低下が生じたりする可能性が低下する。よって、本実施形態の染色装置1は、樹脂体の温度を簡易な構成で間接的に把握することができる。
設置部移動機構40について説明する。設置部移動機構40は、閉塞室20の内部と外部との間で設置部50(図2、図5〜図7参照)を移動させる。詳細には、本実施形態の設置部50は、設置部移動機構40によって後方に移動すると、閉塞室20の内部に納まる。設置部50は、前方に移動すると、閉塞室20の外部に位置する。設置部移動機構40は、設置部移動モータ81(図8参照)を備える。染色装置1は、設置部移動モータ81によって設置部50を前後方向に移動させる。
設置部50について説明する。設置部50には樹脂体が設置される。さらに、本実施形態の設置部50には染色用基体57(図6参照)も設置される。図5に示すように、設置部50は、支持板51と、2つの円筒部52とを備える。支持板51は、平面視略矩形の板状部材である。円筒部52の内径は、染色する樹脂体(本実施形態では略円盤状のプラスチックレンズ)の径よりもやや大きく形成されている。2つの円筒部52は、支持板51の上面に、左右に並べて載置される。
本実施形態では、作業者は、支持板51への円筒部52の載置、および支持板51からの円筒部52の取り外しを行うことができる。さらに、作業者は、支持板51と2つの円筒部52とを1つのユニットとして染色装置1に装着し、且つユニットごと染色装置1から取り外すことができる。従って、作業者は、染色の準備作業、設置部50の掃除等を容易に行うことができる。
円筒部52の内側の壁面には、樹脂体を保持する保持部53が設けられている。本実施形態の保持部53は環状に形成されており、染色される樹脂体の外周縁部に接触することで樹脂体を保持する。しかし、保持部53の形状は適宜変更できる。例えば、保持部53は、円筒部52の内側の壁面から内部に突出する複数の爪であってもよいし、板状、網状等であってもよい。
図6に示すように、本実施形態では、支持板51および円筒部52(図5参照)を含むユニットが、設置部移動機構40(図2参照)のスライド部41に装着されて、スライド部41が後方に移動する。その結果、樹脂体が閉塞室20の内部に納まる。スライド部41の正面側には閉塞室前壁22が固定される。また、染料を樹脂体に蒸着させる工程では、染色用基体57を保持した基体保持枠58が、円筒部52の上部に設置(載置)される。本実施形態では、染色用基体57には、適度な硬さの矩形の紙が用いられる。しかし、染色用基体57の材質には、金属フィルム、金属板、ガラス板、耐熱性樹脂、セラミック等の他の材質を用いることも可能である。本実施形態では、染色用基体57の下側の面(つまり、樹脂体の染色面に対向する側の面)に、目的とする染色の態様に応じて、昇華性の染料が溶解または微粒子分散されたインク(染色用用材)がプリンタによって印刷されている。
本実施形態の基体保持枠58は、外形が平面視略矩形状の板状部材である。気体保持枠58には、設置部50の円筒部52(図5参照)の位置および大きさに対応するように、円形の開口が左右に2つ並べて形成されている。開口には、耐熱性を有し、且つ電磁波を透過するガラス板59が設置されている。ガラス板59は、上方から照射される電磁波を下方へ透過させつつ、昇華した染料が上方へ漏れることを防止する。従って、電磁波通過部23および透過部25(図4参照)が染料によって汚れることが抑制される。作業者は、取り外し可能なガラス板59の汚れを除去することで、汚れによる染色品質の低下を容易に抑制することができる。なお、ガラス板59の材質は、前述した透過部25と同様に、電磁波の少なくとも一部を透過する他の材質に変更してもよい。本実施形態では、基体保持枠58は磁性体(例えば、鉄)によって形成される。染色装置1は、磁石を有する退避機構(図示せず)を駆動し、退避機構に基体保持枠58を磁力で吸着させることで、染色用基体57を自動的に設置部50から退避させることができる。
