JP2019035608A - リーク検査装置およびリーク検査装置における検査ガス回収方法 - Google Patents

リーク検査装置およびリーク検査装置における検査ガス回収方法 Download PDF

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Abstract

【課題】検査ガスの回収率向上を図ることができるリーク検査装置の提供。【解決手段】リーク検査装置100は、ヘリウムガスが封入されたワーク2のリークを検出するリークディテクタ3と、検査ガス循環装置4と、ワーク2に封入されたヘリウムガスを排気する真空ポンプ5と、真空ポンプ5の排気側と検査ガス循環装置4のリカバリータンク41とを接続する配管22と、を備え、真空ポンプ5で真空排気されたヘリウムガスを、配管22を介して検査ガス循環装置4で回収する。【選択図】図1

Description

本発明は、リーク検査装置およびリーク検査装置における検査ガス回収方法に関する。
空調用や冷凍用圧縮機等の気密部品、自動車関連機器の気密部品などは、気密度に高い信頼性が要求される。そのため、そのような気密部品に対してはオンラインでリーク検査を行うのが一般的である。リーク検査には、例えば、特許文献1に記載されているような漏れ検査装置が用いられる。
実公平1−22113号公報
ところで、リーク検査の検査ガスは、できるだけ回収して再利用するのがコストの面から好ましい。特に、ヘリウムガスは他のガスに比べて高価なため回収するのが好ましい。しかしながら、特許文献1に記載の従来の漏れ検査装置では、リーク検査後、ワーク内に封入されたヘリウムは大気圧になるまで回収されるが、その回収後のワーク内の残留ヘリウムは外気へ排出され、無駄に捨てられている。
本発明の好ましい態様によるリーク検査装置は、検査ガスが封入された検査対象のリークを検出するリークディテクタと、検査ガス回収装置と、前記検査対象に封入された検査ガスを排気する真空ポンプと、前記真空ポンプの排気側と前記検査ガス回収装置とを接続する配管と、を備え、前記真空ポンプで排気された検査ガスを、前記配管を介して前記検査ガス回収装置で回収する。
さらに好ましい態様では、前記検査対象と前記検査ガス回収装置とを接続する第1切替状態、および、前記検査対象と前記真空ポンプとを接続する第2切替状態を有する第1のバルブ機構と、真空ポンプの排気側と前記配管とを接続する第3切替状態、および、真空ポンプの排気側と外気とを接続する第4切替状態を有する第2のバルブ機構と、検査ガス回収時に、前記第1のバルブ機構を前記第2切替状態に制御すると共に前記第2のバルブ機構を前記第3切替状態に制御して、前記真空ポンプで排気された検査ガスの前記検査ガス回収装置による回収を行わせるバルブ制御部と、を備える。
さらに好ましい態様では、前記バルブ制御部は、前記検査対象への検査ガス封入前に、前記第1のバルブ機構を前記第2切替状態に制御すると共に前記第2のバルブ機構を前記第4切替状態に制御して、前記真空ポンプによる前記検査対象の真空排気を行わせる。
さらに好ましい態様では、前記バルブ制御部は、検査ガス回収時に、第1のバルブ機構を第1切替状態に制御すると共に第2のバルブ機構を第4切替状態に制御し、その後に、第1のバルブ機構を第2切替状態に制御すると共に第2のバルブ機構を第3切替状態に制御する。
本発明の好ましい態様によるリーク検査装置における検査ガス回収方法は、検査ガスが封入された検査対象のリーク検査をリークディテクタにより行い、リーク検査後に前記検査対象に封入された検査ガスを真空ポンプで排気し、前記真空ポンプで排気された検査ガスを検査ガス回収装置で回収する。
本発明によれば、検査ガスの回収率向上を図ることができる。
図1は、リーク検査装置の一例を示すブロック図である。 図2は、リーク検査処理の一例を示すフローチャートである。 図3は、図2の各ステップS30,S80およびS90におけるバルブ開閉状態を示す図である。 図4は、変形例1を示す図である。 図5は、変形例2を示す図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態について説明する。図1は、リーク検査装置100の一例を示すブロック図である。図1に示すリーク検査装置100は、検査対象であるワーク2に検査ガスであるヘリウムガスを封入し、真空排気されたテストチャンバ1に漏れ出たヘリウムガスをヘリウムリークディテクタ3で検出する構成の検査装置である。検査ガスは、検査ガス循環装置4によってリーク検査装置100内を循環する。
