JP2000291625A - 自在継手装置 - Google Patents

自在継手装置

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JP2000291625A
JP2000291625A JP11102695A JP10269599A JP2000291625A JP 2000291625 A JP2000291625 A JP 2000291625A JP 11102695 A JP11102695 A JP 11102695A JP 10269599 A JP10269599 A JP 10269599A JP 2000291625 A JP2000291625 A JP 2000291625A
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JP
Japan
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socket
opening
ball
arm
ball stud
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JP11102695A
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Yoshihiro Suzuki
善博 鈴木
Kazuya Inagaki
和也 稲垣
Manabu Suzuki
学 鈴木
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Ishikawa Tekko KK
Somic Ishikawa KK
Original Assignee
Ishikawa Tekko KK
Somic Ishikawa KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で容易にアーム部にボールジョイ
ントを取り付けできる自在継手装置を提供する。 【解決手段】 鋼板をプレス加工して厚さ方向に軸方向
を有し先端に挿入開口部5を開口する略円筒状の筒状部
7を突出形成する。筒状部7の内周面に内径が先端側で
径大となる係止段差部8を設ける。略円筒状の胴体部18
の外周面に、ベアリングシート14を介してボールスタッ
ド15の球頭部28を収容し軸部26が導出する開口部11側の
外径が径小となる段差部20を設ける。胴体部18を筒状部
7の先端側から挿入し、ボールスタッド15を組み付けた
胴体部18の取付開口部17側を閉塞板19にて閉塞する。筒
状部7の先端をかしめて形成した係止爪部10を閉塞板19
に係止してアーム部2にボールジョイント3を組み付け
る。簡単な構造で確実にソケット13をがたつきなく取り
付けでき、製造性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、球頭部を摺動可能
に収容するソケットをアーム部に取り付けた自在継手装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自在継手装置としては、
例えば特開昭56−10816号公報および実公平5−
26333号公報に記載の構成などが知られている。
【0003】そして、特開昭56−10816号公報に
記載の自在継手装置は、プレス加工によりアーム部に設
けた略円筒状の筒状部に、ボールスタッドの軸部の一端
に設けベアリングシートに収容された球頭部をソケット
内に収容して構成したボールスタッドのソケットを嵌挿
する。そして、筒状部の先端部分を内方にかしめ変形し
てソケット外周面に設けた凹部に係合させ、ボールジョ
イントをアーム部にクリップする。
【0004】しかしながら、この特開昭56−1081
6号公報に記載の自在継手装置では、ソケットの凹部に
筒状部の先端部分をかしめて精度よく係合させる工程が
煩雑であるとともに、係合によるソケットの保持力があ
まり強くなく、使用の際にソケットとアーム部の筒状部
とにがたつきが生じるおそれがある。
【0005】また、実公平5−26333号公報に記載
の自在継手装置は、プレス加工であるバーリング加工に
よりアーム部に設けた略円筒状の筒状部に、ボールスタ
ッドの軸部の一端に設けベアリングシートに収容された
球頭部を収容してボールスタッドを構成するソケットを
嵌挿する。そして、ソケットのボールスタッドの軸部が
突出する側と反対側の端部を圧印加工などにてかしめて
筒状部の先端縁に係止させたり、筒状部の外周面を削り
取るようにプレス加工して余肉部分をさらにプレス加工
して筒状部の先端縁に変形して係止させ、アーム部にボ
ールジョイントを取り付けている。また、ボールジョイ
ントは、ソケットのボールスタッドの軸部が挿通する側
と反対側の端面に開口する取付開口部に閉塞板を嵌挿し
て閉塞し、ソケットの取付開口部の縁を内方にかしめ変