染色装置1の内部における気体の流れについて説明する。図7に示すように、本実施形態における2つの冷却ファン8は、染色装置1の後端上部に設けられている。また、染色装置1の内部における中央上部(閉塞室20の前方且つ上方)には仕切り板63が設けられている。仕切り板63には通気孔64が形成されている。電磁波発生部11は、仕切り板63と冷却ファン8の間の空間に配置される。基部3における前側の壁面のうち、内部(後方)を向く面には、通気孔9から内部に流入した気体の流れを案内する整流板61が設けられている。
本実施形態の染色装置1は、加熱された樹脂体の温度を積極的に低下させる場合(つまり、樹脂体を冷却する場合)、樹脂体を閉塞室20内から外部に退避させて、基部3における前側の壁面と閉塞室20との間の冷却位置に配置する。従って、閉塞室20が熱を持っている場合でも、樹脂体の温度が効率よく低下する。さらに、本実施形態では、基部3の前側の壁面と閉塞室20との間の冷却位置は、冷却ファン8によって染色装置1の内部を流れる気体の流路となっている。詳細には、冷却ファン8が染色装置1の内部から外部に気体を排出すると、通気孔9から内部に気体が流入する。通気孔9から流入した気体は、整流板61によって下方に案内され、冷却位置へ向かう。従って、冷却位置にある樹脂体に気体が当たる。次いで、気体は通気孔64を前方から後方へ通過し、電磁波発生手段11に当たり、冷却ファン8によって外部に排出される。以上のように、本実施形態の染色装置1は、樹脂体を冷却位置に配置することで、冷却ファン8が発生させる気流を樹脂体に当てて、樹脂体の温度を低下させることができる。
図8を参照して、染色装置1の電気的構成について説明する。染色装置1は、染色装置1の制御を司る制御部70を備える。制御部70には、RAM71、ROM72、不揮発性メモリ73、タッチパネル6、ディスプレイ7、冷却ファン8、電磁波発生部12、ポンプ31、電磁弁33、センサ34、調整部駆動モータ80、設置部移動モータ81、基体退避モータ82、および温度検出手段24等が、バスを介して接続されている。
RAM71は、各種情報を一時的に記憶する。ROM72には、染色装置1の動作を制御するための制御プログラム(例えば、染色処理を制御するための染色制御プログラム等)が記憶されている。不揮発性メモリ73は、電源の供給が遮断されても記憶内容を保持できる非一過性の記憶媒体(例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュROM等)である。各種プログラム等は不揮発性メモリ73に記憶されていてもよい。なお、基体退避モータ82は、前述した退避手段(図示せず)の一部である。基体退避モータ82が駆動することで、染色用基体57が設置部50から退避される。
図9を参照して、本実施形態に係る染色樹脂体製造工程について詳細に説明する。樹脂体を染色する方法として、樹脂体の染色面の表面に染料を付着させた後、樹脂体を加熱することで、樹脂体に染料を定着させる方法がある。この方法によると、浸漬法等に比べて、染色の安定化、廃棄される染料の減少、作業環境の改善等の種々の効果が得られやすい。
樹脂体の染色面に染料を付着させる方法には、固形の昇華性染料を加熱して昇華させる方法、およびスピンコート法等、種々の方法が考えられる。本実施形態で例示する技術の少なくとも一部は、いずれの方法で樹脂体に染料を付着させる場合にも適用できる。
前述したように、本実施形態で例示する方法は気相転写染色方法である。まず、染色用基体57を作成する工程が行われる(S1)。例えば、板状の染色用基体57に昇華性染料が付着されて、染色用基体57から樹脂体に染料が蒸着(転写)される。従って、色相および濃度のばらつきが減少し、染色の品質が安定する。染色に必要な染料は、浸漬法において液体に分散させる染料よりも少量で良い。作業環境も悪化し難い。なお、染色用基体57を作成する工程ではプリンタが用いられることが望ましい。例えば、プリンタが、パーソナルコンピュータ等によって作成された印刷データに基づいて、昇華性染料を含有したインクを基体(本実施形態では紙)に印刷する。この場合、染色用基体57の適切な位置に、適切な量の昇華性染料が付着する。印刷データの作成、変更、保存等が容易であるため、染色の自由度も高い。ただし、プリンタを用いずに染色用基体57を作成することも可能である。例えば、作業者がスプレー等を用いて基体に昇華性染料を付着させてもよい。