検査ガス循環装置4は、ガス回収用のリカバリータンク41と、リカバリータンク41のヘリウムガスを圧縮して所定の圧力(正圧)に圧縮するコンプレッサー40と、コンプレッサー40で圧縮されたヘリウムガスが送り込まれるサプライタンク42とを備える。サプライタンク42からガス供給ライン20へヘリウムガスが供給され、ガス回収ライン21からリカバリータンク41に回収される。
ワーク2が配置されるテストチャンバ1には、テストチャンバ1内を真空排気する真空ポンプ13がバルブV8を介して接続されると共に、テストチャンバ1内のヘリウムガスを検出するヘリウムリークディテクタ3がバルブV7を介して接続されている。また、テストチャンバ1には、真空排気されたチャンバ内を大気圧に戻すためのバルブV8が設けられている。図1に示す例では、バルブV8を介して窒素ガスが供給される構成となっているが、窒素ガスに代えて空気(乾燥空気)が供給されても良い。ワーク2は、ガス供給ライン20に設けられたワンタッチカップリング11とガス回収ライン21に設けられたワンタッチカップリング12とを用いて、テストチャンバ1内に装着される。テストチャンバ1内の圧力は、圧力計10Aによって計測される。
ガス供給ライン20には、サプライタンク42のヘリウムガスがバルブV2を介して供給される。また、ガス供給ライン20には、バルブV9を介して窒素ガスが供給される。この窒素ガスは検査終了後にワーク2内を大気圧に戻すためのガスであり、窒素ガスに代えて空気(乾燥空気)が供給されるようにしても良い。
ガス回収ライン21は、ヘリウムガスを回収するためのリカバリータンク41の吸気側に接続されている。ガス回収ライン21には、バルブV1およびV4が設けられている。ガス回収ライン21のバルブV1とワンタッチカップリング12との間には、ワーク2内の圧力を計測するための圧力計10Bが設けられている。
ガス回収ライン21のバルブV1とバルブV4との間には、バルブV3を介して真空ポンプ5が接続されている。真空ポンプ5の排気側にはバルブV10が設けられており、真空ポンプ5で真空排気されたガスはバルブV10を介して大気へ放出される。真空ポンプ5の排気口とバルブV10との間の排気ラインには、バルブV5を介して配管22が接続されている。配管22の他端は、バルブV4とリカバリータンク41との間のガス回収ライン21に接続されている。
リカバリータンク41の排気側はコンプレッサー40の吸気側に接続され、コンプレッサー40の排気側はサプライタンク42に接続されている。コンプレッサー40は、リカバリータンク41に回収されたヘリウムガスを所定の圧力に昇圧し、昇圧されたヘリウムガスをサプライタンク42へ供給する。
ヘリウムリークディテクタ3,コンプレッサー40,真空ポンプ5,13の動作は制御装置6によって制御される。また、バルブV1〜V10は電磁バルブで構成され、それらの開閉制御も制御装置6によって行われる。なお、図1に示す例では、バルブV1〜V9は非通電状態では閉状態になっており、バルブV10は非通電状態では開状態になっている。制御装置6には、圧力計10A,10Bからの圧力計測信号、ヘリウムリークディテクタ3の検査結果情報が入力される。
図2は、制御装置6によって実行されるリーク検査処理プログラムの一例を示すフローチャートである。また、図3は、図2の各ステップS30,S80およびS90におけるバルブV1,V3,V4,V5およびV10の開閉状態を示す図である。なお、図3では、バルブV5およびV10の閉状態および、三方弁V20の切り替え状態をハッチングにより表示した。ワーク2がワンタッチカップリング11,12に接続され、テストチャンバ1が気密状態にされた後にリーク検査開始指令が制御装置6に入力されると、制御装置6は図2に示す処理を開始する。
ステップS10では、真空ポンプ13を起動すると共にバルブV6を開状態にしてテストチャンバ1内を真空排気する。
ステップS20では、圧力計10Aで計測されるテストチャンバ1内の圧力Pcが所定圧力P1以下か否かを判定し、圧力PcがPc≦P1の条件を満足するとステップS30へ進む。所定圧力P1は、例えば、1,000Pa程度に設定される。