形して閉塞板を取り付けることにより構成される。
【0006】しかしながら、上記実公平5−26333
号公報に記載の自在継手装置では、ソケットに閉塞板を
取り付けてボールジョイントを構成する工程と、ボール
ジョイントを構成するソケットをアーム部に取り付ける
工程とが必要で、製造性のさらなる向上が図りにくい。
【0007】さらに、従来の自在継手装置として、ボー
ルジョイントを構成するソケットをアーム部に溶接する
ことによりアーム部にボールジョイントを取り付ける構
成も知られている。
【0008】しかしながら、このアーム部にボールジョ
イントを構成するソケットを溶接する構成では、高精度
にソケットを溶接することが困難であるとともに、溶接
部分に錆止めの処理が必要となり、製造性の向上が図れ
ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、上記
特開昭56−10816号公報に記載の従来の自在継手
装置では、ソケットの凹部に筒状部の先端部分をかしめ
て精度よく係合させる工程が煩雑であるとともに、使用
の際にソケットとアーム部の筒状部とにがたつきが生じ
るおそれがある。
【0010】また、上記上記実公平5−26333号公
報に記載の従来の自在継手装置では、ソケットに閉塞板
を取り付けてボールジョイントを構成する工程と、ボー
ルジョイントを構成するソケットをアーム部に取り付け
る工程とが必要で、製造性のさらなる向上が図りにく
い。
【0011】さらに、上記アーム部にボールジョイント
を構成するソケットを溶接する構成では、高精度にソケ
ットを溶接することが困難であるとともに、溶接部分に
錆止めの処理が必要となり、製造性の向上が図れない問
題がある。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、簡単な構造で容易にアーム部にボールジョイントを
取り付けできる自在継手装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の自在継手
装置は、一端に球頭部を有した軸部を備えたボールスタ
ッドと、前記球頭部を摺動可能に収容し前記軸部が挿通
される挿入孔を開口したベアリングシートと、軸方向の
一端に前記ボールスタッドの軸部を挿通する開口部を開
口し前記ベアリングシートに収容した前記ボールスタッ
ドの球頭部を収容する内室を備えたソケットと、略板状
に形成され厚さ方向に軸方向を有する略筒状で、前記ソ
ケットを先端側からのみ嵌挿可能に嵌挿保持し、先端部
に内方にかしめ形成された係止爪部が嵌挿された前記ソ
ケットの前記ボールスタッドが突出する側と反対側の他
端縁に係止して前記ソケットを取り付ける筒状部を有し
たアーム部とを具備したものである。
【0014】そして、略板状のアーム部に設けられ厚さ
方向に軸方向を有しベアリングシートに収容されるボー
ルスタッドの球頭部を収容する内室を備えたソケットを
先端側からのみ嵌挿可能に嵌挿保持する略円筒状の筒状
部の先端部を内方にかしめて形成した係止爪部をソケッ
トのボールスタッドが突出する側と反対側の他端縁に係
止して取り付けるため、ソケットをがたつきなく確実に
取り付ける。
【0015】請求項2記載の自在継手装置は、請求項1
記載の自在継手装置において、ソケットは、外周面に開
口部側が径小となる段差部を有し、アーム部の筒状部
は、内周面に先端側が径大となり前記ソケットの段差部
に係止する係止段差部を有したものである。
【0016】そして、アーム部の筒状部の内周面に、先
端側が径大となり、ソケットの外周面に開口部側が径小
となるように設けた段差部に係止する係止段差部を設け
るため、簡単な構造で確実にソケットががたつきなく取
り付けられる。
【0017】請求項3記載の自在継手装置は、請求項1
または2記載の自在継手装置において、ソケットは、一
端にボールスタッドの軸部を挿通する開口部を開口し他
端に取付開口部を開口し外周面に前記開口部側が小径と
なる段差部を設けた胴体部と、前記取付開口部を閉塞し
アーム部の筒状部にかしめ形成される係止爪部が係止し
て取り付けられる閉塞板とを具備したものである。
【0018】そして、一端にボールスタッドの軸部を挿
通する開口部を開口し外周面に開口部側が径小となる段
差部を設けた胴体部の他端の取付開口部を閉塞板にて閉
塞し、アーム部の筒状部をかしめて形成した係止爪部を
閉塞板に係止して取り付けるため、ソケットを形成する
動作と、ソケットをアーム部に取り付ける動作とが一動
作となり、製造性が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自在継手装置の実
施の一形態を図面を参照して説明する。
【0020】図1において、1は自在継手装置本体で、
この自在継手装置本体1は、例えば図示しない自動車の
車高センサアームとサスペンションを繋ぐリンク機構な
どに用いられる。そして、この自在継手装置本体1は、