次いで、加工者(作業者)は、染色する樹脂体と、S1で作成した染色用基体57とを、染色が行われる位置に設置する(S2)。本実施例では、樹脂体であるプラスチックレンズが、設置部50の装着部52(図3参照)上に設置される。染色用基体57は、基体保持枠58(図5参照)に保持された状態で、設置部50の円筒部53の上端に設置される。染色用基体57は、昇華性染料が付着した付着面が樹脂体に非接触で対向するように配置される。よって、本実施形態では、付着面が下方を向くように染色用基体57が配置される。作業者は、設置部50に樹脂体と染色用基体57を設置した後、タッチパネル6を操作することで、染色の開始指示を染色装置1に入力することができる。
染色の開始指示が入力されると、設置部移動モータ81(図8参照)が駆動されて、設置部50が後方に移動されることで、設置部50が閉塞室20内に搬入される。その結果、樹脂体の周囲は閉塞室20によって閉塞される。次いで、電磁弁33が制御された後、ポンプ31(図8参照)によって閉塞室20内の気体(主に空気)が外部に排出されることで、閉塞室20内の気圧が低下する(S3)。つまり、閉塞室20内が略真空状態とされる。
気体の排出が完了すると、気圧の低下状態の判定を行う(S4)。すなわち、気圧の低下状態の判定では、閉塞室20内が略真空状態であるか否かが判定される。なお、例えば、染色装置1(本実施形態においては制御部70)は、ポンプ31の駆動を停止させるとともに、電磁弁33を閉塞し、閉塞室20内の密閉性を保った状態において、気圧の低下状態の判定を行う。
ここで、気圧の低下状態の判定について、図10を参照して説明する。例えば、気圧の低下状態の判定工程において、制御部70は、センサ34からの出力信号(本実施形態においては、電圧値)に基づいて取得されるリーク量を取得する(S41)。制御部70は、リーク量を取得すると、取得されたリーク量が異常であるか否かを判定する(S42、S43)。例えば、制御部70は、リーク量が所定の閾値以上である場合には、リーク量が異常であると判定する。また、例えば、制御部70は、リーク量が所定の閾値より小さい場合には、正常であると判定する。例えば、所定の閾値は、予め、実験やシミュレーション等によって、閉塞室20から漏れがある(略真空状態となっていない)場合におけるリーク量を算出しておくことによって、設定することができる。なお、閉塞室20の内部が略真空状態(正常である状態)であっても、閉塞室の連結部分等からわずかに気体が漏れ出ることがある。しかしながら、略真空状態に影響が及ぶほどではない。このため、リーク量を判定する際の閾値としては、わずかに漏れることを考慮した値が設定されることがより好ましい。
なお、本実施形態においては、リーク量が所定の閾値以上であるか否かに基づいて、気圧の低下状態の判定する構成を例に挙げて説明したがこれに限定されない。例えば、リーク量が所定の閾値を超えるまでの時間を測定し、測定結果に基づいて、リーク量の判定を行ってもよい。
例えば、制御部70は、判定結果に基づいて、染色装置1の動作を次の動作へ切り換える。例えば、次の動作とは、染色装置1による気圧低下状態の判定工程を別の染色工程へ移行させる制御、染色装置1による染色工程の停止、表示手段(例えば、染色装置1のディスプレイ7、外部PCのディスプレイ等)への判定結果に基づく染色装置1の状態を報知する報知情報の表示等、が挙げられる。なお、次の動作としては、上記記載に限定されず、リーク量の判定結果をトリガとして、染色装置1における各種制御が実行されるものであればよい。