ステップS30では、図3(a)に示すようにバルブV1,V3を開状態にしてワーク2を真空ポンプ5により真空排気する。このとき、バルブV4,V5は閉状態のままである。排気されたガスは開状態のバルブV10から大気へ放出される。
ステップS40では、圧力計10Bにより計測されるワーク2内の圧力Pwが所定圧力P2以下か否かを判定し、圧力PwがPw≦P2の条件を満足するとステップS50へ進む。所定圧力P2は、例えば、10,000Pa程度に設定される。
ステップS50では、バルブV1およびV3を閉状態にすると共にバルブV2を開状態にして、サプライタンク42のヘリウムガスをワーク2へ供給する。所定圧力まで昇圧後にバルブV2は閉状態にする。
ステップS60では、バルブV7を開状態にして、ワーク2からテストチャンバ1にヘリウムガスが漏れ出ているか否かをヘリウムリークディテクタ3により検査する。
ステップS70では、ステップS60で行ったヘリウムリーク検査の結果を表示装置7に表示する。例えば、リーク量と合否判定とを表示装置7に表示する。
ステップS80では、図3(b)に示すようにバルブV4を開状態に切り替え、コンプレッサー40を起動すると同時にワーク2内のヘリウムガスを圧力開放にて回収する。ステップS80におけるヘリウムガス回収動作では、リカバリータンク41の圧力が大気圧(約0.1MPa)程度までしか下がらないので、ワーク2内にはほぼ大気圧(1気圧)のヘリウムガスが残留することになる。詳細は後述する。
ステップS90では、図3(c)に示すようにバルブV4およびV10を閉状態にすると共にバルブV3およびV5を開状態にして、真空ポンプ5によりワーク2内を真空排気する。これにより、ワーク2内に残留する約0.1MPa(約1気圧)のヘリウムガスは、真空ポンプ5により排気されて真空ポンプ5の排気側から排出される。真空ポンプ5の排気側から排出されたヘリウムガスは、バルブV5および配管22を介してリカバリータンク41に回収される。
ステップS100では、圧力計10Bにより計測されるワーク2内の圧力Pwが所定圧力P3以下か否かを判定し、圧力PwがPw≦P3の条件を満足するとステップS110へ進む。所定圧力P3は、例えば10,000Pa程度に設定される。
ステップS110では、テストチャンバ1およびワーク2の圧力を大気圧状態に戻すために、バルブV1,V5,V6およびV7を閉状態にすると共にバルブV8,V9およびV10を開状態にして、テストチャンバ1およびワーク2に窒素ガスを導入する。
次いで、ステップS120でコンプレッサー40を停止し、ステップS130において表示装置7にテスト終了の表示をする。
(ガス回収率向上の説明)
リカバリータンク41内のヘリウムガスをコンプレッサー40で圧縮してサプライタンク42に送り込む場合、コンプレッサー40の吸気側の圧力は大気圧(約0.1MPa)程度までしか下がらないので、リカバリータンク41内のヘリウムガスの圧力はせいぜい大気圧(約0.1MPa)程度にしか下がらない。そのため、ワーク2をリカバリータンク41に接続してワーク2内のヘリウムガスを回収する場合、回収後のワーク2内には大気圧程度のヘリウムガスが残留することになる。
例えば、図1の構成においてワーク2の容積が10L、リカバリータンク41の容積が100L、ワーク2に封入されるヘリウムガスの圧力が1MPa、リカバリータンク41の圧力が0.1MPa(大気圧)であったと仮定する。また、ここでは、バルブやガス回収ライン21の内容積を無視して考えるものとする。
以下では、圧力0.1MPaのガスに換算してヘリウムガスの体積を考える。バルブV1,V4が閉状態のときには、ワーク2内に100L(0.1MPa)のヘリウムガスが存在し、リカバリータンク41内には100L(0.1MPa)のヘリウムガスが存在し、合計で200L(0.1MPa)のヘリウムガスが存在する。
バルブV1,V4を開状態にするとワーク2内のヘリウムガスがリカバリータンク41に流れ込み、コンプレッサー40によりサプライタンク42に送り込まれる。そして、ヘリウムガスの流入より一旦上昇したリカバリータンク41の圧力がコンプレッサー40の動作により0.1MPaに落ち着いた状態となると、図2のステップS80におけるワーク2内のヘリウムガスの回収処理が終了する。この回収終了のタイミングは、圧力計10Bの圧力値で判断しても良いし、バルブV1,V4を開状態に切り替えてからの経過時間で判断しても良い。