アーム部2を有している。このアーム部2は、例えば細
長板状の鋼板にて形成され、長手方向の一端側にボール
ジョイント3が設けられている。
【0021】すなわち、アーム部2の長手方向の一端側
には、厚さ寸法に沿って軸方向を有し突出する先端に挿
入開口部5を開口するとともに基端側に取付開口部6を
開口する略円筒状の筒状部7が例えばプレス加工である
バーリング加工などにより設けられている。そして、こ
の筒状部7の内周面には、内径が先端側である挿入開口
部5側で径大となる係止段差部8が設けられている。ま
た、筒状部7の挿入開口部5側の内周面には、係止段差
部8よりさらに径大の内径となる当接部9が段差状に形
成されている。さらに、筒状部7の先端には、挿入開口
部5の内縁部分に内方に向けてフランジ状に突出しボー
ルジョイント3を取り付ける係止爪部10が例えばかしめ
変形などにより設けられている。
【0022】また、ボールジョイント3は、軸方向の一
端面に開口部11を開口し内室12を有した略箱状のソケッ
ト13と、このソケット13の内室12内に収容されるベアリ
ングシート14と、このベアリングシート14に摺動可能に
保持されるボールスタッド15とを備えている。
【0023】そして、ソケット13は、金属製で軸方向の
一端にドーム状に縮径して開口する開口部11を有し他端
に取付開口部17を開口する略円筒状に形成された胴体部
18と、この胴体部18の取付開口部17を閉塞して取り付け
られる閉塞板19とを備えている。また、胴体部18の外周
面には、開口部11側が径小となる段差部20が設けられて
いる。なお、胴体部18の段差部20から取付開口部17が開
口する端部までの長さ寸法は、アーム部2の筒状部7の
係止段差部8から当接部9までの長さ寸法と略同寸法に
形成されている。
【0024】さらに、胴体部18の外周面には、開口部11
側に位置して段差状の凹溝部21が設けられている。な
お、この凹溝部21は、アーム部2の筒状部7に取り付け
られた際に、アーム部2の筒状部7が突出する側と反対
側の面に略位置する、すなわち胴体部18の段差部20から
凹溝部21までの距離が筒状部7の係止段差部8からアー
ム部2の筒状部7が突出する側と反対側の面までの距離
と略同寸法となるように設けられている。
【0025】また、閉塞板19は、略中央部分が例えばエ
ンボス加工にて一面側に膨出するように形成され、他面
側に向けて拡開するように略円錐凹状の載置面部22が形
成された略円板状で、外径がアーム部2の筒状部7に設
けられた当接部9の内径と略同寸法に形成されている。
【0026】そして、ソケット13は、アーム部2の筒状
部7の先端側である挿入開口部5から胴体部18の開口部
11側より挿入されアーム部2の係止段差部8に胴体部18
の段差部20が係止され、閉塞板19が筒状部7の先端側か
ら挿入されて胴体部18の取付開口部17側の端部に当接す
るとともに筒状部7の当接部9に当接され、筒状部7の
先端にかしめ変形された係止爪部10が閉塞板19の周縁に
係止されて筒状部7内に組み付けられている。
【0027】一方、ボールスタッド15は、金属製でソケ
ット13の開口部11に嵌挿してソケット13から一端側が導
出する略棒状の軸部26の他端に小径部27を介してソケッ
ト13の内室12内に収容される略球状の球頭部28を設けて
構成されている。なお、軸部26の一端側である先端部に
は、雄ねじ部29が設けられている。
【0028】また、ベアリングシート14は、ボールシー
ト31とクッション32とにて構成され、ボールスタッド15
の球頭部28とソケット13の内面との間に位置して配設さ
れている。そして、ボールシート31はポリアセタール樹
脂などの良好なベアリング特性を有する耐荷重性の高い
剛性および弾性を有した硬質合成樹脂にて成形され、ク
ッション32はポリウレタン樹脂などの比較的軟質の樹脂
材料で成形されている。
【0029】さらに、ボールシート31は、一端にボール
スタッド15の球頭部28が挿入される挿入孔33を開口する
円筒状の円筒胴体部34を有し、この円筒胴体部34の他端
縁に内方にフランジ状に一体に設けられた底部35を有
し、略有底円筒状に形成されている。そして、底部35の
内面には、放射状に複数の壁状部36が内方に向けて突出
形成されている。
【0030】また、クッション32は、ボールシート31の
底部35に嵌挿可能な略環状に形成され、一縁にはソケッ
ト13を構成する閉塞板19の載置面部22に当接する載置部
38が設けられ、他縁には外面側が底部35の内面側に載置
され内面側に球頭部28が摺動可能に当接する摺動部39が
一体的にフランジ状に突設されている。
【0031】そして、ベアリングシート14は、ボールシ
ート31の底部35に、摺動部39の外面側が壁状部36,36の
先端に当接して重なり合うようにクッション32が嵌挿さ
れて、略有底円筒状に一体的にソケット13内に組み付け