例えば、染色装置1による気圧低下状態の判定工程を別の染色工程へ移行させる制御としては、蒸着工程の実行、ポンプ31の駆動による樹脂体周辺の気圧低下工程(S3)の再実行、等が挙げられる。なお、ポンプ31による気圧低下工程(S3)の再実行を行う場合には、ポンプ31のパワー(吸引力)を調整するようにしてもよい。
例えば、染色装置1による染色工程の停止とは、蒸着工程(S4)を実施する直前の状態で一時停止させる制御(蒸着工程の実行の禁止制御)、染色装置1の全動作をリセットし、再度染色工程をはじめからやり直すための制御等が挙げられる。
例えば、判定結果に基づく染色装置1の状態を報知する報知情報の表示としては、取得されたリーク量情報の表示、閉塞室20内の圧力状態が異常であることを知らせるための情報(色の変更、メッセージ等)の表示、染色工程(例えば、蒸着工程等)を続行するか否かを決定するための設定画面の表示、異常状態を解決するために加工者がすべき動作をガイドするためのガイド情報(ポンプ31と染色装置1の接続状態を確認してください等のメッセージ)の表示等が挙げられる。
例えば、本実施形態において、制御部70は、判定結果に基づいて、蒸着工程を実行するか否かを制御する。例えば、制御部70は、リーク量が正常である(閉塞室20内が略真空状態である)と判定した場合、蒸着工程(S5)を実行する。また、例えば、制御部70は、リーク量が異常である(閉塞室20内が略真空状態で無い)と判定した場合、染色工程を一時停止させる(S46)。すなわち、蒸着工程を実行しない。また、制御部70は、染色工程を一時停止させるとともに、ディスプレイ7へ染色装置1の状態を報知するための報知情報を表示する(S47)。本実施形態においては、ディスプレイ7の画面上にエラー情報が表示される。もちろん、リーク量が異常である場合には、染色工程を一時停止させる制御、又は染色装置1の状態を報知するための報知情報を表示する制御、の一方を実施するようにしてもよい。なお、例えば、報知情報を表示する制御を行う場合には、染色工程は一時停止されないため、ディスプレイ7上に、エラー情報を表示するとともに、染色工程を停止させるための停止設定画面を表示するようにしてもよい。
以上のように、例えば、リーク量の判定結果に基づいて、染色装置の動作を次の動作へ切り換えることによって、例えば、次の動作への切り換えを容易に行うことができ、染色工程をスムーズに行うことができる。これによって、好適に樹脂体を染色することが可能となる。
また、判定結果に基づいて、蒸着工程を実行するか否かを制御することによって、例えば、染色工程を自動的にスムーズに行うことができる。また、例えば、蒸着工程が良好に実施されない可能性を抑制することができ、好適に樹脂体を染色することが可能となる。すなわち、例えば、リーク量が正常であった場合に、蒸着工程を実行する制御によって、染色工程を自動的にスムーズに行うことができる。また、例えば、リーク量が異常であった場合に、蒸着工程の実行を禁止(停止)することによって、蒸着工程が良好に実施されない可能性を抑制することができ、好適に樹脂体を染色することが可能となる。
また、リーク量の判定結果に基づいて、表示手段に染色装置の状態を報知するための報知情報を表示することによって、例えば、加工者は、現在の装置の状況を確認することができ、染色工程を失敗してしまう可能性を抑制できる。また、例えば、現在の染色装置の状況(状態)を確認することができ、装置の故障等を早期に確認することができる。また、例えば、リーク量の判定結果に基づく情報を表示することで、操作者は、次に行うべき動作等を容易に確認することができ、次の動作をスムーズに行うことができる。
染色樹脂体製造工程の説明に戻る。閉塞室20内が略真空状態であると判定されると、電磁波発生部11への電力の供給が開始されて、電磁波(本実施形態では赤外線)が発生する。電磁波は、設置部50に設置された染色用基体57に向けて照射される。これにより、染色装置1は、染色用基体57の下側の面(つまり、樹脂体に対向する面)に付着した昇華性染料を加熱させて昇華させ、樹脂体の上側の面(被染色面)に付着(蒸着)させる(S5)。