ステップS80のガス回収終了時においては、ワーク2内には、10L((0.1MPa)のヘリウムガスが残留している。すなわち、検査ガス循環装置4のみでヘリウムガスの回収を行った場合、ワーク2内に封入されていた100L(0.1MPa)のヘリウムガスの内、90L(0.1MPa)しか回収されず、ガス回収率は90%となる。従来、残りの10%は、検査終了後にワーク2を大気開放したときに大気へ無駄に捨てられていた。
一方、本実施の形態では、ステップS90の処理のように、ワーク2内に残留するヘリウムガスを真空ポンプ5で排気し、排気されたヘリウムガスをバルブV5および配管22を介してリカバリータンク41に戻すようにした。そのため、ワーク2内に残留するヘリウムガス量を低減し、検査ガスであるヘリウムガスの回収率を100%に近づけることができる。
また、従来、ワーク2を大気開放したときのヘリウムガスがヘリウムリークディテクタ3の使用環境に拡散し、リーク検査時のバックグラウンドとして影響するという問題があった。しかし、本実施の形態のリーク検査装置100では、ワーク2内のヘリウムガスを真空ポンプ5で排気して回収する構成としているので、検査後にワーク2を大気開放した場合にヘリウムガスがヘリウムリークディテクタ3の使用環境に拡散する量を低減することができ、バックグラウンドの問題を抑制できる。
(C1)以上のように、本実施の形態では、検査ガス回収装置としての検査ガス循環装置4のリカバリータンク41と、真空ポンプ5の排気側とを配管22で接続し、真空ポンプ5で真空排気されたヘリウムガスをリカバリータンク41へ回収する構成としたので、ワーク2内の圧力が大気圧よりも低い圧力となる状態までヘリウムガスを回収することができ、検査ガスであるヘリウムガスの回収率の向上を図ることができる。
(変形例1)
図4は上述した実施の形態の変形例1を示す図である。図4(a)は、図2のステップS80の処理に相当する、真空ポンプ5を動作させない第1段階のガス回収状態を示す図であり、一方、図4(b)は、図2のステップS90に相当する、真空ポンプ5を動作させる第2段階のガス回収状態を示す図である。なお、図4においても、バルブV5およびV10の閉状態および、三方弁V20の切り替え状態をハッチングにより表示した。
図4に示す構成では、図1に示したバルブV3およびV4の代わりに三方弁V20をガス回収ライン21に設け、三方弁V20を介して真空ポンプ5をガス回収ライン21に接続した。図4(a)では、ガス回収ライン21と真空ポンプ5との接続を遮断するように三方弁V20を制御すると共に、バルブV5を閉状態とする。その結果、ワーク2内のヘリウムガスは、矢印で示すようにバルブV1および三方弁V20を介してリカバリータンク41に回収される。この回収動作によりワーク2内の圧力は大気圧程度まで低下し、回収動作終了時には、ワーク2内には大気圧程度のヘリウムガスが残留することになる。
次いで、バルブ開閉状態を、図4(a)の状態から図4(b)に示す状態に切り替える。すなわち、バルブV5を開状態にすると共にバルブV10を閉状態とし、さらに、バルブV1を通過したヘリウムガスの全てが真空ポンプ5へと流れるように三方弁V20を切り替える。その結果、ワーク2内に残留する約0.1MPa(約1気圧)のヘリウムガスは、真空ポンプ5により排気されて真空ポンプ5の排気側から排出され、バルブV5および配管22を介してリカバリータンク41に回収される。
このように、変形例1は、図1に示した2つのバルブV3,V4で構成したバルブ機構を、一つの三方弁V20で実現させるようにしたものである。変形例1の場合も、ワーク2内に残留する約1気圧のヘリウムガスを真空ポンプ5で排気して回収するようにしたので、上述した実施の形態と同様に検査ガスの回収率の向上を図ることができ、ランニングコストの低減を図ることができる。また、検査後にワーク2を大気開放してもヘリウムガスがヘリウムリークディテクタ3の使用環境に拡散することがなく、バックグラウンドの問題を解消できる。
(変形例2)
図5は上述した実施の形態の変形例2を説明する図である。図1に示した実施形態や図4に示す変形例1では、ワーク2内のヘリウムガスを回収する際に、真空ポンプ5を使用せずに検査ガス循環装置4のみで大気圧付近までヘリウムガスを回収した後に、真空ポンプ5で真空排気してワーク2内に残留するヘリウムガスを回収するようにした。一方、以下に説明する変形例2では、ワーク2内の正圧状態のヘリウムガスを最初から真空ポンプ5で排気して回収するように構成した。