られて収容される。さらに、ボールスタッド15の軸部26
がベアリングシート14のボールシート31の挿入孔33およ
びソケット13の開口部11から外方に突出して、ベアリン
グシート14内にボールスタッド15の球頭部28が摺動可能
に収容されている。
【0032】一方、ボールジョイント3には、ダストカ
バー41が取り付けられている。このダストカバー41は、
一端に略環状で内縁部分がソケット13の凹溝部21に係合
して嵌着するとともに外縁部分がアーム部2の筒状部7
が突出する側と反対側の面に当接する第1の嵌着部42を
有し、他端に略環状でボールスタッド15の軸部26に嵌着
する第2の嵌着部43を有した略円筒状に形成されてい
る。そして、ダストカバー41の第1の嵌着部42がソケッ
ト13に嵌着するとともに、第2の嵌着部43がボールスタ
ッド15の軸部26に嵌着してダストカバー41が取り付けら
れ、ボールジョイント3がアーム部2の一端部に構成さ
れている。
【0033】次に、上記実施の一形態の自在継手装置本
体1を製造する動作を説明する。
【0034】まず、例えば細長板状の鋼板の一端部を厚
さ方向にプレス加工して、鋼板の一面側に厚さ方向に軸
方向を有し先端に挿入開口部5を開口するとともに基端
側に取付開口部6を開口する略円筒状の筒状部7を突出
形成するとともに、内周面に係止段差部8および当接部
9を形成する。
【0035】そして、あらかじめ外周面に段差部20を設
けて略円筒状に形成された胴体部18を、アーム部2の筒
状部7の先端側である挿入開口部5から開口部11側より
挿入し、アーム部2の係止段差部8に胴体部18の段差部
20を係止する。
【0036】一方、ボールスタッド15の球頭部28にベア
リングシート14を取り付ける。そして、このベアリング
シート14を取り付けたボールスタッド15を、アーム部2
の筒状部7内に嵌挿した胴体部18の取付開口部17から軸
部26の先端側より挿入し、さらに軸部26を胴体部18の開
口部11から導出させて胴体部18内に球頭部28を収容す
る。
【0037】次に、筒状部7の挿入開口部5から閉塞板
を挿入し、胴体部18の取付開口部17側の端部に当接させ
るとともに筒状部7の当接部9に当接させる。
【0038】そして、筒状部7の先端部分である挿入開
口部5の縁を内方にかしめ変形し、このかしめ変形にて
形成される係止爪部10を閉塞板19の周縁に係止して筒状
部7内に、ベアリングシート14を介してボールスタッド
15の球頭部28を摺動可能に収容したソケット13を組み付
けてボールジョイント3を構成する。
【0039】この後、ダストカバー41の第1の嵌着部42
の内縁部分をソケット13の凹溝部21に係合して嵌着し外
縁部分をアーム部2の筒状部7が突出する側と反対側の
面に当接させるとともに、第2の嵌着部43をボールスタ
ッド15の軸部26に嵌着させてボールジョイント3に取り
付け、自在継手装置本体1を形成する。
【0040】上述したように、略板状のアーム部2に設
けた厚さ方向に軸方向を有する略円筒状の筒状部7を、
ベアリングシート14を介してボールスタッド15の球頭部
28を収容する内室12を備えたソケット13をボールスタッ
ド15の軸部26が導出する側である開口部11側より先端側
である挿入開口部5からのみ嵌挿可能で、先端部を内方
にかしめて形成した係止爪部10をソケット13のボールス
タッド15が突出する側と反対側の閉塞板19に係止してア
ーム部2にボールジョイント3を取り付ける構成とした
ため、ボールジョイント3のソケット13をがたつきなく
確実に取り付けできる。
【0041】そして、アーム部2の筒状部7の内周面
に、先端側である挿入開口部5側が径大となり、ソケッ
ト13の外周面にボールスタッド15の軸部26が導出する開
口部11側が径小となるように設けた段差部20を係止する
係止段差部8を設けたため、簡単な構造でがたつきなく
ボールジョイント3のソケット13を確実に取り付けでき
る。
【0042】また、ソケット13を、一端にボールスタッ
ド15の軸部26を挿通する開口部11を開口し他端に取付開
口部17を開口し外周面に段差部20を設けた胴体部18と、
この胴体部18の取付開口部17を閉塞しアーム部2の筒状
部7をかしめて形成した係止爪部10にて係止される閉塞
板19とにて構成したため、ソケットの構造が製造が容易
な簡単な形状ででき、胴体部18のボールスタッド15の球
頭部28を収容するための取付開口部17を閉塞板19にて閉
塞してソケット13を形成する動作と、ソケット13をアー
ム部2に取り付ける動作とを一動作ででき、製造性を向
上できる。
【0043】なお、上記実施の形態において、自動車の
リンク機構に用いられるリンク機構の自在継手装置につ
いて説明したが、他のいずれの自在継手装置に適用でき
る。
【0044】また、ソケット13を胴体部18と閉塞板19と
にて構成し、アーム部2に胴体部18を取り付けてボール