電磁波の照射時間が経過すると、電磁波の照射がOFFとされる。電磁弁33(図8参照)が制御されて、閉塞室20の内部に外部の気体が導入され、閉塞室20内の気圧が略大気圧まで上昇される(S6)。
次いで、設置部移動モータ81が駆動されて、設置部50が閉塞室20の外側(本実施形態では、基部3における前側の壁面と閉塞室20との間の冷却位置)へ移動される。基体退避モータ82(図8参照)が駆動されて、基体保持枠58(図6参照)が退避機構(図示せず)によって退避される(S7)。設置部移動モータ81によって、設置部50が再び閉塞室20内に搬入される。
次いで、定着処理が行われる(S8)。定着処理は、染料を樹脂体に定着させる定着工程を染色装置1に実行させるための処理である。本実施形態では、閉塞室20内の気圧が大気圧または略大気圧とされた状態で定着工程が行われる。従って、樹脂体に付着した染料が再び昇華して染色が不安定となる可能性は低い。
左右2つの電磁波発生部11に対する定着処理が共に終了すると、電磁波の照射がOFFとされる。閉塞室20内または冷却位置で樹脂体が待機されて、樹脂体の徐冷が行われる(S9)。徐冷が終了すると、設置部移動モータ81によって設置部50が筐体2の外部(本実施形態では前方)へ移動されて、染色処理は終了する。なお、本実施形態では、冷却ファン8は染色処理の実行中、常に駆動される。よって、前述したように、染色処理の実行中に冷却位置に移動した樹脂体には、冷却ファン8によって発生した気流が当たる。以上のようにして、本実施形態における染色樹脂体製造工程が完了される。
なお、本実施形態においては、蒸着工程において、本開示の技術が適用される場合を例に挙げて説明したがこれに限定されない。他の染色工程において、本開示の技術が適用されるようにしてもよい。例えば、定着工程において実施する場合、閉塞室内の圧力が略真空状態となっていないかどうかを判定するようにしてもよい。
なお、本実施形態で開示された技術は一例に過ぎない。従って、本実施形態で開示された技術を変更することも可能である。例えば、本実施形態では、蒸着工程及び定着工程を含む染色樹脂体の製造方法が、染色装置1によって実行される。しかし、本実施形態で例示された染色樹脂体の製造方法の少なくとも一部を、染色装置1を用いずに実行することも可能である。例えば、蒸着工程を実行する装置と、定着工程を実行する装置とが別のデバイスであってもよい。また、本実施形態では、蒸着工程と定着工程とが同一の電磁波発生部11によって実行される。しかし、蒸着工程を実行するための加熱手段と、定着工程を実行するための電磁波発生部11とが異なっていてもよい。
なお、本実施形態において、リーク取得手段の検出結果に基づいて各種の制御する構成を例に挙げて説明したがこれに限定されない。リーク取得手段及び別の検出手段(例えば、温度検出手段24)の検出結果に基づいて、各種制御が行われるようにしてもよい。このような構成することによって、複数の検出手段の検出結果を参考にして、制御を行うことができるため、より精度よく閉塞室20内の圧力状態を確認することができる。
なお、本実施形態においては、プラスチックレンズに染色を行う場合を例に挙げて説明したがこれに限定されない。本開示の技術は、プラスチックレンズ以外の樹脂体を染色する場合にも適用できる。例えば、樹脂体としては、携帯電話のカバー、自動車のライト用のカバー、アクセサリー、玩具等、種々の樹脂体を染色する場合に適用できる。また、本発明に係る気相転写染色によると、染色する樹脂体にコーティングが行われているか否かに関わらず、高品質の染色が行われる。例えば、プラスチックレンズを染色する場合には、撥水効果を得るための撥水コート、光の反射を防止するための反射防止コート、傷を防止するためのハードコート、割れを防止するためのプライマーコート等を、染色の前または後にプラスチックレンズに施すことも可能である。