図2のステップS30で説明したように、真空ポンプ5は、ワーク2内にヘリウムガスを封入する前の真空引きにも用いられる。図5(a)はその真空引きの際のバルブ状態を示す図である。一方、図5(b)は、ガス回収時のバルブ状態を示す図である。
図5に示すように、変形例2に示す構成は、図1に示す構成からバルブV4が設けられているラインを削除して、配管22をリカバリータンク41の吸気側に接続した構成に相当する。言い換えると、真空ポンプ5をガス回収ライン21に直列に挿入し、真空ポンプ5の排気側を、バルブV5を介してリカバリータンク41に接続した構成となっている。さらに、真空ポンプ5とバルブV3との間にバッファータンク30を設けた。
ヘリウムガスを封入する前の真空引きの際には、図5(a)のようにバルブV1,V3およびV10を開状態とし、バルブV5を閉状態とする。その結果、ワーク2およびバッファータンク30は、真空ポンプ5によって真空排気される。その後、バルブV1およびV3を閉状態に切り替えて、ワーク2内にヘリウムガスを供給し封入する。バルブV3が閉状態に切り替えられた後も、バッファータンク30は真空ポンプ排気されているので、バッファータンク30の真空状態は維持される。
その後、ヘリウムリークディテクタ3によるリーク検査が終了したならば、図5(b)に示すようにバルブV10を閉状態とすると共に、バルブV1,V3およびV5を開状態に切り替える。その結果、ワーク2およびバッファータンク30が真空ポンプ5によって真空排気され、ワーク2内に封入されていたヘリウムガスがリカバリータンク41に回収される。
このように、変形例2では、ワーク2内に封入されたヘリウムガスを正圧状態から真空ポンプ5で排気して回収するようにしたので、上述した実施の形態と同様に検査ガスの回収率の向上を図ることができ、ランニングコストの低減を図ることができる。また、検査後にワーク2を大気開放してもヘリウムガスがヘリウムリークディテクタ3の使用環境に拡散することがなく、バックグラウンドの問題を解消できる。
なお、バルブV1,V3を開状態に切り替えると、ワーク2内に封入されている正圧状態のヘリウムガスが真空状態のバッファータンク30に流れ込む。そのため、ヘリウムガスがワーク2とバッファータンク30とに充満した時の圧力は、ワーク2内のみに正圧状態で封入されていた時の圧力に比べて低下する。その結果、バルブV1,V3を開状態に切り替えた直後の真空ポンプ5の急激な負荷上昇を低減することができる。もちろん、バッファータンク30を省略しても構わない。
(C2)上述した第1の実施の形態では、リーク検査装置100における第1のバルブ機構としてのバルブV3,V4は、バルブV3が閉状態でバルブV4が開状態である第1切替状態においてワーク2と検査ガス循環装置4とを接続し、バルブV3が開状態でバルブV4が閉状態である第2切替状態においてワーク2と真空ポンプ5とを接続する。また、第2のバルブ機構としてのバルブV5,V10は、バルブV5が開状態でバルブV10が閉状態である第3切替状態において真空ポンプ5の排気側と配管22とを接続し、バルブV5が閉状態でバルブV10が開状態である第4切替状態において真空ポンプ5の排気側と外気とを接続する。
そして、制御装置6は、ワーク2に封入されたヘリウムガスの回収時に、図3(c)に示すように、バルブV3が開状態でバルブV4が閉状態である第2切替状態に制御すると共に、バルブV5が開状態でバルブV10が閉状態である第3切替状態に制御して、真空ポンプ5で排気されたヘリウムガスの検査ガス循環装置4による回収を行わせる。
このように、バルブV3,V4から成る第1のバルブ機構とバルブV5,V10から成る第2のバルブ機構とを備え、上述のように制御装置6で第1および第2のバルブ機構を制御して、ワーク2内のヘリウムガスを真空ポンプ5で排気して検査ガス循環装置4で回収することで、ヘリウムガスの回収率向上を図ることができる。
(C3)さらに、制御装置6は、ワーク2へのヘリウムガス封入前に、図3(a)に示すように、バルブV3が開状態でバルブV4が閉状態である第2切替状態に制御すると共に、バルブV5が閉状態でバルブV10が開状態である第4切替状態に制御して、真空ポンプ5によるワーク2の真空排気を行わせる。すなわち、ヘリウムガス封入前のワーク2の真空排気とガス回収時のワーク2内のヘリウムガスの排気とを共通の真空ポンプ5で行わせる構成したので、リーク検査装置のコストアップを抑制することができる。