スタッド15を組み付け、閉塞板19を取り付けてボールジ
ョイント3をアーム部2に取り付けて説明したが、例え
ばソケット13を胴体部18と閉塞板19とが一体構造で、開
口部5側を縮径加工することによりボールスタッド15を
ソケット13に組み付けてボールジョイント3を形成し、
このボールジョイント3をアーム部2に取り付けてもよ
い。
【0045】一方、筒状部7の係止段差部8にソケット
13の段差部20を係止させて説明したが、例えば筒状部を
先端に向けて拡開するラッパ状に形成するとともに、ソ
ケット13を外径が開口部11側に位置するにしたがって径
小となる断面略三角形状に形成して、筒状部7の先端側
からのみソケット13を嵌挿可能としてもよい。なお、上
記図1に示す実施の形態の係止段差部8に係止される段
差部20を設けた構成によれば、アーム部2に対するボー
ルスタッド15の軸部26の突出量を高精度に設定できる。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の自在継手装置によれば、
アーム部の筒状部を、ボールスタッドの軸部が導出する
側であるソケットの開口部側より先端側からのみ嵌挿可
能に形成し、先端部を内方にかしめて形成した係止爪部
をソケットのボールスタッドが突出する側と反対側に係
止して取り付ける構成としたため、ソケットをがたつき
なく確実に取り付けできる。
【0047】請求項2記載の自在継手装置によれば、請
求項1記載の自在継手装置の効果に加え、アーム部の筒
状部の内周面に、先端側が径大となり、ソケットの外周
面にボールスタッドの軸部が導出する開口部側が径小と
なるように設けた段差部を係止する係止段差部を設けた
ため、簡単な構造でがたつきなくソケットを確実に取り
付けできる。
【0048】請求項3記載の自在継手装置によれば、請
求項1または2記載の自在継手装置の効果に加え、一端
にボールスタッドの軸部を挿通する開口部を開口し他端
に取付開口部を開口し外周面に段差部を設けた胴体部
と、この胴体部の取付開口部を閉塞しアーム部の筒状部
をかしめて形成した係止爪部にて係止される閉塞板とに
て構成したため、胴体部の取付開口部を閉塞板にて閉塞
してソケットを形成する動作と、ソケットをアーム部に
取り付ける動作とを一動作ででき、製造性を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自在継手装置の実施の一形態を示す一
部を切り欠いた側面図である。
【符号の説明】
1 自在継手装置本体 2 アーム部 7 筒状部 8 係止段差部 10 係止爪部 12 内室 13 ソケット 14 ベアリングシート 15 ボールスタッド 17 取付開口部 18 胴体部 19 閉塞板 20 段差部 26 軸部 28 球頭部 33 挿入孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 学 静岡県浜松市古川町500番地 株式会社ソ ミック石川浜松工場内 Fターム(参考) 3J105 AA24 AA32 AB46 AB47 AB49 AC04 CA16 CB02 CB17 CB33 CB42 CD07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に球頭部を有した軸部を備えたボー
    ルスタッドと、 前記球頭部を摺動可能に収容し前記軸部が挿通される挿
    入孔を開口したベアリングシートと、 軸方向の一端に前記ボールスタッドの軸部を挿通する開
    口部を開口し前記ベアリングシートに収容した前記ボー
    ルスタッドの球頭部を収容する内室を備えたソケット
    と、 略板状に形成され厚さ方向に軸方向を有する略筒状で、
    前記ソケットを先端側からのみ嵌挿可能に嵌挿保持し、
    先端部に内方にかしめ形成された係止爪部が嵌挿された
    前記ソケットの前記ボールスタッドが突出する側と反対
    側の他端縁に係止して前記ソケットを取り付ける筒状部
    を有したアーム部とを具備したことを特徴とする自在継
    手装置。
  2. 【請求項2】 ソケットは、外周面に開口部側が径小と
    なる段差部を有し、 アーム部の筒状部は、内周面に先端側が径大となり前記
    ソケットの段差部に係止する係止段差部を有したことを
    特徴とする請求項1記載の自在継手装置。
  3. 【請求項3】 ソケットは、一端にボールスタッドの軸
    部を挿通する開口部を開口し他端に取付開口部を開口し
    外周面に前記開口部側が小径となる段差部を設けた胴体
    部と、前記取付開口部を閉塞しアーム部の筒状部にかし
    め形成される係止爪部が係止して取り付けられる閉塞板
    とを具備したことを特徴とする請求項1または2記載の
    自在継手装置。
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