なお、本実施形態においては、リーク量に基づいて、染色装置1の動作を次の動作へ切り換える制御を行う構成を例に挙げて説明したがこれに限定されない。染色装置1の動作を次の動作へ切り換える制御は、閉塞室20内の圧力状態に基づいて行われる構成であればよい。例えば、圧力状態を検出する方法として、圧力を測定する圧力検出手段を用いてもよい。この場合、例えば、染色装置1は、気圧低下手段によって閉塞室20内の気圧が低下された場合において、閉塞室20の内部の圧力状態を検出する圧力検出手段を備える。制御部70は、圧力検出手段の検出結果が、異常であるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、染色装置の動作を次の動作へ切り換える。なお、圧力検出手段としては、例えば、気圧計と差圧計を用いて、圧力を測定する構成を用いてもよい。このように、例えば、圧力検出手段の検出結果が異常であるか否かを判定した判定結果に基づいて、染色装置の動作を次の動作へ切り換えることによって、次の動作への切り換えを容易に行うことができ、染色工程をスムーズに行うことができる。また、例えば、好適に樹脂体を染色することが可能となる。
1 染色装置
7 ディスプレイ
8 冷却ファン
11 電磁波発生部
14 分布調整部
20 閉塞室
24 温度検出手段
34 センサ
50 設置部
57 染色用基体
70 CPU

Claims (6)

  1. 染色用基体に付着された昇華性の染料を、設置部に設置された樹脂体に蒸着させることで、前記樹脂体を染色する染色装置であって、
    染料を前記設置部に設置された前記樹脂体に蒸着させる際に、少なくとも前記設置部に設置される樹脂体の周囲を閉塞する閉塞室と、
    前記閉塞室内の気圧を低下させる気圧低下手段と、
    前記気圧低下手段によって前記閉塞室内の気圧が低下された場合において、前記閉塞室の内部の圧力状態を検出するために、前記閉塞室におけるリーク量を取得するリーク取得手段と、
    を備えることを特徴とする染色装置。
  2. 請求項1の染色装置において、
    さらに、前記リーク取得手段によって取得されたリーク量が異常であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、染色装置の動作を次の動作へ切り換える制御手段と、
    を備えることを特徴とする染色装置。
  3. 請求項2の染色装置において、
    前記制御手段は、前記判定手段による前記判定結果に基づいて、蒸着工程を実行するか否かを制御することを特徴とする染色装置。
  4. 請求項2の染色装置において、
    前記制御手段は、前記判定手段による前記判定結果に基づいて、表示手段に染色装置の状態を報知するための報知情報を表示することを特徴とする染色装置。
  5. 請求項1〜4に記載の染色装置において、
    前記リーク取得手段は、前記閉塞室における圧力に応じた信号を出力するセンサを有し、前記センサの出力信号の変化量に基づいて、前記リーク量を取得することを特徴とする染色装置。
  6. 染色用基体に付着された昇華性の染料を、設置部に設置された樹脂体に蒸着させることで、前記樹脂体を染色する染色装置であって、
    染料を前記設置部に設置された前記樹脂体に蒸着させる際に、少なくとも前記設置部に設置される樹脂体の周囲を閉塞する閉塞室と、
    前記閉塞室内の気圧を低下させる気圧低下手段と、
    前記気圧低下手段によって前記閉塞室内の気圧が低下された場合において、前記閉塞室の内部の圧力状態を検出する圧力検出手段と、
    前記圧力検出手段の検出結果が、異常であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、染色装置の動作を次の動作へ切り換える制御手段と、
    を備えることを特徴とする染色装置。
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