(C4)また、ワーク2内のヘリウムガスを回収する際に、図3(b)、(c)に示した手順のように、第1のバルブ機構のバルブV3,V4を、バルブV3が閉状態でバルブV4が開状態である第1切替状態に制御すると共に、第2のバルブ機構のバルブV5,V10を、バルブV5が閉状態でバルブV10が開状態である第4切替状態に制御して、真空ポンプ5による排気を行わずに検査ガス循環装置4によりヘリウムガスの回収を行い、その後に、第1のバルブ機構のバルブV3,V4を、バルブV3が開状態でバルブV4が閉状態である第2切替状態に制御すると共に、第2のバルブ機構のバルブV5,V10を、バルブV5が開状態でバルブV10が閉状態である第3切替状態に制御して、真空ポンプ5によりワーク2を真空排気して、ワーク2内に残留するヘリウムガスを回収するのが好ましい。これにより、真空ポンプ5にかかる負荷を低減することができる。
また、ワーク2内のヘリウムガスを真空ポンプ5で排気して回収する構成として、図3に示す構成に代えて、図4,や図5に示すような構成にしても良い。図4では、図3の第1のバルブ機構のバルブV3,V4を三方弁V20で置き換える。図5では、ガス回収ライン21に真空ポンプ5を直列接続する構成とした。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。例えば、上述した実施の形態では、検査ガスとしてヘリウムガスを用いるリーク検査装置を例に説明したが、他の検査ガスを用いるリーク検査装置にも適用することができる。
1…テストチャンバ、2…ワーク、3…ヘリウムリークディテクタ、4…検査ガス循環装置、5,13…真空ポンプ、6…制御装置、7…表示装置、20…ガス供給ライン、21…ガス回収ライン、22…配管、40…コンプレッサー、41…リカバリータンク、42…サプライタンク、100…リーク検査装置、V1〜V10…バルブ、V20…三方弁

Claims (5)

  1. 検査ガスが封入された検査対象のリークを検出するリークディテクタと、
    検査ガス回収装置と、
    前記検査対象に封入された検査ガスを排気する真空ポンプと、
    前記真空ポンプの排気側と前記検査ガス回収装置とを接続する配管と、を備え、
    前記真空ポンプで排気された検査ガスを、前記配管を介して前記検査ガス回収装置で回収する、リーク検査装置。
  2. 請求項1に記載のリーク検査装置において、
    前記検査対象と前記検査ガス回収装置とを接続する第1切替状態、および、前記検査対象と前記真空ポンプとを接続する第2切替状態を有する第1のバルブ機構と、
    真空ポンプの排気側と前記配管とを接続する第3切替状態、および、真空ポンプの排気側と外気とを接続する第4切替状態を有する第2のバルブ機構と、
    検査ガス回収時に、前記第1のバルブ機構を前記第2切替状態に制御すると共に前記第2のバルブ機構を前記第3切替状態に制御して、前記真空ポンプで排気された検査ガスの前記検査ガス回収装置による回収を行わせるバルブ制御部と、を備えるリーク検査装置。
  3. 請求項2に記載のリーク検査装置において、
    前記バルブ制御部は、前記検査対象への検査ガス封入前に、前記第1のバルブ機構を前記第2切替状態に制御すると共に前記第2のバルブ機構を前記第4切替状態に制御して、前記真空ポンプによる前記検査対象の真空排気を行わせる、リーク検査装置。
  4. 請求項2または3に記載のリーク検査装置において、
    前記バルブ制御部は、検査ガス回収時に、第1のバルブ機構を第1切替状態に制御すると共に第2のバルブ機構を第4切替状態に制御し、その後に、第1のバルブ機構を第2切替状態に制御すると共に第2のバルブ機構を第3切替状態に制御する、リーク検査装置。
  5. 検査ガスが封入された検査対象のリーク検査をリークディテクタにより行い、
    リーク検査後に前記検査対象に封入された検査ガスを真空ポンプで排気し、
    前記真空ポンプで排気された検査ガスを検査ガス回収装置で回収する、リーク検査装置における検査ガス回収方法。
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